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章別会話

呪い破る炎の心

呪い破る炎の心

オープニング

[フィヨルム]
これは、今より少し前のこと…
リンカさん、フォレオさん
リリスさん、ミドリコさんが
アスク王国に来られてすぐのお話です…▼
[フィヨルム]
すみま…せん…
ご迷惑を…おかけして…▼
[フォレオ]
フィヨルム王女!
しっかりしてください…!▼
[リリス]
身体にお怪我はないのに…
痛みで立ちあがることも難しい
ご様子です…▼
[リンカ]
くそっ、なんだというんだ!
これは…何かの呪いなのか?
フィヨルム王女だけじゃない、
アルフォンス皇子も、シャロン王女も
みんな倒れてしまった…▼
[フォレオ]
今、特務機関でまともに動けるのは
僕たちだけみたいです…▼
[リリス]
このままでは…
アスク王国を救う前に、
呪いで全滅してしまうかも…▼
[リンカ]
なんとかできないのか…
白夜の呪い師を呼ぶか、
それとも…▼
[ミドリコ]
……。
もしかしたら、ミドリコがお薬をつくれば、
みんなを元気にできるかも。▼
[リンカ]
本当か!? ことは一刻を争う。
早く薬を作ってくれ…!▼
[ミドリコ]
だけど、お薬の
ざいりょうがひとつだけ足りないの。
山ワカメ…というんだけど。▼
[リリス]
山ワカメ…ですか?
街の市場で売っているなら*1
すぐに買ってきますが?▼
[ミドリコ]
山ワカメはたかい場所にしか生えない
珍しいものなの。多分
いちばでは売ってないと思う…▼
だけど…図書館で調べてみたら
アスク王国のたかい山にも
生えているみたいなの…!▼
[リンカ]
じゃあ、その材料さえ入手できれば
薬を作って特務機関の皆を
助けることができるんだな…!▼
[ミドリコ]
うん。今、うごけるのはミドリコたちだけ。
みんなのために
山ワカメを取って戻ってこないと…▼
[リリス]
せ、責任重大…ですね!
頑張りましょう!

C

[ミドリコ]
右手にふかい谷が見える
分かれ道をひだりに…
ここだよ、この山を登るの。▼
[リンカ]
ずいぶん傾斜がキツいな
馬で進むのは無理そうだ。▼
[フォレオ]
そうですね…
ここからは僕も馬を降りて
歩いて登りましょう。▼
[リリス]
私たちの中に
ペガサスナイトかドラゴンナイトがいれば
頂上までひとっ飛びかもしれませんが…▼
[フォレオ]
大変ですけど、天気もいいし
ピクニックだと思えば…!▼
[リンカ]
なにを言っている?
緊張感が足りないんじゃないか。▼
今のあたしたちは…
ヴァイス・ブレイヴとアスク王国の
命運を担っているんだぞ!▼
[フォレオ]
そう…ですよね、ごめんなさい。
気を引き締めていきましょう…▼
[リリス]
ふう、ふぅっ…すいぶんと
高いところまで登ってきましたね。
空気が薄いのか…なんだか息苦しいです。▼
[ミドリコ]
図書館にあった本によると
この辺りに生えているはずだけど…▼
あっ! あった!
これだよ、山ワカメ…!▼
[フォレオ]
確かに…これは珍しいですね。
こんなものが自然に生えるなんて…▼
[リンカ]
こいつがあれば薬は調合できるんだな?
よし、急いで城に戻ろう!▼
[リリス]
…は、はい!
すぐに…▼
すぐに…
はぁっ、はぁっ…▼
[フォレオ]
大丈夫ですか!?
まさかみんなと同じ呪いに…!?▼
[リリス]
さ、先ほど感じた息苦しさは…
空気が薄いせいでは…
なかったみたいです…はぁはぁっ…▼
[リンカ]
ミドリコ、今ここで
薬を調合できないのか?▼
[ミドリコ]
そ、それが…
山ワカメ以外のざいりょうを
城に置いてきちゃったの▼
[リリス]
わ、私のことは…大丈夫です。
皆様は早く城に戻って
薬を…はぁっ、はぁぁっ…▼
[フォレオ]
そんな…
置いていくわけにはいきません。▼
僕が背負いますから
みんな、行きましょう…▼

B

[リンカ]
フォレオ、大丈夫か?
リリスを背負うの
また代わってもいいんだぞ?▼
[フォレオ]
大丈夫です…!
麓まで降りれば馬があるので
リリスは乗せて引いていきます。▼
[ミドリコ]
……▼
…はぁっ、はぁっ…▼
[リンカ]
お、おい、どうしたミドリコ。
足元がふらついているぞ。▼
[ミドリコ]
…うううっ…
ごめん…ね…ミドリコも
もう、無理みたい…▼
[リンカ]
ミドリコ…!
まさかお前も呪いに…!?▼
[ミドリコ]
リンカ…さん。
このふくろにお薬の
ちょうごうほうを書いた紙が…▼
もし、ミドリコが城に
たどり着けなかったら
ミドリコの…かわりに…▼
[リンカ]
お、おいっ! しっかりしろ!
くそっ…▼
[フォレオ]
もしかして、ずっと前から
本調子じゃなかったのかも…▼
いつだって
自分よりほかの人のことを
考えていましたから…▼
[リンカ]
ミドリコはあたしが背負う。
フォレオ、お前は引き続き
リリスを頼めるか?▼
[フォレオ]
はい、頑張ります…!
僕はこう見えても…
男の子ですから!▼
(暗転)
[リンカ]
そろそろ日が傾いてきたな…
時間ギリギリといったところか。▼
フォレオ、もうひと踏ん張りだ。
まもなく城が見えるぞ。▼
[フォレオ]
は、はいっ。もう…
ひとがんばりですね…▼
……▼
あの、リンカさん…
山に登る前に、リンカさんが
みんなの気を引き締めたのは▼
ヴァイス・ブレイヴの…
仲間のことを本当に
思っているから…こそですよね。▼
いつだってリンカさんは真剣で…
そして…優しい…▼
[リンカ]
フォレオ…
お前、まさか…
お前まで呪いに…!▼
どうして黙っていたんだ!?
リリスを背負うどころか
立っているのも限界だろう!▼
[フォレオ]
こ、ここまでくれば…
もう、大丈夫です。▼
リンカさん…早く城に戻って…
薬…を…はぁっ、はぁっ…▼
[リンカ]
こんなになるまで我慢して…
お前ってやつは!▼
待ってろ、すぐに薬を用意してやる!
今日を特務機関最後の日には…
させやしない!▼

A

[フィヨルム]
リンカさん、フォレオさん、
ミドリコさん、リリスさん…
ありがとうございました…!▼
[リリス]
どうなることかと思いましたけど
みなさん無事で本当によかったです。▼
[ミドリコ]
これは、しょくあたりだね。
ふるい食べ物を
食べたのがげんいんなんだけど…▼
[フィヨルム]
…そう言えばアンナ隊長が
お芋を格安でたくさん
仕入れたとおっしゃっていた気が…▼
[ミドリコ]
さいしょ、ミドリコたちが大丈夫だったのは、
アスク王国にきたばかり
だったからじゃないかな?▼
[フォレオ]
でも…リンカさんだけは
最後まで無事でしたよね?
どうしてなのでしょう?▼
[リンカ]
さあな…知らん。▼
[ミドリコ]
あの、リンカさん…
思い当たることがあれば教えて?▼
[リンカ]
あたしは時々自分で料理もするのだが
いつも…風変わりな仕上がりに
なってしまってな…▼
捨ててしまうのも勿体ないから
その風変わりな料理を
いつも自分で食べていたんだ。▼
最初は腹を壊していたが
徐々に慣れて…▼
最近は何を食べようが
平気な身体になった。▼
[リリス]
その積み重ねでリンカ様は
どんな食べものでも
平気になったということでしょうか。▼
私も、お魚やお肉を生で食べても
全然平気なんですけど
リンカ様は私以上に丈夫なのですね…!▼
[ミドリコ]
リンカさんが
炎の部族っていうことも
りゆうのひとつじゃないかな?▼
熱は、身体の中の悪いものを
殺してしまうこうかがあるの。
リンカさんの身体はとってもあついから…▼
[フォレオ]
リンカさんの丈夫な身体に
感謝しないとですね…!▼
(暗転)
[フィヨルム]
…こうして、ヴァイス・ブレイヴは
どんな食べ物でも平気なリンカさんの
おかげで最後の日を免れたのです。▼
人々はみな、
リンカさんに感謝し
その功績を褒め称え…▼
いつしか彼女は
【炎の悪食王】リンカの名で
語り継がれるようになったとか…▼
[リンカ]
……▼
どこの誰だ!
あたしにおかしな
二つ名をつけたのは!?▼

しっかり者の ミドリコ 

C

[ミドリコ]
るんるん♪
アスク王国にはみたことない薬草が
たくさんあるなぁ…▼
あっ、これもみたことないしゅるいだ!
こっちにも…▼
って気が付くとお城をはなれて
ずいぶん遠いところまで
来ちゃった。▼
お父さんが心配するから
そろそろかえろうっと…▼
[エイル]
……▼
[ミドリコ]
あれはたしか…エイル王女?
なにをしているのかな。▼
エイル王女、こんにちは!▼
[エイル]
こんにちは…
あなたは…▼
[ミドリコ]
ミドリコだよ!
仲良くしてね!▼
[エイル]
ええ、こちらこそ。
ミドリコ…あなたは
ここでなにを?▼
[ミドリコ]
お薬を作るための
薬草をあつめてたの。▼
[エイル]
そう…
あなたは薬を作る人なのね。▼
[ミドリコ]
うんっ!
病気をなおしたり、疲れをとったり
いろいろなお薬が作れるんだよ。▼
エイル王女も
ごいりようがあったら
遠慮なくミドリコに言ってね!▼
[エイル]
ええ。ありがとう。
薬草集め、がんばってね。▼
[ミドリコ]
ふわぁ…さすが王女様。
すごく肌がきれい。
近くで見るとすべすべ…▼
ううん、ぼんやりしている
場合じゃなかった。▼
はやく薬草をあつめて
ミドリコもお城にかえらないと…!▼

B

[ミドリコ]
こんにちは、エイル王女。
また会ったね…!▼
[エイル]
ミドリコ…
今日も薬草集めかしら▼
[ミドリコ]
うんっ! アスク王国には
めずらしい薬草がたくさんあるから
あたらしいお薬を作ろうと思って。▼
エイル王女…
このまえもここにいたよね?
お気に入りの場所なの?▼
[エイル]
ええ…この丘は
いろいろな想いが
詰まっている場所なの。▼
……▼
ねえ、ミドリコ…
質問してもいいかしら。▼
[ミドリコ]
うんっ!
なんでも聞いて!▼
[エイル]
もしも病に苦しみ続け
助からる見込みのない人間でも…
貴方は助けたいと思うの?▼
[ミドリコ]
あ、あたりまえだよっ!
どんな大変なびょうきでも
ミドリコは見捨てたりしないよ!▼
[エイル]
けれど…
苦痛を終わらせてあげるのも
救いではないのかしら。▼
[ミドリコ]
う、ううっ…▼
ミドリコはいままで
たいへんなかんじゃさんを
たくさん見てきたけど…▼
そ、それでも!
すこしでも助かる見込みがあって
かんじゃさんが生きたいと願うなら…▼
ミドリコはその人を
助けたいと思うよ…!▼
[エイル]
そう……
あなたは…優しい子なのね。▼
[ミドリコ]
あっ、エイル王女…!
いっちゃった…▼
エイル王女は
どうしてあんなことを聞いたのかな。▼
たったひとつの命…
助けたいって思うのが
ふつう…だよね。▼
死んじゃうことがすくいだなんて
そんなの…おかしいよ…▼

A

[ミドリコ]
あ、あのっ、エイル王女…
シャロン王女から聞いたよ。
エイル王女のこと…▼
[エイル]
……▼
[ミドリコ]
エイル王女が…
いくつもの命をもった
とくべつな存在で…▼
なんども命を奪われては
よみがえっていたって…▼
[エイル]
ええ。死を力に変えるお母様…
死の王ヘルの手で
私は毎日殺され続けた…▼
[ミドリコ]
エイル王女が…
死ぬことがすくいだと
考えるようになったのは…▼
過去につらいことがあったから
死にたくても死ねない
身体だったから…なの?▼
[エイル]
……▼
[ミドリコ]
あ、あのね…
死ぬよりくるしい思いをしているのに
助けたい、助けようとがんばるのは…▼
もしかしたら、自分勝手…
なのかもしれない…だけど…!▼
目の前で、いまにも消えようとする
命を放っておける人間なんて
どこにもいないと思うの…!▼
たとえ、エイル王女が
いくつもの命をもっていたとしても
なんども命を奪われそうになったとしても…▼
ミドリコはそのたびに
ぜんりょくで助けるよ!▼
死ぬことがすくいだなんて
そんなの…ミドリコはいやだよ…▼
[エイル]
ごめんなさい、ミドリコ…
悲しい思いをさせてしまったみたいね…
心配してくれてありがとう。▼
だけど、いまの私に残っている命は
たったひとつだけ。あなたと同じよ。▼
[ミドリコ]
え? そ、そうなの…?▼
[エイル]
命との向き合い方を教えてくれて…
ありがとう。▼
あなたがこの丘で語ってくれた言葉…
絶対に…忘れないわ。▼

S

[ミドリコ]
エイル王女、こんにちは!▼
[エイル]
こんにちは、ミドリコ。
今日も薬草集めかしら?▼
[ミドリコ]
今日はエイル王女に
渡したいものがあるの。
はい、これ!▼
[エイル]
この瓶は…?▼
[ミドリコ]
それはね、おはだが
日焼けしにくくなる塗り薬!▼
エイル王女のおはだは
真っ白できれいだから
ぜひ使ってほしいなーと思って!▼
お薬はケガを治し
命をながらえさせるだけじゃないの。▼
しあわせに生きるための
手助けもしてくれるんだよ。▼
[エイル]
ありがとう、ミドリコ。
この薬…使わせてもらうわ。▼
[ミドリコ]
うん! よかったら
感想もきかせてね!▼
[エイル]
……▼
私は今まで…
たくさんの生と死を
この目で見てきた。▼
だけど私は、命の価値を…
わかっていなかったのかもしれない。▼
ときにたやすく奪われ、軽んじられ
道具のように扱われるかと思えば…▼
ミドリコ、あなたのように
全身全霊をかけて救おうとする
尊い存在にもなる…▼
[ミドリコ]
エイル王女…▼
[エイル]
だから私は、命について
あらためて学び直そうと思うの。▼
たったひとつ残った命とともに…
ここ…アスク王国で。▼
[ミドリコ]
ミドリコもお手伝いするよ…▼
ミドリコも一生をかけて
命に向き合っていきたいから!▼
[エイル]
ありがとう、ミドリコ。
あなたと仲良くなれて…よかったわ。▼

可愛らしい王子 フォレオ

C

[フォレオ]
あ、シャロン王女。
ちょうどいいところに!▼
[シャロン]
こんにちは、フォレオンさん!
いやー、今日も可愛らしいですね!
お姫様みたいですよ!▼
[フォレオ]
そ、そうかな…▼
でも、本物のお姫様に
そういってもらえると
なんだかうれしいですっ!▼
あ、そうそう。
シャロン王女にこれを…▼
[シャロン]
なんですか?
あっ! 可愛らしいスカーフ!▼
[フォレオ]
僕のお手製なんです。
よかったらどうぞ!▼
[シャロン]
これ、お手製なんですか!?
お店で売られているものよりも
可愛らしいですよ!▼
ありがとうございます!
えへへ、うれしいです!▼
[フォレオ]
そんなに喜んでもらえると
僕もうれしいな。▼
可愛い人には可愛い格好をしてもらいたい…
それが僕のポリシーなんです。▼
[シャロン]
そ、そんな、可愛いとか言われると
照れちゃいますよ!▼
フォレオさん、ありがとうございます!
このスカーフ、さっそく巻いてみますねっ。
…どうですか?▼
[フォレオ]
とても似合ってます。
僕も作った甲斐がありました。▼
[シャロン]
えへへっ…
お兄様にも自慢してこようかな!▼
(暗転)
[オボロ]
あの子が暗夜王国のフォレオ…▼

B

[フィーナ]
ちょっと!
まだ順番回ってこないの!?
さっきからずっと待ってるんだけど!▼
[デューテ]
ボクなんて朝から待ってるんだよ!
あのスカーフを手に入れて
ボク、もーっと可愛くなっちゃうんだから!▼
[リアーネ]
わ…おんなのこ…
たくさん…にぎやか…▼
[リュシオン]
いったい何の騒ぎだ?▼
[ララム]
ふふーん、その原因はコレ!
見て、可愛いスカーフでしょ?
フォレオに作ってもらったの!▼
これがいま、ヴァイス・ブレイヴの
女の子のあいだで大はやり!▼
あたしももう一枚欲しくて
朝から並んでるの!▼
[リュシオン]
スカーフか…
確かによくできているが
そうまでして欲しいものなのか?▼
[リアーネ]
これ…きれい…!
わたし…も…ほしい…▼
[リュシオン]
……。
列の最後尾を教えてくれ。▼
(暗転)
[フォレオ]
よし、ようやく一枚完成…と。
こんなに人気が出るなんて…▼
シャロン王女がいろいろな人に
見せてくれたおかげかな。▼
…でもうれしいな。
僕が作ったスカーフを
みんなが欲しがってくれるなんて。▼
戦いの合間に作るだけじゃ
注文に追いつかないのが
悩みの種だけど…▼
[オボロ]
失礼するわ。
それなら、私が手を貸すわよ。▼
[フォレオ]
あなたは…白夜王国の
オボロさん…でしたよね?▼
[オボロ]
私もおしゃれにはうるさいほうなの。
あなたが作るスカーフ…
とてもいい色合いをしているわ。▼
それに季節を意識した意匠も
凝らしているわね。
こだわりがあって素敵だと思うわ。▼
[フォレオ]
そ、そうなんです…!
うれしいなあ。僕の意図をそこまで
読み取ってくれる人がいるなんて!▼
[オボロ]
ただ一点、意見させてもらうと
生地にこだわれば
さらに見栄えがよくなると思うの。▼
私は呉服屋…アスク王国の城下町にある
よい生地屋もたくさん知っているし
紹介してあげることもできるわ。▼
[フォレオ]
本当ですか…!?
それは心強いです!
オボロさんの力をお借りしたいです!▼
[オボロ]
じゃあ、決まりね。
よろしくね、フォレオ。▼
[フォレオ]
こちらこそよろしくお願いします!
二人で一緒に、ヴァイス・ブレイヴを
もっともっと可愛くしましょう!▼

A

[シャロン]
すごいですね…
今日もフォレオさんの部屋の前に
行列ができています…!▼
[アンナ]
油断していたわ…!
まさか、アンナ商会の商売敵が
こんなところにいたなんて…!▼
[シャロン]
え? フォレオさんたちは
布代をもらうだけで
商売はしてないですよ?▼
[アンナ]
ホントに!?
そえ絶対もったいないでしょ!▼
[シャロン]
なんでもフォレオさんは
自分のスカーフをみんなが
身につけるだけでうれしいとか。▼
[アンナ]
も、もったいない…
あのクオリティなら立派に
お金が取れるのに…!▼
(暗転)
[オボロ]
はい、こっちの刺繍はできたわよ。
次はどれかしら?▼
[フォレオ]
こちらの2枚にお願いします。
白い鷺のワンポイントを
入れていただけますか?▼
ふふっ、オボロさんと組んでから
スカーフの評判が
さらによくなりましたね!▼
[オボロ]
おかげで目の回るような
忙しさが続いているけどね
でも、楽しいわ。▼
フォレオもずっと
ニコニコしてるわね。▼
[フォレオ]
僕の作るスカーフを
みんなが受け入れてくれて
すごくうれしいんです。▼
今までの僕は…
着たい服を着ていただけなのに
奇異な視線を向けられることが多くて…▼
お父様…レオン王子とも
すれ違っていたことがあるんです。
今はわかってもらえましたけど…▼
[オボロ]
苦労したのね。
おしゃれを貫くということは
ときに勇気を伴うものよね…▼
でも、おしゃれというのは
誰かの言葉に従うものじゃないわ。▼
自分が「いい」と思ったものを
突き詰めること、自由であること。
それがおしゃれだと思うの。▼
だからフォレオ、あなたが
可愛い格好をしたいと思うのは
なにも間違ってはいないわ。▼
[フォレオ]
オボロさん…▼
[オボロ]
私はね…
以前は暗夜王国のことが
憎くて憎くてたまらなかったの。▼
でも…アスク王国に来てから
いろんなわだかまりが
少しずつなくなって…▼
おしゃれという趣味のおかげで
今はこうして暗夜王国の人間と
つながることができている。▼
たぶん、私たちが思うより
いろいろなものを乗り越える力があるのよ。
おしゃれには…ね。▼
[フォレオ]
オボロさん…
その言葉、とても心強いです。▼
戦っているときは怖い顔してますけど
本当は優しい人なんですね…▼
[オボロ]
怖い顔は余計よ…!▼
[フォレオ]
よーし、今日もあと
ひとがんばり…!
ひと…がんば…り…▼
[オボロ]
フォレオ…?▼
……!?
フォレオ! 大丈夫!
しっかりして…!▼

S

[シャロン]
あ…! フォレオさんが
目を覚まされましたよ!▼
[フォレオ]
う…ん…あれ?
僕はいったい…▼
[オボロ]
まだ起き上がっちゃダメよ。
あなたは過労で倒れたのよ。▼
[シャロン]
フォレオさん、これを。
ミドリコちゃんから預かった薬です。
目が覚めたら飲ませるようにって。▼
[フォレオ]
ありがとう、シャロン王女。
みんなにも心配…かけちゃった。
ごめんなさい…▼
[オボロ]
私もフォレオをもっと気遣うべき…
いえ、止めるべきだったわ。▼
二人で物作りするのが楽しくて
まわりが見えなくなっていたみたい。
ごめんなさいね、フォレオ。▼
[フォレオ]
いいえ、オボロさんは悪くありません。▼
みんなに認めてもらえるのがうれしくて
体調を顧みずスカーフ作りに
没頭した僕が悪いのですから。▼
[オボロ]
しばらくスカーフ作りはお休みね。
ゆっくり休養して体調を整えるのよ。
身体を壊しては、元も子もないわ。▼
[フォレオ]
みんなにおしゃれになってもらうのは
うれしいけど…大事なことを
忘れちゃダメ…ですよね。▼
まずは目の前にある脅威に
しっかりと向き合って
アスク王国を平和にしないと…▼
僕たちはそのために
この世界に来たのですから。▼
[シャロン]
フォレオさん…▼
[オボロ]
この国からすべての脅威が去ったら
そのときはまた…みんなを
おしゃれにするために頑張りましょう。▼
[フォレオ]
はい…!
おしゃれはやるべきことを
やってから、…ですね。▼
[シャロン]
平和になったらみんなおしゃれになる…
そう思うと、わたしも頑張れます!▼
フォレオさん、オボロさん
アスク王国をもっとキラキラさせるために
力を合わせてがんばりましょう!▼
[オボロ]
ええ、私も力添えするわ。▼
[フォレオ]
誰もが自由に、胸を張って
おしゃれができるような未来を…
必ず築いてみせます…!▼

炎の娘 リンカ

C

[リンカ]
ひさしぶりだな、カゲロウ。
お前もアスク王国に来ていたとは…▼
[カゲロウ]
リンカも息災そうでなによりだ。▼
リョウマ様はこの
アスク王国の平和を望んでおられる。
我らもともに力を尽くそう。▼
[リンカ]
ああ、アスク王国においても
族長の命は生きている。
あたしも力を貸すとしよう。▼
[カゲロウ]
感謝する。戦いぶりを見るに
さらに腕を上げた様子。
頼りにしているぞ。▼
[リンカ]
そういえば…カゲロウとは
以前、力比べのために
相撲を取ったことがあったな。▼
どうだ、久しぶりに勝負してみないか?
お互い、どれだけ腕をあげているか
確認しておきたい。▼
[カゲロウ]
ふふ…懐かしいな。
あのときは観客が増えすぎて
結局勝負がつかなかった。▼
しかし…相撲を取るのなら
私以外のものとも
勝負してみるのはどうだ?▼
ここ、アスク王国には
腕っ節の強い英雄が大勢いる。
腕試しをするならもってこいだ。▼
[リンカ]
そうか…
ここにはあらゆる異界から
英雄が集っているのだったな。▼
[カゲロウ]
ああ、そうだ。
ただの力自慢だけではない。
我らの常識で測りきれぬ英雄もな。▼
[リンカ]
なるほど、それは面白い!
ぜひ、腕自慢を紹介してくれ。▼

B

[レテ]
なるほど…わかった。
この円の外に相手を押し出すか
投げ飛ばせばよいのだな。▼
[カゲロウ]
そうだ。それ以外に
足の裏以外の身体のどこかが
地面につけばその時点で負けとなる。▼
[リンカ]
獣牙族の戦士…
確かに腕は立ちそうだな。▼
しかしその耳と尻尾…
獣牙族も狐に変化する妖狐に
連なるものなのか?▼
[レテ]
妖狐…あのにぎやかな連中のことか。
いや、我らはラグズ。
彼らとは違う種族だ。▼
しかし、武器を持たずに
自分の身ひとつで勝負を挑んでくるとは
ベオクにしては見上げた根性。▼
さあ、かかってこい!
ガリアの戦士の誇り、見せてやろう!▼
[カゲロウ]
では、二人ともいくぞ…
はっけよーい…のこった!▼
[レテ]
っ!
なかなかの突進力!
だが、この程度で…!▼
[リンカ]
む、むむっ! こらえたか!
なんという強靭な下半身…!
やるな…っ!▼
[カゲロウ]
のこった、のこったのこった!▼
[リンカ]
くううっ!
このまま一気に押し出して…!
うおおおおっ!▼
[レテ]
甘いっ!
まだまだ…ここからっ!▼
[カゲロウ]
むっ…!? 両者そこまで!
勝負あり…!▼
この勝負…リンカの勝ちだ!▼
[レテ]
ま、待て! どういうことだ!?
私は投げ飛ばされてもいないし
この円からも出てはいないぞ!▼
[カゲロウ]
確かに投げられても
土俵の外にも出ていない。
しかし…▼
リンカの寄り切りをこらえる際
腰を落としたレテの尻尾が
地面に触れてしまったのだ。▼
[レテ]
な、なんだそれは…!▼
はっ! そういえば足裏以外の身体が
地面についても負けになると…▼
く、くそっ!
確かにその通りだが
釈然としないぞ!▼
[リンカ]
意外な形で
勝負がついてしまったが…
実にいい取り組みだった。▼
[レテ]
……▼
結果は不服だが負けは負けだ。▼
また機会があれば
手合わせをしてもらおう。
そして今度こそ、私が勝つ!▼
[リンカ]
ああ、再戦を楽しみにしている。▼

A

[カゲロウ]
次の対戦相手は
暗夜王国の重装兵、エルフィだ。▼
[リンカ]
聞いたことがあるぞ…
暗夜王国には素手で岩を砕き
馬車を悠々と持ち上げる女傑がいると。▼
[カゲロウ]
単純な力比べなら
分が悪いかもしれないな。▼
[リンカ]
柔よく剛を制すのもまた強さ。
そういう強敵こそ挑み甲斐がある!▼
[エルフィ]
なるほど。ルールはわかったわ。
要は、あなたを遥か彼方に
投げ飛ばせば勝負がつくのね。▼
[リンカ]
そう簡単にいくとは
思わないことだ。▼
暗夜王国の女傑、エルフィ。
一度は手合わせしたいと思っていた!▼
[エルフィ]
以前は敵味方に分かれて戦ったけど
今は同じ目的のために戦う味方。▼
味方を鍛えれば軍は強くなる。
強くなれば、エリーゼ様も喜んでくださる。
いいわ…勝負を始めましょう。▼
[カゲロウ]
それでは…見合って見合って…
はっけよーい、のこった!▼
[エルフィ]
ぶちかます…▼
[リンカ]
ごふっ…!
な、なんという当たりの強さ!?▼
まるで熊に体当たりされたかのような…!▼
[カゲロウ]
…リンカは熊に…
体当たりされたことがあるのか…?▼
[エルフィ]
それじゃ、このまま押し出して…▼
[リンカ]
ぐっ、ううううっ!
こ、このまま一方的に…
押し負けて…たまるか…!▼
[カゲロウ]
土俵際の粘り…
これは間違いなく名勝負になる。
のこった、のこったのこった!▼
[エルフィ]
なかなか頑張るわね。
それならこれで…どっせい!▼
[リンカ]
ぐっ! ぐうううっ!
炎の部族の誇りにかけて
負ける…わけには…!▼
[エルフィ]
……▼
[リンカ]
むっ! 急に力が弱まった!?
今だ、そりゃぁぁぁーっ!▼
[カゲロウ]
そこまで! 勝負あり!
勝者…リンカ!▼
[リンカ]
はぁっ、はぁっ、はぁぁっ…
あ、危なかった…▼
しかし、どうして途中から力が抜けた?
まさか手を抜いたわけではあるまいな。▼
[エルフィ]
お腹が…減ったから…▼
[リンカ]
は…?▼
[エルフィ]
お腹が減ったから
力が抜けてしまったの。▼
[リンカ]
な、なんだ。
そういうことだったのか…▼
[カゲロウ]
やったな、リンカ。
最強と目されていた
エルフィに土をつけるとは…▼
[エルフィ]
最強…?
アスク王国には
私よりもすごい人がいるわよ。▼
[リンカ]
な、なんだって!?
お前よりも剛腕の
女兵士がいるというのか!?▼
[エルフィ]
話によると…わずか9歳で
飛竜の谷で飛竜をぶっとばして
そのまま乗って帰ってきたらしいの。▼
[リンカ]
ど、どんな恐ろしい奴なんだ…
だが、大一番にふさわしい相手だ。
エルフィ、そいつの名前は?▼

S

[セルジュ]
ええ、セルジュは私よ。
こちらが愛竜のミネルヴァちゃん。▼
[リンカ]
……▼
カゲロウ、本当に彼女が
エルフィが言っていた人物なのか?▼
なんというか、もっとこう…
筋肉隆々な大女を想像していたが。▼
[カゲロウ]
間違いない。彼女がセルジュだ。
戦場でともに戦ったこともある。▼
[セルジュ]
先ほど説明された…スモウ?
私にできるかしら?▼
[リンカ]
エルフィに聞いたのだ。
アスク王国にいる女兵士の中で
一番強いのはあんただろう、と▼
だからこそ、最強の座をかけて
あんたと相撲で勝負したい。
受けてくれるか?▼
[セルジュ]
まあ、エルフィがそんなことを?
私よりも強い子なら
いくらでもいると思うけど…▼
[リンカ]
う、うむ…実はあたしも同感だ。
見た限りでは意外に細腕…というか
腕力があるようには見えないな。▼
[カゲロウ]
見た目で判断するな、リンカ。
エルフィの話が本当なら油断はできぬ。▼
[リンカ]
そ、そうだな…
あのように恐ろしい顔の
飛竜を乗りこなすことができるのだ。▼
ひと角の傑物であることは
間違いあるまい。▼
[セルジュ]
……▼
ミネルヴァちゃんは
怖くないわよ?▼
むしろ、どんな飛竜よりも可愛いのに…
そのことを教えてあげるわ。▼
[リンカ]
くっ…!?
な、なんだ!?▼
セルジュは笑顔のままなのに…
周囲の空気…一変している!▼
[カゲロウ]
来るぞ、リンカ!
待ったなしだ!▼
さあ、見合って見合って…
はっけよーい、のこった!▼
[セルジュ]
はいっ!▼
[リンカ]
ぐわぁっ!
うっ、うわあぁぁぁっ!▼
[カゲロウ]
そ、それまで!
勝者、セルジュ!▼
なんという立ち合いの速さ…
くのいちの目をもってしても
捉えぬことができぬとは…▼
見えたのは…そう、鬼だ。
一瞬、セルジュの背中に鬼が見えた…!▼
[セルジュ]
あらあら、大丈夫?
強めに突き飛ばしてしまったけど…
ケガしてない?▼
[リンカ]
だ、大丈夫だ…。
首がおかしな角度に
曲がっているような気もするが…▼
あとで破戒僧にでも
治してもらうから…▼
[セルジュ]
ミネルヴァちゃんの可愛さが
あなたたちにも伝わるとうれしいわ。
それじゃ、お大事にね。▼
[カゲロウ]
完敗…だったな。▼
[リンカ]
ああ、人を見かけで
判断すると痛い目にあう…
それを学べただけでも収穫があった…▼
[カゲロウ]
うむ。私も肝に銘じ
より精進をしなければ。▼
[リンカ]]
まだまだ世の中には強い奴がいる。
あたしもこの世界で
もっと実力をつけてみせる…!▼
そして目指すは…
伝説に残る女横綱だ…!▼

星竜の子 リリス

C

[フロリーナ]
リン…!
今日の訓練は終わり?▼
[リン]
ええ。さっき終わったところよ。▼
フロリーナ…
なにかいいことあった?
心なしか、うれしそうに見えるけど。▼
[フロリーナ]
ふふっ、実は最近
ヒューイの調子がとてもよくて…!▼
[リン]
フロリーナの天馬が…?
そういえば私の馬も
最近は機嫌がいいわね…▼
[フロリーナ]
え?
リンの愛馬も?▼
[リン]
一緒に出撃する騎士たちも
馬の調子がいいと言ってるし
毛艶もよくなっているのよね。▼
[カイン]
ほら、やっぱりそうじゃないか!
気のせいじゃないって言っただろ▼
[アベル]
なるほど…
みんなの騎馬も同じように
調子が良くなっていたんだな。▼
[フロリーナ]
カインさん、アベルさん…!
もしかしてお二人の馬も?▼
[リン]
みんなの馬が揃って調子いいなんて
不思議なこともあるものね…▼
[フロリーナ]
もしかすると…
馬たちもアスク王国を
気に入っているのかも…!▼
(暗転)
[リリス]
よかった…みんな元気に
活躍してくれているのね…!▼
私も、もっと頑張って
みんなのお世話をしないと!▼

B

[リリス]
このお城の厩舎は
いつもお掃除が行き届いて
本当にいい環境…▼
ね、みんなもそう思うでしょ?
ふふっ、よしよし…
今、ブラシをかけてあげるからね。▼
明日に疲れを残さないように
しっかりお世話しましょうね。▼
[アルフォンス]
やっぱり君だったのか、リリス。
英雄たちの馬を世話していたのは…▼
[リリス]
ア、アルフォンス王子!?
す、すいません…
差し出がましい真似を…!▼
[アルフォンス]
いや、責める気なんてないよ。
でも、どうして君が馬の世話を?▼
[リリス]
あ、あの…それは…そのっ…▼
[アルフォンス]
もしかして城の厩舎係の世話に
なにか問題でもあるのかな?▼
[リリス]
い、いえ、厩舎係のみなさんは
とてもよくお世話してくれているので
馬たちも喜んでいます!▼
[アルフォンス]
馬が…喜んでいる?
なんだか、馬の気持ちが
わかるような口ぶりだね。▼
[リリス]
ええと…その通り…です。
私、動物たちの気持ちがわかるんです。▼
なので、暗夜王国にいたときも
厩舎係をさせてもらっていました。▼
[アルフォンス]
動物たちの気持ちがわかる…
君にはそんな力があったんだね。▼
[リリス]
ここにいる馬たちは…
アスク王国のために頑張る
いい子ばかりなんです。▼
だから私はみんなのお世話をして
もっと活躍してもらおうと…▼
[アルフォンス]
そういうことだったんだね。
厩舎係にリリスのことを話しておくよ。▼
[リリス]
アルフォンス王子…!
あ、ありがとうございます…!▼

A

[リリス]
今日もみんな、頑張ったね
雨の中、大変だったでしょう?▼
ふふっ、よしよし…
身体をきれいにしてあげるからね。▼
[アルフォンス]
リリス、今夜も馬の世話を
頑張ってくれているんだね。▼
[リリス]
アルフォンス王子…!
きょ、今日はどんな御用でしょうか?▼
[アルフォンス]
ああ。僕もリリスの
手伝いをしてみようと思ってね。▼
[リリス]
そ、そそ、そんな滅相もない!
アルフォンス王子はゆっくりと
おやすみになってください!▼
身体を休めることも
王子の大切なお仕事なので…!▼
[アルフォンス]
身体を休めなければならないのは
リリスだって同じだよ。
ほら、遠慮は無用だ。▼
[リリス]
そ、それでは…
今晩だけお手伝いしてもらっても
よろしいでしょうか?▼
[アルフォンス]
よろしく頼むよ。
馬たちの言葉、僕にも伝えてほしい。▼
[リリス]
は、はいっ!
それでははじめましょう
アルフォンス王子…!▼
[アルフォンス]
この飼葉は
どこに置けばいいのかな?▼
[リリス]
その桶の横に置いておいてください。
次は天馬の厩舎に参りましょう…▼
[アルフォンス]
なるほど。戦場では気づかなかったけど
こうして馬たちの顔を見比べると…
みんな違う顔立ちをしているんだね。▼
これはシーダ王女のペガサスかな?
こっちは…▼
[リリス]
ターナ王女のペガサスです!▼
とっても素直な子なんですが
きっとターナ王女の優しさが
伝わっているからでしょう。▼
ふふっ、よしよし…▼
[アルフォンス]
一緒にいてよくわかったよ
リリスは動物たちの言葉が
本当にわかるんだなって。▼
[リリス]
……▼
私は…この人間の姿では…
ほかの英雄のように
勇ましく戦えるわけではありません。▼
でも、せっかく
エクラ様が
必要としてくれたのですから…▼
私は私なりのやり方で
みなさんのお役に立ちたいのです。▼
[アルフォンス]
ありがとう、リリス。
君のその気持ちは間違いなく
僕たちの支えになってくれているよ。▼
[リリス]
もったないお言葉…
そう言っていただけると私もうれしいです。▼

S

[ベルクト]
最近、我らの馬を
世話しているというのはお前か?▼
[リリス]
は、はいっ! 私、ですが…▼
[ベルクト]
以前にも増して馬の調子がいい。
その器量。気に入ったぞ。▼
リゲル帝国軍の厩舎係として
召し抱えてやろう。▼
[リリス]
え? ええっ!?▼
[ゼト]
いえ。
あなたの厩舎係としての手腕は
我らルネス王国にこそ必要なもの。▼
エフラム様、エイリーク様、
お二人のために、
どうか力をお貸しいただきたい。▼
[リリス]
えっ? えっ、ええっ!?▼
[シグルーン]
リリス…
あなたは動物の気持ちが
わかるそうですね。▼
その優しい心こそ、我々
神使親衛隊が求めていたものです。
私たちはあなたを歓迎いたしましょう。▼
[リリス]
あ、あのっ、そのっ…!
ま、まだ仕事が残っておりますので
失礼いたします…っ!▼
(暗転)
[リリス]
みなさんのお話はうれしいけど
私の身体はひとつだから
ちょっぴり困っちゃった…▼
[カムイ]
リリスさん…おつかれさまです。
みんなのために
がんばっているのですね。▼
[リリス]
カムイ様…!▼
は、はいっ!
みなさんのお手伝いを
私なりにさせて頂いております!▼
私がこうして
カムイ様と再会できたのも
運命の巡り合わせ…▼
私ができる精一杯で
わなさんの力になれればと…!▼
[アルフォンス]
リリスの頑張りは
みんなに伝わってるよ。
君を必要としているのがその証拠だ。▼
[リリス]
アルフォンス王子…▼
[カムイ]
そして私も、
リリスさんの支えを必要としています。▼
私が未来に向かって歩けるのも
あなたという存在がいたから…
これからもよろしくお願いしますね。▼
[リリス]
はい…はいっ!
私はカムイ様のおそばにおります…!
ずっとずっと、いつまでも…!▼
[アルフォンス]
戦場で輝くだけが英雄じゃない。
それぞれにできること…▼
いろいろな輝きを集めていくことで
ヴァイズ・ブレイヴはさらに
強く結束していけるのだろうね。▼
[リリス]
アルフォンス王子…
その言葉、うれしく思います。▼
これからもみなさんのこと
私の全身全霊をかけて…
精一杯お世話させていただきますね!▼

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Last-modified: 2023-12-31 (日) 21:27:50
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