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章別会話

戦禍の連戦+83 過去の王、未来の女王 2

過去の王、未来の女王 2

オープニング

[ニザヴェリル]
──なるほどね。
君たちは異界、それも未来の異界から
このニザヴェリルに宝探しに来た。▼
しかもニザヴェリルの王女と
ヨトゥンの王女である、と。▼
[レギン]
信じてもらえないかもしれないけど
本当なの。
私たち、嘘なんてついてないの。▼
[ニザヴェリル]
ふーん…。じゃあ質問。
君たちのいた世界では、
建国王である僕はこの後どうなる?▼
[レギン]
えっ…! 建国王様…は…
えっと…、そのー、……▼
[ダグ]
レギンは言いにくそうだから
代わりにあたしが。▼
あんたはそんなに長生きしない。
独立を果たした数年後に
若くして死んじまったって伝わってる。▼
もっとも、これはあたしたちの
世界の話だ。▼
この世界のあんたがそうなるって
決まったわけじゃない。▼
[ニザヴェリル]
ありがとう、十分だ。
君たちを信じるよ。▼
[ダグ]
ん? 今のでいいの?
適当言ってるかもしれないじゃん。▼
[ニザヴェリル]
だって今まさに僕、病気だもん。
もう先は長くないって言われてる。
これは医者以外誰も知らない。▼
それを君たちが知ってるってことは
どうやら信じてよさそうだ。▼
[レギン]
! そんな…▼
[ニザヴェリル]
まあレギン、君の乗り物を見た時から
薄々思ってはいたけどね。▼
あれはうちの科学者たちが
開発しているものに似ているけど。▼
今のニザヴェリルの技術では
到底作れないものだ。▼
そうかあ、君たちは未来から来たのかあ。▼
[ダグ]
ま、信じてもらえたんならいいけど。
じゃあ今度はこっちがしつもーん。▼
何であたしたちは捕まった?
独立後のニザヴェリルとヨトゥンは
仲良くやってたって伝わってるけど。▼
まだ何か揉めてんの?▼
[ニザヴェリル]
ああ、それが…
困ったことになってるんだよねえ。▼
(暗転)
[シアチ]
小人族が独立だと!?
んなもん認めるもんか!▼
腰抜けの女王め、俺は最後まで戦うぞ!!
小人族を再び支配してやる!!!▼
(暗転)
[ニザヴェリル]
…っていう強硬派が根強くてね。
まだ小競り合いが続いてるんだ。▼
ヨトゥンの女王とはとっくに
折り合いがついてるっていうのにさ。▼
[ダグ]
はーなるほど。
そんであたしが捕まったって訳か。▼
[レギン]
そんな状況なら、私たちが
ウロウロする訳にはいかないね…▼
宝探しは諦めるの。
お騒がせしてごめんなさい、建国王様。▼
私たち、もう帰ります。▼
[ニザヴェリル]
えっ? もう? せっかく来たんだから
もっとゆっくりしていけばいいのに。▼
[ダグ]
いや、遊びに来てるわけじゃないんで。
あたしらも結構忙しーんで。▼
[ニザヴェリル兵]
も、申し上げます!
ニザヴェリル様!▼
[ニザヴェリル]
ん? 何?▼
[ニザヴェリル兵]
北の森にまたしても
ヨトゥンの賊軍が現れました。
急いで援軍をとのことです!▼
[ニザヴェリル]
ああ…またか。何でかヨトゥン軍は
あの森に固執してるんだよねぇ。▼
でも急に援軍って言われてもなあ…
どこも手一杯だしなあ…▼
…ちらっ。▼
[ダグ]
…………▼
[レギン]
あ…あの、建国王様。
私でよければ、お手伝いしましょうか?▼
[ダグ]
あっバカ!▼
[ニザヴェリル]
ええっ、本当かい?
助かるなあ! ぜひお願いするよ!▼
[ダグ]
あーあ…▼

終了後

[ニザヴェリル]
やあ二人とも、無事に帰ったね。
お疲れ様!▼
[ダグ]
ほんとだよまったく…
客になんてことさせんだ。▼
[レギン]
ごめんなさいなのダグ王女。
付き合わせちゃって…▼
[ダグ]
レギンは悪くないよ。でもあの建国王は…
なーんか食えないんだよねぇ。▼
このまま長居すると、また面倒なこと
頼まれるかも。みんなも待ってるだろうし
とっととずらかろ。▼
[レギン]
う、うん。そうだね。▼
[ニザヴェリル]
何をひそひそ話してるんだい?▼
それより疲れただろう。
今お茶を淹れさせよう。
ああ、食事の方がいいかな?▼
[レギン]
け、建国王様! 私たち、そろそろ
本当に帰りますなの。
いろいろとお世話になりましたなの。▼
[ニザヴェリル]
帰る? どうやって?▼
[レギン]
あの森の奥に異界の扉があるんです。
私たちは召喚師さんの力で
そこから行ったり来たりしてるの。▼
[ニザヴェリル]
なるほどなるほど、あの南の森にね…
おーい、誰か!▼
[ニザヴェリル兵]
はっ!
お呼びでしょうか、ニザヴェリル様。▼
[ニザヴェリル]
今すぐ南の森を封鎖して。▼
[ニザヴェリル兵]
承知致しました!▼
[レギン]
え…? な、何で?▼
[ニザヴェリル]
はい! これで君たちは
帰れなくなりました。▼
封鎖を解いて欲しければ
僕のお願いを聞いてくれるかなー?▼
[ダグ]
うわっ…きったねー! この野郎!!
それが一国の王のすること!?▼
[ニザヴェリル]
はいはい、何とでも言って。▼
見たところ、未来の君たちは
僕たちよりはるかに優れた技術を
手に入れてるみたいじゃない。▼
その力ならあの賊軍の頭…
シアチに勝てるかもしれない。▼
[レギン]
あの…、その頼みってやっぱり……▼
[ニザヴェリル]
その通り!
ニザヴェリルに乗り込んで暴れてる
ヨトゥンの賊軍をどうにかしてくれない?▼
[ダグ]
そんなの、ポッと出の客に
やらせることじゃねーだろ!!
ていうか自分でやれよ!!▼
[ニザヴェリル]
だから病気だって言ったじゃん。
戦場にでるのはさすがに無理無理。▼
僕の命もいつまで持つかわかんないし、
手段なんて選んでいられない。▼
可能性があるなら
子孫でも客でも何でも使うね。▼
[レギン]
建国王様…▼
[ダグ]
レギンーっ! 絆されるなーっ!!▼
[レギン]
わかったの!
ニザヴェリルを守るためだもん。▼
私…建国王様の代わりに精一杯戦います!▼
[ニザヴェリル]
よく言った! いやー、優しい子孫を持って
僕は幸せだなあ。▼
[ダグ]
あーもう! 結局こうなんのかよ!!▼
[ニザヴェリル]
まあまあ、こちらとしても
できる限りのことはするからさ。▼
この国の優秀な科学者に
レギン、君の装備を強化させよう。▼
君らから見たら
時代遅れの技術だろうけど、
しないよりマシでしょ。▼
[レギン]
え…、か…科学者…? 優秀な……?▼
[ダグ]
何か嫌な予感がすんだけど……▼

追加オープニング

[エリンシア]
まあ、あの屋台は何かしら。
ルキノ、見に行きましょうよ。▼
[ルキノ]
エリンシア様…それはよろしいのですが、
まずこの氷菓子を食べてしまわないと
溶けてしまいます。▼
[エリンシア]
あっ、そうね。
私ったら気が急いてしまって。
うふふ…▼
[ルキノ]
エリンシア様、夏祭りを
楽しんでいらっしゃいますね。▼
[エリンシア]
だって、今年はルキノが一緒なんですもの。
昨日はなかなか眠れなかったくらい。▼
[ルキノ]
そんな…大げさですよ。▼
[エリンシア]
大げさじゃないわ。
ルキノと異界のお祭りに
参加できるなんて…▼
ジョフレたちも一緒なら尚よかったけど
欲張ってはいけないわね。▼
[ルキノ]
きっとうらやましがるでしょうね。
あの子のことだから
口には出さないでしょうけど。▼
[エリンシア]
ふふっ、そうね。
さあ! 氷菓子を食べ終わったわ。
屋台を見に行きましょう。▼

追加エンディング

[ルキノ]
エリンシア様、エリンシア様!▼
困ったわ。
人混みではぐれてしまったみたい…▼
エリンシア様、どちらですか?▼
[エリンシア]
ここよ、ルキノ!▼
[ルキノ]
エリンシア様…
ああよかった。御身になにかあったらと
心配しました。▼
[エリンシア]
ごめんなさい、心配かけて。
屋台を見ていたら
夢中になってしまって。▼
[ルキノ]
それほど熱心に
何をご覧になっていたんですか?▼
[エリンシア]
ふふ、これよ。ジョフレにお土産。▼
[ルキノ]
まあ…! 可愛い狐のお面ですね。
きっと喜びます。▼
[エリンシア]
…それと、これはルキノに。▼
[ルキノ]
私に? これは…ガラス玉?▼
[エリンシア]
実は、くじ引きの景品に
とても綺麗な髪飾りがあって
きっとルキノに似合うと思ったの。▼
でも、何度も引いたのだけど
全然当たらなくて…▼
結局そのまま手持ちが
尽きてしまって…▼
でも、もらった景品の中では
それが一番いいものなのよ?▼
あとはちっちゃな飴とか
玩具ばかりで、とてもあげられないわ。▼
[ルキノ]
エリンシア様…▼
くじ引きというものは、
いい景品はなかなか
当たらないものなんですよ。▼
[エリンシア]
そ、そうなの? 私ったら、
何度か引いたら当たるものかと…▼
[ルキノ]
でも…ふふっ、ありがとうございます。
大事にいたします。▼
[エリンシア]
本当? ルキノ…
あきれたりしていない?▼
[ルキノ]
いいえ、ちっとも。
このガラス玉、家宝にしようかしら。▼
[エリンシア]
ええっ!? そ、それはやめて。
もう…ルキノこそ大げさだわ。▼
[ルキノ]
うふふ…
このガラス玉を見るたびに
今日のことを思い出すのでしょうね。▼
辛い戦いに心が折れそうになる時も
楽しい思い出が心を慰めてくれるでしょう。▼
いい思い出の品をありがとうございます、
エリンシア様…▼

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Last-modified: 2024-09-15 (日) 07:33:26
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