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章別会話
消えたオーブの謎†
消えたオーブの謎†
オープニング†
- [アルフォンス]
- 困ったことになったね…
まさかこんな事件が起きるなんて。▼
- [ニシキ]
- やあ、アルフォンス。
それにエクラも
難しい顔をしてどうしたんだい?▼
- [キヌ]
- ねえねえ、もしかして
なにして遊ぼうか
相談してたの?▼
- [アルフォンス]
- いや、そうじゃないんだ。
実は…▼
- [ニシキ]
- えっ?
エクラの
部屋からオーブが消えた?▼
- [キヌ]
- オーブって、まんまるくて
キラッキラしてるのだよね?▼
- [アルフォンス]
- オーブは
エクラが異界から
英雄を召喚する時に必要だから…▼
僕たちヴァイス・ブレイヴの戦力を
整えるために欠かせないものなんだよ。▼
- [ニシキ]
- なるほどね、そんな大事なものが
いきなり消えたというのは一大事だ。▼
- [キヌ]
- あ…!▼
- [ニシキ]
- ん? どうしたんだいキヌ?
妙な感じに尻尾を揺らして…▼
- [キヌ]
- あ、あのね、少し前に
エクラの
部屋の近くを通ったとき…▼
フランネルとベロアが
部屋の近くをウロウロしてたのを
見ちゃったの…!▼
- [アルフォンス]
- えっ!? それは本当かい?▼
- [キヌ]
- う、うん…見間違いじゃないと思う。
二人一緒じゃなくて別々に見たんだー。▼
- [アルフォンス]
- まさかあの二人が…そんな…!▼
- [ニシキ]
- 気になるんなら本人に聞いてみたら?
そのほうが手っ取り早いよ。▼
- [アルフォンス]
- そ、そうだね…
彼らを疑うわけじゃないけど
詳しい話を聞きに行ってくるよ。▼
(場面転換)
- [フランネル]
- はぁ? 俺は
エクラの
部屋になんて用はねえぞ?▼
- [アルフォンス]
- けど、部屋の近くで
君の姿を見たって人がいて…▼
- [フランネル]
- そんなの知らねーよ!
俺はこれから狩りにいくんだ。
もう行くぜ。▼
- [アルフォンス]
- あ、ああ…
呼び止めてごめん。▼
フランネルは
エクラの部屋の
近くに行った覚えはない、と…▼
ベロアはどうなんだろう。
彼女にも話を聞いてみよう。▼
(場面転換)
- [ベロア]
- エクラの部屋?
とくに興味はないですけど。▼
- [アルフォンス]
- でも、部屋の近くで
君の姿を見たって人がいて…▼
- [ベロア]
- 見間違いではないでしょうか。
他に用がなければ
わたしはこれで…▼
- [アルフォンス]
- ベロア! 行ってしまった。
彼女も覚えがない、と…▼
(場面転換)
- [ニシキ]
- なるほどなるほど。
フランネルもベロアも
身に覚えがないんだ?▼
- [アルフォンス]
- 話を聞いた限り
二人におかしな様子はないよ。▼
- [キヌ]
- 見かけたのは本当だけど
アタシもベロアたちが
犯人とは思えないなー。▼
- [ニシキ]
- うん。ちょっと変わり者だけど
彼らは決して悪人じゃない。
それはボクが保証する。▼
よし! こうなったらボクたちで
オーブ窃盗犯を捕まえよう!
名探偵ニシキの出番だね!▼
- [キヌ]
- アタシも協力するー!
がんばってオーブを取り戻そー!▼
- [キヌ]
- ところで父さん
『めいたんてい』ってなに?▼
- [ニシキ]
- 鋭い推理と洞察力で事件を華麗に
解決する人を名探偵って言うんだ。
鼻の効く妖狐なら名探偵間違いなしさ。▼
- [アルフォンス]
- うーん、エクラも
いろいろな人に聞き込みをして
情報を集めているみたいだけど…▼
- [ニシキ]
- 手がかりはなにもないって顔だね?
でも大丈夫。ボクにはもう
犯人の目星がついているからね!▼
- [キヌ]
- えー! すごーい!
さすが、めいたんてい!
オーブを盗んだ犯人は誰なの!?▼
- [ニシキ]
- フッ…ボクは以前からずっと
怪しいと思っていたんだ。
城の広間にフクロウがいるだろう?▼
- [アルフォンス]
- それってフェーのことかな?▼
- [ニシキ]
- ボクは見たんだよ! あのフクロウが
懐にオーブを隠し持っていたのを…!
間違いない、犯人はフェーだ!▼
- [アルフォンス]
- いやいや、それは誤解だよ。
フェーは僕たちに
オーブを届けてくれてるだけだよ。▼
- [ニシキ]
- あ、そうなんだ。違うのか。
気を取り直して現場に行ってみよう。
犯人は現場に戻るって言うしね。▼
- [キヌ]
- 父さん、物知りー!
行こー行こー!▼
(場面転換)
- [ニシキ]
- 現場百回という言葉もある。
まずはエクラの
部屋の周辺を念入りに調べよう。▼
キヌも、なにか変わったものや
手がかりになりそうなものを
見つけたら教えてくれよ。▼
- [キヌ]
- 手がかりってこういうの?
たぶんこれ、フランネルさんの
尻尾の毛だと思う~!▼
- [ニシキ]
- うわわわわっ!
そ、それ手がかりっていうか
決定的な証拠だよ!▼
- [アルフォンス]
- それじゃあ、フランネルは
やっぱりエクラの
部屋の前にいたんだ…▼
- [ニシキ]
- でも、フランネルは
身に覚えがないって
言ってるんだよね?▼
ふむふむ…これはもしかすると…
助手のアルフォンス君…
もう一度フランネルに話を聞こう!▼
- [アルフォンス]
- え…僕はいつのまに助手に…▼
(場面転換)
- [フランネル]
- なんだ!? またなにか用か!?
今度はニシキやキヌまで…
いったいなんだってんだ!?▼
- [アルフォンス]
- 君はエクラの
部屋の近くに行った覚えはないと
さっきは言ったよね。だけど…▼
実はエクラの
部屋の前で、フランネル…
君の尻尾の毛が落ちてたんだ。▼
- [フランネル]
- そ、それがなんだってんだ!
まだ俺を疑ってるのか?
覚えがねぇものは知らねぇよ!▼
- [ニシキ]
- あのさ…フランネル
ひとつ聞きたいんだけど…▼
君が今いるこの場所…
お城のどこだかわかってる?▼
- [フランネル]
- 馬鹿にするな、それくらいわかるぞ。
ここは二階の西の廊下だろ?▼
- [キヌ]
- 今いる場所はお城の三階だよ。
それに東の廊下だよ。▼
- [フランネル]
- えっ!? そ、そうなのか!?
俺はてっきり、ここが二階だと…▼
- [ニシキ]
- これではっきりしたよ、アルフォンス。
フランネルは犯人じゃない。▼
城の中で迷っちゃって、
たまたまエクラの
部屋の近くに行っちゃったんだよ。▼
- [アルフォンス]
- うん、これほどの方向音痴なら
エクラの部屋に
一人でたどり着けるはずないね…▼
- [キヌ]
- よかったね~
犯人じゃなくって!▼
- [フランネル]
- い、いや、よかったねと言われても
全然話が見えねぇぞ…▼
- [フランネル]
- なるほどな、盗まれたオーブと
その犯人を探している…ねぇ。▼
言っておくが俺は犯人じゃねぇし
ベロアだってそんな悪さを
するわけがねぇ…!▼
- [キヌ]
- アタシもベロアがそんなことをするなんて
思えないけど…あのとき赤い頭巾と耳は
確かにベロアだったの…▼
- [ニシキ]
- …ん? 噂をすれば影だ。
あれはベロアじゃないかな?▼
- [フランネル]
- おっ、確かにそうだな。
おーい、ベロア…▼
- [アルフォンス]
- 待ってくれ。
なんだか
彼女の様子がおかしい…▼
- [ベロア]
- ……▼
こそこそ…こそこそ…
ささっ、こそこそ…▼
- [ニシキ]
- ……▼
えーと、フランネルの言葉を
疑うわけじゃないんだけど
あからさまに怪しいね…▼
- [アルフォンス]
- おまけに、懐になにか
隠しているようにも見えるね。▼
- [フランネル]
- まさか…ベロアが本当に?▼
お、おい…なんてこった!
秘境で一人にさせているうちに
悪い子に育っちまったのか!▼
- [キヌ]
- まだ犯人と決まったわけじゃないよ。
ベロアの部屋に行ってみよー!▼
- [フランネル]
- そ、そうだな。肉親の俺が
ベロアを信じてやらないと…▼
(場面転換)
- [ベロア]
- それで…わたしがオーブを
盗んだ犯人ではないかと…
疑っているのですか?▼
- [フランネル]
- 疑っているというか、その…
俺は信じているぞ!
ベロアは悪い子じゃないって!▼
- [アルフォンス]
- 仲間を疑いたくはないけど
万が一ということもあるしね。▼
君がなにか運んでいるのを見たんだ。
部屋を少し見せてくれるだけで
その疑いも晴れると思うんだ。▼
- [ベロア]
- …いやです。▼
- [ニシキ]
- えっ? どうして!?
見られてまずいものでもあるのかい?▼
- [ベロア]
- それは…▼
- [キヌ]
- 大丈夫だよ。
ベロアの部屋の中にあるものは
アタシも知ってるし。▼
- [ベロア]
- ……▼
そこまで言うなら…特別です。
わたしの部屋を見せますね。▼
- [ニシキ]
- それじゃ失礼しますよっと…
うわ、うわわわわわっ!?
な、なにこれっ!?▼
- [アルフォンス]
- 朽ちた木の枝や錆びた武器…
鳥の死骸によくわからない骨まで…
こ、これはいったい!?▼
- [フランネル]
- す、すっげぇぜベロア!
これ、全部お前が集めたのか!?
宝の山じゃねぇか!▼
- [アルフォンス]
- え…? こ、これが宝の山?▼
- [キヌ]
- ベロアにとってはお宝なんだよね。
ちょっぴり変わったものを集めるのが
ベロアの趣味なの。▼
- [フランネル]
- おいニシキ、見てみろよこの毛玉!
色つやといい形といい
もう最高じゃねぇか!▼
- [ニシキ]
- 君たち親子の感性は
ものすごく個性的なんだね…▼
- [フランネル]
- さすが我が娘。素晴らしい趣味だ!
うんうん、パパは信じていたぞ…!▼
- [アルフォンス]
- そうか…ベロアがこそこそと
集めていたのはガラクタ…
じゃなくて、お宝だったんだね。▼
- [ベロア]
- わたしはオーブなんかに
興味はありません…▼
でもお宝を集めていると知られたら
悪い人に狙われると思って…
だから…部屋を見せたくなかった…▼
- [アルフォンス]
- い、いや、大丈夫。
誰も狙わないと思うよ、うん。
なんだか悪かったね…▼
- [キヌ]
- 疑いが晴れてよかったね。
でも、オーブを盗んだ犯人って
いったい誰なんだろ?▼
- [フランネル]
- 消えたオーブのことなんだけどよ。
実はエクラが
使っちまったってことはねーのか?▼
- [アルフォンス]
- いや、新たに召喚された英雄はいないし
お城の施設も強化された様子はないよ。▼
エクラにも
それは確認したよ。▼
- [ベロア]
- ここだけの話なのですが…
実はわたし、前に見たことがあります。
広間にいるフクロウが…▼
- [キヌ]
- あ、それも違うんだって。▼
- [ベロア]
- まだなにも言ってませんけど…
違うならいいです…▼
- [ニシキ]
- まいったなー。これじゃ迷宮入りだ。
名探偵ニシキもお手上げさ。▼
でも本当はホッとしてるんだ。
フランネルもベロアも犯人じゃないって
証明されたしね。▼
- [フランネル]
- へっ、あったりまえだろ。
気高き狼ガルーはな
嘘や盗みが大嫌いなんだよ。▼
- [ベロア]
- でも、オーブが消えたのは事実です。
犯人はいったい…▼
- [キヌ]
- ん? 誰かこっちに来るよ!
あれは…アンナ隊長?▼
- [アンナ]
- あ、ちょうど良かった。
荷物を運ぶの、手伝ってくれない?
これが重くて重くて…▼
- [アルフォンス]
- アンナ隊長、なんですか?
その重そうな鉄の箱は?▼
- [アンナ]
- ふふん、よくぞ聞いてくれました!
これは金庫って言ってね
大事な物を入れておく箱なの。▼
アンナ商会が開発した新商品で
耐火性や耐水性、耐雷性に優れた自信作!▼
大切なものを入れておけば
なにがあっても壊れる心配はないわよ!▼
- [ベロア]
- すごい自信ですね…
お宝を入れておくにはいいかも…▼
- [アンナ]
- ちなみに、さっき金庫の中に
オーブを入れて実験したんだけど
ぜんっぜん大丈夫だったわよー!▼
- [アルフォンス]
- ……▼
- [ニシキ]
- オーブを…▼
- [フランネル]
- 金庫の中に…▼
- [キヌ]
- 入れて…▼
- [ベロア]
- 実験…した?▼
- [アンナ]
- あ、あれ? どうしてみんな
そんな目で私を見るのかな?▼
- [ニシキ]
- 助手のアルフォンス君…
ボクの推理を話してもいいかい?▼
- [アルフォンス]
- いや…大丈夫です。
もう犯人はわかりましたから。▼
- [フランネル]
- なるほどなぁ。
そういうことだったかー。▼
- [キヌ]
- ぶーぶーぶーぶー。▼
- [ベロア]
- くんくん…犯人の匂いがします。▼
- [アンナ]
- ど、どうしたのみんな?
そんなにこの金庫が気になるの?▼
違う…? 犯人? なんのこと?
いったいなんなのよ、もーっ!▼
人狼の長 フランネル†
- [アンナ]
- ふう、今回もなんとか勝てたわね…
みんな、お疲れさま!▼
- [フランネル]
- おっしゃー! 大勝利だぜ!
本気を出せばこんなもんだ!▼
- [シャロン]
- フランネルさん、大活躍でしたもんね。
敵陣深く斬り込んで、目にも止まらぬ
素早さで大活躍! さすがです!▼
- [フランネル]
- ガルーの強さ、わかってくれたか?
まだ暴れ足りねーくらいだ!▼
- [アンナ]
- ふふっ、体力が有り余っているみたいね。
みんな怪我がなくてなによりだわ。▼
でもフランネル…
最初の打ち合わせとは
違う動きをしてたわよね?▼
フランネルは北の森で待機するはずなのに
南の林のほうから出てきたわよね?▼
- [フランネル]
- うっ…! そ、それはだな…
え-と、その…▼
げ、現場の判断だよ!
そうしたほうがいいと思ったからな!▼
- [シャロン]
- なるほど。
野生の勘というやつですね!▼
- [フランネル]
- 今日は暴れて疲れたからな。
一足先に休ませてもらうぜ。▼
- [シャロン]
- あ、フランネルさん!
行っちゃいました…▼
暴れ足りないと言ってたのに
急に疲れが出たんでしょうか。▼
- [アルフォンス]
- ……▼
- [フランネル]
- よぉ、アルフォンス。
ちょっといいか?▼
- [アルフォンス]
- フランネル…?
元気がないように見えるけれど…▼
- [フランネル]
- こないだ戦いのことなんだけどよ…
俺は作戦を無視したわけじゃねぇんだ。▼
作戦通りに動こうとしたんだけど
気がつくと変な場所から出て
敵と鉢合わせしちまったんだ。▼
- [アルフォンス]
- え?
でも、現場の判断だと
言っていたような…▼
- [フランネル]
- 判断つーか、言われた通りに
北の森に行こうとしてたんだけどよ。
気がついたら南の森にいたんだよ。▼
- [アルフォンス]
- 要するに道に迷っていたと。▼
- [フランネル]
- そ、そうじゃねーよ!
勘が外れただけだ!▼
- [アルフォンス]
- な、なるほど…
勘が外れて道に迷ったと。▼
- [フランネル]
- そ、それでよ。
なんとか勘が外れなくなる
いい方法はねーかなーと思ってさ。▼
- [アルフォンス]
- 道に迷わなくなる方法だね。
わかったよ、いい方法がないか
少し考えてみるよ。▼
- [フランネル]
- ホントか!? い、いやー、
そこまで深刻な話じゃねぇんだけどな。▼
なにかいい方法があるってんなら
まあ試してもいいかなー、なんて。
一応な、いちおう!▼
- [アルフォンス]
- うーん。
そう言うわりには
尻尾が全力で揺れているような…▼
力になれるかどうかは保証できないけど
やってみるよ、フランネル。▼
- [フランネル]
- ああ、よろしく頼むぜ!▼
- [アルフォンス]
- 道に迷わなくなる一番の方法は
地図をよく見ることだよ。▼
アスク王国の地図はあるから
フランネルも持っておくと
いいんじゃないかな。▼
- [フランネル]
- 地図ねえ…確かにそいつは
いい考えかもしれねーが…▼
敵とやり合ってる最中に
地図を見ている暇なんてあるのか?▼
- [アルフォンス]
- それなら、太陽や星を見て
方角を割り出すというのはどうかな。▼
昼なら太陽、夜なら星や月の位置で
だいたいの方角を見分けられるよ。▼
フランネルたちガルーは目がいいから
なかなか有効なんじゃないかな。▼
- [フランネル]
- 確かに方角を知るには
いいかもしれねぇが…▼
雨や曇りの日はどうするんだ?
太陽も星も見えないぞ?▼
- [アルフォンス]
- ……。じゃあ同じ道を何度も
行き来してしまうときは
何か目印をつけるといいかもね。▼
ちぎったパンを落として目印に
森での遭難をまぬがれた…という
話も聞いたことがあるよ。▼
- [フランネル]
- はぁ!? 食べ物を落とすなんて
もったいないだろ。せっかくだから
自分で食べるぜ!▼
- [アルフォンス]
- い、いや、別に落とすのは
パンじゃなくてもいいんだけど。▼
- [フランネル]
- なんだか、どれもしっくりこねぇなー。
悪いな、アルフォンス。
せっかく考えてくれたのによ…▼
- [アルフォンス]
- こちらこそ役に立てなくてごめん。
ほかにいい方法がないか
僕も考えてみるよ。▼
- [アルフォンス]
- フランネル!
エクラとも
相談してみたんだけど…▼
- [フランネル]
- おっ! 道に迷わなくなる
いい案が浮かんだのか!?▼
- [アルフォンス]
- 出撃するときは、つねに僕か
エクラと
一緒に行動するようにしよう。▼
そうすればフランネルが
道に迷ったりしないと思うんだ。▼
もしどこか違う道に行こうとしても
僕らが引き止めるからね。
- [フランネル]
- なるほど…!
それなら迷いようがねぇな!▼
- [アルフォンス]
- 作戦も最初から僕とフランネルが
一緒に行動することを前提に
立てておけば、なんの問題もないよ。▼
- [フランネル]
- しょうがねぇなあ…
んじゃあアルフォンスのその提案に
乗ることにするぜ。▼
野生に任せて暴れ回ってもいいんだが
アルフォンスがそこまで言うんなら
しょうがないな!▼
- [アルフォンス]
- そう言うわりには
全力で尻尾が上下に揺れてるんだけど…▼
- [フランネル]
- さっそく次から一緒に出撃しようぜ。
ガルーの力、存分に見せてやるからな!▼
- [アルフォンス]
- ああ。期待しているよ!▼
- [フランネル]
- 道に迷わなけりゃ俺は無敵だぜ!
見てろよ、これまで以上に活躍してやる!
ワオーーーーーーン!▼
狼の娘 ベロア†
- [キヌ]
- あ、ベロア~! いたいた!
いいものをもってきたよ~!▼
- [ベロア]
- あいかわらず騒々しいですね。
それで…いいものとはなんです…▼
ホコリの塊、ヘビの抜け殻…
穴の空いた盾なら大歓迎です…▼
- [キヌ]
- えー、そんなんじゃないよ~。
はい、綺麗なお花!▼
お城のまわりには
綺麗なお花がたくさん咲いてるの!
散歩の途中で見つけたんだ~。▼
ベロアもどうぞ!
すっごく綺麗だよ~▼
- [ベロア]
- あ…あり…がとう…▼
- [キヌ]
- また、綺麗なお花を見つけたら
ベロアにあげるからね~。
楽しみにしてて!▼
- [ベロア]
- 待って、キヌ…その…▼
行ってしまいました…
いつもながら、せわしない人です…▼
綺麗な花…ですか…▼
……▼
- [ベロア]
- あの…シャロン、
少しお話…いいですか…▼
- [シャロン]
- はい、わたしでよければ!
なんでも聞いてください。▼
- [ベロア]
- 綺麗かそうでないかって
誰が決めるものですか…▼
これは綺麗なもの…
これはそうではないもの。
誰が…区別するのでしょう…▼
- [シャロン]
- え、えーっと…そうですね…▼
決めるのは自分の価値観でしょうか。
自分が綺麗と思ったら綺麗…
そういうことだと思います。▼
- [ベロア]
- でも…自分はそう思えなくても
多くの人が綺麗と言うなら…
綺麗と思うべきですか…▼
- [シャロン]
- そんなことはありません!
みんなそれぞれが違う人間です。
価値観だって違うはずですよ!▼
- [ベロア]
- 答えてくれてありがとう…
おかしなことを聞いてすみません…▼
- [シャロン]
- あ、ちょ、ちょっと、ベロアさん!▼
なにか悩んでいるみたいでしたが…
大丈夫でしょうか?▼
- [シャロン]
- あ、いたいた!
ベロアさん!▼
- [ベロア]
- シャロン…
なにかご用ですか?▼
- [シャロン]
- 先日お話したとき
なんだか元気がないみたいだったから
ちょっと気になって。▼
- [ベロア]
- 優しいですね、シャロン…
アスク王国の人があなたを
慕うのもわかります…▼
- [シャロン]
- そ、そうですか? わたしはただ
ベロアさんの力になれればって。
仲間だし、友だちですから!▼
- [ベロア]
- ……▼
これを…見てもらえますか…▼
- [シャロン]
- わあっ、綺麗なお花!
このお花、どうしたんですか?▼
- [ベロア]
- キヌにもらいました。
ここのところ…毎日です…▼
- [シャロン]
- 素敵なお花ですね。
色も鮮やかで見ているだけで
心が安らいできます。▼
- [ベロア]
- そう…シャロンやキヌには
そう見えるんですね…▼
でも…わたしには
とても綺麗と思えないのです…▼
- [シャロン]
- …え?▼
- [ベロア]
- わたしが綺麗だと思うのは
毛玉やコウモリの羽根…
毒々しい色の草…▼
みんなが綺麗だといっているものを
同じように綺麗と…思えないのです…▼
だから、みんなが綺麗と言うものを
わたしも綺麗と言ったほうが
いいのでしょうか…▼
- [シャロン]
- そ、そんなことはないと思いますよ。
ベロアさんはベロアさんの
価値観で物事を見ても…▼
- [ベロア]
- …やっぱり、ダメです。
キヌには悪いですが…わたしには
この花が綺麗とは思えないです…▼
- [シャロン]
- ……▼
- [シャロン]
- あの、ベロアさん!
先日のお話ですが…▼
- [ベロア]
- ……▼
- [シャロン]
- キヌさんのお花を
無理やり綺麗と思う必要は
やっぱりないと思うんです!▼
だけど花を贈ってくれた
キヌさんには感謝していますよね?
その気持ちが大切なんだと思います!▼
- [ベロア]
- そう…なのですか…▼
- [シャロン]
- キヌさんは自分が綺麗と思ったものを
ベロアさんに贈りました。▼
それはベロアさんの好みじゃないけれど
お花を贈ってくれたキヌさんの気持ちは
ベロアさんにも伝わっています。▼
わたしはそれでいいと思います!
価値観は違っても、思いやる気持ちは
種族を超えるって思いますから!▼
そのお花はキヌさんが
ベロアさんを思う気持ちが
形になったものなんですよ!▼
- [ベロア]
- 思いやりの…気持ち…
なるほど…▼
綺麗かそうでないかを気にするより
わたしはキヌの思いやりに…
感謝すべきだったんですね…▼
- [シャロン]
- ここにはたくさんの英雄さんがいます。
それぞれがいろいろな考えを持って
お互いの価値観を大切にしているんです。▼
わたしたちは平和のために戦っていますが
平和を築くための方法は
ひとつではないと思います。▼
みんながそれぞれのやり方で
平和な世の中を作ろうとしてくれる…
その気持ちがあれば大丈夫ですよ!▼
だからベロアさんも自分の価値観や
気持ちを大切にしてくださいね。
まわりに合わせなくてもいいんですよ。▼
- [ベロア]
- ありがとう、シャロン…
少し…心が楽になりました…▼
- [シャロン]
- みんな違ってみんないい!
それがヴァイス・ブレイヴですから!▼
- [ベロア]
- わかりました…
それではシャロンにも
わたしからとっておきの宝物を…▼
ヤモリの目玉の詰め合わせ…
とても綺麗なものです…▼
- [シャロン]
- き、気持ちだけ…!
気持ちだけもらっておきます!▼
妖狐の長 ニシキ†
- [アンナ]
- あら? あの人だかりは何かしら?
なにやら楽しそうだけど…▼
- [シャロン]
- ええと…あれはきっと
ニシキさんを囲んでるんですよ!▼
ニシキさんの尻尾ってすっごく
モフモフしているじゃないですか。
触ると気持ちいいって評判なんです!▼
- [アンナ]
- なるほどー。だから女の子が
あんなに群がっているのね!
厳つい顔の英雄も混じっているけど…▼
- [シャロン]
- あのモフモフの尻尾には
あらゆる人を病みつきにする
抗いにくい魅力があるんですよ!▼
- [アンナ]
- モフモフ…
抗いにくい魅力…
むむっ! これはピンときたわ!▼
ニシキ、ちょっといい?
話があるんだけど。▼
- [ニシキ]
- やあ、アンナ隊長。
キミもボクの尻尾を
モフモフしにきたのかい?▼
- [アンナ]
- 確かにその尻尾に用があるんだけど
ちょっと触ってもいいかしら?▼
- [ニシキ]
- いいとも!
ボクの自慢の尻尾
遠慮なく触ってよ。▼
- [アンナ]
- それでは失礼して…
はうっ!? なにこのモフモフ感…
い、一瞬意識が飛んだわ!▼
こ、これは想像以上ね…
みんなが病みつきになるのも
わかる気がする…▼
- [ニシキ]
- あはは。喜んでもらえたみたいで
うれしいよー。▼
- [アンナ]
- これはますますもって見逃せないわ!
ニシキ、ちょっと提案があるの。▼
- [ニシキ]
- 提案? 何かな?▼
- [アンナ]
- ニシキの尻尾のモフモフ感を
再現したクッションを作って
アンナ商会で売り出したいの!▼
この肌触りと柔らかさが再現できれば
ヒット商品、間違いなしだわ!▼
もちろん、ニシキやキヌの尻尾を
そのまま使うわけじゃないわ。
似た素材で再現するつもりよ。▼
- [ニシキ]
- うーん、作るのは別に構わないけど
妖狐の尻尾は世界一美しいから
再現するのは難しいと思うよ?▼
- [アンナ]
- このモフモフ感…
アンナ商会の威信に掛けて
再現してみせるわ!▼
- [アンナ]
- …と、いうわけで!
モフモフ尻尾クッションの
試作第一号が出来たわ!▼
- [キヌ]
- わ~! 尻尾の形をした
クッションだ~!▼
- [ベロア]
- それで…どうして
わたしたちが呼ばれたんですか…▼
- [アンナ]
- あなたたちにこのクッションを
触ってもらって感想を聞きたいの。▼
- [キヌ]
- うん! 父さんの尻尾を
一番モフモフしてるのは
きっとアタシだし~。▼
- [ベロア]
- まあ、感想くらいでしたら…▼
- [アンナ]
- んじゃ、さっそく試してみて!
ニシキの尻尾のモフモフ感を
どれぐらい再現できているかしら。▼
- [キヌ]
- う~ん…父さんの尻尾みたいに
フワフワしてるにはしてるけど~▼
父さんの尻尾はフワフワなうえに
ポヨポヨもしてるんだよね~。▼
- [アンナ]
- 極めて感覚的な感想だけど
柔らかいだけじゃなくて
弾力性もある…ってことかしら?▼
ベロアはどう? このクッション。▼
- [ベロア]
- くんくん…
これ、ニシキさんの匂いがしません。▼
- [アンナ]
- そりゃあニシキの毛をそのまま
使っているわけじゃないから
匂いはしないと思うけど…▼
…そっか。ニシキの匂いみたいな
香りを染み込ませておくのも手ね!▼
ありがとう二人とも!
いい改良案が浮かんだわ!▼
- [ベロア]
- 役に立てたようでなによりです…▼
- [キヌ]
- えへへー、よかった。
完成を楽しみにしてるね~!▼
- [アンナ]
- モフモフ尻尾クッションの
試作品第二号が完成したわ。
今日はニシキにも試してもらうわよ!▼
- [ニシキ]
- これは…うん、柔らかさはすごいよ!
ボクの尻尾を撫でたときの感覚と
ほとんど変わらないね。▼
それに、なんだか
ホッとするようないい匂いがする。
木の実の香りかな?▼
- [アンナ]
- いやー、苦労したわよ。
試作品第一号から改善を重ねて
ようやくこの品質が実現したの!▼
- [ニシキ]
- ほら、この柔らかさはすごいよ。
キヌも触ってごらん。▼
- [キヌ]
- わーっ! 柔らか~い!
この前のクッションよりも
気持ちいいよ~!▼
- [ニシキ]
- すごいね、アンナ隊長。
これなら商品にしてもいいんじゃないかな。▼
- [アンナ]
- 本当!? よしよしよーし!
これはアンナ商会にとって
久々のヒット商品の予感…▼
- [キヌ]
- う~ん、すごく気持ちいいんだけど
ちょっと違う気もするかな~。▼
- [アンナ]
- え? 違うって…何が?▼
- [キヌ]
- モフモフだし、いい匂いもするのに
父さんの尻尾とはちょっと違うんだよね~。▼
- [アンナ]
- うーん、このクッションの売りは
ニシキの尻尾を完全再現だからね。
違和感があるなら商品化できないわ。▼
- [ニシキ]
- うん。ボクよりも
一番触っているキヌの意見を
重視したほうがよさそうだね。▼
キヌ。違いの秘密がわかったら
アンナ隊長に教えてあげるといいよ。▼
- [キヌ]
- はーい、わかった~!
頑張って考えてみるね。▼
- [キヌ]
- アタシ、わかったかも~。
クッションの『いわかん』の秘密。▼
- [アンナ]
- えっ!? なになに!
すぐに聞かせてよ、キヌ。▼
- [キヌ]
- んーと、それはね~
父さんの尻尾が気持ちいいのは
父さんに付いているからなの。▼
- [ニシキ]
- ん…?
それってどういうことだい?▼
- [キヌ]
- 父さんの尻尾が気持ちいいのは
モフモフとか匂いだけじゃないんだよ~。▼
父さんの尻尾を触ってると思うと
安心して気持ちがホンワカしてくるの。▼
それに父さんの身体からも
ホンワカした空気が出てるし~。
それでみんな幸せになるんだよ~!▼
- [アンナ]
- みんながニシキの尻尾に夢中なのは
ニシキ自身に秘密があったのね。
さすがにそれは再現できないわ…▼
ううっ…せっかくヒット商品を
出せると思ったのにー!▼
- [ニシキ]
- でも、試作品第二号のクッションは
すごく気持ちいいし、商品化してみたら?▼
- [アンナ]
- ダメよ! 前にも言った通り、
ニシキの尻尾を完全再現が
この商品の売りなんだから!▼
その目標が達成できない限り
商品化は却下よ、却下。▼
- [ニシキ]
- それは残念だね。
せっかく頑張ってたのに。▼
でもまあ、望むならいつでも
モフモフさせてあげるから
遠慮なくボクのところにおいでよ!▼
- [キヌ]
- アタシもモフモフする~!
いっぱいする~!▼
- [ニシキ]
- いつでも極上の毛並みでいるように
手入れを怠らないからさ。ふふっ。▼
じゃれつき妖狐 キヌ†
- [キヌ]
- あっ、アルフォンスにシャロン!
ねえねえ、なにしてるの~?▼
- [アルフォンス]
- こんにちは、キヌ。
次の戦いに向けて武器と防具を
手入れしていたんだよ。▼
- [シャロン]
- キヌさんはどうしたんですか?
ずいぶんと楽しそうですけど。▼
- [キヌ]
- えへへ。お城にいる英雄さんたちに
遊んでもらってたんだー!▼
このお城、すごいね!
いろいろな世界の英雄さんがいるの!▼
山のように大きい英雄さんや
踊りの上手な英雄さん、それに
翼の生えてる英雄さんとか…▼
アタシたちみたいに変身できる
英雄さんもいるんだよ!
すごいすごーい!▼
- [ニシキ]
- あっ…キヌ、ここにいたのか。
ダメじゃないか、今日はボクと
訓練する約束だっただろ。▼
- [キヌ]
- あっ、父さん。そうだったっけ?
えへへへー、言われてみれば
そうだった気もする~。▼
でもでも、このお城には
楽しいことがいっぱいで
じっとしてられないんだ~!▼
- [シャロン]
- ダメですよ、キヌさん。
楽しいのはわかりますけど
ニシキさんとの約束は守らないと。▼
- [ニシキ]
- シャロンの言う通りだよ。
まったく、目を離すとすぐ
どこかに行っちゃうんだから…▼
ボクたちはこの世界に
遊びに来たんじゃない。
平和を取り戻すために呼ばれたんだ。▼
- [キヌ]
- はーい。じゃあ、今日は
父さんと訓練して遊ぶね!▼
- [アルフォンス]
- ふふ…キヌにとっては
なんでも遊びになっちゃうんだね。▼
- [ニシキ]
- ボクの娘といえば娘らしいけど
もうちょっと緊張感を
持ってほしいなあ…▼
- [キヌ]
- ねえねえ、アルフォンス。
ちょっと聞いてもいい?▼
- [アルフォンス]
- なんだい、キヌ?
僕に答えられることがあれば
なんでも答えるけど…▼
- [キヌ]
- えーと、アスク王国…
この世界にはアタシたちと同じ
妖狐っていないのかな~?▼
これだけ英雄さんがいるんだから
アタシたち以外に妖狐がいても
おかしくないと思うの!▼
- [アルフォンス]
- 僕はキヌとニシキ以外の
妖狐に会ったことはないかな。
敵にもそういう人はいなかったと思う…▼
- [キヌ]
- そうなんだ。もしかしたらって
思ったのにな~。▼
- [アルフォンス]
- でも、僕だって世界のすべてを
知っているわけじゃないし、
この世界にもいるかもしれないね。▼
- [キヌ]
- えへへへ! じゃあ、いつか
会えるかもしれないんだね?▼
- [アルフォンス]
- それにエクラが
異界の妖狐を召喚して
出会わせてくれるかもしれないよ。▼
- [キヌ]
- そっかー! アタシたちみたいに
ほかの世界の妖狐が呼ばれるかも!▼
ありがと、アルフォンス!
なんだか楽しみが増えちゃった!▼
- [ニシキ]
- おーい、キヌー! どこだー!
返事をしてくれー!▼
- [アルフォンス]
- どうしたんですか?▼
- [ニシキ]
- あっ、アルフォンス!
キヌを見かけなかったかい?
朝から姿が見えないんだ。▼
- [アルフォンス]
- そういえば、
今日は見かけていないような…▼
- [ニシキ]
- まったく、どこに行ったんだろう?
勝手に遠くに行っちゃダメだって
あれほど言っておいたのに。▼
この世界にやってくる前
キヌは一人で妖狐の里を目指そうと
迷子になったことがあるんだ…▼
それで一人で遠出しないようにって
釘を刺しておいたんだけど…▼
- [アルフォンス]
- ……!
キヌがいなくなったのは
僕のせいかもしれません…▼
この間、キヌに話したんです。
もしかすると、この世界にも
妖狐がいるかもしれないねって…▼
- [ニシキ]
- なるほど。アルフォンスの話に
好奇心をくすぐられたキヌが
妖狐を探しに城を出たかもしれないと…▼
- [アルフォンス]
- すみません。僕が軽々しく
変な話をしたばっかりに…▼
- [ニシキ]
- いや、アルフォンスのせいじゃないさ。▼
キヌはずっと妖狐に会いたがっていた。
彼女は秘境という孤独な場所で
一人ぼっちの時間が長かったからね。▼
この世界でたくさん英雄と触れて
妖狐に会いたいという気持ちが
ますます膨らんでしまったんだろう。▼
- [アルフォンス]
- 僕も探すのを手伝います。
エクラにも
声をかけて…▼
- [キヌ]
- あれ~、父さんにアルフォンス。
どこかに遊びに行く相談?▼
- [ニシキ]
- キヌ! どこに行っていたんだ!
朝から姿が見えないから
ずっと心配していたんだよ!▼
- [キヌ]
- えへへ、ごめんなさい。
近くの山にお花を摘みに行ってたんだよ。
みんなにプレゼントしようと思って。▼
- [アルフォンス]
- とにかく無事でよかった!
妖狐を探しに行ったんじゃないかって
心配していたんだよ。▼
- [ニシキ]
- キヌ、今度から城から出るときは
誰かに行き先を言うこと!
わかったかい、約束だよ。▼
- [キヌ]
- はーい。父さん。
アルフォンスも心配かけてごめんね。▼
お詫びに、このお花をあげるね!
えへへ、綺麗でしょ~?▼
- [キヌ]
- あっ、アルフォンス!
今日もいい天気だね~!▼
- [アルフォンス]
- こんにちは、キヌ。▼
- [キヌ]
- この前は心配させてごめんね。
もちろん、この世界に妖狐がいるなら
会ってみたい気がするけど…▼
でも今は、このお城の
英雄さんが遊んでくれるから
毎日が楽しいの!▼
- [アルフォンス]
- それならよかった。
僕もキヌと仲間になれてうれしいよ。▼
- [キヌ]
- お花を摘みに行ったのはね。
昔、父さんにプレゼントされて
とーってもうれしかったから!▼
もっとみんなと仲良くなりたいと思って
みんなにお花をあげようと思ったの!▼
- [アルフォンス]
- そうか…そうだったんだね。▼
- [キヌ]
- だから、はい!
今日もアルフォンスに
お花をあげるね!▼
- [アルフォンス]
- ありがとう。綺麗な花だね。
見ているだけで心が癒されるよ。▼
えーと、こういう場合はお礼に
キヌの頭を撫でたほうがいいのかな?▼
- [キヌ]
- うんうん! 撫で撫でして~!
えへへ、アルフォンスの手も
父さんみたいに温かくて気持ちいいよ~。▼
いつかこの世界の妖狐に会いたいけど
今はここにいる英雄さんと一緒に
平和を目指して頑張るよ!▼
- [アルフォンス]
- 頼りにしてるよ、キヌ。
一緒に頑張ろう。▼
- [キヌ]
- えっへへー、任せといて!
楽しい気持ちにさせてもらったお礼は
必ずするからね~!▼
コメント†
Last-modified: 2020-09-24 (木) 18:44:42