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章別会話
それぞれの相愛†
それぞれの相愛†
オープニング†
- [ブシュロン]
- くっ…! なんて泣ける物語なんだ…
ジェーデ、あんたは天才だ。
こんなに感動的な物語を書くなんて!▼
- [ジェーデ]
- お褒めに預かり光栄だけれど…
それは戯話なのよ。
ブシュロン。▼
爆笑必死の展開を詰め込んだつもりなのに
どこでそんなに泣いているのか
理解ができない……▼
- [ブシュロン]
- なに? そうなのか?
主人公が武術大会で優勝したところなど
感動の涙を禁じえなかったが。▼
そのあと故郷の皆が信じてくれなくて
アルパカに乗って涙を乾かすところは
思わずもらい泣きをしてしまった。▼
しかも降りた瞬間に
アルパカに唾を吐きかけられるんだぞ!?
こんなに泣けることがあるか。ううっ……!▼
- [ジェーデ]
- …『おとぼけ☆アンバーくん』の第十九話。
ディアマンド様にお見せした時には
その展開の全てを笑ってくださったのに。▼
人の反応は、千差万別で面白いわ。
とても勉強になる…▼
- [ブシュロン]
- ああ、泣いた泣いた。
ところで…討伐対象の賊が現れないな。▼
特務機関として初めての任務だ、
何とか武勲を上げて帰還したいものだが
まさか待機場所を間違えたのか…?▼
- [ジェーデ]
- その点については、大丈夫。
あなたが明後日の方向に歩き出そうとするのを
私が何度も正して辿り着いたのだから。▼
- [ブシュロン]
- ありがとう、ジェーデ。
俺一人だったら道に迷って、
いまだに森を徘徊していたことだろう。▼
- [ジェーデ]
- 森を徘徊する涙脆い大男…
面白いわ。
次の話の参考にしようかしら…▼
…! 待って、人の気配がする。
武装しているようだわ。▼
- [ブシュロン]
- 件の賊かもしれないな。
ジェーデ、俺の後ろに。▼
- [ジェーデ]
- いいえ、貴方が後ろに。
私は重騎士…そして鉄壁のジェーデ。
守りは私の役目だわ。▼
- [ブシュロン]
- だ、だがしかし…!
他国の騎士に守ってもらったのでは、
フィレネの騎士の名折れだ。▼
- [ジェーデ]
- 武勇を示したいのね…
その意気、ブロディアの者として理解できる。
では、ここは力を合わせて戦いましょう。▼
- [ブシュロン]
- ああ!
共に背中を預け合おう!▼
- [ブシュロン]
- ふうっ。
何とか退けたようだな。▼
- [ジェーデ]
- でも油断は禁物…
情報よりも敵の数が少なかった。▼
- [ブシュロン]
- まだ潜んでいる賊がいるかも
しれないということか。▼
…?
何か、足音が聞こえるぞ。▼
- [ジェーデ]
- さっそく次の敵が?▼
- [ブシュロン]
- いや、音が小さくて、軽い。
何かの動物のような…
妙に聞き覚えのあるような…▼
- [リュール(男)(姿なし)]
- ソラ!
危険です!
一人で先に行ってはいけませんよ!▼
- [ジェーデ]
- この声は……▼
- [リュール(男)]
- 捕まえた!
気を付けてください、ソラ。
ここはソラネルではなく戦場なのですから。▼
- [ブシュロン]
- 神竜様!?▼
- [リュール(男)]
- ブシュロン、ジェーデ!
良かった、探していたんですよ。
ここからは私も加勢します。▼
- [ジェーデ]
- 加勢…
それは有難いのですが、その…▼
- [リュール(男)]
- 服装の事ですね?
ソラネルで過ごす平服で来てしまいましたが
戦闘に支障はありません。▼
この特務機関には、
もっと軽装で戦う英雄すら
存在するようですから。▼
- [ブシュロン]
- ええと…
お召し物も気にはなったのですが
どちらかといえば、腕の中の…▼
- [リュール(男)]
- すみません、ソラのことでしたか!
私も驚いたんです。
まさか、一緒に来てしまうだなんて。▼
ソラネルで撫でている最中に召喚されたので
巻き込んでしまったのかもしれません。▼
ですが、こちらも心配無用です。
ソラも戦う力を有していますので、
私たちを助けてくれますよ。▼
- [ジェーデ]
- 神竜様がそう仰るのであれば
安心しました。
ソラ、この地でもよろしくお願いします。▼
- [リュール(男)]
- ふふ、頼ってもらえて嬉しそうです。
頑張りましょうね、ソラ。▼
ところで、二人に報告が。
今回の任務ですが、
少し風向きが変わってきました。▼
賊たちはただの略奪が目的ではなく
特務機関の動向を探る勢力である
可能性が浮上したそうです。▼
- [ブシュロン]
- それは捨て置けませんね。しかし、
我々は既に交戦し、退けた後です。
今からでも後を追いかけましょうか。▼
- [リュール(男)]
- その必要はありません。
私たちのことを探るつもりなら
必ずまた現れる筈……▼
暫くここで待つことにしましょう。▼
- [ジェーデ]
- 先程の敵は小手調べでしか
無かったのかもしれませんね。
数が少なかったのも道理です。▼
- [リュール(男)]
- 私はその情報を二人に伝えるようにと
アンナ隊長の指示でここに……
…?▼
ソラ、どうしましたか。▼
- [ブシュロン]
- 周囲をしきりに見回しています。
虫や鳥が気になるのか…?▼
- [ジェーデ]
- 違うようだわ、ブシュロン。
これは…警戒している。
新たな敵が近づいているわ。▼
- [リュール(男)]
- 教えてくれて助かりました、ソラ。
二人とも、戦闘準備を!▼
- [リュール(男)]
- くっ…!
敵の数が多いですね。▼
- [ジェーデ]
- 形勢不利だわ。このままだと、
押し負けるかもしれない…▼
- [ブシュロン]
- おい、囲まれたぞ!
まずい、神竜様に攻撃が集中して…!▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- させないわ!
はあっ!▼
- (白く光る)
- [ロイ(紋章士)]
- くらえ……
獅子紅蓮焔舞!!▼
- (白く光る)
- [ブシュロン]
- 紋章士ミカヤ、ロイ!
助けに来てくれたのか!▼
- [リュール(女)]
- 無事ですか、みんな!▼
- [ジェーデ]
- 神竜様…!?▼
- [リュール(男)]
- 来てくれたのですね、リュール!▼
- [リュール(女)]
- すみません、リュール!
出撃に手間取りました!▼
- [ブシュロン]
- 神竜様がお二人!?
これがアンナ隊長から聞いていた、
姿の違う同じ英雄か!▼
- [ジェーデ]
- 知識として知っていても…
実際に見ると、不思議な気持ちだわ。▼
- [リュール(女)]
- ここからは私たちと共に!
敵を殲滅しましょう!▼
- [ブシュロン]
- はい!▼
- (暗転)
- [ロイ(紋章士)]
- 片付いたようだね。
敵の情報を得るため、
数人は捕縛しておいた。▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- これで任務完了ね。
全員、無事で良かったわ。▼
- [ジェーデ]
- 援軍感謝します。
紋章士ロイ殿、ミカヤ殿。
それから…神竜様方。▼
- [リュール(女)]
- 礼には及びませんよ。▼
- [ジェーデ]
- …………▼
- [ブシュロン]
- ジェーデ、神竜様方のことを見過ぎだ。
不躾だぞ。▼
- [ジェーデ]
- ! ごめんなさい…▼
- [リュール(男)]
- ふふっ、構いませんよ。
私も、もう一人の自分のことを
つい見てしまいますから。▼
同じ名で姿の違う英雄が
一人ずつ同時期に召喚に応じることは、
比較的珍しいようですね。▼
- [リュール(女)]
- みんなのいたエレオスでは、
私はどちらの姿だったでしょうか。▼
私たちからはブシュロンもジェーデも、
紋章士ミカヤとロイも、
元いた世界と同じに感じますけれど。▼
- [ブシュロン]
- つまり神竜様は…いえ、
隣にいるジェーデも、俺と同じ世界から
来たとは限らないというわけですか。▼
- [リュール(男)]
- そういうところになりますね。
勿論同じ世界から来ている場合が
殆どだと思いますが。▼
- [ジェーデ]
- …面白いわ。
考えを整理するためには
瞑想が必要かもしれない…▼
- [ロイ(紋章士)]
- それは本陣に帰ってからにしようか、
ジェーデ。
ここに留まっていては危険だよ。▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- 私たちも気持ちはわかるわ。
本当なら、元の世界の自分自身になんて
会うことは無かったのだもの。▼
- [ロイ(紋章士)]
- 元の世界の仲間たちにもね。
この姿を見せたらみんな驚いてくれるから
少しだけ楽しくなってしまうんだ。▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- うふふ。ロイったら。
驚かすのもほどほどにね。▼
- [リュール(女)]
- さあ、急ぎ帰還しましょう!▼
- [アルフォンス]
- みんな、お疲れ様。
見事敵を退けてくれてありがとう。▼
捕縛した賊から本陣の場所を聞き、
該当地点に別動隊を向かわせた。
これで完全に殲滅できるだろう。▼
- [アンナ]
- みんなのお陰よ。
来たばかりの英雄もいる中、
本当によくやってくれたわ。▼
この件は、エクラにも
報告しないと。それじゃあ、
ゆっくり体を休めてちょうだい!▼
- [ブシュロン]
- 良かった。
初の任務を成功で終えられて
涙が出そうだ……▼
- [ジェーデ]
- 武勲を上げられてよかったわ。
でも、私たちだけでは成し得なかった。
援軍があったお陰です。▼
- [リュール(女)]
- 到着が遅れてすみませんでした。
リュールがどうしても、紋章士は
ミカヤとロイが良いと言うものですから。▼
- [リュール(男)]
- そのせいで遅れてしまったのですか!?
ごめんなさい。▼
でも、ブシュロンとジェーデに
加勢するのなら、その祖国に託した
紋章士がいた方が心強いではないですか。▼
- [リュール(女)]
- 無論それには同意ですが、
だからといって
サッと出撃できるわけではありません。▼
現にフィレネに託したもう一人の紋章士、
セリカは別の任務に出ていて
当任務への参加は不可でしたし…▼
フィレネとブロディアに
託した紋章士である以上は、
各国の王族に確認を取らないと。▼
出撃前に、特務機関内にいる
全てのアルフレッドとディアマンドに
許可を取って回ったのですよ。▼
- [リュール(男)]
- 全員にですか!?▼
- [リュール(女)]
- はい。まさかエレオスにいた頃、
リュールはいつも無断で
各国の指輪を使っていたのですか?▼
- [リュール(男)]
- そんなことはないですけど、
ある程度は臨機応変にすべきでは?▼
出撃が遅れた結果、
軍に被害が出た場合
その責任は取れるのですか?▼
- [ブシュロン]
- 神竜様同士で揉めておられる。
貴重な光景だ。▼
- [ジェーデ]
- 指輪の運用方法は各エレオスごとに
特色があるようね。
面白いわ……▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- はい、そこまで。
リュール同士でけんかをしないの。
挟まれたソラが困っているわ。▼
- [リュール(女)]
- あ、すみません…▼
- [リュール(男)]
- ごめんなさい、ソラ。▼
- [ロイ(紋章士)]
- 任務は成功したのだし、
ひとまずは良しとしておこう。▼
それに僕はブロディアの紋章士として
自国の騎士に助力できたのなら
とても誇らしいよ。▼
- [ジェーデ]
- 紋章士ロイ殿……
光栄だわ。▼
- [ミカヤ(紋章士)]
- それを言うなら私も、
フィレネの騎士と共に戦えて
嬉しかったわ。▼
- [ブシュロン]
- ミ、ミカヤ…!
なんたる勿体なきお言葉。
このブシュロン、感無量だ…!▼
- [リュール(女)]
- いくらか苦労はありましたが
仲間たちのこの笑顔が見られたので
良しとしましょう。▼
あなたの采配のお陰ですよ。
ありがとうございます、リュール。▼
- [リュール(男)]
- いえ。
紋章士たちを出陣させるために
奔走してくれたのはあなたです。▼
こちらこそ、ありがとうございます。
リュール。▼
- [ジェーデ]
- 神竜様たちが仲直りをしている…
良かったわ。▼
- [ブシュロン]
- では皆で戻って、
ゆっくり体を休めるとするか。
…ええと、帰り道は…▼
- [リュール(男)]
- こっちですよ、ブシュロン!
ソラが案内してくれるようです。▼
- [リュール(女)]
- 愛らしいですね。
なんだか私の世界にいたソラに
会いたくなってきましたが…▼
それはこの剣で平和を掴んでからです。
頑張りますよ!▼
ソラと一緒に リュール†
- [ルーテ]
- 見つけました。
あなたがエレオス大陸の英雄、
神竜リュールですね?▼
- [リュール(男)]
- は、はい。そうですが。
あなたは?▼
- [ルーテ]
- 私はマギ・ヴァル大陸のルーテ。
是非とも話を伺いたく、
方々を探し回っていました。▼
あなたは私と同様に、
魔物を従えて召喚された英雄だとか。▼
- [リュール(男)]
- ま、魔物!? 違います!
ソラは私たちのいた、
浮遊島ソラネルの守り神ですよ!▼
- [ルーテ]
- 守り神…この小さく丸い生き物が?
我々が一般的に想像する神とは
随分違う姿。興味深いです。▼
情報に相違があったようですので、
認識を改めます。▼
- [リュール(男)]
- 先程の話によると、
ルーテのお供は魔物なのですね?
強そうな見た目をしています。▼
- [ルーテ]
- ビグルという種族です。
この個体は温厚ですが、本来気性が荒く、
元いた世界では敵対していました。▼
- [リュール(男)]
- 敵対…
戦う相手だったということですか?▼
- [ルーテ]
- 概ねその認識で相違ありません。
強烈な魔法攻撃を浴びせ、
愛をもって屠ることもありました。▼
ですが今は魔道の力で、
この通り従えることを可能にしています。
私、優秀ですから。▼
- [リュール(男)]
- 私たちの世界で言うと、異形兵を
飼い慣らしているようなものでしょうか。▼
でもこの子は、
よく見ると可愛いです。
丸っこくて、目が大きくて。▼
- [ルーテ]
- 目には魔力が宿っています。
魔法耐性がない場合はお気をつけて。▼
- [リュール(男)]
- ひえ…
撫でるのはやめておきましょう。▼
- [ルーテ]
- 可愛いというのなら、
あなたの連れている神の方が
その言葉に相応しいように思います。▼
できるだけ客観的に判断しても
三十二段階の二十八番目くらいには
愛らしいのではないでしょうか。▼
少し、触れさせて貰っても?▼
- [リュール(男)]
- 構いませんよ。▼
わあ…
撫でるの、お上手なんですね。
ソラが気持ちよさそうにしています。▼
- [ルーテ]
- 表面の状態は滑らか。
体毛色の違いで手触りに相違は無し。▼
- [リュール(男)]
- あ、表面の確認でしたか。▼
- [ルーテ]
- …? 神が震え始めました。
この動きは一体…▼
! 臀部から、
青く光る結晶が…!?▼
- [リュール(男)]
- わあっ、ソラ!
絆のかけらを出してくれたのですね。▼
すごいです、ルーテ。
やはり撫でるのが上手かったようです。
ソラは嬉しくなるとこれを出すのですよ!▼
- [ルーテ]
- なんと興味深い…
私の知識には無い、未知の鉱物のようです。
一つ頂いても構いませんか?▼
- [リュール(男)]
- え、ええ。
この世界での使い道は無さそうですが…
よろしければ、どうぞ。▼
- [ルーテ]
- ありがとうございます。
あなたの神は私の知的好奇心を大いに
満たしてくれました。▼
- [リュール(男)]
- お散歩楽しいですね、ソラ。
今日は拠点から少し足を延ばして
森の中に来ましたが、気持ちが良いです。▼
…? あれ?
向こうに誰かいますね。▼
- [クリス(男)]
- ああ……
また同じ場所に出てしまった。
これでもう何度目だ。▼
こんなことでは第七小隊の仲間たちにも
面目が立たない。▼
- [リュール(男)]
- あの。
どうかしたのですか?▼
- [クリス(男)]
- はっ、人がいたのか。実は…
演練場所までの道に迷ってしまって。▼
おれはクリス。
アリティア王国の騎士で、
マルス様の近衛をつとめている者です。▼
- [リュール(男)]
- !
マルスの近衛騎士の方でしたか。
お会いできてうれしいです。▼
- [クリス(男)]
- あなたは、
マルス様のお知り合いなのですか?▼
- [リュール(男)]
- はい。
私はエレオス大陸の神竜リュール。
この子は守り神のソラといいます。▼
マルス自身の知り合いというよりは…
元いた世界で、紋章士のマルスと共に
戦った経緯がありまして。▼
- [クリス(男)]
- そうでしたか!
紋章士のマルス様は、おれたちにも
会いに来てくださったことがあります。▼
正直、感無量でした。
異界でも偉大な英雄王として語られ…
ご活躍をされているなんて。▼
…っと、話が逸れましたね。
失礼しました。▼
- [リュール(男)]
- いえ、マルスが懐かしそうに話していた
アリティア騎士の方とお話ができて、
私も嬉しいです。▼
それで…演練場所への道ですが、
生憎、私はその場所を知らなくて。
地図はあるのですか?▼
- [クリス(男)]
- あ、はい。これです。
この図だと、今おれたちは
どこにいることになるのでしょうか?▼
- [リュール(男)]
- ……これは、この森の地図では
ない気がしますね。▼
- [クリス(男)]
- …………▼
- [リュール(男)]
- ええと。気を落とさないでください。
一旦拠点に戻って、
正しい地図を持ってきましょう。▼
- [クリス(男)]
- そうします。
地図が間違っていることがわかって
助かりました。▼
仲間からも以前「迷ったら人に聞くこと」と
助言されたのですが…
本当にその通りですね。▼
- [リュール(男)]
- 拠点までは私が一緒に行くとして…
正しい地図があれば、
もう大丈夫そうですか?▼
- [クリス(男)]
- はい。…と言いたいのですが、
同じ道をぐるぐる回ってしまいそうなので
辿った道に目印を置いて進みたいです。▼
もし何か、ほどよく光ってくれて
動物に食べられないような目印があれば
ちょうど良いのですが。▼
- [リュール(男)]
- ほどよく光る…
動物に食べられない目印…▼
- [クリス(男)]
- でもそんな都合の良いもの、
拠点にもあるわけないですよね。▼
- [リュール(男)]
- …………
出そうと思えば出せるかもしれませんが。
あまりソラに無理をさせるわけには…▼
…!? ソラ?▼
- [クリス(男)]
- えっ!?
何ですか、この青い結晶は…!
守り神様が出されたのですか!?▼
- [リュール(男)]
- そ、そうですね。
クリスの力になりたかったようです。
私も、びっくりしました。▼
- [クリス(男)]
- ありがとうございます
!
これで次は演練場所までなんとか
辿り着けそうな気がします。▼
- [リュール(男)]
- お役に立てて嬉しいです。
ではクリス、新しい地図を取りに
拠点まで急ぎましょう。▼
- [アスレイ]
- あ、あの。こんにちは。
リュール様、守り神様。▼
- [リュール(男)]
- こんにちは。
ええと…あなたは?▼
- [アスレイ]
- 私はアスレイ。
ルネス王国の修道士です。
ルーテさんから話を聞いてまいりました。▼
何でも、リュール様のお連れになっている
守り神様は、星屑のような青い結晶を
出すことができるのだとか。▼
- [リュール(男)]
- はい、その通りですが…▼
- [アスレイ]
- 突然このようなことを
お願いするのは忍びないのですが、
それをお恵みいただけませんでしょうか。▼
冬祭りの飾り付けをしていたところ
青い星が足りなくなってしまいまして。▼
通りかかったルーテさんが
見せてくださった結晶が、
ちょうど良い見た目と大きさだったもので…▼
飾り付けを楽しみにしている
小さな英雄たちの為にも、
何卒お願いいたします…!▼
- [リュール(男)]
- ど、どうしましょう。ソラ?
かけらを出せるのは私ではありません。
無理をしてはいけませんよ。▼
- [アスレイ]
- …守り神様が
小刻みに震え始めました。▼
! これは…!
件の青い結晶ですね。なんと美しい…!
私に授けてくださるということでしょうか。▼
- [リュール(男)]
- はい、ソラはアスレイのために
頑張ってくれたようです。▼
- [アスレイ]
- ああ、ありがとうございます。
リュール様、守り神様…!
このご恩は忘れません…!▼
- [リュール(男)]
- どういたしまして。
素敵な冬祭りになりますように。▼
…すごい速さで戻って行かれました。
ソラは優しいですね。
お陰であんなに喜んでくれましたよ。▼
そうだ、この先にリンゴの木があります。
先程がんばったご褒美に、
一緒に食べに行きましょうか。▼
この辺りの森は、
以前クリスと会った場所の近くですね。
……ん?▼
- [カタリナ]
- ああ……
ありません。どこにも。
既に風に飛ばされてしまったのでしょうか。▼
- [リュール(男)]
- …また誰かいるみたいです。
探し物をしているようですね。
あのー、そこの方。▼
- [カタリナ]
- !? な、なんでしょう。▼
- [リュール(男)]
- 急に声をかけてすみません。
以前、ここで迷っていた方を見かけたので
心配になってしまって。▼
- [カタリナ]
- 迷っていた方?
それって、もしかして…
クリスという名の騎士でしょうか。▼
- [リュール(男)]
- ええ、そうです。▼
- [カタリナ]
- では、あなたがその時助けてくださった、
リュール様とソラ様ですね…!▼
申し遅れました、私はカタリナ。
クリスと同じ第七小隊に配属され、
今は共にマルス様をお守りしています。▼
- [リュール(男)]
- あなたもマルスの騎士でしたか!
お会いできて嬉しいです。もしかして、
カタリナも演練場所の地図を探して?▼
- [カタリナ]
- いえ、クリスの持っていた、
青い結晶を探していました。▼
- [リュール(男)]
- えっ。▼
- [カタリナ]
- 何でも、道に迷った時に賜った
結晶のお陰で、無事に演練場所まで
辿り着けたとの話を聞きまして。▼
クリスが一人で目的地に辿り着けるなど
本当に珍しいことなんです。
それに、あんなに嬉しそうにしていて…▼
私もクリスと同じものが欲しい…
ではなくて、クリスを救ったという
青い結晶を、是非私も手にしたいのです。▼
- [リュール(男)]
- それでこの場所を探していたと
いうことですね。今日は何の因果か、
かけらを求める方が多いようです。▼
カタリナ。
丁度、先程出したかけらの残りがあります。
少しだけでもよろしければ、これを。▼
- [カタリナ]
- ! ありがとうございます…!
クリスと同じ結晶、一生大切にします。
ここでお会いできてよかった。▼
それに、不思議なのですが…
リュール様からはクリスととてもよく似た
雰囲気を感じるのです…▼
何かお礼をさせてください。
私、あなた方のためなら
何でもします。▼
- [リュール(男)]
- な、何でも…ですか?▼
- [カタリナ]
- は、はい…
…何でも…します…▼
- [リュール(男)]
- そうですね。
ではこの先の木から、
リンゴを取るお手伝いを頼めますか?▼
- [カタリナ]
- え…そんなことで
良いのですか?▼
- [リュール(男)]
- はい。人がいた方が
たくさんリンゴを取れますから。▼
- [カタリナ]
- わかりました。
じゃあご一緒しますね。▼
- [マルス(紋章士)]
- …………
どういうことだ…?▼
最近、特務機関の者達が
青い結晶を持って「神に救われた」と
言っているのを見かけるけれど…▼
あれはどう見ても、
ソラが出した絆のかけらではないかな。
真相を確かめてみないと。▼
リュール! ソラー!▼
- [リュール(男)]
- ここですよ、マルスー!▼
- [マルス(紋章士)]
- ああ、そこにいたのか。
少し聞きたいことが……▼
って、えー!?
ど、どうしたの、この人だかりは!?▼
- [クリス(男)]
- 紋章士のマルス様!
あなたもいらしていたのですか。▼
- [カタリナ]
- ここでお会いできるとは光栄です。▼
- [マルス(紋章士)]
- クリス、カタリナ!
何をしているんだい?▼
- [カタリナ]
- 以前私たちのことを
助けてくださったリュール様と守り神様に、
改めてお礼をと思いまして。▼
- [クリス(男)]
- 守り神様はリンゴが好物と聞いて、
焼いたリンゴを持ってきたんです。▼
料理を作ると悉く鋼の味となる
おれですが…村に伝わるこれだけは、
上手く作れるので。▼
- [マルス(紋章士)]
- そうだったね、チキから聞いた事があるよ。
よく見ると、他にもお供え物がたくさん
並んでいるようだけれど…▼
- [パンドロ]
- はーい! 並んで!
神竜様とソラ様へのお参りとお供え物は
こちらの列にお願いしまーす!▼
滞りのない運営のご協力、
まことにありがとうございまーす!
うぇーい!▼
- [マルス(紋章士)]
- …列整理までしているのか?▼
リュール。
一体どういうことだい?
絆のかけらで何を始めてしまったんだ?▼
- [リュール(男)]
- 実はですね、マルス。
アスク王国に来てからというものの、
ソラが……▼
- (暗転)
- [マルス(紋章士)]
- そういうことだったんだね。
絆のかけらで英雄たちの問題を
解決して回っていたら、こんなことに…▼
- [リュール(男)]
- そうなんです。
口伝で広まってしまい、
もはやどうすることもできません。▼
今では「持っていると幸せになれる」とまで
言われていて、かけらを求める英雄が
後を絶たないんです。▼
さすがに数が足りなくて、
たくさん配れなくなってしまい、
今日は1英雄につき、1個までです。▼
- [マルス(紋章士)]
- 個数制限があるのか…▼
- [リュール(男)]
- 手に入りづらくなれば、
自然消滅するかと思ったのですが
今度は希少価値が上がってしまって。▼
皆さんのお気持ちは嬉しいです。
ソラも喜んでいます。ですが、
出せるかけらには限界がありますし、▼
皆さんには申し訳ないのですが
そろそろ、やめ時かと……▼
- [リュール(男/冬)(姿なし)]
- その必要はありません。
私たちがいますよ、リュール!▼
- [リュール(男)]
- え?▼
- [リュール(男/冬)]
- 同じ冬祭りの使者であるアスレイから
話を聞きました。絆のかけらを使って
人助けをしているそうですね!▼
- [リュール(男)]
- 冬祭りの私と…
冬祭りのソラ!?▼
- [リュール(女/冬)]
- リュール同士だというのに
頼ってくれないだなんて、
水臭いではないですか!▼
幸い、私たちのところにもソラがいます。
これで出せるかけらの数は2倍です。
力を合わせて皆の期待に応えましょう!▼
- [リュール(男)]
- に、2倍……▼
どうしましょう。マルス。
違う姿の私たちも、ソラたちも、
やる気に満ち溢れています…▼
折角やめる流れだったのに、
すごく言いづらいのは私だけでしょうか…!▼
- [マルス(紋章士)]
- 確かに、これは断りづらいね。
並んでいるみんなも楽しそうだし、
クリスやカタリナも喜んでいたし…▼
もう少し続けてみるのも良いと思うけれど、
リュールがもし本当に嫌だったら
僕から皆に、やめることを言おうか?▼
- [リュール(男)]
- いえ! その役目をマルスに
押し付けるわけにはいきませんよ。
▼
……仕方がありません。
もうしばらく続けることにしましょう。
ソラたち、冬祭りの私たち、いいですね?▼
- [リュール(男/冬)]
- 勿論です、リュール!▼
- [リュール(男)]
- ただし毎日ではなくて、
期間限定とさせてください。▼
本日以降は毎月、満月の日にのみ
希望者にかけらを配布することとします!▼
- [マルス(紋章士)]
- なるほど。日を限定することで
リュールたちとソラたちの負担を減らしつつ
入手機会は失わせないようにするんだね。▼
良い落としどころではないかな。▼
- [リュール(男)]
- では…パンドロ!
皆に周知をお願いできますか!▼
- [パンドロ]
- 承知しました!▼
えー、お並びの皆さん!
急ですが大切なお知らせがあります!
まず、かけらの配布日につきまして……▼
- [ルーテ]
- …………
聞きましたか、アスレイ。この結晶も、
随分と入手困難な品になったものです。▼
貴重なサンプルとして事前に
一つ頂いておいて正解でした。…が、
もう少し数があっても良かったですね。▼
- [アスレイ]
- 私の頂いた分は全て、
小さな英雄たちに差し上げてしまい…
お力になれずすみません。▼
- [ルーテ]
- では、来月は共に並んでください。▼
- [アスレイ]
- え…?▼
- [ルーテ]
- 二人で並べば、一度に倍の量が手に入ります。
毎月何個配布されるのかも興味深いですし、
協力者がいると助かるのですが。▼
- [アスレイ]
- ふふ、ルーテさんはらしいですね。
いいですよ、では次の満月の日に
またここで落ち合いましょう。▼
アスク王国に、
毎月の楽しみができましたね。▼
平服の剣戟 リュール†
- [リュール(女)]
- ふんっ、はっ!
えいっ!!▼
- [フラン]
- きゃーっ! 神竜様!
鍛錬されるお姿もかっこいーい!▼
- [クラン]
- 平服で剣を振るわれることは、
元いた世界では滅多にありませんでした。
はぁ…眼福で卒倒しそうです…!▼
- [リュール(女)]
- 応援ありがとうございます。
フラン、クラン。▼
このクラドホルグは重いので、
訓練しないと中々うまく扱えなくて。
戦場で後れを取るわけにはいきません。▼
- [フラン]
- 見れば見るほど大きな剣ですね。
ルミエル様より継承された、
リベラシオンとはまた違う魅力です!▼
- [クラン]
- 確か文献によると、
千年前のエレオス大陸の戦争でも
使用されていたそうですね。▼
神竜様ではなく、邪竜側で…
ではありますが。▼
- [リュール(女)]
- …もしかしたら母さんも、
この件と対峙したことがあるかも
しれませんね。▼
ですが、この剣に罪はありません。
魔竜族に伝わる、由緒ある剣だと
ヴァンドレからは聞いています。▼
- [セレスティア]
- あら、神竜様!
今、魔竜族と仰いましたか?▼
- [イドゥン]
- …………▼
- [リュール(女)]
- セレスティア、イドゥン!
二人でお散歩ですか?▼
- [セレスティア]
- はい!
今日は少し足を延ばして、
湖畔のほうまで行こうかなと。▼
- [リュール(女)]
- 今、魔竜族に伝わる剣の話を
していたんです。二人の世界にも、
このクラドホルグはあったのでしょうか。▼
- [セレスティア]
- 名前は聞き及んでおりますわ。
凄まじい切れ味の名剣だと。▼
でも、見たのはこれが初めてです。
仲間の誰かが持っていたのかも
しれませんが…▼
村が襲撃された際、
ソンブルによって仲間ごと、
焼かれた可能性が高いかと。▼
- [イドゥン]
- …セレスティア。▼
- [セレスティア]
- あっ…
心配してくださってすみません。
私は大丈夫ですわ。▼
むしろ今、こうやって本物を
拝見できて嬉しい気持ちです。
イドゥンさんは何かご存じですか?▼
- [イドゥン]
- いいえ…
私の世界には、ありませんでした。▼
でも、この剣がどう使われて
いたとしても……悪い気は感じません。▼
神竜のもとで大切にすれば、
きっと応えてくれるでしょう。▼
- [リュール(女)]
- ありがとうございます、イドゥン。
あなたがそう言ってくれると嬉しいです。
心強い、この世界の相棒ですからね。▼
折角ですので、
もう少し鍛錬をすることにしましょう。
! あっ、剣が倒れそうに……▼
ひゃああっ!!▼
- [クラン]
- 神竜様!?▼
- [リュール(女)]
- いたた…!
すみません。
転んで足を挫いてしまいました。▼
- [フラン]
- すぐに治療を……!▼
…あっ、しまった。今の私は、
斧しか持っていないんだった!
ごめんなさい神竜様…!▼
- [エスリン]
- あの!
お怪我をされているのなら、
私が回復いたします。▼
- [リュール(女)]
- あなたは……▼
- [エスリン]
- リュール様。
その後、お加減は如何ですか?▼
- [リュール(女)]
- エスリン!
すっかり良くなりました。
本当にありがとうございます。▼
何もないところで転ぶなんて、
お恥ずかしいところをお見せして
申し訳ありませんでした。▼
- [エスリン]
- この様に大きな武器をお持ちでは
仕方のないことです。▼
私の夫も、大きな槍を携えていて…
怪我が絶えないものですから、
いつもはらはらしているんですよ。▼
- [リュール(女)]
- そうなのですか?
ですが、きっと私よりも格段に優れた
使い手なのでしょうね。▼
私の世界にも、
どんな種類の武器でも使いこなす
頼もしい紋章士がいたんです。▼
紋章士リーフ…
私も彼のようになれたら…▼
- [エスリン]
- リーフ?
それはユグドラル大陸の、
レンスター王国のリーフでしょうか。▼
- [リュール(女)]
- ! 仰る通りです。
もしかして、ご存じなんですか?▼
- [エスリン]
- はい。リーフは、
私の息子ですから。▼
- [リュール(女)]
- えっ。▼
ええーっ!
では、エスリンは、
紋章士リーフのお母様!?▼
言われてみれば面差しが少し
似ているような気が!▼
挨拶がすっかり遅れてしまいました。
ご子息にはエレオス大陸で、
たいへんお世話になっております。▼
- [エスリン]
- なんだか不思議な気持ちです。
私が知らないあの子と、
仲良くしてくださっていたのね。▼
- [リュール(女)]
- 仲良く、と言うには烏滸がましいですが、
不甲斐ない私のことを
いつも助けてくれました。▼
見た目は少年のようでありながら逞しく、
リーフと一緒なら、どんな相手にも
絶対に勝てると思ったものです。▼
- [エスリン]
- それは…
親として誇らしい気持ちです。▼
- [リュール(女)]
- 確かリーフには、
お姉さんがいらっしゃるのですよね。
これは仲間から聞いたのですが…▼
きょうだいの話題になった時に、
「姉上のために力になりたい」と
言っていたそうですよ。▼
- [エスリン]
- うふふ。
それはアルテナのことね。
リーフったら……ふふ。▼
神竜様に対してこんなことを思うのは
いけないのかもしれませんが、
こうしていると、▼
リーフのお友達と話しているみたいで
うれしい気持ちになってしまいます。▼
どうかこれからも、
違う世界で生きるあの子のこと、
よろしくお願いしますね。▼
- [リュール(女)]
- はい…!▼
- [エスリン]
- …………
ところで、リーフは…▼
私や夫…キュアンのことは、
何か言っていたでしょうか。▼
- [リュール(女)]
- ご両親のことですか?
私は詳しくは聞いた事が
ないかもしれません。▼
ですが、私の仲間たちなら
何か聞いている可能性がありますので、
時間をくだされば情報を集めて…▼
- [エスリン]
- や、やっぱりいいです!▼
すみません。
変なことを聞いてしまって。▼
- [リュール(女)]
- …?
エスリン?▼
- [エスリン]
- あ…ええと。
リュール様にお手数をおかけしては
悪いと思いまして。▼
今言ったことはどうかお忘れください。
貴重なお話を聞かせていただき、
本当にありがとうございました。▼
それでは、また。▼
- [リュール(女)]
- …どうしたんでしょうか。
少し、様子が変でした。▼
- [シグルド(紋章士)]
- そうか…エスリンと、
そんな話をしたんだな。▼
- [リュール(女)]
- はい。
エスリンとシグルドは、
きょうだい関係なのですよね?▼
確かリーフはシグルドの甥だと
記憶していましたので。▼
- [シグルド(紋章士)]
- エスリンは、私の妹だ。
昔は本当におてんばで、
父上や母上が気を揉むほどだった。▼
だが、我が友キュアンと結ばれ、
アルテナとリーフを産んだ後は、
随分落ち着いた女性となったものだ。▼
- [リュール(女)]
- 彼女は紋章士二人と
血縁にある稀有な英雄です。▼
この前…
様子がおかしかったのも、
何か深い事情があるのではと思って。▼
まずはシグルドに話を聞きたいと
思ったのですが。▼
- [シグルド(紋章士)]
- 頼ってくれて嬉しく思う。
だが、どうやら今回は、
私から話をする必要はなさそうだ。▼
- [リュール(女)]
- え…?▼
- [エスリン]
- リュール様。
それから…兄上。▼
- [リュール(女)]
- エスリン!▼
- [シグルド(紋章士)]
- その様子だと、
リュールのことを探していたんだろう?▼
- [エスリン]
- ええ、リュール様と二人で
お話がしたくて。
兄上…よろしいでしょうか?▼
- [シグルド(紋章士)]
- 勿論、問題ないよ。
私は席を外すことにしよう。
ではまた。▼
- [エスリン]
- ……すみません。
せっかく兄上と話されていたのに、
割り込むようなことを。▼
この前のことをきちんと、
説明しておきたいと思いまして。▼
- [リュール(女)]
- 私も、その件でシグルドに
相談していたんです。▼
リーフがご両親のことを
話しているかどうかについて…
何か事情がおありなんですね?▼
- [エスリン]
- 事情という程のものではありません。
ただ…
怖かっただけなんです。▼
私が、いつまで我が子たちと
一緒にいられるのか…
その答えを、知ってしまう気がして。▼
- [リュール(女)]
- 答え、というのは?▼
- [エスリン]
- 私がいつ、あの子たちを置いて
命を落とすのかということです。▼
- [リュール(女)]
- ! そ、そんな。
確かに紋章士は自身の運命の
全てを知ったうえで顕現しています。▼
ですが、それは見た目の年齢とは
関係がありません。▼
紋章士リーフの姿は確かに
まだ若かったですが、
例え両親の死を知っていたとしても…▼
それがエスリンが早逝する未来とは
必ずしも繋がりませんよ。▼
- [エスリン]
- いいえ。
ある程度は、わかっているのです。▼
兄上やキュアン…
そして自身が辿る運命のことは。▼
アスク王国では仕方のないことです。
以前アルテナと言葉を交わした時に
知ったのですが、▼
私は母親として、アルテナと過ごせた
時間は短かったらしいのです。
なら、リーフとの時間は、もっと……▼
母親として、
そのことを悔やまない日は
ありません。▼
- [リュール(女)]
- エスリン…▼
- [エスリン]
- きっと、私は自分が思っているより早く
あの子たちのもとを去るのでしょう。▼
いついなくなるのか。
どこまで共にいられるのかは…
怖くて確かめられていないのですが。▼
だからこの前、リュール様が
情報を集めてきてくださると仰ったときに
固辞してしまったんです。▼
ごめんなさい。
…臆病ですね、私は。▼
- [リュール(女)]
- そんなことはありません!
誰だって、大切な人と離れるのは
苦しくて、辛いことですから。▼
言葉にするのは勇気が要るのに、
話してくれてありがとうございます。▼
- [エスリン]
- これは私自身の問題です。
リュール様はどうか今まで通り
紋章士リーフと接してあげてください。▼
ただ…一つだけお願いが。
もし何か決定的な話を聞いても、
私には伏せておいていただけますか。▼
- [リュール(女)]
- もちろんです。
そのことだけは、必ず…約束します。▼
あの、以前、エスリンは私のことを、
リーフの友達のようだと
言ってくれましたね。私は…▼
今の話を聞いて、何だか、
私の母さんのことを思ってしまいました。▼
- [エスリン]
- まあ。
リュール様のお母君と…?▼
- [リュール(女)]
- エスリンは、
子と過ごせる時間が短いことを
悔やまない日はないと言いましたね。▼
その言葉を聞いて…
私の母さんも、もしかしたら同じことを
考えていたのではと思いました。▼
- [エスリン]
- リュール様のお母君も?
どのような方だったのですか?▼
- [リュール(女)]
- 母さんは、
エレオス大陸を統べる神竜王でした。▼
千年前の戦争で傷を負い、
長い眠りについてしまった私に
ずっと力を与え続けてくれて…▼
そのお陰で私は再び
目覚めることができたのですが、
やっと会えた日の夜に、母さんは…▼
敵の襲撃で、命を落としました。▼
- [エスリン]
- ……そんな。▼
- [リュール(女)]
- 私には、目覚める前の記憶がありません。
私にとって母さんと過ごした時間は、
ほんの僅かな時間です。▼
だからきっと母さんも、
私に残せた時間が短かったことを
悔やんだのだろうかと思って…▼
- [エスリン]
- ごめんなさい。
私が弱音を吐いたせいで…▼
リュール様にお辛いことを
思い出させてしまいましたね。▼
- [リュール(女)]
- いいえ。私は自分のことばかりで、
母さんの気持ちに思い至ることが
できずにいたんです。▼
ありがとうございます、エスリン。
あなたが話をしてくれたお陰です。▼
- [エスリン]
- 親の気持ちを慮るお志は
とても立派だと思います。
けれど、無理をしていませんか…?▼
- [リュール(女)]
- …本音を言うと、
今でもふとした時に
苦しくなることはあるんです。▼
母さんはあんなに私を愛してくれたのに、
私は何も返せなかった…と。▼
- [エスリン]
- 返さなくても良いのですよ。
親は子が生きていてくれるだけで、
それ以上何も望まないのですから。▼
リュール様が無事に目覚められたことが
神竜王様は何より嬉しかったと思います。
でも、それでもお辛いと感じるのなら…▼
その感謝の想いは…口にされると良いです。
きっと何処かで、リュール様のお母君は
聞いていてくださいますから。▼
- [リュール(女)]
- !
その言葉…▼
ふふっ。▼
- [エスリン]
- どうかされましたか?▼
- [リュール(女)]
- 紋章士リーフも同じことを
私に言ってくれたんですよ。
二人は、そっくりなのですね。▼
- [エスリン]
- リーフが?
まあ、そんなことが…▼
- [リュール(女)]
- 彼の中には、
エスリンの想いが根付いている。
今はっきりとそう思いました。▼
これは子の立場からの
話になってしまいますが…
過ごせた時間の長さは関係ないと思います。▼
私は母さんとの時間は短かった。けれど
過ごせた日のことを、これから何千年も、
一生、覚えたままでいます。▼
たとえ過ごせる時間は短くとも、
あなたが母であった事は…
子供にとって一生の誇りだと思いますよ。▼
- [エスリン]
- 一生の誇り……▼
もしも、そうであれば、
私は嬉しいです。▼
- [リュール(女)]
- 私はこのことを、あの時喪った母さんに
伝えることは叶いません。ですが、
エスリンに聞いてもらえてよかったです。▼
どうか、元の世界に戻ったら
エスリンの本当の子どもたちと、
愛する旦那様と…▼
一緒に話して、お散歩をして、
ご飯を食べて、家族での時間を
大切にされてください。▼
- [エスリン]
- ええ。キュアンと、アルテナと、
いつかあなたの知る紋章士となる
リーフに…私の愛の全てを伝えます。▼
こんなに愛おしいと思っていることを
何処かに残せることを願って。▼
- [リュール(女)]
- 素敵です。
私もいつか、そう思えるような
後継者に逢えるでしょうか。▼
- [エスリン]
- リュール様には、既に心に決めた方は
いらっしゃるのかしら?▼
- [リュール(女)]
- え!?
ええっと、それは……▼
- [エスリン]
- うふふ。すぐに答えなくても構いません。
いつか気が向いたら、
私に教えていただけると嬉しいです。▼
リュール様の選んだ方は、
きっととても素晴らしい方でしょうから。▼
- [リュール(女)]
- そ、そうですね。
エスリンとキュアンのように
仲睦まじい関係になれるよう頑張ります。▼
- [エスリン]
- リュール様。
改めてお礼を。▼
此度は紋章士リーフの言葉や、
親を想うこの気持ちを教えてくださり
ありがとうございます。▼
あなたは紋章士となった兄上、
そして我が子の大事な方なのです。▼
あなたの大切な母君の
代わりには到底なれませんが、
私にもリュール様を守らせてください。▼
- [リュール(女)]
- ありがとうございます。
私も、エスリンを必ず守ってみせます。
あなたを待つ、子供たちのためにも。▼
- [エスリン]
- 私が元の世界で散る日が来ても
アスク王国で出会った皆にその報せが
届くことはないでしょう。▼
けれど…覚えていてください。
ここで一時、あなたと共に戦った私のことを。
一人の、子を想う母親がいたことを。▼
- [リュール(女)]
- エスリン……▼
ええ、覚えています。
元の世界に戻っても、ずっと。▼
紋章士シグルドの妹君、
紋章士リーフの偉大なる母、そして…
私の大切な友人である、あなたのことを。▼
宝石の守護者 ジェーデ†
- [ジェーデ]
- ディアマンド様。
遅くなりましたが、このジェーデ、
アスク王国に馳せ参じました。▼
- [ディアマンド]
- 歓迎するぞ、ジェーデ。
こちらの世界でもよろしく頼む。▼
- [アルフォンス]
- 良かったね、ディアマンド王子。
待ち焦がれた臣下のお出ましだ。
心から祝福するよ。▼
- [ディアマンド]
- ありがとう、アルフォンス王子。▼
- [アルフォンス]
- シャロンも挨拶に来たがっていたけれど、
生憎都合がつかなくてね。
お詫びに今度、宴を開くと言っていた。▼
- [ジェーデ]
- それは…たいへん有難いのですが、
またの機会でもよろしいでしょうか。▼
今はまだ、アンバーが
来ていないようですから。▼
- [ディアマンド]
- ジェーデ…▼
- [アルフォンス]
- そうだね。
では宴は三人揃った時にと
シャロンにも伝えておこう。▼
- [ジェーデ]
- ありがとうございます。
シャロン王女には折を見て、
私からご挨拶に馳せ参じます。▼
- [ディアマンド]
- その時は私も同行しよう。
臣下が傍にいるというのは、
何とも心強い気持ちだな。▼
ここに来てすぐの頃は、アルフレッド王子に
私が寂しがっていることを見抜かれて
臨時臣下を得たこともあるが…▼
- [ジェーデ]
- 臨時臣下…?▼
- [ディアマンド]
- アルフォンス王子とシャロン王女が
束の間、臣下となってくれたんだ。▼
- [アルフォンス]
- ああ、そうだった。
懐かしいね。▼
- [ジェーデ]
- ええと、私の認識違いでなければ、
お二人とも王族ですが…?▼
- [アルフォンス]
- その点はディアマンド王子も
指摘してくれたよ。けれど、
シャロンが押し切ってしまってね。▼
- [ディアマンド]
- 二人は私の寂しさを埋めようと、
私の臣下を模倣すると言って…▼
シャロン王女はジェーデを、
アルフォンス王子はアンバーを
真似て行動してくれた。▼
- [ジェーデ]
- シャロン王女が…私の模倣を?
畏れ多いです。▼
ただ…そのことよりも、
アルフォンス王子がアンバーを
真似たというのが気になるのですが。▼
- [アルフォンス]
- あはは。それは…
僕の口から言うのは気恥ずかしい。
ディアマンド王子、お願いするよ。▼
- [ディアマンド]
- 行く先々で珍騒動を起こすのは
無理だと悟ったアルフォンス王子が、▼
自ら切欠を作ろうと、
自分で作った落とし穴に落ちていたのだ。
いつも身綺麗な王子が泥まみれでな…▼
私の為に申し訳ないと思いながら
笑いが止まらなかったのを覚えている。
ジェーデにも見せてやりたがったな。▼
- [アルフォンス]
- 僕は、あの姿を見せることがなくて
良かったと思っているけれどね…▼
- [ジェーデ]
- …ふふ。▼
- [ディアマンド]
- おお。
近年稀に見るジェーデの大笑いだ。▼
- [ジェーデ]
- 想像しただけでも、素晴らしい光景だと
理解できます。アスク王国には…
沢山の愉快事がありそうですね。▼
- [アルフォンス]
- ああ。ジェーデもこれから、
アスク王国のことを好きになってくれると
嬉しいよ。▼
- [ジェーデ]
- はい…楽しみです。▼
- [ジェーデ]
- この前の臨時臣下の話…
とても面白かったわ。
次の戯話の参考になりそう。▼
ああいう話を、また聞きたいものだけれど…
…あら?▼
- [セレナ]
- よし、買い出しはこれで終わりね!
まだ時間があるから、
装飾品でも見に行きましょうよ!▼
- [ロラン]
- 駄目ですよ、セレナ。
あなたはそう言っていつもいつも、いっつも
無駄遣いをするのですから!▼
- [ジェーデ]
- …………▼
- [ンン]
- え…
?
な、なんだか怖い顔で
こっちを見ている人がいるのです。▼
- [セレナ]
- 本当だわ。
ちょっとあんた、あたしたちに何か用?▼
- [ジェーデ]
- 別に…用は無いの。
面白そうな気配がして、つい
目が向いてしまって失礼したわ。▼
私はエレオス大陸から来た…
ブロディア王国の騎士、ジェーデ。
敵ではないから安心して。▼
- [ンン]
- そうだったのですか。こちらこそ、
警戒してすみませんでした。▼
私はンンと申しますです。
それからこちらは、セレナと、ロラン。▼
- [ロラン]
- 三人とも、イーリス大陸から来た者です。
以後、お見知りおきを。▼
- [ジェーデ]
- イーリス大陸…?▼
では…貴方達はもしかして、
紋章士ルキナやクロム、ルフレと
共に戦った戦士…?▼
- [セレナ]
- そうよ。特にルキナに関しては、
最初にいた世界からずっと一緒の、
大事な親友ってところかしら。▼
- [ジェーデ]
- ルキナ殿には随分世話になったわ。▼
戦闘での連携技もそうだけれど
私の書いた物語を読んで、
沢山笑ってくれたのが思い出深い…▼
それも、完全に想定外の…
どこに笑いを見出しているのか
書き手が苦悩するような箇所で…▼
- [セレナ]
- あの子の笑いのツボはわけわかんないから
納得だわ。ルキナったら、紋章士に
なってもそんな感じだったのね。▼
- [ロラン]
- ジェーデさんは
物語を執筆しておられるのですね。
たいへん興味深いです。▼
- [ジェーデ]
- ありがとう…
それで、参考になる話を色々知りたくて。▼
もしよかったら、何か…
アスク王国で起こった
面白い話を聞かせてくれないかしら?▼
- [ンン]
- 面白い話ですか。
うーん…▼
- [セレナ]
- ロランの眼鏡が寒暖差で
割れたことじゃない?▼
ほらこの前、炎の戦場から
間髪入れずに雪の戦場に出陣した時、
突然、パリーン!って音がして…!▼
- [ロラン]
- ちょっ…セレナ!!▼
- [ジェーデ]
- ふふっ……▼
- [ロラン]
- それを言うならセレナだって以前の出陣で
足を滑らせ、丘陵地のてっぺんから下まで
お尻で滑り降りていったではないですか!▼
それがもの凄い速度を叩き出し、
経路上の敵を全て弾き飛ばしましたよね!▼
- [セレナ]
- ちょっと!
言わないでって言ったのに!▼
- [ジェーデ]
- …ふふふ。▼
この子たち……
なかなかの
才能がありそうだわ……▼
- [ンン]
- うーん…これは手ごわいですね。
私の何か爆笑エピソードを提供したいですが
ここまでのものはありません。▼
- [ジェーデ]
- 考えてくれてありがとう。
面白いことが難しいなら、
楽しかったことでも構わないわ…▼
- [ンン]
- 楽しかったこと…!
それなら、いっぱいあるのです!▼
- [ジェーデ]
- 次は、ンンの楽しかった話を
聞いても良いかしら…?▼
- [ンン]
- はい。
この前お母さんと、特務機関の物資を
買い出しに行った時の話ですが…▼
お店のおじさんが、私たちを見て
「おつかいに来て偉いね」って
おまけをつけてくれたのです。▼
でも、私はまだしも…お母さんは
千年とちょっと生きているマムクートなので
「ノノのほうがお姉さんなんだよ」って、▼
急に年上面を始めて、お店のおじさんに
「おまけしてくれて偉いね」って
よしよしして帰って来たのです。▼
頭を撫でられるおじさんが妙に可愛くて…
私、帰り道はずっとずっと
笑ってしまったのです。▼
- [ジェーデ]
- 微笑ましい光景だわ。
ンンのお母君はお若く見えるのね。▼
聞かせてくれてありがとう。
それで、おまけは返したの…?▼
- [ンン]
- いえ、
お母さんが貰っておこうと言ったのです。
とっても美味しいお菓子でした。▼
- [ジェーデ]
- ふふ。
ちゃっかりしてる…▼
- [ロラン]
- ノノさんらしいですね。▼
そうだ、ジェーデさん。ミリエルという
英雄を見かけたら僕の母ですので、
何卒よろしくお願いいたします。▼
- [セレナ]
- あたしの母さんはティアモよ。
すごく美人だから、見惚れちゃうかも?▼
- [ジェーデ]
- ロランもセレナも、
お母君が英雄としてここに?
すごいわ…▼
みんな親子二代にわたって武勲を上げ、
英雄に成ったということよね。
それは、尊敬に値する武勇だわ。▼
- [ンン]
- えへへ…ありがとうです。▼
- [ジェーデ]
- もっと話を聞きたいわ…
物語の参考にもなりそう。▼
幼い頃から、ここに来るまで…
親子でどんな風に過ごして、
どんな風に活躍してきたの?▼
- [セレナ]
- えーっと…悪いけど、
その話は難しいかもしれないわね。▼
ずっと一緒には過ごしてないの。
ここにいる母さんとあたしは…
厳密には、親子じゃないから。▼
- [ジェーデ]
- …?
それは、どういう……▼
- [セレナ]
- あたしの本当の母さんは、
幼い頃に死んじゃったわ。
戦争に行って、戻ってこなかったの。▼
英雄としてここにいるティアモは、
死んだ母さんの、過去の姿なのよ。▼
- [ジェーデ]
- え…?▼
- [ロラン]
- 僕とンンも同じです。
それから、ジェーデさんの知るルキナも。
みんな元いた世界で両親を喪って…▼
その後まもなく世界が滅んでしまい、
僕たちは時間を遡って
その運命を変えようと戦っているんです。▼
- [ンン]
- ごめんなさいなのです。
最初に言えば良かったですが、ここにいる
お母さんたちは、同じ姿の別人なのです。▼
本当のお母さんは…英雄ではなく、
ここに来ることもなく…
二度と逢うことはできません。▼
- [ジェーデ]
- …………そう。
謝るのは、私の方だわ。
ごめんなさい…▼
私、物語のためと言って、軽々しく…▼
- [ロラン]
- いいえ、ジェーデさん。
僕たちの事情が特殊ゆえ、
想定するのは無理なことです。▼
本来であれば未来から時間を遡り、
過去を変えることなど
到底あり得ない事象なのですから。▼
- [セレナ]
- そうそう!
わかったら、これ以上
謝るのも気にするのも無し!▼
折角ジェーデさんが
話を聞きたいって言ってくれたのに、
これじゃあ台無しだわ!▼
- [ンン]
- 私、今度は
ジェーデさんのお話も
聞きたいのです!▼
- [ロラン]
- そうですね、人の話を聞くのも良いですが
話した方が考えを整理されるでしょう。
物語のためにも、如何ですか?▼
- [ジェーデ]
- え、ええ。
皆が良いのであれば…▼
- [セレナ]
- じゃあ決まりね!
次はジェーデさんの
面白い話を聞かせなさい!▼
- [ジェーデ]
- ええと……そうね。
あれは私が祖国の武術大会に
出場した時だったわ……▼
決勝戦へと駒を進めた局面で…
私の前には金色の髪の、
どこか愉快な雰囲気の男が現れて…▼
それから……▼
- [ジェーデ]
- …………▼
- [ディアマンド]
- ジェーデ、どうした。
元気がないようだが。▼
- [ジェーデ]
- …ディアマンド様。▼
先日、臨時臣下のお話を伺った後、
もっと愉快な話があるのではと…
英雄たちに話を聞いて回っていたのです。▼
- [ディアマンド]
- 成程な。
それで笑い疲れていたというわけか?▼
流石はジェーデ。
余計な心配をしてしまったな。▼
- [ジェーデ]
- いえ…
違うのです。▼
私は、ある英雄たちと出会い、
貴重な話を聞くことができました。▼
数々の愉快な話や、
親子での微笑ましく楽しい話を聞き……▼
そして、その英雄たちの親は全員、
戦で亡くなったことを聞きました。▼
今、英雄として傍にいる親は…
死んでしまった者とは別の存在なのだと。
本当の親とは、もう逢えないのだと。▼
- [ディアマンド]
- …………▼
- [ジェーデ]
- 私は、浅はかでした。▼
異界であれば、エレオスでは
聞いたことのない愉快話が聞けるのではと、
根拠のない期待をしていました。▼
けれど、それは愉快事ばかりではない。
エレオスの道理では測れないほどの
絶望も内包することを…▼
私は失念していました。▼
- [ディアマンド]
- …そうか。▼
- [ジェーデ]
- 私は浮かれていたようです、
浮かれていて、新しい仲間たちに…
辛い話をさせてしまいました。▼
皆、とても良い方たちでした。
悲しい過去を笑って話して…▼
私に気を遣わせないよう、
こちらの話まで聞いてくれて。▼
…………▼
すみません、ディアマンド様。
私は…暫く筆を置こうと思います。▼
- [ディアマンド]
- 今は何を書いても
面白くないということか?
エレオスで、一度筆を置いた時のように。▼
- [ジェーデ]
- そういうわけでは…
ただ、自分への戒めとして…▼
- [ディアマンド]
- であれば、書け。
今のその気持ちも全てだ。
全て、物語の糧としろ。▼
- [ジェーデ]
- え…!? しかし……▼
- [ディアマンド]
- 悲しむために、彼らに話を聞いたのか?
糧としなければそれこそ、
聞いた話は無駄となるぞ。▼
- [ジェーデ]
- !▼
- [ディアマンド]
- 全てを笑い話にしろと言っているのではない。
そこから学んだ気持ちを、
物語へと昇華させろ。▼
それに…私もいつか彼らと
同じ気持ちを味わうかもしれない。▼
亡くなられた父上がこの地に召喚され…
別人だと知りながらも話をする日が、
来るかもしれないのだからな。▼
- [ジェーデ]
- …モリオン様と…?▼
- [ディアマンド]
- ああ、そうだ。
会えて嬉しいと思いながらも、あの時喪った
父上ではないという気持ちに苦しむだろう。▼
その時はきっと…お前の書いた物語が
何よりの慰めになるのだと思う。▼
思わず破顔するような一節で、
面白可笑しい台詞回しで、
私は涙を忘れることができる筈だ。▼
- [ジェーデ]
- ディアマンド様…そんな。
私の戯話では、力不足かと…▼
- [ディアマンド]
- そんなことはない。
お前の言う通り、この世界の闇は深い。
だが…▼
そのような世だからこそ、
お前の書く戯話は輝くのだ。▼
書き続けてくれ、ジェーデ。
私がいつかこの心を沈ませてしまった時、
戦の中で憎しみに囚われてしまった時、▼
たとえそれが独りの時でも、
頭の中にあるだけで
心を引き上げてくれるような…▼
明るい光のような物語を私に与え続けろ。
その光があれば、私は先の未来でも
王として輝き続けられるだろう。▼
- [ジェーデ]
- …………
なんという、身に余るお言葉でしょう。
ありがとうございます。▼
ですが、畏れながら
ディアマンド様の予想には
一つ、欠けているものがあります。▼
- [ディアマンド]
- ? なんだ。▼
- [ジェーデ]
- アルパカに乗った勇者の存在です。
彼の一挙手一投足も、貴方様の御心を
強すぎる光で照らし続けるでしょう。▼
- [ディアマンド]
- ははは! それは間違いないな。
調子が戻ってきて何よりだ、ジェーデ。▼
次の話も期待しているぞ。
出来上がったらいつでもいい…▼
一番最初に、私に見せてくれ。▼
- [ジェーデ]
- はい、仰せのままに。
ディアマンド様。▼
逞しき涙斧 ブシュロン†
- [アルフレッド]
- いやあ、喜ばしいね。
ついにこの時が……▼
よく来てくれたブシュロン!
アスク王国にようこそ!!▼
- [エーティエ]
- ようこそですわ、ブシュロンさん!▼
- [ブシュロン]
- ありがとうございます、
アルフレッド様、エーティエ。
お出迎えくださって嬉しいです。▼
- [アルフレッド]
- 当たり前じゃないか!
僕たちはずっと待っていたのだから。
ブシュロンのことを!▼
- [エーティエ]
- そうですわ!
来たと聞いたからには、こうして
取り囲まずにはいられません!▼
- [アルフレッド]
- フィレネの国宝たる筋肉も健在のようだ。
久しぶりに触れても良いかい?▼
- [ブシュロン]
- ええ、もちろんです。▼
- [アルフレッド]
- ぺたぺた…ぺたぺた…
ああ、やはり素晴らしいよ!!▼
- [エーティエ]
- ずるいですわ、アルフレッド様!
あたくしも……▼
…? こちらに誰かが…
あの方は、レオナルドさん?▼
- [レオナルド]
- 失礼します、エーティエさん。
盛り上がっているところ悪いのですが、
そろそろ出撃の時間です。ご準備を。▼
- [エーティエ]
- ! もうそんな時間でしたの?
すみません。あたくし、
任務に行ってまいりますわ!▼
- [シャロン]
- アルフレッドさーん!
次の出陣についてなのですがー!▼
- [アルフレッド]
- おっと、僕もお呼びがかかったようだ。
再会の折にすまない、ブシュロン。
またゆっくり話をしよう。▼
- [ブシュロン]
- 承知しました。また改めて。▼
…………▼
- [ルイ]
- ブシュロンさん。▼
- [ブシュロン]
- ルイ。
お前も来ていたのか!▼
- [ルイ]
- ええ、少し前に。
また一人、フィレネの同胞が増えて
僕は嬉しいですよ。▼
- [ブシュロン]
- 特務機関は忙しそうなところなのだな。
アルフレッド様もエーティエも、
すぐに招集されてしまった。▼
- [ルイ]
- お二人はここに来てから
長いようですので。
戦力として、ある程度は致し方ないかと。▼
- [ブシュロン]
- 妙な気分だ。
召喚前も三人一緒にいたから
ここでの時間に差はない感覚だが…▼
実際はかなりの時間の差が
できていたのだな。▼
- [ルイ]
- わかります。僕もそうですよ。
セリーヌ様とクロエさんは先に来ていて、
僕は少し遅れて来たようなのですが…▼
確認したところ、僕がいない間に
忍者やら茶会の恰好をした
様々なセリーヌ様が増えていらした上に、▼
クロエさんは異界の天馬騎士と
二人で仲睦まじく兎の恰好をして
戦っていたそうなんですよ。▼
- [ブシュロン]
- 二人で、兎の…?▼
- [ルイ]
- まあ、すぐに慣れます。▼
それに、なかなか良いものですよ。
いなかった頃の皆さんについて
思いを巡らせることは…………▼
- [ブシュロン]
- う、うん…?
ルイのその思考はよくわからないが、
色々教えてくれて感謝する。▼
そうだな、すぐに慣れる。
俺は俺にできることを積み上げ、
ゆくゆくは三人揃って出陣するぞ!▼
- [ブシュロン]
- ふんっ、ふんっ、はあっ!!▼
ふうっ。
素振りはこれぐらいにするか。▼
…あれから、
アルフレッド様とエーティエと
話す時間が殆ど取れていない。▼
俺はここに来て日が浅い。対して、
二人はかなりの時間を過ごしている。
実力差による配置の違いもあるのだろう。▼
だが…二人とも、声をかけても
すぐに話を切り上げてしまう気がする。
それにいつも、何か用事があるのだと。▼
…もしかして、俺と話すのが
嫌になってしまったのか?
他に、もっと頼れる誰かができて……▼
いや! きっとそんなことはない!
気を取り直して鍛錬の続きだ!
ふんんっ!!▼
……あっ。
斧が、泉に落ちてしまった。▼
…何もかもうまくいかないな。
はあ……▼
…………▼
- [アクア]
- あなたの落とした斧はこれかしら。▼
- [ブシュロン]
- うわーーーーっ!?
泉から人が!!?▼
- [アクア]
- あなたの落とした斧はこれかしらと
聞いているの。▼
- [ブシュロン]
- え!?
あ、ああ。間違いない。
拾ってくれてありがとう。▼
だがその…大丈夫なのか?
泉の中から現れたが。
水着ではないようだし、まさか身投げを…▼
- [アクア]
- 泉には自分の意思で入ったの。
心配は無用よ。▼
- [ブシュロン]
- そうか。
なら良かった。
……良かったのか?▼
- [アクア]
- あなた、思いつめた顔をしているわね。
それこそ、あなたの方が
泉に身を投げてしまいそうなくらい。▼
心配だわ。
良かったら、事情を話してみない?▼
- [ブシュロン]
- 申し出は嬉しいが…
あなたが誰かもわからないのに、
身の上話など聞かせては申し訳ない。▼
- [アクア]
- それもそうね。
私はアクアというの。
白夜王国…そして暗夜王国の王女よ。▼
- [ブシュロン]
- 王女だって!?
無礼な発言を失礼しました!▼
- [アクア]
- 気にしないで。
それより、さっきの様子…
やはり尋常ではなかったわ。▼
私もかつて、人に言えない事情を抱え込んで
随分と仲間に心配をかけたものだから…
迷惑でなければ、力になりたいの。▼
- [ブシュロン]
- そうでしたか…
…では、お言葉に甘えて、お願いします。▼
申し遅れましたが、俺はブシュロン。
フィレネ王国の騎士をしております。
実は、ここに来てからというもの……▼
- (暗転)
- [アクア]
- …成程。
隊の中で自分だけ、
距離を感じるということね。▼
- [ブシュロン]
- はい……
ですが、仲間に相談するのも
気が引けてしまい……▼
- [アクア]
- 自分で何とか解決をしようって、
そう思ってしまうのよね。
理解できるわ、すごく。▼
けれど、その件に関しては私よりも
仲間たちのほうが詳しそうね。▼
私のいた白夜王国でも、主君一人に
臣下を二人つけるのが習わしだったの。
彼らに話を聞くのはどうかしら。▼
- [ブシュロン]
- 異界にも同じ形態の隊が?
それは是非、話を聞けると有難いです。▼
- [アクア]
- わかったわ。
声をかけてくるから少し時間を頂戴。▼
- [ブシュロン]
- ありがとうございます!▼
- [アクア]
- ところでブシュロン。あなた…
見えざる斧の会には興味があるかしら?▼
- [ブシュロン]
- …?
どんな会だかよくわかりませんが、
俺が参加してよいものであれば。▼
- [アクア]
- …見込みがありそうね。
この件については別途話をしましょう。
それじゃあ、また声をかけるから。▼
- [アクア]
- お待たせしたわね、ブシュロン。
白夜王国の臣下たちに声をかけて
何人かに集まってもらったわ。▼
- [ブシュロン]
- ありがとうございます、アクア王女。▼
- [アクア]
- 皆、自己紹介をお願い。▼
- [カゲロウ]
- リョウマ様の臣下、カゲロウだ。
事情はアクア様から伺っている。
よろしく頼む。▼
- [ツバキ]
- サクラ様の臣下、ツバキ。
悩み相談なら、
完璧にこなしてみせるよー。▼
- [カザハナ]
- 同じく
サクラ様の臣下、
カザハナよ!
よろしくね。▼
- [カゲツ]
- そして余はアイビー様の臣下、
カゲツじゃ!▼
- [ブシュロン]
- …ん!?
何でカゲツが混じってるんだ?▼
- [カゲツ]
- 白夜王国の者達と意気投合してのう!
美味いおにぎりの具など
議論していたところに…▼
アクア王女がやってきて、
ブシュロンが悩んでおる話をされてな。
心配じゃったので、ついて来た!▼
- [ブシュロン]
- そ、そうか。
エレオスの仲間の耳に入ったのは
少し気恥ずかしいが…心強い。▼
みんな、よろしく。▼
- [カゲロウ]
- 早速だがブシュロンは
アスク王国に来てから、
隊の者と距離を感じるとのことであったな。▼
特務機関所属後に戦術の変更があり、
主君が敢えて別行動を
所望されているということはないか?▼
- [ブシュロン]
- 別行動?
カゲロウの隊もそういったことが?▼
- [カゲロウ]
- 我が隊の臣下は共に忍。
基本的に各個人で動く。
それゆえ戦場以外では別行動が常だが…▼
ここに来た直後は情報収集のため、
特に諜報に重きを置いたことがあってな。
ブシュロンの隊も同様なのではと考えた。▼
- [ブシュロン]
- 一時的な隊の方針変更か…
生憎、俺は別行動せよとの命を
賜った記憶はないな。▼
それに、アルフレッド様とエーティエは
二人でいるところをよく見かけるし…▼
- [ツバキ]
- じゃあ、単純に残り二人が、
すごく仲良しなだけってことはないー?▼
うちの隊は、サクラ様とカザハナが
昔からの親友同士だから
よく二人で一緒にいるよねー。▼
- [カザハナ]
- そうね。お買い物に行ったり
甘味処に行ったりしてるわ。でもツバキを
仲間外れにしてるわけじゃないわよ。▼
- [ツバキ]
- それはわかってるよー。
いつも三人でいる必要もないんだし、
気にせず楽しんできてー。▼
- [ブシュロン]
- ふむ…親友か。
アルフレッド様とエーティエがそんな風に
特別親しいということはない筈だ。▼
- [カゲツ]
- 何か気に障ることでもしたのではないか?
余はアイビー様の逆鱗に触れた時、
何日も完全無視されるぞ!▼
- [ブシュロン]
- 気に障るようなことは何も…
だが、それが一番あり得そうで怖いな。
俺が気づいていないだけかもしれない。▼
- [カザハナ]
- じゃあいっそのこと、
剣と剣でぶつかり合って解消はどう?
悩みの解消には手合わせが一番!▼
相手の剣を受け止めているうちに、
考えていることもわかるってものよ!
試しにあたしと切り結んでみる?▼
- [ツバキ]
- カザハナ…
それもう相談じゃなくて
カザハナのやりたいことだよねー…▼
- [カゲロウ]
- しかし、一理あるぞ。
手合わせとまではいかずとも、
主君と腹を割って話しては如何か。▼
- [ブシュロン]
- アルフレッド様と?▼
- [ツバキ]
- 確かにねー。
構成が同じでも結局、俺たちには
当人同士のこと完璧にはわからないんだし。▼
- [カザハナ]
- まあ、そう言っちゃうと…
折角相談してくれたのに、
元も子もなくて申し訳ないんだけど。▼
- [ブシュロン]
- いや、皆の言う通りだ。
ありがとう!▼
確かに、憶測で考えても仕方ない。
一度、アルフレッド様と話してみよう。▼
- [カゲツ]
- うむ! 粉骨砕身!
当たって砕けろじゃな!▼
- [アクア]
- …砕けたらだめよ。
絶対に。▼
- [ブシュロン]
- …アルフレッド様。▼
- [アルフレッド]
- やあ、ブシュロン。
どうしたんだい、そんなに改まって。▼
- [ブシュロン]
- 少し、お話をさせていただきたいのです。▼
- [アルフレッド]
- 勿論構わないさ。
ただ、このあと少し用があってね。
短い間も良ければ。▼
- [ブシュロン]
- …………
やはり…俺は何かアルフレッド様の
お気に障ることをしたのでしょうか。▼
- [アルフレッド]
- え…?▼
- [ブシュロン]
- アスク王国に来てからというものの、
俺はアルフレッド様やエーティエに
避けられている気がしまして。▼
- [アルフレッド]
- ! それは……▼
- [ブシュロン]
- 否定されないのですね。
すみません…その理由もわからぬ俺は
不甲斐ない臣下です。▼
ここに来てから、考えておりました。
俺は元の世界の立場に甘んじ、
あなたのお傍にい続けるべきなのかと。▼
エレオスでは、エーティエと共に、
その役目が自分のものだと信じていました。▼
ですが、ここにはもっと腕の立つ、
あなたをお守りするに相応しい英雄が…
俺以外に、沢山います。▼
共に来ること叶わなかった俺が
疎遠となるのは致し方ない事なのでしょう。
ご迷惑をかけぬよう、これからは離れて…▼
- [アルフレッド]
- ま、待ってくれ!
確かに君の言う通り、以前のような
三人の時間を取れなかったのは事実だ。▼
だけど君が力不足だとか、
そういう理由では断じてない。▼
- [ブシュロン]
- そうなのですか…?▼
- [アルフレッド]
- ああ。だから離れるなんて言わないでくれ。
すまない。まさかブシュロンが、
そんなことまで思って…▼
…………▼
- [ブシュロン]
- …!
泣いておられるのですか…?▼
- [アルフレッド]
- 臣下に…いや、大切な友人に、
辛い思いをさせた自分が不甲斐なくてね。▼
ブシュロンは、本当に悲しい時には…
泣かないんだね。▼
- [ブシュロン]
- …………▼
- [アルフレッド]
- 申し開きはたくさんあるのだけれど、
ちょっと…
ちょっと待っていてくれ、ほんの少し。▼
…すー…▼
エーティエーーー!!!!
計画は変更だ!
決行は今、この時にしよう!!▼
- [エーティエ(姿なし)]
- 承知しましたわー!!▼
- [ブシュロン]
- ん? エーティエの声?
な…なんだ?
すごい荷物を持って走ってきたぞ…!?▼
- [エーティエ]
- はあ、はあ……よいしょっと!
とりあえず今集まっている分は、
全部運んでまいりましたわ!!▼
並べる時間はありませんが、
よろしいですわね!?▼
- [アルフレッド]
- ああ。この花だけ持って、
言葉を言ったら看板の布を外す。
それでいこう。せーの!▼
ブシュロン!!
改めてアスク王国へようこそ!!▼
- [エーティエ]
- これより!
歓迎会を行わせていただきますわ!▼
- [ブシュロン]
- え……!?▼
- [エーティエ]
- こちらアスク王国のお菓子に筋肉増強剤、
ブシュロンさんのお好きそうなお水や
釣り竿なんかも用意しましたの!▼
- [アルフレッド]
- 本当にすまない、ブシュロン!
実は君が来てからずっと、
内緒で歓迎会の準備をしていたんだ。▼
でもそのせいで、ブシュロンに
さみしい思いをさせていたなんて…!▼
- [エーティエ]
- ごめんなさい。
驚かせようとこっそり動いていて、
不安にさせてしまいましたわね。▼
- [ブシュロン]
- アルフレッド様、エーティエ…
そういうことだったのですか。
なのに、俺ときたら……▼
- [アルフレッド]
- 不甲斐ない臣下だとか言っていたが、
そんなわけないだろう!
大切でなければ、こんなことはしない!▼
全てはブシュロンに、
これからもずっと傍にいて欲しいから…
君に喜んでほしいからしたことなんだ!▼
- [エーティエ]
- それから、朗報がありますの。
アンナ隊長に交渉して、あたくしたち
同じ部隊での任務が決まりましたの!▼
またエレオスでの時のように
三人揃って戦えますのよ!▼
- [ブシュロン]
- ほ、本当か!
交渉をしてくれてありがとう、エーティエ。
ありがとうございます、アルフレッド様…!▼
勘違いをしてすまない。
ううっ!!▼
- [アルフレッド]
- あはは、感激した時は
すぐに泣くんだね、ブシュロン!
僕も、もらい泣きしてしまいそうだ!▼
- [エーティエ]
- なんだかあたくしも、涙が…!!▼
- [ブシュロン]
- 俺は幸せ者だ!
うおお…!▼
- [アクア]
- …………▼
ええと。
心配して見に来たけれど、
これは…解決したということかしら。▼
- [ツバキ]
- 完璧に、そうですねー。
俺たち来る必要なかったかもー?▼
- [カザハナ]
- あはは。
三人で、団子になって号泣してる。▼
- [カゲロウ]
- 仲睦まじくて良い隊ではないか。▼
- [カゲツ]
- うむ。意気消沈しておったら、
「きっす」でもして励ましてやろうと
思ったが…必要なさそうじゃ!▼
これにて一件落着じゃな!
余たちも歓迎会に乗り込もうぞ!
ブシュローーン!!▼
- [ブシュロン]
- ! 皆も来てくれたのか。
ありがとう……
これも全て、皆のお陰だ▼
このブシュロン、アスク王国でも
大切な主君…そしてかけがえのない
仲間たちの為に、この斧を捧げよう!▼
コメント
Last-modified: 2026-08-21 (金) 00:14:17