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章別会話
金色の明日へ†
金色の明日へ†
オープニング†
- [ローレンツ]
- ここが異界であるというだけでも
驚きだというのに、まさか君たちまで
一緒に召喚されていようとは…。▼
- [イグナーツ]
- でも、同じ学級の二人がいて
本当に安心しましたよ。▼
- [ラファエル]
- オデもお前らがいて、うれしいぞ!
召喚された金鹿の学級の生徒は
ほかにいねえのかな…。▼
- [アンナ]
- 実は…
あなたたちの学友は
あと一人いるのよね。▼
だけど、とまどうかもと思って
ここに呼ばずにいたの。▼
- [イグナーツ]
- ええっ!?
ボクたちだけじゃないんですか?▼
- [アンナ]
- 異界に召喚されただけでも驚くでしょ?
それで同じ時代を生きている三人で
まずは顔を合わせてもらおうと思ったの。▼
- [ローレンツ]
- 同じ時代…
話がよく見えませんが?▼
つまり、この顔合わせのあとに
もうお一方をご紹介いただける。
そういうことでしょうか?▼
- [アンナ]
- ええ、そうよ。
さっそく会いに行きましょうか。▼
- (暗転)
- [リシテア]
- むむ…5年前のフォドラから
召喚されたというのは
あんたたちだったのね。▼
- [ローレンツ]
- こ、これは…驚いたな…。▼
- [ラファエル]
- リシテアさんが大きくなってるぞ!
うおおお!
そうとう筋肉をいじめたんだな!▼
- [リシテア]
- 鍛えて大きくなったわけではありません。
単純に時間の経過による成長です。▼
- [イグナーツ]
- さっき5年前って言いましたけど…
リシテアさんはボクたちから見て
5年後の未来から来たということですか?▼
- [リシテア]
- 未来…そうですね。
あんたたちにとっては
そういうことになりますね。▼
金鹿の学級で最年少だったわたしが
最年長だなんて不思議なものです。▼
- [ラファエル]
- うへえ、オデより姉ちゃんになるのか。
こりゃあ、兄ちゃんに任せろだなんて
もう気軽に言えねえなあ…。▼
- [リシテア]
- あんたの妹はマーヤちゃんでしょう。
妹になった覚えはありませんよ。▼
- [ローレンツ]
- いや、ラファエル君の
言い分もわからなくはない。
今や我々が年下、弟分にも等しい。▼
目の前にいるリシテア君は先輩と言える。
習うべきことも多いはずだ。▼
- [イグナーツ]
- 研究熱心なリシテアさんのことです。
さぞ成長されていることでしょう。▼
- [リシテア]
- …仕方ありませんね。▼
期待に応えられる保証はありませんが
最年長にふさわしい振る舞いを
しなくてはなりませんね。▼
- [イグナーツ]
- アスク王国で、はじめての実戦ですね。
さすがに緊張します…。▼
- [ローレンツ]
- お、落ち着きたまえ、君たち。
士官学校での学びを思い出すのだ。▼
- [ラファエル]
- オデは力に自信あるけど
座学はからっきしだったからなあ…。
せ、戦場ではどう動けばいいんだ?▼
- [リシテア]
- 固くなりすぎですよ。
ほら、深呼吸をして。▼
相手は、ならず者の集団にすぎません。
そこまで統率は取れていないはず。
各個撃破すればいいだけですよ。▼
- [イグナーツ]
- これから実戦に臨むというのに
リシテアさんは落ち着いていますね。▼
- [リシテア]
- ……。
わたしは、本物の戦争を
経験していますからね。▼
- [ラファエル]
- せ、戦争だってぇ!?▼
- [ローレンツ]
- なっ!? ま、待ちたまえ!
君は5年後から来たと言っていた。▼
それが本当だとすると…
未来のフォドラでは
戦争が起きるというのかね?▼
- [リシテア]
- 話はここまでです…。
敵が来ました。わたしが前に出ます。▼
- [ローレンツ]
- むっ! ま、待ちたまえ!
一人で突出しては!▼
- [リシテア]
- これでも食らいなさい!▼
- (白く光る)
- [リシテア]
- 逃がしませんよっ!▼
- (白く光る)
- [ラファエル]
- お、おお…すげえ威力だ!▼
- [ローレンツ]
- だが、いかに魔道の腕が上がっても
一人で前に出過ぎだ!▼
- [リシテア]
- 問題ありません。この5年…
無駄に過ごしていませんから!
はぁぁっ! そこです!▼
- (白く光る)
- [イグナーツ]
- …リシテアさん…
成長したって言ってるけど
実は無理してるんじゃないかな…▼
- [リシテア]
- なるほど、わたしたちは
出撃命令が出るまで
待機していればいいのですね?▼
- [ローレンツ]
- そのように聞いている。
あとでアンナ隊長から
作戦の指示があるようだ。▼
- [ラファエル]
- 戦場に出るのも
すっかり慣れっこになったなあ。▼
- [イグナーツ]
- そうですね。
とはいえ、活躍しているのは
ほとんどリシテアさんですが…。▼
- [ローレンツ]
- 我ながら不甲斐ない。
リシテア君にばかり
負担を強いてしまって…。▼
- [リシテア]
- 今のわたしは最年長…。
長く研鑽を積んでいるだけです。
気にする必要はありません。▼
- [アンナ]
- 皆、揃っているわね。
今日の敵は手強いから
気合を入れてちょうだい。▼
数も今まで以上に多いから
連携して戦うことが重要になるわよ。▼
- [リシテア]
- …あらかじめ周囲の状況を
把握しておきたいですね。
辺りの様子を調べてきます。▼
- [アンナ]
- リシテア、一人じゃ危ないわ!▼
…行っちゃった。
今日も張り切っているみたいねえ。▼
- [ローレンツ]
- 張り切っている、か。
いや、おそらくそうではない。▼
どうも今のリシテア君は
気負い過ぎているように見える。▼
- [イグナーツ]
- 一人で背負い込んでいる…
ボクたちはそれほど
頼りなく見えるのでしょうか?▼
- [ラファエル]
- オデたちの中で
一番姉ちゃんになったから
頑張っているのかもしれねえぞ。▼
- [ローレンツ]
- 年長者の立場が今の彼女を
動かしているのかもしれない。
理由はどうあれ、心配だな。▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- て、敵が来ましたよ!
聞いていた通り、数が多いです。
ここは慎重に!▼
- [リシテア]
- 問題ありません。
わたしに任せてください!▼
はっ!▼
- (白く光る)
- [リシテア]
- せいっ!▼
- (白く光る)
- [リシテア]
- さあ、この調子で進軍あるのみです!▼
- [イグナーツ]
- ……!?
危ない、リシテアさん!
やぶから伏兵が!!▼
- [リシテア]
- えっ? し、しまった…!▼
- [ローレンツ]
- はあっ!!▼
- (白く光る)
- [ラファエル]
- でええいっ!!▼
- (白く光る)
- [ラファエル]
- ケガはしてねえか、リシテアさん!▼
- [リシテア]
- あ、あんたたち…。▼
- [イグナーツ]
- よかった、無事みたいですね。
敵はまだ残っています。
態勢を立て直しましょう。▼
- [リシテア]
- ……。▼
- [リシテア]
- まさか敵が潜んでいたなんて…
迷惑を掛けましたね。▼
あんたたちを引っぱるつもりが
助けられてしまいました。▼
- [イグナーツ]
- なにを言ってるんです。
迷惑だなんてとんでもない。
お互い様じゃないですか!▼
- [ローレンツ]
- 今のリシテア君は
僕たちが知るリシテア君より
力をつけている。しかし…。▼
だからと言って一人で
無理をする必要はないはずだ。▼
- [ラファエル]
- そうだぞ!
オデたちをもっと頼ってくれ!▼
- [リシテア]
- …士官学校にいた頃のわたしは
子供扱いされることを嫌って
いつも強がっていたと思います。▼
ですが、年上の級友たちに
支えられていることはわかっていたんです。▼
- [ローレンツ]
- ……。▼
- [リシテア]
- ここにいる金鹿の学級の仲間で
わたしが一番の年上。▼
今度はわたしが級友を守らなくてはと…
気負い過ぎていたようです。▼
- [イグナーツ]
- …そうだったんですね。
だけど、一人で抱え込む必要は
ないと思うんです。▼
僕たちは一緒に学んだ級友…
助け合う仲間ですよね?▼
- [ラファエル]
- イグナーツの言う通りだぞ!
オデたちは友達じゃねえか!▼
- [ローレンツ]
- フォドラでもアスク王国でも
我々の絆は不変ではないのかね。
そうだろう? リシテア君。▼
- [リシテア]
- …あんたたち。
心配してくれてありがとう。▼
- [ラファエル]
- うんうん。
わかってくれてオデもうれしいぞ。▼
- [リシテア]
- どんなに強い魔道より…
級友と繋いだ絆がわたしにとっての支え。
危うく忘れるところでした。▼
ともに進みましょう。
金鹿の学級の仲間として。▼
色彩の旅人 イグナーツ†
- [アンナ(覚醒)]
- さあさあ、寄ってらっしゃい!
今日はアンナ商会の威信をかけた
大売り出しよ!▼
いつもよりも珍しい品が
たくさん入荷しているから
ぜひ見ていってね!▼
- [イグナーツ]
- うわぁ、すごいや…。
異界の武具や甲冑、魔道書が
こんなにあるんだ!?▼
彫刻に絵画、陶芸品や装飾品に画材まで、
まるで夢みたいな空間だよ。▼
- [アンナ(覚醒)]
- お客様、お目が高い!
こちらの茶器なんかいかが?▼
- [イグナーツ]
- 見事ですね。
これで飲んだお茶は
さぞ美味しいでしょう。▼
でも、あれれ…?
これは…うーん…もしかして…。▼
- [アンナ(覚醒)]
- ん? どうかした?▼
- [イグナーツ]
- 間違っていたらすみません。
こちらの二つの茶器なんですけど
値札が逆じゃないですか?▼
- [アンナ(覚醒)]
- あははっ、なにを言ってるの?
うちの優秀なスタッフが
そんな初歩的なミスをするわけ…。▼
- [ジョージ]
- うわ、本当だ―! 逆になってる!
悪い、アンナさん!
そこの少年の言う通りだ。▼
- [イグナーツ]
- やっぱりそうでしたか。
売れる前に気付いてよかったです。▼
- [ジョージ]
- ありがとう、助かったよ。
それにしても一目見ただけで
よく値札が逆だとわかったな。▼
- [イグナーツ]
- どちらもよい品ではありますが
絵付けの繊細さが違いますから。▼
個人的な意見を言うと…
こちらの茶器はもう少し高くても
いいんじゃないかと思います。▼
あ、ごめんなさい!!
つい差し出がましいことを…。▼
- [ジョージ]
- いや、いいんだ。
参考にさせてもらうよ。
ありがとう。▼
- (暗転)
- [アンナ(覚醒)]
- さっきの子、すごかったわね。▼
- [ジョージ]
- 俺もびっくりしたよ。
茶器の価値を見抜いただけでも
驚きなのに…。▼
質がいい絵の具だけを選んで買ったよ。
若いのにすごい目利きだ。▼
- [アンナ(覚醒)]
- うちにほしい人材だわ。
今度会ったらスカウトしなきゃ!▼
- [ラファエル]
- おお、イグナーツが
言ってたのはこの店か!▼
- [イグナーツ]
- はい。品揃えがとてもよいんです。
ここならラファエルくんに合う
鍛錬道具も見つかるはずです。▼
- [アンナ(覚醒)]
- あー! この間の少年じゃない!
いらっしゃい、待ってたのよ!▼
- [イグナーツ]
- ボ、ボク…ですか?▼
- [アンナ(覚醒)]
- 単刀直入に言うわ!
あなた、この店で働いてみない?▼
- [イグナーツ]
- ええ…?▼
- [アンナ(覚醒)]
- ヴァイス・ブレイヴの務めもあるだろうし
ヒマなときだけでもいいの。
あなたの都合に合わせるわよ。どう?▼
- [イグナーツ]
- 急にそう言われても…。▼
- [ラファエル]
- イグナーツ、困ってるんなら
オデが代わりに断ろうか?▼
- [ジョージ]
- いやー、悪い悪い!
うちの店長があんたの
目利きの才能に惚れ込んじまってな。▼
次に店に来たらスカウトしようと
手ぐすね引いて待ってたんだ。▼
- [イグナーツ]
- …そうだったんですか。▼
- [アンナ(覚醒)]
- あ、お給金のことなら
心配しなくていいわよ!
相場の倍は出すつもりだから!▼
- [イグナーツ]
- あの…申し訳ないですがお断りします。
今のボクには商売よりも
やるべきことがあるので…。▼
- [ジョージ]
- そうか。
勝手なことを言って悪かったな。▼
ところで、あんたの目利きは
どこで磨いたものなんだい?
もしかして天賦の才てやつか。▼
- [イグナーツ]
- いえ、実家が商家なだけなんです。
小さい頃から商品に囲まれて
品物を細かく見るクセが付いたというか。▼
- [ジョージ]
- なるほど、そういうことか。
将来は家業を継ぐつもりなのかい?▼
- [イグナーツ]
- いえ、実家は
兄が継ぐことになっています。
親はボクを騎士にしたいみたいで。▼
- [ジョージ]
- き、騎士…? おっと失礼!
少々イメージに合わなくてな…。▼
- [イグナーツ]
- あはは、よく言われます。▼
ボクとラファエルくんは騎士になるために
ガルグ=マク大修道院の
士官学校に通っていたんです。▼
- [ラファエル]
- 士官学校をちゃーんと卒業できれば
商人の子でも騎士になれるからな!▼
- [アンナ(覚醒)]
- ん? そちらの大きい人も
出身は商家だったりするの?▼
- [ラファエル]
- おう! オデも実家は商家だったぞ。▼
- [イグナーツ]
- ボクとラファエルくんは
幼馴染みなんです。▼
- [アンナ(覚醒)]
- …じゃあ、イグナーツと同じくらいの
目利きと商才の持ち主だったり…?▼
ラファエルに質問してもいい?
もしあなたがこの店の店長になったら
どんなものを売りたい?▼
- [ラファエル]
- オデが店長になったら…そうだなあ…
筋肉をいじめる道具と美味しい食べ物で
いっぱいにするぞ!▼
- [アンナ(覚醒)]
- そ、そう…▼
- [ジョージ]
- ははは、目利きや商才ってやつは
やっぱり人それぞれってわけか!▼
- [ローレンツ]
- イグナーツ君が言っていたのは
この店かい?▼
ほほう…無骨な店構えにしては
いい茶器が揃っているじゃないか!▼
- [イグナーツ]
- ええ。ローレンツくんなら
わかってくれると思ってました。▼
- [ローレンツ]
- ここならグロスタール家の後継者たる僕に
ふさわしい茶器が見つかりそうだ。▼
どれどれ…ふむ…
こちらもなかなか…。▼
- [イグナーツ]
- ゆっくり選んでください。
ボクは画材を見てますから。▼
- [ジョージ]
- 誰かと思えばイグナーツか。
いらっしゃい。▼
- [イグナーツ]
- こんにちは、ジョージさん。
新しい画材は入荷してます?▼
- [ジョージ]
- ああ、これなんかどうだ?
霧の森で見つかった鉱石から作った
青い絵の具なんだが。▼
- [イグナーツ]
- わあ! すごく発色がいいですね!
今日はこれを頂けますか?▼
- [ジョージ]
- 毎度あり。それにしても…
騎士になろうって割には
いつも画材ばっかり見てるな。▼
- [イグナーツ]
- ……。▼
たしかに騎士らしくないですね。
あっ! そろそろ訓練の時間です。
戻って準備しなきゃ…。▼
- [ローレンツ]
- 僕はもう少し見ていくよ。
先に行ってくれたまえ。▼
- [イグナーツ]
- はい! じゃあ、またあとで。▼
- [アンナ(覚醒)]
- ……。▼
- [ジョージ]
- どうしたんだ、アンナさん?
なんか難しい顔してるけど。▼
- [アンナ(覚醒)]
- 彼、本当に騎士になりたいのかしら?
私にはそう見えないんだけど…。▼
- [ローレンツ]
- …口を挟むようで失礼。
騎士になりたいという彼の話は
ウソではないよ。▼
- [アンナ(覚醒)]
- そうなの?▼
- [ローレンツ]
- だが、本心ではないというのが
正直なところなのだろう。▼
彼が本当になりたいもの…
それは画家なのだ。▼
- [ジョージ]
- 画家ね…そっちのほうが
しっくり来るよなあ。▼
- [ローレンツ]
- 数々の名画を知る僕から見ても
イグナーツ君は歴史に名を残す
画家になる才能を持っている。▼
だが、親の望みも叶えてやりたい。
その想いから、画家になりたいと
言い出せずにいるのだろう。▼
- [アンナ(覚醒)]
- なるほどね…。▼
- [ローレンツ]
- 以前、「絵も描ける騎士になればいい」と
彼に提案したこともあるのだが…。▼
現実問題として騎士も画家も
片手間でなれるようなものではない。▼
自分で言っておいてなんだが
なかなか解決しない悩みなのだろう…。▼
- [アンナ(覚醒)]
- それってそんなに難しい話かしら?
ヴァイス・ブレイヴには
絵を描く騎士が何人かいるわよ。▼
- [ローレンツ]
- なっ、そんな稀有な人材が!?▼
- [アンナ(覚醒)]
- もしかしたら
イグナーツの力になれる英雄が
いるかもしれないわね。▼
- [イグナーツ]
- はぁ、はぁ…!
攻撃をしのぐので精一杯です。
ありがとうございました!▼
- [フォルデ]
- はじめて稽古をつけたときに比べて
だいぶマシになってきたよ。▼
- [イグナーツ]
- そうでしょうか?▼
- [フォルデ]
- ああ、自信を持ちなって。
さて、今度は描くか!▼
- [イグナーツ]
- はい! 画帳は
持ってきてあります。▼
- [フォルデ]
- ほら、あっちを見てみろよ!
描くにはもってこいの題材だ。▼
- [イグナーツ]
- 太陽に、空を渡る鳥の群れ。
綺麗だ…。▼
- [フォルデ]
- じゃあさっそく…。▼
- [ロサード]
- おっ! いたいたー!
フォルデ! イグナーツ!▼
- [イグナーツ]
- あっ、ロサードさん。▼
- [フォルデ]
- 今日の訓練は終わりだよ。
ちょうど剣を
絵筆に持ち替えたところさ。▼
- [ロサード]
- オレも一緒に描いていーい?▼
- [イグナーツ]
- はい、もちろんです!▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- あの…フォルデさん、ロサードさん。▼
騎士をやりながら絵を描き続けるのは
大変ではありませんか?▼
絵を描く暇があったら訓練しろとか
いろいろ言われませんか?▼
- [フォルデ]
- そんなの気にする必要はないだろ。
戦場で活躍すれば問題ないよ。▼
それでも小言を言われるなら
「絵は戦場の記録に役立つ」とでも
言っておけばいいんだよ。▼
- [ロサード]
- そうそう。活躍すれば問題なし。
それに、自分が素敵だと思ったものは
描き残さずにはいられないからねー。▼
例え誰かに何か言われても、
オレは絵を描くのが大好きだから
やめないよー!▼
- [イグナーツ]
- 大好きだから…やめない…。▼
- [ロサード]
- イグナーツも絵が好きでしょー?
それなら、どんなことがあったって
絶対に描き続けたほうがいいよ!▼
- [イグナーツ]
- フォルデさん、ロサードさん。
励ましてくれてありがとうございます。
ボクも…このまま頑張ってみます!▼
- [フォルデ]
- お、いい笑顔だな!▼
- [ロサード]
- あ、イグナーツ、ストップ!
表情そのままキープ!▼
- [イグナーツ]
- えっ!?▼
- [ロサード]
- そのかわいい笑顔をスケッチしたいから
笑ったままでいてー!▼
- [イグナーツ]
- こ、これでいい…ですか?▼
- [ロサード]
- ありがとう! 最高にかわいい!
そのまま、そのままじっとしてて―!▼
- [イグナーツ]
- うう、わかりました…。▼
- (暗転)
- [アンナ(覚醒)]
- よかったわ。絵を描く者同士
仲良くやれてるみたいね。▼
- [ローレンツ]
- お手本になる先輩が出来たようだ。
彼らを紹介してくれて、礼を言うよ。▼
- [アンナ(覚醒)]
- お礼を言うのはこっちのほうよ。
これで絵の具がますます売れそうだし。
いやー、いいお得意様ができたわね!▼
光と闇を御す魔匠 リシテア†
- [ローレンツ]
- ラファエル君、イグナーツ君。
少しいいかな?▼
- [ラファエル]
- どうしたんだ、ローレンツくん。
もう飯の時間か?▼
- [ローレンツ]
- 君はなにを言ってるんだ…。
さっき昼食を食べたばかりだろう?
そうじゃなくてだな…。▼
- [イグナーツ]
- なにか相談ごとですか?▼
- [ローレンツ]
- その通り。話が早くて助かるよ。
実は気になっていることがあってね。
君たちの意見を聞きたいのさ。▼
- [イグナーツ]
- ボクたちでよければ。▼
- [ラファエル]
- オデも構わねえぞ。▼
- [ローレンツ]
- 昨日、ふと考えたのだよ…。
僕たちはどれだけヴァイス・ブレイヴの
役に立てるのだろうか、と…。▼
知っての通り、このアスク王国には
さまざまな異界から
たくさんの英雄が集まっている。▼
栄光あるグロスタール家の後継者たる
この僕や、その学友である君たちが
彼らに劣っているとは思わない。▼
だが、実戦経験となると話は別だ。
いまだ学生でしかない僕たちが
彼らほど活躍できるだろうか?▼
- [イグナーツ]
- そこはボクも気になっていました…。
百戦錬磨の英雄のみなさんと一緒にいると
やっぱり気後れしちゃいますね。▼
- [ラファエル]
- たしかに、ここには
強え英雄がたくさんいるからなあ。▼
- [リシテア]
- なにを話しているのかと思ったら…。▼
- [ローレンツ]
- む、リシテア君もそこにいたのか。▼
- [リシテア]
- 話は聞かせてもらいました。
わたしも意見していいですか?▼
- [ローレンツ]
- もちろんだ。伺おう。▼
- [リシテア]
- 今の自分が実力不足だと思うなら
この世界で成長すればいい。
たったそれだけのことですよ?▼
どんな偉大な英雄だって
最初は右も左もわからない新米です。▼
敬虔が足りなければ努力で補えばいい。
向上心があれば、必ず追いつけます。▼
- [ローレンツ]
- ふふっ…なるほど…。
ははは…はーっはっはははは!
たしかに君の言う通りだ!▼
この僕としたことが
些細な悩みに囚われていたようだ。▼
- [イグナーツ]
- 敬虔が足りないなら努力で補えばいい…。
単純ですが、
これ以上ないほどの真理ですね。▼
- [ラファエル]
- オデもリシテアさんに賛成だ。
難しく考える必要はねえよ。▼
- [ローレンツ]
- うむ。さっそく明日、我々が偵察任務に
志願しようじゃないか!
リシテア君もいっしょに行くかい?▼
- [リシテア]
- わたしは行けないわ。
その…ちょっと忙しいから…。
明日は頑張ってください。▼
- (暗転)
- [リシテア]
- ……。▼
焦らずに地道に経験を積みなさい。
あんたたちには時間があるから。
わたしと…違って…。▼
- [エイル]
- ……。▼
- [リシテア]
- ううむ…。▼
異界の書物を見ても
フォドラの紋章のような存在は
見つかりませんね。▼
でも、きっとどこかにあるはず。
その謎を解明できる糸口も…。▼
もっとたくさんの本を調べれば
絶対どこかに…きゃっ!?▼
- (白く光る)
- [エイル]
- ……。▼
- [リシテア]
- ご、ごめんなさい!
本をたくさん抱えていたから
前が見えなくて…。▼
- [エイル]
- 気にしないで。私も不注意だったから。
本を拾うのを手伝うわ。▼
- [リシテア]
- あ、ありがとうございます…。▼
- [エイル]
- ずいぶんと熱心に
調べ物をしているみたいね。▼
昨日もずっと図書室に
こもりきりだったようだし。
無理して身体を壊さないようにね。▼
- [リシテア]
- お気遣いありがとうございます。
でも、怠けてはいられないんです。▼
- [エイル]
- それは…
あなたに時間がないから?▼
- [リシテア]
- ど、どうしてそれを!?▼
- [エイル]
- ごめんなさい。
あなたが学友たちと話しているのを
立ち聞きしてしまったの…。▼
立ち去るとき、あなたは
自分に残された時間はない…
そう、つぶやいていた。▼
よければ…
話を聞かせてもらえるかしら?▼
- [リシテア]
- …言葉通りの意味です。▼
わたしの身体は
ある理由で長生きできなくなりました。
むしろ、いつ倒れてもおかしくない。▼
だから…だからわたしには…。
休む暇は一瞬たりともないのです。▼
- [エイル]
- ……。▼
- [エイル]
- …こっちよ。
この坂を登れば目的の場所。▼
- [リシテア]
- はぁ…はぁ…。
歩き疲れて足が棒みたいです。▼
- [エイル]
- もうすぐ着くわ…。▼
- [リシテア]
- こんな場所…
本当にわたしに必要なものがあるんですか?
なにも見当たりませんが…。▼
- [エイル]
- こちらへ…。▼
- [リシテア]
- ま、まだ丘を登るんですか?
ええい、わかりましたよ!
こうなったら最後まで付き合います。▼
- (暗転)
- [リシテア]
- ……!?▼
なんて綺麗な景色…。
それに風が気持ちいいです。
草木の匂いがこんなにするなんて。▼
で、ここからどこへ向かうんです?
わたしに必要なものって…。▼
- [エイル]
- …ここよ。▼
- [リシテア]
- えっ?▼
- [エイル]
- …あなたをこの丘に連れてきたかったの。
私のお気に入りの場所だから。▼
- [リシテア]
- …エイル王女。
どういうつもりでしょうか?
わたしには…時間がないのです。▼
- [エイル]
- …騙したみたいでごめんなさい。▼
でも、死に追い立てられて
自分が見えなくなっている
あなたを見過ごせなかったから…。▼
- [リシテア]
- わたしが…自分を見失っていると?▼
- [エイル]
- 覚えがないのね?
手鏡を貸してあげるから
自分の顔をよく見て…。▼
薄暗い図書館ではなく
明るい日差しに映る
あなたの顔はどう見えるかしら?▼
- [リシテア]
- ……。
少々不健康、ですかね。
やつれているというか…。▼
- [エイル]
- あなたは時間がないと言って
寝食を忘れ、研究に没頭していた…。▼
身体を労わるべきときに
労わらないままでいると…
死の足音はすぐそばまでやってくる。▼
あなたは気付かぬうちに自分自身で
死の淵へ吸い寄せられていたのよ。▼
- [リシテア]
- ……。
悔しいけど、エイル王女の
言う通りみたいですね。▼
死を恐れて無理をすれば
それだけ死に近付いていく。▼
そんな当たり前のことに
気付かないなんて…。
わたし、どうかしていたみたいです。▼
- [エイル]
- 死は誰にとっても恐ろしいものよ…。
正常な判断力を失うのは
仕方がないこと…。▼
でも、死に追い立てられても
自分を見失わずに
恐怖に打ち勝った人たちもいる…。▼
- [リシテア]
- それって…
ヴァイス・ブレイヴの英雄ですか?▼
- [エイル]
- アルフォンス王子やシャロン王女よ。▼
かつて死の王ヘルと戦った
アルフォンス王子たちは…。▼
絶対に生き抜くという強い意志で
死の恐怖をねじ伏せた。▼
死ぬことを考えない。
必ず未来があると信じ
希望を武器に戦ったのよ。▼
- [リシテア]
- ……。▼
- [エイル]
- …私はあなたにも
死の恐怖に打ち勝って欲しいの。▼
怯えながら生きながらえるのではなく
絶対に生き延びるという意思の力で。▼
- [リシテア]
- エイル王女!▼
- [エイル]
- こんにちは、リシテア…。
今日は顔色がいいわね。
それが本来のあなたなのかしら。▼
- [リシテア]
- 先日はありがとうございました。
散歩から帰ったあと
久々にゆっくり眠れました。▼
次の日の朝、
憑き物が落ちたように
頭もすっきりしてて…。▼
一瞬の暇も惜しいと
閉じこもって不健康になるなんて、
ほんとバカみたいです。▼
- [エイル]
- ふふ…。
だいぶ元気になったようね。▼
- [リシテア]
- そうそう、聞いてください。▼
わたし、思い切って身体のことを
ヴァイス・ブレイヴの賢者たちに
相談してみたんです。▼
解決方法を一緒に探してくれて
光明が…見えてきたような気がします。▼
- [エイル]
- それはよかった…。
私も出来る限り、協力するわ。▼
- [イグナーツ]
- あ、リシテアさんにエイル王女!
こんにちは。▼
- [ローレンツ]
- エイル王女とリシテア君か。
珍しい組み合わせだな。▼
- [ラファエル]
- オデたちはこれから
食堂で昼飯を食うんだ!▼
- [ローレンツ]
- 僕としては
もう少し遅い時間のほうが
席が空いていて好ましいのだが…。▼
- [ラファエル]
- なに言ってんだ、ローレンツくん!▼
のんびりしてたら
食いもんがなくなっちまう!
早く行こう!▼
- [イグナーツ]
- ごめんなさい、リシテアさん。
忙しいのに呼び止めちゃって。▼
- [リシテア]
- 大丈夫です! それより…
わたしもご一緒していいですか?▼
- [ローレンツ]
- もちろん構わないが…。
一緒に来たがるなんて珍しいね。▼
- [リシテア]
- 今日はたくさん食べたい気分なんです。▼
- [ラファエル]
- お。いいな!
じゃあ、みんなで大食い勝負しようぜ!▼
- [リシテア]
- 今日は行けそうな気がします。
負けませんよ。▼
- [ローレンツ]
- ね、念のため確認するが
その大食い勝負には
僕も参加しなければならないのかね?▼
- [イグナーツ]
- ははは…どうやら
そういう流れみたいですよ。▼
- [エイル]
- 私も見守らせてもらうわ。▼
- [ローレンツ]
- エイル王女の御前となると、
無様なところは見せられないな。▼
- [リシテア]
- じゃあ早く、食堂に向かいましょう。▼
…みんなには時間があるのにわたしは…
いつからそんなふうに
思い込んでいたんだろう…▼
…わたしにも時間がある。
成長し、前に進む時間が…▼
…これからもわたしは精一杯生きる。
死から逃げるのではなく
希望をこの手で掴むために…▼
レスターの野獣 ラファエル†
- [ラファエル]
- はぐっ、むぐっ、ばくっ…もぐもぐ…
ぷはー! この城の飯は最高だなあ!▼
どれを食っても、ものすごくうめえ。
さあて、次はなにを食おうかなあ。▼
- [シャロン]
- すごい食べっぷりですね、ラファエルさん。▼
- [ラファエル]
- おお、シャロン王女!
こんなにうまい飯を出す食堂があって
オデはとっても幸せだよ!▼
- [シャロン]
- ふふっ!
美味しそうに召し上がるから
わたしまでお腹が減ってきちゃいそうです!▼
- [ラファエル]
- 美味しそうもなにも
本当にとんでもなくうめえからなあ。
まだまだ食いまくるぞお!▼
- [シャロン]
- 食堂でのお食事もいいですけど
アスク王国には美味しいものが
いろいろあるんですよ?▼
最近は異界の料理も増えていますし
もう両手じゃ数えきれないほど
美味しい料理ばかりで!▼
- [ラファエル]
- もぐもぐ…むぐぐ…ごくん!
この世界にはそんなにたくさん
うまいもんがあるのかっ!?▼
- [シャロン]
- ありますよ!
試しに今度、お店に
行ってみてはいかがですか?▼
- [ラファエル]
- それはいい考えだな!
よし、イグナーツも誘ってみるか!▼
せっかく召喚されたんだから
アスク王国で一番うまいものを
食わなくちゃいけねえな!▼
- [ラファエル]
- それとそれ…ああっ!
その丸っこいのもうまそうだな!
あとは、そいつとそいつと。▼
- [イグナーツ]
- あいかわらず、すごい食欲ですね。
食べ物を端から端まで
全部買うつもりですか?▼
- [アンナ(覚醒)]
- ウソでしょ。一人のお客さんに
食料品、全部買い占められるなんて…。▼
- [ラファエル]
- この店はすげえな!
うまい食い物がこんなにたくさん!▼
- [アンナ(覚醒)]
- 食べものばかりじゃないわよ。
武具や雑貨にいたるまで
品揃えには自信あるからね!▼
- [ラファエル]
- おお! 見たことがない
珍しい物もいろいろあるもんなあ!▼
- [アンナ(覚醒)]
- (これは上客になってくれそうね)▼
うん、気に入った!
まとめ買いしてくれたからおまけするわ。
毎度あり!▼
- (暗転)
- [ラファエル]
- もぐ、むぐ…こいつはうめえなあ。▼
- [イグナーツ]
- もう食べてるんですか?
部屋まで我慢してくださいよ。▼
- [ラファエル]
- アスク王国には
うめえもんがたくさんあるってのは
本当なんだなあ。▼
ばくっ…ああ、こっちのも最高だ!
歯ごたえあるのも柔らかいのも
甘いのもしょっぱいのも全部うめえ!▼
うん、たしかにうめえ。
うめえけど…。▼
- [イグナーツ]
- なんだか物足りなさそうですね。
ひょっとして量が少なかったですか?▼
- [ラファエル]
- そんなことねえよ。
ただ、妹…マーヤにも
食わせてやりたくなってなあ…。▼
- [イグナーツ]
- なるほど。妹思いの
ラファエルくんらしいですね。▼
でも、持って帰るのは難しいと思うので
代わりにラファエルくんがたくさん食べて
感想を土産話にするのはどうですか。▼
- [ラファエル]
- そうだよなあ。
いつ帰れるか、わかんねえからなあ。▼
よーし、たくさん食って
味をしっかり覚えとくぞ!▼
- [シャロン]
- うーん、思ったより
荷物が増えちゃいました…。▼
- [ラファエル]
- おっ、シャロン王女じゃねえか。
この前はありがとうなあ。
おかげでうめえもんを食えたよ!▼
- [シャロン]
- あはは、それはなによりです。▼
- [ラファエル]
- そのおっきな荷物はどこかへ運ぶのか?▼
- [シャロン]
- 近くの村に薬と食材を運ぶんですけど
荷物が大きくなっちゃいまして…。▼
- [ラファエル]
- オデも手伝おうか?
力には自信があるんだ。▼
- [シャロン]
- そんなの申し訳ないですよ!▼
でも、今から向かう村には
名物の肉料理がありましたね…。▼
- [ラファエル]
- なに!? 肉料理!
ぜってえに手伝うぞっ!!▼
- [シャロン]
- じゃあ、村に着いたら
お料理を出してもらえないか
村の人たちにお願いしてみますね。▼
- [ラファエル]
- ありがてえ!
やる気出てきたぞお!▼
- (暗転)
- [ラファエル]
- もぐ、ばく…う、うめえっ!
なんてうめえ肉料理なんだ!▼
- [シャロン]
- 村をあげての大歓迎ですね!
ラファエルさんのおかげで
たくさん物資を運べましたし。▼
- [ラファエル]
- うめえ…うめえなあ…。
もぐもぐ…。
……。▼
- [シャロン]
- あれ? 急に黙ってどうされました?
もしかして量が足りなかったとか。▼
- [ラファエル]
- いや、そんなことねえぞ。
なんかイグナーツにも
似たようなことを聞かれたなあ。▼
物足りねえわけとは違うけど
なにかが足りねえというか…。▼
うーん、なんだ?
なにが足りねえんだ?
オデ、わからねえぞ…。▼
- (白く光る)
- [シャロン]
- あれ? なにやら騒がしいですね。
なにかあったのでしょうか…
ちょっと話を聞いてきますね。▼
- [ラファエル]
- うーん、味も言うことなしだし
量もいっぱいあんのに
なにが足りねえんだろ…。▼
- [シャロン]
- た、たた、大変ですよ、ラファエルさん!▼
- [ラファエル]
- どうした、シャロン王女?
ひょっとしてオデが食い過ぎたから
食料庫が空っぽになったのか?▼
- [シャロン]
- ち、違います! この村を狙う
盗賊の集団が現れたそうです!▼
- [シャロン]
- 盗賊の好きにはさせませんよ!
やあっ!▼
- (白く光る)
- [シャロン]
- せえいっ!!▼
- (白く光る)
- [シャロン]
- …倒しても倒してもキリがない。
敵が多すぎます!▼
- [ラファエル]
- シャロン王女、あぶねえ!
でぇぇいっ!!▼
- (白く光る)
- [シャロン]
- わわっ、ありがとうございます!▼
- [ラファエル]
- 大丈夫か?
油断も隙もねえってやつか。▼
- [シャロン]
- ラファエルさん、気を付けてください!
後ろに敵が!▼
- [ラファエル]
- うおおっ!? やられる!?▼
- [イレース]
- えいっ…。▼
- (白く光る)
- [イレース]
- それーっ。▼
- (白く光る)
- [ラファエル]
- 味方か!? た、助かった…。▼
- [エルフィ]
- てやあっ!▼
- (白く光る)
- [リンカ]
- 逃がさんぞ、盗賊ども!▼
- (白く光る)
- [イングリット]
- ご無事ですか、二人とも!▼
- [ラファエル]
- みんな、助けに来てくれたのか!?
イングリットさんまでいるじゃねえか!▼
- [シャロン]
- ラファエルさん、今が好機です!
このまま押し返しましょう!▼
- [ラファエル]
- おう! オデらの力で
うまい料理を食わせてくれた
村の人たちを守るぞ!▼
- (暗転)
- [シャロン]
- みなさんのおかげで盗賊を退治できました。
名物の肉料理はまだまだあるから
どんどん食べてくださいとのことです!▼
- [イレース]
- もぐもぐ…美味しい…。
もう少しでお腹が減りすぎて
倒れてしまうところでした…もぐもぐ。▼
- [エルフィ]
- ええ、本当に…もぐもぐ…。▼
- [ラファエル]
- さっきは本当に助かったぞ!
いいところに来てくれたな!▼
- [シャロン]
- ところで、みなさんはどうして
この村の近くに来ていたんですか?▼
- [リンカ]
- 久しぶりにこの村の
肉料理を食いたいと思ってな。▼
- [イレース]
- それで大盛り軍団で遠征したら
ちょうど盗賊が…もぐもぐもぐ。▼
- [シャロン]
- そうでした! ここにいるのは
ヴァイス・ブレイヴきっての食いしん坊…
大盛り軍団のみなさんですもんね!▼
- [イングリット]
- もぐもぐもぐ…美味しい…。▼
- [ラファエル]
- 本当にうめえよなあ!
いくらでも食えちまうよ!▼
- [エルフィ]
- もぐもぐ…それにしても運がよかった。
一歩間違えば…もぐ…盗賊達のせいで
この料理にありつけないところだった。▼
- [リンカ]
- あれっ? あたしの肉料理がない!
イングリットの前で油断すると
いつの間にか肉がなくなってしまうな…。▼
- [イングリット]
- 失敬な。私じゃありませんよ!?▼
- [イレース]
- まあまあ落ち着いて…。
料理への感謝を忘れず、
静かに食べましょう。▼
- [エルフィ]
- …犯人がわかってしまった…▼
- [ラファエル]
- うめえ! うめえなあ! んん…?
さっきよりも料理がうまく感じるぞ!▼
……。
そうか、みんなで一緒に食うから
飯がうまく感じるんだな!▼
大勢で食えば、どんな料理だって
とびきりうまくなるんだ!▼
- [シャロン]
- みんなの笑顔が、お料理を
美味しくするのかもしれませんね。▼
- [ラファエル]
- ようし! もっともっと
アスク王国のうまい飯を食いまくるぞ!▼
マーヤに美味しい土産話を
たくさん持ち帰ってやらねえとな!▼
赤薔薇の貴公子 ローレンツ†
- [ローレンツ]
- 美しい君…
しかしその佇まいはまだ蕾の如し。▼
午後のひととき、僕のもとで
その花を咲かせてみてはいかがかな。▼
- [アテナ]
- ……。▼
- [ローレンツ]
- えー君だよ、そこの君。
君に声をかけているのだが…。▼
- [アテナ]
- アテナ、呼ばれたか?▼
- [ローレンツ]
- アテナ君…実に素敵な名前だ。
一緒にお茶でもどうかな?▼
- [アテナ]
- 喉、渇いてない。▼
- [ローレンツ]
- ああ、いや…少しばかり
君の話を聞いてみたいと思ったのだがね。▼
- [アテナ]
- お前、会ったばかり。
話すこと、特にない。▼
- [ローレンツ]
- まったくもって正論ではある。
だからこそお互いをよく知るために…。▼
- [アテナ]
- アテナ、これから剣の修行、行く。▼
- [ローレンツ]
- そ、そんな馬鹿な…。
この僕が相手にもされないなんて。▼
- [ヴィオール]
- いやあ、惜しかったね。
素敵な誘い文句だったのに。▼
- [ローレンツ]
- うっ!? 今のやりとりを…?
恥ずかしい姿をお見せしました…。▼
- [ヴィオール]
- 恥ずかしいどころか
君の振る舞いは実に優雅だったよ。
せっかくだ、次は私が誘ってみよう。▼
そこを行く美しき君よ!
どうか歩みを止めてはくれまいか。▼
- [アテナ]
- ? アテナ、呼ばれたのか?▼
- [ヴィオール]
- おお、なんと麗しき声!
その姿は咲き誇る大輪の花にも似て…。▼
- [アテナ]
- 異国の言葉、難しい。
アテナ、もう行く。▼
- [ヴィオール]
- き、君!? 待ちたまえ!
ううむ、この私がこうもあっさりと
フラれてしまうとは…。▼
- [ローレンツ]
- はは、お互い残念でしたね。
このような一日もありましょう。▼
- [ヴィオール]
- うむ、いかに貴族的に振る舞っても
人の心を掴むのは難しく
それでいて面白くもある。▼
- [ローレンツ]
- なるほど。引き際も見事ですね。
あなたは…▼
- [ヴィオール]
- ヴィオールだ。そういう君は
先日フォドラから召喚された
士官学校の学生だったね?▼
- [ローレンツ]
- ローレンツ=ヘルマン=グロスタールです。
よければ、お茶でもご一緒しませんか?▼
- [ヴィオール]
- 麗しき女性と一緒に
貴族的にお茶を飲むつもりだったが
こうした時間も悪くないものだな。▼
- [ローレンツ]
- あいにく男性ではありますが
これはこれで趣があるというものです。
ところで…。▼
- (暗転)
- [ローレンツ]
- なるほど、ヴィオールさんは
ヴァイス・ブレイヴでも古参なのですね。▼
- [ヴィオール]
- そうだね。
アスク王国に召喚されて
かなりの年月を過ごしているな。▼
この国はいまだ救いを求めている。
求められれば手を差し伸べるのが
貴族的な振る舞いと言えよう。▼
- [ローレンツ]
- 素敵な考え方ですね。
民を守ることは貴族の義務であり責務。▼
フォドラの貴族である
グロスタール家に生まれた僕は
そのために士官学校で学んだのです。▼
- [ローレンツ]
- 守るべき領民がいる…
それは貴族的に羨ましい話だ。
今の私には叶わぬ夢でもある。▼
- [ローレンツ]
- あなたに守るべき民はいないのですか?▼
- [ヴィオール]
- いや、そうだな…。
私は守るべき民を捨てて
逃げ出した男なのだよ。▼
- [ヴィオール]
- うむ、城の中庭で飲むお茶は
実に貴族的で優雅な味わいだな。
おや…?▼
- [ローレンツ]
- こちらにいらしたのですね、
ヴィオールさん。▼
実は先日の言葉が気になって
あなたを調べさせてもらいました。▼
- [ヴィオール]
- ほう、私のことを…。
なにか興味深い話でもあったかな?▼
- [ローレンツ]
- あなたの祖国は、
勢力を拡大する大国を前に
侵略の危機にあったそうですね。▼
家臣たちには戦わずして散るをよしと
しない者も多かった。▼
そのような状況で、
あなたは守るべき民と領土を捨て
イーリス聖王国に亡命してしまった…。▼
- [ヴィオール]
- 恥ずかしながら君の言う通りだよ。▼
- [ローレンツ]
- 貴族的な振る舞いを重んじるあなたが
自ら進んで亡命したのは…。▼
きっと民や家臣を犬死にさせまいとする
苦渋の決断だったのではありませんか?▼
- [ヴィオール]
- ふむ、物は言いようだね。
私が逃げ出したことに変わりはないさ。▼
- [ローレンツ]
- イーリス聖王国に亡命したあなたは
国を捨てた貴族という
汚名を着る道を選んだ。▼
守るべき存在のために名誉を捨てる…
まさしく貴族的な決断と
言えるでしょう。違いますか?▼
- [ヴィオール]
- やけに事情に詳しいなと思ったら
どこぞのお節介な竜騎士が
口を滑らせたのかな?▼
だが、買い被りすぎだ。
仮にその話が事実だとしても
どう捉えるかは、人それぞれだよ。▼
……。
お茶が冷めてしまったようだ。
淹れ直さなければならないな。▼
- [ローレンツ]
- すみません、話が長くなってしまって…。
よろしければ僕にも一杯
ご馳走していただけますか?▼
- [ヴィオール]
- 構わないが、私のハーブティーが
君の口に合うだろうか。▼
- [ローレンツ]
- ありがとうございます、いただきます。
……。▼
なるほど、その…野性味というか
独特な風味がありますね…。▼
- [ヴィオール]
- 言葉を選んでいるのだろうけど
決して美味ではないだろう?▼
なにしろ、このお茶はその辺りの
野草を煎じたものだからね。▼
- [ローレンツ]
- ど、どうりで…。▼
- [ヴィオール]
- ヴァイス・ブレイヴの給金はあるが
日々の暮らしに困る民を見かけると
助けない訳にもいかなくてね…。▼
ゆえに、私の懐はいつも寂しいのだよ。
粗末なお茶しか出せず、申し訳ない。▼
- [ローレンツ]
- いえ、どんな状況にあっても
優雅にお茶を楽しむその気概こそが
貴族的と言えるのかもしれません。▼
それに、このお茶もこう…
どこか喉に引っかかる味わいが
癖になるというか…。▼
- [ヴィオール]
- お気遣いありがとう。
ローレンツくんのその優しさこそが
私には貴族的に思えるね。▼
- [ローレンツ]
- いえ、こちらこそ。
僕もヴィオールさんに貴族の心構えを
学ばせてもらうつもりです。▼
- [ヴィオール]
- ふふっ、ヴァイス・ブレイヴには
さまざまな異界の貴族がいる。
彼らとの交流もよい刺激になると思うよ。▼
- [ローレンツ]
- 願ってもないことです。
僕もアスク王国での出会いを通じて
もっと成長したいと思っています。▼
あなたの言葉を借りるなら…
貴族的に、ですかね。▼
コメント
Last-modified: 2025-12-08 (月) 17:00:16