章別会話/偶像の天楼

偶像の天楼†

第１回の冒頭に発生

[トール]: …………▼
[ロキ]: あらん。
やっぱりここにいたのねえ、トール。▼
また偶像の観戦かしら？
あなたはほんと、
あのお人形さんたちが好きなのねえ。▼
[トール]: 彼らを侮るな、ロキ。
彼らは、私やお前にはない
強さを持っている。▼
[ロキ]: 強さ、ねえ…
でも、あれは英雄じゃないでしょう？▼
アルフォズル様が造った、
英雄と同じ姿のお人形…▼
戦う力もない、
英雄としてはよちよち歩きの
赤ん坊みたいなものね。▼
[トール]: だからこそだ。
力なき者だからこその
戦いというものがある。▼
仲間と助け合い、
知恵を絞り出し、
己のすべてを尽くして勝利する。▼
そして新たな力と技を得て、
さらなる強敵へ挑んでいく…▼
これこそ、まことの強さだ。
お前も彼らの戦いを見届け、学ぶが良い。
我々が持ち得ぬ尊きものを。▼
[ロキ]: はいはい。まあ、私も…
どっちに転ぶかわからない戦いは
嫌いじゃないわ。▼
あの弱く脆い者たちが
天楼をどこまで登れるか…
ゆっくり見物させてもらいましょうか。▼