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章別会話

未来への決断

未来への決断

オープニング

[エリンシア]
絶え間なく侵略の危機にさらされる不安…
察するにあまりあります。▼
ルキノ、ジョフレ
私はヴァイス・ブレイヴの皆さんとともに
アスク王国を助けたいと考えています。▼
[ルキノ]
エリンシア様の願いは
我らの願いでもあります。▼
[ジョフレ]
世界が変われど、我らは全身全霊をかけ
エリンシア様に付き従いましょう。▼
[エリンシア]
ありがとう、ルキノ、ジョフレ。
家族同然に育ったあなたたちが
そばに居てくれて私も心強いです。▼
シャロン王女、お聞きのとおり
私たちはあなた方に協力を惜しみません。
よろしくお願いします。▼
[シャロン]
ありがとうございます!
みなさんのお力
頼らせていただきますね。▼
[アシュ]
異界の英雄の方々の惜しまぬ献身
つくづく頭が下がる思いでございまして
喜びに心が震えると申しましょうか、▼
この溢れ出す感謝の気持ちを皆様に
お伝えするには、百や二百の言葉を
並べたところでは到底足りず…▼
[シャロン]
あっ! そう言えば皆さんと一緒に
アスク王国にいらした英雄さんが
もう一人いらっしゃいましたよね?▼
ちょび髭がとても印象的な…。▼
[ルキノ]
ユリシーズですね。
彼なら用があると言って
今朝より姿を見せておりません。▼
[ジョフレ]
なんでも自分の目と耳でアスク王国と
ヴァイス・ブレイヴの現状を
確かめたいと申しておりました。▼
少々変わり者ではありますが
彼もまたエリンシア女王の忠実な臣下。
アスク王国の力となってくれるでしょう。▼
[アシュ]
お話からお伺いしますところユリシーズ様は
大変な切れ者のお方とお見受けいたしますので
そのご活躍を心よりお喜び申し上げ…▼

(暗転)

[ユリシーズ]
ただいま戻りました。
単独での行動をお許しいただき
感謝いたします、エリンシア様。▼
[エリンシア]
それでユリシーズ…
あなたの目から見たアスク王国は
どのように映りましたか?▼
[ユリシーズ]
豊かな国土と誠実で勤勉な民。
彼らがヴァイス・ブレイヴに寄せる
信頼も確固たるもの。▼
見事な国です。様々な価値観が混在し
それが許容されている。わがクリミアが
目指すべき、一つの理想でありますな。▼
[ジョフレ]
なんと…!
それほどまでに…▼
[ユリシーズ]
しばしお時間をいただければ
アスク王国の素晴らしさを詳細に
女王のお耳にお届けすることも…。▼
[ルキノ]
フェール伯、報告は
手短にお願いできますか?▼
[ユリシーズ]
ふむ、残念ですな。
では結論から申し上げる。▼
アスク王国は我々が助力するに
ふさわしい見事な国。▼
此度の協力要請をお受けしたことは
間違っていなかったかと。▼
[エリンシア]
それを聞いて一安心です。
全ての力を持ってヴァイス・ブレイヴを
支えることにしましょう。▼
[ユリシーズ]
ですがその前に…
ヴァイス・ブレイヴに関する吾輩の見立ても
女王のお耳に入れておきたいかと。▼
率直に申します。
このままですと、遠からぬ未来に
ヴァイス・ブレイヴは敗北いたします…▼

C

[ルキノ]
ヴァイス・ブレイヴが…負ける?▼
[ジョフレ]
どういうことだ、ユリシーズ。
ヴァイス・ブレイヴには名だたる
異界の英雄たちが集まっている。▼
我々の信も厚いアイク将軍や
グレイル傭兵団…▼
それに神々に近い存在すらも
力を貸していると耳にしたぞ。▼
[ユリシーズ]
だから、なのだよ。
我が友ジョフレよ。▼
ヴァイス・ヴレイヴには日々英雄が集い
その力は強固になり続けていると聞く。▼
にもかかわらず
アスク王国を取り巻く危機は
一向に遠ざかる気配がありません。▼
[エリンシア]
危機は…なくならないと?▼
[ユリシーズ]
今はエクラ殿の力で
異界の英雄たちの助けを
借りられていますが…▼
エクラ殿に
万が一のことが起こった時
アスク王国の戦力は枯渇しましょう。▼
[ジョフレ]
だがそれならば我々が
エクラを
お守りすればよい。▼
[ユリシーズ]
ふむ。その意見に
我輩も異論はありませんな。▼
しかし、もう一点。
ヴァイス・ヴレイヴには
重大な弱点があるのです。▼
むしろ、こちらのほうが
対応が困難と申しましょうか。▼
[ルキノ]
もったいぶらないで。
そのもう一つの弱点とは?
[ユリシーズ]

ヴァイス・ブレイヴに集う
異界の英雄たちはあくまで助っ人。▼
身も蓋もない言い方をすれば
アスク王国は縁もゆかりもない場所です。▼
我輩たちにクリミアの民を守るという
使命があるように、英雄たちにも
それぞれ守るべき民と国がある。▼
そんな彼らが本当に命をなげうってまで
アスク王国のために戦えるのか?▼
覚悟の強さは最後の最後、勝敗に響きます。
ここにいる皆はそのことを
誰よりも実感されておられるはず。▼
[エリンシア]
……▼
[ユリシーズ]
もっとも、我輩の考えなど
ただの杞憂に終われば
それに過ぎたことはありませんが。▼

B

[エリンシア]
……▼
[ルキノ]
エリンシア様。▼
[エリンシア]
……▼
[ルキノ]
姫様!
どうかなされたのですか?▼
[エリンシア]
ご、ごめんなさい、ルキノ。
ついぼんやりしてしまって。▼
[ルキノ]
いえ、こちらこそ昔の癖で姫様と…
今は立派な女王様であらせられるのに。▼
先日のフェール伯…
ユリシーズの言葉を気に留めて
いらっしゃるのですか?▼
[エリンシア]
気にならないかと言えば
嘘になります。▼
守るべきクリミアの民のためにも
私はこの地で倒れるわけにはいきません。
しかし…▼
アスク王国は今なお敵国の侵略を受け
亡国の危機に瀕しているのです。▼
[ルキノ]
そうですね。
他国であっても無辜の民に救いの手を
差し伸べないのは人道に反しましょう。▼
今は目の前の戦いに集中すべきかと
私も思います。▼
[アシュ]
おや、エリンシア様、ルキノ様。
ご機嫌いかがでございましょうか。▼
アスク王国の生活にはなれましたか?
過不足なくお過ごしなら
私としましてもそれに勝る喜びは…▼
[エリンシア]
アシュさん、お心遣いありがとうございます。
アスク王国の皆さんには
とてもよくしていただいております。▼
[ルキノ]
日々、私たちにかかる期待の大きさを
肌で感じているわ。▼
ならばこそ、この国のために
私たちはどう行動すべきか…
そのことを女王と話していたところよ。▼
[アシュ]
なんと心強い言葉でありましょうか。
異界の英雄がアスク王国の窮状を救おうと
奮起奔走してくれることのありがたさ。▼
この光景こそがきっと、おとうさん…
アスク様が一番見たかったものであり…▼
アスクの人々に
希望を与えるものでありましょう。▼
[エリンシア]
アシュさんはこの国の礎を築かれた
神竜の眷属と伺いました。
神に連なる高貴な方なのですね。▼
[アシュ]
いえいえ、そのような…
私のようなものは高貴という言葉とは
無縁の存在でありますから…▼
私はただ、あらゆる異界に通じる
【異界の扉】が存在するこの国のために
誠心誠意尽力する存在と申しましょうか。▼
[ルキノ]
あらゆる異界に通じる【異界の扉】…
アシュ殿、ひとつ伺っても?▼
[アシュ]
私にこたえられることでしたら何なりと。
ただ、食後に眠くなる理由につきましたては
私自身もよくわかっておらず…
[ルキノ]
さきほど【異界の扉】はあらゆる
異界に通じていると言ったわね。▼
たとえば【異界の扉】を介して
アスク王国に迫る脅威がほかの異界に
波及する可能性もあるの?▼
[アシュ]
えー、その件につきましては…
なんと申しましょうか。▼
この国が何者も拒まない
開かれた国である以上
可能性はなきにもあらずとも…▼
[エリンシア]
……!
つまり、アスク王国の危機を見過ごせば
テリウス大陸に脅威が迫るかもしれないと?▼
[アシュ]
ええ。全ての異界を繋ぎたいという
アスク様の前向きな願いが、間違った形で
実を結ばないことを願う次第でありまして…▼

A

[ユリシーズ]
アスク王国の危機は対岸の火事ではない。
それがエリンシア様のだされた結論…
というわけですな。▼
[エリンシア]
アシュさんの話が本当だとしたら…
アスク王国への脅威は
あらゆる異界に波及する可能性があります。▼
[ルキノ]
アスク王国を守ることは
クリミアを守ることに通じる。▼
この地での敗北は、クリミアの民を再び
絶望の淵に立たせることになるかもしれない。
ゆえに私たちは負けられないのです。▼
[ユリシーズ]
なるほど、理解しました。▼
この地での戦いが、祖国の民を
守ることにつながるというなら…
皆が死力を尽くす理由にもなりますな。▼
[ジョフレ]
女王が決めた道に付き従い
道を阻むもの全てを討ちましょう。
それが私の忠義の形なのですから。▼
[エリンシア]
ユリシーズが言ったとおり
アスク王国を取り巻く現状は
日ごとに厳しさを増しています。▼
ですが、英雄たちが手を携えれば
どんな脅威が立ちはだかろうと
乗り越えられると信じています。▼
私たちも皆と力をあわせて
アスク王国とクリミアを守りましょう。
[ユリシーズ]
エリンシア様…
お強くなられましたな。▼
お言葉を聞き
我輩の逡巡も雲散霧消した次第。
勝利への献策を重ねるといたしましょう。▼
[ジョフレ]
アスク王国はあらゆる異界を守る
砦のような場所。▼
クリミア王宮騎士団長ジョフレ。
使命の重さを今一度噛み締め
この槍を振るうことを誓います。▼
[ルキノ]
私たちだけじゃない。
ほかの英雄たちも自分たちの国を背負い
戦っているに違いありません。▼
[エリンシア]
今一度、皆の力を
私に貸してもらえるでしょうか。▼
二度とクリミアの民に
悲観の涙を流させることがないよう
力を尽くしましょう。▼
この地を…
アスク王国を災いから守れるように。
多くの異界の救いとなるように。▼

女王の姉妹 ルキノ

C

[ベロア]
クンクン…。
何でしょうか、この匂いは。
気になりますね。おや?▼
[ルキノ]
あら、あなた…
どうしたの? 迷子かしら。▼
その耳…もしかしてあなた、
テリウスから来たラグズの子?▼
[ベロア]
ラグズではありませんよ。
わたしは人狼…
ガルーのベロアです。▼
[ルキノ]
ごめんなさい。
私たちの知るラグズとは
違う種族なのね。▼
私はクリミア王国のルキノよ。
つい先日、アスク王国に…。▼
どうかした?
私をじっと見つめて
顔に何かついているのかしら?▼
[ベロア]
いえ別に。
いい匂いを巡ってきたら
あなたがいただけです。▼
[ルキノ]
いい匂い?
そういえば同じようなことを
誰かに言われたような…▼

(暗転)

[イレース]
さて、お腹も満たされたところで
今月の大盛り軍団定例会議を始めます…
まずは各自報告をお願いします。▼
[イングリット]
城下町の名店発見一覧は
こちらにまとめてあります!▼
[エルフィ]
アンナ隊長から、私たちの食事量を
もう少し減らせないかって
相談が来ているわ…▼
[リンカ]
そんなものは却下だ、却下。
腹が満たされなければ、
戦えるものも戦えない!▼
[イレース(幼少)]
えんせいちゅうのラファエルさんから
ほきゅうぶっしが届いています…。
おいしそう…▼
[イレース]
一通り報告が終わったところで
私たちから提案があります…。▼
ぜひ、我が大盛り軍団に
特別枠で迎えたい人材がおります…。▼
[リンカ]
特別枠? なんだそれは。▼
[イレース]
彼女は健啖家ではありませんが…
とてもおいしい料理を作ります。▼
ゆえに、ぜひとも軍団専属で
料理を提供してほしいのです…。▼

(暗転)

[ルキノ]
ごめんなさい。
私は食事を作るために
アスク王国に来たわけではないから。▼
[イレース]
…そうですか…▼
[イングリット]
イ、イレースさん、
衝撃と空腹の合わせ技で
足元がふらついてますよ!▼
申し訳ありません、ルキノさん。
無茶なお願いをしてしまって。▼
[ルキノ]
私はエリンシア姫を支えるために
この世界に来た。
ここでは料理よりも剣が求められている。
そうではなくて?▼
[イレース]
……▼

B

[リンカ]
なるほど。
その言い分はもっともだ▼
[イングリット]
はい。残念ですが
ルキノさんのご意思は固く…▼
[イレース(幼少)]
私がしょうらい、食べるはずの料理を
ひとあし先に食べてみたかったです。▼
[エルフィ]
おやつを作ってもらって
エリーゼ様と一緒に食べたかった…▼
[リンカ]
空振りに終わったのは仕方ない。
切り替えていこう。▼
食った分は戦って返す。
あたしたちもしっかりと
義務を果たさねばならんからな。▼
[イレース]
……▼

(暗転)

[イングリット]
おかしいですね。
こちらに来ているはずですが…▼
[エルフィ]
ん? イングリット。
誰か探しているの?▼
[イングリット]
エルフィさん、いいところに!
イレースさんを見ませんでしたか?▼
[エルフィ]
…どのイレース?▼
[イングリット]
ええと、
収穫祭でも子供時代でもない
イレースさんです。▼
[エルフィ]
そのイレースなら
戦場で一緒だったけど…
なんだか調子が悪そうだったわ。▼
[イングリット]
やっぱり…。
さっきフラフラしながら
こちらへ向かう姿を見かけたのですが。▼
[エルフィ]
あの柱の陰のところに
誰か倒れているわね。▼
[イレース]
きゅうぅぅぅ…▼
[イングリット]
イレースさん、大丈夫ですか!
しっかりしてください!▼

(暗転)

[イレース]
…ごちそうさまでした…。
行き倒れになったのは久しぶりですね。
おかげで助かりました…▼
[イングリット]
お城の中で行き倒れる人なんて
はじめて見ましたよ…。
やっぱり調子が悪かったんですね。▼
[イレース]
はい、なんだか食欲がなくて…▼
[リンカ]
たった今…
5杯も食べたやつの
セリフとは思えんが?▼
[エルフィ]
でも、体調不良なのは本当みたいね…▼
[イレース]
そうですね。目の前に
ニンジンがぶら下がっているのに
いくら走っても届かない。▼
そんなもどかしさを
ここしばらく感じていて…▼
[イレース(幼少)]
もしかして
ルキノさんの料理を食べられないのが
えいきょうしているのでは。▼
[エルフィ]
それはどういう意味?▼
[イレース(幼少)]
私はまだ、ルキノさんの料理を
実際に食べたことがないので
そこまで、しゅうちゃくしていませんが…▼
そんな私ですら、しろくじちゅう
そのことで頭がいっぱいなのです。▼
[リンカ]
十分執着してるな、それは。▼
[イングリット]
近くにルキノさんがいるのに
彼女の料理が食べられないという不満。▼
それがイレースさんの
体調不良につながっている…
ということでしょうか。▼

A

[ルキノ]
つまり、私の料理を食べれば
イレースの体調が回復すると?▼
[イレース(幼少)]
ごりかいが早くて助かります。▼
[ルキノ]
クリミア王国奪回の戦いで
はじめて出会ったときも
倒れそうにフラフラしてたのよ。▼
それで心配になって
あの子に料理を振る舞ったの。▼
[イングリット]
きっとイレースさんには
そのときの料理が忘れられないほど
美味しかったのでしょうね。▼
[ルキノ]
まあ、料理のおいしさよりも
単純に量の問題だった気もするけど。▼
でも、体調が悪いのなら
四の五の言ってる場合ではないわね。
イレースのところに案内してもらえるかしら?▼

(暗転)

[イレース]
ありがとう…ございます。
引き続きご迷惑をおかけして…▼
[ルキノ]
いいのよ。気にしないで。▼
前にも私、言ったわよね。
体調や体力の管理も
戦うために大切なことだって。▼
[イレース]
は、はい…。
おぼえて…います。▼
[ルキノ]
私はアスク王国に料理を作りに
来たわけじゃないって言ったけど…▼
万全で戦ってもらうために
仲間に料理を振る舞うことは
戦力の底上げにつながるわ。▼
[イレース]
戦いとは無関係ではない…
そういうことですか…?▼
[ルキノ]
そういうこと。はい、できたわ。
とりあえず、お腹に優しい
このスープから飲むといいわよ。▼
[イレース]
いただきます…おいしかったです。▼
[イングリット]
一瞬で飲み干しましたね。▼
[リンカ]
まあ、いつものことだが…。
それにしても食欲をそそる香りだな。▼
[ルキノ]
熱いから気を付けてねと言う前に
飲み干しちゃったけど…
どうかしら?▼
[イレース]
これです、これですよ…!
私が求めていたものは…▼
[エルフィ]
死んでいた
イレースの目に力が戻ったわ…▼
[イレース(幼少)]
しんでいたは言いすぎでは…
[イレース]
ルキノさんは
きれいで強くていい匂いがします…
そんなルキノさんが作る料理なら…
私はいくらでも食べられると思います…▼
[ルキノ]
そ、そう?
少しは元気になったかしら。▼
[イレース]
どんどん持ってきてください。
10人前くらい余裕ですから。▼
[イレース(幼少)]
ずるいです…。
私たちも食べたいです…▼
[イングリット]
そ、そうですね。
とても美味しそうですし
ちょっと味見したい…なんて。▼
[ルキノ]
わかったわ。
みんなのぶんも作ってあげるから。
少しだけ待ってくれる?▼

(暗転)

[ルキノ]
お待たせ。どうぞ召し上がれ。
クリミア風の味付けが
みんなの口に会うといいけれど。▼
[イングリット]
それではいただきます。▼
…こ、これは!▼
[リンカ]
うまい! だけじゃない!?
身体の中から力が湧いてくるような…。▼
[イングリット]
ですよね? なんでしょうこれは!
やる気がみなぎるというか
すっごく気分が高揚するというか!▼
[エルフィ]
…とりあえずおかわりを。▼
[ルキノ]
す、すごい食べっぷりね…。
おかわりはいくらでもあるわよ。
ゆっくり味わってね。▼

S

[リンカ]
いやあ、食いに食ったな。
心も体も満ち足りた気分だ。▼
[イレース(幼少)]
未来の私がしゅうちゃくする
理由がわかりました…▼
[イングリット]
美味しかったです。
ありがとうございました。▼
[ルキノ]
美味しそうに食べてもらって
こちらこそうれしいわ。▼
そんなに喜んでもらえるなら
作った甲斐があったというものね。▼
[エルフィ]
アスク王国でもたくさん
美味しいものを食べたけど…。▼
こんなに幸せな気持ちになる料理は
はじめてかもしれないわ…▼
[イレース]
私が思うに…。▼
ルキノさんの料理が特別美味しいのは
食べる人のことを思って
作ってくれているからでは…?▼
[ルキノ]
……▼
[イレース]
美味しいだけじゃない。
食べる人のことを第一に考えてるから…
元気になれるんだと思います…。▼
[ルキノ]
まあ、イレースに料理を作るときは
お腹いっぱいになってほしいって
思いながら作っているけど…▼
[イングリット]
お料理には…
味付けよりも大切なものがある。
そういうことでしょうか?▼
[リンカ]
なるほどな。イレースが特別枠で
ルキノを大盛り軍団に勧誘しようとした
理由がわかった気がする。▼
[エルフィ]
料理は愛情。
あらためて気づかされたわね。▼
[イレース(幼少)]
これからもルキノさんの▼
おりょうりがたべたいです…
たべられるといいですね…▼
[ルキノ]
そ、そんなに期待に
満ちた目で見られても!▼
[イレース]
ルキノさん、乗りかかった船ですよ…▼
[ルキノ]
…仕方ないわね。▼
私がアスク王国にいるのは
エリンシア様をお支えするため。
その決意は変わらないわ。▼
でも、私の料理を食べて
みんなが全力で戦えるっていうなら
作らないこともないわ。▼
[イレース]
本当ですか…? うれしいです…!
ありがとうございます。▼
一日三食とは言いません…。
せめて一日一食…▼
[ルキノ]
ま、毎日はさすがに無理よ!▼

清真女王 エリンシア

C

[エリンシア]
賊たちの右翼が薄くなったようです。
私に続いてください!
ここで一気に勝負を決めます!▼
[シャロン]
あっ! エリンシア女王
そんなに前に出られては!▼
[エリンシア]
心配ありません、シャロン王女。
私なら大丈夫です!▼
[レギン]
見て! 敵が逃げていくの!
私たちの勝ちなの!▼
[エリンシア]
まだ終わりではありません。
このまま盗賊たちを逃しては
また村に被害が及ぶかもしれません。▼
愚かしい行いを繰り返させぬように
ここで完全に力を奪うのです。▼
[シャロン]
わかりました!
レギン王女、もうひと頑張りです!▼
[レギン]
了解なの!
最後まで気を抜かないの!▼

(暗転)

[ジョフレ]
エリンシア様、盗賊たちは
完全に戦う力を失いました。▼
[エリンシア]
ご苦労様でした。
これで村の人々も安心して
夜を迎えられますね。▼
味方にも負傷者がなく幸いでした。
それでは城に帰りましょう。▼
[レギン]
ふぅー。今日はいっぱい走ったの!▼
[シャロン]
お疲れ様でした、レギン王女
さっきの戦いはすごかったですね!
エリンシア女王の指揮で
危なげなく勝つことができました。▼
[レギン]
エリンシア女王、見違えるようだったの!
すごく自身に満ちていたというか
女王としての芯の強さを感じたの!▼
[シャロン]
ですよね?
わたしもそう思いましたよ!▼
[レギン]
私も未来のニザヴェリルの女王として
強くなったエリンシア女王を
見習いたいの!▼

B

[シャロン]
おはようございます、レギン王女!▼
[レギン]
おはようなの、シャロン王女!▼
[シャロン]
今日の訓練はお休みですけど
どこかにお出かけですか?▼
[レギン]
エリンシア女王に聞きたいことがあって
これから訪ねるところなの!▼
[シャロン]
レギン王女、なにか
気になることでもあるのですか?▼
[レギン]
私の知ってるエリンシア女王は
戦場で前へ前へとでるような
英雄じゃなかった気がするの。▼
[シャロン]
そうですね。
どちらかと言えば後ろから
みんなを支える人だったような…▼
[レギン]
でも、今は戦闘に立って
勇敢に指揮を執っているの。▼
[シャロン]
エリンシア女王に鼓舞されて
他の英雄たちも実力以上の
力を発揮しているかもしれませんね。▼
[レギン]
私、気になるの。
なにがエリンシア女王を変えたのか…▼
[シャロン]
なるほど~。 それは気になります。
レギン王女、私も
ご一緒してもいいですか?▼

(暗転)

[シャロン]
もしかして、エリンシア女王は
自分を鍛えるために
修行を積まれたのでは?▼
[レギン]
そうなの。きっとそれが
自信につながったと思うの!▼
[エリンシア]
修行…ですか?
ふふ、面白い予想ですけれど、
そんなことはしていませんよ。▼
[レギン]
え? そ、そうなの?
でも私は、エリンシア女王が
すっごく変わったと感じたんだけど…▼
[エリンシア]
そう…。
もし、レギン王女の言うとおり
私が変わったとするなら…▼
それはきっとクリミア王国の
民が変えてくれたのです。

A

[エリンシア]
親しいものにしか話していませんが…
元々、私は女王になど
なりたくはなかったのです。▼
[レギン]
えっ!? そうなの!?▼
[シャロン]
い、意外です…▼
今のエリンシア女王は
気品と勇気に優しさを兼ね備えた
女王のお手本のように思えるのですが?▼
[エリンシア]
クリミア王国は
一度はデインに滅ぼされ
私は流浪の王女になりました。▼
それでも、国を思う遺臣たちの献身と
支えてくれた英雄たちのおかげで
国を取り戻すことができました。▼
しかし、滅亡の恨みは深く残り
クリミアの民の心には
デインへの復讐の炎が灯っていたのです。
[レギン]
国を取り戻すだけでは
戦いは終わらなかったってこと?▼
[エリンシア]
その通りです。▼
さらに王宮では貴族が権力争いに明け暮れ
やがて大規模な反乱につながりますが
その原因は自分にありました。▼
クリミアを導く強い指導者として
私の自覚が足りなかったことが
皆に不安を与えてしまったのです。▼
[シャロン]
そんなことがあったのですね…▼
[エリンシア]
それまでの私は争いごとから目を背け
他者に嫌われることを恐れていました。▼
女王になりたくないこと思ったのも
宮廷内の権力争いに
関わりたくなかったからです。▼
[レギン]
エリンシア女王は優しいから
争うのが嫌なのは、わかる気がするの▼
[エリンシア]
しかし、優しいだけでは
正せない歪みもあるということを
私は知りました。▼
痛みを伴ってでも下すべき決断がある。
多くの犠牲を払い、私は国を導く者として
そのことを学んだのです。▼

S

[シャロン]
痛みを伴ってでも下すべき決断…ですか。▼
[エリンシア]
先日、賊たちを討伐したとき
以前の私なら深追いしなかったでしょう▼
戦いには勝った。
これ以上の犠牲は望まない、と。▼
[レギン]
た、確かにそうかも。▼
[エリンシア]
ですが、情けをかけることで
次の悲劇を生む可能性もあります。▼
非情に思えるかもしれませんが
禍根は全て取り除く。▼
それが国を預かるものとしての責任。
痛みを伴ってでも決断を下すべき…
私はそう思うのです。▼
[レギン]
エリンシア女王…
そこまでの覚悟で▼
[エリンシア]
でも、これはあくまで私の場合の話です。
シャロン王女もれギン王女も
自分なりの道を見つけてください。▼
あなたたちならきっと
民たちを素敵な未来に導けると思います。▼
[シャロン]
痛みを伴う決断、わかりました!
例えば、親しい間柄でも
嫌われることを恐れてはいけない…▼
悪いことは悪いと
ビシっといえるような強い心が
必要ってことですね!▼

(暗転)

[シャロン]
お兄様! 眠る時間を削ってまで
鍛錬や座学に時間を費やすのは
身体によくありません!▼
[アルフォンス]
そ、そうだね。▼
[シャロン]
休むのも大切な仕事ですからね!
無理はいけませんよ。▼

(暗転)

[シャロン]
アンナ隊長! 英雄のみなさんの
肖像画を売り出してお金を稼ぐのは
いけないことだと思います!▼
[アンナ]
で、でも、ヴァイス・ブレイヴの
貴重な収入源になっているのよ?▼
[シャロン]
それはそれ、です!
別の方法を考えましょう!
いいですね?▼

(暗転)

[アンナ]
な、なんだかシャロンがいきなり
厳しくなったような気がするけど
なにかあったのかしら?▼
[レギン]
うーん…シャロン王女。
なーんか違うような…▼
[エリンシア]
ふふ、シャロン王女。
あなたの前向きさはきっと
多くの人の救いとなるでしょうね。▼
……。
誰もが、様々な決断を重ねて
前に進んでいきます。▼
たとえ痛みが伴ったとしても
下すべき決断を間違えなければ
きっと未来は光を失いません。▼
多くの犠牲の上に
今の自分があることを忘れず
王女の道を歩んでください。▼

王国の要 ユリシーズ

C

[ファ]
エイルおねえちゃん、こっちこっち!
このおじさん、すごいんだよ!▼
[エイル]
ファ、そんなに急ぐと転んでしまうわよ。
あら…▼
[ミドリコ]
あ、エイル王女!
王女も大道芸を見に来たんですか?▼
[エイル]
ミドリコもいたのね。
でも、大道芸って…?▼
[ユリシーズ]
ほう、これはこれは!
月の雫が人の形を成したのかのごとく
麗しの姫、エイル王女!▼
我輩にはルキノという
愛を捧げる相手がおりますが…▼
エイル王女の美しさを
この芸をもって礼賛しましょうぞ、それ!▼
[エイル]
……!?
両の手からいっぱいの花束が…▼
[ノノ]
うっわー! すごいすごーい!
おじさんの両手がお花畑になったよ!▼
[ユリシーズ]
我輩はエクラ殿の
求めに応じ、クリミアから赴いた
フェール伯ユリシーズ。▼
お近づきの印にこの花を。
どうぞエイル王女。▼
[エイル]
ありがとう。素敵な芸ね。▼
[ユリシーズ]
お褒めに預かり恐悦至極。
さあさあ、可愛い観客たちもこの花と
お菓子をお持ちあれ。ポンっと!▼
[ファ]
わ! お菓子も出てきた!
ありがとう-!▼

(暗転)

[ユリシーズ]
ふむ、アスク王国においても
我輩の技に曇りなし。
培った芸は腐らないもの。▼
柱の陰にいる、そこの御仁も
我輩の芸を見にいらしたのですかな?▼
[フォルカ]
アスク王国に来て早々
人気者だな。▼
[ユリシーズ]
【火消し】か。やはりおまえも
アスク王国に来ていたか。▼
ここにはグレイル傭兵団が揃っている。
アイク将軍の影である
お前がいないはずはない、か。▼
[フォルカ]
アスク王国や
ヴァイス・ブレイヴについて
嗅ぎ回っているようだな。▼
[ユリシーズ]
嗅ぎ回るなど人聞きが悪い。
おまえも独自に集めているのだろう。▼
この異界の情報を。▼
[フォルカ]
その答えを聞くには一万。
集めた情報の中身を聞くには十万だ。▼
[ユリシーズ]
あいかわらずだな。
アスク王国でも【火消し】は
自分の流儀で動いているということか。▼
[フォルカ]
あんたのことだ。
すでにいろいろとネタを
仕入れていると思うが…▼
1人、面白い英雄を紹介してやろう。
あんたと同じ、道化を演じる変わった男だ。▼
もっとも、その中身は
道化とは程遠いかもしれんがな。▼
[ユリシーズ]
外面も道化、中身も道化では
勤まるものも勤まらぬよ。
して、その英雄の名前は…?▼

B

[ユリシーズ]
【火消し】のはなしではこのあたりを
徘徊しているとのことだが…
ややっ!?▼
[チェイニー]
ん? 見ない顔だな。
面白いヒゲと髪型をしてるけど
新しくやってきた英雄かい?▼
[ユリシーズ]
これはこれは!
一点の曇りなき、見事な道化者ですな!
我輩はフェール伯ユリシーズ▼
我輩も旅の芸人に身をやつし
芸を磨いていた時期もありますれば
ホイ、ホイっと!▼
[チェイニー]
外套からハトが!?
ははっ、すごいじゃん!▼
俺はチェイニー。
これは祭りの衣装なだけで
芸人でも何でもないよ。▼
でもまあ、考えようによっちゃあ
いつも道化じみたことをやってるかな。
こんな感じにねっ。▼

(白く光る)

[ユリシーズ]
……!?
や、ややっ!
目の前に我輩がもう一人?▼
[ユリシーズ(チェイニー)]
我輩はフェール伯ユリシーズ。
一度見たら忘れられない、このヒゲと髪型。
以後、お見知りおきを。▼
[ユリシーズ]
声まで我輩に瓜二つではないか。
いやはや、これは見事な大道芸!▼

(白く光る)

[チェイニー]
…よっと。
芸なんかじゃないさ。
これは俺の力だよ。▼
[ユリシーズ]
なんと…!
自在に他人に変身する力を
お持ちというわけか。▼
しかも、外見どころか声も同じ。
素晴らしい能力ですな!▼
この力があれば
策略にて内より相手を混乱させ
即座に敵陣を制すことも可能でしょう!▼
[チェイニー]
……
人間はいつだってそうだな。
力を見ると、使おうとする。
力を得ると、戦いを起こそうする。▼
[ユリシーズ]
あっ、チェイニー殿!
…言ってしまわれたか。▼

A

[ユリシーズ]
チェイニー殿。
先日はあなたの力を無神経に
評してしまい、大変失礼した。▼
[チェイニー]
謝る必要はないぜ。
人それぞれに考えがある。
それを咎めるつもりはないさ。▼
[ユリシーズ]
あなたのこと、
アンナ隊長やシャロン王女
そして、マルス王子に伺いました。▼
[チェイニー]
……▼
[ユリシーズ]
あなたは我々…
テリウス大陸の民にとっての
竜鱗族に近い存在…▼
竜に姿を変えることができる
竜人、なのですな。▼
[チェイニー]
もう竜石は捨てちまったから
竜に戻ることはできないけどな。▼
[ユリシーズ]
チェイニー殿がおられた異界では
はるかな昔、人間と竜人との
戦争があったと聞きました。▼
そのとき、チェイニー殿は
どちらにも手を貸さずに見守っていたと。▼
[チェイニー]
最初は俺も人間を守る側だったさ。
神竜ナーガ様が
そう望まれたからな。▼
だけど、人間たちは数が増えると
少しずつ増長し、竜人を迫害しはじめた。
その結果、戦争になったのさ。▼
[ユリシーズ]
……▼
[チェイニー]
すべての人間が
竜人を迫害したわけじゃない。▼
ナーガ様は人間の未来に希望を見出し
俺たちに見守るように託された。▼
けどさ、戦争を起こした
地竜メディウスの考えもわかるんだよ。▼
あいつは仲間を守りたかっただけだ。
だから、俺は傍観者の立場を貫いた。
どちらにも手を貸さずにな。▼
[ユリシーズ]
その戦争よりはるか後、
マルス王子に手を貸されたようですが。▼
[チェイニー]
うーん、マルスは特別だな。
真っ直ぐすぎて不安だから
つい手を貸したくなっちまうのさ。▼
[ユリシーズ]
マルス王子は例外中の例外…
もしかするとチェイニー殿は
今も人間がお好きではない、と?▼
[チェイニー]
どうだろうな?▼
ま、ひとつだけ言えるのは
ヴァイス・ブレイブの連中は
からかい甲斐があるってことだ。▼

S

[ユリシーズ]
なるほど…
ゆえに今は、そのような
道化の姿をすることもいとわぬと。▼
[チェイニー]
道化をやっているのは
あんたも同じだろ?▼
表か裏か。真か偽か。
いくつもの顔を用いて皆を惑わす。▼
まるで本心がどこにあるか
見破られないようにさ。▼
[ユリシーズ]
いやはや、これは鋭い。
さすが道化には一日の長がおありですな。▼
[チェイニー]
あんたはマルスとは正反対だな。
邪気がありすぎる。
でも、嫌いじゃないぜ。面白いからな。▼
[ユリシーズ]
道化とは、道の外にあるもの…
しかし、アスク王国での戦いにおいては
道の外から見守る傍観者の立場ではなく…▼
当事者として手を貸していただければ
我輩たちも心強く思う次第。▼
[チェイニー]
それは人間たちの心がけ次第だな。▼

(暗転)

[ユリシーズ]
常識で測れない特異な人材が
集まったヴァイス・ブレイヴ…
まったく面白い連中が揃っていますな。▼
彼らの力を生かせる算段が組めれば
我らの戦いも有利に進められましょう。▼
おっと、力を戦いに用いることを考えては
またチェイニー殿の顔が曇りそうですな。
ここは平和に役立てるとしておきましょう。▼
常道を歩んでも
大いなる力を御するのは難しきこと。▼
必要とあらば我輩は道化となりて
力と力を繋ぎましょうぞ。
それが、この地での役割ならば。▼

女王の騎士 ジョフレ

C

[ジョフレ]
せいっ! はぁぁっ!▼
まだまだ、こんなものでは足りない!
もっと鍛錬を積まなくては…▼
[アルフォンス]
ジョフレ、すごく熱の入った
訓練を続けているようだけど
少しは休んではどうかな?▼
[フィヨルム]
日が傾きかけているのに
朝からずっと訓練場に
いらっしゃるようですが…▼
[ジョフレ]
アルフォンス王子、フィヨルム王女。
お心遣い、感謝いたします。▼
ですが我らクリミア王宮騎士団は
日々の研鑽を怠るわけにはいきません。
二度と不覚を取らないためにも。▼
[アルフォンス]
妹から聞いたことがあるよ。
たしかクリミア王国は…▼
[ジョフレ]
はい。一度は亡国の憂き目にあい
多くの民を悲しませてしまいました。▼
我らの力が足りなかったゆえに▼
[フィヨルム]
国を失う無念は私も知っています。▼
大切に受け継がれてきた風景や
守るべき民が炎の中に消えるのは…
実を切られるより辛いですから。▼
[ジョフレ]
二度とあのような悲劇を起こすまいと
我が主、エリンシア様は決意しています。▼
しかし、アスク王国にいるのは自分と
わずかなクリミア王国の臣下のみ▼
クリミアの民を代表して
私がエリンシア様を
守り抜かねばならないのです。▼
[アルフォンス]
だからジョフレは
そこまでの訓練を…▼
[ジョフレ]
それだけではありません。
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちと出会い
己の未熟さを思い知ったことも大きい。▼
ともあれ、戦場で後悔しないように
この槍に磨きをかけようと思う次第です。▼
[フィヨルム]
私たちにも手伝えることがあったら
遠慮なく仰ってくださいね。▼
[アルフォンス]
そうだね。僕たちは
ヴァイス・ブレイヴの仲間なのだから。▼
[ジョフレ]
ありがとうございます。
ご期待に応えられるよう、
精進を重ねます!▼

B

[ルキノ]
エリンシア様、ここにとどまっては
敵に包囲される可能性があります。
手薄な南東へ移動しましょう。▼
[エリンシア]
わかりました。
ジョフレ、あなたもこちらに!▼
[ジョフレ]
いえ、私はここで敵をひきつけ
のちほど合流します。▼
[ルキノ]
ジョフレなら心配ありません。
急ぎましょう、エリンシア様。▼
[ジョフレ]
待つんだ、姉さん!
前方の森に騎影が…▼
[エリンシア]
これは…待ち伏せ!?
誘い込むためにわざと手薄に…▼
[ジョフレ]
何ということだ!
ユリシーズがいれば
こんな策になど▼
[ルキノ]
エリンシア様、
私から離れないように!▼
[エリンシア]
ルキノ、ジョフレ!
無理はしないでください!▼
[ジョフレ]
心得ております!
今こそ鍛錬の成果を見せるとき!▼

(白く光る)

[ルキノ]
せいっ! はっ! くぅっ…。
しかし、こう数が多くては。▼
[エリンシア]
奥には弓兵も控えているようです。
二人とも、気をつけて▼
[ジョフレ]
…!? エリンシア様、後ろっ!
なにっ!?▼
[漆黒の騎士]
はあっ!▼

(白く光る)

[ルキノ]
敵兵を一撃で!?
ヴァイス・ブレイヴの援軍?▼
[漆黒の騎士]
……▼
[ジョフレ]
あの黒い鎧は…
デインの漆黒の騎士!▼
[漆黒の騎士]
…森を南東に抜けよ。
そこで友軍と合流できる。▼
[エリンシア]
ご協力ありがとうございます。
ルキノ、ジョフレ、行きましょう。▼
[漆黒の騎士]
……▼
[ジョフレ]
ま、待て!
なぜ貴様が我々を?▼
[ルキノ]
ジョフレ、急いで!
エリンシア様を安全な場所に
お連れするのが先よ!▼
[ジョフレ]
くっ! わ、わかった。
急ごう、ルキノ姉さん。▼

A

[ジョフレ]
…昨夜の戦いでは
敵の包囲により窮地に立たされたが
あの騎士に救われた…▼
我がクリミアにとって仇敵の一人。
それがなぜ私たちを…▼
[アルフォンス]
やあ、ジョフレ
昨夜は苦労をかけてしまったね。▼
[ジョフレ]
いえ、アルフォンス王子の出した
援軍のおかげで助かりました。▼
私に実力があれば自分たちだけで
切り抜けられたはずなのですが…▼
[アルフォンス]
どうしたんだい?
表情が暗いようだけど…▼
[ジョフレ]
昨夜、私たちはデインの黒騎士…
漆黒の騎士に助けられました。▼
しかし、彼はクリミアを滅亡に導いた
不倶戴天の一人。
それがなぜ私たちを…▼
[アルフォンス]
もしかすると、その黒騎士は
ジョフレの知る人物とは
少し違うのかもしれないよ。▼
[ジョフレ]
それはどういう…?▼
[アルフォンス]
たとえ名前や姿形が同じでも
ジョフレと同じ世界から来たとは限らない。
別の運命を歩んだ可能性だってあるんだ。▼
[ジョフレ]
そ、そんなことがあるのですか?▼
[アルフォンス]
同じ英雄でも異界によって
大きく運命を変えた者もいるし
性別が変わっている場合もある。▼
けど、ただ一つ確かなのは
ヴァイス・ブレイヴにいる英雄は
アスク王国に力を貸す仲間なんだ。▼
[ジョフレ]
……▼
[アルフォンス]
ジョフレは自分がクリミアの民を代表して
エリンシア女王を守ると言っていたけれど…▼
ヴァイス・ブレイヴもまた
ひとつの騎士団のようなものなんだ。▼
だから、一人ですべてを背負わず
みんなの力を借りてもいいんだよ。▼
[ジョフレ]
アルフォンス王子…。
再三のお気遣い、ありがとうございます。
王子の言葉で目が覚めた気分です。▼
自分がこの世界でなさねばならぬこと。
一人の英雄として、どうあるべきか。
その道筋が見えた気がします…▼

S

[ユリシーズ]
なるほど…。
そのような出来事があったのか。▼
[ジョフレ]
エリンシア様を守ることに心を傾け
今ここで危機にさらされている
アスクの民に目が向いてはいなかった。▼
エリンシア様の騎士としての振る舞いを
俺は忘れていたのだ。▼
[ユリシーズ]
さりとて、エリンシア様がアスク王国を
救いたいと考えておられるなら…▼
エリンシア様を守ることと
アスク王国を守ることは同義▼
そう自分を責める必要はない。
思うところがあるならば
戦場で挽回すればよいのだ。▼
[ジョフレ]
ユリシーズ、すまないな。
いつも支えてもらってばかりで▼
[ユリシーズ]
我が友よ。
アルフォンス王子のお言葉は
心に留めておくが上策。▼
自分一人ですべてを背負う必要はない。
ルキノや我輩だけでなく
ヴァイス・ブレイヴの仲間…▼
ともに支えあいながら
エリンシア様やアスクの民を
守っていこうではないか。▼
[ジョフレ]
そうだな。クリミア騎士団すべてを
一人で背負うことは難しいと
さすがに理解できた。▼
[ユリシーズ]
あの漆黒の騎士は我輩にとっても仇敵。
しかし、アスク王国のために 共に戦ってくれるというのなら
これ以上の味方はない。▼
[ジョフレ]
ヴァイス・ブレイヴの英雄は全員が仲間。
個々の恩讐を越え、手を携えなければ
この国は救えないだろう。▼
ならば、このジョフレも一人の英雄として
仲間たちと進むことを誓おう。▼
それがエリンシア様の望む未来に
つながると信じて…▼

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Last-modified: 2024-01-06 (土) 12:08:16
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