章別会話/3章柔らかな夢に導かれて

第２部３章柔らかな夢に導かれて†

[スリーズ]: エクラ様…
エクラ様…▼
こんにちは。
以前も夢の中でこんなふうに、
お話させていただきましたね。▼
ニフル王国の王女スリーズと申します。
エクラ様…
あなたがご無事でほっと致しました…▼
ムスペル軍との戦いで、
お疲れではありませんか？▼
もし直接お会いできたなら、
あなたの疲れを
私が癒してさしあげたいのですが…▼
…あ、すみません。
本題はそのことではなくて…▼
エクラ様、
どうかこちらへ…
ニフル王国へお越しください。▼
スルトは不死不滅…
私たちニフルも、あなた方アスクも、
スルトを討つことはできません。▼
ですが、
私たちが共に力を合わせれば、
まだ希望はあるのです…▼

[アンナ]: スルト率いるムスペルの軍勢は
アスク王国内を依然侵攻中…▼
現在は、国王陛下率いる
王国騎士団が迎撃にあたっているわ。▼
[アルフォンス]: 父上が…▼
[アンナ]: 王国騎士団は特務機関の情報をもとに、
スルト本人とは極力交戦せず、
徐々に自領奥深くへと後退…▼
今は時間稼ぎね。
でも、いつまでも続けられる
作戦じゃないわ。▼
撤退中、逃げ遅れた兵たちは、
スルトに焼き殺されたそうよ…▼
[アルフォンス]: ……▼
[フィヨルム]: エクラ様…▼
私の姉が…スリーズが
ニフルへ来てくださいと、
そう話したのですね？▼
それなら、共に参りましょう。
姉はニフルの魔道や儀式に詳しい方です。
きっと、何か手立てがあるのです。▼
[アルフォンス]: スルトに…
あの男に対抗する手段が
ニフル王国に？▼
[フィヨルム]: はい。そしてそれはきっと、
ニフル王国の私たちでは果たせないこと…
アスク王国の皆様のお力が必要なのです。▼
[アルフォンス]: わかった。
それなら、行こう。
ニフル王国へ。▼
一刻も早く、
スルトに対抗する手段を見つける。
できなければ、アスクは滅んでしまう…▼

[レーヴァテイン]: …怪我をしたから、撤退する…▼
姉上の言うとおりに…する。▼
[アルフォンス]: アンナ隊長、皆の様子は？▼
[アンナ]: 大丈夫。街の人々に
大きな怪我はないわ。
間一髪だったわね。▼
でも家々が焼き払われ…
近くの森にはまだ
炎がくすぶっている。▼
街の男たちが
がんばってるけれど、
復旧には時間がかかりそうね。▼
[シャロン]: わたしたちも
お手伝いしましょう！▼
[アンナ]: そうね…
最優先任務の途中だけど、
少しくらいなら…▼
[アルフォンス]: …フィヨルム王女、すまない。
少しの間、出発を
待ってもらえるだろうか。▼
[フィヨルム]: はい…もちろんです。
人々を助けたいお気持ちは、
私もわかるつもりです。▼
私の【氷槍レイプト】なら、
あの炎を消すこともできるでしょう。
私もお手伝いさせていただきますね。▼