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第4部 10章 喪失†
10章1節 いつか大人になったら†
オープニング†
- [アンナ]
- この悪夢の世界のどこかに、フレイヤも
知らない脱出路があるかもしれないわ。
なんとかしてそれを探せば…!▼
- [フロージ]
- いや…このスヴァルトアルフは
すべてフレイヤのものだ。
フレイヤが閉ざした以上、出口はない…▼
- [アルフォンス]
- …では、フレイヤを討つ
手がかりを探しましょう。
必ず何か方法が…▼
- [フロージ]
- …すまない。私の力を手に入れた
フレイヤはすべての夢の王となった…
この世界でフレイヤを討つすべはない…▼
- [シャロン]
- 悪夢の世界からは出られない…
悪夢の世界では倒せない…▼
じゃあ、もう本当に
どうしようもないって
ことでしょうか…?▼
- [アルフォンス]
- …諦めるわけにはいかない。
考えよう。
考えれば、必ず何か方法が…▼
しかし…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [アンナ]
- と、とにかくこの場から逃げましょう。
行先は…
とりあえず、あっちよ!▼
クリア後†
- [アルフォンス]
- フロージ王、
僕たちはこのまま撤退を続けます。
どうかご一緒に…▼
- [フロージ]
- すまない…
君たちには
迷惑をかけてばかりいる。▼
- [アルフォンス]
- いいえ。
あなたは僕たちを助けてくれた…
とても感謝しています。▼
悪夢の女王フレイヤのことも…
あなたには何の罪もありません。▼
- [フロージ]
- ……。
幼い頃のフレイヤは…
気が弱く、心優しい子だった。▼
鼻に大きな痣があり…
豚のようだと皆に嘲笑われ、
いつも泣いていた…▼
- [アルフォンス]
- そんなことが…
でも、あなたはきっと、
彼女にも優しかったのでしょう。▼
悪夢の女王フレイヤのことも…
あなたには何の罪もありません。▼
- [フロージ]
- 私はフレイヤの兄だ。
妹への愛が失われるはずもない。▼
私が慰めの言葉をかけると…
妹は私にだけ笑顔を
見せるようになった。▼
そうして…いつか大人になったら、
私のような優しい相手と
結ばれたいのだと言った…▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [フロージ]
- やがて、成長したフレイヤは
誰もが心奪われるほどの
美貌になった…▼
多くの者たちが彼女に求婚したが、
彼女は誰の愛も
受け入れることはなかった…▼
それもまた、私の罪か…▼
10章2節 ファーガス王の道†
オープニング†
- [ディミトリ]
- 許されるとは思っていない。
だが、償い続けるしかないんだ…▼
- (クリア後会話なし)
10章3節 パルミラ国王の道†
オープニング†
- [クロード]
- 理想的な結末じゃあなかったが…
前に進むしかない。そうだろ?▼
クリア後†
- [フロージ]
- …………▼
- [シャロン]
- あの、フロージ様、
どうか元気出してくださいね?▼
大丈夫です。
お兄様がきっといい感じの策を
考えてくれますから!▼
- [フロージ]
- …すまない。▼
- [シャロン]
- どーんと任せてください。
なんだって、わたしたち特務機関は何度も
世界の危機を救ってきてますからね!▼
- [フロージ]
- 世界の危機…▼
もしも、
夢の世界が滅びの危機にあると
知ったならば…▼
そして夢の世界が滅びれば、
人の心もまた色褪せることを
知ったならば…▼
そなたら人間は…
この世界を
救おうとするのだろうか…▼
- [シャロン]
- もちろんです!
世界を救うために
がんばっちゃいますよ!▼
- [フロージ]
- その代償に…
二度と元の世界に
帰れぬとしても…?▼
- [シャロン]
- え…?▼
- [フロージ]
- 夢の世界を、人間の心を、
滅びから救えるのは、
子供たちのみ…▼
だが、夢の蜜を飲んだ者は、
人ではなくなる…
もはや元の世界には帰れぬ。▼
子供たちには皆、帰る家がある。
愛する家族がいる…▼
それらをすべて失う…辛いことだ。
そんな苦しみを
人に強いることはできぬ…▼
- [シャロン]
- フロージ様…▼
- [フロージ]
- そして…我らは考えた…
それは罪深い考えだ…▼
帰る家もない、
誰からも愛されぬ子供ならば…▼
人間の世界が苦痛でしかない、
そんな子供ならば…▼
夢の世界だけは、
特別な自分でいられる…
それは、幸せなことではないか?▼
- [シャロン]
- …………▼
- [フロージ]
- 一人迷い込んだ人間の王女は…
運命のいたずら…
巻き込むべきではなかった子…▼
だが、夢の扉を開いた以上…
もはや後戻りはできぬ…▼
我らは
世界の滅びを免れるために、
子供たちに蜜を与えた。▼
無垢な子供たちを、
世界を救う英雄という名のもとに
犠牲にしたのだ…▼
10章4節 アドラステア皇帝の道†
オープニング†
- [エーデルガルト]
- 選んだ道を最善にしていく。
それしかないの。▼
- (クリア後会話なし)
10章5節 ただ、愛してほしかった†
オープニング†
- [フレイヤ]
- だめだめ、どこへ逃げたって。
お兄様と私、
二人の王の力がある限り…▼
この悪夢から
あなたたちは絶対に抜け出せない。
絶対にね。▼
さあ、どうするの?
どうやって逃げるの?
考えてごらんなさい。▼
- [ピアニー]
- ど、どうしよう…
アルフォンスさん?▼
- [アルフォンス]
- くっ……▼
- [フレイヤ]
- いくら考えようと、何をしようと…
すべて無駄…
よくわかったでしょう?▼
ここから出られる方法は
一つもない…▼
- [フロージ]
- いや…
一つだけある。▼
- [フレイヤ]
- …お兄様?▼
- [フロージ]
- フレイヤ…我が妹よ。
私の言葉はもう、
お前には届かぬようだ。▼
だが、私はお前の兄だ。
兄として、
お前を止めねばならない…▼
- [フレイヤ]
- お兄様…?▼
何を…する気…?
まさか…▼
- (場面転換。戦闘マップへ)
- [フロージ]
- フレイヤがすべての夢の王となった源は、
フレイヤと私…
二人の力が合わさったがゆえ。▼
ならば、その一方を
失わせればよい。▼
心優しき人間たちよ。
フレイヤを止める唯一の方法を…
そなたらに託す。▼
- [フレイヤ]
- お兄様…!?
悪夢たちよ、早くお兄様を…!▼
- [フロージ]
- フレイヤの支配下にある私は
自ら命を絶つことはできぬ…
ならば…▼
さあ、時間がない。
どうか、私を…▼
クリア後†
- [フロージ]
- ありがとう…人間たちよ。▼
- [フレイヤ]
- お兄様…!?
お兄様ぁっ!?▼
- [フロージ]
- 私が死ねば、
お前の力の半分は失われる…▼
これでもはや
夢が現をゆがめることはない…
彼らが元の世界に戻ることもできよう…▼
- [フレイヤ]
- やめて、お兄様!
お兄様がいなくなったら
私は…!▼
そんなに…
それほどまでに、
人間が大切だというの…?▼
- [フロージ]
- 私にとって。
なにより大切なのは…お前だ。
フレイヤ。▼
我ら神々の業ゆえか…私がいる限り、
お前は人に災いを為し…
いずれは人を滅ぼし尽くすだろう。▼
私はお前を愛している…
だからこそ、愛するお前の
そのような姿は望まぬ…▼
だから、私は…
お前のために…
消えるのが良い。▼
さらばだ、妹よ…
………………▼
- [フレイヤ]
- いやああああっ!
お兄様……お兄…様…▼
- [ピアニー]
- フロージ様…▼
- [フレイヤ]
- あ…
ああ…
あああああ…▼
こんなこと…
こんなこと…
私は望んではいなかった…▼
私はただ…
お兄様に振り向いてほしかった…
お兄様に愛してほしかった…▼
なのに…ああ…
あああ…あああああああああああ!▼
- (場面転換。会話シーン)
- [ピアニー]
- フロージ様…▼
- [アルフォンス]
- …………▼
- [ピアニー]
- フレイヤ様と
黒妖精さんたちは
どこかに消えちゃったわ…▼
フロージ様の言うとおり、
これでもう、夢が現を
歪めることはないわ。▼
夢から覚めて、
元の世界に戻りましょう。▼
それがフロージ様の
願いだもの…▼
- [アルフォンス]
- ……。
ああ。▼
夢から覚めて、今度こそ
エクラにまた会える。
そう信じるよ…▼
コメント†
Last-modified: 2021-04-30 (金) 00:37:05