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会話集/章別会話

邪竜の章 兵どもの戦道

オープニング

[グリ]
お前は孤独の絶闇の中、
光を我が物にと望むだろうか。
閉ざされし扉の向こう側、
誰かの呼び声に応えるだろうか。
告げる知らせは悲しい面影。
暗い鉱石の夜の色。
さりとて、彼の者は知っている。
この世界に慈悲はない。
オレの痛みは、ここには無い。

[イル]
ずいぶん歩いたね。みんな平気?▼
[セレスティア]
勿論ですわ。
飛竜に乗れないのが辛いですけれど。▼
[リュール]
私たちはブロディアに向かっているんですよね。
何故ずっと、このような道なき道を?▼
[エル]
ブロディアは戦嫌いで有名な国。
今の私たちでは、まず入国は不可能です。▼
加えて、関所の警備が他国よりも厳重。
秘密裏に城を目指す以外ありません。▼
それから…向かっている、ではなく
もう来ていますよ。▼
[リュール]
え?▼
[エル]
国境はとっくの昔に越えました。
ここはブロディア王国領地内です。▼
[リュール]
ええっ。
そういう事は早く言ってくださいよ。▼
[エル]
言ってどうするのです。
国境を越えた歓喜の声でも上げるつもりでしたか?▼
[リュール]
そういうわけではないですけど、
情報の共有くらい…▼
[セレスティア]
お二人とも、お静かに。
何者かの気配が。▼
[エル]
感づかれた? まさか。▼
[リュール]
! そこですね!▼
[イル]
待って、神竜様!
この人は…!▼
[???]
や、やめてくれ。
俺は痛いのが苦手なんだ。▼
[セレスティア]
グレゴリー!▼
[リュール]
知り合いなのですか?▼
[セレスティア]
彼はグレゴリー。
私と同じ、『四翼』の一員ですわ。▼
[リュール]
『四翼』?
[セレスティア]
戦後、エル様とイル様をお守りするために結成した
少数精鋭の騎士団のようなものです。▼
四つの翼という名の通り、
四人の騎士で成り立っておりますの。▼
グレゴリーはそのうちの一人ですわ。▼
[エル]
彼にもセレスティアと同じく、
偵察を命じていたのです。▼
グレゴリー。任務ご苦労様でした。
しかし…合流はもう少し先の手筈では?▼
[グレゴリー]
すまない。道に迷ってしまって、
約束の場所には向かえそうになかった。▼
やむを得ず国境付近まで戻ったんだが、
偶然とはいえ合流できてよかったぜ。▼
[エル]
偵察結果を確認する前に、
あなたに説明しておくことがあります。▼
この方は…▼
[グレゴリー]
俺たちの知る神竜様じゃない。
そうだろう?▼
[エル]
!▼
[グレゴリー]
さしずめ、エル様とイル様の儀式で、
どこかから喚び寄せたってとこか。▼
[エル]
説明の手間が省けて助かります。▼
[イル]
すごいね、グレゴリー!
どうしてわかったの。▼
[グレゴリー]
なんとなく、怖い感じがした。▼
[リュール]
いきなり剣を向けてしまったからでしょうか。
ごめんなさい。▼
[グレゴリー]
いや、そうじゃなくて…あんたは、
この世界の神竜様とは決定的に違う。▼
見た目は確かに神竜様と瓜二つだ、それなのに、
本質がまるで違うような…ああ、上手く言えねえ。▼
[セレスティア]
グレゴリーは警戒心が人一倍強いので、
些細な違いを恐ろしいと思ったのかもしれません。▼
[リュール]
そうですか…▼
[グレゴリー]
脅威でなければすぐに慣れるさ。
よろしく、異世界の神竜様。▼
敬語じゃなくてすまないな。
昔から苦手でね。▼
[リュール]
構いませんよ。
気楽に話してください。▼
[イル]
大丈夫だよ、グレゴリー。
神竜様はすっごく優しくて良い人だから!▼
僕は神竜様のこと、好きだよ!▼
[リュール]
ありがとうございます、イル。▼
[エル]
…………▼
[リュール]
四翼は四人と仰いましたよね。
あと二人はどこに?▼
[エル]
今は斥候として各国に散っています。▼
セレスティアはフィレネ、グレゴリーはブロディア。
残る二人はそれぞれイルシオンとソルムに。▼
[セレスティア]
頭領は私が務めておりますの。▼
四翼の頭領セレスティアといえば、
ちょっとは名の知れた将なんですから。▼
[グレゴリー]
騒がしくて悪目立ちしてるだけだろ。▼
[セレスティア]
なんですって!▼
[グレゴリー]
うおっ、暴力は反対だぜ。▼

[リュール]
な、何です!?▼
[イル]
奇襲か!?▼
[グレゴリー]
あはは…追手に見つかったようだ。
悪い悪い、撒いたと思ったんだがなあ。▼
[エル]
どういうことですか、グレゴリー。▼
[グレゴリー]
踏み込んだ偵察をしたら感づかれた。
逃げても逃げてもしつこくてな。▼
[イル]
向こうの数は1, 2, 3…
僕達よりかなり多いね。こうなったら…▼
逃げよう!▼
[リュール]
応戦しなくて良いのですか?▼
[エル]
追っ手であれば国境兵か、良くて近衛騎士。
王族でもなければ腕輪を持っていません。▼
そのような相手と戦っても消耗するだけでしょう。▼
[グレゴリー]
逃げ道なら任せろ。
こっちだ、みんな!▼

[グレゴリー]
ここなら大丈夫そうだな。
暫く身を隠してやり過ごそう。▼
[イル]
ふう…少し前を思い出すよ。▼
神竜様が来てからは敵と戦うようになったけど、
基本的に僕たちの戦法は守りだものね。▼
[リュール]
守りの戦法…ですか。▼
[グレゴリー]
神竜様は、
俺たちが何で生き残ったと思う?▼
勇敢に戦ったからじゃない。
ただひたすら、逃げてきたからなんだよ。▼
[エル]
手に入れた紋章士を眠らせてしまう以上
私たちは攻撃に向いていませんので。▼
[セレスティア]
我々四翼が圧倒的な実力を有していればいいのですが…
各国の騎士団ほどの力は、流石に。▼
不甲斐ない事ですわ。▼
[イル]
そんなこと言わないで。
四翼にはいつも助けられている。▼
君たちは僕と姉さんの自慢なんだから。▼
[セレスティア]
イル様…▼
[エル]
追手が来ないようですので、偵察の報告を。
グレゴリー。▼
[グレゴリー]
ブロディア王国には動きがあった。
近々、国外に兵が出るぜ。▼
[エル]
行先は?
まさかブロディアもフィレネに侵攻を?▼
[グレゴリー]
行先は箝口令でも敷かれているのか、
わからなかった。▼
だが…得た情報から判断するに、
単独で七つの指輪を集めるのではと思っている。▼
[リュール]
私たちと同じように、
正体不明の敵と戦うということでしょうか。▼
[グレゴリー]
目的はそこじゃない、
おそらく、腕輪の力を得ることだ。▼
[リュール]
戦嫌いの国なのに、
力を得ることを望むのですか?▼
[イル]
それなんだけどね、紋章士の腕輪は…
状態によって、集めた際の効果が変わるんだ。▼
目覚めた状態で七つを集めると、
以前言った通り、強大な力が与えられる。▼
でも、眠らせた状態で七つを集めると…▼
[エル]
全ての攻撃を無効化する力が与えられます。▼
[リュール]
全ての攻撃を…▼
[グレゴリー]
つまり、徹底的な守りに入れる。▼
戦嫌いの国にとっちゃ、強大な力なんかよりも
もっとずっと価値のあるものなんだろう。▼
[イル]
だとしたら紋章士を眠らせる必要がある。
姉さんを狙ってくる可能性があるんじゃないかな。▼
神竜王城への刺客って、
もしかしてブロディアの…▼
[エル]
可能性はありますね。▼
[グレゴリー]
ま、憶測も含んでるからどうにもだがな。
確かなことは…▼
ブロディアは挙兵を目論んでいること。
そしてその日はもう近いってことだ。▼
[???]
へえ。そこまで掴まれているのなら、
逃がすわけにはいきませんね。▼

[リュール]
!!▼
[セレスティア]
うそ…気配がしませんでしたわよ!?▼
[イル]
ただの兵士じゃない。
あれは…▼
[エル]
…ブロディア王族。▼
[スタルーク]
いましたよ、兄上。▼
この程度、すぐに仕留めてください。
わが兄ながら情けないですね。▼
[ディアマンド]
単騎ではないと踏んで、態々泳がせておいたのだ。
お前は我が弟ながら思考が足りん。▼
[スタルーク]
ちっ。▼
[ディアマンド]
残念だ。エル、イル。▼
次に相まみえる際は戦場でないことを願っていたが、
その望みは叶わなかったようだ。▼
[エル]
戦嫌いの国王自ら戦場に赴いているとは。
我々は相当警戒されていたようですね。▼
[イル]
腕輪を持っているみたいだよ、姉さん。▼
[スタルーク]
奇遇ですね、僕たちも腕輪を集めたいんです。
その薄汚い斥候の情報は概ね合っていますよ。▼
目的は一致しているようですし…どうです?
ここは以前のように、手を取り合ってみますか?▼
[エル]
そのような気は毛頭ないのでしょう。▼
[スタルーク]
ばれましたか。▼
[ディアマンド]
戦の芽は摘むに限る。▼
かつての仲間を手にかけるのは胸が痛むが、
ここで死んでもらおう。▼
総員、奴らを始末せよ!
但しエルは生きたまま捕えろ。▼
[エル]
状況が変わりました、応戦しましょう。▼
[イル]
四翼セレスティア、グレゴリー。
戦闘の準備を。▼
[セレスティア]
承知しました!▼
[グレゴリー]
怪我しないように頑張るか。▼
[エル]
行きますよ、神竜。
これまでのような働きを期待しています。▼
[リュール]
言われずとも。▼

ステージ開始時

[ディアマンド]
いざ参ろう。
残念だ…貴公らと殺し合うことになるとは。▼
[エル]
あれはブロディア特有の兵種、マージカノン…
遠距離攻撃に備えてください。▼

戦闘

ディアマンド周囲の敵ユニットを釣り出したターンの敵軍フェイズ開始時

[エル]
あの兵、全弾発射の構えですね。
広範囲の攻撃が来ます。用心を。▼

そのターンの敵軍フェイズ終了時

[ディアマンド]
紋章士ヴェロニカよ。
英雄との契約を成す力、借り受けるぞ。▼

(ディアマンドが英雄召喚を行う)

vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
我が紋章士の力、侮って貰っては困る。
諦めて降伏するのなら今だぞ。

主人公 vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
神竜様。どうしてここに…!
戻ってきてくださったのか!?▼
[リュール]
私は…あなたが思うその人ではありません。
別人だと思って、戦ってください。▼
[異界のディアマンド]
戦えるわけがない。もう二度と喪えない。
あなたがいなくなってから、地獄のような日々だ…▼
私は、本当はずっと思っているんだ。
国同士でいがみ合わず、以前のようにと…!!▼
頼む、もう一度我らを、一つに導いてくれ…▼
[リュール]
ごめんなさい。それができるのは、私ではない。
ただ一人、この世界の神竜だけです。▼
ですが、争いを止める役目なら私にも担える。
あなたの望まぬ、戦という方法でですが…▼
剣を交えること、どうかお許しください!▼

ディアマンド vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
…戦場で自分自身と相対するとは。
ついに迎えでも来たか?▼
[ディアマンド]
随分と弱気だな。戦う前からその調子では、
勝てる戦も勝てなくなるぞ。▼
[異界のディアマンド]
勝ったとて何が残る。王となってから私は…
何をすべきか、もう…▼
[ディアマンド]
ならば剣を捨てろ。できないのなら、
まだ守るものが、信念があるということだ!▼
王であれば…
私であれば、勇敢に戦ってみせろ!▼

アンバー vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
アンバー? お前なのか。
これは幻か…? それとも私の頭がおかしくなったか。▼
ふっ…何度見ても、アンバーが目の前にいるぞ。
ふ、ふふふ…あはは…!!▼
[アンバー]
ディ、ディアマンド様?
俺、何も面白い事してませんよ?▼
[異界のディマンド]
悲しくて笑っているんだ…
私を守って死んだお前を、倒せというのか?▼
幻術か、異形兵か、正体など興味はない。ただ…
戦場で向かい合えば、殺し合うしかない。▼
ああ、お前は相変わらず、愉快なことをする奴だ…!
懐かしいな…なあ、アンバー…!▼
[アンバー]
そっか。この世界の俺は…もう……▼
ディアマンド様…
あなたを悲しませて…ごめんなさい。▼

ジェーデ vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
ジェーデ…? ふっ、なぜそこにいるんだ。
まるで、お前の書いた喜劇のようだな。▼
死んだと思っていた老人が、大欠伸と共に目を覚ます。
あれは傑作だった。お前が死んだ時も…▼
いつ起き上がるのかと待っていたのに。
起きれば一番に笑ってやろうと思っていたのに。▼
[ジェーデ]
ディアマンド様…▼
[異界のディアマンド]
どうしてあの時、目を覚まさなかった!
私の前に、すぐに現れてくれなかった!▼
やっと傷が癒えてきたと思った時に、
なぜもう一度、笑えた頃を思い出させる…!▼
[ジェーデ]
お許しください。私は…貴方の臣下ではないのです。
なのに、貴方の傷を抉ってしまった…▼
今できることは、ただ似た姿の他人として
貴方を倒し、立ち去ることだけ。▼

スタルーク vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
スタルーク? 私と戦おうというのか?
お前が私を王と認めていないことは知っていた。▼
暗殺の謀計にも感づいていたが…
そうか、今なのか…スタルーク。▼
[スタルーク]
あ、暗殺!? そんなことするわけないです!
僕なんかが偉大な兄上にそんなこと畏れ多い…!▼
[異界のディアマンド]
では、なぜ構えを解かない。▼
[スタルーク]
これはですね、
兄といえどあなたは敵なので…▼
って、これでは誤解を与えてしまう!
待って、待ってください、これより申し開きを…!
口下手ですみませんーっ!

シトリニカ vs 異界のディアマンド

[シトリニカ]
ディアマンド。ああ、会ってしまったら…
戦わないといけなくなるわ。▼
[異界のディアマンド]
シトリニカ…!なぜお前が。
お前は、スタルークを守って…▼
[シトリニカ]
この世界のわたしは煌びやかな活躍をしたようね。
もっとお話しを聞きたいけれど、ごめんなさい。▼
ここにいるわたしは、ディアマンドの敵なの。
一夜の幻だと思って、お相手くださるかしら?▼
[異界のディアマンド]
ああ、勿論だ。
一夜の幻であるなら正体を聞くのも野暮というもの。▼
こうしていると、いつかの舞踏会を思い出すな。
あの頃は皆がいて、本当に、楽しかった…▼

ザフィーア vs 異界のディアマンド

[異界のディアマンド]
ザフィーア…! どうしてそちら側にいる?
お前はこちら側だろう。さあ…!▼
[ザフィーア]
ディアマンド様? 私は…▼
[異界のディアマンド]
! よく似た別人…か?▼
ああ、そうだった…
ザフィーアはとっくに死んだではないか。▼
どうしていつまでも、戦場に立つと…
お前がいると思ってしまうのだろうな…▼

異界のディアマンド撃破

[異界のディアマンド]
どうせ皆…死んでしまう……
ならば初めから、何もしない方が……

vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
僕の相手になれるなんて光栄でしょう?
無能な兄とは違うということを教えてあげますね。▼

主人公 vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
お前、何者ですか。▼
先ほどから気になっていたんです。
亡くなった神竜様に成り代わって、目的は何ですか?▼
[リュール]
私は、成り代わったわけではありません。
違う世界から来た存在だと言えば信じますか?▼
[異界のスタルーク]
あくまでも神竜様を騙るというわけですね。
その度胸だけは、僕が興味を持つに値します。▼
首を刎ね、正体を確認するまでの間だけでも、
せいぜい楽しませてください。▼

スタルーク vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
なっ…!? お前は、僕自身!?▼
[スタルーク]
ひえっ、すみません。顔は同じなんですけど!
違う世界のゴミカスです…!▼
[異界のスタルーク]
なんて卑屈な。幻術のたぐいですか?
僕の弱い部分を見せても惑わされはしません。▼
…僕は自分自身に打ち克ってみせる。▼
[スタルーク]
えええ…かっこいい…
なんて自信に満ち溢れた素敵な僕なんだ…▼
あーあ…僕もこんな風になりたかったなあ…▼

シトリニカ vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
シトリニカ…?
ああ、守れなかった君の姿を見るのは辛いです。▼
家族同然であった大公家の皆も亡くなって…
その度に、僕は…▼
[シトリニカ]
予想はしていたけれど…そうなのね。
そんな顔をされたら悲しくなってしまうわ。▼
[異界のスタルーク]
命ばかりは、お金を積んでも何ともなりません。
こんなに何度も苦しむのなら…▼
僕があの時死ねばよかった。
皆に、シトリニカに生きていて欲しかった…!▼
[シトリニカ]
この世界のあなたは自信家に見えて、
根っこはわたしの知るスタルークそっくり。▼
頑張ったのね、気を張っていたのね…
でも、辛くても、死ぬのはわたしが先で…よかったわ。▼

ラピス vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
ラピス!? どうして、ラピスが…▼
僕を恨んで出てきたんですか?
僕が守ると言ったのに、ラピスを守れなかった僕を。▼
[ラピス]
まさか、恨むわけありません。▼
あなたを守り抜けたなら、
この世界のあたしはきっと満足でした。▼
だから、悲しまないでください。▼
[異界のスタルーク]
幻覚だ…こんなもの、僕の都合のいい妄想だ。
討つ手が鈍れば、敵の思う壺です。▼
ああ、でも…叶うなら、ラピス。君に…
僕が王として即位する姿を見せたかった…▼
[ラピス]
スタルーク様。あなたはいつでも、どこにいても…
そのままのあなたで充分素敵なんですよ。▼

ディアマンド vs 異界のスタルーク

[異界のスタルーク]
? 兄上、敵は彼方です。
ああ、それとも戦に乗じて僕を始末しますか?▼
兄上がその気であれば、
受けて立っても良いですよ。▼
[ディアマンド]
スタルーク。こちらの私たちは、
良好な関係というわけではないのだな。▼

ザフィーア vs 異界のスタルーク

[ザフィーア]
こっちのスタルーク様は随分高飛車ですね。
見慣れませんが、悪くありません。▼
[スタルーク]
ザフィーア!? これも幻覚ですか…
父上を守って死んだあなたの…▼
[ザフィーア]
そうですか…私は、この世界では…
モリオン様をお守りできたのですね。▼
スタルーク様。私は誇らしい気持ちですよ。
さあ、遠慮なくやりましょう!▼

異界のスタルーク撃破

[異界のスタルーク]
僕が、王であれば…
こんなことには……

クリア後の会話

[ディアマンド]
我が軍の敗北だ。
撤退する。▼
[スタルーク]
兄上!?
だめです、腕輪が奴らの手に!!▼
再度奪還を試みましょう!▼
[ディアマンド]
勝ち目があるか? 策があるのか?
あるのなら今ここで示せ。▼
[スタルーク]
くっ…!!▼
[ディアマンド]
エル、イル。
我がブロディアは戦の盤上から降りる。▼
君たちの邪魔も、他国への干渉も行わない。
腕輪と共に、我が国の命運を託そう。▼
どうか…世界を平穏に導いてくれ。▼

[エル]
『幼き皇女の腕輪』、確かに。▼
[リュール]
腕輪は、これで四つになりましたね。▼
[エル]
宿るのは紋章士ヴェロニカ。
異界の兵を使役する能力を有しています。▼
フィレネと同じように、黒く染まっていますね。
おそらく、残りの腕輪も今は…▼
[ヴェロニカ]
あたしは…
あなたたちのに…なったの…?▼
[リュール]
はい。紋章士ヴェロニカ。▼
でも、戦う必要はありません。
時が来るまで、ゆっくりお休みください。▼
[ヴェロニカ]
そう……よかった……
けど…少しだけ…さびしいわ……▼
またあえた時は…けいやくも何もなくても…
あたしの…そばにいてほしい……▼
[リュール]
大丈夫。みんなずっと傍にいますから。
紋章士ヴェロニカ、いつかまた。▼
[イル]
これで、この場は収まったね。▼
感慨深いぜ。
立ち向かって、勝てる日がくるなんてな。▼
[エル]
此処にいるのは神竜を除き、
皆逃げてきた者ばかりですからね。▼
[セレスティア]
それは、そうかもしれませんわ。▼
[リュール]
どういうことですか?▼
[セレスティア]
私は千年前の戦争の際…ソンブルによって
故郷の村を焼き払われ、リトスに逃げてきたのです。▼
魔竜は強い魔力を有する種族なのですが、
私は生まれつき魔力が弱くて。▼
そのお陰でソンブルに見つからなかったんですよ。
優秀だった家族や友は皆…炎の中に…▼
[リュール]
…………▼
[セレスティア]
ソンブルは、魔竜族を兵として従わせようとしましたが
私たちはそれに従わなかったのです。▼
今は私が、魔竜族唯一の生き残りですわ。▼
[グレゴリー]
俺は邪竜信徒としてイルシオンにいたんだが、
信徒としてのやり方に馴染めなくてな。▼
毎日毎日自傷して血を捧げて、
熱心なヤツは命まで投げ打ってた。▼
いつも傷をつけるフリで誤魔化してたが、
遂に司祭にバレちまってさ。▼
その身を捧げれば赦すと言われたが…
死ぬのはどうしてもできなくて、逃げてきた。▼
[セレスティア]
グレゴリーは私がリトスに勧誘したんですのよ。
イルシオンで苦戦する私を助けてくれたんです。▼
[グレゴリー]
助けてない。
あれは、異形兵が邪魔だったからだ。▼
[イル]
で、僕は前にも言った通り出来損ないだから。▼
ソンブルに殺されちゃう前に、
姉さんに連れられて逃げて来たんだよね。▼
[エル]
イル。自分を出来損ないと言うのは
止めなさいと言っているでしょう。▼
[イル]
ごめんごめん。つい、ね。
悲しませるつもりはないんだ。▼
でもさ、姉さんは優秀だったから、
別に逃げる必要はなかったよね。▼
姉さんは僕と違って、
逃げてきた者ではないよ。▼
[エル]
…いいえ。逃げましたよ。
先の戦が終わった際に。▼
[イル]
どこに?
今僕たちといるじゃないか。▼
[エル]
逃げを打つ、というのも逃げです。▼
私は…各国が腕輪を持って国に戻ろうとした時に、
止められたのに、止めなかった。▼
[イル]
あれは、各国の意見を尊重するためだろう?
神竜様ならそうするから、って。▼
[エル]
本当は、意見を尊重したからではありません。
ただ…怖かった。▼
行かないでと止めて拒絶されることが。
味方だった腕輪で、神竜様のいた城で…▼
皆と戦うことが怖かっただけです。▼
[イル]
姉さん…▼
[エル]
あれは紛れもなく逃げだったと思いますよ、私は。
皆と向き合えた最後の機会から逃げたのです。▼
そのせいで、救世の主が来るまで、
リトスの地から出ることさえもできなかった。▼
世界が再びこうなってしまったのは、
私の所為かもしれません。▼
[イル]
それは違うよ。
姉さんは悪くない。▼
[セレスティア]
イル様の言う通りですわ。
悪いのは正体不明の敵でしょう?▼
エル様も逃げた、ってのは意外だったがな。
俺にとっちゃ強い御方の見本だったから。▼
弱虫ばかりが集まっているはずなのに、
揃いも揃ってまだ生きてるとは上等じゃないか。▼
[エル]
…勇敢に戦ったこの世界の神竜様は、
死んでしまったというのに。▼
[リュール]
エル…▼
[イル]
やめよう! 暗くなる!
神竜様が困ってるでしょ!▼
それに、今は違うんだ。
僕達だって立派に戦ってる!▼
ありがとう、神竜様。
今こうして戦えるのは、あなたのお陰だよ。▼
[セレスティア]
本当に。▼
[グレゴリー]
ああ、そうだな。▼
[エル]
私もその点は感謝していますよ。▼
…一応。▼
[リュール]
その一言がなければ…▼
いえ、お言葉有難く頂戴しましょう。
お役に立てているのなら安心しました。▼
[イル]
それじゃ、この調子で次に向かおうか。▼
[リュール]
次はどこに?▼
[エル]
此処から西の、叡智の国。
イルシオン王国です。▼

(回想)

[邪竜のきょうだい]
エル。ねえエル。
あなたは私たちきょうだいの誇りです。▼
[邪竜のきょうだい]
竜化の力に、紋章士をねむらせる力。
二つを有するはあなただけ。▼
[邪竜のきょうだい]
エルは本当にすごいです。
それなのに、その片割れときたら…▼
[エル]
…イルのことですか。▼
[邪竜のきょうだい]
ああ、そんな名前でしたっけ。▼
[邪竜のきょうだい]
あなたと違って出来損ないなので、
わすれていました。▼
[邪竜のきょうだい]
あんな出来損ないが片割れだなんて、
はずかしいですよね?▼
[邪竜のきょうだい]
いらないのなら、
わたしたちが処分してあげましょうか。▼
[邪竜のきょうだい]
名案です。
あんなのいないほうが、エルも戦いやすいです。▼
[邪竜のきょうだい]
ねえエル?▼
[邪竜のきょうだい]
どうですか、エル。▼
[エル]
…………▼
本気ですか…▼
[邪竜のきょうだい]
え?▼
[エル]
本気ですかと聞きました。▼
本当に、イルを殺そうとするのなら、
私は…▼
わたしは…!▼

[エル]
はあ、はあ、はあ…………▼
え…!?
こ、これは…▼
うそ、全部…私が…?▼
なんて…ことを……▼
[ソンブル]
流石は我が子だ。▼
[エル]
!!▼
お、お父様…
ごめんなさい、これは…!▼
[ソンブル]
何を詫びる必要がある。▼
そのまま鏖殺するが良い。
我は…▼
お前こそが後継に相応しいと思っている。▼
[エル]
…………▼

[スタルーク]
お前は…!▼
[ディアマンド]
何をしに来た。
ブロディアは戦から手を引くと言った筈だ。▼
…見張りの兵たちはどうした。▼
[エル]
殺しました。▼
[ディアマンド]
!▼
[エル]
あれに守りを委ねるとは目が曇りましたね。▼
聞きたいことがあります。
先のリトスへの襲撃はあなた方が?▼
[ディアマンド]
何のことだ。
私たちは関与していない。▼
[スタルーク]
どの国が抜け駆けを?
フィレネ、いや…イルシオンでしょうか。▼
[エル]
本当に知らないようですね。
ならば…▼
もう、用は済みました。▼
[スタルーク]
え…!?▼
[ディアマンド]
スタルーク…スタルークっ!!
貴様! この邪竜の子め…!!▼
[ディアマンド]
ぐはっ…!!▼
どうしてだ…腕輪は……渡した……▼
これ以上…戦う…
理由…は………▼
[エル]
戦う理由はあるのですよ、
ディアマンド王。▼
本来であれば単騎での潜入は無策でしたが、
先の戦で疲弊していたようですね。▼
…夜明け前には戻らねば。
余計な詮索をされては困ります。▼
…………▼
アルフレッド王とセリーヌも、
呆気ないものでした。▼

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Last-modified: 2024-08-11 (日) 10:45:04
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