章別会話/12章皇女と王子

章別会話

第6部 12章皇女と王子†

第6部 12章皇女と王子
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1節嘆き悲しむ時間は†

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オープニング†

[アルフォンス]: …………▼
[シャロン]: …お兄様…▼
[アシュ]: なんと申し上げて良いか…
私、言葉になりませんが…▼
大切な人を亡くされたその悲しみ、
心中いかばかりかと…▼
[アルフォンス]: …………▼
[アシュ]: このような時に
大変申し上げにくいのですが…
また、エンブラの気配が近づいております。▼
エンブラは次に、
ヴェロニカ皇女に憑き、私たちを
殺そうとすることでありましょう。▼
…あの、いかが致しましょうか？▼
[アルフォンス]: …………▼

(場面転換。戦闘マップへ)

[アンナ]: て、敵襲！
とにかく、今は応戦するわよ！▼
[アルフォンス]: …………▼

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クリア後†

(場面転換。会話シーンへ)

[アルフォンス]: …………▼
[アシュ]: あのその…
アルフォンス様…▼
[シャロン]: お兄様…▼
[アルフォンス]: …………▼
[シャロン]: お兄様！
返事してください！▼
[アルフォンス]: ……シャロン…か…▼
[シャロン]: あきらめないでください！▼
ザカリアさんが死んだのは、
お兄様のせいじゃありません！
悪いのはエンブラなんです！▼
ザカリアさんは死んで…
もう戻ってきません…
でも…それでも…！▼
あきらめずに、
最後までがんばりましょう！
お兄様ならきっと勝てます！▼
[アルフォンス]: …あれが、僕たちの唯一の策だったんだ。
でもそれは、失敗に終わった…▼
[シャロン]: 唯一の策がだめだったなら…
また別の策を試せば
いいじゃないですか！▼
[アルフォンス]: ……。
今から、また新たな策を
見つけ出すような猶予はもう……▼
[シャロン]: あきらめないでくださいっ！▼
ザカリアさんは、
お兄様に言ったんです！▼
ヴェロニカ皇女を頼むって、
そう言ったんです！▼
ザカリアさんは最期に、
お兄様にそう託したんです！▼
[アルフォンス]: ……ザカリア……▼
[シャロン]: だから、だから…
お願いです、お兄様…
うぅ…ぅっ……▼
[アルフォンス]: ……シャロン。▼
すまない。
君の言う通りだ。▼
今の僕に、
嘆き悲しんでいる時間なんてない。▼
[シャロン]: …お兄様…▼
…考えなければならない。
考えなければ…▼
この胸の奥の…痛みを忘れろ。
ザカリアの死を
考えるのはやめろ…▼
僕が考えなければならないことは、
他にある。▼
ヴェロニカ皇女を救い、
エンブラを討つ方法だ…▼
[シャロン]: …お兄様…！
何か、思いついたんですか？▼
[アルフォンス]: …いや、すまない。
まだ見当もつかない…▼
でも…一つだけ
どうしても
気になっていることがある。▼
[シャロン]: ……？▼
[アルフォンス]: なぜだ…？▼
なぜ…
【ユグドラシルの鍵】は
エンブラに通じなかった…？▼
エンブラは何かあると警戒し、
憑依を解いた…あの時点で、
僕たちの策は破綻していた…▼
だが、【鍵】の力で、
ザカリアの傷を癒し、
救うことはできたはず…だったんだ…▼
なのに…それすらも封じられ…
ザカリアは死んだ…▼
[シャロン]: …………▼
[アルフォンス]: エンブラの力は…
それほどまでに強いのか…▼
だとしたら…
いったいどうすれば倒せる…？▼

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2節将の名乗り†

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オープニング†

[セルバンテス]: わしこそが無敗の将！
セルバンテスじゃ！▼

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3節見習いのため息†

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オープニング†

[リヒト]: クロムさんってば、
いっつも僕を子供扱いするんだから…▼

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4節どちらが殺すか†

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オープニング†

[ヴェロニカ]: …お兄…様…▼
[エンブラ]: 我が血を引くものよ…
お前の兄は死んだ…▼
お前の兄を殺した相手が…
もうじきここへやってくる…▼
[ヴェロニカ]: …………▼
[エンブラ]: どちらがあの王子を殺す？
我が呪いでお前が殺すか…
お前に憑いた私が殺すか…▼
さあ、
お前の望みはどちらだぁ？▼
[ヴェロニカ]: …………▼

(場面転換。戦闘マップへ)

[ルフレ]: 私にとっては人間など虫けらも同然。
恐れるに足らぬ存在です。▼

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5節どちらが殺されるか†

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オープニング†

[ヴェロニカ]: …アルフォンス王子…▼
[アルフォンス]: …ヴェロニカ皇女…▼
[ヴェロニカ]: お兄様は…
亡くなったの？▼
[アルフォンス]: …すまない。
僕のせいだ。▼
[ヴェロニカ]: …あなたのせい…？
あなたを憎めばいいの…？
恨めばいいの…？▼
でも、いいわ。
だって…アスクとエンブラは…
こうなる運命だから…▼
あたしも…
あなたと戦って…
死ぬことになる…▼
それとも、
あたしが
あなたをころすのかしら…▼
もう…
どっちでもいいわ…▼
[アルフォンス]: …………▼
[ヴェロニカ]: ねえ、
アルフォンス王子。
シャロン王女。▼
あたし、
あなたたちと話したりなんか…
しなければよかったわ。▼
[シャロン]: …ヴェロニカ皇女…▼
[ヴェロニカ]: 知らない人だったら…
ただの敵だったら…▼
こんな思い…
しなくてすんだのに…っ…▼

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クリア後†

[ヴェロニカ]: う…ぁぁぁ…▼
[アルフォンス]: すまない…ヴェロニカ皇女…▼

(場面転換。会話シーンへ)

[ヴェロニカ]: ……かはっ……
…う…ぅぅ……▼
[アルフォンス]: もう…起き上がらないでくれ。
頼む…▼
[ヴェロニカ]: …まだ…まだだぁ…▼
[アルフォンス]: ……エン…ブラ……▼
[ヴェロニカ]: でふ…でふふふふ…
まだ終わらせはしないぃ…▼
アスクの血を引く王子…
お前は、お前だけは
じきじきに我が手で殺す…▼
アスクに教えてやるのだ…
人間などに情をかけたところで…
無益だったと…▼
さあ、死にたくなければ
抗ってみよぉ…
この娘の首をはねてなぁ…▼
[アルフォンス]: く……！▼
[ヴェロニカ]: でふふふふ…
我が恨みに勝てるものなど
どこにもない…▼
アスクよ、見ておれ…
お前が贔屓するくだらぬ人間を…
今、ころすぅ！▼

（赤く光る）

[アルフォンス]: …ぐ……あっ…▼
…ザ…カ……リア…▼
…ぼ…く…
…たち…の…▼
[ヴェロニカ]: でふふ…
遺言かぁ？　命乞いかぁ？▼
アスクが悲しむほど
哀れな声で
泣き叫んでみよぉ。▼
[アルフォンス]: ――僕たちの勝ちだ。▼
[ヴェロニカ]: ……は……？▼
[アルフォンス]: アシュ！▼
[アシュ]: はい…？
は、はい！　ただいま！▼
『【ユグドラシルの鍵】よ。
扉を開け』▼
『閉ざされし支配から解放する
自由への扉を――』▼

（白く光る）

[ヴェロニカ]: …なぁぁぁっ！？▼
『エンブラの名において、
扉よ閉じよぉ…』▼
『天も地も時も、すべてを閉ざす
束縛の封をぉぉ――！』▼

（赤く光る）

[ヴェロニカ]: な…！？
これ…は…？▼
[アルフォンス]: やはり…君の力で
【鍵】を封じることはできない。▼
これが
【ユグドラシルの鍵】…
神の力持つ果実…▼
ヴェロニカ皇女を
エンブラの憑依から解放し…
そして、憑依した君を滅ぼすものだ。▼
[ヴェロニカ]: ……ぅ…ぅ……▼
[エンブラ]: ぁ…ありえない…ありえない…▼
なに…なにが…
どうして…こんな…▼
こんなはずは…ない…
お前たちの策など…
私には通じない…▼
[アルフォンス]: ザカリアが、
君にそう思わせたんだ。▼
君は猜疑心が強い…
僕たちが秘密にしていた
【鍵】の情報まで探りあてていた。▼
あの時点で。
もう君に勝てる可能性は
消えていた。▼
[エンブラ]: そうだ。
私は見抜いていた…
そして…▼
[アルフォンス]: …そして、
僕たちの唯一の策は失敗。
ザカリアは無駄死にに終わった。▼
僕たちは負けた。
もう打つ手はない。
絶望しかない。▼
君にそう思わせるために…
そのためだけにザカリアは
自分の命を捨てたんだ。▼
[エンブラ]: …ああ…ありえない…
人間ごときが…
【鍵】を…【鍵】を…▼
…自分ではなく…
…この娘に…
…そのために…自分は死んだだとぉ…？▼
[ヴェロニカ]: …マークスは言っていたわ。
お兄様に託されたって…
この実を…あたしにって…▼
あれが何か…
あたしにはわからなかった…でも…
…お兄様…▼
[アルフォンス]: 憑竜エンブラ…
もう、君が憑依できる
エンブラの血族はどこにもいない。▼
決着の時だ。▼