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章別会話
戦渦の連戦+57 生と死の王女 2†
生と死の王女 2†
オープニング†
- [ユーミル]
- あの日…
ヘルが生の国に攻め込んできたとき、
戦う力を持たない私には何もできなかった。▼
私には、人々に命を与える力しか
なかったから…▼
ヘルは容赦なく人々の命を
奪って行ったわ。▼
私はどうにかしてみんなを救いたくて、
その魂を…
エイル、あなたの中に隠したの。▼
- [エイル]
- 私の…中に…?▼
- [ユーミル]
- ええ。
生の国ユーミルの王族であるあなたは
いくつもの命を持つことができる。▼
でも、ヘルに襲われたとき
あなたはまだ幼くて
命をひとつしか持っていなかった。▼
だから…▼
- [エイル]
- じゃあ、私の持っていた
幾つもの命というのは…▼
- [ユーミル]
- そう。生の国の民の命…▼
あなたさえ生き残れば、
いつかその魂を解放して
生の国を再び蘇らせることができる。▼
あの時の私はそう思った。
でもヘルはそれに気づいてしまった…▼
- [エイル]
- …………▼
- [ユーミル]
- 私のせいであなたは何度も何度も
死の苦しみを味わうことになってしまった…▼
本当に…
本当にごめんなさい…!▼
- [エイル]
- そんなこと…
あなたは、生の国の人々を
助けようとしてくれたんでしょう?▼
それに、私がガングレトに敗れたのは
私の弱さのせいよ。
あなたが償うことじゃない…▼
なのに…あなたの命を私は…▼
- [ユーミル]
- あなたは優しい子ね…
あなたを助けられたんだもの。
私、何も惜しくはないわ。▼
でも、ひとつだけ…
お願いしたいことがあるの。▼
終了後†
- [エイル]
- 何? 私にできることなら
何でも言って…▼
- [ユーミル]
- ありがとう。
あなたには辛いことを
思い出させるかもしれないけど…▼
あなたがヘルに殺されることによって
解放された、あなたの中にあった
生の国の民の魂は▼
今、死の国をさまよっている…
それを集めてほしいの。▼
- [エイル]
- 生の国の民の…魂…?▼
- [ユーミル]
- そう。私は彼らを集めて
いつか再び、生の国を
蘇らせようと思っていたの。▼
でも、こうなってしまっては…
お願い。死の国へ行って、私の代わりに
魂を集めてくれないかしら?▼
- [エイル]
- ユーミル…
ええ、わかったわ。▼
覚えてはいないけど、
生の国は私の故郷なんでしょう?
そして私は王女だった…▼
これは私が
やらなければいけないことだわ。▼
- [ユーミル]
- エイル…。優しいだけじゃなくて
とても強くなったのね。▼
あの小さな赤ちゃんだったあなたが…▼
- [エイル]
- あ…赤ちゃん…?
あなた、私が赤ちゃんの頃を
知っているの…?▼
- [ユーミル]
- もちろんよ!
何なら、おしめだって私が…▼
- [エイル]
- やめて…!
は、恥ずかしいわ…▼
- [ユーミル]
- どうして?
恥ずかしがらなくていいのに。
とっても可愛かったんだから。▼
あなたが生まれた日は
暖かくていいお天気で、
世界中が祝福しているみたいだった。▼
私、待っていられなくって
お城まであなたを見に行ったの。▼
王も王妃もとても幸せそうに
あなたの寝顔を見ていて…
まるで絵のような光景だった。▼
忘れられないわ…▼
- [エイル]
- …………▼
- [ユーミル]
- 私、あなたを抱っこして
よく森を散歩したのよ。▼
私の力でお花を咲かせると
あなたがキャッキャッって
笑ってくれるから、私嬉しくて。▼
どんどん咲かせていって
森中のお花を満開にしてしまって…▼
さすがにやりすぎたって
みんなに怒られたわ。▼
- [エイル]
- まあ…ふふ……▼
- [ユーミル]
- そうそう、そんな感じ!
すっかり大人になってしまったけど
笑うとあの頃みたい。▼
エイル、もっと笑って?
そのほうがいいわ。▼
- [エイル]
- そう…? 意識してはいないから…
難しいわ…▼
- [ユーミル]
- 大丈夫よ。
これからも私が笑わせてあげる。▼
楽しいこと、綺麗なもの…
たくさん見つけて
エイルに教えてあげる。▼
さあ、そろそろ行きましょう。
魂のありかは私が案内するから。▼
大丈夫、城にさえ近づかなければ
ガングレトには見つからないわ。▼
- [エイル]
- ええ、行きましょう。
死の国へ、再び……▼
この胸騒ぎは何かしら。
不安? それとも…▼
追加オープニング†
- [レイラ]
- ふう…。ちょっと休憩しようかしら。
それにしても賑やかだわ。▼
この世界には
こうしてお祭りを楽しむ
余裕があるのね…▼
平和ってこういうことなのかしら。
私もいつか、密偵をやめた後、
マシューと穏やかに暮らせたら…▼
…きゃっ!?▼
- [マシュー]
- おっと、失礼。
人を探してたもんで
ぶつかっちまった。▼
- [レイラ]
- あら、マシュー!▼
ちょうどあなたのことを
考えていたのよ。
あのね…▼
- [マシュー]
- ん…? えーっと…
どこかで会ったっけ?▼
- [レイラ]
- え…?
わ、私よ。わからない?▼
- [マシュー]
- ははっ、よくある手だな。
でも無駄だぜ。
おれにはもう心に決めた相手が…▼
- [レイラ]
- …もういいわよ!
知らないっ!▼
- [マシュー]
- あ…? 行っちまった。
何だったんだ…?▼
追加エンディング†
- [レイラ]
- はあ…。
細かいことは気にしない人だとは
知ってたけど、▼
仮面をつけて衣装を変えたくらいで
私がわからなくなるなんて…
何だか自信なくなっちゃったわ。▼
- [マシュー]
- あ! いた!
やっぱり…
お前、レイラだろ?▼
- [レイラ]
- マシュー…
さあどうかしら。
今の私は名もなき怪盗よ。▼
- [マシュー]
- そうすねるなよ。
さっきのは…ええと…▼
そう、見間違えたってやつさ。
あんまりきれいで。▼
- [レイラ]
- 調子のいいこと言って。
何でも口先だけで許されると思ったら
大間違いなんだから。▼
- [マシュー]
- ええ?
じゃあどうすればいいんだよ。▼
- [レイラ]
- そうねえ…▼
怪盗祭りらしく、
私の喜ぶお宝を
持って来てもらおうかしら。▼
- [マシュー]
- お宝って?▼
- [レイラ]
- それを考えるの! さあ行って!▼
- [マシュー]
- ええ…?
無茶言うぜ、まったく…▼
- [レイラ]
- さっき私と見抜けなかった分、
腕前を見せてもらうわよ。
…私の心を盗んでちょうだいね。▼
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Last-modified: 2024-04-04 (木) 03:23:52