[広告]

会話集/支援会話
ブシュロンの支援会話†
フラン†
フランのページへ
アルフレッド†
アルフレッドのページへ
エーティエ†
エーティエのページへ
スタルーク†
支援C†
- [スタルーク]
- ブシュロン、折り入ってお話があります…▼
- [ブシュロン]
- なんでしょうか。
スタルーク王子。▼
- [スタルーク]
- ぼ…僕を弟子にしてください!▼
- [ブシュロン]
- えっ!? 弟子!?▼
- [スタルーク]
- や、やっぱり嫌ですよね…
僕みたいな奴が弟子なんて…▼
- [ブシュロン]
- い、いえ、そういうことではないのです!
弟子とは一体、何の弟子ですか?▼
- [スタルーク]
- 僕は…
あなたのような体格がほしいんです…!▼
- [ブシュロン]
- 体格…?▼
- [スタルーク]
- 僕は自分に自信が持てないんです…
ならば筋肉があれば変われるのではないかと、
そう思い至った次第でして…▼
- [ブシュロン]
- 仰ることはわかりました。
つまりは、体を鍛えて自信をつけたいと言うことですね。▼
そういうことでしたら
喜んで鍛錬にお付き合いしますよ。▼
- [スタルーク]
- ありがとうございます…!
ブシュロンは素晴らしい人です…!▼
僕みたいなどうしようもない奴を
こころよく受け入れてくれて…▼
はぁ…それに比べて僕なんか…▼
- [ブシュロン]
- そ、そんなことないですよ!
しっかりしてください!▼
- [スタルーク]
- 大丈夫です、気を遣ってくださらなくても…
身も心も貧相なのは事実ですので…▼
- [ブシュロン]
- うーん…引き受けたものの…
ちょっと心配だな…▼
支援B†
- (スタルークが腕立て伏せをしている)
- [ブシュロン]
- 7! 8! 9!▼
- [スタルーク]
- も、もうダメだぁ…!
はぁ…はぁ…!▼
- [ブシュロン]
- 王子、どうしたんですか?
腕立て伏せ、まだ9回ですよ?▼
あと91回やるんですよ!▼
- [スタルーク]
- はぁ…ぜい…
ひい…ふう…▼
- [ブシュロン]
- それとも目標を100回じゃなくて
10回に変えたほうがいいのか…?▼
- [スタルーク]
- ダメですよ、そんなの!
ゼロが一つ無くなってるじゃないですか…!▼
僕なんかのためにゼロを一つ減らすなんて…
ゼロに申し訳ないです…▼
- [ブシュロン]
- では、腕立てはいったん保留にして、
腹筋の鍛錬をしましょう。▼
- [スタルーク]
- わ、わかりました。
腹筋は…何回ですか…?▼
- [ブシュロン]
- 100回です。▼
- [スタルーク]
- 100回!?▼
いや、弱気になっちゃダメだ!
僕は筋肉をつけて、自分に自信を持つんだ!▼
- [ブシュロン]
- その意気です!
では、行きますよ!▼
1! 2! 3!▼
- [スタルーク]
- 4! あーっ! もうダメです!
わき腹が攣りましたーっ!▼
- [ブシュロン]
- 王子…あと96回もありますよ…▼
- [スタルーク]
- 気持ち的には100回まで行くつもりなんですが、
体がついていかなくて…▼
- [ブシュロン]
- うーん。
困りましたね…▼
では、少し休みましょうか。
わき腹が治ったらまた仰ってください。▼
- [スタルーク]
- わ、わかりました…
ぜえ、はあ、つらい…▼
支援A†
- [ブシュロン]
- 98! 99! 100!▼
- [スタルーク]
- やったああああ!▼
- [ブシュロン]
- やりましたね、スタルーク王子!
無事に100回到達です!▼
- [スタルーク]
- はい…! 信じられないです…!
ものすごく嬉しいです!▼
- [ブシュロン]
- 俺はできると信じてましたよ。
で、筋肉はどうですか? ついた実感はありますか?▼
- [スタルーク]
- ええ、ほんのちょっと…
こことか、力を入れると固くなるんですよ…▼
- [ブシュロン]
- 素晴らしい。
では、自信のほうはどうですか?▼
- [スタルーク]
- それが自信のほうは相変わらずで…▼
- [ブシュロン]
- そうですか…▼
- [スタルーク]
- ごめんなさい。▼
僕ごときダメ人間のために、
貴重な時間を割いて付き合ってもらったのに…▼
- [ブシュロン]
- そんなこと仰らないでください。▼
- [スタルーク]
- 兄は素晴らしいのに弟は…▼
- [ブシュロン]
- え?▼
- [スタルーク]
- 僕は幼い頃からずっと、
そんな風に言われてきたんです。▼
- [ブシュロン]
- …なるほど。そんなことを言われて育ったら、
自信を持てなくもなりますね。▼
ですが、王子。
俺だって自分に自信があるわけではないんです。▼
- [スタルーク]
- そんな恵まれた体を持っているのに…
ですか?▼
- [ブシュロン]
- 立派なのは体躯だけで、
中身は泣き虫で方向音痴です。▼
泣き虫マッチョ。方向音痴の大徘徊筋肉…
それが俺の、昔のあだ名です。▼
- [スタルーク]
- なんという…▼
- [ブシュロン]
- ですので、自分に自信なんてありません。
それでもこうして生きています。▼
自分に自信を持って生きている人なんて
ほとんどいないのではないでしょうか。▼
きっとディアマンド王子だって、
そうだと思いますよ。▼
- [スタルーク]
- 兄上も…▼
ふふ、そうですね。あなたはいい人です…
僕みたいな奴に、こんなに優しくしてくれて…▼
- [ブシュロン]
- 当たり前じゃないですか。
王子は大事な俺の弟子なんですから。▼
- [スタルーク]
- あはは、そうでした。▼
- [ブシュロン]
- また鍛錬しましょう。
いつでもお付き合いさせていただきます。▼
- [スタルーク]
- はい、ありがとうございます…
師匠。▼
- [ブシュロン]
- 光栄です、スタルーク王子。▼
ラピス†
支援C†
- [ラピス]
- あなた、ブシュロンね。
卿から食事の配膳係になったラピスよ。▼
- [ブシュロン]
- 同じく、配膳係のブシュロンだ。
よろしくな。▼
手早く配膳を済ませてしまおう。
みんなお腹を空かせて待っているからな。▼
よいしょっと。
牛乳はこれでいいな。▼
- [ラピス]
- …え?▼
ちょっと待って。
牛乳が多すぎるわ。▼
- [ブシュロン]
- 多すぎる?
ちょうど人数分のはずだぞ。▼
- [ラピス]
- あなたの目は節穴なの?▼
こんなにあったら、あと十日は飲めるわ。▼
- [ブシュロン]
- いやいやいや。
今回の食事で全部なくなるぞ。▼
- [ラピス]
- そんなわけないわ。
だって、まずコップに牛乳を注ぐでしょう?▼
そこに水を足して十倍に薄めて…▼
- [ブシュロン]
- ちょ、ちょっと待った!
なんで水で薄めるんだ? しかも十倍?▼
- [ラピス]
- 牛乳って水で薄めて飲まないの?
ストレートは体に悪いって聞いたけど…▼
- [ブシュロン]
- いや、そんな話は聞いたことないが…▼
- [ラピス]
- …………▼
本気?
冗談とかじゃなくて、大真面目に言ってるの?▼
- [ブシュロン]
- ああ、大真面目だ。▼
- [ラピス]
- …………▼
そう。なら、ごめんね。
あたしの勘違いだったみたい。▼
- [ブシュロン]
- どんな勘違いだ…▼
支援B†
- [ラピス]
- 今日も配膳係はあなたとあたしね。▼
- [ブシュロン]
- そのようだな。▼
おお!
今日の食事はステーキじゃないか!▼
- [ラピス]
- わあ…おいしそう…!▼
さあ、皆さん! お集まりください!
ライスを持って並んでくださいな!▼
- [ブシュロン]
- おい。
なんでみんなを集めるんだよ?▼
- [ラピス]
- えっ?
だって、匂いで一杯が作法でしょ?▼
- [ブシュロン]
- 匂いで一杯? なんの話だ?▼
- [ラピス]
- ステーキの話よ。▼
ステーキを焼く匂いをおかずにライスを頬張る。
それでお腹いっぱいにするのが作法でしょ?▼
- [ブシュロン]
- …は?▼
- [ラピス]
- もう、ブシュロン。しっかりして。
そんなことも知らないと、大人として恥ずかしいわよ。▼
- [ブシュロン]
- …それはブロディアの風習なのか?▼
- [ラピス]
- いいえ? 全世界の話よ?▼
- [ブシュロン]
- 誰がそんなこと言った?▼
- [ラピス]
- 故郷の家族とか…
村のみんなとか…▼
- [ブシュロン]
- …………▼
ラピス。
世界にはそんな風習はないと思う。▼
- [ラピス]
- あはは。またまたー!
騙されないわよ。▼
- [ブシュロン]
- いや、騙してない。本気で言ってるんだ。▼
- [ラピス]
- …え?▼
からかってるとかじゃなくて、
真剣に言ってるの?▼
- [ブシュロン]
- ああ、真剣そのものだ。▼
- [ラピス]
- …………▼
そ、そう。
なら、あたしの勘違い…なのかも。▼
- [ブシュロン]
- ラピス…大丈夫か?▼
支援A†
- [ブシュロン]
- ふう…午後のお茶にしよう。▼
- [ラピス]
- ブシュロン。たくさんおやつを作ったわよ。
お茶と一緒にどう?▼
- [ブシュロン]
- それは嬉しい…って、なんだそれは?▼
- [ラピス]
- おやつだけど?▼
- [ブシュロン]
- お、おやつって…この草が?▼
- [ラピス]
- ええ。
そうよ。▼
草むしりをしたあとは、抜いた雑草を甘く料理して、
おやつとしてご近所に振る舞うでしょう?▼
- [ブシュロン]
- …………▼
- [ラピス]
- えっ? あれっ?
もしかして、こういう風習も…▼
- [ブシュロン]
- ない。▼
- [ラピス]
- …………▼
- [ブシュロン]
- 単刀直入に聞く。
ラピスは貧しい村の出身なのか?▼
- [ラピス]
- ぶっ!?▼
ど、どどど、どうしてそれを!?▼
- [ブシュロン]
- どうしてって…
話を聞いていれば気づくぞ…普通。▼
- [ラピス]
- そんな…そんなの困るわ…
知られたくないの! 特にあの方には…▼
- [ブシュロン]
- あの方?▼
- [ラピス]
- いやいやいや、なんでもないの! 忘れて!
お願いだから、誰にも言わないで!▼
- [ブシュロン]
- ラピス、落ち着いてくれ。
俺は貧しさをバカにするつもりはない。▼
むしろ工夫することを学べて、
素晴らしいことだと思っている。▼
- [ラピス]
- 嘘よ!
素晴らしいなんて思うはずがない!▼
- [ブシュロン]
- 本当だ。
水で薄めた牛乳も、匂いで一杯も試してみた。▼
- [ラピス]
- えっ?▼
そ、それで?▼
- [ブシュロン]
- 悪くなかった。
新しい世界の扉が開いた感じがした。▼
- [ラピス]
- ほんとに!?▼
- [ブシュロン]
- ああ!
このおやつも、いただくぞ!▼
うん、うまい!
なんなんだこの素敵な味は!▼
なんで俺はこれを知らずに生きてきたんだ!▼
- [ラピス]
- ブシュロン…▼
あなた、いい人ね…▼
- [ブシュロン]
- そうか?
ただ体がでかいだけの世間知らずだ。▼
- [ラピス]
- 村で教わったことはまだたくさんあるの。
よかったら教えてあげるわ。▼
- [ブシュロン]
- ああ。ぜひ教えてくれ。▼
いや、その前にこのおやつを
みんなにもわけてあげないとな!▼
みんな、きてくれ!
おやつの時間だ! さぁ、並んだ並んだ!▼
- [ラピス]
- …………▼
ありがとう、ブシュロン。
本当に嬉しいわ。▼
カゲツ†
支援C†
- [カゲツ]
- そなた、フィレネ王国のブシュロンじゃな。
かなりの腕の持ち主と見た。▼
余はイルシオン王国のカゲツ。
ぜひ手合わせを願いたい!▼
- [ブシュロン]
- …いい目をしているな。
いいだろう。受けて立とう。▼
- [カゲツ]
- 感謝いたす。
では…いざ、真剣勝負!▼
たぁ! せいっ!▼
- [ブシュロン]
- ふふ、やるな。
だが軽い!▼
- (暗転、剣を打ち合う音)
- [カゲツ]
- ふぅ…力戦奮闘じゃった。
今日のところは、この辺でお開きじゃ。▼
余は嬉しいぞ。
見込んだ通りの腕じゃった。▼
いい体をしてるだけあって…
一撃が重く、防御も固い。▼
- [ブシュロン]
- あんたもよかったよ。
独特な動きで、防ぐのに苦労した。▼
- [カゲツ]
- 独特な動き?
ああ、きっとそれは余の故郷の影響じゃろう。▼
- [ブシュロン]
- 故郷?▼
- [カゲツ]
- いかにも。
余は独自の文化を持つ地域の出でな。▼
- [ブシュロン]
- そうだったのか…
それは興味深いな。▼
- [カゲツ]
- 知りたければ、もっと余をうならせてくれ。
未熟者には何も教えてやらぬぞ。▼
- [ブシュロン]
- なるほど、そうくるわけか…
いいだろう。乗った。▼
- [カゲツ]
- ではぜひ、また近いうちに手合わせを。▼
- [ブシュロン]
- ああ。ぜひ頼む。▼
支援B†
- [カゲツ]
- おお、親友。
待たせて悪かったのう!▼
- [ブシュロン]
- 親友?
一度、手合わせしただけだろう?▼
- [カゲツ]
- 何を言っておる。
一度、手合わせしたら親友じゃ!▼
- [ブシュロン]
- あんたの故郷ではそうなのか?▼
- [カゲツ]
- 当然至極。
それとも、そなたの国では違うと言うのか?▼
- [ブシュロン]
- まあな…▼
- [カゲツ]
- そうか…では、何をしたら親友になる?
もしかして、きっすか?▼
- [ブシュロン]
- きっす? きっすって何だ?▼
- [カゲツ]
- よく、親しき者たちが
口と口を合わせているじゃろう。▼
ほれ、はよしてこい。
そなたなら、してよいぞ。▼
- [ブシュロン]
- きっす…
親しい者たちが口と口を合わせる…▼
キスのことか?▼
- [カゲツ]
- そうそう、それじゃ。
ほれ、はよしてこい。▼
- [ブシュロン]
- いや、するわけないだろう。
キスは恋人とかがするやつで、親友とはしないんだ。▼
- [カゲツ]
- そうなのか?
他国の文化は、難しいものじゃ。▼
ま、冗談はさておき、
そろそろ今日の手合わせをしよう。▼
- [ブシュロン]
- 冗談だったのか…▼
- [カゲツ]
- 笑止千万。
親友はきっすしないなんてこと、誰でも知っておる。▼
- [ブシュロン]
- くっ…
からかうなよ…▼
- [カゲツ]
- ふふ。
悔しかったら、余を降参させてみよ。▼
- [ブシュロン]
- いいだろう。
手加減はしないぞ。▼
- [カゲツ]
- いい目つきじゃ。いざ!▼
支援A†
- [カゲツ]
- はぁ…はぁ…心満意足…
今日もいい手合わせじゃった。▼
- [ブシュロン]
- ああ。
あんたとの手合わせは、どんな鍛錬にも勝る。▼
- [カゲツ]
- 同感じゃ。▼
余は、そなたと親友になりたいと思っておる。
しかし、そなたは少し違うようじゃ…▼
だから、手合わせ仲間ぐらいのところで我慢してやろう。
それだけでも感慨無量じゃからな。▼
- [ブシュロン]
- そうでもない。
俺だってあんたの親友になりたいと思ってるさ。▼
でも…▼
- [カゲツ]
- でも?▼
- [ブシュロン]
- あんた、故郷のこといつ話してくれるんだ?▼
人はそういう話をしていくうちに、
少しずつ親友になるものなんだぞ。▼
- [カゲツ]
- ふむ。
わかった。よかろう。▼
…余の故郷は、和という名の雰囲気を有しておる。
人々はみんな穏やかで、米と魚が本当にうまい。▼
- [ブシュロン]
- 家族は?▼
- [カゲツ]
- 父は王族の親戚で剣の名手、
母は不思議な力を持つ巫女じゃった。▼
- [ブシュロン]
- なるほど。
あんたの腕は親父さん譲りってわけだ。▼
- [カゲツ]
- かもしれぬのう。▼
- [ブシュロン]
- 家族とはよく会っているのか?▼
- [カゲツ]
- いや…
余は故郷を捨てた身だからな。▼
外の世界への憧れが捨てきれなかった…
簡単に言えばそういうことじゃ。▼
- [ブシュロン]
- 家族に会いたいか?▼
- [カゲツ]
- もちろんじゃが…
今更、半端には帰れぬ。▼
衣錦還郷…
こっちでがんばって、故郷に錦を飾らねば…▼
- [ブシュロン]
- うっ…▼
- [カゲツ]
- どうしたのじゃ?
泣いておるのか?▼
- [ブシュロン]
- 手合わせしていて思ったんだ…▼
あんたは飄々としているけど、
いろんなものを背負ってるんだろうなって…▼
- [カゲツ]
- うっ…やめるのじゃ…
余まで泣けてくるではないか…▼
さあ、きっすじゃ!
責任を取って早くきっすするのじゃ!▼
- [ブシュロン]
- えっ?▼
- [カゲツ]
- 余の故郷では、人前で泣いたらきっすしなくてはならぬ。
早くするのじゃ!▼
- [ブシュロン]
- ええっ!?▼
- [カゲツ]
- あはは、冗談じゃよ。
そなたをからかうと本当におもしろいのう。▼
- [ブシュロン]
- はあ…いい加減にしろよ…▼
- [カゲツ]
- また手合わせするか?
余が降参したら、余のことをもっと話してやろう。▼
- [ブシュロン]
- いいだろう。
では俺が降参したら、俺のことを話す。▼
- [カゲツ]
- それは楽しみじゃ!
では、いざ!▼
ゼルコバ†
支援C†
- [ブシュロン]
- はぁ…
どうしようか…▼
- [ゼルコバ]
- …おい。
「ため息」なんかついて、どうした?▼
- [ブシュロン]
- これを見てくれ。招待状だ。
差出人は、森の仙人…▼
- [ゼルコバ]
- 「森の仙人」?
「誰」だ? 聞いたことがないが…▼
- [ブシュロン]
- 俺もだよ。
で、その仙人から山小屋に招待されたんだ。▼
- [ゼルコバ]
- なんだと?▼
- [ブシュロン]
- そこに山の地図が描かれているだろう?▼
山小屋までくれば、
方向音痴を治す秘薬をくれるらしい。▼
それを飲むだけで、方向音痴が
たちどころに改善されてしまうそうだ。▼
- [ゼルコバ]
- 「方向音痴」を治す「薬」…
そんなものが、この「世」にあるのか…▼
- [ブシュロン]
- あると信じたい。
というのも、俺はかなりの方向音痴でな…▼
この間なんて、方位磁針を持って歩いても
道に迷ってしまったぐらいだ…
- [ゼルコバ]
- それは「重症」だな…
で、「どう」する?▼
- [ブシュロン]
- 行くしかないだろう。▼
方向音痴のせいで仲間たちに迷惑をかけてきた。
薬を飲んで解決するなら願ってもない話だ。▼
- [ゼルコバ]
- …わかった。「気をつけて」な。
「応援」しているぞ。▼
- [ブシュロン]
- ありがとう。では行ってくるよ。▼
支援B†
- [ゼルコバ]
- ブシュロン。
「森の仙人」の件はどうなった?▼
- [ブシュロン]
- ああ、行ってきたよ。
でも、途中で道に迷ってしまった。▼
- [ゼルコバ]
- 「そう」だったのか…▼
- [ブシュロン]
- だが、妙なんだ。▼
俺は安全そうな洞窟で仮眠をとったんだ。
すると、目覚めたら「森の仙人」から置き手紙があった。▼
- [ゼルコバ]
- えっ?▼
- [ブシュロン]
- 手紙には「もう少しだ」「がんばれ」
「あきらめるな」と書かれていた。▼
- [ゼルコバ]
- どういうことだ?▼
- [ブシュロン]
- それだけではない。俺がどこでどういう風に
道を間違ったから迷子になったのかとか…▼
迷った理由と改善点までしっかり書かれていた。
- [ゼルコバ]
- ほう…確かに「妙」だな。
「森の仙人」は「何」がしたいんだ?▼
「本当に」秘薬を渡したいなら、
「置き手紙」などせずに、「すぐ」に渡せばいいはずだ。▼
- [ブシュロン]
- きっと彼の中では、
俺が山小屋まで行くというのが絶対条件なんだろう。▼
- [ゼルコバ]
- なるほど…
「変わった」仙人だな…▼
- [ブシュロン]
- ああ。でも俺に迷いはない。
意地でも山小屋まで行ってやる。▼
- [ゼルコバ]
- 素晴らしい「意気込み」だ。
「応援」しているぞ。▼
- [ブシュロン]
- ありがとう。
次こそは朗報を。▼
支援A†
- [ブシュロン]
- よし…やっと山小屋までこられた。
今日こそ森の仙人に会ってやるぞ…!▼
- [ゼルコバ]
- …「待って」いたぞ。
「俺」が招待状の「送り主」…「森の仙人」だ。▼
- [ブシュロン]
- …えっ? あんたは…
ゼルコバ!?▼
い、意味がわからない。
どういうことだ?▼
- [ゼルコバ]
- さあ、褒美の「秘薬」だ。
これを「口」に入れてみろ。▼
- [ブシュロン]
- わ、わかった。▼
…………▼
甘い。
ただの飴玉に思えるが…▼
- [ゼルコバ]
- ご名答。それは「ただ」の飴玉だ。
「舐めた」ところで、方向音痴は「改善」しない。▼
だが、こんな「複雑な山小屋」まで
「辿り着く」ことが「できた」ということは「つまり」…▼
お前の「方向音痴」は…?▼
- [ブシュロン]
- なるほど…!
知らず知らずのうちに、改善されていると!▼
- [ゼルコバ]
- 「その」通り。▼
お前が「かなりの」方向音痴という「噂」は聞いていた。
そんな「お前」の方向音痴を「治して」やりたい…▼
そう思った「俺」はこのような「策」を練り、
森の仙人を「名乗って」招待状を送ったんだ。▼
- [ブシュロン]
- な、なんて手の込んだことを。▼
- [ゼルコバ]
- すまない。
俺は「凝り性」でな…▼
最初は「普通に」お前の方向音痴を治す
「手伝い」をしようと思ったのだが…▼
策を「こねくり回して」いるうちに今の「形」になった。
「楽しんで」もらえたなら本望だ。▼
- [ブシュロン]
- もちろんだ。
俺のために、ここまでしてくれてありがとう。▼
- [ゼルコバ]
- お前は噂通りの「紳士」だな…
「こんなこと」をされても怒らずに「礼」を言えるなど。▼
- [ブシュロン]
- 怒る?
馬鹿を言うな。▼
俺は森の仙人に感謝していて、
友だちになりたいと思っていたぐらいだ。▼
- [ゼルコバ]
- …「なぜ」だ?▼
- [ブシュロン]
- 寝ている間に彼がくれる優しい置き手紙や、
知らぬ間にかけられている暖かい毛布▼
あらゆるところに気遣いを感じて、
素晴らしい人物なのだろうなと思っていたんだ。▼
- [ゼルコバ]
- …そうか。▼
- [ブシュロン]
- ただ、一つだけ言わせてくれ。
多分まだ、俺の方向音痴は治っていないぞ。▼
- [ゼルコバ]
- えっ?▼
- [ブシュロン]
- 今までにも、何人もの人たちが俺の方向音痴を
治そうとして、いろんな訓練をしてくれた。▼
だが全てが無意味だった。
だからこそ俺は秘薬に賭けた。▼
でも、その秘薬が飴玉だったということは…▼
- [ゼルコバ]
- …………▼
- [ブシュロン]
- ゼルコバ? 大丈夫か?
すまない。がっかりしたよな?▼
- [ゼルコバ]
- いや、その「反対」だ。▼
次はどういう「手」を打とうか考えて
「ワクワク」している。▼
- [ブシュロン]
- 次って…またやるのか…▼
- [ゼルコバ]
- 数日内に、今度は「海の仙人」から招待状が届く。
そのときは「また」参加してみてくれ…▼
- [ブシュロン]
- ははは、わかったよ。
ゼルコバ仙人様。▼
ゴルドマリー†
支援C†
- [ゴルドマリー]
- ブシュロンさん、突然で申し訳ありませんが…
お弁当を作ってきました…▼
- [ブシュロン]
- え、弁当?
俺のために?▼
- [ゴルドマリー]
- はい。ご覧ください…
これが鶏の揚げ物で、隣がお野菜の和え物。▼
あとは卵焼きに、軽く焼いたパン。
疲労回復効果のある果物もあります…▼
- [ブシュロン]
- すごいな。
色鮮やかな上に、体のことまで考えられている。▼
- [ゴルドマリー]
- ええ…すみません…可愛い上に
完璧なお弁当を作れてしまって、すみません…▼
お口に合うかどうかわかりませんが、
よかったら召し上がってください…▼
- [ブシュロン]
- ありがとう。
では、さっそくいただこう。▼
…………▼
うん、これはうまい。
こんなにうまい弁当は食べたことがないぞ。▼
- [ゴルドマリー]
- あ、恐縮ですが…
もっと大きな声でお願いします…▼
- [ブシュロン]
- なんだって?▼
- [ゴルドマリー]
- 申し上げにくいのですが、もっと大きな声で、
もっとたくさん褒めてください…▼
- [ブシュロン]
- もっと褒めるって、例えば?▼
- [ゴルドマリー]
- 例えば…と言いましたか?▼
すみません…
そんなアホな質問には答えられません。▼
- [ブシュロン]
- なんか急に辛辣になったぞ。▼
- [ゴルドマリー]
- 褒め方ぐらい、すぐに浮かぶと思います。
こんな完璧なお弁当を食べているのですから…▼
さ、どうぞ。
たくさん褒めてください…▼
- [ブシュロン]
- うぅ…もしかして、あんた…
めんどくさい人なのか…!▼
支援B†
- [ゴルドマリー]
- この間はお弁当を完食していただいた上、
感想をたくさんくださってありがとうございました…▼
- [ブシュロン]
- いや…
言えと言われたから言っただけだ。▼
- [ゴルドマリー]
- ブシュロンさんの感想に感激して、
また今日もお弁当を作ってきました…▼
- [ブシュロン]
- 今日は大丈夫だ。
自作のサンドイッチがあるからな。▼
- [ゴルドマリー]
- そんなこと言わずに、
ご覧ください。これが今日のお弁当です…▼
- [ブシュロン]
- う、うわぁ…!▼
- [ゴルドマリー]
- お魚を軽く炒めて、卵を絡めたものです…
隣はお野菜を牛肉で巻いたものと、果物の盛り合わせ。▼
月並みのお弁当で大変恐縮ですが、
世界で一番愛情を込めて作りました…▼
- [ブシュロン]
- ゴクリ…▼
い…いや…けっこうだ。
俺にはサンドイッチがある!▼
- [ゴルドマリー]
- 失礼ですが、それだけでよろしいのですか?
そんな粗食で満足できますか? できませんよね…▼
- [ブシュロン]
- うぅっ…▼
- [ゴルドマリー]
- さ、遠慮なく…
食べないなら捨ててしまいますよ…▼
- [ブシュロン]
- そ、それは勿体ない。
いただきます…!▼
…………▼
くっ…! うまい…!
食べた瞬間に、心も体もよろこびの声を上げる!▼
- [ゴルドマリー]
- 第一声としては悪くないです…
でも、それだけではありませんよね?▼
- [ブシュロン]
- えっ?▼
- [ゴルドマリー]
- 恐縮ですが、今日は前よりも
みっちり褒めてください…▼
- [ブシュロン]
- 前よりも、みっちりだと!?▼
- [ゴルドマリー]
- まず個々の料理を褒めると同時に、お弁当箱を褒め、
それを選んだわたしの感性を褒めてください…▼
それから、これを作ったわたしのどういうところが
可愛いかというところまで…▼
心苦しいですが、そこまでお約束いただかないと、
これ以上は食べさせません…▼
- [ブシュロン]
- うぅ、めんどくさい! しかし…!
こうなるってわかっていたのに食べてしまった!▼
- [ゴルドマリー]
- どうしたのです…?
お約束できないのですか?▼
できないと言うなら、口から手を突っ込んで、
今まで食べた分を引きずり出しますよ…▼
- [ブシュロン]
- え…わかった…褒めるから待って。
心行くまで褒めるよ…▼
支援A†
- [ゴルドマリー]
- はぁ…▼
- [ブシュロン]
- ゴルドマリー? どうした?
そんな暗がりに座り込んで…▼
- [ゴルドマリー]
- ブシュロンさん…▼
他の皆さんにもお弁当を作って差し上げたのですが…
感想を言わされるのが大変って言われちゃって…▼
ガーンとなって…ズーンと…
落ち込んじゃいました…▼
- [ブシュロン]
- かわいそうに。
みんな、まだまだだな…▼
- [ゴルドマリー]
- えっ?▼
- [ブシュロン]
- 確かにあんたはめんどくさい。
めんどくささの世界王者も夢ではないだろう。▼
でも少しずつ慣れていって、
今ではまあ、かわいらしく思う。▼
- [ゴルドマリー]
- ブシュロンさん…▼
- [ブシュロン]
- あんたのめんどくささは、
俺にとっては魅力の一つだ。▼
…なんて思う奴もいるから、気にしないことだ。▼
- [ゴルドマリー]
- ありがとうございます。
今のお言葉で、元気になってきました…ニコッ…▼
1000万ゴールドの笑顔が戻ってきたところで、
お料理してきますね…▼
- [ブシュロン]
- 料理?▼
- [ゴルドマリー]
- ええ。ブシュロンさんに、
またお弁当を作って差し上げます…▼
- [ブシュロン]
- 今からか?▼
- [ゴルドマリー]
- また長々と感想を言わされると思いましたね?
でもご心配なく。もう言わなくて大丈夫です。▼
ブシュロンさんはもう充分に褒めてくれました。
一生分と言えるほどに…▼
だから何も気にせず、
普通にお弁当を味わってください…▼
- [ブシュロン]
- またたくさん褒めるさ。
あんたがもっと笑顔になれるまでな。▼
- [ゴルドマリー]
- …ほんとですか?
うっ…うぅっ…▼
- [ブシュロン]
- どうした?▼
- [ゴルドマリー]
- あなたの優しさが嬉しくて、
今日は涙風味の塩辛い味付けになるかも…▼
- [ブシュロン]
- 涙風味…▼
ううっ…!
涙と聞いただけでもらい泣きが…!▼
- [ゴルドマリー]
- 感受性が豊かすぎませんか…▼
でも、それもブシュロンさんの魅力の一つ…
わたしだってわかっているんですよ…▼
ではお褒めの言葉を楽しみにしつつ、
すぐに作りますね…▼
- [ブシュロン]
- 俺も楽しみにしつつ、
褒める準備をしておこう。▼
リンデン†
支援C†
- [ブシュロン]
- うっ…ぐっ…▼
- [リンデン]
- おやおや。
大の男が涙を流して、どうしたのじゃ?▼
- [ブシュロン]
- あ、実は本を拾いまして…▼
中身を読んでみたら、
これがとても感動的で、涙が止まらないんです。▼
- [リンデン]
- ほう。
どんな本じゃ?▼
- [ブシュロン]
- 『L』という名の偉大な賢者の物語です。▼
- [リンデン]
- ふむ…どんなものか、
話してくれんかの?▼
- [ブシュロン]
- 話はLの少年時代から始まります。
彼はイルシオン国内の学園を首席で卒業しました。▼
その後、Lは王城兵に取り立てられ、
一時は王子の臣下も務めました。▼
- [リンデン]
- ふむふむ…▼
- [ブシュロン]
- その王子は有力な国王候補だったのですが、
後継に選ばれたのは別の者で…▼
王子は失意のうちに城を去ることになり、
Lはそれを呆然と見送るのです▼
とりあえず、ここまで読みました…
うぅっ…▼
- [リンデン]
- ほら、これで涙を拭け。▼
- [ブシュロン]
- ありがとうございます…▼
俺は感動しやすい体質なんですが、
それだけではなく…▼
城を出て行く王子の無念さや、
見送るLの気持ちを考えると、もう泣けてきて…▼
- [リンデン]
- …その本に興味が出てきた。
また読み進めることがあったら、内容を教えておくれ。▼
- [ブシュロン]
- はい、もちろんです。
ちーん!▼
- [リンデン]
- わしのハンカチが…▼
支援B†
- [リンデン]
- ブシュロン、また本の続きを話してくれ。▼
と言いたいところじゃが、
その前のこれを渡しておこう。▼
- [ブシュロン]
- おいしそうな焼き菓子ですね。▼
- [リンデン]
- わしが焼いたんじゃ。
中にはリンゴが入っておる。▼
- [ブシュロン]
- リンデン殿、料理をなさるんですか?▼
- [リンデン]
- サンダーの魔法で、じっくり焼いたのじゃ。
さ、食べてみておくれ。▼
- [ブシュロン]
- いただきます…▼
- (ブシュロンが焼き菓子を食べる)
- [ブシュロン]
- あっ、おいしい!
サンダーでこんなにおいしい焼き菓子が作れるなんて!▼
- [リンデン]
- びっくりじゃろう?
では、本の続きを聞かせてくれ。▼
- [ブシュロン]
- Lが仕えた王子は国王に選ばれず、
城を出ていってしまったのですが…▼
その後、Lは王城兵の女性と出会い
彼女の優しさに癒されます。▼
Lは彼女と結婚し、
平凡ながら幸せな生活が始まります。▼
…今回はここまでです。▼
- [リンデン]
- なるほど。同じく王城兵だったわしには、
身近な話のように思えて興味深いのう。▼
それにしても、今日は泣かないんじゃの。▼
- [ブシュロン]
- 本当は号泣したいんです。
Lの奥さんの献身的な姿が実に感動的で…▼
でも、泣いてばかりいるのも、
お恥ずかしいですし…▼
- [リンデン]
- なんだ。我慢していたのか。▼
だったら気にせんで、思い切り泣けばいい。▼
- [ブシュロン]
- そ、そうですか?
ではお言葉に甘えて…▼
うううっ!!▼
- [リンデン]
- 鼻水が噴出しておる。
ほら、これで拭くのじゃ。▼
- [ブシュロン]
- 何度もありがとうございます…!
ちーん!▼
支援A†
- [リンデン]
- ブシュロン、今日はクッキーを焼いてきたぞ。
いつものサンダーでな。ほら、お食べ。▼
- [ブシュロン]
- いつもすみません。いただきます。
干しブドウが入っていておいしいです…▼
- [リンデン]
- 今度はどこまで読んだんじゃ?▼
- [ブシュロン]
- ついに最後まで読んでしまいました…▼
- [リンデン]
- そうか。
では話してくれ。▼
- [ブシュロン]
- …はい。
結婚後、Lは平凡ながら幸せな日々を過ごしました。▼
夫婦は互いに手を取り合い、困難を乗り越え、
子どもたちの成長を見守りました。▼
しかし、子どもたちが独立して、これから夫婦二人きりの
時間だというとき…妻が死去します。▼
妻の好物である焼き菓子を
Lがサンダーで焼いているときに…▼
…………▼
うっ…▼
- [リンデン]
- 泣くな、ブシュロン…と言いつつ…
おかしいのぅ、今日はわしも涙もろいようじゃ…▼
- [ブシュロン]
- ここまで読んでわかりました。
これは、リンデン殿のお話だったのですね。▼
- [リンデン]
- そうじゃ…
『L』はリンデンのLじゃったんじゃよ…▼
- [ブシュロン]
- でも、どうして?▼
- [リンデン]
- わしは遠くない将来、死んで妻の元へと旅立つ。
そうなる前に、半生を書き記しておこうと思ってのう。▼
ところが、それをうっかり落としてしまったのだ。▼
- [ブシュロン]
- ではこの物語は、リンデン殿が!?
すみません、勝手に読んでしまって。▼
- [リンデン]
- いや、あんたに拾ってもらえてよかった。
本当にそう思う。▼
- [ブシュロン]
- よく書かれた、素晴らしい物語でした。▼
- [リンデン]
- これからも仲良くしておくれ。
わしの人生の最後の一頁まで…▼
- [ブシュロン]
- もちろんです。▼
- [リンデン]
- さて。
今日は気分がいいからもう一品、作ろうかの。▼
サンダーの料理は時間がかかるから、
若き友人の半生でも聞かせてもらおうか。▼
- [ブシュロン]
- ええ、喜んで。
では、まずは俺の両親のことから…▼
パネトネ†
支援C†
- [パネトネ]
- ブシュロンさん。
今、お時間よろしいでございますですか?▼
- [ブシュロン]
- ああ、大丈夫だ。▼
- [パネトネ]
- つかぬことをお聞きいたしますですが…▼
ブシュロンさんは、フィレネ王国の伯爵家のお方で
いらっしゃいますですか?▼
- [ブシュロン]
- そうだ。▼
- [パネトネ]
- 素晴らしい…!
貴族であるあなたに、ぜひお願いがございますの。▼
- [ブシュロン]
- お願い…?▼
- [パネトネ]
- ご存じのとおり、わたくしはソルム王国の
第一王女に仕える身…▼
王族に失礼のないよう、常に御礼儀作法には
気をつけておりますですわ。ですが…▼
まだまだ不安な部分が
たくさんあるのでございますです。▼
そこで、ブシュロンさんにフィレネ王国の
御礼儀作法について教えてほしいでございますですの!▼
- [ブシュロン]
- 礼儀作法?
ああ、別にいいが。▼
- [パネトネ]
- ありがとうございます!▼
- [ブシュロン]
- 俺もソルムの礼儀作法には興味がある。▼
ともに王族に仕える者として、
互いの国ことを教え合えたら楽しそうだ。(原文ママ/音声では『互いの国のことを教え合えたら楽しそうだ』)▼
- [パネトネ]
- それは名案でございますですわね。▼
ブシュロンさんに相談して
よかったでございますです。▼
これからよろしくお願いいたしますですわ。▼
- [ブシュロン]
- ああ、こちらこそ!▼
支援B†
- [ブシュロン]
- ナイフやフォークは料理ごとに、
外側から順番に使うんだ。▼
- [パネトネ]
- わかったでございますです。▼
- (テーブルマナーに悪戦苦闘するパネトネ)
- [パネトネ]
- あれ…あれ…
上手く御料理が掴めないでございますです…▼
- [ブシュロン]
- 一口が大きいんだな。もう少し小さく切ろう。
その方が上品にも見えるからな。▼
- [パネトネ]
- 一口を小さく…
うう…難しいでございますです…▼
- [ブシュロン]
- 不安があるとは言っていたが、
この段階だとは思わなかったな。▼
- [パネトネ]
- と、とりあえず、
お水を飲んで落ち着くでございますです。▼
んぐっ…んぐっ…▼
- [ブシュロン]
- ああっ、違うぞパネトネ!
その器の水は手を洗うのに使うんだ!▼
- [パネトネ]
- ええっ!? 紛らわしいですます!▼
- (暗転)
- [ブシュロン]
- ソルム王家ではどうやって食事をしていたんだ?▼
- [パネトネ]
- いつもは他の人を真似して、
付け焼刃で乗り切ってたでございますですわ。▼
- [ブシュロン]
- …ある意味すごいな。▼
- [パネトネ]
- やっぱりわたくしには…
御礼儀作法など無理なのでしょうか。▼
- [ブシュロン]
- そんなことはない。
誰だって最初はできないものだ。▼
- [パネトネ]
- …実はわたくし、
家庭環境のあまりよくない家で育ちましたです。▼
そんな人間が御礼儀作法を学ぶなんて
おこがましかったのでしょうか。▼
- [ブシュロン]
- 生まれは関係ないさ。
上達したいんだったら、諦めずに頑張ろう。▼
出来ないからって見放したりしない。
いくらでも付き合うさ。▼
- [パネトネ]
- ブシュロンさん…▼
- [ブシュロン]
- さぁ、繰り返しやってみよう。
そうすればきっとできるはずだから。▼
- [パネトネ]
- ありがとうございます。
わたくしが間違っていたでございますですわ。▼
応援してくださるブシュロンさんのためにも、
諦めずに努力するでございますです!▼
支援A†
- [パネトネ]
- 食事の前は姿勢を正しくして、
神様にお祈りをするのですわ。▼
…………▼
フィレネ王国は博愛主義国家。
この後は食材にも感謝の気持ちを伝えますです。▼
生きとし生けるものに感謝する。
素晴らしいことでございますですわ。▼
- [ブシュロン]
- 以前教えた礼儀作法の復習か?▼
- [パネトネ]
- はい。せっかくですから、
ブシュロンさんも見ていてください。▼
この料理をナイフとフォークを使って
食べてみせるでございますです。▼
外側から…食器を取って…
一口は小さく…▼
…できたでございますです!▼
- [ブシュロン]
- おめでとう、パネトネ。
まだ少しぎこちないが一歩前進だな。▼
- (暗転)
- [パネトネ]
- ありがとうございます、ブシュロンさん。▼
わたくしは過去から抜け出したくて御礼儀作法を
学ぼうとしていたのだと思いますです。▼
ブシュロンさんに教えていただいて、
初めて楽しく御勉強できました。▼
成功したのは全部、
あなたのおかげでございますですわ。▼
- [ブシュロン]
- パネトネの努力の成果でもあるぞ。
よくやったな。▼
それじゃあ、今度はソルム王国の
礼儀作法を教えてもらう番だな。▼
- [パネトネ]
- ソルムの?▼
- [ブシュロン]
- 忘れたとは言わせないぞ。
お互いに礼儀作法を教え合うという約束だったろう?▼
- [パネトネ]
- ええ、そうでしたですね。▼
…ソルム王国は自由な国でございますです。
あまり形式ばった作法はなく、▼
基本的には歌って踊って楽しく過ごすのが
礼儀でございますですわ。▼
もちろん場合にもよりますけれど。▼
- [ブシュロン]
- へえ、面白いな。▼
国によって礼儀作法はぜんぜん違うものだ。
だが、強いて共通点を上げるとすれば…▼
- [パネトネ]
- 相手を思いやる気持ちが大切、ですわね?▼
- [ブシュロン]
- ああ。きっと礼儀作法に一番大切なのは
他者への思いやりだ。▼
その点においてはパネトネは満点だな。▼
- [パネトネ]
- ブシュロンさんもでございますですの。▼
- [ブシュロン]
- 俺も初めて気づいたよ。
ありがとな、パネトネ。▼
- [パネトネ]
- 理想の淑女に、少しずつ近づけているような
気がいたしますですわ。▼
- [ブシュロン]
- ソルムの礼儀作法、他にもあるんだろう?
もっと教えてくれ。▼
- [パネトネ]
- ええ。これからも二人で一緒に、
思いやりの気持ちを学ぶでございますです。▼
コメント†
Last-modified: 2023-11-23 (木) 11:20:25