会話集/章別会話
邪竜の章 王たちの戦い†
オープニング†
- [マロン]
- キミはただ一人のために動き、謀り、策略し、
その者の幸せを願い戦うだろうか。
- [モーヴ]
- あなたは愛する者を慈しみ、抱擁し、信じ、
自分だけのものにすることを望むだろうか。
- [マロン]
- 岩に覆われた国の王は砕けた。
- [モーヴ]
- 花に囲まれた国の王は散った。
- [マロン]
- さりとて、彼の者は知っている。
この世界に憐憫はない。
ボクの渇望は、ここには無い。
(回想)
- [???]
- エル、エル…!▼
見てください。
アネモネの花が咲きましたよ。▼
- [エル]
- なんて美しい。
戦の中でも、心が洗われるようです。▼
- [???]
- 皆にも見せてあげましょう。
あの青いのと、赤いのを摘んで…▼
- [エル]
- 摘んでしまっては可哀想です、神竜様。
花を摘むのではなく、皆をここに呼びませんか。▼
- [???]
- 確かに、その方が良いですね。
ありがとうございます。▼
エルは、優しいですね。▼
- [エル]
- 神竜様…▼
…ふふ。▼
- [エル]
- …………▼
…夢ですか。▼
懐かしい…
我ながら感傷的な…▼
…………▼
こんなもの、見なければよかった。▼
- [イル]
- ううー!
イルシオン王国はやっぱり寒いなあ。▼
- [リュール]
- ブロディア王国と違って、すんなり入れましたね。
なんだか拍子抜けです。▼
- [グレゴリー]
- すんなりどころじゃなかったぜ。
関所がほぼ無人だなんて明らかにおかしいだろ。▼
恐ろしいぜ…
何か嫌な予感がする。▼
- [イル]
- 随分守りが手薄だったけど、何かあったのかな。
どう思う、姉さん。▼
- [エル]
- …………▼
- [リュール]
- エル、大丈夫ですか?
あまり眠れていないようですが。▼
それに、昨日は遅くまで姿が見えませんでしたし…▼
- [エル]
- あなたには関係のないことです。
戦に支障はありません。▼
- [リュール]
- そうですか。▼
- [イル]
- 寝不足で機嫌悪いみたい。
そっとしとこう、神竜様。▼
どこに行ってたのかは僕も気になるけどね。
危ないことしてないといいけど。▼
- [グレゴリー]
- イルシオンの偵察任務に就いてる
マデリーンと落ち合うのは、あの辺りだったな。▼
先行したセレスティアと合流できてるなら、
そろそろ姿が見えても良い頃だが…▼
- [イル]
- あ!
いたいた!▼
- [マデリーン]
- 長旅お疲れ様でございます、エル様、イル様。
グレゴリーも無事でよかった。▼
それで…セレスティアから聞いたのですが、
その御方が?▼
- [イル]
- そう、異世界の神竜様だよ。▼
- [マデリーン]
- 驚きました。
本当に生きて戻られたように錯覚してしまって…▼
言葉が出てきません。
このマデリーン、感無量です。▼
- [セレスティア]
- わかるわ、マデリーン。
私も初めてお会いしたときはないてしまったもの。▼
おお、よしよし。▼
- [マデリーン]
- ギリギリ泣いてはいません、セレスティア。
子ども扱いはやめていただきたい。▼
- [セレスティア]
- あら、ごめんね。▼
- [マデリーン]
- 神竜様。改めまして、ワタシはマデリーン。
四翼の一員です。▼
いちばんの若輩者ではありますが、
実力では負けていないつもりです。▼
アナタ様のことは、必ずやお守りいたしますので。▼
- [リュール]
- 頼もしいですね。
よろしくお願いします、マデリーン。▼
- [マデリーン]
- はっ!▼
- [グレゴリー]
- 最初は鼻水垂らしたガキだったのに、
立派になったもんだぜ。▼
お前を拾ってきたモーヴも鼻が高いだろう。▼
- [マデリーン]
- 鼻水など垂らしていません!▼
ま、まあ、モーヴが誇らしく思ってくれるのなら、
ワタシとしても嬉しいですけれど。▼
- [リュール]
- モーヴ?▼
- [セレスティア]
- モーヴは四翼の最後の一人にして、副官です。
熟練の戦士といった風格の人物で…▼
元々はソンブル側の騎士だったのですが、
主君を喪い、こちら側に。▼
- [リュール]
- 主君を…それって、
エルとイルのきょうだいでしょうか。▼
- [イル]
- うん。
名前を聞いたけど、会ったことはない子だった。▼
まさか騎士をつけてる御子がいたなんて、
よくソンブルが許したよね。▼
- [エル]
- その経歴ゆえ、モーヴのことは当初、
ソンブル側の密偵かと疑っていました。▼
ソンブルの元を去った私たちのことを
追ってきたのかもしれない、とも。▼
しかし身辺を調べても潔白そのもの。
生前の神竜様も、彼のことを心から信頼していました。▼
- [セレスティア]
- 早く紹介したいですわ。
四翼結成の切っ掛けも彼なのですよ。▼
本当なら頭領はモーヴが相応しいのですが、
何が理由なのか、どうしても私にと。▼
- [グレゴリー]
- 年功序列ってやつだろ。▼
- [セレスティア]
- なんですって!?▼
- [エル]
- マデリーン、偵察の結果は。▼
- [マデリーン]
- はっ。イルシオン城内は先日より、
少数の兵のみを残し王族不在となっています。▼
国王と近衛兵はハサード大教会内に籠りきりで、
一心不乱に儀式を執り行っているのを確認しました。▼
- [リュール]
- 儀式とは、何の?
まさか…▼
- [エル]
- ソンブルの復活、ですか。▼
- [マデリーン]
- その推測で間違いないかと。▼
- [イル]
- イルシオンは邪竜信仰の国。
その可能性は考えていたけどね…▼
僕たちも異世界から神竜様を喚び出してるし、
あっちもこっちも元に戻るってこと?▼
- [エル]
- 我々は遺体を起こしたわけではありません。▼
- [イル]
- まあ、そうだね。
向こうは異世界から喚ぶ術は持たないし。▼
でも複雑だなあ…
また父上と顔を合わせたら…▼
- [エル]
- そういえば、リトスを発って以来、
敵側の動きが無いのが奇妙ですね。▼
もしかして、儀式に手を貸しているのでしょうか。▼
- [セレスティア]
- ! 皆様、警戒を。
騎兵が一騎、こちらに接近しています!▼
- [リュール]
- イルシオン兵ですか!?▼
- [マデリーン]
- いえ、なにか見覚えが…▼
え。
ええっ、あれは、モーヴ!?▼
- [モーヴ]
- マデリーン、無事でよかった。
ここはまだ安全のようだな。▼
- [イル]
- 噂をすれば、というには早すぎない?
どうしてここに?▼
- [モーヴ]
- イル様。エル様も。
お会いできてよかった。▼
- [エル]
- モーヴ。
あなたにはソルムの偵察を命じていた筈ですが。▼
- [モーヴ]
- すみません。異常事態が発生しまして。▼
ソルム王の動向を追っていたら、
ここに来てしまったのです。▼
- [エル]
- ソルム王が? 何故。▼
- [モーヴ]
- 動向を掴めなかった俺の失態です。
まさか突然、城を発つとは。▼
ミスティラ王は腕輪を持ち、
兵を伴いイルシオンに入りました。▼
事実上の、ソルムによるイルシオン侵攻です。▼
- [エル]
- !▼
それは…
イルシオン王の儀式が関係を?▼
邪竜復活を恐れたソルム軍が、儀式を阻止するために
ハサード大教会に向かっているのでは。▼
- [モーヴ]
- 両軍の激突は確認しておりません。
ですが、時間の問題かと。▼
- [エル]
- 戦端が開かれてからでは厄介です。
大教会に急ぎますよ。▼
- [マデリーン]
- 案内はワタシが!▼
- [リュール]
- あの、出立前に挨拶だけでも。
私は…▼
- [モーヴ]
- 異世界よりお越しくださった神竜様。
それで相違ないでしょうか。▼
- [リュール]
- は、はい。▼
- [モーヴ]
- 俺は四翼の副官、モーヴです。
以後、お見知りおきを。▼
- [リュール]
- 事情は承知していたのですね。
誰かが伝えておいてくれたのでしょうか。▼
- [マデリーン]
- これは…!
ハサード大教会前にて、両軍が激突しています!▼
- [リュール]
- 一足遅かったようですね。▼
- [エル]
- ですが、好機ともいえます。
我々の戦力では真っ向勝負となっては不利。▼
イルシオンとソルムが互いに気を取られている隙に
将を落とし、腕輪を手中に収めましょう。▼
- [モーヴ]
- イルシオン軍の将はアイビー王。
攻め入るソルム軍を率いる将はミスティラ王。▼
両名は『蒼の参謀の腕輪』、
そして『暗き妖艶の腕輪』を所持しています。▼
- [イル]
- とにかく彼女たちを狙えば、
僕たちの目的は達成されるってとこかな。▼
- [エル]
- できますか。神竜。▼
- [リュール]
- 勿論です。▼
- [モーヴ]
- 俺は大教会内に。
もし儀式を執り行う者がいれば、阻止します。▼
- [エル]
- 頼みましたよ、モーヴ。▼
- [モーヴ]
- はい。▼
- [イル]
- じゃあ、僕たちも行こう!▼
ステージ開始時†
このマップでは敵同士の戦闘が多く発生するため
環境設定の『戦闘アニメ』と『杖、踊るアニメ』を
「味方ユニット」に設定します
この設定は環境設定からいつでも変更できます。
- [エル]
- イルシオン、ソルム両軍はまさに戦闘中です。
兵たちに紛れ、どちらかの将を先に落としましょう。▼
2ターン目ソルム軍フェイズ終了時†
- [異界のアイビー]
- 南方に、見慣れない軍がいるわね?
とっておきの援軍で殲滅してあげるわ。▼
3ターン目ソルム軍フェイズ終了時†
- [異界のミスティラ]
- アイビー王に動きが?
ならば此方も仕掛けましょう!▼
4ターン目ソルム軍フェイズ終了時†
- [異界のアイビー]
- さあ、出番よ?
私の可愛い異形飛竜たち…!▼
vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- 貴方たちも、儀式を止めに来たの…?
美しき国王である私が、直々に成敗してあげるわ。
主人公 vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- 貴方は、神竜…!? どういうこと。
リトスでは神竜復活の儀が完遂されたというの。▼
- [リュール]
- 違うんです…と言っても説明が難しいですね。
まずはあなたを倒し、話を聞いて貰いましょう!▼
- [異界のアイビー]
- ずるい…ずるいわ。
神竜は蘇って、ソンブル様は…!?▼
そんなこと、邪竜信仰の民たちが許すはずない。
王たるもの、国を、民を悦ばせなきゃ。▼
早くこの場を収めて儀式に戻らねば。
誰よりも、強く、美しく、崇高な邪なる竜を…▼
…私がこの手で蘇らせてみせるの。▼
アイビー vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- まあ、私自身が戦場に…?
ソルムの蜃気楼を模した術かしら。▼
美しい私が二人もいるだなんて素敵。
ああ…その髪も肌も上気した頬も、我ながら完璧だわ…▼
- [アイビー]
- 妙な目で見ないで頂戴。
こちらの私は随分と恥知らずのようね。▼
貴方はお父様と同じ過ちを犯そうとしているわ…
悪いけど、目を覚ましてもらうわよ。▼
- [異界のアイビー]
- お父様…?
ああ、あの愚かな前国王のこと?▼
儀式を止めようとするから、贄として捧げたのだけれど…
大した効果はなかったわね。▼
- [アイビー]
- まさか、貴方、お父様をその手で…!?▼
そんなことをして王となって、
貴方は何を守るつもりなの…▼
カゲツ vs 異界のアイビー†
- [カゲツ]
- あっ! アイビー様ー! 会えて嬉しいぞ!
うんうん、こっちのアイビー様もかっこいいのう!▼
- [異界のアイビー]
- 貴方、偽物ね。カゲツ。▼
- [カゲツ]
- な、なんと!? 開口一番に見破るとは!
この世界の余はそんなに余と違うのか?▼
- [異界のアイビー]
- 貴方は私が嫌いだったもの。私がどんなに着飾っても、
甘い声を使っても、微笑むことすらなかった。▼
どれだけ好きだと言っても応じてくれなかったわ。
それでも、最期は私のために死んでくれた…▼
嫌いな人のために命を投げ打つなんて理解できないわ。
ねえ偽物さん…姿の似た貴方になら、わかるのかしら?▼
- [カゲツ]
- それは…たぶんこの世界の余は、本当は…
アイビー様が好きだったのではないか?▼
ゼルコバ vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- ゼルコバ…! ああ、まさか‥
夢なら覚めないで、幻術なら解けないで頂戴…▼
大好きな臣下である貴方に、また会えるなんて。
ほら、美しい私を…あの日のように愛でていいのよ…?▼
- [ゼルコバ]
- 何だ…? 「アイビー様」が俺のことを「好き」だと?
眩暈がするほど「甘美」な「関係」だったようだが…▼
俺は「元の世界」のアイビー様の「命令」で動く。
あんたの「お願い」はきけませんね。▼
- [異界のアイビー]
- …あら、愛の言葉をくれないの? ゼルコバ…
欲しい言葉をくれないのなら…貴方も要らない。▼
綺麗だって、毎日言ってくれた貴方じゃなきゃ…
私のために死んでくれた貴方じゃなきゃ愛せない…!▼
- [ゼルコバ]
- アイビー様は、そんな「おべっか」嫌いなんですがね。
ここまで「違う」と、やりやすくて「助かり」ます。▼
悪く思うなよ、「アイビー王」…
俺なら何の情も移さず、あんたを倒せる…!▼
オルテンシア vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- …どうしてお前がここにいるのよ。
愚鈍で役立たずの醜い第二王女。▼
- [オルテンシア]
- お、お姉様…!? 今なんて…▼
- [異界のアイビー]
- 下賤の混血たるお前を妹とは認めない。
言い聞かせたのに何度も私の前に現れるのね。▼
ソルムと手を組んで私を消そうとしているのなら、
受けて立ってあげるわ。喜びなさい。▼
- [オルテンシア]
- そう…この世界のお姉様は、
あたしのことが嫌いなのね。▼
その言葉、この世界のオルテンシアが聞いたら辛いから、
聞くのがあたしで良かったって思うわ!▼
リンデン vs 異界のアイビー†
- [異界のアイビー]
- リンデン…!?
これもソルムの術だというの?▼
ああ、惜しいわ。貴方が今も生きていたならきっと…
邪竜復活の儀は成されていたでしょうに。▼
- [リンデン]
- アイビー様。この世界のわしが何を思って死んだのかは、
もはや知ることはできませぬ。だがしかし…▼
今のあなた様を見れば、きっと止めたいと思った筈です。
このリンデンの刃を向けること、お許しくだされ。▼
異界のアイビー撃破†
- [異界のアイビー]
- 私の顔に傷をつけたわね…
この事は、忘れないから……
vs 異界のミスティラ†
- [異界のミスティラ]
- 邪竜復活の儀は阻止せねばなりません。
なぜ我が国の邪魔をするのです!?
主人公 vs 異界のミスティラ†
- [異界のミスティラ]
- そんな。イルシオンは神竜様を…
復活させたというのですか!?▼
神竜様。これより我がソルム軍にお味方ください。
今ならば邪竜復活は成されていません。▼
さあ、以前のように、力を合わせましょう!▼
- [リュール]
- ごめんなさい。私はどちらの軍の味方もできません。
その腕輪を、渡してください。
- [異界のミスティラ]
- 神竜様!? あ、ああ…
あなた様のお言葉とは信じられません!▼
悪しき儀式の所為で、神竜様の気高き精神が穢された!
隣国の手勢に成り下がってしまわれた!▼
せめてこの手で、綺麗なうちに…再びお眠りください。
一撃で、痛みもなくお送り致しましょう。▼
ミスティラ vs 異界のミスティラ†
- [ミスティラ]
- チャオ!
初めまして、この世界のあたし!
- [異界のミスティラ]
- 私自身を見せて惑わせますか。▼
イルシオンの、邪竜由来の秘術は…
感心こそすれど好きにはなれません。
- [ミスティラ]
- まあ、戦場に自分自身がいればそう考えるよね。
それにしても…▼
こっちのあたしは、何だか凛としてるなあ。
王たるものそれが正解なのかもしれないけど。▼
あまり気を張りすぎても疲れちゃうよ!
ほら、あたしと戦って肩の力抜こっか!▼
- [異界のミスティラ]
- 返り討ちにします!▼
メリン vs 異界のミスティラ†
- [メリン]
- やあ、我が姫。あまり会わない方がいいかとは
思ったんだけど…戦は残酷だね。▼
- [異界のミスティラ]
- メリン!? あなたもイルシオンの儀式で
復活させられたというのですか?▼
ごめんなさい。私の騎士となったばかりに、
その命を散らせたうえ、異形の兵となり果てるなど。▼
なんて…なんて惨い。気高きソルムの騎士を、
こんな寒い場所で、無理矢理に…!▼
- [メリン]
- 悲しまないでください、我が姫。
この世界の僕はきっと安らかに眠っているから。▼
そう、きっとモフモフウサギの冬眠のように。
動物好きの僕には本望ですよ。▼
- [異界のミスティラ]
- 死んで尚、そんな冗談を言うなんて。
メリン…▼
あなたは大の動物嫌いだったではないですか。▼
パネトネ vs 異界のミスティラ†
- [パネトネ]
- ああ、会ってしまいましたですね。
ミスティラ姐さん。▼
- [異界のミスティラ]
- パネトネ…! いないで欲しいと願ったのに…
やはりイルシオンの儀式で、蘇っていましたか。▼
- [パネトネ]
- そんな悲しそうな顔をしないでください。
とても戦えなくなってしまいますですわ。▼
こんな時は…そうだ。双方の気持ちを鼓舞するために、
姐さんの好きなお肉の歌でも歌いましょうか。▼
- [異界のミスティラ]
- …ふふ、パネトネ。肉も歌も、私は好みませんよ。
いじわるしているのなら、堪えますね。▼
あなたをこの手で倒すのは辛いですが、
すぐに、ソルムの日差しの元に送ってあげます。▼
こんな暗くて寒い墓地…
人一倍怖がりだった、あなたには辛いでしょう。▼
フォガート vs 異界のミスティラ†
- [異界のミスティラ]
- ここは死者の匂いが濃いですね。
その所為で…家族の幻影を見てしまいます。▼
駆け寄って縋りたくなってしまう。
私はソルム王だというのに。▼
なんと弱くて、情けない…▼
- [フォガート]
- 情けない、なんてことはないんじゃないかな。
王様だって泣きたい時ぐらいあるよ。▼
今泣くなら、せめて終わるまでは待ってあげるけど、
どうする?▼
- [異界のミスティラ]
- 不要です。涙も、優しい言葉も。▼
もしあなたが私に何かしたいと思っているのなら、
目の前から消えてください。▼
- [フォガート]
- まあ、そうだよね…▼
異界のミスティラ撃破†
- [異界のミスティラ]
- あなた方も…邪竜の復活を…
望むのですか……
クリア後の会話†
- [異界のミスティラ]
- くっ…!▼
- [エル]
- 戦は決しました。
腕輪をこちらに。▼
- [異界のアイビー]
- エル、貴方…
何故こんなことをするの。▼
私は味方よ? 死んでしまった貴方のお父様を、
再び蘇らせてあげるのに!▼
- [エル]
- そのようなこと、望んでいません。▼
- [モーヴ]
- エル様。
ハサード大教会内には、儀式の痕跡が。▼
司祭には投稿させ、
祭壇は崩しておきました。▼
- [エル]
- ご苦労でした、モーヴ。▼
- [異界のアイビー]
- ああ、なんてことを…!!
わがイルシオンの希望が…!!▼
許さないわ、エル!
例え貴方が、ソンブル様の血族でも!▼
兵よ! 動ける者はこの女を殺しなさい!!▼
- [エル]
- …あまり長引かせては、
態勢を立て直す可能性がありますね。▼
最後通告です。
腕輪を渡してください。▼
- [異界のアイビー]
- いや、嫌よ…!▼
- [異界のミスティラ]
- 腕輪は渡しません。
例え刺し違えてでも。▼
- [エル]
- そうですか、残念です。
この手は使いたくなかったのですが。▼
- [リュール]
- エル、何を?
- [エル]
- 目を塞ぎなさい、神竜。
見たあとで文句を言っても知りませんよ。▼
- [リュール]
- え…!?▼
(竜化)
- [エル]
- グオオオオオオッ!!▼
- [異界のアイビー]
- きゃああああああっ!!!!!▼
- [異界のミスティラ]
- エル、貴様…! ついに本性を…▼
うわああああああっ!!▼
- [エル]
- これで、腕輪は手に入りました。▼
- [リュール]
- なんて…ことを…!▼
エル!
自分が何をしたか、わかっているのですか!▼
- [エル]
- だから、目を塞ぎなさいと言ったでしょう。▼
行きますよ。
ここにはもう、用はありません。▼
- [リュール]
- エル…!!▼
- [エル]
- おやすみなさい。
紋章士セネリオ、紋章士カミラ。▼
- [セネリオ]
- 元より…この世界になど…
興味はありません……▼
ですが…望まぬ戦からの…解放は……
好ましく…思います……▼
- [カミラ]
- あら…もうお別れなの……?
私はもっと…闘っても良かったのだけれど……▼
次は…どこかで……
もっとお喋りしたいわね……▼
- [エル]
- 紋章士は眠りに就きました。
これで、残る腕輪は一つです。▼
- [リュール]
- …エル。
目的のためとは理解しています。でも…▼
なぜ二人を殺したんですか!
命まで奪うことはありませんでした!▼
彼らは一国の王たちですよ!?
残された国は…民はどうなるんです!▼
- [エル]
- 命まで奪うことはない?
既に無い命を、どうやって奪うのです。▼
- [リュール]
- どういうことですか。▼
- [エル]
- あの者たちは、人間ではありません。
精巧な異形兵です。▼
- [リュール]
- !!▼
- [エル]
- これまで戦ったフィレネ、ブロディアの王族も。
そして、その王城兵たちも全て。▼
- [リュール]
- そんな。では、皆もう…
既に死んでいたということですか。▼
- [グレゴリー]
- オイオイ…俺たち以外に、
生きてる人間って…もういないのか…?▼
- [セレスティア]
- 偵察の際に話をした民たちも、
異形兵だったかもしれないということ?▼
- [マデリーン]
- ワタシたちは、もうとっくの昔に、
勝てる見込みのない盤面にいたようですね。▼
- [モーヴ]
- …イル様は、ご存じで?▼
- [イル]
- 疑わしいと思うことはあったよ。
でも、確証がなかった。▼
だってあまりにも…前のままで。
一体だれが、こんなこと…▼
- [エル]
- 彼らがいつの間に死んでいたのか、
いつ異形兵にされたのかはわかりません。▼
ただ、その言動を見るに、自分が異形兵だとは…
彼ら自身も、もう気づいていないでしょうね。▼
- [リュール]
- なぜ、言ってくれなかったのですか。▼
- [エル]
- 知らなくて良いと判断したからです。▼
- [リュール]
- あなたはいつも一人で完結させますね。
せめてイルや四翼には言うべきだったのでは?▼
- [エル]
- 確かに、その点は反省すべきでしょう。▼
ですが、あなたは別の世界の存在。
戦が終われば元の世界に戻るのです。▼
何より…
嫌でしょう。見知った人の死体を見るのは。▼
彼らを、その手で殺すのは。▼
- [リュール]
- …それは。▼
- [エル]
- イルにも、四翼にも、告げることは考えました。
何度も考えた。▼
でも…そうしたら、きっとあなたも知ることになる。
仲間を殺す役目を負うことになる。▼
あなたは、この世界の神竜様にそっくりです。
ならば、仲間のことも…大切に思っているはず。▼
私は知っていたんです。神竜様とその仲間が、
どれだけ強い絆で結ばれていたかを。▼
- [リュール]
- エル。
もしかして、私の心を案じて?▼
- [エル]
- そうかもしれませんね。▼
黙っていたことは謝ります。
すみませんでした。▼
- [リュール]
- いえ…
私こそ、怒鳴ってしまってごめんなさい。▼
エルたちにとっては…
共に戦った本当の仲間の死だったのに。▼
仲間が死んでいたのに、悲しくない筈がない。
ましてや、それを自らの手で…なんて。▼
自分の方がずっと辛いのに、
気遣ってくれてありがとうございます。▼
…エルは、優しいですね。▼
(回想)
- [エル]
- !!▼
その言葉…
……っ。▼
- [リュール]
- エル?
どうしたんです?▼
- [エル]
- 触らないで!!▼
- [リュール]
- エル…
そこまで、私が嫌いですか?▼
- [エル]
- …………▼
…ええ、嫌いです。▼
私はあなたなんかに会いたくなかった。
違う者が来てくれたなら、どれだけよかったか!▼
- [イル]
- 姉さん!
それは、さすがに…▼
- [セレスティア]
- …イル様。▼
- [エル]
- この世界のあなたは優しかったです。
私の知る誰よりも。▼
邪竜の子である私たちを受け入れ、
心配してくれて、共に戦ってくれた…▼
美しい花を見て、笑い合って、
沢山お互いの話をしたんです。▼
毎日だって会えるのに、お別れがさみしくて、
次に会える時が楽しみでそれだけで生きていられた。▼
あの日だって、帰ってくるって言ったじゃないですか。
私は、戻ってきたら話したいことがあったのに…!▼
- [リュール]
- 話したいこと…?▼
- [エル]
- どうして死んでしまったんですか!
私はーー▼
あなたの事が、好きだったのに。▼
- [リュール]
- ……!▼
- [エル]
- 約束してくれたんです。
必ず無事で帰るって。▼
ゆびきりをした手は温かかったのに…
戻ってきたあなたの手は、あんなにも……▼
つらいのに、思い出してしまうんです。
あなたの姿が、言葉が、あの時のままで…!▼
- [リュール]
- エル。私は、ここにいるだけで…
あなたを傷つけましたね。▼
- [エル]
- あなたの所為ではありません。
そんなことぐらいわかってます。▼
でも、このまま接していたら、
きっと同じ想いを抱いてしまう。▼
別人だと知りながら…
そんなこと、赦されません。▼
- [イル]
- 姉さん。それで、わざと…神竜様に冷たくしていたの?▼
- [エル]
- …………▼
少し、頭を冷やしてきます。▼
- [セレスティア]
- あ、エル様!!▼
- [イル]
- 一人では危険だ。
四翼は姉さんを追って!▼
ここは安全だから、
僕は待機しているよ。▼
- [セレスティア]
- 承知しました!▼
- [リュール]
- …………▼
- [イル]
- あーあ。姉さんたら、
紋章士の腕輪も放り出して行ってる。▼
しょうがないなあ…▼
- [リュール]
- …………▼
- [イル]
- 神竜様は、追わなくてよかったの?▼
- [リュール]
- 行かない方がいいと思います、私は。▼
- [イル]
- それもそうか。▼
姉さん、戻って来づらいだろうなあ。
ただでさえ弱みを見せるのが苦手なのに…▼
人前で告白までしちゃったからね。
今頃、絶賛一人反省会中なんじゃないかな。▼
四翼のみんな、
姉さんのお守りご苦労様~って感じ。▼
- [リュール]
- イルはエルのこと、
何でもお見通しなんですね。▼
- [イル]
- 双子の弟だからね。
姉さんのことは、結構わかるつもり。▼
好きな食べ物とか、趣味とか、口癖、戦い方、
意外と心が脆い所とか。▼
でも、わからないことがあるんだ。
例えば大切な人をさ…▼
…もう一度喪ったらどんな顔するだろう。▼
- [リュール]
- え…?▼
- [イル]
- 気になるなあ、知りたいなあ。
だから…▼
いいよね、今のうちにやっちゃっても。▼
- [リュール]
- 何のことですか…▼
- [イル]
- 神竜様、あっち見て。▼
- [リュール]
- 紋章士チキ!?
どうして…!▼
- [イル]
- 僕が起こしたんだ。▼
あはは、びっくりした?
だから追わなくていいか聞いたのに。▼
…残念だけど、ここでサヨナラだ。
神竜。▼
ーーもう一度死ね。▼
(回想)
- [イル]
- できた…!!▼
信じられない…
腕輪から、紋章士を起こすことができた!▼
これで僕は、何の力も持たない御子じゃない!
やっと…やっとみんなの役に立てるんだ!▼
早くこの事を、姉さんに、
一番に伝えないと…!▼
- [ソンブル]
- その力は隠せ。▼
- [イル]
- ! 父…上…!?▼
- [ソンブル]
- 弱者を演じろ。
力を隠し、出し抜き、殺せ。▼
- [イル]
- で、でも。▼
- [ソンブル]
- お前にはできるはずだ。▼
我は…
お前こそが後継に相応しいと思っている。▼
出来の良い、双子の姉よりもな。▼
- [イル]
- …………▼
マップ開始時に変更した
『戦闘アニメ』と『杖、踊るアニメ』の設定を
元に戻します
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