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会話集/章別会話

邪竜の章 異邦の双竜

オープニング

[エル]
それは千年の別離。
元始の反転、百年の後悔。
我が悲哀を夢見給え。
世の暗黒を薙ぎ払い給え。
追憶の時はただ輝き、
遺されし希望は流転する。
さりとて私は知っている。
この世界に救いはない。
この世界に、あなたはいない。

[リュール]
…ここは?
先刻まで、ソラネルにいたはずなのに。▼
[???]*1
リュール。▼
[リュール]
あなたは?▼
[???]
わたしは…▼
いいえ、やめておきましょう。
名などもう、疾うに意味のないものです。▼
[リュール]
不思議な気持ちです。
何処かで会ったことがあるような。▼
[???]
認識できる領域内の何処か、
という意味であれば、会ったことはありません。▼
けれど、わたしの声が聞こえた以上、
あなたは鏡写しの魂。彼の地の希望となる者。▼
お願いがあるのです。わたしの大切な人たちを、
どうか救ってはくれませんか。▼
[リュール]
私で力になれるのならば。▼
[???]
良いのですか、仔細も聞かずに。▼
[リュール]
あなたが満たされると、私の心のどこかが、
軽くなるような気がするんです。▼
遠い昔に、置いてきた何かが…
取り戻せるような。▼
あなたの願いなら、叶えたい。▼
[???]
その言葉が聴けて、嬉しく思います。▼
制約により、核心を告げること叶わぬ身ゆえ
撥ねつけられることを最も危惧していました。▼
…救いを求める彼の地は、
邪な心持つ者により脅威に晒されています。▼
このままでは、最悪の結末に誘われてしまう。
どうか『七つの腕輪』を集めてください。▼
[リュール]
七つの腕輪?
[???]
彼の地にて、紋章士が宿るは腕輪。
それを集めることが鍵となります。▼
これよりあなたに加護を授け、彼の地まで転送します。
出会う者たちが先へ導いてくれるでしょう。▼
[リュール]
あなたには、また会えますか。▼
[???]
会えません。
ずっと会うことはなかったのです。▼
わたしたちはこの瞬間も、
邂逅してはいないのですから。▼
[リュール]
不思議なことを仰いますね。
でも私は、また会える気がしていますよ。▼
[???]
ありがとう、リュール。
旅路に武運があらんことを。▼
[???]
さようなら、わたしの片割れ。
異世界の神たる竜よ。▼
旅路の全てを苦しみ、悩み、楽しみ、
そして…愛してください。▼
二度と目覚めぬ、わたしたちの代わりに。▼

[リュール]
…………▼
光…?▼
[???]
姉さん、成功したよ!
やっと届いたんだ。僕たちの祈りが!▼
[???]
本当に…本当に長かった…▼
ついに現れたのですね、
私たちの救世の主が。▼
! あなたは…▼
[???]
姉さん。
これって…!▼
[リュール]
ここは…▼
[???]
お待ちしておりました。
我々の救世の主よ。▼
呼びかけに答えてくださったことに、
お礼を申し上げます。▼
[エル]
私の名はエル。
ここリトスの神竜王城に住まう、竜族の一人です。▼
[イル]
同じく、竜族のイル。
姉さんとは双子なんだ。▼
[リュール]
エル、イル。
初めまして。▼
私は神竜リュールと申します。▼
[エル]
リュール…▼
[イル]
やっぱり神竜様だ!
姉さん! 神竜様だよ!▼
[エル]
この者が、我々の救いだと…?
どういうことですか。▼
[イル]
また会えて嬉しいよ。
まるで、生きて戻ってきてくれたみたい。▼
[リュール]
生きて…戻って?▼
[エル]
あなたは、この世界で既に亡き者なのですよ。
神竜リュール。▼
先の戦争で命を落とし、そのせいで、
世界は闇に閉ざされたまま…▼
これまで必死に救世の主を求め、
やっと応えて貰えてと思ったのに…▼
どうして、よりによってあなたなのです。
できることなら会いたくなかったのですが。▼
[イル]
姉さん!▼
[エル]
わかっています。
救いを求めた以上、贅沢は言えません。▼
話すことがあります。ついてきなさい。▼
[イル]
ごめんね。
姉さんも嬉しいはずなんだけど。▼
神竜様とは…色々あったから。▼

[エル]
ここは腕輪の間。
紋章士の腕輪が保管されている場所です。▼
[リュール]
腕輪…▼
[エル]
台座に嵌っているのは『聖王の腕輪』。▼
私たちの持つ唯一の腕輪で、
宿る紋章士は眠りに就いてます。▼
[イル]
腕輪は全部で七つ。
残り六つは、先の戦で離散したんだ。▼
邪竜ソンブルとの戦の中でね。▼
[リュール]
ソンブル…
この世界にも奴が…▼
[エル]
順を追って説明しましょう。▼
この世界は元来、竜なき大陸であったのですが
数千年前、神竜と邪竜の信組となる竜が生まれました。▼
彼らは最初こそ共存していたものの、邪竜族は次第に
内なる破壊衝動から大陸を蹂躙し始めたのです。▼
神竜族や民は滅びの危機に瀕し、
救世の主を求めました。▼
そして、邪竜に対抗する力として…
異世界より『紋章士』を喚び出した。▼
紋章士は、平和を求める者たちの
切なる願いによって具現化した存在なのです。▼
[イル]
その時使われていた古の儀で、
あなたをこの地に喚んだんだ。▼
てっきり、異世界より新たな紋章士が
遣わされるのかと思っていたんだけど…▼
[リュール]
来たのは私であった、というわけですね。▼
[イル]
本当に驚いたよ。
今も驚いているけどね。▼
[エル]
紋章士の働きにより、世界の平穏は保たれました。
しかし、それも永遠にとはいかなかった。▼
…これより千年前、邪竜ソンブルが紋章士の力を利用し、
再び世界を蹂躙しようとしたのです。▼
[イル]
僕と姉さんはその戦争を知っているんだ。
大陸中を戦火が覆う、凄まじい戦だった。▼
神竜、邪竜、そして各国王族が紋章士を奪い合い、
戦い合い、疲弊していった。▼
[エル]
このまま諸共滅びるかというところで、
神竜様が勝利をおさめました。▼
神竜王ルミエルが邪竜ソンブルを封印したのです。
その命と引き換えに。▼
[リュール]
母さんが、千年前に死んだ…▼
[エル]
彼女の死によって平和が訪れましたが、
各国の嘆きは計り知れなかった。▼
それでも、傷ついた国土や民たちは、
次代の神竜王によって立ち直っていったのです。▼
[リュール]
次代の神竜王?▼
[エル]
この世界のあなたですよ。▼
[リュール]
!▼
[イル]
ルミエルの実子である神竜リュールが、
神竜王として即位したんだ。▼
[リュール]
私が即位を…
元の世界とは、随分違う歴史のようですね。▼
[イル]
いい王様だったんだよ。
本当に。▼
今度こそ平和が訪れるって…
みんなそう思っていた。▼
でも、ソンブルは封印から目覚めてしまった。
三度目の戦が始まったんだ。▼
[エル]
腕輪を七つ、紋章士が目覚めた状態で集めると、
強大な力が与えられます。▼
ソンブルはその力を狙っていました。
一族の受けた雪辱を果たすために。▼
そんなことのために…
大陸を炎に包んだのです。▼
[リュール]
その戦で負けたのですか?
私は…▼
[エル]
相討ちでした。▼
あの日、三度目の戦が決した夜…
神竜と邪竜は同時に息絶えた。▼
[リュール]
同時に?
邪竜ソンブルは滅んだということですか?▼
なら…今この世界を危機に陥れている敵とは、
いったい何者なのですか。▼
[エル]
ソンブルの遺志を継ぐ者。
その正体は不明です。▼
[イル]
とにかく、神出鬼没なんだ。
居場所も姿もわからない。▼
確かなのはソンブルと同じく、
七つの腕輪を集めたがっていること。▼
認識が正しければ…
腕輪は既に二つ、敵の手に渡っている。▼
[リュール]
神竜王城に一つ、敵の手に二つ…
残り四つの腕輪はどこに?▼
[エル]
エレオス大陸の四つの国に、一つずつ。▼
先の戦では共に戦っていたのですが、
神竜リュールを喪ったことにより…▼
各国を纏め上げる者も、大義もなくなった。▼
今では互いに牽制し合う冷戦状態です。▼
[イル]
元々、神竜を旗印に集まっただけの、
一枚岩ではない軍だったってことかな。▼
この王城で、口論しているのも見たよ。
神竜様を守れなかったのは誰の所為だ、って。▼
そんなの、誰のせいでもないのに。▼
[エル]
こうして救世の主が来た以上、
腕輪は返して貰います。▼
今まで互いに手出しはしませんでしたが、
以降はこちらから仕掛けます。▼
もしかしたらあなたの世界にいた人物や、
親しい者とも刃を交えることになるかもしれません。▼
[リュール]
わかりました。
覚悟をしておきます。▼
あの…もしかして、
あなたたちも神竜族なのですか?▼
[エル]
何故そう思ったのです。▼
[リュール]
最初に竜族だと仰ったので。
それに、神竜王城にいるのならもしかして、と。▼
[エル]
…そのような訳がないでしょう。▼
[イル]
あのね、神竜様。
僕たちは…▼

(異形兵と???が乱入)

[エル]
刺客!?
なぜ、今この時に!▼
[イル]
姉さん!▼

(イルの竜石が反応)

[リュール]
!!
この姿は、邪竜!?▼
[エル]
我々は、数多存在した邪竜の御子が一対。
御子は必ず、双子で生を受ける運命。▼
私たちは先の戦より父と袂を分かち、
愚かな同胞を止める為、ここで戦っています。▼
[イル]
僕は竜化はできないけれど、
姉さんと一緒に戦っているんだ。▼
[リュール]
エルとイルが、邪竜の双子…▼
[エル]
私たちが邪竜であることは、
承知の上で来たのだと思っていました。▼
とんだ見込み違いであったようですね。▼
不服であれば去りなさい!
この世界は私たちで守ってみせます!▼
[リュール]
いいえ。
私も共に戦います!▼
種族が何であろうと、それがどこであろうと、
世界を守る意思に私は殉じます!▼
[イル]
嬉しいよ。
また一緒に戦えるんだね!▼
[エル]
我々の救いとなるに値するか、
お手並み拝見といきましょう。神竜。▼

ステージ開始時

[エル]
敵の狙いはおそらく『聖王の腕輪』です。▼
安置されている場所には行かせません。
ここで食い止めますよ。▼
[???]
ククク……▼

戦闘

1ターン目自軍フェイズ終了時

[???]
牙は、呪いを与える…
噛みつく度、何度でも。▼

1ターン目敵軍フェイズ終了時

[イル]
牙の呪いは、レストの杖で解けるよ。
杖は僕が持っているから、使える人に渡して!▼

???が異形狼に『神竜の祝福』を使用

[???]
この狼も、紋章士の力を得ている…
容易く倒れはしない…▼

vs ???

[???]
腕輪を寄越せ…▼

主人公 vs ???

[???]
お前は…神竜…?▼
[リュール]
その腕輪、返していただきますよ。▼

???撃破

[???]
撤退…する…▼

クリア後の会話

[イル]
逃げられてしまったね。
今日こそ正体を暴きたかったのに。▼
[リュール]
敵の持っていた紋章士の腕輪は
取り戻すことができました。▼
これは…▼
[エル]
『祖たる神竜の腕輪』です。
敵の手で、状態が変化させられていますね。▼
[リュール]
情報が少しでも欲しい所です。
敵側にいたのなら、何か知っていることがあるかも。▼
顕現し直して、意思疎通を試みます。▼
……?▼
[エル]
どうしたのですか。▼
[リュール]
呪文が浮かびません。
違う世界に来た弊害でしょうか。▼
不甲斐ないです。
神竜としての役目も果たせないだなんて…▼
[???]
……神竜……?▼
[チキ]
あなた…チキと同じ…
神竜なの…?▼
[リュール]
え?▼
[イル]
まさか。
この状態では言葉を話せない筈なのに。▼
[リュール]
チキ。それがあなたの名前ですね。▼
私なら、あなたを顕現し直せるかもしれません。
呪文は覚えていませんか?▼
[チキ]
チキの……じゅもん……?
わからない……▼
あたまが……ぼうっとして……
ずっと………くるしいの……▼
もう……戦いたくない……
だれも傷つけたく……ない……▼
[エル]
それがあなたの望みであれば、
私が眠らせて差し上げます。▼
[リュール]
眠らせる?▼
[エル]
私が有する力です。あなたの言う、
権限という力は初めて耳にしましたが…▼
この世界のあなたも、
黒き紋章士を白き姿にする力を有していた。▼
もしここで力が使えないのであれば、
私が紋章士チキを眠らせます。▼
さすれば、起こす力を持つ者に干渉されるまで、
誰も紋章士チキの力を使えなくなります。▼
私たちが守っていれば、
無理に戦わされる必要は無くなる。▼
[イル]
つまりは、
簡易的に封印する、みたいな感じかな。▼
味方に紋章士を起こせる人はいないから、
眠らせたら、共に戦うこともできなくなるけど。▼
[リュール]
わかりました。
お願いします。▼
起きたままにしておく利点はありますが、
この状態で無理に戦わせるなんて、できません。▼
叶うなら、共にいられる場所で…
また会えるといいのですが。▼
[チキ]
うん……
またどこかで……会えたらいいな……▼
その時は……
チキといっぱい…あそんでね。▼
[リュール]
はい、必ず。▼
[エル]
紋章士チキよ。
おやすみなさい。素敵な夢を。▼
[チキ]
おやすみ、おねえちゃんたち…▼
[エル]
これで、敵の手に落ちない限り
穏やかに眠れる筈です。▼
[リュール]
ありがとうございます。エル。▼
[エル]
私たちは力の悪用を防ぐため、
手に入れた紋章士は全て眠らせています。▼
ですが、王城から持ち去られた紋章士チキは、
こうして目覚めた状態で戻ってきた。▼
おそらく敵は…
『紋章士を起こす力』を持っています。▼
[イル]
紋章士を操作する能力は
神竜族と邪竜族にしか発現しない。▼
神竜族がもうこの世界にいない以上、
敵は邪竜の御子…▼
僕たちのきょうだいの誰かってことになるね。▼
[リュール]
きょうだいなら、
心当たりがあるのでは?▼
[イル]
邪竜の御子って、ものすごく人数が多いんだ。
全員を把握しているわけじゃない。▼
先の戦争で大半は死んでしまったとはいえ、
生き残りが誰かなんて、とてもわからないよ。▼
[エル]
紋章士の操作ができる御子は稀です。
もしいたら、覚えているはずなのですが。▼
私たちがソンブルの元を離れた後に生まれたか、
力の発言が遅かったか…▼
[イル]
僕は竜化も、紋章士を操作する能力もない。
そのせいでソンブルから、出来損ないと言われて育った。▼
あの場所にずっといたら、
そのうち殺されていたかも。▼
[リュール]
そんな…▼
[イル]
僕がこうして生きているのは、
姉さんが僕を連れて逃げてくれたおかげだよ。▼
あーあ。
敵のきょうだいって誰なんだろう。▼
羨ましいなあ。もし僕が力を持っていたら、
悪いことになんか使わないのに。▼
[リュール]
イル…▼
[イル]
あはは、湿っぽい話しちゃってごめん。▼
[エル]
我々は七つの腕輪を全て眠らせ、
ソンブルの後継者を止めることが目的です。▼
紋章士とは共に戦えず、
その存在を封印するための戦になりますが…▼
それでも共に戦えますか?
神竜リュール。▼
[リュール]
勿論です。▼
[イル]
ありがとう! 心強いよ!
ね? 姉さん。▼
[エル]
その点に於いては同意です。
実力は確認しましたので。▼
しかし…死者が話すというのは、
気味が悪くて慣れないものですね。▼
[リュール]
気味が悪いというのは言い過ぎでは?▼
[イル]
まあまあ、二人共!▼
口喧嘩している暇があるのなら、
いっそ友好の握手でもしたら?▼
[エル]
しません。▼
[リュール]
こちらこそ、願い下げです。▼
[イル]
あはは…
仲良くして…▼
[エル]
イル。
城を発つなら、挨拶をしていきましょう。▼
[イル]
わかった。▼
[リュール]
王城に、誰かいるのですか?▼
[エル]
ついて来ても構いませんが、
気分を害しても知りませんよ。▼
[リュール]
…?▼

[リュール]
石碑?▼
[エル]
神竜たちの眠る場所。
この世界の、あなたの墓です。▼
[リュール]
!▼
[エル]
だから、気分を害しても知りませんと
断っておいたでしょう。▼
[イル]
神竜様…先に戻っている?▼
[リュール]
私にも、挨拶をさせてください。▼
あなた方と共にいた、
この世界の私に。▼
[イル]
きっと喜ぶと思うよ。▼
[リュール]
自分のお墓参りをするというのは、
不思議な気持ちです。▼
確かに、これを見てしまうと…エルの言うとおり、
私の存在は君が悪いかもしれませんね。▼
[エル]
…………▼
[リュール]
あなたの役目は、私が必ず…▼
行ってきます。もう一人の私。▼

(回想)

[イル]
ひっく、ぐすん…▼
ぼくはどうして、父上やお姉ちゃんみたいに
大きな竜になれないの。▼
[エル]
イル…
なかないで。▼
[イル]
ぼくが、できそこないだから、
つよくないから、竜になれないの?▼
[エル]
イルはつよいこですよ。
いまはまだ、竜になれないだけ。▼
[イル]
では、いつなれるの?▼
[エル]
それは、私にもわかりません。
お父様にも、だれにもわからないこと。▼
その日がくるまで…
これを、あなたにあずけます。▼
[イル]
竜石?▼
だめだよお姉ちゃん。
これがないと、竜になれなくなってしまう。▼
[エル]
大丈夫。この石をもつイルが、
いつもそばにいてくれたらいいんです。▼
私たちはふたりでひとつ。
だから、この力も、いっしょに使いましょう。▼
[イル]
…………▼
うん!▼

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*1 姿は選ばなかった方の性別の主人公

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Last-modified: 2024-08-26 (月) 12:44:27
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