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章別会話
戦禍の連戦+ 94 素敵なお姉さんに†
素敵なお姉さんに†
オープニング†
- [ニノ]
- 綺麗な海だね、パオラさん。
あっ、見て! 蟹がいるよ!▼
- [パオラ]
- まあ、可愛いわね。
エストがいたらきっと喜んだのに。▼
こういう可愛い生き物、
好きだと思うわ。▼
- [ニノ]
- エストさんっていうのは
えーっと、パオラさんの妹だっけ?▼
- [パオラ]
- そうよ。一番下のね。
もうひとり、真ん中にカチュアっていう
妹もいるの。▼
- [ニノ]
- わあ、三人姉妹なんだ!▼
あたし、にいちゃんは二人いるけど
お姉さんはいないから、
ちょっとうらやましいな。▼
- [パオラ]
- お兄さんが二人も?
それじゃあ可愛がられたでしょう。▼
- [ニノ]
- うん、すごく優しくしてくれたよ。▼
でも、お姉さんとか妹がいたら
おままごととか、お人形遊びとか
一緒にできたのになって。▼
- [パオラ]
- ふふっ、懐かしい。
子供のころ、散々付き合わされたわ。
おままごとにも、お人形遊びにも。▼
- [ニノ]
- やっぱり? うわあ、楽しそうだなあ。▼
- [パオラ]
- ニノがやりたいなら、
お付き合いしましょうか?▼
- [ニノ]
- え!? い、いいよ。
もう子供じゃないんだから…▼
- [パオラ]
- あらそう、残念だわ。ふふっ…▼
終了後†
- [パオラ]
- あらニノ、ちょっと待って。
髪に飾ったお花が下を向いちゃってるわ。▼
…はい、これでよし。
可愛くなったわよ。▼
- [ニノ]
- ありがとう!
えへへ、パオラさんって
本当にお姉ちゃんみたい。▼
- [パオラ]
- もう癖みたいなものね。
年下の女の子がいると、
つい世話を焼いちゃうの。▼
- [ニノ]
- それって、すごくいい癖だと思う!▼
だって、あたしもそうだけど
異界には、親やきょうだいを失ったり…▼
悲しい思いをした女の子が
いっぱいいるでしょう?▼
そういう人に、今みたいなパオラさんの
さりげない優しさって、
すごく嬉しいと思うもん。▼
- [パオラ]
- ニノ…▼
- [ニノ]
- あたしもいつか、パオラさんみたいな
お姉さんになりたいな。▼
ねえ、パオラさんをお手本にしていい?▼
- [パオラ]
- えっ? それは構わないけど…
私なんかでいいの?▼
- [ニノ]
- うん、パオラさんがいいの。▼
わあ、何だか本当に
お姉ちゃんができたみたい。
嬉しいな…!▼
- [パオラ]
- あっ、ニノ…!
ふふっ、はしゃいで波打ち際に
走っていっちゃった。▼
…………▼
子供の頃からずっと、
妹たちの手本にならなきゃと
自分を律し続けて…▼
窮屈に感じることもあったけど、
それでよかったんだわ。▼
ニノみたいな女の子に喜んでもらえる
自分になれたことが嬉しいもの。
カチュアとエストに感謝しなくちゃね──▼
コメント
Last-modified: 2025-10-17 (金) 10:17:02