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章別会話
未来へ繋がる地図†
未来へ繋がる地図†
オープニング†
- [ケント]
- 地図を作成する任務、ですか?▼
- [アンナ]
- そう。あなたたちには
アスク王国南西の険所に行ってほしいの。▼
本来なら、ヴァイス・ブレイヴが
出張るような任務じゃないんだけどね。▼
現地は深い森と切り立った岩場。
そこが盗賊たちの根城に
なっているらしいのよ。▼
- [ギィ]
- なるほどな。地図を作るついでに
盗賊たちも懲らしめとくってわけか。▼
- [アンナ]
- これが以前の地図ね。
といっても50年ほど前に作られたもので
地形は地震で変わってしまったようだけど。▼
- [セイン]
- 最後に作られたのが50年前か。
あまりアテにならなそうですね。▼
- [ケント]
- その任務、お受けいたしましょう。▼
地図を作成することは
アスク王国にとって
役立つことでしょうし。▼
- [セイン]
- こういう地味な任務を
愚痴ひとつこぼさずやり遂げる俺は
きっと好印象に映るはず…▼
ヴァイス・ブレイヴの女性たちに
俺のことを覚えてもらう
いいきっかけになりますよ!▼
- [ギィ]
- おれも問題ないぜ。
盗賊ごときに後れを取るようじゃ
サカ一番の剣士なんて名乗れないしな。▼
いい腕試しだ。
任せてくれよ、アンナ隊長。▼
- [フロリーナ]
- あ、あの、私も…行きます。▼
空を飛ぶことで正確な地形を
把握できると思いますし…▼
- [ケント]
- そうだな。空を翔けることができる
フロリーナがいてくれると
非常に助かる。▼
- [フロリーナ]
- が、頑張ります…▼
- [レギン]
- はーい!
私も同行するの!▼
私のグリンブルスティは
岩場も楽々動けるから
きっと役に立つの!▼
- [セイン]
- いいですねぇ…!
女性が増えるのは大歓迎ですよ
レギン王女!▼
- [ケント]
- セイン、行楽するわけではないぞ。▼
アスク王国に召喚されて
はじめての本格的な任務。
気を引き締めてかかることだ。▼
…レギン王女、もしセインが少しでも
不穏な動きをすれば私が始末します。
どうかご安心ください。▼
- [レギン]
- そ、そうなの?
よくわからないけどよろしくお願いするの。▼
- [セイン]
- とほほ…
アスク王国に来ても
俺って信用ないなぁ…▼
- [ギィ]
- よっし! んじゃ、さっそく支度しようぜ。
ちょっとした遠征になりそうだからな。▼
- [フロリーナ]
- は、はい…。
足手まといにならないようにならないように
頑張ります。▼
- [フロリーナ]
- これで…えいっ!▼
- [ギィ]
- よし、向こうの洞窟にいた奴らも
全員追い払ったぜ!▼
- [セイン]
- これであらかた片付いたかな。
しかし到着早々、盗賊たちに囲まれるとは。▼
- [レギン]
- でも、みんな武器を捨てて逃げていったの!
もう悪いことはできないの。▼
- [ケント]
- みなもケガはないか?▼
- [フロリーナ]
- は、はい、なんとか…▼
- [セイン]
- しかし、驚いたな…
フロリーナさんの弓、
百発百中じゃないですか!▼
あれだけ弓を怖がっていたのに。
足手まといどころか一番
戦果を挙げたんじゃないですか?▼
- [レギン]
- ここぞというときに矢が飛んできて
とっても助かったの!▼
- [ギィ]
- その弓は草原の民のものだろ?
使いこなすのにかなりの技量が必要なのに
たいしたもんだぜ。▼
- [フロリーナ]
- い、いえ…
褒められるようなものでは…▼
- [ケント]
- 我々が出会ったばかりのフロリーナは
まだ道半ば…天馬騎士としては
駆け出しだった。▼
だが、今のフロリーナは
英雄として花開いた印象を受ける。
よい経験を積んだのだろう。▼
- [ギィ]
- はじめてフロリーナに出会ったとき
敵軍の頭上を飛んで、おれたちに
救援を求めてきたことがあったよな?▼
- [セイン]
- ああ、エリウッド様たちが
キアランの城に救援に
駆けつけられたときだよな。▼
- [ギィ]
- そのときから、フロリーナは
度胸があるなって思ってたんだよ。
成長できたのは当然かもな。▼
- [フロリーナ]
- そ、そう…なのでしょうか。
自分ではあまり、その…
実感がなくて…▼
(暗転)
- [ギィ]
- よし、今日の成果はこんな感じだな!▼
- [ケント]
- 盗賊も追い払うことができましたし
明日はもっと効率よく
地図が作れるはずです。▼
- [フロリーナ]
- 邪魔が入らないことを祈りましょう…▼
- [セイン]
- ところで、フロリーナさんは
俺たちが知っている時代よりも先の世界…
未来から召喚されたってことなんですよね?▼
- [フロリーナ]
- みなさんのお話を聞く限り
そ、そうみたい、ですね…▼
す、すみません。
まだ男の人と話すのは
あまり得意ではなくて…▼
- [セイン]
- …腕を上げたみたいだけど
そこは変わってないんだな…▼
- [ギィ]
- 未来かぁ…。
きっとおれはサカで一番の剣士…▼
いや、エレブ大陸一番の剣士に
近づいてるだろうな!▼
- [セイン]
- それなら俺だって
大陸すべての女性が恋焦がれるような
聖騎士になってるはずだな。▼
- [ケント]
- お前の未来には
そんな目標しかないのか…▼
- [レギン]
- 私は未来のニザヴェリルを
素敵な国にするの!▼
みんなが心のよりどころに
してくれるような、
必要とされる女王になりたいの!▼
- [ケント]
- それは、よき目標だと思います。
レギン王女のまっすぐな信念は
きっと民にも伝わることでしょう。▼
私はこのままキアランの民のために
忠義の剣を振るい続けたい。▼
フロリーナにもあるんだろう?
英雄としての目標…
自らが目指すべきものが。▼
- [フロリーナ]
- えっ!?
わ、私は…そのっ…▼
……▼
- [フロリーナ]
- ……▼
- [レギン]
- ……!?
フロリーナ、危ないの!▼
- [フロリーナ]
- て、敵がこんなに近くに…
えいっ!▼
(暗転)
- [ギィ]
- ここらにはまだまだ
盗賊が残ってやがったか。▼
- [レギン]
- ふぅ、危なかったの。▼
フロリーナ、どうかしたの?
なんだか、ぼーっと
していたみたいだけど。▼
- [フロリーナ]
- す、すみません、レギン王女。
危ないところを助かりました…▼
- [ケント]
- 気のせいであればいいのだが
どうやらフロリーナの体調が
昨夜から優れないように見える。▼
- [フロリーナ]
- い、いえ、そうではないんです。
すみません…戦いの場で
集中力を乱してしまって…▼
- [ギィ]
- 集中力が乱れるってことは
なにか気がかりなことが
あるってことだろ?▼
- [セイン]
- 乙女の悩みは放っておけません!
このセインに相談してみては?▼
- [フロリーナ]
- ……。
昨夜の…話のことです。▼
- [レギン]
- それってみんなが
未来について話していたこと?▼
- [フロリーナ]
- はい…▼
みなさん、英雄として
目指すべき目標や歩むべき未来を
しっかりと見据えていました。▼
- [セイン]
- そんな立派なものではありませんが…
こうありたい、というような話は
しましたね。▼
- [フロリーナ]
- ですが、私にはそうした
目標や未来が…ないんです…▼
- [ギィ]
- でも、なにか目指すものがあったからこそ
フロリーナは成長したんじゃないのか?▼
- [ケント]
- そうだな。旅を続けるだけで
そこまで強くなれるとは思えない。▼
君の成長を後押しした
理由があると思うのだが。▼
- [フロリーナ]
- 私が強くなりたいと思ったのは…
リンの力になりたかったから。▼
- [ケント]
- リンディス様の…。▼
- [フロリーナ]
- 私には国同士の争いとか
よくわからなくって…▼
大切な友だちの助けになりたい。
ただ、それだけの理由で
戦ってきたの。▼
英雄としてどう成長するべきなのか。
みなさんのように未来につながる地図を
私は持っていないんです。▼
- [レギン]
- ……▼
- [ギィ]
- ……▼
- [ケント]
- ……▼
- [セイン]
- それのどこが悪いんですか?▼
- [フロリーナ]
- …え?▼
- [セイン]
- 英雄はこうでなくてはいけないという
決まりはないと思いますが。▼
- [ギィ]
- だな。誰かのために強くなるってのは
悪いことじゃないだろ。▼
おれだって、カレル師匠の
剣の相手になりたいって理由だけで
ずっと修行を続けていたんだぜ。▼
- [ケント]
- リンディス様はキアランの…
エレブ大陸の平和を願われていた。▼
リンディス様の力になりたいと願い
成長してきたならば…▼
結果として、エレブ大陸の民の未来に
寄与しているんじゃないのかい?▼
- [フロリーナ]
- 私が、民の未来に…▼
- [フロリーナ]
- この大岩の向こうは崖で
その先は進めないようです。▼
- [ケント]
- そうか。では、空白の箇所は埋まった。
これで地図はあらかた
完成したと言えるだろう。▼
- [レギン]
- よかったのー!
任務成功なの!▼
- [セイン]
- ふぅ~、なんとかなったな。▼
- [ギィ]
- 根城にしていた盗賊も追い出せたし
一石二鳥だったな。▼
- [フロリーナ]
- みなさん、その…
お、お疲れ様でした。▼
- [ケント]
- フロリーナ、君には助けられたよ。
ケガ人も出さずに任務を遂げられたのは
君が頑張ってくれたおかげだ。▼
- [フロリーナ]
- い、いえ…
私はただ自分にできることを
その、やっただけで…▼
- [ギィ]
- 今日のフロリーナはすごかったな。
集中力が半端ないって感じで。▼
- [レギン]
- フロリーナの気合が
こっちにまで伝わってきていたの!
すっごく助けられたの!▼
- [フロリーナ]
- そ、そうでしょうか…
それなら…よかったです。▼
- [ケント]
- 我らもいつか
アスク王国での役割を終え
この世界を離れることになるだろう。▼
だが、我々が作った地図は
いつまでもアスク王国に残り
人々の生活を支えてくれるはずだ。▼
- [レギン]
- ふふっ。アスク王国に来て
なにかを残すことができてよかったの!▼
- [ギィ]
- 国の未来のために役立つ、か。
こういうのも悪くないな。▼
- [セイン]
- フロリーナさんもしっかりと
思い描くことができたんじゃないですか?
自分なりに、未来に繋がる地図を。▼
- [フロリーナ]
- は、はい…。▼
みなさんのおかげでこの先も…
リンの力になりたいという気持ちで
戦い続けられそうです…▼
- [ケント]
- その想いの強さがきっと
多くの人々の助けになるはずだ。▼
- [ギィ]
- そうそう、なんら恥じる必要はないさ。
自信をもって、その弓を引けばいい。▼
- [レギン]
- フロリーナはもっともっと
成長できるって思うの。▼
誰かのために強くなりたいって
頑張っているフロリーナは
とっても輝いて見えるから!▼
- [フロリーナ]
- ありがとうございます。
みなさんの優しい言葉…
すごく心に響きました。▼
私も、立ち止まることなく
前に進んで行こうと思います。▼
心の中に描くことができた
未来に繋がる地図を持って…▼
キアランの紅騎士 ケント†
- [リン]
- ケント、あなたが
アスク王国に来てくれて
とっても心強いわ。▼
- [ケント]
- リンディス様のご期待を裏切らぬよう
精進する所存です。▼
このアスク王国の地においても
キアランの騎士として
おそばで働かせて頂ければと。▼
- [リン]
- ふふっ、リンディス傭兵団時代からの
顔なじみが集まってきて
なんだかとっても懐かしいわね。▼
- [ケント]
- セインは、置いてきたほうが
よかった気もしますが…▼
- [リン]
- ううん、あなたたちは二人揃ってこそ
その実力を発揮できると思うの。▼
きっと、エクラも
それを見込んで二人一緒に呼んだのよ。▼
- [ケント]
- もったいないお言葉…
心に染み入ります。▼
- [リン]
- アスク王国でも活躍を期待しているわね!
じゃあ、またあとで!▼
- [ケント]
- ……。
リンディス様はアスク王国の窮状を
深く案じられていた。▼
戦いの場がエレブ大陸から
アスク王国に変わったとしても
私がなすべきことはひとつ。▼
誇り高いキアランの騎士として
忠義の剣を振るうことだ。▼
- [リン(選挙)]
- ケント! あなたも
アスク王国に来てくれたのね!▼
- [ケント]
- ……!?
リ、リンディス様!?▼
いや、リンディス様は先ほど
訓練場のほうに向かわれたはず。
それに、お召し物も違うような…▼
- [リン(選挙)]
- ああ、それはきっと
異界の私じゃないかしら。▼
- [ケント]
- 異界の…リンディス様?▼
- [リン(選挙)]
- そう、この世界には
いろいろな異界から召喚された
私がいるのよ。▼
エクラが
言うにはね。私たちが見知った
エレブ大陸はひとつじゃない…。▼
いくつもの異界が存在し、その数だけ
異なるエレブ大陸があるらしいの。▼
- [ケント]
- しょ、少々お待ちください。
頭の整理が追いつきません。▼
先ほどリンディス様は
アスク王国にはいろいろな自分が存在すると
おっしゃられた気がしますが…▼
つまり、アスク王国には
ほかにもリンディス様が!?▼
- [リン(愛の祭)]
- ケント!
あなたもアスク王国に来てくれたのね!▼
- [リン(伝承)]
- ケントじゃない!
あなたが来るのを待っていたわ!▼
- [ケント]
- ……!?▼
- [リン(花嫁)]
- ケント!
あなたなら召喚に応じてくれると
信じていたの!▼
- [ケント]
- リ、リンディス様が…
リンディス様が…
群れを…なして…▼
- [セイン]
- リンディス様が何人もいらっしゃる世界。
夢のような場所だな、アスク王国は!▼
- [ケント]
- ……▼
- [セイン]
- 俺はもうすべてのリンディス様に
ご挨拶してきたけどな。▼
いやー、どのリンディス様も麗しい!
特にあの花嫁姿! ありがたくて
思わず拝んでしまったぜ!▼
- [ケント]
- セイン。
お前は能天気な奴だな。▼
我々はアスク王国の窮状を救うために
この地に呼ばれた。▼
しかし、キアランの公女である
リンディス様をお守りするのも
大切な役目。▼
- [セイン]
- ああ、もちろんそのお役目は
忘れちゃいないさ。▼
- [ケント]
- 仮にだ。もし二人のリンディス様が
戦場に立たれて…▼
時同じくして窮地に陥られた場合
どちらを助けるべきか
お前は答えを出せるのか?▼
- [セイン]
- 一人は俺、もう一人はケントが
助ければいいんじゃないか?▼
- [ケント]
- お前は問題の本質を
理解していないようだな…▼
- [セイン]
- まあまあ、とりあえず
俺たちはアスク王国では新参者。
この世界に慣れることを考えよう。▼
考えても答えが出ないことを
考えすぎると、老けるぞ?▼
- [ケント]
- ぐっ…▼
(暗転)
- [ケント]
- せいっ! はぁぁっ!▼
……。
ダメだ。集中力が削がれて
訓練に身が入らない。▼
まさかこのような悩みに
気を取られることになるとは…▼
ひとつの世界に複数存在する
リンディス様。▼
私はいったい、どのリンディス様に
忠義の剣を捧げればよいのだ…▼
- [ゼト]
- 訓練の最中、失礼する。
私はルネス王国に仕える騎士
ゼトと申す者。▼
- [ケント]
- ゼト殿。これはご丁寧に。▼
私はリキア同盟
キアラン侯爵領の騎士
ケントと申します。何用ですかな?▼
- [ゼト]
- 差し出がましいようでありますが
あなたが今、思い悩まれている問題。▼
そのことについて、我らでよければ
一助を担いたく。こうして
声をかけさせて頂いた次第です。▼
- [ケント]
- ……▼
- [フィン]
- 私はレンスターの騎士
フィンと申します。
お見知りおきを、ケント殿。▼
- [フレデリク]
- 私はフレデリク。▼
イーリス聖王国の騎士にして
クロム様率いる自警団の
副長を務めております。▼
- [ケント]
- よろしく、フィン殿、
フレデリク殿。▼
- [フィン]
- ……▼
- [フレデリク]
- ……▼
- [ケント]
- …不思議ですね。
はじめてお目にかかるのに
はじめて会った気がしません。▼
- [フレデリク]
- 同感です。気を悪くしたら
申し訳ありませんが
まるで映し鏡を見ているようです。▼
- [フィン]
- 我々は似ているのでしょう。
姿形ではなく、その生き方が…▼
- [ゼト]
- ケント殿…
あなたが今、抱えている悩みは
我々も同じように通った道でした。▼
- [ケント]
- 通った道…ですか?▼
- [フィン]
- この世界には私の主であるキュアン様
そしてリーフ王子が複数存在しています。▼
知ってのとおり、異なる異界から
召喚された方々です。▼
- [ケント]
- ……。▼
- [フレデリク]
- 私の主であるクロム様、リズ様も
合わせて10人に迫るほど
この世界に存在されております。▼
- [ケント]
- 10人!?▼
- [フィン]
- 私も最初は悩みました。
この槍が守るべきは誰なのかと。▼
- [フレデリク]
- 主の姿は複数あれど、我が身は一人。
同時に出陣なさった場合
そのすべてを守ることは難しい。▼
- [ケント]
- わかります。
私の頭を悩ませているのは
まさにそのことなのです。▼
いったいどのような形で
忠義を示せばいいのか
皆目見当がつかない状態なのです。▼
- [フレデリク]
- このアスク王国には
異界から集まられた主が
複数存在しております。▼
しかし…その魂は
ひとつなのですよ。▼
- [ケント]
- 魂はひとつ?▼
- [フィン]
- そのとおり。我々は主の魂そのものに
忠誠を誓っているのです。▼
- [フレデリク]
- クロム様、リズ様たちが
この地で望まれているのは
アスク王国の平和。▼
同じ魂だからこそ、想いもひとつ。
我々はその想いに寄り添い
忠義を捧げる次第です。▼
- [ケント]
- ……▼
- [ゼト]
- エフラム様、エイリーク様が
この世界に何人おいでになっても
主の望みはただひとつ。▼
それは、あなたの主でもある
リンディス殿も
同じではないでしょうか。▼
- [ケント]
- 魂に、想いに寄り添う…▼
なるほど。私は姿形に囚われて
一番大切なものを
見失っていたようです。▼
たとえ、リンディス様が
何人いらっしゃろうとも…▼
リンディス様たちが願われているのは
アスク王国の平和。▼
私はその想いを支え
忠義の剣を捧げるべきなのですね。▼
- [ゼト]
- 自分一人で、すべての主を
守らなくてはならない、と
気負う必要もありません。▼
- [フィン]
- 我々を、皆を頼ってください。▼
- [フレデリク]
- ヴァイス・ブレイヴの仲間たちは
そのためにいるのですから。▼
- [ケント]
- ゼト殿、フィン殿、フレデリク殿。
心の中のもやが晴れました。▼
私も粉骨砕身、アスク王国のため
主の想いを支えるため
この剣を振るう所存です。▼
(暗転)
- [セイン]
- ケント。もうアスク王国にも
すっかり馴染んだみたいだな。▼
- [ケント]
- お前は馴染みすぎだ。
食堂で何人の女性に声をかけているんだ。
まったく…。▼
- [セイン]
- まあまあ、俺たちも早く手柄を立てて
リンディス様たちに
いいところを見せないと!▼
- [ケント]
- 前にお前に聞いたな。
二人のリンディス様が同時に
危機に陥ったとき、どうするかと。▼
- [セイン]
- ああ。覚えてるぜ。▼
- [ケント]
- そのとき、お前は言ったな。
一人は私が救って
もう一人は自分が救うと。▼
あのときの答えは
正鵠を射ていたのかもしれないな。▼
- [セイン]
- え? どういうことだ?
ケントが俺を褒めるなんて珍しい!
どういう風の吹きまわしだ!?▼
- [ケント]
- この世界でも気を抜かずに
キアラン騎士の誇りを持って
働けということだ。▼
- [セイン]
- は? どういうことだよ!?
説明しろ!▼
- [ケント]
- 私の剣と、お前の槍で
この世界のリンディス様たちを
支えていくということだ。▼
リンディス様の魂と想いに
寄り添えるようにな。▼
晴れ空の天馬騎士 フロリーナ†
- [フロリーナ]
- フィオーラお姉ちゃん!
ファリナお姉ちゃん!▼
- [フィオーラ]
- 聞いたわよ、フロリーナ。
アスク王国に召喚されてきたのね。▼
- [ファリナ]
- ん? なんか私の知ってる
フロリーナよりも
立派になっている気がする!▼
- [フロリーナ]
- そ、そうかな…?
自分ではよくわからないんだけど…▼
- [フィオーラ]
- 私たちにはちゃんとわかるわよ。▼
あなたがよい経験を積んで
天馬騎士として立派に
成長したってことがね。▼
- [フロリーナ]
- ありがとう、フィオーラお姉ちゃん。▼
- [ファリナ]
- あの泣き虫だったフロリーナが
こんなに成長するなんて…
うんうん、私もうれしいよ。▼
- [フロリーナ]
- な、泣き虫なのは昔の話だもん!▼
けど、アスク王国でも
ファリナお姉ちゃんがちゃんと
元気でいてくれてよかった…▼
- [ファリナ]
- ん? それってどういうこと?▼
- [フロリーナ]
- ファリナお姉ちゃんは
遠いところに行っちゃったって
フィオーラお姉ちゃんに聞いてたから…▼
- [ファリナ]
- ちょっと!
姉貴、どこの異界でも
似たようなこと言ってんの!?▼
- [フィオーラ]
- い、異界の私の発言まで
責任は持てないわよ。▼
- [ファリナ]
- ところで、それって
草原の民の弓よね?▼
- [フロリーナ]
- うん。
サカ地方のロルカ族の…▼
- [ファリナ]
- ってことはフロリーナ…
もしかしてサカにお嫁に行ったとか?▼
- [フロリーナ]
- ち、違うよっ!
お嫁になんて行ってないから!▼
だ、第一、まだ男の人と
ちゃんと話せないし…▼
- [ファリナ]
- …そこは昔のままなんだ。▼
- [フィオーラ]
- なんにせよ、大事な妹が
こうして自分の道を歩めているのは
とても喜ばしいことね。▼
じゃあ、フロリーナ。
天馬騎士の先輩として
ひとつだけあなたに忠告を。▼
なにがあったとしても
それがたとえ、自分の命を
危険にさらす任務だとしても…▼
- [フロリーナ]
- 一度請け負った仕事を
投げ出してはダメ、だよね?▼
- [フィオーラ]
- あら? もう聞いていたの?▼
ふふっ、さすが異界の私。
伝えるべきことは
ちゃんと伝えていたのね。▼
- [ファリナ]
- さっきは異界の自分の発言まで
責任持てないと言ってたのにさー。▼
- [リン]
- なるほどね。その弓は
異界の私が用意したんだ。▼
うん、とても似合っているわよ!
素敵だわ、フロリーナ。▼
- [フロリーナ]
- ありがとう、リン。
私もとっても気に入っているの。▼
- [リン]
- なんだか思い出すわね。
二人で過ごしたサカの草原の日々を。▼
- [フロリーナ]
- うん。あの頃は
こんなふうに長い旅に出るなんて
思ってもいなかった。▼
- [リン]
- ……。▼
- [フロリーナ]
- あ、ごめんね。
リンは旅に出たくて
出たわけじゃないのに。▼
- [リン]
- いいのよ。私が旅に出たのは
きっと精霊の導きだったのよ。▼
あのとき、一歩を踏み出したからこそ
【マーニ・カティ】の加護も得られたし
おじいさまに会うこともできた。▼
そして、たくさんの大切な人々とも
絆を紡ぐこともできた。▼
- [フロリーナ]
- リン…▼
- [リン]
- 旅立つきっかけをくれたマークと
寄り添ってくれたフロリーナには
本当に感謝しているわ。▼
再会したとき、うっかり山賊の
頭の上に降りたって話を聞いたときは
びっくりしちゃったけどね。▼
- [フロリーナ]
- も、もう…その話は忘れて!▼
- [リン]
- ……?
フロリーナ。その指は…▼
- [フロリーナ]
- あ、これは…その…
毎日、弓の練習をやっていたら
こんなふうになっちゃって…▼
- [リン]
- 頑張ったのね、フロリーナ。
指がそんなになるまで
弓の練習を重ねるなんて…▼
その指は努力の証。
とても綺麗だと私は思うわ。▼
- [フロリーナ]
- そ、そういってもらえると
恥ずかしいけど、うれしいな。
前は弓を見るだけで怖かったけど…▼
リンみたいに強くなりたい
リンの力になりたいって思って
練習をはじめたの。▼
- [リン]
- そういえば最初は
ウィルが持っていた弓を見て
怯えていたものね。▼
- [フロリーナ]
- さ、最初はぜんぜんダメだったの。
弦はうまく引けないし
的にも当たらないし。▼
そもそも力がなくて
矢だって飛んでいかない…▼
- [リン]
- わかるわ。私も最初は
まったく矢を飛ばせなかったもの。▼
- [フロリーナ]
- でも、毎日少しずつ練習して
だんだん矢も前に飛ぶようになって…▼
はじめて的に矢が刺さったときは
うれしくて泣いちゃったな。▼
- [リン]
- それは泣き虫の涙じゃないわね。
自分が成長できたことに対する
喜びの涙だったと思うわ。▼
- [フロリーナ]
- リンや草原の民が自信を持って弦を引き
目標を射抜く姿に、私は憧れていたの。▼
苦手だった弓を手に取ったのは
形だけじゃなく中身も
成長したかったから…▼
努力を重ねる強い心を持てば
私自身が成長できると思ったの。▼
- [リン]
- わかるわ、フロリーナ。
あなたが強い決意で志したってことが。▼
- [フロリーナ]
- そして、リンからもらった
この坂の弓と装飾品が
今の私を支えてくれている。▼
私が頑張れたのは
全部リンのおかげなんだよ。
本当に…ありがとう。▼
- [リン]
- ううん、私の存在は
きっかけのひとつに過ぎないと思う、▼
強くなれたのは
フロリーナ自身の努力の結果。▼
誇るべきは、強くなりたいと願い
それを形にしたフロリーナの
意思の力だと思うわ。▼
- [フロリーナ]
- リン…▼
- [フロリーナ]
- なんだかうれしいな。
今までの努力が報われた気がする。▼
キアラン侯爵家にお仕えしたときも
うれしかったけど…。▼
こうしてリンに認められるのも
同じくらいにうれしいかも。▼
- [リン]
- 気のせいかな…。
ううん、気のせいじゃないわね。▼
今のフロリーナからは
サカの風を感じるの。▼
- [フロリーナ]
- サカの風?▼
- [リン]
- サカの風は
ときに厳しくときに穏やかに
大地を、空を渡っていく。▼
種子を運び、雲を運び
大地を豊かにする風は
いつも未来に向かって吹いている。▼
今のフロリーナはサカの風と同じ。
目指すべき明日に
未来に向かって吹いている。▼
- [フロリーナ]
- それはリンだって同じだよ。
私もずっとリンから
草原の風を感じてたもん!▼
- [リン]
- じゃあ、私たちは
同じってことね。ふふっ。▼
アスク王国を平和にしたあと
エレブ大陸の混乱を収めて
必ずサカに帰りましょう。▼
そこに私たちの未来が
きっと広がっていると思うから。▼
- [フロリーナ]
- うん! 草原に吹く風を
身体に受けながら
二人で未来に進みたい!▼
…リン、あなたからもらった
この弓に恥じぬように…
これからも努力を続けるね。▼
…自信を持って未来を
射ぬけるように…▼
…同じ風が吹く未来に
一緒に歩いていけるように…▼
クトラの戦士 ギィ†
- [ギィ]
- うーん、カレル師匠
ここにもいないかぁ…▼
- [フィヨルム]
- アスク王国にいらっしゃるのは
確実なのですが…▼
私も数回、戦場で
姿をお見かけしたことが
ありますし。▼
- [ギィ]
- でもなあ、師匠は強い剣士を見ると
斬らずにはいられない人なんだよ。▼
ヴァイス・ブレイヴには強そうな剣士が
たくさんいるみたいだから…▼
ここにいないのが
正解なのかもしれないな。▼
- [フィヨルム]
- そ、そうなのですね…▼
カレルさんは【剣魔】という
異名で知られているとお伺いしましたが…▼
まさに剣の道に妥協のない
生き方をなさっているのですね。▼
- [ギィ]
- しょうがない、師匠探しは
また明日にするかな。▼
フィヨルム王女、つきあってくれて
助かったよ。まだ、この城にも
アスク王国にも不慣れなもんでね。▼
- [フィヨルム]
- なにかお力になれることがありましたら
遠慮なく言ってくださいね!▼
- [フィル]
- あの、少しよろしいでしょうか!▼
先日、アスク王国にいらっしゃった
ギィさん…ですよね?
私、フィルと言います!▼
- [ギィ]
- その顔つきは…あんたも草原の民か?
見たことのない顔だけど
どこの部族だ?▼
- [フィル]
- え、えーと…私は部族とか
そういうのはよくわからないのですが…▼
ギィさんはサカで一番の剣士を
目指されていると伺いました!
ぜひ、私と手合わせを!▼
- [ギィ]
- そういうことか。
なら、受けてたつぜ。▼
熱くなり過ぎたら困るんで
フィヨルム王女に立会いを
お願いできるかい?▼
- [フィヨルム]
- わ、わかりました!
私が手合わせの立会いをしますね!▼
- [フィル]
- ありがとうございます。
それではギィさん…
いざ、参ります!▼
- [フィヨルム]
- そこまで…!▼
- [フィル]
- はぁっ、はぁっ…
あ、ありがとうございました!▼
- [ギィ]
- ふぅ、いい手合わせだったな!
一瞬でも気を抜いたら
おれのほうがやられてたぜ。▼
でも、あんたの剣…どこかで…
そうだ。どことなく
師匠の太刀筋に似てるんだ。▼
- [フィル]
- 師匠? もしかして
カレル伯父上のことですか?▼
- [ギィ]
- カレル師匠が伯父上だって!?
もしかしてあんたの母さんは…▼
- [フィル]
- カアラと言います。
母上はサカ地方の出身だと聞きました。▼
- [ギィ]
- あの【剣姫】カアラの娘…
どうりで…▼
- [フィヨルム]
- ちなみに、フィルさんの
お父様はバアトルさんですね。▼
- [ギィ]
- 嘘だろ!? こんな上品な子が
あの荒くれの娘だって!?▼
- [フィル]
- あ、ギィさんは若い頃の
父上をご存知なんですよね。▼
- [ギィ]
- いやあ…あんた、母さんに似て
本当によかったな。▼
- [フィル]
- では、私はこれで!
また機会がありましたら
手合わせ、よろしくお願いします!▼
- [ギィ]
- いやあ、アスク王国はすごいところだな。
時間や大陸を越えて達人たちが
集まってるってわけか。▼
- [フィヨルム]
- お師匠様、見つかるとよいですね。▼
- [ギィ]
- 占い師のばあさんがいたら
50ゴールド払って居場所を
占ってもらうんだがなぁ…▼
人探しとかが上手い知り合いもいるけど
できれば会いたくないんだよなぁ。▼
- [マシュー]
- 人探しの上手い知り合いってのは
もしかしておれのことか?▼
- [ギィ]
- げっ!?▼
- [マシュー]
- できれば会いたくないなんて
ずいぶんつれないじゃないか。▼
- [ギィ]
- やっぱりあんたも
アスク王国にいたのかよ!?
そんな気がしてたんだよなぁ…▼
- [マシュー]
- ま、これも縁ってやつだな。▼
- [フィヨルム]
- お二人は仲がよろしいのですね。
感動の再会…なのでしょうか!▼
- [ギィ]
- 完全な腐れ縁だよ!
こいつのせいで、いつも
厄介ごとに巻き込まれるんだ!▼
- [マシュー]
- おいおい、命の恩人に向かって
その言い方はないんじゃないか?▼
そういや、さっきの手合わせ
なかなかいい試合だったな。▼
- [ギィ]
- なんだ、見てたのかよ…▼
- [マシュー]
- すごいだろ、ヴァイス・ブレイヴは。
いろんな異界の
最強の使い手が集まっているのさ。▼
そのうえでもう一度聞くが
ギィは前に言ってたよな。
サカで一番の剣士になるって。▼
それはお前の夢なのか。
それとも目的なのか。
今はどう思ってるんだ?▼
- [マシュー]
- 前にも言ったが…
サカで一番の剣士を目指すのが夢なら
それは夢のままにしておいたほうがいい。▼
それが目指すべき目標なら
お前はこの世界で
壁にぶつかり続けることになるぜ。▼
- [ギィ]
- ……▼
- [マシュー]
- ヴァイス・ブレイヴに集まった英雄には
それこそ歴史に名を刻むような剣士もいる。▼
- [フィヨルム]
- は、はい。
神器バルムンクの使い手、シャナン王子や
神剣エタルドを振るわれるゼルギウスさん。▼
白夜王国のリョウマ王子…
タリス王国のオグマさん…
ナバールさんにレンハさん。▼
と、とにかく
たくさんいらっしゃいますね!▼
- [マシュー]
- ギィ、お前が最強の剣士を目指すなら
アスク王国にいるすべての剣士を
越えていかなきゃならない。▼
- [ギィ]
- わかってるさ。その壁が
とてつもなく高いってことくらいは。▼
- [マシュー]
- 案外、辛いもんだぜ。
自分が選ばれし者でもなんでもなく
その他大勢の一人だったって気づくのはな。▼
- [フィヨルム]
- ……▼
- [マシュー]
- それでも
お前は目指せるのか?
剣を振るい続けることができるのか?▼
- [ギィ]
- ……▼
- [ギィ]
- 確かに、今の俺の腕前じゃ
その他大勢の一人かもしれねえ。
でも、おれの人生の主役はおれなんだ。▼
おれは自分の生き方に妥協したくない。
草原の民は、噓をつくことが
一番嫌いなんだ!▼
- [フィヨルム]
- ギィさん…▼
- [ギィ]
- 越えるべき壁がいっぱいあるのは
逆にありがたいぜ!▼
おれは絶対にあきらめない。
師匠に追いつこうと
越えていこうとしたときみたいに…▼
這いつくばってでも
おれは前に進んでみせるからな!▼
- [マシュー]
- なるほどな。
そいつはよかった。▼
- [ギィ]
- へ? それはどういう意味だ?▼
- [マシュー]
- いやー、お前がアスク王国に来て
へこんでいないかと心配してたのさ。▼
厳しい現実に直面して
使い物にならなくなるんじゃないかって。▼
- [ギィ]
- な、なんだよそりゃあ!?▼
- [マシュー]
- ま、この調子なら大丈夫だな。
アスク王国でも、おれのために
きりきり働いてもらうぜ。▼
あと、肉3切れぶんと勝負のぶんの
貸しが残っていたはずだからな。▼
- [ギィ]
- くそっ! この世界でも
取り立てるつもりかよ!▼
- [フィヨルム]
- ギィさん、その…▼
- [ギィ]
- フィヨルム王女、おれは大丈夫だよ。▼
さっき王女が名前をあげた剣士たちにも
おれは追いつき、追い越してみせる。
もちろん、カレル師匠にもな…!▼
- [フィヨルム]
- 頑張ってください!
私も応援していますから!▼
- [マシュー]
- おれも応援しているぜ。
この証文が早くチャラになるようにな。▼
- [ギィ]
- 言われなくてもそのつもりだよ!
ぐぐ…▼
キアランの碧騎士 セイン†
- [セイン]
- アスク王国に咲き誇る
麗しの花たち!▼
ここはなんて素晴らしい国なんだ!
召喚してくれた
エクラ殿に感謝!▼
- [アズール]
- 異界を代表する美女が
集まっているんじゃないかと
錯覚しちゃうよね。▼
- [シルヴァン]
- いやあ、歴史に名を残す王女や姫が
一同に会す場に立ち会えるなんて
実に光栄だなあ。▼
- [ソレイユ]
- どっちを向いてもいい匂いがするから
幸せだよね~。▼
- [サウル]
- この地もきっと…
神の祝福を受けし場所なのでしょう。▼
- [ガトリー]
- やる気もでるよな!
いいところ見せたくなっちゃうし。▼
- [セイン]
- このセイン、誠心誠意をもって
全力で尽くしますよ!▼
アスク王国で暮らす女性たちの
笑顔を守るためにもね!▼
- [ソレイユ]
- 騎士って人たちはみーんな
お堅い人たちばっかりだと
思ってたけど…▼
セインさんやシルヴァンさんみたいに
女の子のために
頑張る人もいるんだねー。▼
- [シルヴァン]
- 美しい花を散らさぬように命を賭けるのも
騎士の務めのうちと、俺は思うがね。
それはセインさんも同じでしょ?▼
- [セイン]
- ああ、もちろんだとも!
シルヴァンくん、騎士として
君とは実に気が合いそうだ!▼
- [ガトリー]
- 頼もしい仲間が加わって
心強い限りだな!▼
- [サウル]
- ええ。この出会いに感謝を。
出会いといえば
ひとつ気がかりなことが…▼
- [アズール]
- 気がかりなこと?▼
- [サウル]
- ヴァイス・ブレイヴに
麗しの花が増えていくのは
実に喜ばしいことなのですが…▼
日々、新しい出会いの機会に
数多く恵まれすぎて…▼
- [ソレイユ]
- うれしい苦労だけど、大変だよねー。
これだけ大勢の女の子がいると
顔と名前を一致させるの。▼
- [セイン]
- ん? そんなに大変なことかな?▼
- [ガトリー]
- いや、大変だろ!
今いる女性だけでも
何百人もいるんだぜ?▼
- [セイン]
- 俺はもう全員覚えてしまったが。
ヴァイス・ブレイヴにいる
女性の顔と名前。▼
- [アズール]
- えーっ!?▼
- [ガトリー]
- 女性全員の名前を覚えたって?
まだ、アスク王国に召喚されて
日も浅いのに…?▼
- [セイン]
- ああ、アンナ隊長に聞いたり
マシューに情報をもらってりしてな。▼
人となりも一通りはおぼえているんで
なんだったら、聞いてみてくれ。▼
- [シルヴァン]
- …よし、それじゃあ、
アドラステア帝国の皇女といえば?▼
- [セイン]
- エーデルガルト=フォン=フレスベルグ。
皇女にふさわしい凛々しさと
可愛さを持ち合わせている逸材!▼
- [ソレイユ]
- すごい…フルネームで覚えてる!▼
- [サウル]
- ふむ…それでは、
セシリアさんのことはご存じですか?▼
- [セイン]
- エトルリア王国の三軍将がひとり、
魔道軍将セシリア殿だろ?▼
ロイ殿やリリーナ殿の
師匠にあたるお方で、
優しさと厳しさを併せ持つと聞く。▼
- [アズール]
- すごい…▼
- [ガトリー]
- じゃ、じゃあ、次はだな…!▼
(暗転)
- [アズール]
- ……▼
- [ソレイユ]
- ……▼
- [サウル]
- これは驚きましたね…▼
- [シルヴァン]
- 本当に、ヴァイス・ブレイヴに
所属するほとんどの女性を
覚えてしまっているなんて…▼
- [セイン]
- 愛のなせる力、というやつかな!▼
- [ガトリー]
- いや、本当にすごいぜ。
ただの女好きかと思ったら
実は相当な切れ者なんじゃ!?▼
(暗転)
- [ルフレ]
- あの、すみません。
セインさんはこちらに
おいででしょうか。▼
- [セイン]
- あなたは…おお!
イーリス聖王国の軍師
ルフレ殿ですね!▼
可愛さと知性が同居したその瞳!
このセイン、一瞬で
引き込まれてしまいました!▼
- [ルフレ]
- 私のこともすでにご存知とは…
やはり、噂は本当だったのですね。▼
あなたのお力を見込んで
お願いがあります。▼
- [セイン]
- はいはい、なんなりと!
このセイン、誠心誠意尽くす所存です!▼
- [ルフレ]
- セインさんにヴァイス・ブレイヴの
作戦会議に参加して欲しいのです。
お願いできますでしょうか。▼
- [アルフォンス]
- よく来てくれたね、セイン。▼
- [アンナ]
- ヴァイス・ブレイヴの
作戦会議室へようこそ。▼
- [セイン]
- これは…
軍師のみなさんがお揃いで。
どうして俺がここに?▼
- [ギュンター]
- 英雄たちの配置や采配について
助言を頂けますかな。▼
- [セイン]
- 助言? 俺がですか?▼
- [セネリオ]
- はい。僕たちもヴァイス・ブレイヴに
所属する英雄たちについて
把握しようと日々努めています。▼
- [ルフレ]
- しかし、いかんせん数が数だけに
見落としもあると思うのです。▼
- [ヒューベルト]
- 貴殿は、こちらに来たばかりなのに
ほぼすべての英雄たちの人となりを
短期間で覚えてしまったとか。▼
- [アウグスト]
- その稀有な才能を、是非とも
作戦会議の場で活かしてもらいたい。▼
- [セイン]
- ベ、別にそれは構いませんけど
ほぼすべてというわけでは…▼
- [アンナ]
- とりあえず、会議をはじめましょう!
セインも、遠慮せずに発言してね!▼
(暗転)
- [ギュンター]
- ふむ、この西の戦場に陽動役がいれば
本隊の前進もかなり容易となるでしょうな。▼
- [アウグスト]
- 問題は誰に任せるかだが…▼
- [セイン]
- それならハタリ王国の
ニケ女王はどうでしょう?▼
この地形なら女王の俊敏さを
活かせますよ。▼
こちらの街道に通じる道には…
そうですね、暗夜王国のピエリ殿、
シャーロッテ殿が適任かと。▼
派手に暴れてもらうなら
彼女たちがうってつけだと思います。▼
- [アルフォンス]
- さすがだね、セイン。
そんなに流暢に
英雄たちの名前が出てくるなんて…▼
- [アンナ]
- すごいじゃない!
隊長の私ですら、
全員を完全に把握するのは一苦労よ!▼
- [セイン]
- いやあ、恐縮です。▼
- [ルフレ]
- 続いて、我らの拠点となる南の砦。
ここは補給物資を集めているため
守りをおろそかにはできません。▼
- [ヒューベルト]
- 防御に秀でる英雄を、少数精鋭で
守備に当たらせるべきですな。▼
- [セイン]
- それなら、グラド軍のアメリア殿
オスティアのウェンディ殿に
任せてはどうでしょう?▼
- [セネリオ]
- ちょっと待ってください。
守りという点ではアーダン、
バルボの両名も選択肢に入るのでは。▼
- [セイン]
- アーダン殿、バルボ殿…
ええと、どなたでしたっけ?▼
- [アウグスト]
- お二方ともかなりの巨躯。
目立つことこのうえなしと思われるが。▼
- [セイン]
- じ、実はですね…
自分、女性以外の英雄については
あまり存じ上げておりませんので…▼
- [ギュンター]
- …なんと申された?▼
- [アウグスト]
- すると、なんですかな。
セイン殿が把握されているのは
女性の英雄のみ、だと。▼
- [セイン]
- ええ、おっしゃる通りです!
いやー、なかなか言い出せなくて!▼
- [ルフレ]
- ……▼
- [セイン]
- …と、いうことがあったのさ。
なんかおかしな形で
噂が広まってたみたいでね。▼
- [ガトリー]
- それは…なんというか
災難だったな。▼
- [セイン]
- いいんだ。ルフレ殿の目が
どことなく冷たかったのには
心が傷んでしまったが。▼
- [シルヴァン]
- まあ、女の子以外の顔と名前は
そう簡単に覚えられないよな。▼
- [ソレイユ]
- あたしも、かわいい女の子を
覚えるほうが得意だな。▼
ヴァイス・ブレイヴに
可愛いメンバーが何人増えても
頑張って覚えなきゃね!▼
- [アズール]
- けどさ、アスク王国にはこれからも
可愛い女の子が召喚されてくると
思うけど…▼
それってつまり、アスク王国の戦いが
続いてるってことだよね?▼
- [サウル]
- 新しい出会いには期待したいですが
私たちに課せられた役目は
この地を平和にすること…▼
- [セイン]
- そうだな、そこは絶対に
履き違えないようにしないとな!▼
- [ガトリー]
- おれたちが頑張れば頑張るほど
アスク王国は平和に近づくし
女の子の注目も集まる!▼
- [シルヴァン]
- まずは目の前の戦いに
集中することにしますか。▼
- [ソレイユ]
- 異議なーし!▼
(暗転)
- [アンナ]
- なんか妙に盛り上がっているわね…
動機は不純だけど
やる気があるならいいか。▼
- [ルフレ]
- 戦う理由は人それぞれですからね。
問題は、どうやって戦意を保ち
戦場に立ち続けることができるか、です。▼
明確な戦う理由を持つ英雄は
強いと思いますよ。▼
(暗転)
- [セイン]
- このセインの活躍にご期待ください!
ヴァイス・ブレイヴに集う
麗しの花々よ!▼
コメント†
Last-modified: 2023-08-08 (火) 09:30:58