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章別会話
第6部 6章 嘘を重ねて真実に†
6章1節 監獄要塞†
オープニング†
- [シャロン]
- ヴェロニカ皇女の処刑…!?▼
そ、そんなことさせません!
わたしたちで絶対助けましょう!▼
- [アルフォンス]
- ザカリア。
彼女を救い出す方法は…▼
- [ブルーノ]
- ヴェロニカが囚われている
監獄要塞は難攻不落…▼
要塞を守る兵たちの
エンブラ帝国への忠誠心も
極めて高い。▼
英雄たちの力なら勝利はできるだろうが…
彼らは最後の一兵まで決して降伏しない。▼
戦えば、
何千ものエンブラ兵を
皆殺しにすることになるだろう。▼
- [アンナ]
- じゃあ、少数精鋭で
要塞に潜入するしか…▼
- [ブルーノ]
- …いや。
監獄要塞の警備は堅牢…
蟻の入る隙もない。▼
誰が挑んだとしても、
潜入は不可能だ。▼
- [シャロン]
- そんなあ…
じゃあ、打つ手なしって
ことですか?▼
- [ブルーノ]
- いや…
それでも、まだ手はある。▼
俺はしばらく別行動をとる。
アルフォンス、すまないが、
【呪詛部隊】との戦いを頼む。▼
- [アルフォンス]
- 何か策があるんだね?▼
- [ブルーノ]
- ああ。
妹は、必ず救い出す。▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [アルフォンス]
- 敵の攻撃は
相変わらず止むことがない…▼
ヴェロニカ皇女を救出させないよう
僕たちをこの地に
縛りつけておく意図か…▼
- [アンナ]
- ヴェロニカ皇女のことは
ザカリアを信じるしかないわ。
私たちは敵を防ぎ切るわよ!▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [エルム]
- 『すべての黒幕は、レティシア』…▼
- [レティシア]
- …なんですって?▼
- [エルム]
- 聞こえたかい?
帝国内で
妙な噂が広がってるそうだよ。▼
『ヴェロニカ皇女は無実』
『陰謀によって陥れられた』▼
『すべての黒幕は、レティシア』
ってね。▼
- [レティシア]
- …くだらない。
下賤な愚民どもの噂話なんて
どうでもいいわ。▼
- [エルム]
- へえ、ずいぶん余裕だね。
噂というか、
全部真実だと思うけど。▼
- [レティシア]
- 真実ですって?
それは違うわ。
一つ大切なことを教えてあげる。▼
真実とは――
みんなが信じた嘘のこと。▼
敵がどんな噂を流したところで、
私は大量の嘘でそれを塗り潰し、
真実を変えるだけよ。▼
- [エルム]
- ということは、
何か手はあるんだろうね。▼
- [レティシア]
- 各地に潜ませている密偵に扇動させ、
愚民どもに、ヴェロニカが
真の罪人だと信じ込ませる…▼
この工作には、
私の持つ手駒のすべてを使うわ。▼
嘘は、私の独壇場。
叩き潰してあげるわ。▼
- [エルム]
- ご立派。
それなら心配なさそうだね。
未来の皇帝陛下?▼
6章2節 囚われの皇女†
オープニング†
- [ティニー]
- このペンダント?
母様の形見よ。▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [ヴェロニカ]
- ………………
……ぅ……▼
- [レティシア]
- 元気だったかしら?
私の小さなヴェロニカ。▼
おなかすいた?
かわいそうに。もう何日も
何も口にしてないんですって?▼
それそうよね。
だって、私が命じたんですもの。
水一滴も与えるな、って。▼
- [ヴェロニカ]
- …………▼
- [レティシア]
- 処刑の日は明後日。
もうすぐよ、
楽しみで待ちきれないわね?▼
ねえ、何か言ってごらんなさい。
私に言いたいことがあるでしょう?
ほら。▼
- [ヴェロニカ]
- ……お姉様……▼
…お姉様の、望みは何…?▼
- [レティシア]
- 決まっているでしょう。
あなたたちからすべてを奪うの。
富も権力も命もね。▼
あなたを処刑した後、
あなたの母が座る皇帝の座も
すぐに奪ってあげるわ。▼
- [ヴェロニカ]
- …それから…?▼
- [ヴェロニカ]
- ……。
それから…?▼
- [ヴェロニカ]
- 皇帝になって…それから…
お姉様はどうしたいの…?▼
- [レティシア]
- …………▼
- [ヴェロニカ]
- あたし…前は…
国とか民とか…
そんなこと、どうでもよかった…▼
でも…ある人に言われたわ。
王は、民のためにあるものだって。
あたしは、ただのわがままだって…▼
アルフォンス王子や
シャロン王女と
何度も会って…▼
くやしいけど…おもったの…
あの人たちは、ほんとうに
民たちのことを思ってる…▼
あたしも…いつか、
あんなふうに…▼
- [レティシア]
- …………▼
- [ヴェロニカ]
- お姉様…あなたは…?▼
- [レティシア]
- っ…黙りなさい!
この私に向かって
偉そうな口を!▼
衛兵!
この小娘を鞭打ちなさい!▼
気を失うまで止めることは許さない。
さあ、やりなさい!▼
- [ヴェロニカ]
- …あたしのことは…どうでもいい…
…すきにして…▼
でも、お姉様…
この国の…みんなのことは…
大切にしてあげて…▼
6章3節 嘘の形勢†
オープニング†
- [アーサー]
- 俺の母は、
解放軍の魔法戦士だったんだ。▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [エルム]
- レティシア。
例の噂のことだけれど…▼
- [レティシア]
- …あなたから聞くまでもないわ。
この国にあふれる愚民どもの様子は
常に監視してる。▼
レティシアか、ヴェロニカか、
どちらが真実か…
現状は、六対四で私の優勢よ。▼
- [エルム]
- お見事。
嘘で塗り潰せば、それが真実になる…
結局、君の言う通りだったね。▼
- [レティシア]
- …………▼
- [エルム]
- どうかした?▼
- [レティシア]
- …本来なら、
私が圧倒的に勝っているはずだったわ。
それほどの工作を仕掛けたのだから。▼
なのに、なぜ…
こんなわずかな優勢でしかないの?
なぜヴェロニカを信じる者がいるの?▼
あんな愚民どもが…
真実に気づけるはずないのに!▼
- [エルム]
- …さあね。▼
- [レティシア]
- もっとヴェロニカの悪事を…
醜聞を作らないと…
ええ、私にとっては造作もないことよ。▼
愚民どもの真実を決めるのは私…
それを教えてあげるわ、ヴェロニカ…▼
6章4節 あなたが決める†
オープニング†
- [イシュタル]
- 私は…
ユリウス様を愛しております…▼
クリア後†
- (場面転換。会話シーンへ)
- [エンブラ兵]
- ヴェロニカ様…▼
- [ヴェロニカ]
- …………?▼
- [エンブラ兵]
- …お召し上がりください。
粗末な食事と水で
申し訳ありませんが…▼
凶悪な死刑囚さえ、
最期はせめて豪華な食事を許されます。
このままではあまりに不憫…▼
- [ヴェロニカ]
- …いらない。
お姉様から…
水もあげるなって言われてるでしょ…▼
ばれたら、
あなたがばつを受けるわ。
だから、いらない…▼
- [エンブラ兵]
- ……。
ヴェロニカ様…▼
- [ヴェロニカ]
- …なに…?▼
- [エンブラ兵]
- 帝国は今、二つに割れております。
あなたか、レティシア様か、
どちらに真実があるのか…▼
民たちも、我々兵も…
迷っております。▼
お教えください。
ヴェロニカ様は、
本当にあのような罪を…?▼
- [ヴェロニカ]
- いいえ。
あたしはそんなことしてない。▼
- [エンブラ兵]
- ……。
では、やはり…▼
- [ヴェロニカ]
- まって。
あたしだけじゃなく…
お姉様にもきいて。▼
- [エンブラ兵]
- レティシア様にも…?▼
- [ヴェロニカ]
- あたしがうそをついて、
あなたをだまそうとしてるのかも
しれないでしょう。▼
あなたたちが信じるべき
真実はどちらか…▼
かんたんに決めないで。
あたしを処刑した後でいい…
よく考えて。▼
あたしの言葉だけじゃない。
なるべくたくさん知って、考えて…
それから、あなたが決めて。▼
エンブラの未来は…
あたしやお姉様みたいな皇族貴族が
決めるものじゃない。▼
未来は、
あなたたちが決めるの。▼
- [エンブラ兵]
- …………▼
6章5節 処刑の日†
オープニング†
- [レティシア]
- ごきげんよう、アスクの皆様。
今日は待ちに待った
ヴェロニカ処刑の日です。▼
もうまもなく、
あの太陽が真上に昇る時、
刑は執行されます。▼
- [シャロン]
- お兄様…
ザカリアさんは…▼
- [アルフォンス]
- 大丈夫だ。
ザカリアなら、きっと…▼
- [レティシア]
- ああ、そうそう。
ヴェロニカに一目会いたいのなら、
ぜひそう仰ってくださいませ。▼
処刑の後、
ヴェロニカの首を
こちらにお持ち致しましょう。▼
- [シャロン]
- ひ、ひどい…許せません!▼
クリア後†
- [レティシア]
- 撤退しましょうか。
ですが、これは勝利の撤退…▼
アルフォンス王子…
おわかりでしょう?
あなたの敗北なのです。▼
結局、あなた方は
ヴェロニカを救うことは
できなかった…▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [レティシア]
- さて。
それでは約束通り、
ヴェロニカの首を…▼
- [エンブラ兵]
- 報告!
報告致します!▼
先ほど監獄要塞の兵が
ヴェロニカ皇女を…▼
- [レティシア]
- ええ。
無事済んだかしら?▼
- [エンブラ兵]
- ヴェロニカ皇女を解放しました!▼
- [レティシア]
- …は?▼
どういう…こと?▼
解放した…ですって?
この私が処刑を命じたのよ。
この私が!▼
なのに…どうして…!?
あの愚民ども、役立たずどもが!▼
- [ブルーノ]
- …それが、お前の失策だ。
レティシア。▼
- [レティシア]
- !?
あなたは…!▼
- (場面転換。会話シーンへ)
- [ブルーノ]
- レティシア。
お前の嘘は、強大な力だ。▼
大量の嘘は、
都合の悪い真実を覆い隠し、
塗り変えてしまう。▼
嘘を操り、自分の思うがままに、
世界を支配できる気にさえ
なったことだろう。▼
- [レティシア]
- …………▼
- [ブルーノ]
- だが、違うのだ。
いくら分厚く塗り固めたところで、
嘘は、脆い。▼
嘘と真実の違いが大きいほど、
嘘は、些細なきっかけで剥がれる。
そして、その下の真実が露わになる…▼
- [レティシア]
- 何が言いたいの!?▼
- [ブルーノ]
- お前は大量の嘘を流すために
あまりに多勢を動かしすぎた。▼
精鋭ばかりではない
多勢を動かせば、
中には隙のある者も出る…▼
俺に捕らえられ、
兵たちの前で
真実を洗いざらい吐く者も…▼
- [レティシア]
- なっ…▼
- [ブルーノ]
- 無論、その者が吐いた言葉が
真実である証拠などない。
お前もそう軽んじていたのだろう。▼
だが、
一度疑いが芽生えれば…
人は迷う。▼
ヴェロニカか、レティシアか、
どちらに真実があるのか…?
監獄要塞の兵たちも迷った。▼
そして…
彼らはみずからの力で、
真実を選び取ったのだ。▼
- [レティシア]
- っ…!
っ…っ…っ…!▼
- [ブルーノ]
- レティシア。
早く逃げ去ることだ。▼
ヴェロニカと監獄要塞の軍勢は
まもなくここへ来る…
挟撃されたくなければな。▼
- [レティシア]
- この…このっ…!▼
憶えておきなさい…!
この恨みは…必ず…!▼
- [ブルーノ]
- …………▼
- [シャロン]
- ザカリアさん!▼
- [アルフォンス]
- ありがとう、ザカリア。
また君に助けられたよ。▼
- [ブルーノ]
- 礼を言うのはこちらの方だ。
だが…▼
帝国内の勢力は、二分された。
ヴェロニカ派とレティシア派…▼
戦いはまだ
終わっていない。▼
コメント†
Last-modified: 2022-05-08 (日) 20:50:58