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章別会話

重なりゆく心

重なりゆく心

オープニング

[シャロン]
えっと、
お城の施設についての説明は、
これで全部になります!▼
ほかにもわからないことがあったら、
わたしに遠慮なく
声をかけてくださいね。▼
[ティバーン]
いろいろ気を遣ってもらって悪いな。
何かあったら相談させてもらおう。▼
[リアーネ]
ありが…と……。よ…しく。▼
[シャロン]
はい!
こちらこそよろしくお願いしますね!
それでは、失礼します。▼
[ニケ]
ふふ…アスク王国の王女自ら
城の中を案内してくれるとは
何とも気さくなことだ。▼
[ティバーン]
ああ。
どっかのベオクの大国とは違って
風通しは良さそうだな。▼
[ニケ]
アスク王国…
なかなかに気に入ったぞ。▼
ここは実に面白い、興味深い。
さまざまな世界からきた英雄たちが
一堂に会しているのは実に壮観だ。▼
女王としてではなく戦士の血が騒ぐ。
つい力比べを挑んでみたくなるな。▼
[リュシオン]
…………▼
[ティバーン]
どうした、リュシオン?
険しい顔だな、
何か気になることでもあるのか?▼
[リュシオン]
いえ、そういうわけでは…▼
[ニケ]
では、そろそろ行こうか、鷹王。
我らラグズの戦いぶり
存分に見せてやるとしよう。▼

C

[ティバーン]
リュシオン、少しいいか?▼
[リュシオン]
どうしました…?
私の身体の調子なら…悪くないですよ。
この国は水も空気もいい。▼
[ティバーン]
…だが、この国は
王族も民も皆ベオクだ。
お前が気にしているのはそれか?▼
[リュシオン]
ティバーン…
お見通し、だったのですね。▼
[ティバーン]
そりゃあ、な。▼
[リュシオン]
私は神使サナキの謝罪を受け入れました。
アイクたちのような、
信頼に値するベオクがいることも知った…▼
ですが、それで過去を忘れ、
すべてのベオクとにこやかに笑顔を
交わせるようになるわけではありません…▼
頭で彼らを信じようとしても
心の中で…あのときの光景が
蘇ってくるのです。▼
私たちの同胞を虐殺し…
自分たちの勝手な都合で森を焼いた
忌まわしい光景が…▼
[シャロン]
…………▼
[ティバーン]
シャロン王女?
いつからそこに…▼
[シャロン]
ご、ごめんなさい…
立ち聞きするつもりは
なかったのですが…▼
[リュシオン]
…………▼
[シャロン]
あ、あのっ! リュシオンさん!
ああ、飛んでいっちゃいました…▼
[ティバーン]
悪いな、シャロン王女。
リュシオン…鷺の民はニンゲンとの間に
わだかまりがあってな。▼
理性で許しても、心は許せない…
未だ迷いがあるんだろう。
許してやってくれ。▼
[シャロン]
…い、いえ!
立ち聞きしてしまったわたしが
悪いんです、気にしてません!▼
[ティバーン]
それより、何か用があって
ここに来たんじゃないのか?▼
[シャロン]
そうでした!
実は王国の南にある港に
敵軍が出没していて…▼
海の上の戦いなら
鳥翼族の右に出る者はいないと聞いて、
力を貸して頂けないかと。▼
[ティバーン]
面白そうだな。
いいぜ、任せておけ。
リュシオンには俺から話しておく。▼
[シャロン]
はいっ、よろしくお願いします!▼

B

[ティバーン]
よし、行くぞ、野郎ども!
リュシオンとリアーネは
皆の支援を頼む。▼
[リュシオン]
ティバーンも気をつけて。
くれぐれも弓に注意を。▼
[ニケ]
敵が動き出したようだ。
では、楽しむとしよう…▼
[アンナ]
よしっ、それじゃ私たちも行くわよ!
物陰が多いから
不意打ちに注意して!▼
[シャロン]
了解です!▼
[ニケ]
敵は頭数だけは多いようだな。
しかし…我が牙の前では
雑魚が何人いようと同じこと…!▼
[アルフォンス]
…!
な、なんて速さだ。
あれが、ラグズの戦い…!?▼
[アンナ]
さすがハタリの女王!
私たちも負けてられないわね。▼
[リアーネ]
みんな…がんば、て…▼
[リュシオン]
リアーネ、前に出過ぎるな!
敵がどこから出てくるか…▼
[リアーネ]
…あ…っ……!▼
[シャロン]
!?
リアーネさんあぶないっ!
…きゃぁっ!▼
[リアーネ]
あっ…!?▼
ああ…
シャロ…ン…
だいじょ…う…ぶ?▼
[シャロン]
だ、大丈夫です…!
敵はやっつけました…
リアーネさんは…ケガしてませんか?▼
[リアーネ]
ごめ…なさ…
わたし…かばって…▼
[リュシオン]

シャロン王女…
……っ…酷い怪我を……▼
どうしてあんな危険な真似を…?
下手をすれば、あなたの命が…▼
[シャロン]
どうしてって…
えっと、よくわからないです。▼
だ、だって、
仲間を助けるのに
理由なんてないですよね?▼
[リュシオン]
…………▼
[アンナ]
シャロン、よくがんばったわ。
あとは私たちに任せて。▼
[シャロン]
は、はい…▼
[リアーネ]
……シャロン……▼
[リュシオン]
…………▼
仲間を助けるのに
理由などない…か。▼

A

[リュシオン]
シャロン王女…
怪我の調子はどうだ?▼
[シャロン]
あ、リュシオンさん…!
わたしはもう大丈夫です!▼
あの戦いのあと
リアーネさんも毎日
お見舞いに来てくれましたし…▼
ニケさんからもケガにとっても
よく効く薬草を頂いたんです。
もう、いつでも戦えますよ!▼
[リュシオン]
改めて…礼を言う。
妹を助けてくれて
本当に感謝している。▼
結局…ベオクだラグズだと
つまらないことにこだわっていたのは
私のほうだったのだな…▼
[シャロン]
?▼
[リュシオン]
シャロン…改めて、頼めるだろうか。
平和のために私も力になりたい。▼
ヴァイス・ブレイヴといったか…
その英雄たちの末席に…
私も加えてくれないか。▼
[シャロン]
もちろんですよ…!
というかもうリュシオンさんは
わたしたちの仲間ですから!▼
リュシオンさんだけじゃなく
ティバーンさんニケさん、
そしてリアーネさんも!▼
みなさんがピンチになったら
わたしはそのたびに何度でも
救っちゃいますからね!▼
[リュシオン]
あまり無茶はしないで欲しいが…
そうだな…▼
今度は私たちが
あなたたちを救ってみせよう。
共に戦う、大切な仲間として…▼

大空の覇者 ティバーン

C

[アルフォンス]
ティバーン王、
広間にいた英雄たちと
歓談されていたようですが…▼
[ティバーン]
ああ、驚いたぜ。
ここにはベオクの王が大勢いる。▼
[アルフォンス]
確かに…
数々の異界から呼ばれるこの地では、
王である英雄も少なくありません。▼
[ティバーン]
元の世界でも、
ラグズの王たちが
話し合う場ってのがあった。▼
種族を越えた国交を志す王、
化石みたいに国を閉ざす王、
隙あらば他国の首を狙う王…▼
どいつもこいつも
肝が据わった連中だったが、
ここのベオクの王も同じだな。▼
[アルフォンス]
だからこそ、
彼らは王となり…
英雄となったのでしょうね。▼
[ティバーン]
王子…ってことは、
お前もゆくゆくは
王になる人間ってことだな?▼
[アルフォンス]
はい。
僕も学べたら…と思います。
王たる者が持つべき心を。▼

B

[ティバーン]
よう、ずいぶん熱心だな。
そいつは?▼
[アルフォンス]
これは、
為政の何たるかを説いた書物です。
王が広く国を治めるための…▼
[ティバーン]
なるほどな…
お前はどんな王になる?▼
[アルフォンス]
僕が理想とする王ですか?
そうですね…▼
平和な国を築ける王…
弱き者が虐げられず
みんなが幸せに暮らせるような…▼
あなたから見れば、
甘いと思われるかもしれませんが…▼
[ティバーン]
…いいや。俺のいた世界にも、
お前のような志のベオクの王はいた。▼
で、その道筋は見えているのか?▼
[アルフォンス]
い、いえ…今は
特務機関の一員として戦うことや
学ぶべきことに精一杯で…▼
将来の道筋は、
まだはっきり見えていません。▼
[ティバーン]
理想の国の形はいくらでもある。
王が進むべき道を示せば
民はその後をついてくる。▼
[アルフォンス]
はい…心に刻んでおきます。▼

A

[ティバーン]
もしも、
自国の民の命と
他国の民の命を天秤にかけたら…か?▼
[アルフォンス]
はい。
そして選ばなかった命は
失われるのだとしたら…▼
[ティバーン]
俺なら迷うことなく
自国の民の命を選ぶ。▼
それが俺を信じてついてきてくれる
民に応える方法だからだ。▼
[アルフォンス]
王族として、自国の民の命を
優先しなくてはいけない…
守るべき義務があることもわかります。▼
でも僕は…可能ならば
どちらも救う道も探りたいです。▼
自分の国の民だけではなく
より多くの命が救われるような
そんな道を…▼
以前、あなたは教えてくれました。
あなたの世界にも、
僕のような志の王がいたと。▼
その王は、例えば戦で…
どのような道を取ったのでしょう?▼
[ティバーン]
……。
聞いた話だが、その王は…▼
他国に攻め入られ、殺された。
国は敗れ、民は苦しみを味わった…▼
[アルフォンス]
…………▼
[ティバーン]
お前も知ってるだろうが、
綺麗事だけでは国は守れん。▼
隙を見せれば、
国を侵され、民を殺される…
俺たちの民を…▼
[アルフォンス]
…!
もしかして、あなたの国も
他国からの侵略を…?▼
[ティバーン]
俺は民を守る。
もう二度と…
あんな真似はさせん…▼

S

[ティバーン]
…前に話した
ベオクの王の話には
続きがあってな…▼
王は殺されたが、その後、
先王の志を継ぐ
新たな女王が立った。▼
この女王ってのが、まったく、
大した度胸の持ち主でな。▼
大陸を揺るがすような動乱を
向こうに回して…その女王は
己の理想と民を守り抜いてみせた。▼
[アルフォンス]
…そうだったのですね。
なんだか、
救われたような気持ちです。▼
[ティバーン]
俺はフェニキスの王、
フェニキスの民を守ることが
俺の役目だ。▼
だが、お前が守りたい民ってのは…
どうやら途方もなく大きいらしい。▼
それはお前が、
数々の世界と交わるこの国で
生まれたからかもしれんな…▼
[アルフォンス]
確かに、そうかもしれません。▼
僕はまだ…王としても
ひとりの人間としても未熟ですが…▼
掲げる理想にふさわしい
自分になれるよう、
多くを学ぶつもりです。▼
[ティバーン]
ベオクってのは面白いもんだ。
しばらく見ないうちに
別人のようにでかくなる。▼
お前がどんな王になるか…
楽しみにしてるぜ。▼

麗しき歌姫 リアーネ

C

[シャロン]
…そうだったんですね。
リアーネさんは、
ずっと森で眠り続けて…▼
[アルフォンス]
セリノスの鷺の民は本来、
古代語を母国語としていた。
だから…▼
[リアーネ]
わたし…もっと…
はなし、たい…▼
エリンシアさま…や、
アルフォンス、シャロン、
アンナ…たいちょ…▼
エクラ…とも
おはなし…たい…▼
[シャロン]
そうですよね、そうすれば
もっとみんなと仲良くなれます。▼
よしっ! わたしたちに任せてください!
リアーネさんの
お勉強に付き合いますよ!▼
[アルフォンス]
そうだね、僕も協力しよう。
そのほうがもっと早く
みんなに馴染めると思うし。▼
[リアーネ]
わぁ…! あり、がと…!
うれし…い!▼
がんば…て、おぼえ……る。
みんなと…おはなし、する…▼
[シャロン]
はい! それではさっそく
お勉強プランを考えてきますね!▼
[アルフォンス]
エクラにも
相談してみよう。いい案を
出してくれるかもしれない。▼
[リアーネ]
わたし…がんば、ます!▼

B

[シャロン]
習うより慣れろ、です!▼
リアーネさんのお勉強は
この方針で進めます!▼
[リアーネ]
なら…なれ…?▼
[アルフォンス]
つまり、実際にいろいろな人と話して
その中で言葉を覚えていこうって
実践的な勉強のやり方だね。▼
机に向かって勉強するよりも
効果が出やすいと思うよ。▼
[リアーネ]
そう…
いろいろ…はなし、て…▼
[シャロン]
幸いにも、このお城には
たくさんの英雄さんたちがいます!
話す相手はいっぱいです!▼
それに皆さんに話しかけることで
そのまま仲良くなってしまえる、
一石二鳥の勉強方法です!▼
[アルフォンス]
うん。
リアーネ王女の人となりを伝える
いい方法かもしれないね。▼
[リアーネ]
やっ…みる…▼
[シャロン]
おおっ、やる気十分ですね!
頑張ってください
わたしたちもサポートしますから!▼
[リアーネ]
みんなと…なかよく…
がんば、ます…!▼

A

[リュシオン]
アルフォンス、少しいいだろうか。
妹の…リアーネのことで
相談したいことがある。▼
[アルフォンス]
なにか気にかかることでも?▼
[リュシオン]
最近、その…様子がおかしいのだ。▼
[アルフォンス]
様子がおかしい?
それはどういう…▼
[リアーネ]
…………▼
[アルフォンス]
やあ、リアーネ王女。
勉強の調子はどうかな?▼
[リアーネ]
クックック…▼
[アルフォンス]
…は?▼
[リアーネ]
…わたし…
…つよい…かしこい…▼
[アルフォンス]
も、もしかしてリアーネ王女…
その話し方は、あの英雄から…▼
…と、とりあえずその話し方は忘れようか。
なんというか、一般的じゃないからね。
他の人とも話してくるといいよ。▼
[リアーネ]
わか…た。
いって…くる…▼
[アルフォンス]
どうやら言葉を教えてくれた人に
影響されて、少し個性的な話し方に
なってしまったみたいですね。▼
[リュシオン]
そ、そうだったのか…
リアーネが【負】の気に
蝕まれたのかと心配してしまった。▼
[リアーネ]
…………▼
[アルフォンス]
リアーネ王女、
もう戻ってきたのかい?
誰かと話してきたみたいだけど。▼
[リアーネ]
…まがまがしき…ほ、し…
しっこく…かいこう…▼
[アルフォンス]
…は?▼
[リアーネ]
わが…さぎの…たみ…
しゅくめい…ちょう、えつ…▼
[リュシオン]
ど、どうしたリアーネ!?▼
[アルフォンス]
リ、リアーネ王女…!?
こ、今度はいったい誰の影響を…?▼

S

[リアーネ]
アルフォンス…シャロン…
ありがと、う…▼
まえより、ずっと…
はなせるように、なりま…た。
なりました…▼
[シャロン]
うんうん、すごい進歩ですよ!
頑張りましたね、リアーネさん!▼
[リアーネ]
みんなが…わたしに…しんせつ。
おはなしして…くれました…▼
みんなの…きもち、
わたしのなかに、のこて…
のこってる…▼
おれい…したい、です。
わたしの、かんしゃ…
とどけたい…▼
[シャロン]
…! あ、この歌は…!▼
[アルフォンス]
リアーネ王女の歌…すごく綺麗な歌声だね。
耳を傾けると、心の底から
温かい気持ちになってくる…▼
[シャロン]
古代語なので歌詞はわかりませんが…
リアーネさんの感謝の気持ちは
すごく伝わってきます。▼
[アルフォンス]
言葉はわからなくても気持ちは伝わる、か。
そうだね。だからリアーネ王女の頑張りに
みんなが応えてくれたんだよ。▼
[リアーネ]
きいてくれて…ありがとう…▼
[シャロン]
すごく心が温かくなりました。
それに、とっても晴れ晴れとした気分!▼
[リアーネ]
いつか…ひとの、ことばで…
このうた、うたって…みたいです。▼
[アルフォンス]
僕たちも聞いてみたいな。
でもそれは近いうちに
きっと叶う気がするよ。▼
[リアーネ]
はい…もっと…なかよく。
みんな、いっしょに…
ずっと、いっしょに……▼
もっとこころ、かさねたいから。
わたし…がんばります。▼

白の王子 リュシオン

C

[リュシオン]
…解せない。▼
[アンナ]
どうしたの、リュシオン王子?
なにか思い詰めたような
顔をしているけど…▼
[リュシオン]
先ほど城の広間を通ってきたが…
ここには、頑強な鉄の鎧で
身を固めた英雄たちがいる…▼
[アンナ]
ああ、重装兵ね。
それならあなたたちの
大陸にもいたんじゃない?▼
[リュシオン]
私が驚いたのは、その中身だ。
大柄の男ばかりと思いきや…
私よりも細身の乙女がいたのだ。▼
あの細身の身体で
あれだけの重々しい鎧をまとえるとは…
驚くべき逞しさだ。▼
[アンナ]
そうね。私たち人間は
あなたたちラグズのような
特別な力はないけれど…▼
でも、努力次第で
重厚な鎧を身にまとう
屈強な重装兵になれるわ!▼
[リュシオン]
努力…か。努力でそのような
筋力が手に入るのなら
私はそれを惜しまない。▼
私もなりたいのだ。
ティバーンのように
逞しい肉体を備えた戦士に…!▼
[アンナ]
ま、待って。だからといって
あなたが重装兵になるのは
色々と問題があるわ…▼
[リュシオン]
しかし…!▼
[アンナ]
リュシオン王子は今のままで
十分戦いに貢献してるわ。
気に病まないで。▼
[リュシオン]
気に病んでなどは…いない。
ただ私は…いまより強く
逞しくなりたいのだ…▼

B

[アンナ]
うーん、
重装兵の秘密が知りたい、ねえ…▼
[リュシオン]
彼ら彼女らはいかに努力して
逞しい筋力を手に入れたのか…
私はそれが知りたい。▼
無論、ただの憧れだけではない。
自分なりに鍛錬を重ね
理想に近付くべく努力している。▼
だが、鍛錬に鍛錬を重ねても
一向に逞しさが備わる気配がない…▼
[アンナ]
トレーニングも欠かしていないとなると
あとは考えられるのは食べ物、かしら?
食は身体作りに直結するものだし。▼
[リュシオン]
食べ物か…確かに我ら鷺の民は
鷹の民のような肉を使った料理を
好まない…▼
それどころか、無理して食すと
命に関わる場合もあるのだ…▼
[アンナ]
なるほど、肉料理全般はダメと。
一番効果がありそうな食べ物が
食べられないのは残念ね…▼
だけど安心して!
アンナ商会はお客様の希望に
バッチリ応えるのがモットー!▼
女性の重装兵が好んで
食べているものはなんなのか
バッチリ調べてあげるわ!▼
[リュシオン]
そこに逞しさに繋がる手がかりが
あるのかもしれないのだな。▼
[アンナ]
可能性は高いわね。
さっそく調査を始めるから
期待しててね!▼

A

[アンナ]
お待たせ! アンナ商会謹製
女性重装兵おすすめの
食べ物を用意したわよ!▼
[リュシオン]
本当に用意してくれたのか…!▼
[アンナ]
どれも栄養価満点!
しかも肉や魚は使用していないから
鷺の民でも安心して食べられるわよ。▼
[リュシオン]
なるほど…これが彼女たちが
好んで食べているものか…
ずいぶんと華やかな食べ物だな。▼
それに甘い匂いもするが…▼
[アンナ]
えーと、こっちが
ハチミツたっぷりの焼き菓子で
これが栗を使った砂糖菓子。▼
どれもすっごく美味しそうでしょ!▼
[リュシオン]
調達してくれたのはありがたいが…
これが逞しさの源になるのか?▼
[アンナ]
アンケートを取った結果
彼女たちが好んで食べていたのは
ここにあるスイーツだったわ。▼
きっとここに
彼女たちの逞しさの…
パワーの秘訣があるはずよ!▼
[リュシオン]
なるほど…これを食べれば
彼女たちと同じような逞しさが
身につくかもしれないのか…▼
わかった、食べてみよう。
まずはこの砂糖菓子とやらを…▼
むぅ……っ!?
な、なんだ、この味は…!▼
とろけるような舌触り
口の中に広がる甘さが
全身に染み渡るようだ…!▼
彼女たちの逞しさ、力強さの根源は
ここにあったのか…!▼
希望が湧いてきた…これで私も
逞しさに手が届くかもしれない…▼
[アンナ]
良かったわ。
それじゃどーんと取り寄せるわね。▼

S

[アンナ]
…え? もうスイーツは
用意しなくていい?▼
[リュシオン]
そうだ…取り寄せてくれたのに
申し訳ないが…▼
屈強な肉体を手に入れるために
重装兵の乙女たちと同じものを
食べはじめたはずが…▼
逞しさは一向に身につかない。
もちろん味は美味しいのだが、
目的はそれではないのだ…▼
[アンナ]
そ、そうね…私もより美味しいスイーツを
取り寄せるのに夢中になっていて
本来の目的を忘れていたわ。▼
[リュシオン]
やはり、急いで成果を得ようとしても
簡単には身につかないのか…▼
[アンナ]
今度は食べ物じゃなくて
鍛錬の方法を聞いてみるのも
いいかもしれないわよ?▼
私も興味あるわ。
彼女たちの細い身体のどこに
あんなパワーが隠されているのか…!▼
[リュシオン]
…そうだな。種族が違っても
見習うべきところは必ずあるはずだ。
頭を垂れて聞いてみる価値はある。▼
今はまだ弱々しい翼かもしれないが…
私も力強く羽ばたいてみせる。▼
大切なものを…
二度と失わないために…!▼

邪眼の主 ニケ

C

[シャロン]
あ、ニケさん!
お出かけですか?▼
[ニケ]
ああ。
この城にいる英雄たちと
ちと言葉を交わしたくてな。▼
[アルフォンス]
そういえば、
この世界に来た時も
まったく物怖じされませんでしたね。▼
召喚されたばかりの英雄は
これまでいた世界との変化に
戸惑うことも多いようですが…▼
[ニケ]
それは、ここが私の国…
ハタリに似ているからであろうな。▼
ハタリにはラグズやベオクが共存し
多様な人種、種族が暮らしている。▼
この城も同じだろう。
肌の色や体格、生まれの違う
さまざまな英雄が集っている。▼
[シャロン]
なるほど…
だからすんなりと馴染めたんですね。▼
[ニケ]
私の国は砂漠に閉ざされ
長きに渡って他国との交流がなかった。▼
そのおかげで
大きな戦乱とは無縁だったが…
本当のところ、やや退屈でな。▼
ここにいる者たちは、
話をするにせよ、
力比べをするにせよ…退屈せん。▼
私をここに呼んでくれた
エクラには
感謝せねばな…▼

B

[ニケ]
アスク王国の者たちも
私たちラグズを見て
特に動じるところがないな。▼
[アンナ]
そういえばそうね。
竜に変身できる英雄たちを
大勢見てきたおかげかしら?▼
[ニケ]
竜鱗族…
ここではマムクート…とも言ったか。▼
彼らを受け入れていたから
ラグズの変身を見ても
さほど驚かぬというわけか。▼
[アンナ]
いやー、さすがに目の前で
竜に変身されたときは驚いたけど…▼
人間、慣れればなんとかなるもので
今では『今日も頑張ってるわね!』って
思うぐらいかしらね。▼
[ニケ]
未知への慣れ、か。
なるほどな…▼
[アンナ]
実は、アンナ商会で
新しい服を開発中なのよね。▼
[ニケ]
なんだ、それは。▼
[アンナ]
竜に変身した時って、
みんな裸というか、
何も着てないわけでしょ?▼
しかし!
竜の大きさに会う特注の服を着れば、
寒い時でも平気なのよ。▼
女の子のマムクートは
竜の姿でもおしゃれができるわ!
これって売れると思わない?▼
[ニケ]
ふふ、未知への接触においても
商魂とやらをたぎらせるとは…
まったく、面白い…▼

A

[ニケ]
…堪能させてもらったぞ。
闘技場…あれが
ベオクの戦いの場か。▼
なかなかどうして、
ベオクも我らラグズに劣らず、
戦に飢えているようだ。▼
[アルフォンス]
最近よく出歩いていたのは
闘技場が目的ですか?▼
[ニケ]
ああ…時間を見つけては
英雄たちと手合わせをしている。▼
ハタリにいた頃の私は
牙の鋭さを極めたと思っていた。▼
しかし、ここには私の牙と渡り合う…
いや、それ以上の強者がいる。▼
[アルフォンス]
はい。僕も修行を重ねていますが
新しい英雄に出会うたびに
自身の力不足を痛感させられます。▼
[ニケ]
それは良いことだ。
まだ力が足りぬ…
現状を嘆かぬ者に成長はない。▼
そして、
嘆くだけで努力を重ねぬ者に
戦士である資格はない。▼
[アルフォンス]
なるほど…
心に刻んでおきます。▼
[ニケ]
強くなりたいという感情。
この想いもまた、私が久しく
忘れていたものだった。▼
明日はどのような敵に出会えるのか…
このような高揚感をまた味わえるとはな。
ふふ、この世界は本当に面白い…!▼

S

[ティバーン]
よう。
あんた、ここのところ
目が活き活きしてるな。▼
[ニケ]
ふっ…そういうおまえこそ
ずいぶんと覇気に
満ちているではないか。▼
[ティバーン]
俺の場合は…ここの連中の熱気に
当てられちまった…って感じか。
あんたもそうだろう?▼
[ニケ]
英雄たちは
ベオクもラグズも関係なく
強さを追い求めている。▼
己が限界を知るために
大切な誰かを守るために…▼
強くなるための理由は実に多様。
そのどれもが面白いではないか。▼
私も…あらためて
自分の牙がどれほど鋭くなるかを
試してみたくなってな。▼
[ティバーン]
ふっ、あんたらしいな。▼
[ニケ]
最優先すべきは
この世界から戦乱を取り除くこと。
そこを取り間違えるつもりはない。▼
しかしこの世界は…
自分の力を試すのに
うってつけの場所だ。▼
どこまで自分が強くなれるのか…
血が求めるのだ、さらなる強敵をな。▼
[ティバーン]
勝負でもしてみるか?
どっちが早く高みに達するか。▼
[ニケ]
ふふっ…それもまた一興。
鷹の爪と我が牙
どちらがより鋭く輝くか…▼
ハタリの女王として恥じぬ戦いぶりを
この世界に刻んでやろうではないか。▼

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Last-modified: 2020-09-24 (木) 18:43:19
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