章別会話
9章 蜜の【癒し手】 → 10章 命の取引 → 11章 刃の【葬り手】
第8部 10章 命の取引†
1節 対面†
オープニング†
- [アンナ]
- …また分かれ道ね。
もう何度目かしら…
ラタトスク、お願いできる?▼
- [ラタトスク]
- はははい!
えっと、こっち!
あっちはいきどまりだから。▼
- [シャロン]
- ありがとうございます、ラタトスクさん。
…あとどのくらいあるんでしょう?▼
- [ラタトスク]
- あたしたちにもわからないの。
ユグドラシルは生きているから、
前あった道も変わってたりして…▼
- [アルフォンス]
- 九の世界にまたがる世界樹…
かなりの道のりになる覚悟を
しておいた方が良さそうだね。▼
- [レーラズ]
- なに、ご足労には及ばないよ。
私からこうして
出向けばいいのだから。▼
- [アンナ]
- !?▼
- [レーラズ]
- やあ諸君。また会ったね。
おっと、こうして
直接会うのは初めてだったかな。▼
そうそう、
ヘンリエッテ女王はお元気かな?
心より回復を祈っているよ。▼
- [アンナ]
- !
あなたが…!▼
- [レーラズ]
- そう、私がレーラズ。
【葬り手】の長だ。▼
- [アルフォンス]
- !▼
- [レーラズ]
- おっと、慌てて
私に斬りかかろうなどとは
しないで欲しい。▼
無駄なやりとりは面倒だ。
最初にはっきり伝えておこう。▼
私は、君たちが言うところの
神々に等しい存在だ。
人には、私を討つことはできない。▼
アルフォンス王子、君あたりは
何か方法があるはずだと信じ込み、
最期まで頑張るのだろうが…▼
…残念だね。
この世界樹ユグドラシルの中のどこにも、
その方法は存在しないのだよ。▼
そして私を討てぬ限り、
君たちはここから出ることは
できないのだよ。▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レーラズ]
- よって、君たちはもう私に勝てない。
理解したかね?▼
- [アンナ]
- このっ……!▼
- [レーラズ]
- そう睨まないでくれたまえ。
信じてもらえないかもしれないが…
私は君たちと戦うつもりなどない。▼
一つ、平和的に
取引といこうじゃないか。▼
- [アンナ]
- 取引…ですって?▼
- [レーラズ]
- 私はヘンリエッテ女王にも
君たちにも何の恨みもない。▼
和平妨害も襲撃も、ただ
依頼を受けて行ったものだ。
依頼人の名は明かせないがね。▼
私は彼の望みを叶え、
彼は私の望みを叶えてくれる…
そういう取引だ。▼
だが私は迷っているのだよ。
私の願いを本当に叶えられるのは、
依頼人ではなく…▼
エクラ、
君ではないかと。
それを確かめたいのだ。▼
- [アルフォンス]
- 一体、何の話を…?▼
- [レーラズ]
- 私には君たちが望むものを
提供する用意がある。
ヘンリエッテを救う解毒薬だ。▼
そして今度、君たちの国に
一切干渉しないと誓おう。
良い話だろう?▼
- [アンナ]
- そんな口約束、
信用できるわけないでしょ!▼
- [レーラズ]
- ではついでに、
私の配下の【葬り手】たちを
全員殺してみせよう。どうかね?▼
- [アンナ]
- …………▼
- [レーラズ]
- 私が本気だと伝わったかね。
私はただ、君たちと
取引したいだけなんだ。▼
- [アルフォンス]
- …あなたの望み、とは?▼
- [レーラズ]
- 家族だよ。
私の愛する家族だ…▼
エクラ…
九の世界の神々さえ持ち得ない力を
君は持っているそうじゃないか。▼
その力を、一度だけ
私のために使って欲しい。
私の家族を蘇らせて欲しいのだ。▼
君たちにもわかるだろう。
家族を亡くす悲しみは…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [レーラズ]
- ここから先に、泉がある。
ウルズの泉…ユグドラシルの
癒しの力の源となるものだ。▼
そこでなら、エクラ…
君の力で私の願いを
叶えることができるはずだ。▼
では、失礼。
私はその泉で待っていよう。▼
いいかね。
エクラ、
これは私と君の取引だ…▼
2節 開かれし未来へ†
オープニング†
- [シャロン]
- ど、どうしたらいいんでしょう?
お母様の解毒薬の話…
信じていいんでしょうか?▼
- [アンナ]
- …普通なら信用すべきじゃないわ。
ただ、私が見る限り…
レーラズの目は本気だったわ。▼
ねえ、エクラ…
念のために聞くけど、▼
レーラズの家族を蘇らせる方法なんて…
あなたは知らないわよね?
やっぱり、そうよね…▼
3節 聖王の懐刀†
オープニング†
- [王]
- おお、【癒し手】よ、礼を言うぞ。
よくぞわが宿病を消し去ってくれた。▼
- [レーラズ]
- 礼には及びません。
私は当然のことをしたまで。▼
- [王]
- いやいや、謙遜は無用。
我が国の癒し手を名乗る者どもは皆、
我が病を治せぬ屑ばかり。▼
何人もの首を刎ねたか、
もはや数え切れぬ。
屑の命など数える気もないがな。▼
- [レーラズ]
- …………▼
- [王]
- だがお前は別だ。
何物にも代えがたい力をもっている。▼
わしに仕えよ。
わしに尽くせば、
望みの褒美を与えよう。▼
- [レーラズ]
- …申し訳ありません。
私たちは【癒し手】です。▼
私たちの望みは、
あらゆる世界の苦しむ人々を
癒すことだけ…▼
- [王]
- その望みは諦めよ。
お前はもう
どこへも行けぬ。▼
レーラズよ。
お前も、お前の家族も
生かして帰しはせぬ。▼
- [レーラズ]
- …何をおっしゃるのです…▼
- [王]
- お前の家族は既に捕らえている。
お前を殺すと脅せば、
皆、おとなしく出てきて従ったぞ。▼
まずは、我が老いを癒せ。
わしが不老不死となり、
永遠に生きられるように。▼
お前ならばできるであろう。
できぬというのなら…▼
できるまで、
お前の子を
一人ずつ殺す。▼
- [レーラズ]
- …な…▼
- [王]
- やはりな。お前にとって
家族は何にも代えがたいもの。
だからこそ、殺す。▼
大切な我が子を
一人ずつ失えば、
お前も必死になるであろう。▼
- [レーラズ]
- おやめください。
もしそのようなことをすれば、
私はあなたを…▼
- [王]
- わしを殺す、か?
いいや、知っておるぞ。
世界樹ユグドラシルの半身よ。▼
確かに、お前がその力を振るえば、
わしや兵どもを殺すことなど
造作もなかろう。▼
だが、お前にはできぬ。できぬのだ。
お前がユグドラシルの
【癒し手】である限り、な。▼
- [レーラズ]
- …………▼
- [王]
- 開く神は、閉ざせぬように。
閉ざす神は、開けぬように。▼
ユグドラシルの【癒し手】は、
人を傷つけられぬ。▼
心に働きかける術も、癒しのためのもの。
お前は、望まぬ相手に
それを強いることはできぬ。▼
ゆえに、お前は何もできぬ。▼
- [レーラズ]
- ……王……▼
- [王]
- さて、お前の子は何人だったか?
まず手始めに一人、首を刎ねよ。
明日はもう一人だ…▼
- (白く光る)
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [ルフレ]
- 失った過去の記憶より、
みんなといられる今が大切なんです。▼
4節 ファーガスの戦鬼†
オープニング†
- [フェリクス]
- 人も獣も同じ…
追い詰められた者ほど
手段を選ばずに向かってくる。▼
5節 私の家族を†
オープニング†
- [レーラズ]
- やあ、よく来てくれたね。▼
ここがウルズの泉…
ユグドラシルの命の源とも
言うべき場所だ。▼
さあ、エクラ。
この泉で、
私の家族を蘇らせてくれ。▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レーラズ]
- 断っておくが、
君の召喚の力ではだめなのだ。
異界の同一人物ではだめなのだ。▼
昔、私と共に過ごした家族…
無惨に殺された家族…▼
あの時の、
私の家族を蘇らせるのだ。
できるね?▼
- [アルフォンス]
- レーラズ、
エクラは
そんな方法は知らない。▼
- [レーラズ]
- 馬鹿な…
方法を知っているとしたら、
エクラだけなのだ。▼
九の世界の誰に尋ねようと、
私の家族を蘇らせる方法など、
知っているはずがない。▼
エクラ…
君は創造主さえ越える力を
持っている…持っているはずだ…▼
そうでなければ。私の家族を
蘇らせることはできないのだから…▼
蘇らせることはできない…?
そんなことは…あってはならない…
絶対に…できなければいけないのだ…▼
- [アルフォンス]
- ……。
レーラズ…
あなたは…まさか…▼
- [レーラズ]
- エクラ…
君はどうすれば
その方法を思い出す?▼
君に毒を盛り、
私に従わねば殺されると
脅したつもりだったが…▼
君自身が
殺されるだけでは、
まだ足りないかね?▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レーラズ]
- 私も昔…できないといったよ。
人を不老不死にすることなど
できないと…▼
だが、エクラ。
君の大切な者たちの命が
一人ずつ奪われていけば…▼
君の気も変わるのではないか?
もっと真剣になるのではないか?
死にもの狂いになるのではないか?▼
そうだな。手始めに、
そこのアルフォンス王子が死ねば…
君は私の願いを叶える気になるのでは?▼
- [アルフォンス]
- あなたは…
正気を失っているのか…?▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [レーラズ]
- エクラ…
君の大切な仲間が一人ずつ死ねば、
君は嘆き悲しみ、そして…▼
私の願いを叶えてくれるだろう。
私はその時が来るのを
いつまでも待つよ…▼
クリア後†
- [レーラズ]
- ひとまず退散しておこう。
だが、憶えておいてくれたまえ。
エクラ。▼
大切な家族との幸せな日々。
それを取り戻すためなら、
私は何でもする…何でもだ…▼
まずは、
君の仲間からだ。▼
- [アルフォンス]
- …っ…!▼
- [シャロン]
- …いぅっ…!?▼
- [アンナ]
- …いたっ…!?▼
- [レーラズ]
- 地中から毒を刺した。
エクラ、
君のより強い毒をね。▼
効くまでに多少時間はかかるが、
確実に死ぬ。
脅しではなく、本当にね。▼
さて、ではまた後で会いに来よう。
君が仲間たちの死体を前に
嘆き悲しんでいる頃に…▼
- (場面転換。会話シーンへ)
- [アンナ]
- レーラズの毒…!
私たちに治療法はないわ。
助かる可能性は…▼
- [ラタトスク]
- そそそう!
ヘイズルーンお姉ちゃんの
とこ!▼
- [アルフォンス]
- エクラ…
先ほどのレーラズの様子…
正気とは思えなかった。▼
君なら望みを叶えてくれるという
妄執に取り憑かれているみたいだ。▼
君が実際には
そんな力を持っていなくても…▼
- [アンナ]
- そもそも、レーラズが
蘇らせたい家族って誰なの?▼
ラタトスク、
あなた知ってる?▼
- [ラタトスク]
- う、ううん。しらない…▼
あたしたちの家族は、
お父さんと、
お兄ちゃんと、お姉ちゃんたち…▼
他に亡くなった
家族がいたなんて、
ぜんぜん聞いたことない。▼
誰なのかな、
その人って…?▼
- [シャロン]
- もしかしたら…エイクスルニルさんなら、
何か知ってるかもしれません。
その家族のこと…▼
- [アルフォンス]
- 確かに、彼は言っていた。
知らない方が幸せだ、と…▼
コメント†