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章別会話
第6部 5章 悪と悪†
5章1章 光の眷属†
オープニング†
- [アシュ]
- えー、それでは皆様、
ご説明させていただきます。▼
闇へ閉ざすエンブラの力…
それと対を為すのが、
光へ開くアスク様の御力であります。▼
僭越ながらアスク様の眷属でありますから、
私も開く力を畏れ多くも
使うことができるわけでありまして…▼
あ、もちろんその力はごくわずか、
偉大なるアスク様とは
比べるべくもないものでありますが…▼
とはいえまったくもって無力というわけでも
ありませんので、私としましても
微力を尽くす所存であり…▼
- [アンナ]
- 要するに。
あなたなら、あの厄介な闇を
なんとかできるってことね?▼
- [アシュ]
- はい。私自身があの闇に触れ、
開く力と閉じる力を打ち消し合うことで…
えー、なんと申しましょうか、▼
闇を退けるといいましょうか、
消し去るといいましょうか、ともかく
そういったことができるわけであります。▼
もちろん絶対とは申しませんが…
おそらくはできるのではないかと…
おそらくはですが…▼
- [シャロン]
- すごいです、アシュさん!▼
- [アルフォンス]
- それがうまくいけば、
レティシア将軍の恫喝も無力になる。
本当に感謝するよ、アシュ。▼
- [アシュ]
- あ、いえいえ、勿体ないお言葉です。
私が皆様のお役に立てるのは
このようなことくらいでありますから…▼
それでは、
あの闇が近くに現れましたら、
私をお呼びくださいますよう…▼
- [シャロン]
- あの、アシュさん。▼
- [アシュ]
- はい、シャロン様。
いかがなさいましたでしょうか?▼
- [シャロン]
- アシュさんの話し方って
いつもすごく礼儀正しいですよね。▼
でも、わたしたち仲間ですから!
もっとふつうに話してくれて
いいんですよ。▼
- [アシュ]
- ふつう…ですか。
シャロン様。
ふつうとおっしゃいますと…?▼
- [シャロン]
- えっとですね。
アシュさんが家族とか友達と
気軽に話す感じで!▼
- [アシュ]
- 家族…なるほど。
人間の皆様のご家族のように…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [ガルザス]
- マリータ…
強く優しい子に育ったな……▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [エルム]
- レティシア。
もし、アスク王族どもが君を信じて
投降してきたら…▼
- [レティシア]
- ええ、即座に殺します。
当然でしょう?▼
- [エルム]
- ならいいんだ。
アスクは殺せ…
それがエンブラ様のご意思だからね。▼
- [レティシア]
- それよりあなたは、
あなたの仕事をお忘れなく。▼
各地の楔は
何か所進んでいるのかしら?
三つ? 四つ?▼
宝物殿から奪ったエンブラの禁書も…
【閉の儀】を執り行わなけば
何の意味もありません。▼
- [エルム]
- わかってるよ、うるさいな。
人間ごときに偉そうに
指図されたくないね。▼
僕に命令できるのはただ一人…
偉大なるエンブラ様だけさ。▼
5章2節 軍師は語る†
オープニング†
- [アンナ]
- この先の山道が闇に閉ざされている…
あれじゃ、とても通れないわね…▼
- [アシュ]
- しかしながら、これは
好都合というものでありましょう。
先ほどお話ししました通り。
私が闇を退けることができるかどうか、
一度試みたいと思う次第でありまして…▼
- [アンナ]
- わかったわ、それなら
行先はこのまま。
あの闇へ向かいましょう!▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [アウグスト]
- このアウグストに不可能はなし。
万事、お任せを。▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [アシュ]
- えー、それでは…
私、大変緊張しておりますが、
只今より始めさせていただきます。▼
我が魂は安息のため…
我が肉は人々のため…▼
我が血は
閉ざされし闇を
開く光とならん…▼
- (画面が白く光る)
- [アルフォンス]
- 闇が…
消えていく…▼
- [アンナ]
- やったわ!
これであのレティシアも
もう怖くもなんともないわ!▼
- [シャロン]
- わーっ、
すごいです、アシュさん!▼
- [アシュ]
- …………
…………▼
- [シャロン]
- アシュさん…?▼
あ、あのアシュさん?
大丈夫ですか?
どこか具合でも…▼
- [アシュ]
- あ、いえ…申し訳ございません、
ご心配をお掛け致しまして…▼
- [アンナ]
- アシュ、ありがとう。
あなたのおかげで
アスク王国は救われるわ。▼
この調子で
他の暗闇に閉ざされた地も
じゃんじゃん頼むわね!▼
- [アシュ]
- はい。もちろんであります。
私、皆様のお役に立てまして、
大変嬉しく思っております。▼
5章3節 豊かなる恵みは†
オープニング†
- [セイラム]
- ロプト教団は裏切り者を許さない。
それが掟だ…▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [シャロン]
- あ、あのアシュさん?▼
- [アシュ]
- …あ。
申し訳ありません、シャロン様、
ついぼんやりしてしまいまして…▼
- [アンナ]
- アスク王国に戻ったら、
闇に閉ざされた町や村を
順に解放していきましょう。▼
忙しくなるわ。
アシュ、
あなたの力は大丈夫ね?▼
- [アシュ]
- はい。もちろんであります。
そうですね、
あと、五、六度くらいは問題なく…▼
- [シャロン]
- …?
ちょ、ちょっと待ってください。▼
アシュさん、
さっきから何か様子が変です。
もしかして、どこか、身体の具合が…?▼
- [アシュ]
- あ、ええと、これはですね、
なんといいましょうか、
説明は難しいのですが…▼
エンブラの闇を消すために、
エンブラの闇と私の光といいますか、
それらがこう、ぶつかり合いまして…▼
そうして闇を退けているわけであります。
ですから、私にも若干ながら
その影響が出るといいましょうか…▼
- [アルフォンス]
- …アシュ、君はさっき
あと五、六度といった…▼
それだけの闇を打ち消した後、
君の体は…?▼
- [アシュ]
- ええと、それはその…
あくまでおそらく、ですから、
絶対にそうなるわけではないのですが…▼
今ですと、私の体の左半分…
左足がうまく動きませんので。▼
おそらく、
手足があまり動かなくなる…と、
そういった様子になるのではないかと…▼
- [シャロン]
- え…!?▼
- [アシュ]
- …あ、いえ。
あくまで、おそらくは…ですので、
あまり大ごとにお考えいただく必要は…▼
- [アルフォンス]
- アシュ、君は君のおかげで僕たちは救われる。
でも、そのせいで
君が犠牲になってしまうのなら…▼
- [アシュ]
- あ、いえいえお気になさらず。
私は皆様にご奉仕するための
存在でありますから…▼
皆様のためにこの身体を
使わせていただく…それが
私のあるべき姿なのであります。▼
- [アルフォンス]
- それは、君の主である
神竜アスクがそのように…?▼
- [アシュ]
- …あ、いえ。
ただ私がそう思っているわけであります。▼
私には皆様のように、
大切な家族とか、守るべき民とか…
そのような存在がいないものですから。▼
ですから本当に
お気になさることはないのです。はい。▼
- [シャロン]
- そんな…でも!
そのせいでアシュさんが…▼
- [アシュ]
- あ、いえいえ、問題ございません。
もともと、私の力は
もうあまり残っていませんので…▼
- [シャロン]
- え、それって…?▼
- [アシュ]
- あれは何百年前でしたでしょうか…
以前も私は
アスク様の眷属として…▼
このように人間の皆様のもとへ
参ったことがあります。▼
そこで私は人間の皆様のご要望に
お応えし、さまざまな
ご奉仕をさせていただきました。▼
アスク王国に豊かな緑を育むために、
当時の私の体…
そのほとんどを注いでおります。▼
- [シャロン]
- …じゃ、じゃあ、
アスク王国の広い草原や、
いっぱいの草花は、みんな……▼
- [アルフォンス]
- アスク王国の繁栄の歴史は…
君の犠牲によって
成り立っていたのか…▼
- [アシュ]
- あ、いえいえ、犠牲というわけではなく…
私は皆様に
ご奉仕する存在でありますから…▼
- [アルフォンス]
- …アシュ、わかった、ありがとう。
でも、君の力を借りるのは、
本当に必要になった時にしたい。▼
他にあの闇を消す方法はあるだろうか?
例えば、レティシア将軍を討てば…▼
- [アシュ]
- いえ、まことに遺憾ながら…
あの闇は人の生むものではなく、
エンブラの力によるものでありますから。▼
- [アルフォンス]
- それなら…▼
エンブラを倒せば…
解くことができる?▼
- [アシュ]
- え…ええ。
確かに仰る通りではありますが、
しかしながら…▼
人であるアルフォンス様が
神を討つというのは
あまりにもあまりといいますか…▼
- [シャロン]
- 大丈夫です! お兄様ならどんな
神でも悪魔でも倒しちゃいますから!
ね、お兄様!▼
- [アシュ]
- ははあ…
おみそれいたしました。▼
- [アルフォンス]
- あの闇は必ず取り除く。
でも今はまず、レティシア将軍だ。
彼女をなんとかしなければ…▼
5章4節 無情の策†
オープニング†
- [マリータ]
- 技に心を乗せる…
シャナン様からの大切な教えです。▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [アンナ]
- み、みんな、起きて!
緊急事態、緊急事態よ!▼
- [シャロン]
- うーん、むにゃむにゃ…
アンナ隊長?
こんな朝早くに何か…?▼
- [アンナ]
- 輸送隊が火を放たれたわ!
今、アルフォンスたちが対応してる。
私たちも急ぐわよ!▼
- [シャロン]
- えええっ!?
は、はい、今行きます!▼
- (暗転)
- [アンナ]
- …なんとか全焼は免れたけど、
食料や備品が半分近くやられたわ。
これじゃ帰国まで持つかどうか…▼
- [アルフォンス]
- 犯人を捕らえようとしましたが…
炎に飛び込んでみずから命を絶ちました。
おそらくこれは…▼
- [アンナ]
- ええ、間違いなくレティシアの命令。
相手の弱みを狙ってくる陰湿さ…
これまでの戦いを見ればわかるわ。▼
彼女は自分の策のためなら、
兵たちを犠牲にすることなんて
何とも思っていない。▼
戦闘の時も同じよ。
彼女自身は兵を盾にしてすぐに退き、
絶対に安全な位置を保っている…▼
冷酷そのもの…
でも敵に回すと
これほど厄介な相手もいないわ。▼
- [アルフォンス]
- ……冷酷、か……▼
- [シャロン]
- お兄様?▼
- [アルフォンス]
- うまくいくかどうかは
わからないけれど、
一つ、思いついたことがある。▼
一度、彼女と話をしてみよう。▼
- [シャロン]
- ちゃんと話し合って、
みんなに危害を加えないよう
お願いする…とかですか?▼
- [アルフォンス]
- いや、彼女は冷酷な人だ。
情で訴えても、
それを弱みとしか見ないだろう。▼
それなら…▼
5章5節 僕が殺した†
オープニング†
- [レティシア]
- またお会いしましたね、
アルフォンス王子。
考えていただけましたか?▼
私の要求に従い、
投降して捕虜となるか…▼
それともこの場で戦い、
アスクの民を犠牲にするか…▼
- [アルフォンス]
- …ああ。
今から、その返答をしよう。▼
クリア後†
- [レティシア]
- …撤退。
それではアルフォンス王子、
交渉決裂ということですね。▼
残念ですが、約束通り、
またあなた方の民を闇に…▼
- [アルフォンス]
- レティシア。
君の闇の力はもう通じない。▼
僕たちの中には
特別な力を持つ仲間がいる。
その力で、エンブラの闇を打ち消した。▼
【呪詛部隊】を率いる君のことだ。
もう既に
その情報を得ているのだろう?▼
- [レティシア]
- ええ、もちろん。▼
ですが、私が知らないとお思い?
その力には大きな犠牲が
伴うのでしょう?▼
闇を打ち消すほど
お仲間の命は削られ、
やがて死に至る…▼
闇を打ち消さなければ、
民たちは次々と闇に飲まれ、
犠牲になっていく…▼
- [アルフォンス]
- …だから?▼
- [レティシア]
- …………▼
- [アルフォンス]
- 君の要求をのめば、僕の身が危険に晒される。
断れば、他人は犠牲になっても僕は安全だ。▼
どちらを選ぶかは決まっている。
君は交渉をしているつもりらしいけれど…
はじめから話にもなっていない。▼
- [レティシア]
- あなたの仲間や、
民たちがどうなろうと構わないと?▼
- [アルフォンス]
- 君ならわかるだろう?
自分か仲間か、どちらが大切か。
僕も同じだ。▼
- [レティシア]
- ……。
アルフォンス王子…
調査による
あなたの人物像とは
異なるようですが…▼
ですが、確かに…
あなたには別の顔も…▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レティシア]
- アルフォンス王子。
あなたの父…
先王グスタフの死について。▼
私はいくつかの情報を得ているのです。
例えばグスタフ王の死、
実はあれは…▼
- [アルフォンス]
- ああ、そうだ。▼
父上は僕が殺した。
邪魔だったからね。▼
- [レティシア]
- …………▼
- [アルフォンス]
- 君も知っての通り、
僕は父上から見放されていた。
このままでは王位は継げない…▼
でも、父上が消えれば、
王位は僕のものだ。
だから、殺したんだ。▼
- [レティシア]
- …………。
それはそれは…
大変面白いお話をお聞きしました。▼
いずれ来たるべき日…
アスク王国を揺るがすために
ぜひ使わせていただき…▼
- [アルフォンス]
- わかってないようだね。
僕がなぜ、こんなことを
ぺらぺら喋ったと思う?▼
君は殺す。
どんな犠牲を払ってでも。
僕はもう決めているんだ。▼
人質が無価値な今、
余裕ぶってる暇は君にはない。
それを、理解しているかい?▼
- [レティシア]
- …………。
…なるほど。▼
よくわかりました。
私はあなたを
誤解していたようです。▼
民想いの
心優しい王子…
ええ、そんなものはすべて、噓。▼
愚かな民衆の心を操るための
虚飾の仮面にすぎない。▼
玉座のためなら
邪魔な父王を殺し、
その事実さえ完璧に隠蔽してみせる…▼
私と、あなた…
我が部隊と、特務機関…
とてもよく似ているようですね?▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レティシア]
- あなたを侮っていたのは誤りでした。
今は、あなたの首は
あきらめることにしましょう。▼
まずは
ヴェロニカの処刑を楽しんだ後で、
ゆっくりあなた方を狙うとします…▼
- (場面転換。会話シーンへ)
- [アルフォンス]
- ふぅ…
これで、うまくいくといいけれど…▼
- [シャロン]
- お兄様のばか!▼
- [アルフォンス]
- シャ、シャロン?▼
- [シャロン]
- どうしてあんな
ひどいこと言うんですか!
ばかばかばか! 冷血漢!▼
元の優しい
お兄様に戻ってください!
うわあああん…▼
- [アルフォンス]
- ちょ、ちょっと待つんだシャロン。
あれはただ演技を…いたたた…▼
- [ブルーノ]
- …相変わらず賑やかだな、お前たちは。▼
- [アルフォンス]
- ザカリア…!?
いつここに…▼
- [ブルーノ]
- ヴェロニカの処刑の日…
それが、十日後と決まった。▼
すまないが…
また、お前たちの力を貸してもらいたい。▼
コメント†
Last-modified: 2022-04-18 (月) 20:53:08