章別会話
8章 世界樹の中へ → 9章 蜜の【癒し手】 → 10章 命の取引
第8部 9章 蜜の【癒し手】†
1節 目覚めた場所は†
オープニング†
- [ヘイズルーン]
- あ…気がつきましたか?▼
良かったです…
顔色も良くなって…
起き上がれますか?▼
私はヘイズルーンと申します。
【癒し手】の一人…
蜜の【癒し手】です。▼
毒で倒れたあなたに
私の蜜を飲ませて…
治療させていただきました。▼
でも、毒を
完全には癒せてはいませんから、
ご無理をなさらないように…▼
あなたは
エクラ様…
でしたね。▼
今、あなたの仲間の方々を
呼んで参ります。みなさん、
あなたの無事を祈っておられました。▼
- (暗転)
- [シャロン]
- エクラさん、
良かったです…!▼
- [アルフォンス]
- 本当に…
無事で良かった。▼
- [アンナ]
- あなたが毒で倒れた後、
敵は撤退したわ。
でも、治療法が何もなくて…▼
困り果ててたところで、
この人が助けてくれたの。▼
- [ラタトスク]
- ヘイズルーンお姉ちゃんの蜜は、
あたしなんかよりずっと
すごい癒しの力があるの。▼
- [ヘイズルーン]
- いいえ、私は…
【癒し手】として
癒すことしかできませんでした…▼
私は他の家族のような力も
強さもありませんでした…
ですから…▼
【葬り手】として
役に立たない私は、
お父様に見捨てられたのです…▼
ラタトスク、あなたは
お父様の任務に
背いたと聞きました…▼
- [ラタトスク]
- う、うん…
ごめんなさい…▼
- [ヘイズルーン]
- いいえ、良いのです…
家族が人を傷つけるのは
私にとっても辛いことでした…▼
ラタトスク…
あなたは正しい道を選んだのです。
私は、あなたの味方ですから…▼
- [ラタトスク]
- お姉ちゃん…▼
あたし、お父さんが好きだった。
昔の優しかったお父さんが…
でも…▼
- [ヘイズルーン]
- ええ…お父様は変わってしまわれました。
今のお父様が望むのは、
人々を癒し救うことではなく…▼
ただ、お父様自身の
望みを叶えること…▼
- [アルフォンス]
- レーラズの望み…
それは?▼
- [ヘイズルーン]
- 私も詳しいことは
聞かせていただいておりません。
ただ…▼
愛する家族と再会する…
お父様は
そう仰られました…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [ヘイズルーン]
- ユグドラシルはとても広いです。
ですが、このあたりのことでしたら、
私も少し知っています。▼
上層へ行く道は、そう…
あちらです。▼
2節 情熱の騎士†
オープニング†
- [カイル]
- フォルデのやつ、
また絵なんか描いて…▼
3節 花開く才能†
オープニング†
- [レーラズ]
- では行ってくるよ、我が子たち。▼
- [ラタトスク]
- お父さん、ほんとにいくの?▼
- [レーラズ]
- ああ。
苦しむ人に手を差し伸べるのが
私たち【癒し手】だからね。▼
- [ニーズヘッグ]
- でも、街の人達
み~んな言ってたわよ~。
あの王様は悪い人だって…▼
- [フレスベルグ]
- 人々は皆、
あの暴虐の王を恐れていると…▼
- [レーラズ]
- そうだね。
けれど、今、
私が助けなければ…▼
王は重い病に苦しんだ末に…
死ぬことになるだろう。▼
- [エイクスルニル]
- …………▼
- [レーラズ]
- 善人は救うけれど、
悪人は救わずに見捨てる…▼
それは、私たちが
命を選ぶということだ。
本当に、それでいいのだろうか…?▼
- [ヘイズルーン]
- …お父様…▼
- [レーラズ]
- すまない、
難しい話をしてしまったね。
私の気持ちはもっと単純だ。▼
【癒し手】として
目の前の命を救いたい…
ただそれだけなんだ。▼
- (白く光る)
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [アメリア]
- もう見習いじゃないんだから、
しっかりしなきゃね。▼
4節 優しき決意の王女†
オープニング†
- [エイリーク]
- 強くならなければ。
王女として、そして
兄上とリオンのためにも…▼
5節 兄と妹と†
オープニング†
- [エイクスルニル]
- 俺は何も考えない…
考えない方が良い…▼
この肉体はただ、
かつてのレーラズ様の
言葉に従うのみ…▼
クリア後†
- [エイクスルニル]
- ぐっ…
俺の肉体はまだ…
降伏していない…▼
- [ヘイズルーン]
- 待ってください、お兄様…!▼
- [エイクスルニル]
- ヘイズルーン…
お前もラタトスクと共に…▼
- [ラタトスク]
- お兄ちゃん…▼
- [ヘイズルーン]
- お願いです、もうおやめください。▼
お兄様がこの方々を傷つけ、
私が蜜で癒す…
悲しいと思いませんか?▼
お兄様も私も、
家族はみんな【癒し手】でした。
この力は、癒すためのもの…▼
お兄様も本当は、
そう思ってるのではありませんか?▼
- [エイクスルニル]
- …………▼
…確かに、そうだ。▼
家族は二つに分かれてしまった。
【葬り手】に変わった者…
【癒し手】から変われなかった者…▼
- [ヘイズルーン]
- …お兄様…▼
- [エイクスルニル]
- 俺にとって大切なのは妹たちだ。
妹たちが二つに分かれたなら…
どちらとも戦うことはできない。▼
俺はどちらにも味方せず、
どちらも傷つけない…
そう決めよう。▼
お前たち二人が
アスク王国の味方をするのなら、
俺は彼らを傷つけないと約束しよう。▼
- [ラタトスク]
- お兄ちゃん…!▼
- [ヘイズルーン]
- お兄様…
ありがとうございます。▼
- (場面転換。会話シーンへ)
- [エイクスルニル]
- …道案内できるのはここまでだ。
俺とヘイズルーンはここで別れる。▼
ここから先はユグドラシルの最上層…
俺やヘイズルーンは息をすることさえ
できない場所になる。▼
- [ラタトスク]
- うん。
お兄ちゃん、お姉ちゃん。
二人はここにいて。▼
あたし、行ってくる。
この先、もしも
お父さんと戦うことになっても…▼
- [ヘイズルーン]
- ラタトスク…▼
- [ラタトスク]
- また戻ってくるから。
そしたらまた一緒に、
昔みたいに暮らせるといいね。▼
- [ヘイズルーン]
- ええ…本当に…▼
- [シャロン]
- 色々ありがとうございました!
ヘイズルーンさん、
それからエイスク…▼
えっと、
エイスクルクル…▼
- [エイクスルニル]
- エイクスルニルだ。▼
- [シャロン]
- すみません!▼
- [エイクスルニル]
- 最上層にも幾度となく分かれ道がある。
長い道のりだが、ラタトスクなら
正しい道がわかるはずだ。▼
その道を進めば、
レーラズ様がおられる間に辿り着く。▼
- [アルフォンス]
- わかった。ありがとう。▼
…そうだ。
最後に一つだけ、
聞いても良いかな?▼
- [エイクスルニル]
- 何だ?▼
- [アルフォンス]
- ふと、気になったんだ。▼
レーラズのことを、
ラタトスクはお父さんと呼んでいた。
ヘイズルーンもお父様と…▼
でも君だけは、
レーラズを父と呼ばなかった。
ずっと、レーラズ様と…▼
些細なことかもしれないけれど、
それはどうして…▼
- [エイクスルニル]
- ……、
答える気はない。▼
- [ラタトスク]
- ど、どうしたの、お兄ちゃん…?▼
前は、お兄ちゃんも
父上って呼んでたよね。
何かあったの…?▼
- [エイクスルニル]
- …お前たちが気にする必要はない。▼
…知らない方が、幸せだ…▼
- [ラタトスク]
- ?▼
- [エイクスルニル]
- 話は終わりだ。
俺たちはここを立ち去る。▼
気をつけて進め。
ラタトスク…▼
コメント†