章別会話/12章仇敵

１２章仇敵†

[アンナ]: 結局、ザカリアの行方は
わからなかったわね…▼
[シャロン]: うう…ザカリアさん…
本当に死んで
しまったんでしょうか？▼
[アルフォンス]: ………………。
ブルーノ皇子を追おう。▼
彼は『共鳴の異界』にいた。
目的がまだ達せられていないのなら、
再びあの地にいるかもしれない。▼
あの男が真実を知っている。
ザカリアがもし本当に殺されたのなら…
僕はあの男を許せない。▼

[デューテ]: あ、やっと来た～！　ボク、デューテ！
ちょうど退屈してたんだ。
ボクと勝負してくれるんでしょ？▼
可愛いからって甘く見ないでね！
さあ、ボクの魔法で
ぶっ飛ばされたいのは誰～？

[ブルーノ]: ぐっ…ぅ……ぐ……！▼
くく…くくく……
くくくくく……▼
[アルフォンス]: ブルーノ皇子！▼
[ブルーノ]: くくく…ようやく来たか…
待ちわびたぞ…！▼
アルフォンス…！
シャロン…！
アスクの王族は惨たらしく殺す…！▼
さあ、追ってこい…！
ザカリアの仇を討ちにな…
くく…くはははははっ！

[ブルーノ]: く…くく……
さあ、約束どおり殺してやるぞ…
アスクの王族ども…▼
[シャロン]: こ、怖いです…
エクラさん…▼
前に会った時は、
あんな風じゃなかった気が
するんですけど…▼
[アルフォンス]: 何か…理由があるのかもしれない。
でも、今はそれよりザカリアのことだ。▼
ブルーノ皇子！
ザカリアに何をした！？
ここで全部話してもらう！▼
[ブルーノ]: く…くく……
何をしたか…知りたい、か…▼
…これでも、か？▼
[シャロン]: ！
それは…！
ザカリアさんの槍…！▼
[ブルーノ]: 奴は、私が首を落とした。
エンブラの知ってはならぬ秘密を
知ってしまったのでな…▼
お前たちから離れ、
たった一人で行動していた奴に
抗う術などなかった…▼
最後にはお前たちの名を呼び、
みじめに命乞いをしていたぞ。▼
お願いだ、何でもするから
俺を助けてくれ…とな。
くく…くくく……▼
[シャロン]: そん…な…▼
[アルフォンス]: 貴様…貴様っ！▼
[ブルーノ]: 私が憎いか？　ならば来い！
貴様らも奴のもとへ送ってやろう！

[ブルーノ]: さあ、殺すがいい…
今度は…後悔しないようにな…▼
[アルフォンス]: …最後に、一度だけ聞く。
本当に君が
ザカリアを殺したんだな？▼
[ブルーノ]: く…くくく…▼
くどい！　奴は私が殺した！
お前も妹も
同じ目に遭わせてやるぞ！▼
[アルフォンス]: …わかった。
それならここで、
友の仇討たせてもらう！▼
？
…エクラ…？▼
[ブルーノ]: …………▼
[アルフォンス]: え…？
まさか…▼
いや…そんなはずはない。
しかし…▼
まさか、あれは…
そういうことだったのか…？▼
[シャロン]: え？　え？
どういうことなんですか？▼
[アルフォンス]: あの時の、
ヤクシの石の儀式…▼
生きていれば必ず
言葉を交わせるあの儀式で、
ザカリアの声は聞こえなかった。▼
だからザカリアは死んだ。
僕たちはそう思った。
…でも、もう一つ可能性があった。▼
僕たちは、あの時、
ザカリアと言葉を交わしていたんだ。▼
[シャロン]: え？　え？　え？▼
それって、もしかして…▼
[アルフォンス]: エンブラ皇子ブルーノ…▼
君が、ザカリアなのか…