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章別会話
戦禍の連戦+ 103 花園のお茶会†
花園のお茶会†
オープニング†
- [セリーヌ]
- ああ、美味しい。
アスク王国でもルイの淹れてくれた紅茶が
飲めるなんて、本当に幸せだわ。▼
- [ルイ]
- 勿体ないお言葉です、セリーヌ様。
こうして共に愛の祭りに参加できて
僕のほうこそ幸せ者ですよ。▼
ですが、せっかくの祭りに…
隣にいるのがクロエさんではなく
僕で申し訳ありませんね。▼
- [セリーヌ]
- 何を言っているの。わたしもクロエも
あなたが来ることを待ちわびていたのよ。
来てくれてありがとう、ルイ。▼
- [オルテンシア]
- セリーヌ王女……
とっても優雅だわ。紅茶を飲む姿も、
臣下への物腰柔らかな態度も……▼
気品ならあたしだって、
負けていないはずだけど…たぶん。
やはり恐るべき相手ということね。▼
- [セリーヌ]
- どうしたの、オルテンシア王女。
浮かない顔をされているわ。▼
もしかして、フィレネ流のお茶会が
お気に召さなかったかしら…▼
- [オルテンシア]
- へ!? まさか、そんなことないわ!
お菓子も紅茶も美味しいし、
卓上のお花も洒落ていて素敵よ!▼
- [セリーヌ]
- 良かったわ。
これらは全てオルテンシア王女のことを
考えながら用意したものだから。▼
お菓子は以前町で見ていらしたものを、
紅茶は好きだと仰っていた香りのものを。
桃色の花は、髪色に合わせてみたの。▼
- [オルテンシア]
- ほ、本当だわ。ありがとう。
どうして…こんなに良くしてくれるの?▼
- [セリーヌ]
- 愛の祭りは親愛の気持ちを伝える場。
友人をもてなすのは当然だわ。▼
特にオルテンシア王女は、一度は妹と
呼ばせていただいた大切な方だもの。▼
- [ルイ]
- …………え? 妹?▼
- [セリーヌ]
- あの日はとても楽しかったわ。
そうだ、久しぶりにもう一度、
姉と呼んでくださらないかしら。▼
- [オルテンシア]
- うっ……▼
- [ルイ]
- お、お待ちください。
妹? 姉? 何ですかそれは。
いつの間にそんなことに??▼
- [オルテンシア]
- あたしがここに来てすぐの時に、
妹が欲しくて探し回ったことがあったのよ。
でもなかなかうまくいかなくて。▼
そしたらセリーヌ王女が来て、
「わたしを妹に」って言ってくれたんだけど
あたしの方が若干年下だし…▼
- [セリーヌ]
- オルテンシア王女のお心遣いで、
わたしを姉としてくださったの。
勿論、束の間のごっこ遊びだったけれど。▼
- [ルイ]
- …………
良いと思います。とても。
良すぎてどうしようかと思っていますよ。▼
ちょっと、この場にいる僕が邪魔なので…
紅茶のお代わりを淹れて参ります。
お二人はごゆっくりご歓談を。▼
- [オルテンシア]
- お代わりって…
紅茶ならまだいっぱいあるじゃない。▼
- [ルイ]
- ぜひ、二人きりで、
親密な会話をされてください。▼
それではまた、後程。▼
- [オルテンシア]
- ちょっと、ルイ!?▼
いいの? セリーヌ王女。
凄い速さでいなくなったけど!▼
- [セリーヌ]
- うふふ、大丈夫よ。
ああ言って近くで見守ってくれているわ。
気にせずお茶会を楽しみましょう?▼
終了後†
- [ルイ]
- オルテンシア王女、如何されました?
セリーヌ様に内緒で来て欲しい用件とは
いったいどのような…▼
- [オルテンシア]
- …ルイ、お願い!
あたしにセリーヌ王女の好みを
教えてちょうだい!▼
- [ルイ]
- こ、好み!!? それはもしや、
伴侶の好みということですか!?▼
- [オルテンシア]
- 違うわよ! 馬鹿なの!?
お茶やお菓子、お花の好みよ!!▼
あたし、この前のお茶会には感動したの。
好きなものばかり用意してくれて…
何かお返しがしたいのよ。▼
でも、あたしにはセリーヌ王女みたいな
細やかな観察眼は無いし。
あの人の好みが全然わからなくて。▼
- [ルイ]
- それで臣下の僕にお話を?
光栄です、オルテンシア王女。
僕でよろしければいくらでもご協力を。▼
- [オルテンシア]
- じゃあ早速なんだけど、
この茶葉について意見が欲しいの。▼
- [ルイ]
- 薔薇の香り…上質な茶葉ですね。▼
じゅうぶん喜んでいただけると思いますが、
好みに寄せたいということであれば
もう少し果実の香りを足しても……▼
- [セリーヌ]
- いいえ。わたしは是非、
そのままの茶葉で紅茶を飲みたいわ。▼
- [オルテンシア]
- セリーヌ王女!?▼
- [セリーヌ]
- 駄目よ、ルイ。
わたしに無断で持ち場を離れるなんて。
何かあったかと心配したのだから。▼
- [ルイ]
- 申し訳ございません、セリーヌ様。▼
- [セリーヌ]
- でも、今回は事情が事情だから…
仕方がないわね。わたしの友人に
協力してくれてありがとう。▼
ねえ、オルテンシア王女。
その茶葉をよく見せてくださる?▼
- [オルテンシア]
- え? ええ…▼
- [セリーヌ]
- …………いい香り。
姉妹のお茶会の時に、
わたしが用意したものに似ているわね。▼
- [ルイ]
- し、姉妹のお茶会ですと!?▼
- [セリーヌ]
- 以前話したごっこ遊びの最中にね、
お茶会をしたの。これはその時用意した
特別な薔薇の紅茶とそっくり。▼
- [オルテンシア]
- そ、そうよ。あの時の紅茶、
とっても美味しかったから。でも…
別の味のほうが良いかもって迷っちゃって。▼
- [セリーヌ]
- わたしは、ぜひこの紅茶が飲みたいわ。
似た銘柄の探すのには骨が折れたでしょう。
あなたのその気持ちを味わいたいの。▼
それでもまだ、
わたしの好みが気になるなら…
お茶を飲みながら教えて差し上げるわ。▼
- [オルテンシア]
- セリーヌ王女……▼
ううん、セリーヌお姉様……!
ありがとう! あたし、嬉しいっ!!▼
- [ルイ]
- なんと美しい友情……
いえ、姉妹愛というべきでしょうか。▼
……はっ! こうしてはいられません!
すぐに茶会の準備を整えて参ります!▼
- [オルテンシア]
- あなたもありがとう、ルイ!
おかげで助かったわ!▼
…今度も凄い速さでいなくなったけど、
また近くで見守っているの?▼
- [セリーヌ]
- うふふ、今度は本当に
紅茶の準備をしてくれている筈よ。▼
先ほどの茶葉は、ルイが淹れれば
更に極上の味わいとなるわ。▼
さあ、暫くの間一緒に待ちましょう。
お茶会の間はわたしもあなたを、
久しぶりに妹と呼ばせてね。オルテンシア。▼
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Last-modified: 2026-10-14 (水) 23:35:09