章別会話
5章 狙われた皇女 → 6章 伏せ札を開く → 7章 和平調印の日
第8部 6章 伏せ札を開く†
1節 無数の侵入口†
オープニング†
- [アンナ]
- エンブラ側からの連絡のよれば、
調印式は予定通り行われるそうよ。▼
ヴェロニカ皇女は、
自分の怪我も毒のことも
隠し通しているみたいね…▼
- [シャロン]
- …ヴェロニカ皇女…
わたしたちがもっと早く
助けに行ってたら…▼
- [アンナ]
- シャロン、気に病まないで。
私たちは最善を尽くしたわ。▼
暗殺する側は、
どの時間にどの場所で
仕掛けるか選ぶことができる…▼
でも暗殺を防ぐ側は、戦場を選べない。
いつどこから
仕掛けてくるかわからない…▼
ラタトスクが情報を
流してくれているから
なんとかなってるけれど…▼
この戦いはどうしても、
守る側が不利になるわ。▼
- [アルフォンス]
- 確かに…後手に回っている限り、
僕たちは勝てない。
せめて敵の動きを封じなければ…▼
- [アンナ]
- でも、敵はアスク、エンブラ両国の
至る所に出現しては姿を消している…
まさに神出鬼没よ。▼
- [ラタトスク]
- ユユユグドラシルの根は
すべての世界に繋がってて、
根はたくさんあるから。▼
アスク王国と
エンブラ帝国につながる
入り口も何千もあって…▼
- [シャロン]
- なな何千ですか?
それじゃとても防ぐなんて…▼
- [ラタトスク]
- それに、根は生きているから、
前と同じ場所にはなくて、
いつも動いてるの。▼
お姉ちゃんたちはそれを感じ取れるから、
そうやっていろんなとこから
出入りしてるの。▼
- [アンナ]
- だから敵のいた場所を
いくら捜索しても何も出ない。▼
そして安全を確認したはずの場所から
いきなり奇襲を仕掛けられる…
厄介ね。▼
- [シャロン]
- わたしたちの知ってる
異界への入り口がいろんなとこから
急に出たり消えたりする感じですね。▼
じゃあ、対抗策は…
うーんうーん…
お、お兄様いかがでしょう?▼
- [アルフォンス]
- ……。
ラタトスク、その根のすぐ近くまで、
僕たちが接近する方法はないかな?▼
それとできれば、
根が別の場所に動くまで、
時間が稼げれば…▼
- [ラタトスク]
- むむむり。
根はすぐにどんどん
動いていっちゃうから…▼
あ、でも…
お姉ちゃんたちが使ってる
一番太い根なら…▼
- [アルフォンス]
- その根なら、
動くまで時間が稼げる?▼
- [ラタトスク]
- うん。ゆっくり動くから、
大勢の兵をいっぺんに
送り込む時に使うんだって…▼
でも、その根の動きは
お姉ちゃんたちしか
知らないけど…▼
- [アルフォンス]
- …………▼
…以前、聞いたことがある。
世界樹ユグドラシルは
開神アスクとも所縁がある。それなら…▼
ラタトスク。
君に頼みがある。
これが最後の頼みだ。▼
- [ラタトスク]
- はははいっ。▼
- [アルフォンス]
- その根の動きを知りたい。
別の場所へと動く前に、
先回りして辿り着きたい。▼
君の姉たち…彼女たちの
動きが事前にわかれば、
突き止めることができるはずだ。▼
- [ラタトスク]
- わわわかった、がんばる!
でも、最後って…?▼
- [アルフォンス]
- 敵はおそらく、
君が裏切り者だと
疑いつつある…▼
まだ確証は掴めていないはず…
でも、君の身は
これからさらに危険になる…▼
だから、君への頼みはこれが最後…
その後は組織には戻らず、
僕たちのもとにいて欲しい。
調印式まで残りわずかだ。
君から得る敵の情報を
絶つかわりに…▼
敵に一撃を与える切り札に
なるかもしれない。▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [ツクヨミ]
- 子供ではない。
私はツクヨミだ。▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [ラタトスク]
- …お姉ちゃんの…
行先を突き止める…
それがわかれば…▼
- [ニーズヘッグ]
- ねえ~
何してるの~ラタトスク?▼
- [ラタトスク]
- ひゃあああ!?▼
どどどうしたの?
ニーズヘッグお姉ちゃん…
さっき、疲れたから一眠りするって…▼
- [ニーズヘッグ]
- 寝るつもりだったんだけど~、
な~んか怪しい~と思って。▼
- [ラタトスク]
- 怪しいって…
ななな何が…?▼
- [ニーズヘッグ]
- ねえ~ラタトスク。
あんた、まさかと思うけど…▼
──パパを裏切ってるわけ?▼
- [ラタトスク]
- そ…!▼
そそそ…そんなことない。▼
- [ニーズヘッグ]
- ……。
ふ~ん…▼
ま、どうでもいいけど~。
もともと
あんたってば役立たずだし。▼
癒すのだって、殺すのだって、
あたしたちみたいに
全然うまくできないしね~▼
- [ラタトスク]
- ご、ごめんなさい…▼
- [ニーズヘッグ]
- …………。
でもさ~、昔さ…▼
ほら、あたしが
実食べ過ぎて
酔って寝ちゃった時…▼
あんたってば、一晩中
ムダにあたしの傍にいたっけ~。▼
- [ラタトスク]
- う、うん…▼
- [ニーズヘッグ]
- バカみたいよね~。
あんなのすぐ治るのに
あんたってば必死な顔しちゃってさ~▼
あたしのこと、
本気で心配してて…▼
…な~んか急に、
あの時のこと思い出しちゃった。▼
- [ラタトスク]
- …お姉ちゃん…▼
- [ニーズヘッグ]
- あ~ねむ~そろそろ寝るわ。
ねえ、ラタトスク。
あんたはどうせ役立たずなんだし…▼
あんたはあんたで、
好きに生きれば?
じゃ、おやすみ~▼
- [ラタトスク]
- …………▼
…お姉ちゃん…▼
2節 白夜王国の軍師†
オープニング†
- [ユキムラ]
- 私はユキムラ。
浅学非才の身ではありますが、
どうかお見知りおきを。▼
3節 悲劇にさす光明†
オープニング†
- [モズメ]
- あたい昔から、
畑仕事と狩りは得意なんよ。▼
4節 家族だから†
オープニング†
- [フレスベルグ]
- …ここよ。
明日の今頃の時間に、
ここに根が伸びてくる…▼
それを入口に、
私たちは次の任務に向かう。▼
- [ラタトスク]
- ここ、が…▼
ああありがとうお姉ちゃん!
教えてくれて。▼
で、でもいいの…?
任務のことは、誰にも秘密だって
お父さん…▼
- [フレスベルグ]
- あなたは、家族だから。▼
- [ラタトスク]
- …………!▼
- [フレスベルグ]
- ラタトスク。
あなたを疑ってる者もいる…
ニーズヘッグもそう…▼
でも、
私は…あなたを信じてる。
何があっても、絶対に。▼
あなたは、
私の大切な家族だから…▼
- [ラタトスク]
- ……っ……▼
…お姉…ちゃん…▼
- [フレスベルグ]
- 泣かないで、ラタトスク。
全部終わったら、また前みたいに
みんなで過ごしましょう。▼
家族みんなで、一緒に…
ね?▼
- [ラタトスク]
- …う…うん…▼
- [フレスベルグ]
- じゃあ、私は行くから。
また明日ね…▼
- [ラタトスク]
- …うん…。
…………▼
…ごめんなさい…
…ごめんなさい、お姉ちゃん…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [アクア]
- カムイは私の鏡のような存在なの。
辿ってきた運命も…▼
5節 扉よ閉じよ†
オープニング†
- [ラタトスク]
- ここここ…!
ここが…▼
ユグドラシルの…
一番太い根…▼
- [アルフォンス]
- ありがとう、ラタトスク。
…………▼
やはり…僕たちの知る
異界の扉に似た力を感じる。
これなら…▼
- [ラタトスク]
- どうするの?▼
- [アルフォンス]
- アスク王国と
エンブラ帝国は
対になる力を持っている…▼
僕たちアスク王国は、
異界の扉を開く力を。
そして…▼
- [ヴェロニカ]
- …あたしたちエンブラ皇族は、
異界の扉を閉ざす力を。▼
- [シャロン]
- ヴェロニカ皇女!▼
- [アルフォンス]
- すまない、ヴェロニカ皇女。
そんな身体の君に
無理をさせてしまって…▼
- [ヴェロニカ]
- 気にしないで…
あたしもあなたと同じ。
両国の平和のためなら…▼
これが異界の扉なら…
エンブラの力で
閉ざせるかもしれない。▼
そうすれば…▼
- [アルフォンス]
- ああ。敵がユグドラシルから
両国へ侵入する道を
断ち切れる。▼
クリア後†
- [ヴェロニカ]
- じゃあ、始めるわ…
あなたたちは下がっていて。
…………▼
『エンブラの名において、
扉よ閉じよ』▼
『九の世界に根を張る世界樹…
我が世界への扉を閉じよ』▼
『世界樹より広がる扉が
いかなる地へ繋がろうと
いかなる時へ繋がろうと』▼
『エンブラはそれを
拒絶する──』▼
- (赤く光る)
- (場面転換。会話シーンへ)
- [フレスベルグ]
- ユグドラシルの根が…
…閉ざされた…?▼
- [ニーズヘッグ]
- ええ。
ま~さかあの皇女様に、
ここまでの力があったなんてね…▼
で、ラタトスクは?▼
- [フレスベルグ]
- …………▼
- [ニーズへッグ]
- …ま、あたしは
別にどうでもいいけど~▼
でさ、パパから伝言。
計画は変更。
後はパパがやるって~。▼
- [フレスベルグ]
- 父さんが…?▼
- [ニーズヘッグ]
- そ。
パパに狙われたら、
どんな標的も逃げられない…▼
決行は、調印式。
その式の最中に
暗殺を完了させるって…▼
コメント†