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章別会話
第2部 12章 内なる毒†
12章1節 疑心†
オープニング†
- [アンナ]
- ねえ、
エクラはどう思う?
フリーズ王子の言う裏切者の話…▼
本当に、
私たちの中に裏切者が…▼
- [シャロン]
- そんな、裏切者なんて、
いるはずないですよ。▼
わたしたちも、ニフルの人たちも、
仲間なんですから。
絶対大丈夫です! うん!▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [アンナ]
- でも…万が一本当に裏切者がいたら、
フリーズ王子の言う通り、
これは致命傷になるわ。▼
裏切者の可能性…▼
まず、私たちアスクや
エクラは
絶対あり得ないでしょ。▼
特務機関の内部調査は完璧よ。
機関の人間に
裏切り者はいないと断言できるわ。▼
- [シャロン]
- はい! もちろんです。▼
- [アンナ]
- ニフルの人々は…
フィヨルム王女も、
とても裏切者とは思えないわ。▼
あとは消去法で言えば、
ユルグ王女か、
フリーズ王子のどちらか…▼
- [フィヨルム]
- 安心してください。
それは、どちらもあり得ません。▼
- [アンナ]
- あっ、フィヨルム王女…
ごめんなさい。
別にニフルを疑ってるわけじゃ…▼
- [フィヨルム]
- お気になさらないでください。
フリーズ兄様と同じく、
万一をお考えになるのは当然です。▼
でも、それは絶対にない…
そのことをお伝えしたいのです。▼
私たち兄妹は皆、
誓約を交わした身ですから。▼
- [シャロン]
- 誓約ってなんですか?▼
- [フィヨルム]
- 私たちの神にして祖…
氷竜ニフルへの神聖なる誓いです。▼
私たち四人の兄妹は、
ムスペルの侵略に立ち向かう時、
皆で誓約したのです。▼
ムスペルに立ち向かうために
この身を捧げると…
こほっ…けほっ…▼
- [シャロン]
- フィヨルム王女、
ご無理なさらないでください…▼
- [フィヨルム]
- ただの誓いの言葉…
そう思われるかもしれません。
でも、違うのです。▼
私たちニフルの王族にとって、
誓約を破ることは
死にも勝る恥辱…▼
だから、私は約束できるのです。
ニフルの者たちは皆、
あなたたちの味方だと…けほっ。▼
- [シャロン]
- もちろんです!
わたしたちもそう信じてます。
ですよね、お兄様?▼
- [アルフォンス]
- …そうだね。
僕もニフルの皆を
疑うつもりはないよ。▼
- [フィヨルム]
- そしてもちろん、
あなた方アスクの中にも
裏切者はいません。▼
- [アンナ]
- そうね。
だからこそ、わからないの…▼
本当に裏切者はいるのかしら?▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [フリーズ]
- 炎の儀には今、
供物として二人の少女が
捧げられている…▼
スルトを蘇らせる炎、
その炎を保つための…
言うなれば、薪だ。▼
ザカリアは言っていた。
二人の少女のうち一人は、
自分の妹だと…▼
- [アルフォンス]
- 妹…?
ヴェロニカ皇女が…!▼
皇女まで
スルトの犠牲に
なっているのか…▼
- [シャロン]
- ヴェロニカ皇女は敵ですけど…
でも、こうなると
なんだかかわいそうですね。▼
- [ユルグ]
- 二人の少女…?
もう一人って誰?▼
- [フリーズ]
- ザカリアも知らないようだった。
ムスペルの王族か…
それとも他の国の王族か…▼
いずれにせよ早く救い出さねば、
二人は焼き尽くされ、
息絶えることになるだろう。▼
- [アンナ]
- ええ、急ぎましょう!▼
クリア後†
- [フリーズ]
- 道はこちらだ。
これから先、敵襲はもはや避けられない。
覚悟して臨もう。▼
12章2節 地の継承者†
オープニング†
- [キュアン]
- レンスターは小国といえども、
聖戦士ノヴァの血を引く勇者の家…
このゲイボルグある限り、負けはしない。▼
- (※クリア後会話なし)
12章3節 這いずり彷徨う†
オープニング†
- [ヘルビンディ]
- まだあがきやがるのか、てめーら…
いい加減諦めてくたばりやがれ!▼
クリア後†
- [ヘルビンディ]
- なんなんだ…てめーらは…
くそっ…諦められねーのは
俺だって同じだ…!▼
- (場面転換。レーギャルンとヘルビンディが合流)
- [ヘルビンディ]
- 勝てねえ…けど…
勝たなきゃならねーんだ…▼
俺が勝たなきゃ…
あいつは…▼
- [レーギャルン]
- …ヘルビンディ、
ここにいたのね。▼
- [ヘルビンディ]
- あ?
あんたか…俺に何の用だ?▼
- [レーギャルン]
- …あなたへの命令はここまでよ。
もうこれ以上、
あなたは戦わなくていい。▼
- [ヘルビンディ]
- あ? 何言ってんだ?
俺は奴らをぶっ殺さなきゃ
ならねーんだろうが!▼
- [レーギャルン]
- それは私たちがやるわ。
ムスペル王族の責務として。
あなたは戦場を離れなさい。▼
安心しなさい。
あなたが生きていることは
父上には決して知らせたりしないわ。▼
- [ヘルビンディ]
- どういう風の吹き回しだ?
なんで急にそんな話をしやがる?▼
- [レーギャルン]
- …………▼
父上から聞かされたわ。
ヘルビンディ…
あなたが黒灰の城で敗れた後…▼
父上は見せしめに
あなたたちの貧民街を焼き尽くし、
皆殺しにしたそうよ…▼
あなたの妹も…
焼き殺されたと…そう聞いたわ…▼
- [ヘルビンディ]
- …………▼
- [レーギャルン]
- …言いにくいけれど、だからもう…
あなたが戦う必要はないの。
私たちに従う必要も…▼
だから、あなたは…▼
- [ヘルビンディ]
- …………▼
- [レーギャルン]
- ヘルビンディ…?▼
- [ヘルビンディ]
- …そうかよ…▼
…よく…わかったぜ…▼
- [レーギャルン]
- …………▼
- [ヘルビンディ]
- …なら、そうだな…
…俺は…これから…▼
…これから…▼
12章4節 風の継承者†
オープニング†
- [レヴィン]
- 俺はただの旅人…吟遊詩人さ。▼
クリア後†
- [フリーズ]
- 目的地まであと一息だ。
今日はここで夜を明かそう。▼
- (場面転換。夜)
- [ユルグ]
- 起きて…
姉様…姉様…▼
- [フィヨルム]
- ユルグ…?
どうしたのですか?▼
- [ユルグ]
- わたしね…姉様にお礼言いたかったの。▼
アスクの人たちに疑われてた時、
姉様、わたしのこと信じてくれたでしょ?▼
- [フィヨルム]
- そんな、お礼なんて…
姉妹なのですから、
当たり前のことです。▼
- [ユルグ]
- えへへ、ありがと。
姉様は、
ず~っとわたしの味方だよね?▼
- [フィヨルム]
- ええ、もちろんです。▼
- [ユルグ]
- えへへ。じゃあね~…▼
…こんなことしても?▼
- [フィヨルム]
- !?
け…ほっ……▼
ユル…グ…?
何を…?▼
- [ユルグ]
- えへへ。
ちょっと匂いの強いおくすりだよ。▼
かぐとね、うっとりして
身体に力が入らなくなっちゃうの。
ほら、もう槍も持てないよね?▼
- [フィヨルム]
- ユ…ルグ…?
いったい何を…▼
- [ユルグ]
- えへへ。
ごめんね、姉様▼
わたし、裏切者なんだー。▼
- [フィヨルム]
- え…?▼
う、嘘です…
そんなこと…絶対に…▼
- [ユルグ]
- ごめんねー?
信じてくれたのに。▼
フィヨルム姉様は、これから
王様に嬲り殺しにされちゃうんだ~。
スリーズ姉様とおんなじだね?▼
- [フィヨルム]
- ユルグ…!▼
嘘です…
ユルグは…私たちの仲間…▼
私たちはみんな…!
みんな大切な仲間です…!▼
- [アルフォンス]
- …その通りだ。▼
- [フィヨルム]
- !▼
- [アルフォンス]
- フィヨルム王女、
君は間違っていない。▼
エクラが
そう教えてくれたよ。▼
- [フィヨルム]
- え…?
エクラ様が…?▼
それは…
それはいったい…▼
- (フィヨルムの目が覚める)
- [フィヨルム]
- え…?▼
ゆ、夢…?▼
疲れているのでしょうか…
あんな夢を…▼
- [フリーズ]
- …フィヨルム。▼
- [フィヨルム]
- 兄様…?▼
- [フリーズ]
- …ユルグだ。▼
- [フィヨルム]
- え?▼
- [フリーズ]
- 裏切者はユルグ…
その証拠を見つけた。▼
- [フィヨルム]
- ユルグが…? で、ですが…!▼
- [フリーズ]
- 信じられないのも無理はない。
だが、私と来ればわかる。▼
さあ、こっちだ。▼
- [フィヨルム]
- あ…兄様…▼
- [アルフォンス]
- …フィヨルム王女。▼
- [フィヨルム]
- アルフォンス王子…?▼
聞いてください、王子。
兄様のお話では、裏切者は…▼
- [アルフォンス]
- …僕もそう思っていた。
それはおそらく正しい…▼
そして、
そう思わせることが…
敵の狙いだった。▼
- [フィヨルム]
- え…!?▼
12章5節 裏切り者は†
オープニング†
- [アルフォンス]
- …最初に疑問を持ったのは、
たぶん、エクラだ。▼
ムスペルへ来て、
初めてユルグ王女と出会った時…▼
王女は名前も顔も知らないはずの
エクラの名を呼び、
見知った顔のように呼び掛けた。▼
あの時、僕も不思議に思ったんだ。
囚われていた間に、偶然
名前や風貌まで知ったのだろうか…▼
それとも、彼女は以前どこかで
エクラに
会ったことがあるのだろうか…▼
- [フィヨルム]
- そ、そんなことが…▼
- [アルフォンス]
- 彼女は、わざとそう言ったんだ。
僕たちが疑問を抱くように、
まるで子供が悪戯を仕掛けるように…▼
そこから、彼女の
真の姿も見えてくる…▼
- [フリーズ]
- ならば確かめるべきだ。
一刻も早くユルグのもとへ…▼
- [アルフォンス]
- フリーズ王子…▼
その場を動かないで欲しい。▼
- [フィヨルム]
- え…?▼
- [フリーズ]
- …………▼
- [アルフォンス]
- 君の言う通り、
ユルグ王女は疑わしい。▼
だが今、僕たちが警戒すべきなのは
ユルグ王女じゃない…▼
君だ。▼
- [フィヨルム]
- ええ…!?▼
- [フリーズ]
- 何を…言っている…?▼
- [アルフォンス]
- アスク王国でも、
君は戯れに披露してみせた…
姿を自在に変える術を。▼
君は誰の姿にでもなれる。
アンナ隊長にも、ユルグ王女にも、
そして…フリーズ王子にも。▼
- [フィヨルム]
- …………!▼
- [アルフォンス]
- ユルグ王女が疑わしいのは事実…
だからこそ、今の姿の君を
誰も疑おうとはしない。▼
わざと答えをちらつかせて僕たちを誘い、
こっそりその背後に忍び寄る…
それが、君の本当の狙いだった。▼
- [フィヨルム]
- に、兄様…!?
本当なのですか…!?▼
いえ、あなたは…
もしや…兄様では…!▼
- [フリーズ]
- フィヨルム…騙されるな。
私を信じろ。▼
- [アルフォンス]
- フィヨルム王女、こっちへ。▼
- [フィヨルム]
- わ…私は…▼
エクラ様…
お教えください…
私は…どうしたら…?▼
- [アルフォンス(本物)]
- …そこまでだよ。▼
- [???(アルフォンスの姿)]
- ……!▼
- [フィヨルム]
- え…?▼
ア…
アルフォンス王子が…
二人…!?▼
- [アルフォンス(本物)]
- …ずっと警戒はしていた。
でもまさか、
こんな手に出るとは…▼
終わりにしよう。
君の好きな混乱と騒動…
もう十分楽しんだはずだ。▼
…ロキ。▼
- [???(アルフォンスの姿)]
- ……あらん。▼
- (明滅と共にロキが姿を現す)
- [ロキ]
- もうばれちゃったの?
残念、ねえ。▼
- [アルフォンス]
- 君は最初にユルグ王女に化け、
僕たちの中に入り込んだ。
さっき、君自身が明かした通りに…▼
本物のユルグ王女は、
おそらく炎の儀の供物として
捧げられている…▼
ザカリアが言っていた
二人の少女のうちの一人…
それがユルグ王女だ。▼
- [ロキ]
- あたり。
あの子はヴェロニカ皇女ともども、
王を蘇らせる炎になってもらってるわ。▼
じゃあ、もう一問
謎解きを出そうかしら?▼
これから私を相手に、
どうやって勝つか…
答えてみてちょうだい?▼
クリア後†
- [ロキ]
- あらん、やられちゃった…
ふふ、さすがねえ、
エクラ…▼
お見事…
じゃあ、謎解きに正解した
あなたたちにご褒美。▼
ヴェロニカ皇女のいる
炎の儀の神殿はね、
表側は王様が待ち構えているの。▼
ヴェロニカ皇女たちを助けるにはね、
裏側の秘密の入り口から入るの…▼
その場所が記された古文書…
ご褒美にあげるわ、
エクラ…▼
あ、そうそう。
ヴェロニカ皇女、もうすぐ死んじゃうから。
それまでに助けてあげてね。▼
- [アルフォンス]
- なぜこんな情報を…?
君はスルトの配下じゃないのか?▼
- [ロキ]
- ええ、もちろんそうだけど…
でも、別の役割もあるのよねえ。▼
それに私、
ヴェロニカ皇女が気に入っちゃったの。
いつかじっくり可愛がってあげたいわねえ?▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [ロキ]
- …さて、私の出番はここまで。
あなたたちがスルトを倒すか、
それとも負けて死ぬのか…▼
ゆっくり、
お空の客席から見物させてもらうわ。
がんばって、ねえ?▼
コメント†
Last-modified: 2019-12-19 (木) 19:32:29