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章別会話

異伝５　天上より来たる†

↑

オープニング†

[トール]
…滅びし世界の王子皇女よ。▼
[リーヴ]
！？▼
[トール]
そなたらの戦い、
天は見届けた。▼
[スラシル]
あなた…誰？▼
[トール]
我が名はトール。▼
戦神…
お前たち人間には
そう呼ばれている。▼
[リーヴ]
伝承の…天上の神か…▼
その戦神とやらが何の用だ？
戦いに敗れた
俺たち敗者を裁きに来たか？▼
[トール]
裁く？　なぜだ。▼
お前たちの敗北が何だというのだ。
勝敗など取るに足らぬこと。▼
[スラシル]
…………▼
[トール]
良いか、人間よ。
まことの強さとは…
そのようなものではない。▼
我ら神々がたとえ
人を凌駕する力を持っていたとて…
そのようなものは強さとは呼べぬ。▼
力ある者が、
力なき者を討ち据える…
そんな当然の帰結に何の意味があろうか。▼
[リーヴ]
…………▼
[トール]
お前たちは、違う。▼
お前たちは、あるとも知れぬ
かすかな希望に賭けた。
そのために全てを捧げ、戦った。▼
これこそ、まことの強さだ。
真に尊ぶべきものだ。▼
[スラシル]
…そんなこと、
褒められたって
嬉しくもなんともないわ。▼
じゃあご褒美に何かくれるの？
あなたがヘルのかわりに
私たちの世界を救ってくれるの？▼
[トール]
そうだ。▼
[スラシル]
え…？▼
[リーヴ]
死の王の次はお前たちか…
物好きなことだ。
よほど、俺たちを玩具にしたいと見える。▼
[トール]
我が言葉に偽りはない。
滅びし世界の王子よ。▼
我が主の名はアルフォズル…
その名は知っているな？▼
[リーヴ]
……！▼
[トール]
そうだ。
万物の創造主アルフォズル…
我が主に叶えられぬ願いはない。▼
（場面転換。戦闘マップへ）
[ロキ]
ふわーぁ…
一人待ってるのはヒマねえ。
うっかり眠っちゃいそう…▼
アルフォンス王子たちにとっては
夢のようなお話かしら。
ま、信じられないのも無理はないわ、ねえ…▼
でも、
すべてを叶えられるあの方にとっては
夢も現も同じなのだけれど…▼
[アルフォンス]
ロキ！▼
[ロキ]
あらん。こっちの
アルフォンス王子が先に来ちゃった。
仕方ないわ、ねえ…▼
↑

クリア後†

[ロキ]
そろそろ、あちらの話は終わったかしら。
退散させてもらうわ。▼
[アルフォンス]
くっ…待つんだ！▼
[ロキ]
興奮しないで、アルフォンス王子。
あなたたちの敵は私じゃないわ。
あなたたちの敵は…▼
九つの世界の一つ、
悪夢の世界スヴァルトアルフ…▼
ふふ…
ちゃんと目を覚まして帰ってきてねえ？▼
（場面転換。会話シーンへ）
[ロキ]
さ、トール。
話はまとまったかしら？▼
[トール]
契約せよ。
アルフォンス王子よ、
ヴェロニカ皇女よ。▼
戦士として最上の栄誉を与えよう。
我ら神々のもとで、
天上の戦士となるのだ。▼
さすれば
我が主の名において…
願いは果たされる。▼
お前たちの世界には、
お前たちの望む者たちが皆、
幸せに暮らすであろう。▼
[スラシル]
本当…なの…？
本当に…▼
私たちがどれだけ願っても、
どれだけ捧げても、
手に入らなかったものが…▼
こんな…
こんなに呆気なく…▼
[リーヴ]
…………▼
トールよ…
俺たちの戦いが
尊ぶべきものだといったな…▼
ならば、
お前たち神は
それを冒涜したのだ。▼
菓子を褒美に子供らを散々争わせた後で、
気まぐれに両方に菓子を投げつける…
お前たちのやったことはそれだ。▼
俺たちは…
僕たちは…
一体なんのために…▼
[ロキ]
あらん。
気持ちはわかるけれど…
でも、思い出してみて、アルフォンス王子。▼
滅んだ世界で…
あなたがどれだけ非嘆し、絶望したか…
どれだけ皆を取り戻したいと願ったか…▼
望みが叶うなら、なんでもする…
たとえ、相手が神でも悪魔でも…
あなたはそう願ったはずでしょう？▼
[リーヴ]
……ああ。▼
忘れられるはずもない。
僕は確かにそう願った。
何度も何度も…▼
…トールよ、契約しよう。
俺はお前の戦士となろう。▼
だが、覚えておけ。俺は永劫の間、
お前の下僕となる気はない。
必ずお前の支配から解き放たれよう。▼
なにもかも思い通りになると考えている…
傲慢な神々に打ち勝ってみせよう…▼
彼のためにも…▼
[トール]
見事だ。それでこそ、
まことの強さを持つ戦士の魂…
九の世界を統べる戦士にふさわしい。▼
では、来るが良い。
共に見届けるとしよう。▼
彼らの…次の戦いを。▼
↑

コメント†


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Last-modified: 2020-01-28 (火) 21:34:42
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