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章別会話
自由気ままな熱砂†
自由気ままな熱砂†
オープニング†
- [ミスティラ]
- せいっ! はあっ!
そっち行ったよ! フォガート!▼
- [フォガート]
- はーい、姉さん!
とどめは任せて!▼
- [パンドロ]
- こっちも行くぜー!
懺悔しやがれ、賊ども!!▼
- [メリン]
- ンッフフ、逃がさない!
僕と遊ぼうよ!▼
- (暗転)
- [ミスティラ]
- よーし!
賊の討伐任務完了ー!
ソルム自警団、お手柄だね!▼
- [フォガート]
- 姉さん姉さん、
今の俺たちは、自警団じゃなくて
特務機関ヴァイス・ブレイヴだよ。▼
- [ミスティラ]
- あっ、そうだった。
じゃあ特務機関ヴァイス・ブレイヴ所属
ソルム自警団の英雄たちってことで!▼
- [フォガート]
- んー、なんか長くなっちゃったね…▼
すっごくいいと思う!▼
- [パンドロ]
- いいのかよ!▼
- [フォガート]
- だって俺たちは自由の国、
ソルム王国の英雄だよ?
いいと思ったら、なんでもアリさ!▼
- [パンドロ]
- ま、そーだな。
我が主君フォガートが寛容なお陰で
オレも夜な夜な教会で宴ができるんだし。▼
- [メリン]
- 僕も、我が姫が奔放なお陰で
思う存分珍獣たちを愛でながら
騎士として仕えられているからね。▼
- [ミスティラ]
- うんうん、みんな好きに生きてて良し!
さすがはあたしたちの臣下だね。
あ、臣下といえば…▼
パネトネとボネも自由だよね。
パネトネはあたしたちよりも先に、
アスクまで単身で乗り込んじゃうし!▼
- [フォガート]
- 逆にボネは一緒に来なかったし!
新しい料理考えてるって言ってたから
調理場から動きたくなかったのかなー?▼
- [パンドロ]
- また片っ端から薬草の味見でも
してるんじゃねえか?
ったく、オレたちに寂しい思いさせやがって。▼
- [ミスティラ]
- まあまあ、来るも来ないも、
前乗りしちゃうのも自由だから。
みんな揃うのを気長に待とうよ。▼
- [メリン]
- …姫、背後から気配が。
どうやら、賊の残党がこちらに
近づいているようです。▼
- [ミスティラ]
- 全員討伐したと思ったのに。
まだ仲間がいたの?▼
- [パンドロ]
- そのようですね。
どうするフォガート、迎え撃つか。▼
- [フォガート]
- 当然! どんな世界であれ、
俺たちは平和を守らないと。▼
- [ミスティラ]
- では、特務機関ヴァイス・ブレイヴ所属
ソルム自警団の英雄たち…
参ります!!▼
- [ミスティラ]
- ふうっ。
今度こそおしまいかな?▼
- [メリン]
- だといいのですが…
今の戦闘で、フォガート様と
パンドロとはぐれてしまいましたね。▼
- [ミスティラ]
- あの二人のことだから
心配はないと思うけど、
早く合流した方がいいよね。▼
戦力が分散された状態だと、
敵が追加でわんさか来た時に
捌ききれないかもしれないし。▼
- [メリン]
- いつ増援が来てもお守りしますよ、姫。▼
僕は騎士となったあの時から、
我が姫の為であれば
命に替えても戦うと決めているのですから。▼
- [ミスティラ]
- …ありがとう、メリン。
その気持ちはとっても嬉しいけれど、
命には替えちゃダメだよ。▼
- [アイク]
- ミスティラ、メリン。
無事か?▼
- [ミスティラ]
- アイク!
応援に来てくれたの?▼
- [アイク]
- ああ。
二人とも、怪我はないな。▼
アンナ隊長から伝令だ。
今回の賊の討伐任務だが、
想定よりも数が多い……▼
そこで特務機関内で新たな部隊を結成、
先行しているソルム自警団にも
逐次戦力を投入することになった。▼
- [メリン]
- それで君が来てくれたということだね。▼
- [アイク]
- 来て日が浅いあんたたちと俺が、
なぜか良く連携が取れているからとの
判断だそうだ。▼
- [ミスティラ]
- 紋章士アイクの
元になった存在だーって、
みんなで纏わりついちゃったせいかな?▼
ごめんねアイク。
ここに来るなり宴に誘ったり
手合わせに誘ったりしちゃって。▼
- [アイク]
- 構わん。
異界の強者との交流は、
得るものが多い。▼
- [ミスティラ]
- でも、アイクがこっちに来てくれたとなると
フォガートとパンドロのところには
援軍がいないってことだよね。▼
やっぱり早く合流しなきゃ。▼
- [アイク]
- その点は心配ない。
自警団が離れて戦っていることに気付いて、
こちらも二手に分かれた。▼
もう一方の援軍も、
今頃フォガートたちと合流しているだろう。
奴になら、任せられる。▼
- [メリン]
- へえ、信頼しているんだね。
相当強い英雄なのかい?▼
- [アイク]
- 強い。
万が一にも、負ける心配はない。▼
- [ミスティラ]
- アイクがそこまで言うなんて!
ものすごい強者が
ついてくれてるみたいだね。▼
これはあたしたちも負けていられない!
新手の敵も近づいてきたことだし…
行こう、アイク、メリン!▼
- [アイク]
- ああ!▼
- [メリン]
- 我が姫、そして友の為に!▼
- [ミスティラ]
- フォガート、パンドロ、無事!?▼
- [フォガート]
- 姉さん! もちろんだよ!
敵はみーんなやっつけちゃった。▼
- [パンドロ]
- そちらもご無事で何よりです!▼
- [フォガート]
- あ、アイクもいるー!
君も援軍に来てくれていたんだね、
ありがとうー!▼
- [アイク]
- 礼には及ばん。
援軍の必要がなかった程に、
二人とも強かった。▼
- [メリン]
- アイクからのご評価、光栄だよ。
それで…
こちらに来たという援軍はどこに?▼
- [パンドロ]
- 見て驚くなよ。
オレたちはまあまあ驚いたが、
来てくださった援軍はこのお方だ!▼
- [アイク(紋章士)]
- 久しぶりだな。▼
- [ミスティラ]
- ああーっ!?
あなたは…
紋章士アイク!?▼
- [メリン]
- 成程、これは英雄アイクが
認めていたわけだね…!▼
- [アイク(紋章士)]
- あんたたちが来たことは聞いていたが、
改めて顔を出すのが
どうにも気恥ずかしくてな。▼
挨拶が遅れて悪かった。
こちらの世界でも、よろしく頼む。▼
- [ミスティラ]
- ううっ、なんだか感激しちゃう!
よろしく、紋章士アイク!▼
…でもあたし召喚される直前まで、
あなたと一緒にいたような…▼
まあいいか!
ここでも会えて嬉しいよー!▼
- [フォガート]
- 姉さん、抱き着いても
紋章士には…!▼
- [ミスティラ]
- あ、そうだった、
紋章士には触れられな……▼
…うぶっ!!▼
- [アイク(紋章士)]
- なかなかの体当たりだな。▼
- [フォガート]
- 触れられた!?
エレオスじゃすり抜けちゃうのに!▼
- [アイク(紋章士)]
- 召喚師の力で実体を得た。
お陰で、ここでは単独でも戦える。▼
今の俺であれば
共に食事もできるぞ。▼
- [ミスティラ]
- えーっ、うれしい!
あたし、紋章士アイクとお肉食べるのが
ずっと夢だったんだよー!▼
野営で肉を焼いてると、
いつも羨ましそうな目で
見てたもんね!▼
- [アイク(紋章士)]
- そ、そうだったか…▼
- [メリン]
- ああ、まるでお腹を空かせた
ソルムニャンコのようだったよ。▼
- [アイク]
- ふっ…紋章士である俺の話を
もう少し聞きたいところだが…▼
…皆、構えろ。敵が来るぞ。▼
- [フォガート]
- あらら、結構な数だね。
折角合流できたところだから、
ゆっくり話したかったのになあ。▼
- [パンドロ]
- いいじゃねえか、さっさと終わらせて
積もる話は宴で、ってな!
うぇーい!▼
- [メリン]
- 僕たちには英雄と紋章士、
ふたりのアイクがついてるんだ。
負けるわけがないよ!▼
- [ミスティラ]
- なんだかこうしていると、
紋章士アイクとはじめて会った時を
思い出しちゃうな。▼
ねえアイク。
こっちの世界でも、みんなと…
あたしと一緒に戦ってくれる?▼
- [アイク(紋章士)]
- 答えるまでもない質問だ。▼
行くぞ、ミスティラ。
俺の力があれば、行く道は切り開ける!▼
- [ミスティラ]
- 今度こそ本当に、
全員倒して戻ってこれたね。
みんなありがとーっ!▼
特務機関ヴァイス・ブレイヴ所属
ソルム自警団の英雄たち…
これにて任務完了!▼
- [フォガート]
- だーい好きなみんなが、
全員無事でよかったよー!▼
- [パンドロ]
- 今夜は任務完遂を祝しての
盛大な宴を開催しないとな!
さっそく準備に取り掛かるぜ!▼
- [メリン]
- 僕も手伝おう。
食事に、装飾に、皆が楽しめる催しを
大至急考えないとね。▼
- [ミスティラ]
- アイクたちも、助力ありがとう!▼
- [アイク]
- 礼には及ばん。
俺はもう行くが、
戦があればまた呼べ。▼
- [アイク(紋章士)]
- また同じ任務に就けると
いいんだがな。▼
- [マルス(紋章士)]
- みんな、お疲れ様。▼
- [セリカ(紋章士)]
- さすがはソルム自警団ね。
この地でも頼りになるわ。▼
- [ミスティラ]
- 紋章士マルス、紋章士セリカ!
二人も来ていたんだ!▼
- [リュール]
- 紹介が遅れてすみません、ミスティラ。
皆別々の任務に出ていて
なかなか揃うことができず。▼
- [セリーヌ]
- わたしたちがアスクに来た時には
まだ紋章士たちはいなかったのですが
続々と召喚されて、今ではこの通りです。▼
- [ミスティラ]
- じゃあ他の紋章士たちも
ここに来るかもしれないんだね!
一緒にいたみんなとまた会えるのかー!▼
- [リュール]
- それについてですが…▼
- [ミスティラ]
- 神竜様、どうしたの?▼
- [リュール]
- この紋章士たちは、元の世界にいた
彼らとは少し違う存在のようです。▼
その証拠にと言っては何ですが、
エレオスにいた彼らよりも
私たちに近しい気配を感じませんか。▼
- [フォガート]
- ! 確かに…
戦場では気づかなかったけど、
こうしていると…▼
- [ミスティラ]
- ここでは、あたしたちも紋章士も
同じ「英雄」っていう存在だから?▼
- [リュール]
- だと考えています。▼
ここにいるのは、
エクラの力によって
顕現に近しいことを行った紋章士。▼
私の力で顕現していない以上、
また別の存在と考えたほうが
良さそうです。▼
エレオスを離れたこの地で
姿を保っていられることも、
召喚師の力が関係しているのでしょう。▼
食事ができる等の違いも、
その影響かもしれませんね。▼
- [ミスティラ]
- 言われてみれば…
あたしはここに来る直前まで
紋章士アイクと共にいたはずなのに、▼
ここにいる紋章士アイクは
すでに特務機関で戦を重ねていて、
あたしたちより先に来てるみたいだった。▼
同じ紋章士だって考えると、
ちょっと矛盾があるよね。▼
- [アイク(紋章士)]
- だが、俺にも確かに、
ミスティラやソルムの皆と共にいて
エレオスで戦った記憶はある。▼
- [マルス(紋章士)]
- 僕たちからしても、目の前の君たちと、
エレオスで共にいた君たちは
殆ど同じだという感覚なんだ。▼
- [フォガート]
- 記憶は同じで、思い出話もできるってことか。
まあ、水着だったり婚礼衣装だったり
兎耳のついた仲間たちを見ていると、▼
違うけど同じだっていうその感覚は
わかるような気もするなあ。▼
- [マルス(紋章士)]
- 暫くは混乱するかもしれないけれど、
利点もあるんだよ。▼
神竜や邪竜の力が新たに作用しないから、
邪竜の力で顕現し直されることはない。▼
僕たちはこの地にいる限り
神竜側の顕現に近い、意思疎通のできる
紋章士でいられるということだ。▼
- [セリーヌ]
- それを聞いて安心したわ。
闇の力に染まって、話ができなくなるのは
とても恐ろしく…辛いことだもの。▼
もう影の原野や、燃えたフルルの港のような
悲しい戦いを、あなたたちとしたくないわ。▼
- [セリカ(紋章士)]
- セリーヌ…
そうね、ここでは私たち、
離れることなく仲間でいましょう。▼
- [リュール]
- 私も、ここで出会った紋章士たちは
元いた世界の紋章士たちと
同じように大切に思っていますよ。▼
- [マルス(紋章士)]
- ああ。
僕もだよ、リュール。▼
- [ミスティラ]
- そういうことなら気にせず、
思う存分絆を深めちゃおう!▼
例えばこれから紋章士アイクが
何十人、何百人来たって、
もれなく全員と仲良くしちゃう!▼
改めて、
これからもよろしくね、アイク!▼
- [アイク(紋章士)]
- ああ。よろしく頼む。▼
…何百人もの俺には、
さすがに来てほしくないかもしれんが。▼
麗しの珍獣騎士 メリン†
- [メリン]
- わあ、見たことがない鳥だ。
図鑑によると、アスクスズメかあ。
あっちにはアスクコバトの群れもいる!▼
エレオスハットーに似ていながら、
翼の色が全く違う。
何て美しいんだ!▼
アンナ隊長は彼らのことを、
珍しくもない普通の鳥よと言っていたけど…
僕にとっては初めて見る子ばかり。▼
異界に来たおかげで、
この世界にいる動物全てが
僕にとっては珍獣なんだ。▼
ンッフッフ! 素晴らしい!
アスクは素晴らしい珍獣王国だよ!▼
召喚されて良かったああーーーー!!▼
- [ベルベット]
- 騒がしいわね。▼
- [メリン]
- !?▼
あっ、すまない。人がいたのか…!▼
- [ベルベット]
- まったく。
これではゆっくり昼寝できないわ。▼
- [メリン]
- うう…!
本当にごめんよ。▼
- [ベルベット]
- まあ、私もこんなところで
寝ていたのが悪いわね。
場所を変えるわ。▼
いつもの岩場であれば、
変身すればすぐだから。▼
- [メリン]
- 変身?▼
- [ベルベット]
- それじゃあね。▼
…………▼
- (白く光る)
- [メリン]
- !!
ひ、人がっ!
動物になった!?▼
エレオスに竜族はいたけれど、
他の動物になる種族はいなかった…▼
これは何だ? あの長い耳…
目にも留まらない速さで跳ねていく、
あの動きは……▼
う、ウサギだーーーーっ!!
かわいいーーーーっ!▼
もっとよく見たい!!
ま、待って! 待ってくれ!!▼
大きいウサギさん、待ってくれーーっ!!▼
- [メリン]
- ぜえ、はあ…!
や、やっと追いついた…!
大きいウサギの君…!!▼
- [ベルベット]
- あなたは、さっきの…
ここまで走ってきたの?
人の身で?▼
いえ、よく見ると尻尾があるわ。
まさか、タグエルに似た種族…?▼
- [メリン]
- この尻尾は偽物さ。
僕は残念ながら普通の人間でね。▼
その、タグエルっていうのは
君たちの種族名かい?▼
- [ベルベット]
- ええ。イーリスでは私のような
兎に姿を変える種族のことを
タグエルというの。▼
- [メリン]
- そうなんだね…!
教えてくれてありがとう。▼
僕はメリン。
良かったら種族名だけじゃなくて
君自身の名前も聞いていいかい?▼
- [ベルベット]
- …ベルベットよ。▼
- [メリン]
- ベルベット!! 素敵な名前だ!!
愛らしさもあり、凛とした響きもある。
まるで野を駆けるしなやかな姿のような…▼
ああ…ウサギに姿を変えられるなんて、
なんと素晴らしい存在なんだ!▼
いいなあ…
僕のこの尻尾も、
本物だったらなあ…▼
- [ベルベット]
- 本物の尻尾が欲しいの?
もしかして、それを理由に私を狩る気?▼
- [メリン]
- か、狩るだって!?
どうしてそんな…!▼
- [ベルベット]
- 私たちの毛皮は珍しくて、
お金になるそうだから。▼
元いた世界では昔…タグエルは
人間たちに獣以下の扱いを受けていた。
毛皮を売られた仲間もいたと聞くもの。▼
- [メリン]
- そ、そんなひどいこと…とんでもない!
僕はそんなこと思っていないよ!▼
こうして追いかけてきたのも、
ただ君と話がしたかったからだ。▼
僕は無類の動物好きでね。
元いた世界でも様々な動物たちや
竜である神竜様に敬意を捧げていた。▼
君のようなタグエルも、
僕にとっては心から
信仰したい程の存在だよ……!▼
- [ベルベット]
- …………▼
嘘は言っていないようね。▼
思えばさっき、大声を上げる前も
動物のことばかりブツブツと
ひとりで話し続けていたし。▼
- [メリン]
- あ、あれ、聞こえていたのかい?▼
- [ベルベット]
- タグエルは耳がいいのよ。▼
…メリンは、
本当に動物が好きなのね。▼
- [メリン]
- 動物も、ベルベットも大好きさ。
是非もっと話をさせてほしい。
もちろん、君が不快でなければだけど。▼
- [ベルベット]
- …わかったわ。
そういうことであれば、来なさい。▼
仲間を紹介してあげる。▼
- [メリン]
- な、仲間だって…!?▼
- [ベルベット]
- さあメリン、着いたわよ。▼
- [メリン]
- うわあ……!
動物がこんなに!▼
- [ベルベット]
- 私の仲間たちよ。
天気が良い日はこの岩場に
集まることが多いの。▼
- [メリン]
- ね、ねこ…!
大きい猫ちゃんがいる!▼
- [レテ]
- 猫ちゃんなどと呼ぶのはやめろ。
正しくは獣牙族のラグズだ。▼
ベルベットが認めたのなら仕方がないが、
私は人間のことは
すぐに信用しないからな。▼
- [リィレ]
- レテ、まだそんなこと言って。
なんだかんだ、ここに来たベオクとは
仲良くなるくせにー。▼
- [ライ]
- メリンといったか。
ここまでよく来たな。
ゆっくりしていくといいさ。▼
- [メリン]
- ありがとう。
急にお邪魔して申し訳ないけれど、
会えてとっても嬉しいよ!▼
- [ベルベット]
- 彼らはレテ、リィレ、ライ。
よく一緒に昼寝をしているのよ。▼
- [メリン]
- 猫と兎…いや、
ラグズとタグエルが一緒に昼寝を?
想像しただけで眼福すぎる…!▼
- [レテ]
- …………▼
- [メリン]
- 先程は無礼な呼び方をしてすまない。
僕はラグズと仲良くなりたいし、
もっと知りたいと思っているんだ。▼
- [レテ]
- …此処にはあまり来ないが、
ラグズは他にも鷹や鴉、鷺、
それから獅子に、狼も…▼
- [メリン]
- 狼だって?
それは是非会いたかったな。▼
僕は故郷で、狼と友達でね。
いつか狼のラグズとも、
出会えるといいんだけれど。▼
- [フランネル]
- 待て待て!
狼ならここにもいるぞ!▼
- [メリン]
- え?▼
- [フランネル]
- 俺はフランネル。気高きガルーだ。
カイエン峰で最も狩りの上手かった
雄々しい姿、特別に見せてやるよ!▼
うおお…!!▼
- (白く光る)
- [メリン]
- へ、変身した!!
僕の知っている狼とは違うけど、
大きくてかっこいい!!!!▼
- [ニシキ]
- おや、お客さんかい?
それなら妖狐の姿も
お見せしなくてはね!▼
はあっ!▼
- (白く光る)
- [メリン]
- 今度は狐!?
なんてしなやかで美しいんだ!
しかも、あんなにモフモフしている…!▼
- [キヌ]
- えへへー。
アタシの父さんの毛並み、
綺麗でしょー?▼
- [ベロア]
- わたしのパパの毛並みのほうが素敵です……
ほら見てください。尻尾の先に、
あんなに丸いホコリが……▼
- [メリン]
- 父さん、パパ…?
そうか、君たちは親子なんだね。▼
兄妹に見えてしまうぐらい
父親が若い気もするけど、
それも種族の特色ということかな?▼
ガルーと妖狐の父娘なんて、
貴重なものを拝ませてもらったよ。▼
- [ベルベット]
- あら、親子連れが見たかった?
私にも息子がいるわよ。
怯えて木陰から出てこないけど…▼
ほら。▼
- [シャンブレー]
- 知らない奴とうっかり話すと、
絶滅するー!▼
- [メリン]
- ………かわいい。▼
- [ベルベット]
- 今いる顔ぶれはこれくらいね。
どうかしら。
私の仲間たちは。▼
- [メリン]
- 素晴らしいよ!▼
ラグズにガルーに妖狐、
それからタグエルとも…
こんなに近くで話ができるだなんて!▼
ありがとう、ベルベット…!
君を心の友と呼ばせてくれ!!▼
- [ベルベット]
- 大げさね。
でも、喜んでくれたなら嬉しいわ。▼
私たちは見ての通り、
元いた世界でも珍しい種族。▼
メリンのような善い人間になら、
存在を知ってもらえることも
覚えておいてもらえることも…▼
利益のあることだから。▼
特にタグエルは…いつ種が絶えても
おかしくないもの。▼
- [メリン]
- ベルベット…▼
もし許してくれるのなら僕は、
君たちのような種族のことを、
エレオスの皆にも広めるよ。▼
そうだ。お礼になるかわからないけれど、
香りの良い野菜やお菓子を詰めた
お弁当があるんだ。▼
もしよかったら……!▼
- [ベルベット]
- あら、そのお弁当、ニンジンも入ってる。
一つ貰うわね。▼
…うん、おいしい。▼
- [メリン]
- はわ…食べている姿も可憐だ!
今日は最高の一日だよ!▼
- [パネトネ]
- まあ…!
いろんな種族の方々とお友達に?
素敵なことがありましたですのね。▼
- [ミスティラ]
- ラグズに、タグエルに、
妖狐に、ガルーかあ。すごーい!▼
特務機関の書庫で記述は読んだけど、
まだ詳しくは知らなくて。
ねえメリン、もっと教えてよ!▼
- [メリン]
- ンッフッフ、そう仰るかと思って…
彼らの情報や変身後の姿を
詳細に書き記しておいたんだ。▼
どうぞ、我が姫。パネトネ。▼
- [ミスティラ]
- やったー! ありがとう!
さっそく読もうー!▼
…って、うわあっ!?▼
- [パネトネ]
- す、すごい風ですます!▼
- [メリン]
- しまった、紙束が!
早く拾いに行かないと!▼
………ん?▼
飛ばされた先で…
誰かが拾ってくれてるみたいだ。
あれって…▼
ま、まさか…竜!?▼
竜が1、2、3…いっぱいいるうううう!!▼
- (白く光る)
- [チキ]
- はい。これ、あなたのでしょ?▼
- [メリン]
- …!
あ、ありがとう!▼
- [ミルラ]
- こちらにも飛ばされてきました…!▼
- [ファ]
- ファもひろったー!▼
- [ノノ]
- ノノもノノもーっ!
これって、紙を拾う遊び?▼
- [ンン]
- 違うですよお母さん、
あの人の紙束が飛ばされたのです。
早く返しに行くですよ!▼
- [メリン]
- わ、わわわ…!
みんな竜から、人の姿に…!▼
- [ミスティラ]
- あれ、マムクートだよ!
異界の竜族!▼
- [パネトネ]
- 竜族…ルミエル様のような、
竜に変身する種族ということで
ございますですか!▼
- [メリン]
- マムクート……
この方々が……▼
- [カンナ(女)]
- はいっ。これで最後だよ!▼
- [カンナ(男)]
- あんまり遠くまで飛ばなくて
よかったね!▼
- [メリン]
- あ…ありがとう…ございます。▼
- [パネトネ]
- たいへん助かりましたですわ。
あっという間に集めてくださって、
流石は竜の為せる技ですます。▼
- [ミスティラ]
- こんなにたくさんのマムクートと
いっぺんに出会えるなんてラッキーだね!
ね。メリン!▼
…メリン?▼
- [メリン]
- 竜、竜が……
大好きな竜が……▼
こんなに大勢…………
幸せすぎて…………▼
うーーーん…………▼
- [ミスティラ]
- あ、倒れた。▼
- [チキ]
- し、しっかりして!
おねえちゃん、大丈夫なの!?▼
- [ミスティラ]
- だいじょうぶだいじょうぶ。▼
そうだ! 竜の姿で囲んでくれたら
早く目が覚めるかもしれないから…
良かったら、お願いできないかな?▼
- [カンナ(男)]
- わかった!
お安い御用だよ!▼
- [カンナ(女)]
- みんなで竜おしくらまんじゅうだね!▼
- [パネトネ]
- ひ、姫様ったら…なんてことを。
これでは、メリンが目を開けた時に
また卒倒してしまいますですわ。▼
- [ミスティラ]
- いーのいーの。
こんな幸せ、せっかくだから
味わいつくさなきゃ!▼
あたしたちも囲んじゃお、パネトネ!▼
- (暗転)
- [ベルベット]
- …………▼
異常な数の羽音が聞こえてきたから
来てみたけれど…▼
竜が…団子状に密集しているわ。▼
中央にいるのは…メリン?
よくわからないけれど、
目が覚めたら喜びそうね。▼
ふふ…良かったわね、メリン。
また、みんなでお話ししましょ。▼
パーティー聖者 パンドロ†
- [パンドロ]
- 神竜様…
今朝も変わらぬ光が拝めることに
感謝いたします…▼
加護を受けしエレオス大陸より
遠く離れたこの地でも…
どうか皆をお守りください…▼
…………▼
よし、朝の祈りは終わりだ。
特務機関にも教会があってよかったぜ。
戻る前に祭壇の清掃をして……ん?▼
!
召喚師様。
あなたもお祈りに?▼
施設の見回り…そうでしたか。
お忙しい中、頭の下がる思いです。
日々のお勤めお疲れ様でございます。▼
そうだ。
以前からお伺いしたかったのですが、
異界にはどんな教会があるのでしょう。▼
数多の英雄との絆深き召喚師様なら、
異界の教会にも造詣が深いのでは?
是非お聞かせ願いたいです。▼
ふむ、ふむふむ……▼
どこもエレオスとはそう変わらない
形態のようですね。
竜信仰が多いのも同じです。▼
え? 少し変わった教会もある?
ガルグ=マク大修道院…?▼
国境に作られた巨大な建物で、
士官学校が併設され、
大聖堂が存在する…!?▼
オレには考えが及びませんが、
聖地リトスにイルシオンの学園が
あるような形なのでしょうか。▼
たいへん興味深いです。
是非もっとお話しを!▼
…ええと、
それなら本人たちから聞くと良い?
確かに、仰る通りです。▼
実際にその場所にいた
士官学校の方々なら、
より詳しいことをご存知ですよね!▼
ありがとうございます、召喚師様。
このパンドロ、ソルムの聖職者の名に懸けて
大修道院の情報を自力で集めます!▼
うえーーーい!!!▼
- [パンドロ]
- 士官学校の方、士官学校の方…
中々見つからないな。▼
召喚師様は、
生徒たちは黒い制服を着ているから
すぐわかると仰っていたが、▼
黒い服の英雄も多いし、逆に
全然違う服を着た生徒もいるみたいで、
今のところ全然わからねえ…!▼
さっきも黒い服の若そうなやつに
「うぇーい! こんにちはー!
士官学校の生徒さんですかー!?」って、▼
声を掛けたらすげー睨まれたし…
はあ…ちょっと疲れたな…
そこの日陰で休むか。▼
誰もいないだろうけど、
お邪魔しまー…▼
- [ベルナデッタ]
- びゃあああああああ!?▼
- [パンドロ]
- わーーーーっ!!!!
悪い、先客がいたのか!
すぐに場所を変え…おお!?▼
その黒い制服、それって…!
アンタ、士官学校の生徒か!?▼
- [ベルナデッタ]
- そ、そうですけど……▼
- [パンドロ]
- うぇーい!! やったーーー!!
これこそ神のお導きだ!!▼
オレはソルム王国のパンドロ!
アンタは?▼
- [ベルナデッタ]
- うう……
ベルナデッタ=フォン=ヴァーリです……▼
- [パンドロ]
- ベルナデッタさん!
オレ、大修道院のことが知りたいんだ。
良かったら色々教えてくれないか!?▼
ここじゃ話しにくいなら、
こんど宴を開くからそこでどうだ!?
友達も大勢呼んでくれて構わないし…▼
- [ベルナデッタ]
- う、ううううう……▼
- [パンドロ]
- ん?
どうしたんだ、小刻みに震えて。
はっ! 体調が悪いなら治療を…▼
- [ベルナデッタ]
- いりませええん!!▼
ベルは静かに過ごしたかったのに
突然押し掛けてきたうえに、うぇーいとか
言っちゃって何なんですかあ!?▼
無理です! 宴はもっと無理です!
もう他の場所に行きますので!
ベルのことはどうかこのまま忘れて下さい!▼
- [パンドロ]
- ………行っちまった。▼
そりゃそうか。知らない奴に
突然馴れ馴れしくされたら驚くよな。
悪いことしたぜ。▼
神竜様…
異界の英雄様の御心を乱したこと
どうかお許しください…▼
でもまあ、一人は見つけられた。
この調子で他の生徒も探してみよう。
ん? 奥にも誰かいるな…?▼
- [スタルーク]
- ひ、ひええええええ!!!▼
- [パンドロ]
- おわーーーーーっ!!?▼
あ、ス、スタルーク王子!?
このような日陰で何を!?▼
- [スタルーク]
- 何もしていません……
いえ、呼吸はしていましたね…▼
僕なんかがアスクの貴重な空気を
許可なく吸い続けてごめんなさい…▼
ここには偉大な英雄様が多くいらして
気後れしてしまうので、よくここで
日陰と同化しているんです…▼
- [パンドロ]
- はあ…先程のベルナデッタさんと
一緒にですか?▼
- [スタルーク]
- ベルナデッタさんと仰るのですね…
僕の行く先々でよくお見掛けするのですが、
特にお互い交流しないので…▼
偶に、あの制服を着た方々が
この先の泉に集まっているのですが、
僕は怖くて近づけません…▼
- [パンドロ]
- 泉に、士官学校の生徒たちが…!?
素晴らしい情報をありがとうございます!▼
それではオレはこれで。
良き時間をお過ごしください。▼
スタルーク王子、うぇーい!▼
- [スタルーク]
- うぇーい…▼
- [パンドロ]
- スタルーク王子によると、この辺りに
士官学校の生徒たちが集まってるって
いうことだったんだが…▼
うーん。
今日は誰もいないみたいだな。
仕方ない、出直すか。▼
- [ベレス]
- そこの君、落とし物だ。▼
- [パンドロ]
- え? あーっ!
オレの聖書!
ありがとうございます!▼
- [ベレス]
- 構わない。
落とし物を拾うのには慣れている。▼
- [パンドロ]
- 普段から善行を積まれているのですね…▼
あの、迷惑ついでにお伺いしたいのですが、
この辺りで士官学校の生徒たちが
いそうな場所ってご存じないですか?▼
- [ベレス]
- いくつか心当たりがある。
自分の教え子たちに会いたいのか。▼
- [パンドロ]
- 教え子?
じゃあもしかして、あなたは…▼
- [ベレス]
- 士官学校の教師をしている。
ベレスという。▼
- [パンドロ]
- 学校のご関係者だーっ!▼
何たる幸運!
これぞ神の思し召し!
神竜様のご加護に感謝を…▼
…おっと、祈っている場合じゃない。
ベレス先生。
オレはパンドロと申します。▼
ソルム王国で聖職者をしており、
異界の大修道院の話に感銘を受けました。▼
詳しく話を聞きたいと思い
士官学校の生徒たちを探していましたが、
よろしければ先生からお話を伺いたく。▼
- [ベレス]
- 自分に教えられることであれば。
何が知りたいの?▼
- [パンドロ]
- ありがとうございます!
ではまず大修道院の規模と設備、
雰囲気や人々の様子などを……▼
- (暗転)
- [パンドロ]
- たいへん勉強になりました、先生!
お陰様でイメージを掴めました。
親切に地図までお描きいただいて。▼
- [ベレス]
- パンドロの役に立てたのなら、良かった。▼
- [パンドロ]
- 敷地内に犬や猫がいるというのが
良い意味で意外でしたね。▼
我々の拠点である聖地ソラネルにも
動物たちがいるので、
似た点があって嬉しく思います。▼
もしかして、釣り池などもあったり?▼
- [ベレス]
- あるよ。▼
- [パンドロ]
- おお…!
では、プールは?▼
- [ベレス]
- それは……なかった気がするね。▼
- [パンドロ]
- 何もかも同じというわけでは
ないですよね。
失礼しました。▼
- [ベレス]
- 謝らなくていいよ。
パンドロの教えてくれた、
ソラネルの話は興味深く思っている。▼
信仰対象である神竜様は、
そこで釣りをしたり泳いだり
しているんだね。▼
- [パンドロ]
- あ、遊んでおられるわけではないですよ?▼
武器や道具などの装備を整えたり、
一緒に食事をしたり、
贈り物を下さったりもします!▼
- [ベレス]
- ふっ……▼
- [パンドロ]
- ベレス先生?▼
- [ベレス]
- 少し、親近感がわくと思った。
自分も教え子たちに対して、
よくそんなことをしていたから。▼
- [パンドロ]
- そうでしたか…!▼
親近感と言えば、オレもベレス先生に
どこかで会ったような感覚が。
ええと……▼
…そうだ。
紋章士ベレト様に、すごく似ているんだ。▼
- [ベレス]
- ベレトに?
姿は違うが、彼は自分と同じ存在だ。▼
- [パンドロ]
- ええっ!!
ではベレス先生も実質、紋章士様!?▼
- [ベレス]
- 同じ存在を元にした英雄は、
特務機関に多くいる。
ここでは、特段驚くことではないよ。▼
パンドロもいつか、姿や性格が違う
自分自身と出会うかもしれない。▼
- [パンドロ]
- それは少し楽しみです。▼
- [ベレス]
- こっちに来るといい。
次は教え子たちのところに案内しよう。▼
折角、大修道院を知ってもらう機会だ。
自分からの話だけではなく、
彼らからの話も聞くといい。▼
- [パンドロ]
- は、はい!
ありがとうございます!▼
大修道院の話を聞けただけでなく、
紋章士様と同じ存在に会えるだなんて。
落とし物を拾ってもらって良かった…!▼
うぇーい!!▼
- [ベレス]
- うぇーい……?▼
- [パンドロ]
- あっ、召喚師様…!
はい、あのあと無事に
大修道院の話を聞くことができました。▼
エレオスにいた紋章士様と
姿の異なる同じ存在、ベレス様に
お会いすることが出来たおかげで、▼
生徒さんたちをご紹介いただき
各施設の広さや用途など、
体験に基づく情報が得られたのです。▼
それにしても、
紋章士の元となった存在だけでなく
姿の違う英雄も存在するとは…▼
数多の世界から英雄を呼び出す
召喚師様のお力、
改めて凄まじいものだと認識しました。▼
…え?
姿が違う存在を認識してくれたなら、
紹介したい人がいる、と…?▼
ええと、どなたなのでしょう。▼
- [リュール(女)]
- パンドロ!
会えて嬉しいです!▼
- [リュール(男)]
- あなたも召喚されたのですね。
とても心強いです!▼
- [パンドロ]
- し、信仰対象が二人ーーーー!!?▼
- [リュール(男)]
- 私たちも異界に、
姿の違う同じ存在がいたのです。
他にも、強力な装備の私たちがいますよ。▼
- [リュール(女)]
- 私には水着の私もいます。
今度紹介させてくださいね。▼
- [パンドロ]
- ま、まま待ってください、混乱してきました。
理解はしていたつもりでしたが、
いざ目の前に複数おわしますとちょっと…!▼
エレオスに戻ったら神竜様の人数分の
教会を建てるべきでしょうか。▼
であれば先にそちらを考えないと。
この計画は一旦中断して…▼
- [リュール(女)]
- 計画?
もしかして、この紙束ですか?▼
- [リュール(男)]
- ! すごいです。
ガルグ=マク大修道院の地図に、
施設の概要がびっしりと…!▼
- [パンドロ]
- 聖職者としては異界の大教会に
たいへん興味がありまして、
情報を集めていたんです。▼
そう…
いつか、ここでできたら
良いなと思ったんです…▼
大規模な宴を!!▼
- [リュール(女)]
- 宴、ですか?▼
- [パンドロ]
- はい!▼
ソルム王国でも、教会に人を集め
信者たちを楽しませるために定期的に
宴を開いていましたが、▼
この規模の教会で開催したことはありません。
装飾のし甲斐がありそうですし、
人も大勢集まって騒げます。▼
何故か落とし物が多いそうなので
宴会場の入り口付近には、
落とし物を保管しておく台を設置して…▼
……あれ?
召喚師様??
渋い顔をされてどうしたのですか?▼
ええと…そこでの宴は、
やめておいた方が良いかも…?▼
- [リュール(男)]
- どうしてでしょう。
楽しそうで良い計画に思えますが…▼
- [リュール(女)]
- あ、ちょうど良いところに
セテスさんが。パンドロ、
彼にこの計画書を見せてみましょう!▼
- [パンドロ]
- おお?
召喚師様が更に
渋い顔に…!?▼
だがオレはこの宴を開催したい…!
セテスさーん! すみませーん!
この計画書をご覧ください!▼
- [セテス]
- 計画書だと?▼
これは、大修道院の施設について
記載されたものか。
ほう……よくまとめられている。▼
異界の英雄がここまでよく調べたものだ。
素直に感心するが、一体何の計画を……▼
……宴だと!?▼
大聖堂の飾りつけ!?
皆で歌い踊り、夜を明かす!?
ベレス、ベレトによる舞踏指導!?▼
- [パンドロ]
- ベレス様からは許可いただいております。▼
- [セテス]
- こ、これは……
概要は分かる、だが余りにも……
許容しがたい……▼
…………▼
- [リュール(男)]
- セテスさんが立ったまま気絶された!?▼
- [リュール(女)]
- パンドロ、すぐに杖を!▼
- [パンドロ]
- す、すみません!
やはり細部の詰めが甘かったでしょうか!▼
召喚師様のご反応で
気付くべきでした…▼
ですが、神竜様も増えられたことですし
もう少し派手に楽しい計画に整え、
再度提出いたします。!▼
今後ともどうか見守っていてください。
神竜様方、そして、
召喚師様!▼
みんな大好き フォガート†
- [フォガート]
- いたたた…
不覚を取ったよ。
狩りをしてて、足を踏み外すなんて。▼
せっかく異界に来たからって、
よく知らない森の奥まで
入ったのが失敗だったなあ。▼
獲物には逃げられるし、
拠点からはかなり離れちゃったし、
はあ…どうしようー…▼
- [リズ]
- あなた、大丈夫?
ケガしてるの?▼
- [フォガート]
- え? わあっ!
君は…▼
- [リズ]
- 驚かせてごめんね。
わたしはリズっていうの。▼
他の英雄さんから、
探し物をしてほしいってお願いをされて
ここまで来たんだけど…▼
しゃがみ込んでる人がいるし、
動けないみたいだったから
心配になって見に来ちゃった。▼
- [フォガート]
- そうだったのか、ありがとう!
俺はフォガート。
エレオス大陸から来たんだ。▼
獲物を追いかけて
足元見ずに走ってたら、
踏み外しちゃってこの通りだよ。▼
- [リズ]
- 足を捻っちゃってるね。
痛そう…
待ってて、すぐに回復してあげる。▼
癒しの輝き…ライブ!▼
- (白く光る)
- [フォガート]
- 助かったよ、リズ!
すっかり痛みが引いた!
君は命の恩人だよー!▼
- [リズ]
- そんな、大げさだよ。気にしないで。
困っている人は助けなきゃ。
わたしは、正義の味方…▼
クロム自警団なんだもん!▼
- [フォガート]
- 自警団?▼
- [リズ]
- そう!
どんなお悩みも、
ずきゅーんときて、ズバッと解決しちゃう!▼
これからも何かお困りごとがあったら
わたしや、自警団のみんなに
相談してね!▼
- [マリアベル]
- リズ、見つかりましたわよ。
竜のぬいぐるみですわ!▼
如何ですこと、ソールさん?▼
- [ソール]
- うんうん、依頼者の失くし物と
特徴が一致しているね。
間違いないと思うよ。▼
- [リズ]
- やったあ!
これで任務完了だね。
早く持ち主に知らせてあげなきゃ。▼
それじゃあ、わたしたちは戻るけど
フォガートも気をつけてね。
あんまり無理しちゃダメだよー!▼
- [フォガート]
- うん、ありがとうー!▼
…………
この世界にもいたんだ。
自警団をしてる英雄。▼
それにしても、探し物の依頼かあ。
俺達もよくソルムの民に頼まれて
色んなことしてたなあ。▼
なんだか親近感わいちゃった。
今度改めて、お礼を言わないと!▼
- [フォガート]
- 見つけたー!
ここがクロム自警団の天幕か。▼
入り口に大きい垂れ幕がかけてあって
わかりやすくて助かるなあ。▼
ん? こっちにも垂れ幕がある。
…クロム様…絶対…死守…?
何かの標語かな。▼
- [リズ]
- あれ? あなたはこの前の…
フォガート?▼
- [フォガート]
- リズ!
良かった、また会えて!
お礼がしたくて探していたんだ。▼
この前は助けてくれてありがとう。
これ、町に行って買ってきたお菓子。
良かったら自警団の皆で食べてー!▼
- [リズ]
- こんなに沢山!?
気にしないでって言ったのに。
でもみんな喜ぶよ、ありがとう!▼
- [フォガート]
- 自警団の天幕、目立っててすごくいいね。
俺、こういうの大好きー!▼
あ、こっちにも標語がある。
リズ様絶対死守…これって君のこと?
様付けってことは、もしかして…▼
- [リズ]
- うん。一応、イーリス聖王国の
王女なんだ、わたし。▼
- [フォガート]
- そうだったんだ!
実は俺も! ソルム王国の王子で、
自警団を結成しているんだよー!▼
- [リズ]
- ほんとに!?
異界にもいたんだ…!
自警団を結成してる王族の人!▼
- [フォガート]
- あはは、俺も同じこと思った!▼
王女ってことはさ
リズはいつかイーリスの女王になるの?▼
- [リズ]
- ううん。
王位はお兄ちゃんが継ぐから。▼
- [フォガート]
- そっかそっか。
ソルムは女王制だからつい。
こっちは、姉さんが継ぐ予定。▼
立場も同じだし、
リズと俺はすごく似てるねー!▼
- [リズ]
- ほんと、そっくり。
知り合えてよかったよー!
自警団のみんなにも紹介したいな。▼
…あれ? 近くで見ると、
フォガートの瞳…変わった光り方してる。
きらきらしててきれいだね。▼
- [フォガート]
- 褒めてくれて嬉しいな。
この瞳は砂漠の星空を思わせる…って
身内の間では評判なんだ!▼
その分、お忍びでどこか行くときには
目元隠さないといけないから
ちょっと苦労するけど。▼
- [リズ]
- 見られちゃいけないものなの?▼
- [フォガート]
- 公式の場以外では、あまりね。
これはソルム王族に発現する、
しるしみたいなものだからさ。▼
- [リズ]
- それって、聖痕……
ソルムにもあるんだ……▼
- [フォガート]
- イーリスでは聖痕って言うんだね。
もしかしなくても、リズにもあるの?
良かったら見せてよー!▼
- [リズ]
- !
わ、わたしには…その…▼
- [フォガート]
- ん?▼
- [リズ]
- あ……ごめんね、フォガート。
わたし、自警団のお仕事あったの忘れてた。
すぐ行かなきゃ…!▼
またゆっくり話そう! じゃあね!▼
- [フォガート]
- え? あれれ…▼
…俺、何か気分を害すること
言っちゃった…のかな。▼
- [フォガート]
- リズ、やっと見つけた!▼
- [リズ]
- フォガート…▼
- [フォガート]
- この前はごめん。
別れ際の様子がおかしかったから、
俺が何かしたなら教えて欲しいんだ。▼
- [リズ]
- …フォガートは悪くないよ。
謝るのはわたしのほう。
急に立ち去ってごめんなさい。▼
聖痕の話になったから、つい。
あのね、フォガートには
話しておこうと思うんだけど…▼
わたしには…聖痕がないの。▼
- [フォガート]
- ……そうだったんだ。▼
- [リズ]
- 昔はこのことで、
すごく悩んだ時期があってね。
わたしだけ家族じゃないのかも、とか。▼
色々あってその疑念は晴れたんだけど、
今でもわたし自身に
聖痕がないのは事実だから。▼
えへへ…フォガートのこと、
羨ましいなって思っちゃって。▼
- [フォガート]
- 本当にごめん
事情も知らずに、俺は…▼
- [リズ]
- ううん! わたしこそ、
フォガートがわたしたちのこと、
似てるって言ってくれて嬉しかったの。▼
でもね…
フォガートが似てるのはわたしじゃない。
わたしのお兄ちゃんの方だよ。▼
王子で、自警団で…▼
- [フォガート]
- 聖痕を持ってるから?▼
確かにそこは同じだけど…
俺はやっぱり、似てないと思う。▼
- [リズ]
- どうして?▼
- [フォガート]
- 俺は国王にはならないからさ。▼
- [リズ]
- あ…▼
- [フォガート]
- 王になる人とならない人には、
結構大きな線引きがあると思ってるんだ。
俺には、王の責務や重圧はわからないし…▼
それを背負うのは姉さんだから。
俺には傍で、家族として、
それを支えるしかできないから。▼
王族で、自警団で、
いずれ国王になるきょうだいがる…
俺達が一番似ているって思ってるよ。▼
- [リズ]
- そっか…そうだね。
フォガートはお姉さんを、
わたしはお兄ちゃんを支えるんだもんね。▼
- [フォガート]
- うん。それとさ、さっきリズは俺のこと
羨ましいって言ってくれたけど、
俺もリズのこと羨ましいって思ってる。▼
- [リズ]
- え!? な、なんで!?▼
- [フォガート]
- しるしが無いと、危険を回避できるから。
俺は遠目だと気付かれにくいけど…
近づいて話すときは苦労するんだ。▼
下手に賢い相手に気付かれた時は
攫われそうになったり、
殺されそうになったりしてさ。▼
- [リズ]
- …そんなことが…▼
- [フォガート]
- この瞳は気に入っているけど、
俺の役割を思うと
使いづらい一面もあるんだ。▼
何度か考えたことさえあるよ。
このしるしが無かったらなあ、って。▼
そうしたらもっと、姉さんのために
陰で動けるのに。▼
- [リズ]
- …………▼
考えたことなかった。
聖痕があることで、
危険に巻き込まれるかもしれないって。▼
それでも、わたしはやっぱり
聖痕があったらいいなって、
そう思っちゃうんだけど…でも、▼
フォガートはもしも瞳のしるしが
なかったら、もっとお姉さんのために
動けるって言ってた。▼
だから、わたしがお兄ちゃんのために、
陰で動ける利点を持っているのなら、
それは…誇らしい気持ちだよ。▼
- [フォガート]
- うん。それは、
俺にとっては欲しくても得られないものだ。▼
俺もリズの話を聞いて
この瞳のこと、
ちゃんと大切にしようと思った。▼
話してくれてありがとう、リズ。▼
- [リズ]
- わたしこそ、ありがとう。▼
- [フォガート]
- じゃあこれで、
俺たちのわだかまりも
解けたってことでいいのかな…?▼
- [リズ]
- もちろん!
わたし、もっとフォガートと
色々話したいな。▼
今度はお互いの自警団のこと
紹介し合うのはどう?▼
- [フォガート]
- それ、すっごく楽しそう!
いつか皆で宴もできるといいな。▼
綿密な計画を練るためにも、
みんなのこと教えてよ、リズ!▼
- [フォガート]
- ふうっ、会場は盛り上がってるね。
宴は楽しめてる? リズ。▼
- [リズ]
- すっごく楽しい!
ソルムの自警団のみんなとも、
仲良くなれて良かったよー!▼
- [フォガート]
- 俺たち新参者だから、まだ人数が少なくて。
殆どは自警団じゃなくて、
神竜軍の仲間たちなんだけどね。▼
これからの人員にも期待しててよ。
すっごく美味しい料理を作る
俺の親友もいるから!▼
- [リズ]
- ほんと? 楽しみ!
ミスティラさんが振舞ってくれた
お肉も、おいしかったなあ。▼
わたし、熊肉は苦手なんだけど
今回のはぜんぜん平気だった。▼
- [フォガート]
- あれはラピスが仕留めた熊だって
言ってたから、
血抜きの方法が上手かったのかも?▼
フレデリクさんは、
すごい勢いで逃げ回ってたけど…▼
- [リズ]
- あはは! でもお兄ちゃんと
ルフレさんが熊肉大好きだから、
そのぶんいっぱい食べられて喜んでたよ。▼
- [フォガート]
- そっか。クロムとルフレ…
いや、クロムさんとルフレさんが
楽しめていて良かったよ。▼
実はね、俺たちの世界では
腕輪に宿った紋章士として
二人が力を貸してくれていて。▼
その時に紋章士クロムと話したんだ。
いつかみんなで集まって
宴なんかできたら楽しそうだね、って。▼
今夜は…
それが叶ったみたいで嬉しいよ。▼
- [リズ]
- 二人がエレオスに!?
すごいすごい!
身内として鼻が高いよ!▼
- [フォガート]
- …………▼
- [リズ]
- どしたの、フォガート?▼
- [フォガート]
- みんなに出会えて、宴が楽しくて、
少しだけ忘れていたけど…
俺たちは戦の最中にいるんだなって。▼
ここでの戦が終わったら、また…
リズたちと別れて元の世界で
戦うんだと思うと、寂しいね。▼
- [リズ]
- その気持ち、わかるよ。
わたしもたまに思うんだ。
みんなとお別れするのやだなーって。▼
でも、先のこと考えて
今この時を楽しまないのはもったいないよ。
特に今日は宴なんだし!▼
- [フォガート]
- そうだよね。
暗い顔して、みんなを心配させたら
台無しになっちゃう。▼
- [リズ]
- ふふふ、さてはフォガートも、
明るく見えて思い悩むタイプと見た!
そういうところもわたしと似てるね。▼
- [フォガート]
- リズは、こういう時どうしてるの?▼
- [リズ]
- うーん。戦いのない時に、思いっきり
息抜きするかな。息抜きにかけては、
わたしの右に出る人はちょっといないよ。▼
あとはね、
思い切っていたずらしちゃう。
誰かの背中にカエルを入れるとか!▼
- [フォガート]
- それは思いつかなかった!
今度真似しちゃおうかな。
神竜様にしたら、怒られちゃうかな?▼
- [リズ]
- 怒られてもいいんだよ。
うわーって逃げて騒いでたら、
気分が明るくなってくるんだから!▼
- [フォガート]
- あはは、確かに。
逃げ回ってるリズを想像すると、
なんだか元気が出てきた。▼
良かったらこの先もさ、
色々と相談に乗ってくれない?
ね、頼むよリズ先輩!▼
- [リズ]
- も…もう~。仕方がないなあ。
英雄の先輩として、このリズ様に
どどーんと任せてくれていいよ!▼
- [フォガート]
- ありがとう!
頼りにさせてもらっちゃうよー!▼
じゃあそろそろ宴に戻ろうか。
今日の宴は今日だけのものなんだ。
最高の思い出にしよう!▼
- [リズ]
- 会えなくなっても忘れないよ、
エレオスのみんなとの宴のこと。▼
瞳がきらっとして、ばーんと明るい
友達がいたこと!▼
- [フォガート]
- 俺も俺も! クロム自警団や
リズのこと忘れない。▼
ずっと、だーい好きだよ!▼
闘いの熱砂 ミスティラ†
- [ミスティラ]
- よいしょ…っと!
焚き火用の薪はこれぐらいあれば
じゅうぶんかなー。▼
今日もいっぱいお肉を焼いて、
みんなで食べて、歌って、
楽しまなきゃね!▼
…っと、あわわ、バランスが。
ちょっと欲張りすぎたかも…!▼
わ、わわわ…!▼
- [ティアマト]
- 危ない!▼
- [ミスティラ]
- あ…支えてくれてありがとう!▼
- [ティアマト]
- 間に合って良かったわ。
欲張る気持ちはわかるけれど、
薪は一気に運ぶと危険よ。▼
ええと、あなたは…見ない顔ね。▼
- [ミスティラ]
- あたし、最近来たばかりなの。
エレオス大陸にあるソルム王国の、
第一王女ミスティラ! よろしくね。▼
- [ティアマト]
- !
異界とはいえ王女殿下とは知らず、
失礼を…▼
- [ミスティラ]
- そんな、畏まらないで!
あたしの方が新参者なんだから!
それに、助けてもらっちゃったし。▼
- [ティアマト]
- 申し遅れました。
私はグレイル傭兵団の副長、
ティアマトと申します。▼
- [ミスティラ]
- ティアマトさんかあ、よろしくね!▼
ん? 待って。グレイル傭兵団…
どこかで聞いたことがあるような。▼
…………▼
あああーーーーっ!!!!▼
- [ティアマト]
- ど、どうされましたか!?▼
- [ミスティラ]
- 思い出した、アイクの傭兵団だ!
うわわ、感動…!▼
- [ティアマト]
- ミスティラ王女は、
アイクと知り合いなのですか?▼
- [ミスティラ]
- うん! エレオス大陸では、
アイクはものすごい力を持った
紋章士として顕現されていたの。▼
紋章士アイクの宿った指輪は
我が国ソルムに託されてたんだ。
傭兵団のこと、よく話してくれたよ。▼
村を襲う盗賊を追い払ったり、
王女に頼まれて侵略者を倒したり…
困ってる人を放っておけなかったんだって。▼
話してる時のアイクは
とっても優しい顔をしてて、
大事にしてることが凄く伝わってきた。▼
- [ティアマト]
- アイクが、そんなことを…▼
- [ミスティラ]
- いつか会いたいって思ってたから、
こんな風に叶うなんて感激!!▼
そうだ。
今からお肉を焼こうと思うんだけど、
是非おもてなしさせてよ!▼
夕刻頃に、この先の湖畔に来て欲しいな。▼
- [ティアマト]
- お招きありがとうございます。
必ず伺いますね。▼
アイクの話も勿論ですけれど、
ミスティラ王女のお話も是非
お聞かせいただきたく存じます。▼
- [ミスティラ]
- 勿論! あたしも、
ティアマトさんと沢山お話ししたい!▼
- [ミスティラ]
- ふふん、ふん、ふん~♪
お肉~♪
お肉の下ごしらえ~♪▼
同じ大きさに切って~♪
串に刺して~♪▼
- [イレース]
- ぐううーーーーーー。▼
- [ミスティラ]
- な、なに今の!?
あたしのお腹の音!?
いや、違うみたい…▼
- [イレース]
- 美味しそうですね……▼
- [ミスティラ]
- うわっ!
い、いつの間に。▼
もしかして今の音、あなたの?▼
- [イレース]
- はい……私……
とってもお腹が空いていて……▼
美味しそうな匂いにつられて、
来てしまいました……▼
- [ミスティラ]
- まだ焼いてないのに?
生肉の匂いで来たってこと?▼
- [イレース]
- もう我慢できません……
いただきます……▼
- [ミスティラ]
- わーーーーっ!
ダメダメ! 生肉はダメ!
お腹痛くなっちゃうから!!▼
- [イレース]
- お腹が空いているよりも……
お腹が痛い方がましです……▼
止めないでください……
お肉…お肉……▼
- [ミスティラ]
- この子、すごい力だ!
ちょっと誰か! 誰かーーっ!▼
- [ワユ]
- 助っ人参上っ! せやっ!▼
- [イレース]
- うっ。▼
- [ミスティラ]
- あっ、気絶した。▼
ありがとう、助かったよ!
ええと、あなたは?▼
- [ワユ]
- グレイル傭兵団のワユ!
うちの団員がごめんね。▼
- [ミスティラ]
- またアイクの傭兵団の…!
ええと…
しかも、この子も?▼
- [ワユ]
- その子はイレース。
お腹がすくと凄い力を発揮するの。▼
理性を失った時は剣の柄で
なるべく優しく、
首の後ろをこうするしか。▼
- [ミスティラ]
- あはは、慣れてる感じだ。
二人は仲良しなんだね!▼
ねえ、ワユ。
あなたはお肉好き?▼
- [ワユ]
- 好き好き! だーい好き!▼
- [ミスティラ]
- じゃあお肉が焼ける頃、
イレースを連れて遊びに来てよ!▼
生肉食べちゃうのは困るけど、
お肉好きな人は大歓迎!▼
あたしはソルム王国のミスティラ。
さっきティアマトさんもご招待したから、
みんなで話せると嬉しいな!▼
- [ワユ]
- ティアマトさんも!?
わあ、楽しそう!
お招きありがとうー!▼
- [イレース]
- うう……▼
- [ワユ]
- いけない、目覚めかけてる!▼
じゃああたしはこれで!
お肉がしっかり焼けるまで、
イレースのことは遠ざけておくねー!▼
- [ミスティラ]
- お願いしまーす!▼
- [ミスティラ]
- ふふん、ふん、ふん~♪
お肉~♪
やっとお肉が焼けるよ~♪
火起こしをしてじゅうじゅう~♪
なんかこうしてると~♪
ソルムの砂漠を思い出すなあ~♪
- [セネリオ]
- …そこのあなた。▼
- [ミスティラ]
- ん?▼
- [セネリオ]
- 大声で歌うのは皆の迷惑ですよ。▼
焚火も感心しませんね。
敵襲があれば格好の的になります。▼
- [ミスティラ]
- ! あなた…
グレイル傭兵団の人ね。▼
- [セネリオ]
- …ええ。
あなた、ここにいる英雄の所属を
全て記憶しているのですか?▼
- [ミスティラ]
- あはは、まさか!▼
お肉の準備をしてたら傭兵団の人が
何故かじゃんじゃん集まってくるから、
あなたもそうなのかなーって!▼
- [セネリオ]
- ただの予想でしたか…
誰が来たのか知りませんが、
一緒にしないでください。▼
- [ミスティラ]
- 敵襲のことなら安心して。
一応、地形的に死角になる場所を
選んだつもりだから。▼
心許ないなら、
ここで一緒にお肉食べる?
戦力が増えて懸念が小さくなるよ!▼
- [セネリオ]
- お断りします。
もう戻りますので。▼
- [ミスティラ]
- そっか、残念。▼
それにしてもこんなに沢山、
グレイル傭兵団の人が来てくれるのは
どうしてなんだろう?▼
ソルムにいた頃、
アイクの指輪をずっとしてたせいかな?▼
- [セネリオ]
- アイクの…?▼
…………▼
- [ミスティラ]
- あれ、戻るんじゃなかったの?▼
- [セネリオ]
- 気が変わりました。
あなた方の世界の紋章士には、
少し興味がありますので。▼
その指輪は、ここにはないのですか?▼
- [ミスティラ]
- 少なくともあたしは持ってないよ。
アスクに召喚された時には、
着けてなかったし。▼
- [セネリオ]
- どんな指輪だったのです?▼
- [ミスティラ]
- 幅が広い大ぶりの指輪で、
地金に彫刻が施されてたよ。
あと、青い宝石がついてた!▼
- [セネリオ]
- 装着すると紋章士の力を
借りられるとは、どんな感覚なのです?
出せる力は、技は、体の変化は?▼
- [ミスティラ]
- え、ええと。▼
- [セネリオ]
- もっとも気になるのは、
紋章士との意思疎通についてですね。▼
アイクとは何を話したのですか?
傭兵団のことをどのように?
どこまでの記憶を持っていたのです?▼
- [ミスティラ]
- …………▼
ぷっ、あはは!▼
- [セネリオ]
- 何ですか。▼
- [ミスティラ]
- セネリオったら!
もっと口数少ないのかと思ったら
すごく饒舌じゃない!▼
口を開けばアイクのことばっかり。
元のあなたも、アイクのこと、
本当に大好きなんだね!▼
- [セネリオ]
- 好きとか嫌いとか…
そんな軽々しい言葉に興味はありません。▼
……ん?
待ってください。
僕、名乗りましたか?▼
それに、「元のあなたも」とは…▼
- [ミスティラ]
- ふふふ。グレイル傭兵団が
うるさいぐらい賑やかだって話、
ほんとだったね。▼
- [セネリオ]
- それも、アイクが?▼
- [ミスティラ]
- 別の紋章士から聞いたの。
指輪じゃなくて腕輪に宿ってて、
中々仲間にできなくて大変だったなあ。▼
その人もグレイル傭兵団所属でね。
凄腕の参謀だって聞いてたよ。
名前は……▼
紋章士セネリオ。▼
- [セネリオ]
- …………▼
…………▼
…………▼
え?▼
- [ミスティラ]
- わーん、セネリオー!
ここで会えて嬉しいよ!!
また聞かせて、傭兵団の話!▼
- [セネリオ]
- えええ……▼
ぼ、僕が、紋章士……?
理解に、苦しみます……▼
- [ミスティラ]
- ふふん、ふん、ふん~♪
お肉~♪
ついに焼けたよ~♪▼
みんなで美味しいお肉を囲んで~♪
アスク王国でも~♪
とびっきりの宴~♪▼
- [ティアマト]
- 中々個性的…いえ、
素敵な歌声です、ミスティラ王女。▼
- [ワユ]
- うーん! 焼きたてのお肉、
とっても美味しい!
絶妙な火加減だよ!▼
- [イレース]
- はぐ……はぐ……
もぐ……むしゃ……
いくらでも……入りそうです……▼
- [ミスティラ]
- あはは、いい食べっぷり!
ティアマトさんも、ワユも、イレースも
約束通り来てくれてありがとう!▼
アイクから聞いてた仲間たちと
こうして焚火を囲めるなんて、
ほんとに幸せだよー!▼
- [ティアマト]
- 私たちこそ、ミスティラ王女と
こうして親交を深められて
嬉しく思います。▼
- [ワユ]
- セネリオもいるのが意外だったなあ。
さっきから、なんか
思い悩んでるみたいだけど。▼
- [セネリオ]
- 僕が…紋章士……
いつの間にそんなことに……▼
- [ミスティラ]
- ちょっと衝撃が大きかったのかも。
お肉が焼きあがるまで、
ずっとこの調子だったから。▼
どうしよう。
神竜様に来てもらって話を…▼
- [セネリオ]
- いえ、それには及びません。▼
- [ミスティラ]
- おお、立ち上がった。▼
- [セネリオ]
- よく考えてみれば…認識していない間に
別の自分が存在していることなど、
アスクでは至極当たり前のことです。▼
それが別形態の英雄であるか、
紋章士であるかは些細なこと。▼
アイクと同じ存在となり、
エレオス大陸でも彼を支えていたのならば
それは寧ろ喜ぶべきことです。▼
- [ミスティラ]
- うんうん!
あたしもセネリオがいてくれたこと、
とっても嬉しかったよ!▼
- [ティアマト]
- ええと…
よくわからないけれど、
二人が仲良くなっていて良かったわ。▼
- [ワユ]
- じゃ、お悩みは解決したってことで!
セネリオもお肉を食べなよ。
ほいほいっと。▼
- [セネリオ]
- こんなに沢山要りません。▼
- [イレース]
- では、私が……
もぐもぐ。▼
- [セネリオ]
- …………▼
全部要らないとも言っていません。▼
- [ミスト]
- わあ、いい匂い。
みんなで野営をしてるの?▼
- [ヨファ]
- 楽しそう!
僕たちも混ぜてよ!▼
- [ティアマト]
- あら、ミストにヨファ。
任務の帰りかしら。▼
- [キルロイ]
- はい。少々強敵でしたが、
皆、大きな怪我もなく。▼
- [ワユ]
- あ、キルロイさんもいるー!▼
- [ミスティラ]
- わああ…!
また傭兵団のみんなが来てくれた!
あたしのお肉と歌声、さっすがー!▼
…って言いたいけど、
たぶん違うね。
これは紋章士アイクがくれた絆なのかも。▼
ソルムで一緒だった指輪が、
今はこの指に無くても…
見えない加護みたいなものを感じるもん。▼
- [セネリオ]
- …?
何をニヤニヤしているんですか。▼
- [ミスティラ]
- みんなと一緒にいられて嬉しいの!▼
いつか元の世界に戻って…
いつもの紋章士アイクとセネリオに会えたら
この夜のこと、話して聞かせたいな。▼
そうだ!
人数も増えたことだし、
新しい歌でも披露しちゃおうかな!▼
えー、それでは…
グレイル傭兵団に会えて嬉しいの歌、
第1番!▼
ミスティラ、心を込めて…
歌います!!▼
- [セネリオ]
- 全く…
…騒がしい夜になりそうですね。▼
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Last-modified: 2024-10-16 (水) 07:51:57