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章別会話
戦禍の連戦+81 真夏の贈り物†
真夏の贈り物†
オープニング†
- [ユルグ]
- フリーズ兄様! こっちこっちー!!▼
- [フリーズ]
- ユルグ。そんなに走ると
すぐ暑さで参ってしまうぞ。▼
- [ユルグ]
- だってだって、今年は
兄様も姉様もみーんな
一緒なんだもん!!▼
嬉しくってじっとしてらんないよ~!▼
- [スリーズ]
- うふふ、ユルグったら。▼
- [フィヨルム]
- でも、本当にそうですね。
エクラさんに
感謝しないと。▼
私たちきょうだいが
みんなで夏の海に来られるなんて…▼
- [スリーズ]
- それにニフル様もね。▼
- [フリーズ]
- 何?
ニフル様もこの海に?▼
- [フィヨルム]
- ええ。ご本人は嫌々だと
仰られていましたが、
とても気に入っておられるご様子で…▼
- [フリーズ]
- そうか…。それは驚きだな。
私はニフル様に
お目にかかったことがない。▼
どうだろう。きょうだい揃って
ご挨拶を申し上げに行くのは。▼
- [スリーズ]
- それは…どうでしょう。
静かにお過ごしになるのを
お好みの方だから…▼
- [フリーズ]
- そうなのか…。
なかなか難しいお方なのだな。
ではどうすれば…?▼
- [フィヨルム]
- あの…私は思うのですが、
ニフル様は表立っては
私たちと親しくはしません。▼
でも、いつもそっと遠くから
見守ってくださっている…
そんなふうに感じます。▼
ですから、フリーズ兄様も
無理に会おうとせず
自然に過ごしていれば、▼
お目にかかれる機会が
きっとあると思いますよ。▼
- [フリーズ]
- そういうものか…
では、そのように過ごすとしよう。▼
- [ユルグ]
- お話は終わった?
じゃあ海で遊ぼ! 兄様!▼
- [フリーズ]
- ああ、行こう。▼
終了後†
- [フィヨルム]
- はあ…。たくさん泳ぎましたね。
ユルグ、大丈夫ですか?▼
- [ユルグ]
- うん! でもちょっと疲れたかも。▼
- [スリーズ]
- 何か飲み物を買ってきて
休憩にしましょうか。
フィヨルムも一緒に来てくれますか?▼
- [フィヨルム]
- はい。ではフリーズ兄様は
ユルグをお願いします。▼
- [フリーズ]
- ああ、任せておけ。▼
- [ユルグ]
- 行ってらっしゃ~い。
…ふあ~あ…
なんだか眠くなっちゃった。▼
- [フリーズ]
- 眠っていていいぞ。
二人が帰ってきたら起こしてやろう。▼
- [ユルグ]
- うん…▼
- [フリーズ]
- ふふ…。私も少し…
疲れた…な……▼
- (暗転)
- [フィヨルム]
- …兄様、フリーズ兄様…
ユルグも起きてください。▼
- [ユルグ]
- むにゃ…
あ、スリーズ姉様とフィヨルム姉様。
お帰りなさーい!▼
- [フリーズ]
- …ああ、すまない。
私も眠ってしまっていたのか。▼
- [スリーズ]
- まあ、フリーズ兄様たちも
氷菓子を買ってきてくれたのね。▼
- [ユルグ]
- わあ、氷菓子がたくさん…!
すごーい! きれーい!▼
- [フリーズ]
- え…? いや、私は
ずっと眠っていたが、一体誰が…?▼
- [スリーズ]
- まあ、それでは…
うふふ…▼
- [フィヨルム]
- ふふ…、相変わらずですね。▼
- [フリーズ]
- 何を笑っている?▼
- [フィヨルム]
- いえ、これでフリーズ兄様が
ニフル様にご挨拶に行く理由が
できましたね。▼
- [フリーズ]
- ではこれは氷神ニフルが…?▼
- [フィヨルム]
- ええ、きっとそうです。
言ったでしょう?
見守ってくださってるって。▼
私たちが慣れない暑さに参っていないか、
きっと気にかけてくださったんです。▼
- [フリーズ]
- そうか…。何やら気難しい
お方のように思っていたが、
心の奥底はお優しい方なのだな。▼
- [スリーズ]
- ええ、とても。
さあ、氷菓子が溶ける前に
いただきましょう。▼
それから、みんなで揃って
お礼のご挨拶に行きましょうね。
私たちの心優しい氷神様に…▼
コメント
Last-modified: 2024-09-15 (日) 05:11:38