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第4部 11章 淫夢のプルメリア

11章1節 終わっていない

オープニング

[アルフォンス]
………………
………………▼
[ヴェロニカ]
…起きて。
ねえ、起きて。▼
[アルフォンス]
……うぅ…ん……▼
[ヴェロニカ]
そう…どうしても起きないのね…
それなら今…
とどめをさそうかしら…▼
[アルフォンス]
!?▼
ヴェ、ヴェロニカ皇女…
ここは!?▼
[ヴェロニカ]
あなたが眠って、
すぐにあくむは消えたわ。▼
あなたが何をしてきたのかは
しらないけれど、
終わったみたいね…▼
[アルフォンス]
そうか…良かった。
これで、すべて元通りに…▼
[フレイヤ]
…いいえ。▼
[アルフォンス]
!?▼
…フレイヤ…!
なぜ…ここに…?▼
[フレイヤ]
言ったでしょう?
あなたが何をしようと、
逃れることはできない…▼
(場面転換。戦闘マップへ)
[アルフォンス]
終わって…いない…?▼
なぜだ、フロージ王の力がなければ、
もう悪夢が現実に
影響を与えることはない…▼
それなのに、なぜ…▼
[フレイヤ]
あなたがそれを知る必要はないわ。
あなたはただ、
そうやってうろたえていればいい…▼

クリア後

[フレイヤ]
何度でも同じ。
あなたが何をしようと、
悪夢は永遠に襲い続ける…▼
(場面転換。会話シーン)
[ヴェロニカ]
…アルフォンス王子、
どういうこと…?▼
あくむは、
もう現れないんじゃ
なかったの?▼
[アルフォンス]
う……すまない。
そのはずだったんだ。
だけど…▼
[ピアニー]
ごめんなさい!
私のこと信じてくれたのに、
こんなことになっちゃって…▼
悪夢さんがどうしてまだ
現実に出てくるのか…
私にもわからないの。▼
ルピナス、あなたわかる?▼
[ルピナス]
…むにゃむにゃ…▼
[ピアニー]
ルピナースっ!
おきなさーい!▼
[ルピナス]
ふわわ…わかんないですよぅ。
わたしにも何がなんだか…▼
[アルフォンス]
この場所は逃げ場がない。
とにかく、一旦、離れよう。▼
悪夢は無限に生まれ、
どこまでも
僕たちを追ってくる。▼
それなら、今取れる最善は
後退しながら
戦うことくらいだ…▼
[ピアニー]
やっと目が覚めて
おはようございますだったのに、
また悪夢さんに追いかけられるなんて…▼
[シャロン]
大丈夫です、夢でなんとかなったなら
現実でもなんとかなります!
急ぎましょう!▼

11章2節 ずっと泣いていた子

オープニング

[ルピナス]
うーん…むにゃむにゃ…▼
[ピアニー]
ルピナスー、
おーきーてー。▼
[ルピナス]
ふわわ、ごめんなさいですぅ…▼
でもでもぉ…
どこへいけばいいのか
わかんないですぅ…▼
[フレイヤ]
どこへもいけないのよ。
あなたたち、みんな…▼
[ルピナス]
ひゃああ…
また出ましたぁ…!▼
[フレイヤ]
あら、私を見て悲鳴?
恩知らずな子ですこと。▼
私とお兄様のおかげで、
あなたは妖精になれたというのに。▼
[ルピナス]
え…?▼
[フレイヤ]
ルピナス。 あなたはいつもねむいでしょう?
いつもおなかがすいているでしょう?▼
それは当然のこと。だって、
あなたの母は、生まれたばかりの赤ん坊に
何一つ与えなかったんだもの。▼
生む気などなかった母からすれば
あなたは無価値な石ころ…いいえ、
それ以下の面倒なゴミかしら…▼
[ルピナス]
あ……ぅ……あぅぅ…▼
[フレイヤ]
でも、安心なさいな。
あなたは夢の世界で妖精になったの。
もう、泣かなくていいのよ。▼
ずっと幸せな夢の中にいられるわ。
みんな…私の悪夢で包んであげる…▼

クリア後

[フレイヤ]
まだ抗うのね。
何をしても無駄なのに…▼
(場面転換。会話シーンへ)
[フレイヤ]
ルピナス、あなたはもうお眠りなさいな。
いくら泣いても…泣いても…
誰も助けてはくれなかったでしょう?▼
あなたは一人…
永遠に一人きり…▼
[ルピナス]
あぅぅ…
わ……わたし……わたし……▼
[シャロン]
もうやめてください、
ルピナスさんをいじめないで!▼
[フレイヤ]
あら、あなた…
そう、あなたがいたのだったわね。▼
[シャロン]
え…?▼
[フレイヤ]
あなたは薄情な裏切り者。
5人の英雄たちの中でただ1人、
みんなを見捨てて逃げ出した女の子…▼
そしてのうのうと現実で暮らし、
夢の世界のことなど
すっかり忘れてしまった子…▼
さあ、思い出してごらんなさい。
夢の世界の出来事を…▼
(画面が白く光る)
[シャロン]
……ぁ……
……ぁ……▼
[フレイヤ]
どう? 少しは思い出したかしら?
小さなあなたと、
あなたのお友達のことを。▼
あそぼ あそぼ
あそびましょ。▼
あなたたちはそうやって
ずうっと遊んでいたわよね?▼
[アルフォンス]
いったい何の話を…▼
[フレイヤ]
知りなさい、人間。
かつて夢の世界は滅びの淵にあったの…
夢が滅びれば、人間もまた夢見る心を失う。▼
世界を救えるのは、純真な子供たちだけ。
だから、私たちは夢の世界に
あの子たちを呼び寄せたの。▼
[アルフォンス]
あの子たち…?▼
[フレイヤ]
小さなあの子たちは、その危機を知った。
そして世界を救う英雄になるために、
花の蜜を飲んだの。▼ そして、
人であることを捨てて、
妖精になった。▼
[アルフォンス]
まさか…▼
[フレイヤ]
スカビオサ、プルメリア。
ピアニー、ルピナス。
それがあの子たちが生まれた理由よ。▼
[シャロン]
……ぁ……▼
[フレイヤ]
でも、あの花畑の少女たちの中で、
あなたは今も人間のまま…▼
おともだちをみんな犠牲にして、
あなただけが…▼
[シャロン]
……ぁぁ…ぁぁぁ……▼
[アルフォンス]
シャロン!?
しっかりするんだ!▼
[フレイヤ]
ふふ…、
辛いなら眠ってしまいなさい。
すべてを忘れて、夢の中に…▼

11章3節 とりかえて、またとりかえて

オープニング

[フレイヤ]
いいわね、プルメリア…
あの人間たちがまだしぶとく逃れたなら…
次はあなたの番よ。▼
あなたがおやりなさい。
昔のお友達に、
あなたがとどめを刺すの…▼
[プルメリア]
はい…フレイヤ様。▼
[フレイヤ]
妖精たちよ…
殺し合いなさい。▼
お兄様を亡くした
痛みを、悲しみを…
あなたたちも味わいなさい。▼

クリア後

[シャロン]
………………
あ、お兄様…?▼
[アルフォンス]
気がついたかい、シャロン。
急に倒れるなんて…びっくりしたよ。▼
[シャロン]
お兄様…▼
わたし、思い出したんです…
いっぱい、いろんなこと…▼
ゆめのなかで、
わたしたち…
いろんなあそびをして…▼
ぼうけんごっこで…
みんなでせかいを
すくおうっていったのに…▼
わたしだけ、
えいゆう、になれなかった…▼
それに…
とりかえっこあそび…▼
二人で、夢から覚める度…
わたしたち、入れ替わって…▼
お父様…お母様…お兄様…
お父さん…お姉ちゃん…▼
ああ…あああ…
ごめんなさい…ごめんなさい…!
ごめんなさい…ごめんなさい…!▼
[アルフォンス]
シャロン!?
落ち着くんだ!▼
[シャロン]
あの、お兄様…!
わたし…わたし…▼
わたし、本当は
お兄様お妹じゃ
ないのかもしれません…▼
[アルフォンス]
え…?▼
[シャロン]
とりかえっこ遊び…
前に話しましたよね…▼
わたし…記憶があるんです。
女の子の住んでいたお家に。
ぼろぼろの…小さな家…▼
わたし、本当は…
シャロン王女じゃ
なかったのかもしれません…▼
夢の世界で
シャロン王女と入れ替わった…
子供だったのかも…▼
わたしが…
シャロン王女を
取っちゃったのかも…▼
わたしのせいで…
あの女の子は…
本当のシャロン王女は……!▼
[アルフォンス]
シャロン、落ち着くんだ。
そんなこと、あるはずがない。▼
[シャロン]
でも、でも…
お家の記憶が…▼
[アルフォンス]
もしも君の話が本当なら…
とりかえっこ遊びをした君は、
何度もお互いに入れ替わった…▼
それなら、シャロンはその子になって
目覚めたことがあることになる…
きっと、その時の記憶だよ。▼
[シャロン]
………………▼
あ、お兄様…?▼
[アルフォンス]
もうしばらく休むと良い。
それから、出発しよう。▼
[シャロン]
お兄様…▼

11章4節 私の夢を

オープニング

[プルメリア]
フレイヤ様のご命令です。
これより先へは行かせません。
私の命に代えても…▼
[ピアニー]
待って!
ねえ、もうやめましょう、
こんなこと。▼
だって、
フレイヤ様は教えてくれたわ。
私たち5人はもともと一緒に…▼
[プルメリア]
…あなたたちのせいで、
思い出してしまいました。▼
妖精になる前の…
人間だった頃の記憶…▼
[ピアニー]
……▼
[プルメリア]
「あんたなんて死ねばいいのに」
「あんたなんていなければ幸せになれるのに」
…おかあさんは、いつも私にそう言いました。▼
私は、望んで
妖精になったんです。▼
現実の私は、惨めで、
誰からも愛されなくて…▼
でも、夢の中だけは…
私は特別な存在でいられるんです。▼
私たち、大人たちのかわりに
世界を救ったんです。
私たちがみんなを救ったんです。▼
[アルフォンス]
………………▼
[プルメリア]
現実なんていらないです、
ずっと夢の中にいたいです…▼
私の夢を、
壊さないでください…▼

クリア後

[プルメリア]
私…私たちは…、
世界を救った…英雄なんです…▼
私たち…
みんなのためにがんばったんです…
ですから…ですから。きっと…▼
私は…いらない子じゃないんです…
私は…▼
おかあさん…
おかあさぁん…▼
[ピアニー]
………………▼
(場面転換。会話シーンへ)
[???]
わたしが、
もしもほんとに…
えいゆうになったら…?▼
おかあさんに
ほめてもらえたら…
うれしいです。▼
わたし、
やくたたずで、だめな子だから…、
おかあさんはいつもおこってて…▼
だから、
えいゆうになって
みんなをすくったら…▼
そしたら
おかあさん、わたしのこと
えらいねってほめてくれるかもって…▼
ふふっ、たのしみです。
わたし、おかあさんのこと
だいすきですから…▼

11章5節 すべてが始まった日

オープニング

[フレイヤ]
プルメリアを消して…それから?
どこへどうやって逃れるつもりかしら?▼
滑稽ね。
終わりなき悪夢に。
苦しみ続ける人間たちの姿は…▼
[アルフォンス]
……くっ……▼
[フレイヤ]
大丈夫よ、すぐに殺しはしないわ。
そうでなければ、お兄様を失った…
この痛みは…この悲しみは…▼
ああ…ああ…ああああ!
お兄様…どうして…あああああ!▼
[アルフォンス]
…………▼
[ピアニー]
? どうかしたの?▼
[アルフォンス]
ピアニー、君に確認したい。
フロージ王がいない今…
もう、夢現は起こらない。▼
悪夢が現実を歪めることはない。
そうだったね?▼
[ピアニー]
ええ、そうよ。
なのに悪夢さんが出てきて、
私もこんらんしてるの。▼
[アルフォンス]
それなら…▼

クリア後

[アルフォンス]
もしかしたら…
いや、そうとしか考えられない。▼
[ピアニー]

何かわかったの?▼
[アルフォンス]
…ああ。▼
悪夢はもう現実には現れない。
なのに悪夢はここに現れた…
それなら答えは一つしかない。▼
これは――夢だ。▼
[ピアニー]
え、えええ!?▼
[アルフォンス]
はじめから、
何もかも夢だったんだ…▼
すべてがはじまったあの日、
僕は母上から
眠り病の村の話を聞いた…▼
でも、あの時から
すでに夢の世界にいたんだ。▼
だから、
同じ世界に戻ってきた今の僕は、
まだ、同じ夢の中にいる…▼
[ヴェロニカ]
これが…
ぜんぶ夢だっていうの…?▼
じゃあ、どうすれば
目が覚めるの…?▼
[アルフォンス]
これが夢なら、
たぶん、これが役に立つはずだ…▼
[ピアニー]

フロージ様からいただいた
【グリンカムビの角笛】ね!▼
じゃあ、
この世界の夢の門を探して、
角笛をぷぷーって吹けば!▼
[アルフォンス]
ああ。
夢から目覚め…
今度こそ、現実に戻れるはずだ。▼
(場面転換。会話シーン)
[アルフォンス]
アンナ隊長、
シャロンの様子は…?▼
[アンナ]
今は眠ってるわ。
一晩中泣いてたけど…
ようやく落ち着いたみたいね。▼
[アルフォンス]
すみません…
ご迷惑をおかけして。▼
[アンナ]
気にしないで、
私も付き添ってる間、
うとうとしちゃってたし…▼
ふわーあ…
あ、そういえばこないだ、
へんな夢を見たのよ。▼
[アルフォンス]
へんな夢…?▼
[アンナ]
夢の中でね、
私はなんと
リスになってるの。▼
人間じゃないから
しがらみもないし、
任務もないし…▼
[アルフォンス]
きっと、
自由に森で過ごせますね。▼
[アンナ]
甘いわね、
金色の木の実を一生懸命
貯め込むノルマの日々だったわ。▼
[アルフォンス]
…なんというか、
隊長らしい夢ですね。▼
[アンナ]
夢って不思議よね。
私がリスなわけないでしょ?
でも、夢の中では変だと思わないの。▼
私はリスだって。
当たり前みたいに受け入れて、
リスの一生を過ごしてる…▼
夢から覚めて、はじめて…
自分が本当はリスじゃないって
気づくのよね。▼
[アルフォンス]
……。
…自分が…本当は…▼
[ピアニー]
きゃっ、楽しそうなお話。
それって夢の素敵なところね。▼
夢の中では
なんでもできる、
なんにでもなれる…▼
[アンナ]
気にしないで、
私も付き添ってる間、
うとうとしちゃってたし…▼
[アルフォンス]
…なんにでも…なれる…▼
[ピアニー]

どうかしたの
アルフォンスさん…?▼
[アルフォンス]
何か…
大切なことを…
思い出せそうなんだ…▼
あの時は、わからなかった…
なぜ、昔の記憶を
思い出せないのか…?▼
なぜ、エクラとの
思い出だけは、
はっきり憶えているのか…?▼
夢の中では
なんでもできる、
なんにでもなれる…▼
……僕…は……▼

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Last-modified: 2021-04-28 (水) 17:31:17
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