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章別会話

戦渦の連戦+63 黒い牙の娘たち

黒い牙の娘たち

オープニング

[ニノ]
! あ、あなたは…
ウルスラ…▼
[ウルスラ]
あらニノ…
そういえば、あなたもカダインに
招かれていたんだったわね。▼
[ニノ]
…………▼
[ウルスラ]
ふふ…
言いたいことがたくさんありそうね?▼
でも、わかっているでしょう。
召喚された英雄同士が争うのは禁止。
あの召喚師の力によってね。▼
[ニノ]
あたしは、あなたと争う
つもりなんかない。▼
ただ知りたいだけ。
どうしてあなたは…ううん、
ソーニャはあんなひどいことをしたのか。▼
[ウルスラ]
それはソーニャ様に聞くことね。
私はただ完璧なあの方に
従うだけだもの。▼
用はそれだけ?
じゃあ失礼するわ。▼
なるべく顔を合わせないよう
すごしましょう。
それがお互いのためよ。▼
[ニノ]
……▼

終了後

[ウルスラ]
…なるほど。カダインの高位魔法は
聖玉の力が必要な上に
使用する者も制限されているのね。▼
あきらめるしかなさそうだわ。
申し訳ありません、ソーニャ様…▼
[ニノ]
ウルスラ。▼
[ウルスラ]
あら、まだ何か用?
私の顔なんて見たくないでしょう。▼
[ニノ]
あなたは…ソーニャを
完璧だと言ったよね。▼
ソーニャも…自分を価値ある人間で
あたしはそうじゃないって…
あたしはにそれがわからない。▼
どうやってそんなふうに
人に価値があるとかないとか
判断するんだろうって。▼
[ウルスラ]
…………▼
[ニノ]
あたし、字も読めなかったけど
みんなの役に立てるように
勉強したんだ。▼
そしたら、あなたたちの
いっていたことが少しは
わかるのかなって。▼
でも、勉強すればするほど
やっぱりわからなくなるの。▼
この世界は複雑で、ここでは
役に立たないと思われていることが
別のどこかで役に立っていて…▼
そんなふうにみんな繋がってる。
だから価値がないものなんてない。▼
人だってそうじゃないのかな…▼
[ウルスラ]
…あきれた。
散々勉強して、そんな甘ったるい
結論しか出ないなんて。▼
そんなことでは到底、
ソーニャ様の理想には
辿り着けないでしょうね。▼
やっぱりあなたには
役立たずのクズがお似合いよ。▼
[ニノ]
……!▼
[ウルスラ]
でも、あの召喚師は
あなたのその甘ったるい理想のほうが
お好みだと思うわ。▼
私はあなたたちとは違う…
それだけの話よ。▼
[ニノ]
ウルスラ…
そんなこと言ってると
ひとりぼっちになっちゃうよ?▼
[ウルスラ]
それが何?
私はソーニャ様がいればそれでいいの。▼
あの方の理想を共有できれば
他に何もいるものですか。▼
もういいでしょう?
私たち、いくら話しても平行線だわ。▼
[ニノ]
あ、待って!
…行っちゃった。▼
ウルスラって…寂しい人。
でも、だからこそ
ソーニャが必要なのかな…▼
悲しいけど、あなたのこと
少しわかった気がするよ…▼

コメント



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Last-modified: 2024-04-05 (金) 00:45:34
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