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章別会話
輝く決意と共に†
輝く決意と共に†
オープニング†
- [アルム]
- あっ、マルス王子!▼
- [マルス]
- やあ、アルム。
君も招待状を受け取ったんだね。▼
- [アルム]
- はい。シャロン王女から届いた招待状。
英友1000人を突破した記念パーティーを
開くので、奮って参加してほしいと。▼
- [シーダ]
- 英雄の友だちだから英友…ふふ。
シャロン王女らしい表現ですね。▼
- [セリカ]
- でも、どうして
会場が修練の塔なのかしら。
お城の大広間でもいいのに。▼
- [リーフ]
- セリス様、見てください。
すごい数の英雄が塔に集っています。▼
- [セリス]
- こうして見ると壮観ですね。
アスク王国には
英雄たちがこんなにいたんだ。▼
- [ベルクト]
- ふん。場をわきまえぬヤツらばかりだな。
パーティーといえばそれ相応の身なりで
臨むのが当然だろうに。▼
- [リネア]
- 私は…ベルクトさまとご一緒できるだけで
光栄です。▼
- [アイラ]
- どうした、ホリン。
その顔…なにか心配事でもあるのか?▼
- [ホリン]
- 気のせいならいいのだが…
大変なパーティーになる予感がする…▼
- [???]
- あーあー。
聞こえますか、英雄のみなさん!▼
- [ロイ]
- この声…シャロン王女だ。▼
- [リリーナ]
- でも、姿が見えないわね。▼
- [シャロン(姿なし)]
- 本日は英友1000人突破記念パーティーに
お集まりいただき、ありがとうございます!▼
英雄のみなさんには日々
アスク王国のためにご尽力いただき
感謝のことばもありません!▼
- [イレース]
- パーティー…
パーティーの料理…
お腹が空いて…倒れそう…▼
- [シャロン(姿なし)]
- 修練の塔にお集まり頂いたのは
理由があります!▼
試練を突破し、最上階までお越しください!
見事たどり着いた英雄さんには
特別な報酬を用意しております!▼
- [イレース]
- ……▼
- [シャンブレー]
- ひいっ!? イレースが
立ったまま気絶してる!
空腹で絶滅しちゃいそうなのか?▼
- [シャロン(姿なし)]
- 私は最上階でお待ちしております!
それではみなさんの健闘を
お祈りしておりますー!▼
- [アンナ]
- 驚いた。シャロンが
こんな催しを用意してたなんて。▼
- [アルフォンス]
- なにか準備していたのは知っていたけど
僕も詳しくは聞いていなかったよ。▼
- [リン]
- これって塔の最上階…
10階まで辿り着けないと
パーティーはお預けってこと?▼
- [エリウッド]
- そうみたいだね。
簡単にはパーティーに
参加させてもらえないらしい。▼
- [ヘクトル]
- 面白えじゃねえか!
どんな試練が待ってようが
突破してやるぜ。▼
- [リオン]
- みんな塔を上り始めたね。
僕たちも行こうか。▼
- [エイリーク]
- 兄上、どうされたのですか?▼
- [エフラム]
- いや、これだけ英雄がいると
手合わせのし甲斐もあると思ってな。▼
- (暗転)
- [バアトル]
- わしら斧の会が
2階に一番乗りじゃ!▼
- [ガイア]
- くっ…!
俺たち甘味同好会は二番手か。
ん? あいつは…▼
- [ベレト]
- …来たか。▼
ここを通りたければ
勝負してもらおう。▼
- [バアトル]
- 勝負か?
腕が鳴るぞ!
この斧を存分に振るう時!▼
- [ベレト]
- いや、第一の試練である
自分との勝負に武器は必要ない。▼
- [ドルカス]
- …説明してもらえるか?▼
- [ベレト]
- 塔の中に、英雄たちにまつわる
落とし物がばら撒かれている。▼
それを先に見つけて
拾い集めたほうが勝ちだ。▼
- [ドルカス]
- …なるほど、そういう勝負か。
バアトル、斧の出番はなさそうだぞ。▼
- [バアトル]
- なんじゃとぉぉ!?▼
- [ガイア]
- 戦闘がないのは、
甘味同好会にとっちゃ好都合かもな。▼
- [ラファール]
- で、落とし物とは何だ。
菓子でもあると嬉しいのだが。▼
- [ベレト]
- どこになにが落ちているのかは
自分にもわからない。▼
勝負するのは何人でもいい。
準備ができたら始めよう。▼
- [クロード]
- なあ…ひょっとすると
これちょっとマズいんじゃないか?▼
- [ディミトリ]
- ああ、落とし物を拾わせたら
フォドラで先生の右に出る者はいない。▼
- [エーデルガルト]
- シャロン王女…
ずいぶんと手応えのある
試練を用意してくれたものね。▼
- [ナンナ]
- あ、あの…ベレトさん…。▼
- [ベレト]
- なにか質問でも?▼
- [ミスト]
- これ、ここに来るまでに
落とし物を拾い集めたの。
英雄みんなのアクセサリーだよね?▼
- [フローラ]
- 散らかっていたので
先に拾っておきました。▼
- [ベレト]
- ……。
自分の負けだ。通って構わない。▼
- [ヒルダ]
- 決着はやっ!?▼
- [ヒューベルト]
- これは予想外の展開です。
戦わずして先生が勝ちを譲るとは。▼
- [アッシュ]
- ヴァイス・ブレイヴに気が利いて
綺麗好きな英雄が多くてよかった…▼
- [ドロテア]
- 勝ちは勝ちよね。
通らせてもらうわね、先生!▼
- [ベレト]
- この先の試練は一筋縄ではいかない。
気をつけて進むといい。▼
- [ベロア]
- あの…わたしも落とし物、拾っておきました。
見てください。▼
- [ベレト]
- …残念だけど、それは落とし物ではなく
ただのガラクタかもしれないな。▼
- (暗転)
- [リカード]
- 5階に到着~と。
特別な報酬ってなにかな?
気になるよね、ジュリアンのアニキ!▼
- [ジュリアン]
- 特別って言うくらいだから
そりゃあ…特別なお宝なんだろうな。▼
- [キャス]
- お宝あるところに怪盗キャスの姿あり!
最初に頂くのはあたしだよ!▼
- [ゼロ]
- 宝箱いっぱいにイイものが
詰まっているといいんだがな。▼
- [エポニーヌ]
- もしやヴァイス・ブレイヴの
男の子たちが主役のお宝本とか!?
だったら…うふ、うふふ…。▼
- [エイクスルニル]
- よく来たな。
俺が第二の試練だ。▼
- [エポニーヌ]
- ひぃぃっ!
あ、あなたがお宝本の…!?▼
- [エイクスルニル]
- お宝本?
何を言ってるのかわからんが
通りたければ俺と勝負するがいい。▼
- [ルフレ(男)]
- クロム、気をつけて。
さっきの試練から推測すると、
今回も変わった勝負になりそうだ。▼
- [クロム]
- エイクスルニル…
勝負の内容を教えてもらおうか。▼
- [エイクスルニル]
- 俺との戦いに必要なのは
鍛え上げた肉体。
来い、腕相撲で勝負だ。▼
- [クロム]
- ずいぶんとまっとうな勝負だな。▼
- [ヴェイク]
- ここは俺様に任せとけ!
腕力勝負なら自信が…。▼
- [エイクスルニル]
- ふんぬ!▼
- [ヴェイク]
- いってぇ!?▼
- [ミリエル]
- 瞬殺されましたね…。
油断しすぎでしょう。▼
- [ボーレ]
- 次はおれが相手だ!
子どもと思ってナメんなよ!▼
- [エイクスルニル]
- その心意気やよし。だが!▼
- [ボーレ]
- うわあああっ!▼
- (暗転)
- [ロス]
- ぐっ! おりゃぁぁ!▼
くっそぉ! 負けちまった!▼
- [エイクスルニル]
- 次だ。かかってくるがいい。▼
- [ライ]
- すごいな…。
ヴァイス・ブレイヴの力自慢が
次々のされちまってる。▼
- [アイク]
- …次は俺が出る。▼
- [セネリオ]
- 待ってください、アイク。
いくら腕に覚えがあるあなたでも
苦戦は免れないでしょう。▼
このままでは皆が無駄に消耗してしまう。
僕に策があります。▼
- [ティアマト]
- 策? 聞かせてもらえる?▼
- [セネリオ]
- 筋肉には筋肉を。
エイクスルニルには
エイクスルニルをぶつけるのです。▼
- [アイク]
- どういう意味だ?▼
- [セネリオ]
- ヴァイス・ブレイヴには
異界から召喚された
ほかのエイクスルニルがいます。▼
- (暗転)
- [エイクスルニル]
- ……。▼
- [エイクスルニル(冬)]
- ……。▼
- [エイクスルニル]
- まさか、自分自身と
勝負をすることになるとはな。▼
- [エイクスルニル(冬)]
- それはこちらのセリフだ。
手加減はせんぞ、異界の俺。▼
- [エイクスルニル(夏)]
- この勝負、俺が立会人となろう。
それでははじめ!▼
- (暗転)
- [エイクスルニル]
- おおおおおっ!▼
- [エイクスルニル(冬)]
- ふぬうぅぅ!▼
- [エイクスルニル]
- まだまだ! くおおぉっ!▼
- [エイクスルニル(冬)]
- ここからだ! おおおっ!▼
- [ミカヤ]
- …ずいぶん長い勝負ね。▼
- [サザ]
- 二人ともすごい体力だな。▼
- [エイクスルニル(夏)]
- この勝負、しばらく決着はつくまい。
お前たちは先に行け。▼
- [ユリシーズ]
- それがよさそうですな。
お言葉に甘えるとしましょうか。▼
- [エイクスルニル]
- うおおぉぉぉぉ!▼
- [エイクスルニル(冬)]
- なんの! おおおおっ!▼
- [ラタトスク]
- ごごご、ごめんなさい!
先に行くね!
どっちのお兄ちゃんも頑張って!▼
- (暗転)
- [カムイ(男)]
- 7階か…そろそろ
次の試練が出てきそうだね。▼
- [アクア]
- カムイ、あれを!▼
- [バルドル]
- おーっほっほっほっ!
ようやくここまで来ましたわね。▼
私は天日の神、バルドル!
第三の試練はそう簡単に
超えることはできなくってよ!▼
- [バルドル]
- あなたたちの進撃もここまでですわ!
このバルドルの前には
すべての抵抗は無駄なこと!▼
天日の神たる私は、
今まで一度たりとも
敗北を喫したことはありませんわ!▼
- [カムイ(女)]
- な、なんという闘気でしょう…
前に立つだけで圧倒されそうです。▼
- [バルドル]
- ここに高らかに誓いますわ!
どんな勝負でも、
私はすべて勝利すると!▼
- [バルタザール]
- なら、金貨投げで勝負といこうぜ!
今日はツイてる気がしててな。
負ける気がしねえぜ!▼
- [バルドル]
- ふふっ、哀れですわ。
運さえも私の味方だということを
思い知らせてあげますわ!▼
- [バルタザール]
- じゃあ、金貨を投げるぜ。
せいっ! こいつは…裏だ!▼
- [バルドル]
- 表ですわ!▼
- [ユーリス]
- 金貨は表、だな。
お前の負けだ、バルタザール。▼
- [バルタザール]
- ぐあああ!
今日はツイてると思ったのによ!▼
- [バルドル]
- おーっほっほっほっ!
さあ、どんどん
かかってくるがいいですわ!▼
- (暗転)
- [ヨシュア]
- 表だ、間違いねえ!▼
- [バルドル]
- 裏ですわ!▼
- [ヨシュア]
- 俺の負けだ。
くそっ、どうなってやがんだ!▼
- [リュール(女)]
- …すごいですね。
運の力比べは、神竜であっても
どうこうできるものではありません。▼
- [ヴェイル]
- だけど、勝たないと
塔の最上階に行けないね…。
パーティーがお預けになっちゃう。▼
- [エル]
- ヴェイルの言う通りです。
誰か、運に自信のある者は
いないのですか?▼
- [セレスティア]
- ここは私が…と言いたいところですが、
運に関しては生憎自身がありませんわね。▼
よし! この方に託します!▼
- [スタルーク]
- えーっ! ぼ、僕ですかああ!?▼
- [ディアマンド]
- 成程。スタルークは目が良い。
金貨が隠れる直前の状態を目視すれば
運など関係ないということか。▼
- [バルドル]
- 投げましたわ! どちらですの!?▼
- [スタルーク]
- う…うううう裏です!▼
- [バルドル]
- 残念! 表ですわ!!▼
- [スタルーク]
- うわーっ! すみませんんん!!
僕のカスみたいな眼球には
荷が重すぎましたーっ!▼
- [フォガート]
- 落ち込まないで、スタルーク王子!
でも不思議だなあ。
俺も裏に見えたけどなー?▼
- [アイビー]
- 紋章士のような超常の力で、
盤面を有利にしているのかしら。▼
- [マルス(紋章士)]
- では僕が力を貸そう。もう一度…▼
…ん? バルドルの前に、
誰かが仁王立ちしている?▼
- [ハロルド]
- ハハハ!
ここは暗夜王国のヒーローである
このハロルドに任せてもらおう!▼
- [エリーゼ]
- 金貨投げ勝負なのに大丈夫?
ハロルドってその…
運がよくないのに勝てるのかな?▼
- [ハロルド]
- エリーゼ様、勝負というのは
やってみなければわからないもの。▼
そう、ヒーローたるもの
どんな勝負からも逃げてはいけない!▼
- [バルドル]
- 御託は結構ですわ!
勝負するなら受けて立ちますの。
さあ、金貨を投げなさい!▼
- [ハロルド]
- うむ。この勝利、エリーゼ様に捧げる!
せいっ! お、おや?▼
- [エリーゼ]
- あ、あれっ?
金貨が…落ちてこないね。▼
- [キサラギ]
- 見て! コウモリが
金貨を咥えて飛んでいっちゃった!▼
- [ハロルド]
- くそっ、不運め…
今度はそうきたか!▼
- [バルドル]
- な、なんですの…
これでは裏表がわかりませんわね。
ではもう一度…▼
- [ブルーノ]
- いや、待ってもらおう。▼
- [アルフォンス]
- ザカリア!
君も来てくれたのか!▼
- [ブルーノ]
- 私が何者かはともかく…
天日の神バルドルよ。▼
さきほど、貴方は誓ったはずだ…
どんな勝負でもすべて勝利すると。▼
- [バルドル]
- ええ、たしかに言いましたわ。▼
- [ブルーノ]
- だが、ハロルドとの勝負はつかなかった。
つまり、すべて勝利するという
誓いは破られた…▼
- [バルドル]
- そ、そんなのは屁理屈ですわ!▼
- [カチュア]
- でも…バルドルさん
勝ってないよね?▼
- [パオラ]
- そうね、その通りね…▼
- [エスト]
- じーっ。▼
- [バルドル]
- …ふん! 通りたければ通りなさい。
ですが、私が負けたわけでは
ありませんから!▼
- [アルフォンス]
- 助かったよ、ザカリア!
さあみんな、最上階に急ごう!▼
- [ブルーノ]
- だから私はザカリアではないと…▼
- (暗転)
- [シャロン]
- みなさん、最上階へようこそ!
必ず辿り着いてくださると
信じておりました!▼
お料理もたくさん用意しましたよ。
さあ、パーティーを楽しんでください!▼
- [リンカ]
- なんというご馳走の山…
これを全部食べてもいいのか!?▼
- [イングリット]
- ほ、ほかの英雄のみなさんのぶんも
残しておかなければ…!▼
- [アイク(紋章士)]
- ふむ…うまいな。▼
- [シグルド(紋章士)]
- ああ。再び食事ができる体となったこと、
改めて喜ばしく思う。▼
- [アンナ]
- もぐもぐ…ところでシャロン。
用意した特別な報酬ってなんなの?▼
- [シャロン]
- それはですね…
最上階に辿り着いた英雄のみなさんは
その報酬をすでに手にされています!▼
- [ヴェロニカ]
- それは…どういう意味?▼
- [シャロン]
- 特別な報酬というのは
ヴァイス・ブレイヴの仲間である
みなさんとの絆です!▼
どんな試練が立ちはだかっても
仲間との絆があれば乗り越えられる。▼
それこそが特別な報酬…
英友1000人を記録したわたしが
言うんだから間違いありません!▼
- [ファリナ]
- え~っ!? そんなぁ!▼
- [パティ]
- あーあ、はりきったのに…▼
- [アルフォンス]
- はは、シャロンに一本取られたね。▼
でも、これまでアスク王国が生き残れたのは
異界から来た仲間たちの絆のおかげだ。
この得難い宝…▼
これからも大切にしないと。▼
- [シャロン]
- はいっ、お兄様!
英友との絆は永遠ですからね!▼
希望のよすが ベレト†
- [門番]
- 天気は快晴!
アスク王国の城門は
本日も異常なしでありま…。▼
ん? んんんっ!?
あれはいったい?▼
- [ベレト]
- ……。▼
- [門番]
- 見慣れぬ生徒と思いきや
先生でありましたか!▼
- [ベレト]
- お勤め、ご苦労様。▼
- [門番]
- いやー、いつもと違う格好なので
ビックリしましたよ!▼
自分が知らない
ガルグ=マクの生徒さんが
召喚されてきたのかと思いました。▼
ところで、どうして士官学校の
制服を着てらっしゃるんです?▼
- [ベレト]
- ちょうど着替えがなくてね。
今着られるのが
この制服しかなかったんだ。▼
- [門番]
- なるほど、そうでありましたか!
ですが、ふむふむ…
これはなかなか…。▼
- [ベレト]
- やはり変だろうか。▼
- [門番]
- いえいえ、とんでもありません!
制服を着た先生の姿が新鮮で
つい観察してしまったのであります!▼
そういえば先生も学生として
学校に通われていたのですか?▼
- [ベレト]
- いや、士官学校で教師をする前は
傭兵としてフォドラを旅していた。▼
読み書きや戦い方は学校じゃなく
父やほかの傭兵から教わったんだ。▼
- [門番]
- 本当でありますか?
いきなり教師になったとは思えぬほど
堂に入っておりましたので。▼
きっと教師の才能が
あったのでしょうなあ。▼
- [ベレト]
- どうだろう。
自分ではよくわからない。▼
- [門番]
- 多くの生徒に慕われているのが
なによりの証拠であります!▼
門番が天職だと自分が感じるように
先生も天職に巡り合われたのですなあ。▼
- [ベレト]
- 天職…か。▼
- [ワユ(幼少)]
- せい! やあっ!
どう、ベレト先生?▼
- [ベレト]
- 基本はしっかりできているが
腕に力が入りすぎている。▼
剣は上半身だけで振るんじゃない。
下半身の踏ん張りも意識するんだ。▼
- [ワユ(幼少)]
- はい!
なるほど、下半身か…▼
- [ヘクトル(幼少)]
- 先生、俺の素振りも見てくれよ!
うおおおお! せいっ!▼
- [ベレト]
- 斧を拳ひとつ分、短く持つ。
それで振りが安定するはずだ。▼
- [ヘクトル(幼少)]
- 拳ひとつ分というと、このくらいか?
もう一回! せいやぁ!▼
おおおお!
すごくいい感じに斧が振れたぜ!▼
- [エリウッド(幼少)]
- 先生、僕の素振りも
見ていただけますか?▼
- [ミネルバ(幼少)]
- 先生、先週教えて頂いた兵法について
質問があるのですが…。▼
- [ヘクトル(幼少)]
- 先生!
俺の素振りをもう一回見てくれよ!
コツが掴めてきたんだ!▼
- [ベレト]
- わかった。でも、その前に
少し休憩したほうがいいだろう。▼
- [エリウッド(幼少)]
- わかりました。
ではまたあとで、ベレト先生。▼
- [セシリア]
- ふふ…ベレト先生。
すっかり子どもたちの人気者ね。
本当に教えるのが上手なのね。▼
- [ベレト]
- 自分はただの傭兵あがりだ。
たいしたことは教えていない。▼
これまで経験したことや
見聞きしたことを自分なりに解釈して
話しているだけなんだ。▼
- [セシリア]
- 謙遜することはないわ。
あなたが教えるところを見ていて
気付いたことがあるの。▼
あなたは生徒の知りたい情報を
的確に見抜いている。▼
それをあなたなりの言葉で伝えて
生徒たちの成長を促しているのよ。▼
それは教える者として
一番大事な才能だと私は思うわ。▼
- [ベレト]
- …そういうものなのだろうか。▼
- [ヘクトル(幼少)]
- 先生! まだー?
早く見てくれよ、俺の新必殺技!▼
- [セシリア]
- あら、ごめんなさい!
邪魔してしまったわね。▼
私のことはいいから
早く子どもたちを見てあげて。
頑張ってね、ベレト先生。▼
- [ベレト]
- ああ、セシリアも。▼
- [マリク]
- すっかり夜もふけてしまったな。
調べ物に夢中になっていたら
もうこんな時間だ。▼
ん? 魔道書の書庫に灯りが?
こんな時間に誰だろう。▼
- [ベレト]
- ……。▼
- [マリク]
- 誰かと思えばベレトだったのか…。▼
- [ベレト]
- その声はマリクか。
もしかして閉館の時間か?▼
- [マリク]
- いやいや!
好きなだけいてもらって構わないよ。▼
アスク王国の大図書館は
昼夜を問わず開いているから。▼
それはさておき、こんな時間まで
なにを調べていたんだい?
ずいぶんと熱心な様子だったけど…。▼
- [ベレト]
- 異界の魔道のことを調べていたんだ。▼
最近、子どもたちから
フォドラ以外の魔道について
よく質問されるからね。▼
- [マリク]
- なるほど、それでこんな時間まで…。▼
- [ベレト]
- 自分の知識は、皆が
思っているほど広いわけじゃない。▼
だが、子どもたちの
学びの意欲が高まっているなら
教師として応えてあげたい。▼
- [マリク]
- さすがベレト。
生徒たちが慕う理由がよくわかるよ。
まさに教師の鑑、だね。▼
- [ベレト]
- 持ち上げられるほどのことじゃない。
毎日、子どもたちと向き合っていると
無知を思い知らされる。▼
自分に教師の資格はあるのかと
自問自答する日々だ。▼
- [マリク]
- わかるよ!
その気持ちは本当によくわかるよ!▼
子どもたちは
ぼくたち大人が当然のものとして
受け入れているものにも…。▼
素朴な疑問を投げかけ
答えを得ようとするからね。▼
- [ベレト]
- 素朴な疑問ほど、答えるのが難しい。▼
自分はわかった気になっていただけで
実はなにもわかっていなかったんだと
子どもたちは気付かせてくれる。▼
- [マリク]
- 我々教える立場にある人間も
まだまだ学びの途中、ということだね。▼
- [ベレト]
- 子どもたちこそが
学びの機会をくれる教師のような存在。
あながち間違っていない気がする…。▼
- [ベレト]
- ご苦労様。
今日も城の守りに精が出るね。▼
- [門番]
- あ、先生! こんにちは!
本日もアスク城の城門は
異常なしであります!▼
ところで先生…
どうして士官学校の制服を
まだ着ているのでありますか?▼
- [ベレト]
- 理由…強いて言えば
初心を忘れないため、だな。▼
- [門番]
- 初心でありますか?▼
- [ベレト]
- 先生などと呼ばれてはいるが
まだまだ経験の浅い若輩者に過ぎない。▼
生徒たちと同じく、
自分も学びの途中である。▼
それを忘れないために
この服を着ているんだ。▼
- [門番]
- 私のような者からすると先生は
完全無欠の存在のようにも思えますが
まだまだ満足されていないのですね。▼
いやはやなんとも…
感心する次第です!▼
- [ベレト]
- どう学べば満足できるかわからないが
満足にはほど遠いということは
よくわかっているよ。▼
- [門番]
- なんという意識の高さ…
感服いたします!▼
しかし、先生から教えを授かる
生徒たちは幸せものですなあ~。
うーむ、うらやましい!▼
はぁ~、私も先生の生徒に
なりたかったですなぁ。▼
- [ベレト]
- 学びに早いも遅いもない。
学びたいと思ったときが
そのときだと自分は思っている。▼
- [門番]
- え? それって…。▼
- [ベレト]
- もしなにか学びたいことがあるなら
いつでも自分のところに来てくれ。▼
教えられることであれば
指南させてもらおう。▼
- [門番]
- ほ、ほ、ほ、本当でありますか!?
ではさっそく次の非番に
お邪魔する所存であります!▼
実は最近、城門付近で見かける
犬猫の健康が気になっておりまして…。▼
なにか身体にいい食べ物を
作ってやれないかと悩んでいたのです。▼
先生は料理にも明るいと聞きました。
よい物を教えていただければと!▼
- [ベレト]
- 料理か、それも人間以外の…。
これはまた手ごわい調べ物になりそうだな。▼
決意の鍛錬 エイクスルニル†
- [エイクスルニル]
- よい天気だ。
気温も申し分なし。
実に鍛錬日和といえる。▼
さっそく今日も
肉体を鍛え上げ…
む? あれは…?▼
- (暗転)
- [アルフレッド]
- いち、に、さん、し…
さあ、もっと元気よく動かして!▼
- [セリーヌ]
- 待ってください、お兄様…
少しペースが…早すぎるわ!▼
本当に…お兄様は…
王子の皮をかぶった、
蛮族なのですから…!▼
- [アルフレッド]
- はっはっは…ふんっ、ふんっ!
身内だからって褒め過ぎだ、
セリーヌ!▼
お望み通りペースを落としても
いいけれど…ふんっ!
この早さが筋肉には…最適なんだよ!▼
- [エーティエ]
- ほっ、ほっ…そうですわ!
遅くすると効果も半減して…
ほっ、しまいますわ…ほっ!▼
- [セリーヌ]
- わ、わかったわ…!
けれど、二人とも…
あまり無理をしては駄目よ。▼
- [アルフレッド]
- 勿論さ!
過度な負荷こそ筋肉の友!▼
強靭な肉体のために!▼
- [エーティエ]
- 強靭な肉体のために!▼
- (暗転)
- [エイクスルニル]
- ふむ、彼らも鍛錬しているのか。
実に考え抜かれた動きをしているな。
効率的で、なにより気迫が感じられる。▼
- [アルフレッド]
- ん? あの人は…?▼
立派な筋肉を持つ、そこの君。
筋肉体操に興味がおありかな?▼
- [エイクスルニル]
- ほう、これは筋肉体操というのか。
見事な鍛錬方法だと感心していたところだ。▼
- [アルフレッド]
- ありがとう。
そう言ってもらえるとうれしいよ。▼
どうかな。君も僕たちと一緒に
身体を動かしてみないかい?▼
- [エイクスルニル]
- 望むところだ。
どれほど過酷な鍛錬であろうと
覚悟はできている。▼
- [アルフレッド]
- なんという意欲!
よき魂と筋肉の躍動を感じるよ!
これは教え甲斐がありそうだ。▼
- [ギリアム]
- よろしいですか、エイクスルニル殿。
私が見本となりますので
同じ動きをしてください。▼
指を強く握ってから…緩める。
そしてまた強く! もっと強く!▼
- [エイクスルニル]
- うむ。こうして…
これで…よいのだな?▼
- [ギリアム]
- そうです。そして感じてください。
指に集まった熱が
全身に広がっていくのを。▼
- [エイクスルニル]
- おお! 感じるぞ!
全身の筋肉に熱が走っていく!▼
- [ギリアム]
- いい調子です。
キツいかもしれませんが、
これを交互に続けますよ!▼
- [エイクスルニル]
- ううむ…たしかにこの動きは
筋肉の鍛錬に効果的だな。▼
指の一本一本までもが、
徹底的に鍛え上げられていく!▼
- [ギリアム]
- まさにその通り。
この鍛錬の狙いはそこにあります。▼
筋肉とは人体の部位を繋ぐ糸。
指一本とておろそかにしてはならぬ。
それがフレリア式筋肉鍛錬術なのです!▼
- [エイクスルニル]
- 先日教わった筋肉体操といい、
異界には多様な鍛錬法があるのだな。▼
そのどれもがなんと
筋肉を躍動させることか。▼
- [ギリアム]
- お気に召されたようですな。
さあ、私のあとに続いてください。
まだまだここからですよ!▼
- [エイクスルニル]
- ああ、望むところだ!▼
- (暗転)
- [エイクスルニル]
- ギリアムのおかげで
充実した鍛錬に励むことができた。▼
明日はどのような鍛錬に出会えるか…
む? あれはアルフレッド。▼
- [アルフレッド]
- ふんっ、ふんっ、ふんっ!▼
- [エイクスルニル]
- やはり筋肉体操の動きは美しいな。▼
- [アルフレッド]
- おや?
誰かと思えば
エイクスルニルじゃないか。▼
- [エイクスルニル]
- このような時間まで
一人で鍛錬を続けるとは…▼
意気込みは感じるが
過度な鍛錬は身体に毒だぞ。▼
- [アルフレッド]
- 心配してくれてありがとう。
妹にもよくそう言われるのだけれど、
暇になるとつい鍛えてしまうんだ。▼
クセってやつかもしれないね。▼
- [エイクスルニル]
- ふむ…▼
- [エイクスルニル]
- 仲間とともに鍛錬に励み
一人でもまた鍛錬に励むか。▼
お前は肉体を鍛えることに
執着しているように見える。▼
- [アルフレッド]
- ははは。そうかい?
たしかに鍛錬は大好きだけれど……▼
- [エイクスルニル]
- アルフレッドよ。なぜお前は
そこまで筋肉の成長に心血を注ぐ?
なにか理由があるのではないか?▼
- [アルフレッド]
- そうだね…ここではあまり
意識しなくなっていたのだけれど。▼
おそらく、過去の出来事が
関係しているのだろうね。▼
- [エイクスルニル]
- 聞かせてもらえるか?▼
- [アルフレッド]
- 別に隠しているわけじゃないさ。
もともと僕は身体がとても弱くてね。▼
幼い頃はいつも、
体調を崩しては寝込んでいた。▼
些細なことがきっかけで
何日も伏せってしまって
まわりに心配ばかりかけてきたんだ。▼
- [エイクスルニル]
- 今の姿からは想像がつかんな。▼
- [アルフレッド]
- ある時、フィレネ王国の前王…
父上が流行り病で亡くなってしまってね。▼
残された母上が女王となり、
フィレネ王国を支えてくださったのだけれど
僕になにかあれば国が傾きかねない。▼
妹のセリーヌも母上や僕を支えるため
強くあらねばと気を張っていたようでね。
ずいぶんと苦労を掛けたことだろう。▼
それで決意したのさ。
皆に迷惑をかけることのないよう、
病に負けない強い身体を作ろうと。▼
- [エイクスルニル]
- 図らずも
大きな転機が訪れたというわけか。▼
- [アルフレッド]
- 家族のため、民のため、国の未来のため…
僕は強くありたいと願った。
願うだけではなく行動に移した。▼
それが終わりなき鍛錬に邁進する
きっかけとなったんだよ。▼
- [エイクスルニル]
- そうだったのか…
驚いたぞ、アルフレッド。
俺とお前は同じだ。▼
- [アルフレッド]
- 同じ?
それはどういう意味だい?▼
- [エイクスルニル]
- 俺の過去の記憶には
複雑な事情があるが…今はあえて、
俺の過去として話をさせてもらう。▼
俺も昔は、
強い身体の持ち主ではなかった。▼
いつ倒れてもおかしくはない。
死がすぐ間際にあるような
そんな弱々しい命だったのだ。▼
- [アルフレッド]
- 信じられないね。
芸術品のような肉体を持つ君に
そんな過去があったなんて…▼
- [エイクスルニル]
- 俺が命を繋ぐことができたのは
【癒し手】の長である
レーラズ様のおかげだ。▼
身体の弱かった俺には
身体を鍛えること…
筋肉の大切さがよくわかる。▼
アルフレッド。
お前は家族や民、国のために
身体を鍛え、病弱な体質を克服した。▼
病から自信を守るだけでなく
大切なものを守ることができる
最強にして万能の鎧、それが筋肉だ。▼
- [アルフレッド]
- 万能の鎧か、ふふっ。
エイクスルニルの言う通りだね。▼
- [エイクスルニル]
- かくいう俺も今では
九の世界の人々に
鍛錬による癒しを指南している。▼
彼らを救うことは尊敬するレーラズ様を
お支えすることにも繋がる。
すべては筋肉のおかげなのだ。▼
- [アルフレッド]
- 僕たちはただの鍛錬好きじゃない。
似た者同士でもあったんだね。▼
- [エイクスルニル]
- お前も気付いているはずだ。
鍛錬が未来を大きく変えることを!▼
- [アルフレッド]
- ああ。大切なものを守るため、
これからも筋肉を育み続けるさ!▼
- [エイクスルニル]
- もちろん、休息を取るのも鍛錬のうちだ。
くれぐれも忘れぬようにな。▼
- [アルフレッド]
- 心配してくれてありがとう。
似た者同士、お互い筋肉の高みを目指そう。▼
- [エイクスルニル]
- ああ、筋肉はすべてを解決する。
たゆまぬ鍛錬へと身を捧げ
輝く未来を手に入れようぞ!▼
- [アルフレッド]
- 強靭な肉体のために!▼
- [エイクスルニル]
- 強靭な肉体のために!▼
希望を抱く王女 シャロン†
- [シャロン]
- みなさん、気をつけてください!
敵の攻撃が激しくなってきました!▼
- [フィヨルム]
- シャロン王女、そちらに敵が!▼
- [シャロン]
- 任せてください!
させませんよ、ええいっ!▼
- (白く光る)
- [シャロン]
- ふぅ…なんとか押し返せましたね。
今日はなんだかいつもの戦いより
緊張しちゃいました…。▼
新しく仕立てたこの装束に見合った
活躍ができていればよいのですが。▼
- [フィヨルム]
- シャロン王女、さきほどの戦い
とても頼もしかったですよ。▼
- [シャロン]
- そ、そうでしょうか?
だけど、どうしても
不安になっちゃうんですよね。▼
この装束、実は
ヘンリエッテお母様の装束を参考に
仕立ててもらったんです。▼
- [ピアニー]
- やっぱり!
ヘンリエッテ女王みたいで
素敵だなーって思ってたの!▼
- [シャロン]
- でも、ちょっぴり思うんです。
この装束に負けてないかなーって。▼
もっと頑張らないと
お母様にも申し訳ないって…
そんなことを考えてしまうんです。▼
- [ピアニー]
- シャロンなら大丈夫。
とっても似合ってるんだから
もっと自信を持たなくっちゃ!▼
- [エイル]
- ええ。数々の試練を乗り越えて
あなたは成長してきた。
胸を張っていいわ。▼
- [シャロン]
- ありがとうございます!
そう言ってもらえて
自信が湧いてきました!▼
わたしもお母様のように
もっと立派な英雄にならなくっちゃ!
よーし、頑張るぞーっ!▼
- [フィヨルム]
- あっ! シャロン王女!
一人で飛び出してはダメですよ!
まだ敵が残っている可能性が…▼
- [シャロン]
- わわっ!? ま、待ち伏せ!?
て、敵に囲まれてしまいました!
きゃぁぁぁっ!▼
- (白く光る)
- [レギン]
- シャロン王女、あぶなーい!▼
- [アシュ]
- 私たちにお任せいただけましたら…▼
- (暗転)
- [シャロン]
- レギン王女! アシュさん!
た、助かりました!▼
- [レギン]
- ふーっ、間一髪だったの!▼
- [アシュ]
- シャロン王女の御身に何事もなく
幸いでございます。▼
- [シャロン]
- あ、ありがとうございます。
わたし、まわりのことも考えずに
一人で飛び出しちゃって…▼
- [レギン]
- 反省はあと!
ほかにも敵がいないか確認しなきゃ!▼
- [シャロン]
- は、はいっ!▼
- [シャロン]
- はあ…先日はみなさんに
迷惑をかけてしまいました。▼
レギン王女やアシュさんがいなかったら
今ごろどうなっていたことか。▼
戦場でのうかつな行動は
仲間を危険にさらすことと同じです。
わたしだけの問題ではなかったのに。▼
この装束に見合う活躍をしなければ…
お母様のように立派に
ならなければ…▼
その考えが気負い過ぎに
繋がったのでしょうか。▼
わたしはまだまだ未熟です。
お母様みたいな装束を着るなんて
やっぱり早かったみたいですね。▼
仕方がありません。
わたしがもっと成長するまで
この装束はしまって…▼
- [ヴェロニカ]
- シャロン王女…▼
- [シャロン]
- わ、わわっ! ヴェロニカ皇女!?
いつからそこに?▼
- [ヴェロニカ]
- 偶然通りかかったの…
珍しいわね。いつものあなたと違って
悩んでいるみたい…▼
- [シャロン]
- な、悩んでいると言いますか
考えごとをしていたと言いますか…▼
- [ヴェロニカ]
- その装束…
とても似合っているわ。▼
- [シャロン]
- ありがとうございます。
でも、しばらくは着ないでおこうかと
考えていまして…▼
- [ヴェロニカ]
- どうして?
あなたも気に入っているでしょ…?▼
- [シャロン]
- は、はいっ! もちろんです!
ですが、この装束に袖を通すには
わたしはまだ未熟というか…▼
先日も張り切りすぎたせいで
みなさんにご迷惑をかけてしまい…▼
- [ヴェロニカ]
- シャロン王女、そんなの
あなたらしくないと思う…▼
- [ヴェロニカ]
- いつもはすごく前向きなのに
今日はなんだか弱気なのね…?▼
- [シャロン]
- よ、弱気…
でも、ご迷惑をかけたのは事実ですし。▼
この装束に負けないように
少しでもお母様に近づかないと。
そう思って頑張ったのですが…。▼
- [ヴェロニカ]
- その装束を着たから失敗した…
だからもう着ない、っていうの?▼
- [シャロン]
- この装束のせいではありません!
わたしの未熟さが原因で失敗を…▼
- [ヴェロニカ]
- 失敗なら…
あたしだって何度も重ねてきた。▼
アスク王国にも攻め入って…
あなたたちにも迷惑をかけた。
本当に、何度謝っても足りない…▼
- [シャロン]
- そ、そんな! 顔を上げてください!
だけど今は、お互いに手を
取り合っているじゃないですか!▼
- [ヴェロニカ]
- 今のあたしはアスク王国と
エンブラ帝国の架け橋になるために
できることを毎日考えてる…▼
でも、この考えに辿りつけたのは
過去の失敗が戒めになっているから。▼
たくさんの失敗があったから…
今のあたしがいるの。▼
- [シャロン]
- な、なるほど…。▼
- [ヴェロニカ]
- シャロン王女…
あなたにもできるはずよ。
失敗を糧に成長することが。▼
- [シャロン]
- 失敗を糧に…そ、そうですよね!
ありがとうございます
ヴェロニカ皇女。▼
わたしは失敗するのが怖くて
この装束を脱ごうとしたのかもしれません。▼
でも、わたしがすべきことは
この装束を脱ぐことではなく…▼
失敗を恐れず装束とともに
進むことだったんですね!▼
- [ヴェロニカ]
- ええ…
そのほうがあなたらしいわ。▼
- [シャロン]
- うじうじと弱気になって
大切なことを見失うところでした!▼
よーし、やりますよ!
わたしはもう逃げません!▼
この装束にふさわしい王族に
なってみせますね!▼
- [シャロン]
- えっと…お母様…
いかがでしょうか?▼
- [ヘンリエッテ]
- まあ、まあまあまあ!
素敵だわ~、シャロン!
とっても似合ってるわよ!▼
うふふ、私の若いころみたい。
なんだか不思議な気分がするわ。▼
- [シャロン]
- 昔のお母様に似てますか?
わたしもうれしいです。
ちょっと照れちゃいますけど。▼
でも、この姿をお母様に
見ていただけてよかったです!▼
- [ヘンリエッテ]
- あらあら。
シャロンがこの装束に袖を通したと聞いて
私もすぐに会いにいったのよ?▼
なのに、あなたったら
一目散に戦場へ向かっちゃって。
やっと目にすることができたわ。▼
- [シャロン]
- えへへ、ごめんなさい。▼
- [ヘンリエッテ]
- でも、私も若いころは
無茶ばかりしてたから
あまり責められないわね。▼
- [シャロン]
- えっ? そうだったんですか!?▼
- [ヘンリエッテ]
- ふふっ、まわりのみんなにも
心配をかけて困らせてしまったわ。▼
- [シャロン]
- そ、それじゃあ…その…
無茶なことをして
失敗したこともありますか?▼
- [ヘンリエッテ]
- あるわよ。
それもう数えきれないほど。▼
だけどね。
無茶や失敗を重ねたからこそ
今の自分がいるの。▼
大切なのは、いろいろな経験を積むこと。
経験がその人の財産になるのよ。▼
- [シャロン]
- …いつも失敗ばかりしていると
仲間の迷惑になりませんか?▼
- [ヘンリエッテ]
- そうねえ。
誰かに助けてもらったあとは
今度は助けてあげる番になればいいの。▼
互いに支え合う、それが仲間というものよ?
迷惑なんてことはないわ。▼
- [シャロン]
- 助けられたら今度はわたしが助ける…
それでいいんですね?▼
- [ヘンリエッテ]
- そうして手を取り合うことで
人は成長していくのだと思うわ。▼
- [シャロン]
- お母様のような立派な王族になるには
まだまだ足りないものが多すぎます。▼
でも、失敗してそれを糧にしながら
お母様に一歩ずつ近づいていきます!▼
- [ヘンリエッテ]
- ふふっ、あなたの成長…
楽しみにしてるわね。▼
- [シャロン]
- はい! 歩みは遅いかもしれないけど…
いつかきっと、この装束に恥じない
立派な王族になってみせます!▼
天日の裁き バルドル†
- [バルドル]
- ヘズ…つまり、あなたは
人間たちに協力すると
言うのですわね?▼
- [ヘズ]
- う、うん…。
人間たちっていうか
ヴァイス・ブレイヴに、かな。▼
- [バルドル]
- ミズガルズの人の子の国…
アスク王国の特務機関…
ずいぶん肩入れしているのですね?▼
- [ヘズ]
- 彼らは自分たちの正義のために、
そして大切なものを守るために
命をかける勇気と優しさがある…▼
わ、私はそんな彼らに
少しでもいいから手を貸したいの。▼
- [バルドル]
- ……▼
- [ヘズ]
- せ、せっかくだから
姉様も一緒に手を貸してくれたら
うれしいなって…▼
- [バルドル]
- どうして私が人間に
肩入れしなくてはいけませんの?▼
- [ヘズ]
- や、やっぱり無理だよね?
ううん、いいの。
姉様には姉様の考えが…▼
- [バルドル]
- …と言いたいところですが
大切な妹の頼みとあれば
仕方がありませんわ。▼
ヘズ、あなたが肩入れする者たちが
真に信頼に足る存在か否か…
この私が見極めて差し上げますわ!▼
- [ヘズ]
- そ、それじゃあ…?▼
- [バルドル]
- ええ。あなたと共に
ヴァイス・ブレイヴに参りましょう。▼
この私が手を貸すのですわ。
人間たちもさぞ心強いことでしょう。
おーっほっほっほっ!▼
- [バルドル]
- ここがアスク王国の城。
人間が造ったにしては
なかなか美しい城ですわね。▼
- [ヘズ]
- 姉様が協力すること、
特務機関のみんなも喜んでたね…▼
- [バルドル]
- 当然ですわ、この天日の神
バルドルが手を貸すのですから!
おーっほっほっほっ!▼
- [???]
- おーっほっほっほっ!▼
- [ヘズ]
- えっ? どこからか
姉様によく似た笑い声が…▼
- [バルドル]
- 誰ですの?
私の笑い方を真似するのは。▼
そこのあなた!
少しいいかしら?▼
- [コンスタンツェ]
- あら? なにかご用かしら?
ずいぶんと派手な格好ね。
ハピ、貴方のお知り合い?▼
- [ハピ]
- …全然、知らないよ。▼
- [バルドル]
- 知らなければ
教えてさしあげてよ!▼
私の名はバルドル!
天の国アースガルズの女神ですわ!▼
こちらは妹のヘズ!
同じくアースガルズの女神ですわ!▼
- [ヘズ]
- よ、よろしくお願いします…▼
- [バルドル]
- 私たち姉妹がヴァイス・ブレイヴに
加入してさしあげますわ。感謝なさい。
おーっほっほっほっ!▼
- [コンスタンツェ]
- ご紹介痛み入りますわ!
私はコンスタンツェ=フォン=ヌーヴェル!▼
以後、お見知りおきくださいませ!
おーっほっほっほっ!▼
- [バルドル]
- コンスタンツェ、よき名前ですわね。
覚えてさしあげますわ。
おーっほっほっほっ!▼
- [ハピ]
- 笑い声が…こだましてるみたい…▼
- [バルドル]
- コンスタンツェ!
あなたの笑い方には
自信が満ちあふれていますわ!▼
悪くなくてよ、悪くなくてよ!
おーっほっほっほっ!▼
- [コンスタンツェ]
- 貴方こそ笑い方に
気品があふれていますわ!▼
高貴なる者だけができる所作
素敵でいらっしゃいますわね!
おーっほっほっほっ!▼
- [バルドル]
- わかってらっしゃいますわね!
おーっほっほっほっ!▼
- [ハピ]
- なんかコニーが二人に増えたみたい。
む、胸焼けしそう…▼
- [バルドル]
- コンスタンツェ、こたびの
お茶の誘い、うれしく思いますわ!
おーっほっほっほっ!▼
- [コンスタンツェ]
- 私こそ貴方とお話しできる機会を
楽しみにしておりましたの!
おーっほっほっほっ!▼
一目見て感じましたの。
貴方とはなにかの縁で
繋がっているんじゃないかと。▼
- [バルドル]
- あら。奇遇ですわね。
私もですわ!▼
笑い方だけではありませんの。
コンスタンツェのその巻き髪…
とてもよい感性をしていますわ!▼
- [コンスタンツェ]
- 巻き髪は淑女のたしなみですわ!
おーっほっほっほっ!▼
- [フィン]
- レンスターの騎士、フィンと申します。
本日は給仕として
お茶をご用意させていただきます。▼
- [コンスタンツェ]
- お願いしますわ。
とっておきのお茶、期待しておりますの。▼
- (暗転)
- [コンスタンツェ]
- 美味しい紅茶ですわね。
気心の知れた方と飲むと
風味もさらに増す気がしますわ。▼
- [バルドル]
- 私も感心しているところですの。
この味わい、九の世界でも
なかなか出会えぬ逸品ですわね。▼
- [コンスタンツェ]
- 喜んでいただき光栄ですわ。
お誘いした甲斐がありましたの!
おーっほっほっほっ!▼
- [バルドル]
- ふふ、その自信に満ちた笑い方は
私まで勇気づけられる思いですわ。▼
あなたが歩まれてきた人生も
さぞ輝いていたのでしょうね?▼
- [コンスタンツェ]
- 以前はそうだったかもしれませんけど
今の私は光の届かぬ地下におりますの。▼
- [バルドル]
- 光の届かぬ地下…
どういったことですの?▼
- [コンスタンツェ]
- 栄華を誇った我がヌーヴェル家は
戦いで多くの一族を失い
お取り潰しになりましたの。▼
アスク王国に召喚される直前まで
私は光が届かぬ地下世界…
アビスで命を繋いでおりましたの。▼
- [バルドル]
- あなたにそんな過去があったなんて。
意外ですわ…▼
- [バルドル]
- あなたの自信に満ちた笑い方は
積み上げた栄光と勝利によるもの…。
私はそう感じていましたわ。▼
- [コンスタンツェ]
- 栄光と勝利…
たとえ今、それらを失ったとしても
どうして下を向く必要がありましょう?▼
私は貴族。その誇りを失うことなく
必ずやヌーヴェル家を再興してみせます。▼
今は栄光と勝利を手にする途中!
だからこそ私は高らかに笑うのですわ!
おーっほっほっほっ!▼
- [バルドル]
- ……▼
- [フィン]
- お話し中、よろしいでしょうか。▼
- [コンスタンツェ]
- あら、なにかしら?▼
- [フィン]
- 私も以前、取り返しのつかない
敗北を経験しました。▼
大切なものを数えきれないほど失い
絶望が心を埋め尽くしました。▼
- [コンスタンツェ]
- ……▼
- [フィン]
- ですが…
すべてを失ったわけではありません。
希望と未来が残っていたのです。▼
栄光と勝利を手にすることを信じ
一歩一歩、前に進んでいる。
二度と大切なものを奪われないように。▼
- [コンスタンツェ]
- 私のように、たとえ負けても
誇りを失っていないのですね?▼
- [バルドル]
- ……▼
九の世界の加護によって
一度たりとも負けたことはない。
それが私の誇りであり自信ですわ。▼
でも、あなたたちは
苦難や敗北に見舞われながらも
誇りを捨ててはいない、というのですわね?▼
- [コンスタンツェ]
- その通りですわ。もしかして
あきらめの悪さに呆れました?▼
- [バルドル]
- いいえ、その精神に
気高さと強さを感じましたわ!▼
二人とも
興味深い話を聞かせてくれて
感謝いたしますわ。▼
- [フィン]
- お茶のお代わりをお持ちしましょうか。▼
- [バルドル]
- ええ、まだまだ話は弾みそうですわ!
おーっほっほっほっ!▼
- (暗転)
- [ヘズ]
- …あっ、姉様。
どうかな? アスク王国の暮らしは。
不自由とかしていない?▼
- [バルドル]
- ヘズの誘いに乗って正解でしたわ。
人の子も、彼らの世界も
捨てたものではありませんわね。▼
- [ヘズ]
- えっ? う、うん…。
お茶に呼ばれてたみたいだけど
なにかあったの?▼
- [バルドル]
- 勝利こそが絶対。
勝ち続けなければ意味はない。▼
無敵であり無敗であることが
己を支え続けるものだと
私は考えていましたわ。▼
ですが、それだけがすべてではない。
人の持つ気高さ、誇りに触れて
新たな価値観を知ることができましたの。▼
- [ヘズ]
- 姉様…とてもうれしそう。
よかった、
勇気を出して誘ってみて…▼
- [バルドル]
- 彼らはとても興味深く
私を驚かせてくれますわ!▼
次はどんな英雄に出会えるのか
楽しみですわね!
おーっほっほっほっ!▼
コメント
Last-modified: 2025-08-22 (金) 21:32:45