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章別会話

その命、輝く限り

その命、輝く限り

オープニング

[アーサー]
ティニー、大丈夫か?
怪我はしていないか?▼
[ティニー]
はい、兄様。
それより、イシュタル姉様は…▼
[スカサハ]
彼女ならあそこだ。
ずいぶんと突出しているな。▼
[イシュタル]
王国の平和を乱す賊ども。
【雷神】の裁き、その身で受けよ。▼
[シャロン]
す、すごい! 一撃で
大勢の敵をやっつけちゃいました!▼
【雷神】のふたつ名は
伊達じゃないですね!▼
[アルフォンス]
あれだけの力を持つ英雄が
力を貸してくれるのはとても心強いよ。▼
[アンナ]
つねに最前線に置いてくれって言うから
希望どおりにしてみたけど
彼女の働きは予想以上ね。▼
[アーサー]
伝説の魔法騎士トード…
その血を引く者だけが使える
雷の魔法【トールハンマー】…▼
こうして間近で見ると
恐るべき威力だ。▼
[スカサハ]
不思議だな。
あのイシュタル王女と…今はこうして
共に戦う仲間となるなんて。▼
[イシュタル]
まだ終わってはいない…
我が雷からは逃げられぬと知れ。▼
[シャロン]
あっ! イシュタルさん!
一人で突っ込むと危ないですよっ!▼
[ティニー]
イシュタル姉様…!
兄様、私たちも追いかけましょう!▼
[アーサー]
あ、ああ、わかった…!▼
[イシュタル]
…私には戦いしかない。▼
戦って、戦って、戦って…
それが、今の私に許された
唯一の生き方…▼

C

[ティニー]
兄様、先日はごめんなさい。
私が至らないせいで
ご迷惑をおかけして…▼
[アーサー]
謝る必要はないよ、ティニー。
兄妹ならば支え合うのは当然のことだ。▼
母さんが亡くなったあと、そばにいて
あげられなかったぶんも含めて…
遠慮なく俺に頼ってくれ。▼
[ティニー]
兄様…
ありがとう。▼
[スカサハ]
そうか…
二人は長い間、
離ればなれだったんだな。▼
[ティニー]
はい。母様は私たち兄妹を連れて
フリージ家から離れました。▼
ですが、物心つかぬうちに
私と母様はフリージ家に連れ戻されて…▼
そのとき、兄様だけは手違いで
置き去りにされてしまったのです。▼
[スカサハ]
辛い話だな…▼
俺は生まれたときから
双子の妹がそばにいてくれたから
辛い日々を乗り越えられた。▼
[アーサー]
妹や母さんを奪った
フリージ家を俺は許さない。▼
だが、フリージ公国の民には罪はない。
そこは履き違えないつもりだよ。▼
[ティニー]
フリージ家でも…
イシュタル姉様は
私によくしてくれました。▼
イシュタル姉様は本当は…
戦いを好まない優しい方なのです。▼
[アーサー]
そうは言うが…
先ほど見せた鬼神のごとき
イシュタル王女の戦いぶり。▼
あれは本当に
戦いを望まぬ者の姿だろうか?▼
[スカサハ]
確かに…
あの姿は、俺も
鬼気迫るものを感じたな。▼
[ティニー]
……▼
アスク王国に来てからの
イシュタル姉様のご様子は
私から見ても…心配です。▼
[スカサハ]
はたから見ると
無謀にも見える戦いぶりだけど…
なにか、理由があるんだろうか?▼
[ティニー]
もしかしてイシュタル姉様は
償いのために…
命を懸けているのかも…▼
[スカサハ]
償いのために…命を懸ける?▼

B

[スカサハ]
あ、イシュタル王女。
少し話してもいいか?▼
[イシュタル]
私に何用でしょう?▼
[スカサハ]
聞きたいことがあるんだ。▼
今ここにいるあなたは…
あの時の戦いを…憶えてるのか?▼
[イシュタル]
……。
はい。私の記憶に
しっかりと刻まれています。▼
セリス公子率いる反乱軍…
いえ、あなたたちにしてみれば
解放軍でしょうか。▼
あなたたちとの戦いで、
私の命は消えました。
それが、私の運命だったのでしょう…▼
[スカサハ]
あのとき、あなたが言った言葉を
俺はまだ、忘れてはいない。▼
「雷神イシュタルの
 最後の戦いを見せてやろう」…▼
あなたはもしかして、最初から、
あの戦いで死ぬつもりだったのか…?▼
[イシュタル]
……▼
[スカサハ]
だから、
あなたはこのアスク王国でも
死に場所を探して…▼
[イシュタル]
……。
私には愛する人がいました。▼
ですが、私は…
あの方の御命令に背いてしまった…
あの子供たちを犠牲にできなかった…▼
だから…私には…もう…▼
[ティニー]
イシュタル姉様!▼
[イシュタル]
ティニー…▼
[アーサー]
すまない。
話を聞くつもりは
なかったのだが…▼
[ティニー]
あの戦争では
大勢の命が失われました。
でも…▼
みんな、姉様と同じように、
守りたい人たちの未来のため…
そのために戦ったんだと思うのです。▼
[イシュタル]
……▼
[アーサー]
あなたが救ったのは、
その子供たちの命だけじゃない。▼
その子供たちの命が
回り回ってほかの命を救う…
そうして、未来へと繋がっていくはずだ。▼
[スカサハ]
ああ。それに、未来へ繋げるべき命には…
イシュタル王女。
あなたも含まれているんだと思う。▼
[イシュタル]
私も…?▼
[ティニー]
はい。
姉様が、私たちが今ここにいるのは、
きっとそのためだと思うのです。▼
[イシュタル]
……▼

A

[シャロン]
よーし! わたしたちが優勢ですね!
このまま一気に押し切っちゃいましょう!▼
[イシュタル]
いえ、シャロン王女。
これ以上の深追いは控えましょう。▼
味方に被害が出る可能性もありますし
ここは態勢を整えるのが得策かと。▼
[シャロン]
あっ! そうですね!
実はわたしもそれがいいかなーって
思っていたんですよ!▼
[アンナ]
ねえ、アルフォンス。
イシュタル王女の戦い方…
少し変わったわよね?▼
[アルフォンス]
そうですね。以前にも増して
活躍してくれていますが…▼
自身の命を削るような戦い方から
仲間と歩幅を合わせるような
戦い方に変わってきたみたいです。▼
[アンナ]
うーん。なにか
心境の変化があったのかしら。▼
[イシュタル]
……▼
私が…なぜこの世界に呼ばれたのか。
この世界は、私になにを望むのか…?▼
この地で何を為そうと…
私の罪は、
消えることはない…▼
でも、それでも…
私の戦いが、
誰かの未来に繋がるのなら…▼
この命は、そのために…▼

地を走る流星 スカサハ

C

[スカサハ]
ああ…
俺はなんということを
してしまったんだ…▼
取り返しのつかないことを…
未熟にもほどがある。▼
[ラクチェ]
スカサハ、気を落とさないでよ。▼
誰にでも間違いはあるわ。
大事なのは同じ間違いを
二度と繰り返さないことよ。▼
…で、いったい
なにをしでかしたわけ?▼
[スカサハ]
実は…▼
(暗転)
[スカサハ]
ここがヴァイス・ブレイヴ…
俺たちがいた世界の英雄も
大勢来ているらしいけど…▼
ん? あれは…?▼
ラクチェ!
お前も一足早く
ここに来ていたんだな!▼
[アイラ]
……▼
[スカサハ]
ん? 髪型を変えたのか。
どういう心境の変化だ?▼
男勝りなお前も
何か思うところがあったのか。▼
[アイラ]
ふむ、その瞳の形…
そうか、お前はスカサハか。
大きくなったな。▼
母に向かって冗談を
飛ばせるほど豪胆に育つとは、
いったい誰に似たのやら…▼
[スカサハ]
……!? !?
ま、まさか…あなたは!?▼
し、失礼しました!
俺はなんということを…▼
(暗転)
[ラクチェ]
……▼
[スカサハ]
…と、いうわけだ。
俺はラクチェと勘違いして
母さんに声をかけてしまったんだ。▼
非礼を働いた衝撃で頭が真っ白になり
俺は全力でその場を
立ち去ることしかできなかった…▼
[ラクチェ]
要は逃げてきたってこと!?
な、なにやってんのよ!▼
わたしもついていくから!
すぐに行こう! 謝りに!▼

B

[ラクチェ]
母様とはわたしたちが幼い頃に別れたし
顔をはっきりと覚えていなくても
無理はないかも…▼
とは言え!
わたしと母様を見間違えるなんて
注意力が足りないんじゃない?▼
[スカサハ]
うっ…返す言葉もない。▼
[ラクチェ]
母様はいつも、森の奥で
一人剣の修行に励まれているとか…
こっちよ、ついてきて。▼
(暗転)
[マリータ]
せいっ! はぁぁぁーっ!▼
[アイラ]
よし、今日はここまでだ。
先ほどの踏み込み、忘れるな。▼
[マリータ]
はぁ、はぁっ…
ありがとうございました。▼
[アイラ]
む? そこにいるのは…
珍しいな。ラクチェとスカサハか。▼
[ラクチェ]
母様…!
急に押しかけてしまって
申し訳ありません。▼
[スカサハ]
さ、先ほどは大変失礼しました!
母さんと妹を見間違うなんて
俺はなんと恐れ多いことを!▼
[アイラ]
スカサハ、そう気に病むな。▼
私とて、最初にラクチェを
見たときは驚いたものだ。
まるで鏡を見ているようだとな。▼
[ラクチェ]
そ、そうだったのですか…▼
[アイラ]
スカサハもラクチェも
立派に成長してくれたな。▼
本来なら叶うはずもなかった
子らの成長した姿を見られて
私はうれしいぞ。▼
この世界での巡り合わせは
感謝せねばなるまい。▼
[スカサハ]
母さん…
俺も母さんとこうして
話ができて夢のようです!▼
[マリータ]
……▼
[スカサハ]
ん? 彼女は…▼
[マリータ]
申し遅れました。
フィアナ村のマリータと申します。▼
訓練の合間を縫ってときおり
アイラ様に稽古をつけてもらっています。▼
[アイラ]
マリータもまた
剣聖オードの血を引く者だ。▼
同じ祖を持つ者同士
ともに切磋琢磨するがいい。▼
[ラクチェ]
はい!
よろしく、マリータ。▼
[マリータ]
こちらこそよろしくお願いします。
ラクチェ王女。▼
[スカサハ]
俺はスカサハ。
アスク王国に召喚されたばかりでね。
いろいろと教えてもらえると助かるよ。▼
[マリータ]
私でよければよろこんで!
それでは私は訓練に戻ります。▼
[スカサハ]
…。
マリータ…どことなく彼女も
母さんと似た雰囲気を感じるな。▼
[アイラ]
本来なら彼女もイザークの…
いや、ここで語っても詮無きことだ。▼
スカサハ、ラクチェ。
お前たちが成すべきは
アスクの民を守り抜くこと。▼
ここではユグドラル大陸の
しがらみに囚われることなく
尽力してほしい。▼
[スカサハ]
承知しました!
母さんとともに剣を振るえるのです。
これ以上の喜びがありましょうか。▼
[アイラ]
母さん…か。▼
[ラクチェ]
……?
母様、どうかなさいましたか?▼

A

[アイラ]
スカサハ、ラクチェ。
お前たちは私のことを
母と呼んでくれるが…▼
私が母としてお前たちに
接した時間はあまりにも少ない。▼
[スカサハ]
……。▼
[アイラ]
私にとってはまだ見ぬ未来のことだが
幼いお前たちがここまで
大きくなるまでの間…▼
私は傍にいてやれなかったのだろう。▼
私は戦いで死んだか、あるいは…
いずれにせよ、
親としての役割を果たせなかった…▼
[ラクチェ]
で、ですが! 母様が命を懸けて
守りぬかれたシャナン王子が
今度はわたしたちを助けてくれました。▼
[アイラ]
それも、心残りのひとつだ。
本来なら自分が果たさなくてはならぬ
役目をシャナンに担わせてしまった…▼
先ほど、スカサハは私に詫びたが
謝るのはむしろ、私のほうだ。▼
スカサハ、ラクチェ。
苦労をかけたな…。
本当にすまなかった。▼
[ラクチェ]
そ、そんな…!
母様、頭をお上げください!▼
[スカサハ]
そうです。母さんが謝ることなど
ひとつもありません!▼
[アイラ]
だが、私は…。▼
[スカサハ]
母さんは命を懸けて
シャナン王子を守り抜き…。▼
そのシャナン王子が、今度は
俺たちを守ってくれたのです。
母さんは、俺たちに未来をくれました。▼
[ラクチェ]
ええ。それ以上に
望むものがありましょうか!▼
[アイラ]
…スカサハ、ラクチェ。
お前たちは善き師、善き友に恵まれ
まっすぐに育ったようだな。▼
私は母として、とても誇らしい。
これは嘘偽りない
心よりの言葉だ…▼

S

[スカサハ]
俺たちも同じです!
母さんを慕う気持ちに
嘘偽りなどありません。▼
[アイラ]
私が親として
お前たちに遺したものは
あまりにも少ない。▼
だが、剣士としてなら…
これから残せるものは
多少なりとあるだろう。▼
[ラクチェ]
……!
母様、その構えは…?▼
[スカサハ]
受けて立ちます、母さん!
お手合わせ、よろしくお願いします!▼
[ラクチェ]
あっ、ずるい!
私もお願いします!▼
[アイラ]
そうだ、それでいい。
なんなら二人がかりでも構わぬ。▼
私に剣しかない。
だからこそ、そのすべてを
お前たちに伝えよう。▼
[スカサハ]
わかりました、母さん。
参ります、はあああああぁっ!▼
[ラクチェ]
全力でいきます!▼
(暗転)
[スカサハ]
……▼
[ラクチェ]
…▼
[スカサハ]
鋭かったな、母さんの剣。
自分の未熟さを思い知ったよ。▼
[ラクチェ]
ええ。わたしも稽古を見学させて
もらったことがあるけど
本気で打ち合ったのははじめてなの。▼
[スカサハ]
打ち合うたびに
母さんが歩んできた剣の道の過酷さや
剣に懸ける覚悟が理解できたよ。▼
言葉を並べるよりも
剣は母さんの生き様を
雄弁に語ってくれた。▼
俺は、母さんと同じ剣の道を
歩んでいてよかったよ。▼
[ラクチェ]
そうね…世界には
いろいろな親と子の繋がりが
あると思うけど…▼
剣で繋がる親子があっても
いいのかもしれない。▼
[スカサハ]
しかし…▼
[ラクチェ]
ん? どうしたの?
私の顔をまじまじと見て。▼
[スカサハ]
ラクチェは本当に
母さん似だったんだなあ。▼
[ラクチェ]
わ、わたしは母様のほうが
何倍も美人だと思うわよ!▼
[スカサハ]
俺はさしずめ…
父さん似なのかもしれないなあ。▼

死地の雷神 イシュタル

C

[アンナ]
グランベル帝国の
ユリウス皇子?▼
[イシュタル]
…はい。▼
エクラに
伺ったところ、すでに
アスク王国に来ていらっしゃると。▼
[アンナ]
うーん、戦場で何度か
見かけたことはあるけど
どこにいるか私も知らないのよね。▼
大きな戦いが起こると
ふらりと戦場に現れて
いつの間にか去ってしまうの…▼
私が見た感じ、戦うというより
自らの力を試している…
そんな雰囲気だったわね。▼
[イシュタル]
そう…ですか…▼
[アンナ]
ヴァイス・ブレイヴは
異界の英雄たちが大勢いる
特務機関だけど…▼
すべての英雄の行動や考え方に
制限をかけたりはしていない…
というか、できないの。▼
彼ら英雄はあまりに強大で…
私たちが無理やりどうこうできる
存在でもないしね。▼
[イシュタル]
なるほど。教えてくださり
ありがとうございます、アンナ隊長。▼
(暗転)
[イシュタル]
…ユリウス様…▼
……!?
あれは…▼
[アルヴィス]
…………▼
[イシュタル]
アルヴィス様!▼
[アルヴィス]
……。
お前は…フリージ家の…
私が知るお前はまだ幼かったが…▼
私とは異なる異界から来たのだな。
あるいは、私が召喚されるよりも
未来のユグドラルから来たのか。▼
[イシュタル]
おそらくは後者かと。
またお会いできて光栄です
アルヴィス様。▼
お伺いしたいことがございます。
ユリウス様のご所在を
ご存じありませんでしょうか?▼
[アルヴィス]
ユリウスの居場所、か。▼
[イシュタル]
私はユグドラル大陸での戦いで
最後までユリウス様に
お仕えすることができませんでした。▼
せめて、このアスク王国では
ユリウス様と運命をともに…▼
[アルヴィス]
…くだらぬ。
どんな理由かと思えば
所詮はその程度の浅慮か…▼
[イシュタル]
えっ?▼
[アルヴィス]
この私はお前やユリウスが
どのような末路を辿ったのか知らぬ。▼
しかし、お前の口ぶりで大概の想像はつく。
望まぬ未来に行き着いたということがな。▼
[イシュタル]
……▼
[アルヴィス]
お前はこの国でも
繰り返すつもりか?▼
お前がこの地に召喚されたのは
同じ轍を踏ませるためではなかろう。▼
[イシュタル]
わ、私は…ただ
ユリウス様の…▼
[アルヴィス]
ユリウスの居場所は私も知らぬ。▼
[イシュタル]
アルヴィス様!▼
ユリウス様…私は…▼

B

[イシュタル]
……▼
ユリウス様の行方は…
杳として知れない…▼
…そして、私も…▼
[ロシェ]
ふう、意外に多いな…
馬車に積み切れない荷物は
ぼくの馬で運ぼう。▼
[ジュリアン]
けど、一度じゃ運び切れないぜ。
何回か往復する必要がありそうだな。▼
[イシュタル]
……。
あの、その荷物は前線に送る
物資なのでしょうか?▼
[レナ]
いいえ、違います。
これは孤児院に運ぶ食料。
ヘンリエッテ様より賜ったものです。▼
[イシュタル]
どうして
ヴァイス・ブレイヴの英雄である
あなた方が孤児院に?▼
[ロシェ]
ぼくたちはヴァイス・ブレイヴに
所属しているけど、
戦うだけが役目じゃないんだ。▼
[ジュリアン]
戦争で親を亡くした子の世話をしたり
被災した町や村を復興したり…▼
戦場に出る以外にも
この国の力になる方法は
たくさんあるのさ。▼
[イシュタル]
…あの、その荷運び、
私にも手伝わせてもらえますか?▼
[レナ]
ええ、もちろん。
ご助力に感謝致します。▼
[ジュリアン]
人手はどれだけあっても
困らないからな。
ええと、あんたは確か…▼
[イシュタル]
私はフリージ家の…
いえ、イシュタルと申します。▼
[ロシェ]
イシュタルさん、よろしく頼むよ。
じゃあ、さっそくその荷物を
馬車に積み込んでもらえるかな?▼

A

[レナ]
こんにちは、イシュタルさん。
今日も来てくださったのですね。▼
[イシュタル]
このようなことは不慣れなのですが
ご迷惑でなければお力添えしたく…▼
[ルセア]
迷惑だなんてとんでもありません。
子どもたちにはきっと
あなたの真心は伝わっていますよ。▼
[ルゥ]
そうだね。ぼくたちは
手伝ってくれる気持ちだけで
うれしいよ。▼
[イシュタル]
ありがとうございます。▼
(暗転)
[イシュタル]
……▼
[ジュリアン]
子どもたちが
はしゃいでいる姿っていいよな。▼
[イシュタル]
はい。本当に…▼
[ジュリアン]
ちょっと…
気になってたんだけどさ。▼
子どもたちを見る
イシュタルさんの目…
なんだか悲しそうだ。▼
[イシュタル]
そう、ですか…▼
[ジュリアン]
英雄たちは清廉潔白な奴ばかりじゃない。
叩けば埃が出てくる連中もたくさんいる。
あんたがそうだとは言わないけどさ。▼
なにか事情があるんだろ?▼
[イシュタル]
……▼
子ども狩り…
私のいた地では、そのような
恐ろしい行いが続けられてきました。▼
子どもをさらうことで民に絶望を与え
その絶望を暗黒神の糧とする…▼
[ジュリアン]
いるんだな…。
どの異界にもそういう人でなしがさ。▼
[イシュタル]
私は子ども狩りを命じる
ユリウス様を諌めることができず…▼
密かに子どもたちを逃がしました。
ですが、それも私の目が届く
範囲でのこと…▼
犠牲になった子供たちは
大勢いるのです…▼
[ジュリアン]
だから、か。
子どもたちを見る目が
どことなく寂しそうだったのは。▼
[イシュタル]
孤児院を手伝ったところで
私の罪が消えるわけではありません。▼
親の愛に包まれ
幸せな子どもたちを
無理やり引き離してしまうなんて。▼
私は…▼
[ジュリアン]
確かに、過去は変えられないし
自分がしでかした罪は消えない。
でも、未来はいくらだって変えられる。▼
オレはそのことを
大切な人から教えてもらったんだ。▼

S

[ジュリアン]
オレもさ、マルス様の軍に
お供させてもらうまでは
陽の当たる人生じゃなかったよ。▼
[イシュタル]
……▼
[ジュリアン]
大切な人と出会ってからも
正直、負い目は消えなかった。▼
でもさ、一緒に修道院で
子どもたちの世話をしているうちに
少しずつ考えが変わっていったんだ。▼
過去の罪を清算するために
大切なのは、未来のために
生きることなんじゃないかって。▼
[イシュタル]
未来の…ために…▼
[ジュリアン]
戦いがなくならない限り
不幸な子どもたちはいなくならないだろう。▼
でも、オレたちが
少しでも子どもたちの力になるなら
それはきっと明日につながる。▼
[イシュタル]
……▼
[ジュリアン]
ま、罪滅ぼしか自己満足かなんて
子どもたちにとってみれば
どうでもいいしな。▼
あいつらが笑顔でいられること。
それが一番大切なことなんだからさ。▼
[イシュタル]
そうですね…▼
子どもたちが笑顔でいるために
私になにができるのか…
そのことを考えてみようと思います。▼
…私がこれから選ぶ道は
ユリウス様のご意思に
反するものかもしれない…▼
…ですが、今ここにいる私の…
…この命は…▼
…人々の未来を照らす、
ほのかな光でありたい。
命の輝きが終わるそのときまで…▼

怒りの魔法戦士 アーサー

C

[アルフォンス]
ふぅ…今日の訓練は
このへんにしておこうか。
みんな、お疲れ様。▼
[フィヨルム]
お疲れ様でした
アルフォンス王子。▼
[アーサー]
実戦形式の訓練…
緊張感を伴う研鑽が積めました。▼
[アルフォンス]
アーサーもアスク王国に
召喚されたばかりとは思えないほど
いい動きだったよ。▼
[シャロン]
みなさん、訓練お疲れ様でした。
こちらは差し入れです!▼
ちょっぴり酸っぱい果実を
蜂蜜で漬けたものです。
元気出ますよ~!▼
[アルフォンス]
ありがとう、シャロン。
うん、美味しいね。
疲れた身体に酸味が染みるよ。▼
ほかの英雄たちにも配ろうか。
僕も手伝うよ。▼
[シャロン]
はーいっ!▼
[アーサー]
……▼
[フィヨルム]
アルフォンス王子とシャロン王女、
本当に仲がいいですよね。▼
[アーサー]
そうですね。仲睦まじく
見ているこちらまで
朗らかな気持ちになります。▼
[フィヨルム]
アーサーさんも、妹さんと一緒に
アスク王国に召喚されたんですよね?▼
[アーサー]
はい。幸運なことに
妹のティニーも一緒でした。▼
ですが…。▼
[フィヨルム]
……?
なにか心配ごとでも?▼
[アーサー]
俺と妹は
幼い頃に離れ離れになり…
先頃、再会できたばかりなのです。▼
長年探し回って
ようやく再会した妹です。
一緒に居られるのはうれしいのですが…▼
[アーサー]
離れていた時間はあまりに長く、
兄として妹にどう接すればいいのか
まだ迷っているのです。▼
[フィヨルム]
そうだったんですね…▼
そういえば、ヴァイス・ブレイヴには
ご兄妹の英雄が
多いような気がします。▼
みなさんの様子を
伺ってみるのはいかがでしょうか。▼
もしかしたら妹さんへの接し方が
見えてくるかもしれませんよ?▼

B

[アーサー]
ここがアスク王国の大図書館。
こんなにたくさんの本を
見るのははじめてです。▼
[フィヨルム]
私もはじめて見たときは
感動しました。▼
この大図書館は今も
蔵書が増え続けているそうですよ。▼
ここには確か…
あちらにいらっしゃるようですね。▼
ラインハルトさんと
オルエンさんのご兄妹です。▼
[ラインハルト]
…なるほど。ユグドラル大陸だけではなく
ほかの異界にも雷の魔道を宿した
剣が存在している…▼
[オルエン]
やはり、剣と雷の魔道は
関わりが深い、
ということでしょうか。▼
[ラインハルト]
さらに詳しく調べてみる
価値はありそうだ。▼
[オルエン]
兄上は、前にも増して
魔道の研鑽に熱が入っているご様子。▼
もしかすると新たに召喚された
イシュタル王女の影響でしょうか?▼
[ラインハルト]
…あの方をお守りしたいという気持ちは
アスク王国においても変わりはない。▼
しかし最近は、戦場に出る以外にも
ヴァイス・ブレイヴからいろいろと
頼まれ事をするようになった。▼
彼らの期待を
裏切るわけにはいかないだろう。▼
[オルエン]
兄上のたゆまぬ努力の姿勢…
私も見習わねばなりませんね。▼
[アーサー]
なるほど…。
俺も彼ら兄妹の噂は
聞いたことがあります。▼
互いに高め合うあの姿勢…
兄妹のあり方として
理想的かもしれませんね。▼
[フィヨルム]
はい、私も同じ意見です。
見習うべきところは多いですよね。
あっ、向こうにもご兄妹がいますね。▼
[リュート]
おい、聞いてるのか?
デューテ!▼
やりたい放題をしていては
まわりの反感を買う。▼
ここは我々が育った辺境の村ではない。
集団で生きていくためには
協調性が大事なのだ。▼
[デューテ]
いちいちうるさいなー!
ボク、ちゃんと戦場で活躍してるし
結果だって出してるんだから!▼
[リュート]
活躍すればいいというものではない。
前も言っただろう?
強さを求めるだけではダメなのだ。▼
俺はお前がみんなに愛される
人間になってほしいのだ。▼
[デューテ]
じゃあ、お兄ちゃんが
みんなから愛されるようになったら
ボクも考えることにするよ。▼
ん~、とりあえず友だちが
100人できてから出直してよね。▼
[リュート]
あっ! こらっ! 待てっ!
図書館で走るな!▼
[フィヨルム]
……。
つ、次に行きましょうか。▼
[アーサー]
そ、そうですね。▼

A

[フィヨルム]
…先程は少し戸惑ってしまいましたが、
リュートさんとデューテさんのやりとりは、
ご兄妹の信頼があってこそ…▼
そう考えると、お二人もまた、
理想的なご兄妹なのかもしれません。▼
[アーサー]
ふむ…▼
[フィヨルム]
私にも兄がいますが
兄は私の誤りを正すために、
叱ってくださいました。▼
それは私を思ってのこと。
今でもしっかりと胸に刻まれています。▼
[アーサー]
なるほど。
ときには厳しさを持って
接することも兄妹には必要と?▼
[フィヨルム]
厳しさの度合いを間違わなければ
きっといい関係が築けると思います。▼
あ…訓練場にいらっしゃる
あの二人もご兄妹ですよ。▼
[レンハ]
……▼
[サイリ]
……▼
[アーサー]
一分の隙もないにらみ合い。
あれは剣の訓練ですか?▼
すごいですね。
こんな離れたところまで
互いの気迫が伝わってくる。▼
[サイリ]
兄上、今度こそ本気で
剣を振るってもらう。▼
ここにいるのは妹と兄ではない。
一太刀に己のすべてを懸ける
二人の武人!▼
[レンハ]
私もまだ語り足りぬ…
よかろう、覚悟を見せよ。▼
[サイリ]
はぁぁぁっ!▼
[レンハ]
ふんっ!▼
[アーサー]
な、なんという激しい打ち込み…
まるで実戦さながらの…▼
[フィヨルム]
そ、そうですね…。
あれは訓練というか、その…▼
[アーサー]
!?
あの一撃…かわすのが
一瞬遅ければ命を落としていた…▼
フィヨルム王女、
止めたほうがよくありませんか?
あれはどう見ても訓練の域を超えて…▼
[フィヨルム]
そ、そうですね…
このままではお二人の命が…▼
[アンナ]
はい!
はいはいはーいっ!
そこまで、そこまでーっ!▼
[レンハ]
むっ…▼
[サイリ]
アンナ隊長…▼
[アンナ]
本気で打ち合うのもいいけど
それ以上はケガじゃ済まないわよ!▼
[サイリ]
申し訳ない…
つい熱が入った…▼
[レンハ]
…今日はここまでとしよう。▼
だが、次は容赦せん。
志半ばで散りたくなければ
さらに腕を磨くことだ。▼
[アンナ]
だから限度があるって言ってんの!
二人とも、ほどほどにしなさい!▼
[フィヨルム]
ほっ…アンナ隊長が仲裁に入って
よかったですね。▼
[アーサー]
しかし、あのような
兄妹のあり方もあるのですね。
厳しさで互いを磨く…なるほど。▼

S

[アーサー]
ひと言に兄妹と言っても
その間柄はそれぞれ違うようです。▼
[フィヨルム]
そうですね。
いろいろな兄妹を見て
改めて私もそう感じました。▼
アーサーさんも、焦らなくていいと思います。
ティニーさんとの距離を
少しずつ縮めていけるといいですね。▼
? あれは…▼
[ティニー]
あっ…
フィヨルム王女、ご機嫌よう。▼
あのっ、兄様…
少しよろしいですか?▼
[アーサー]
どうしたティニー。
なにか困ったことでも?▼
[ティニー]
困ったことというか、その…▼
兄様、お時間がありましたら
食事をご一緒に…▼
[アーサー]
食事…?▼
[ティニー]
その…兄様と少しでも
一緒にいられたら…▼
そうすればお互いのことを
もっと知ることができると思って…▼
[アーサー]
そうか…
すまなかったなティニー。
お前に気を遣わせてしまって。▼
[フィヨルム]
ふふ。気持ちは二人とも
同じだったようですね。▼
[アーサー]
ティニー。
離ればなれの時間は長かったが
この世でたった二人の兄妹だ。▼
互いが歩み寄れば
きっとよい関係を築けると思う。▼
[ティニー]
は、はい!
私もそう思います!▼

受難の雷姫 ティニー

C

[レギン]
今日も訓練がんばるの!
みんなが必要としてくれる
英雄になるのー!▼
[ティニー]
……▼
[レギン]
ん? 訓練場の前に誰かいる?
なにしてるの?
あなたも訓練しに来たの?▼
[ティニー]
えっ!?
い、いえ、その…
け、見学していただけなのですが…▼
[レギン]
見学? 見学なら訓練場に
入ったほうがよく見えるの。▼
えーと、あなたはこの前
アスク王国にやってきた…▼
[ティニー]
ティニーと言います。
あなたはニザヴェリルの
レギン王女…ですよね。▼
すごく変わった鎧を
着ていたので覚えています。▼
[レギン]
ふふっ、よろしくなの
ティニー!▼
ティニーは魔道士…だよね?
今ね。ちょうど訓練場で
魔道士の英雄たちが訓練してるの。▼
(暗転)
[リンダ]
タイミングを合わせて…
いくわよ!▼
[メイ]
私もいくよ! 決めちゃえ!▼
[ティルテュ]
これでトドメ!
よしっ!▼
[メイ]
おおーっ! やったね!
連携バッチリだったよ!▼
[ティルテュ]
だんだん息が合ってきたよね~。▼
元いた世界はみんなバラバラなのに
ずっと前から気心の知れた
友だちだったみたい!▼
[ティニー]
……。
ティルテュ母様があんなに楽しそうに
笑っているところ、はじめて見た…▼
[レギン]
ん? んん? もしかして
ティルテュに用があるの?
私が呼んで来てあげるの!▼
[ティニー]
えっ! そ、その!
レギン王女…!!▼
(暗転)
[レギン]
ティニー!
ティルテュを連れて来たの!
あれっ…?▼
[ティルテュ]
誰もいないね?▼
[レギン]
えっ、えっ? ティニー?
さっきまでここにいたのに。
どこに行ったんだろ?▼
[ティルテュ]
ねえ、レギン。
あたしを見ていた子、
ティニーって言ってた?▼
[レギン]
確かにそう言ってたの。▼
[ティルテュ]
ふーん、そっかー。
ティニーか…▼

B

[ティニー]
兄様。
やっぱり私たちはこの世界で
母様に会うべきでないのでしょうか?▼
[アーサー]
母さんに会いたい気持ちは
俺も同じだ、ティニー。▼
しかし、俺たちが母さんに会えば
母さんがその後の運命を
知ってしまうことになるかもしれない。▼
[ティニー]
……▼
[アーサー]
バーハラの戦いのあと
俺とティニーを連れた母さんは
フリージ家には戻らなかった。▼
でも、母さんとティニーは
強引にフリージ家に連れ戻され…▼
[ティニー]
フリージ家に戻った私が覚えているのは
いつも悲しそうにしていた母様の顔…▼
そして、母様は口にするのも
おぞましい仕打ちを受け
そのまま帰らぬ人に…ううっ。▼
[アーサー]
ティニー、前にも言ったが
フリージの民を恨んではならない。▼
すべての元凶はブルームと妃のヒルダにある。
俺たちが討たねばならぬのは
フリージ家に巣食う悪辣な魂だ。▼
[ティニー]
はい、兄様…▼
[アーサー]
アスク王国…
この世界に存在している母さんは
自らの運命を存じ上げないはず。▼
この先に起きる悲劇を知らせ
母さんの笑顔を奪うことはできない…▼
[ティルテュ]
ねえ、誰からなにを奪うのー?
それって深刻な話?▼
[ティニー]
ティルテュ母様!?▼
[アーサー]
ど、どうしてここに!?▼
[ティルテュ]
ねっ、あなたたち
あたしの子どもってホント?▼
アンナ隊長に尋ねてみたら
アーサーとティニーは
未来で授かる子って教えてくれたの!▼
[アーサー]
くっ、アンナ隊長…
悪い人ではないのだが…▼
[ティルテュ]
すごいすごい!
あなたたち、ホントにあたしの子なの?
ふふっ、なんだか楽しくなってきちゃった!▼

A

[ティルテュ]
あっ!
そのペンダント…▼
[ティニー]
はい。これは母様にもらった
唯一の形見です。▼
[ティルテュ]
それ、見覚えある!
確かにあたしのだー!▼
[アーサー]
俺も母さんから
このペンダントを頂きました。▼
[ティルテュ]
それもあたしの!
本当に二人はあたしの子どもなのね!
すごーい!▼
まだ結婚もしてないのに
こんなに大きな自分の子どもに
会うなんて…ふふっ!▼
[ティニー]
うっ…ううっ…ぐすっ…
くっ、うううっ……▼
[ティルテュ]
えっえっ!?
ど、どうしたの、急に泣き出して。
あたし、なにか変なこと言った!?▼
[ティニー]
いえ、母様はなにも悪くありません。
ただ…。▼
こんなにまぶしい笑顔の
母様を見るのは
はじめてで…ううっ…▼
私の知ってる母様の顔は…
い、いつも悲しそうだったから。▼
[ティルテュ]
ふーん、そうなんだ。
むずかしいことはわかんないけど、
何かあったのかな…▼
あれ? というか…
どうしてすぐに二人は
会いに来てくれなかったの?▼
[アーサー]
いえ、本当はすぐにでも
会いたい気持ちでいっぱいでした。
ですが…▼
[ティルテュ]
……▼

S

[ティルテュ]
なんとなく…わかっちゃった。
つまり、未来のあたしに
なにか不幸が起きるのね?▼
[ティニー]
……!▼
[ティルテュ]
ふーん、なるほどー。
それをあたしに知られるのが嫌で
会いに来なかったってこと?▼
[アーサー]
……▼
[ティルテュ]
あ、でも平気。
あなたたちが気にかけているのは
異界にいたあたしでしょ?▼
今ここにいるあたしが
同じ運命とは限らないし。▼
[アーサー]
そ、そういうもの…なのですか?▼
[ティルテュ]
えーっと、あたしも
本当はよくわかってないんだけど…
エクラも言ってたの。▼
異界は未来の数だけいっぱいあって、
ユグドラル大陸が存在する異界も
ひとつじゃなくて…▼
だkら、みんなの運命を違っているとか…
なんかそんな感じの話!▼
[ティニー]
じゃ、じゃあ…
もしかしたら目の前にいる母様は…▼
私が知っている運命とは
別の運命を辿る可能性も…▼
[ティルテュ]
うん、そういうこと!▼
でも、アーサーとティニーは
いい子そうだから、あなたたちを
授かる運命は変わらないでほしいな。▼
[アーサー]
そう言っていただけると…
うれしいです。▼
俺とティニーが知る母さんは
とても悲しい運命を辿りました。▼
ですが、今ここにいる母さんは
未来を変えられる可能性もあると…▼
[ティニー]
兄様、私はお会いできたのが
別の異界の母様だとしても
幸せな未来を掴んでほしいです。▼
[ティルテュ]
大丈夫! こうして
アーサーとティニーに出会ったことで
もうすでにあたしの運命は変わってるかも!▼
きっと二人はあたしの運命を変えるために
呼ばれたんじゃないかな…なんてね!▼
[ティニー]
ふふっ、母様って
とても明るい人だったのですね。▼
[アーサー]
そうだな…
それを知っただけでも
アスク王国に来た甲斐があった。▼
[ティルテュ]
いやいや、それだけで
満足しちゃダメだからね!▼
今、この国は戦いで大変なの。
アーサーとティニーにも
力を貸してもらうわよ。覚悟してね!▼
[アーサー]
もちろんです、母さん。▼
[ティニー]
母様と兄様と一緒に
精一杯戦い抜いてみせます。
未来の可能性を信じて!▼

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Last-modified: 2022-05-12 (木) 09:49:50
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