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章別会話
戦渦の連戦+79 若き聖王†
若き聖王†
オープニング†
- [エメリナ]
- …………▼
- [フレデリク]
- どうされました? エメリナ様。▼
- [エメリナ]
- フレデリク…
いえ、なんでもありません。▼
アスク王国は美しいところですね。
このように穏やかな気持ちになったのは
久しぶりです。▼
- [フレデリク]
- エメリナ様は聖王としての
公務に励まれてきました。▼
一時とはいえ、その重責から解放され
気持ちが安らぐのは当然でしょう。▼
- [エメリナ]
- そう…かもしれません。▼
もちろん、英雄としての使命も
重いものだと分かっています。▼
でも、ここでの私は
たくさんの英雄の中のひとり。
全てを自分ひとりで背負う必要はない…▼
それだけで、ずいぶん心持が
違うものですね。▼
- [フレデリク]
- エメリナ様…▼
- [エメリナ]
- あ…何だか甘えたことを
言ってしまいましたね。
すみません、忘れてください…▼
終了後†
- [フレデリク]
- エメリナ様。
私はエメリナ様が甘えているなど
露ほども思いません。▼
まだお若い御身でイーリス聖王国の
行く末のみならず、先王の遺恨までも
引き受け、背負って下さっている。▼
それがどれほどの重責なのか…▼
その重荷を分かち合い、
エメリナ様のお心を軽くすることもできない
未熟な我が身が恨めしいです。▼
- [エメリナ]
- そんなことはありません。
フレデリクにはいつも助けられています。▼
- [フレデリク]
- いいえ、私は無力です。私には、
エメリナ様やクロム様が歩かれる道の
小石を拾うことくらいしか…!▼
- [エメリナ]
- そ、それは
むしろしてくれなくてもいいのですけど…▼
- [フレデリク]
- ですが! いつかきっと…
いいえ、一刻も早く一人前に騎士なって▼
王族の皆様のみならず
イーリス聖王国をも守ってみせます!▼
それはもう、フレデリクがいれば
何も心配することはないと
エメリナ様が安心できるくらい!▼
だから、だからどうか…▼
- [エメリナ]
- フレデリク…?▼
- [フレデリク]
- イーリス聖王国に帰りたくないなんて…
思わないでください…▼
- [エメリナ]
- まあ…フレデリクったら。
そんなこと思う訳ないじゃないですか。▼
- [フレデリク]
- 本当ですか?▼
- [エメリナ]
- ええ。確かに聖王の務めは
辛いこともありますが…▼
私はイーリスという国を愛しています。
私やクロムやリズ、フレデリクが
生まれ、育った場所ですもの。▼
- [フレデリク]
- エメリナ様…!▼
- [エメリナ]
- まだまだ問題は多いけれど、
諦めずにイーリスを平和な
よりよい国にしていきましょう。▼
フレデリク、力を貸してくれますか?▼
- [フレデリク]
- はい、もちろんです!
このフレデリク、全身全霊をもって
お仕えいたします!▼
- [エメリナ]
- ありがとう、フレデリク。
そのためにも、きっとこの
アスク王国での経験は役に立つでしょう。▼
英雄としての務めを
精一杯果たしましょうね。▼
コメント
Last-modified: 2024-04-19 (金) 21:25:41