章別会話
12章 毒の【葬り手】 → 13章 心の【癒し手】
第8部 13章 心の【癒し手】†
1節 もういらない†
オープニング†
- (戦闘マップへ)
- [アルフォンス]
- レーラズ!▼
- [レーラズ]
- アルフォンス王子。
君には困ったものだね。▼
早く君が死なないと
エクラも
本気になれないだろうに。▼
- [アルフォンス]
- あなたの配下は…いや、
あなたが創った犠牲者たちは、
もう戦うことはない。▼
残ったのは、あなただけだ。▼
- [レーラズ]
- 構わないさ。
あれらがいようといまいと…
どうでもいい。▼
私の本当の家族では
ないのだから…▼
- [ラタトスク]
- お父さん…▼
- [レーラズ]
- お父さん?
…やれやれ、
理解できる頭がないのか。▼
お前は私の子ではない。
代理品にさえなれない、
不細工な使い捨ての人形だ。▼
- [ラタトスク]
- …………▼
- [アルフォンス]
- ラタトスクは僕たちの仲間だ。
彼女は自分の意志で、
僕たちを助けてくれた。▼
- [レーラズ]
- わからないかね?
それは、私がそのような心を
植えつけたからだよ。▼
だが、出来損ないが
いつまでもいるのも目障りだ。
だから…▼
お前も、もういらない。▼
クリア後†
- [レーラズ]
- ふむ…この力ではまだ足りないか。
良いだろう、
私を追ってきたまえ。▼
ユグドラシルの最上層…
私が最も力を出せる地で、
願いを叶えるとしよう。▼
2節 狂猛の巨人†
オープニング†
- [シアチ]
- ヨトゥンでは強い者が正義だ。
軟弱者に用はない。▼
3節 真実を見る者†
オープニング†
- [エルフィン]
- 偶然と思っていること…
それすらも
運命なのかもしれませんよ。▼
4節 麗炎の盟主†
オープニング†
- [リリーナ]
- 立派な衣装…
ううん、
これに見合う自分にならなきゃね。▼
5節 ありがとう†
オープニング†
- (戦闘マップへ)
- [レーラズ]
- やあ、ここまで
よく来てくれたね。▼
では、君たちを一人ずつ殺そう。
エクラが
私の願いを叶えるまでね。▼
誰からが良いかね?
アルフォンス王子か、
シャロン王女か、それとも…▼
- [ラタトスク]
- …………▼
- [レーラズ]
- …お前は違うな。
お前にはその価値さえない。
ただの…▼
- [ラタトスク]
- ありがとう、お父さん…▼
- [レーラズ]
- …話を聞いていなかったのかね?
お前は私の子ではない。
お前はただの…▼
- [ラタトスク]
- うん…全部、聞いたよ。
それでも…お礼が言いたいの。▼
だって…
あたしがこうして生きてられるのは、
お父さんのおかげだから。▼
あたしは作り物、偽物。
それで、いい。▼
ありがとう。
あたしを作ってくれて。▼
あたしの過去の思い出が、
ほんとは存在しない嘘でも…▼
その嘘のおかげで、
あたしは幸せだったから。▼
- [レーラズ]
- …………▼
- [ラタトスク]
- お父さんから愛されてなくても…
それでも、あたし嬉しいの。
あたしに心をくれた人がいることが。▼
あたしをほんの少しでも
思ってくれた人が…▼
- [レーラズ]
- …やれやれ、くだらない。▼
今のお前の言葉も、
私が過去に植えつけた心が
言わせているだけのこと…▼
- [ラタトスク]
- …お父さん…
…望まれてなくても、それでも…▼
あたし、がんばる。
がんばって、生きていくから。▼
- [レーラズ]
- …なんだ、その目は?
目障りだ。
なぜ、そんな目ができる?▼
お前は私に裏切られ、
家族を失い、自分の意味さえ無くした…
なのに…▼
…違う。
私はそんなふうには作っていない。
お前は…▼
- [アルフォンス]
- みんなが、ラタトスクを変えたんだ。
ラタトスクと共に過ごしたみんなが。▼
- [ラタトスク]
- アルフォンス王子やシャロン王女、
アスク王国で出会ったみんな…
それに…▼
フレスベルグお姉ちゃん、
ニーズヘッグお姉ちゃん…
大切な家族のみんな…▼
みんなの心と…
あたしは生きていきたい。▼
あたし…がんばる!▼
クリア後†
- [レーラズ]
- 馬鹿な…
なぜ、私が…▼
人間には
私を討つことはできない…
決して…▼
なのに…なぜ…?▼
- [アルフォンス]
- ……。
エイクスルニルが
話してくれた…▼
彼は以前…
ユグドラシルの片隅で
偶然、手記を見つけた…▼
家族を失ったレーラズは、
深い絶望に陥り、
未来を見出せなくなった…▼
家族にまた会いたい…
そのために…みずから
死を選ぼうとするほど…▼
- [レーラズ]
- …私…が…死を…?▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レーラズ]
- ああ…そうか…▼
私もまた…
同じ…だったのか…▼
植えつけられた…
偽りの…心…▼
自分が本物だと…
思い込んでいた…
人形…▼
- [アルフォンス]
- …世界樹の枯れ枝に…
レーラズは心を植えつけ、力を与え、
あなたを作った…▼
- [ラタトスク]
- お父さん…▼
- [レーラズ]
- 偽りの私…
偽りの家族。
だが、君は…▼
そうだな…ならば私も、
気紛れを起こしてみるか…▼
【葬り手】の私が
するはずのない…
無意味な戯れを…▼
- (白く光る)
- [ラタトスク]
- …え…?
い、今のって…▼
- [レーラズ]
- フレスベルグ、ニーズヘッグ…
彼女たちに心を植えつけた。
かつてと同じ心を。▼
君が望むなら、
また姉妹ごっこを続けたまえ。▼
ヘンリエッテ女王たちを癒す解毒薬…
これを渡せば、女王や君の仲間たちも
助かるだろう…▼
これで…私の力は…
使い果たした…
ようやく…私も死ねる…▼
……………………▼
- (白く光る)
- [ラタトスク]
- …お父…さん…▼
- (暗転)
- (場面転換。会話シーンへ)
- [ヘンリエッテ]
- 親愛なる皆さん。
私たちアスク王国の望みは、
穏やかな平和です。▼
ですが、これまでの長い歴史から
私たちはよく知っています。▼
話し合いだけで
平和は手に入らないことを…▼
国を守る力と
開かれた心…▼
それらがあって初めて、
私たちは平和を
守ることができるのです。▼
今日、私たちアスク王国は
エンブラ帝国と同盟を結びました。▼
両国の真の平和への
第一歩として…▼
- (暗転)
- [ヘンリエッテ]
- ふう…やっぱり、
かしこまった演説は得意じゃないわ。
あの人のようにはいかないわね。▼
- [シャロン]
- お母様!
格好良かったです!▼
- [アルフォンス]
- はい。
皆、母上のお気持ちを
わかってくれたと思います。▼
- [ヘンリエッテ]
- ありがとう。
あの人のかわりにはなれなくても、
せめて、役目は果たさないとね。▼
- [シャロン]
- ヴェロニカ皇女も、
エンブラ帝国でみんなに
伝えてくれてるんですよね。▼
両国のみんなが同じ場所で
一緒にこういうお話を聞けたら
もっと仲良しになれるでしょうけど…▼
- [アンナ]
- さすがにまだ無理ね。
和平同盟があっても、
これまでの過去は変わらないもの。▼
- [シャロン]
- そうですよね…▼
でもいつか、
そういういろいろも全部乗り越えて、
みんなで友達になりたいです!▼
- [ヘンリエッテ]
- そうね。
何年も、何十年もかかるかも
しれないけれど、いつか…▼
両国がすべてのわだかまりを捨てて、
仲良くなれる日が来ることでしょう。▼
その役目は…アルフォンス。
あなたにお願いできるかしら?▼
- [アルフォンス]
- はい。▼
父上と母上のお心、
民たち皆の願い…▼
そのすべてに、僕は誓います。▼
必ず両国に平和を…▼
- (暗転)
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