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章別会話
戦渦の連戦+46 氷神炎神 4†
氷神炎神 4†
オープニング†
- [ニフル]
- フィヨルム、止まりなさい。▼
ここにムスペルがいます。▼
- [フィヨルム]
- !▼
- [ニフル]
- ムスペルは人間に力を与え、
己の戦士とするはずです。▼
対抗するには、
私もあなたに
力を授けねばなりません。▼
目を閉じ、そこに跪きなさい。▼
- [フィヨルム]
- は、はい…▼
- [ニフル]
- 氷神ニフルの名において──▼
この者こそ
我が氷の戦士──▼
我が剣であり
我が盾であり
我が子である者──▼
- (白く光る)
- [フィヨルム(開花)]
- これは…▼
- [ニフル]
- あなたは私の唯一の子として、
氷神の力を得ました。▼
我が氷神の力を解き放てば、
神をも貫く刃となりましょう。▼
ですが、今は力を収めなさい。
その力を使うのは、
ムスペルの戦士を討つ時です。▼
- (白く光る)
- [フィヨルム]
- ムスペルの戦士…
それは、誰なのでしょう?▼
- [ニフル]
- 誰であろうと、敵です。
フィヨルム、あなたは
自分の身だけを考えなさい。▼
あなたが
死ぬことは許しません。
必ず生き残るのです。▼
- [フィヨルム]
- ニフル様…▼
- [ニフル]
- …お黙りなさい。
その嬉しそうなにやけ顔を
引き締めなさい。▼
くだらない誤解はしないことです。
あなたに対して何か感情を
持っているわけではありません。▼
行きますよ、フィヨルム。▼
- (暗転)
- [ムスペル]
- よっしゃ、これでええ。
これでワレは
ムスペルの戦士っちゅうわけや。▼
- [レーギャルン]
- …………▼
- [ムスペル]
- 何ボケっと突っ立っとんじゃ、犬。
犬やったら四つん這いで
主人に頭を垂れとかんかい。▼
- [レーギャルン]
- ……く……▼
- [ムスペル]
- ワシがやった炎神の力…
そいつで
ニフルの戦士を殺れ。▼
…せやけど、
ニフルの戦士も
ワレとよう似た力を持っとる。▼
さあて、この喧嘩どうなるやろなぁ?▼
- [レーギャルン]
- 私も、ニフルの戦士も、
敵を討つ力を使い…▼
そして、相打ちに…?▼
- [ムスペル]
- そういうことじゃ。
ワシとニフルの力は
五分やからのう。▼
- [レーギャルン]
- ムスペル…
あなたたち神々は
人をはるかに超えた力を持っている…▼
でも、知恵の方は
そうとは言い難いようね。▼
- [ムスペル]
- ああ?▼
- [レーギャルン]
- 互いの戦士は相打ち…
神同士の力も五分…
それでどうやって勝つと?▼
- [ムスペル]
- かかかっ!
ええ、ええ。気分がええからのう、
特別に教えたるわ。▼
ワシの勝ちは、もう決まっとんのじゃ。
一番初め、この九の世が
でけた時からのう。▼
それが、
【黄昏の詩】の定めじゃ。▼
- [レーギャルン]
- 黄昏の…詩…?▼
- (暗転)
- [トール]
- …………▼
【黄昏の詩】は
あの御方の予言書…▼
- [ロキ]
- ええ。この世のすべてを創造された
アルフォズル様が、
神々がいかに滅ぶかを記した書…▼
すべての始まりから、
すべての終わりまで…▼
終了後†
- [ムスペル]
- 喧嘩がどうなるか、
ワシが教えたる。
──ほれ、拾えや犬。▼
- [レーギャルン]
- ?
……この宝珠は……▼
父上が持っていたものと…
どこか…▼
- [ムスペル]
- 【滴り落ちる血】…
蘇りの炎珠じゃ。▼
【黄昏の詩】に曰く…▼
『二神は相争い
二戦士は血に染む』▼
『氷の戦士は死す
炎の戦士は死せず』▼
『氷刃が戦士を斃すとも
炎珠が戦士を蘇す』▼
ほれ。
この喧嘩、どうなるんやろなあ?▼
- [レーギャルン]
- ……。
私とフィヨルム王女が
相打ちになり…そして…▼
フィヨルム王女の氷刃に
討たれた私は…
この炎珠で…蘇る…▼
- [ムスペル]
- ようでけたな、犬。
にい対いち。
炎の勝ちじゃ。▼
- [レーギャルン]
- …………▼
- [ムスペル]
- かかっ! 見ものやのう。
ワレとあのガキ、
どのツラして戦うんじゃ?▼
泣けや!
叫べや!
そんで殺し合えや!▼
- [レーギャルン]
- …恥ずかしい限りよ。
私の中に受け継がれるという
炎神ムスペルの血が…▼
あなたのような
下種の血だったなんて…▼
- [ムスペル]
- かかっ!
まだまだ躾が足りんようやな、犬。
後で楽しみにしとけや。▼
さあて…
出てこいやあ、ニフル!▼
- (暗転)
- [トール]
- …………▼
- [ロキ]
- あらん、難しい顔してるわねえ。
どうしたのかしらん?▼
氷と炎…
かつての神々と、その戦士の戦い…
始まるわよ。▼
- [トール]
- ……。
彼らはすべてをかけて戦いに臨む。
その強き心は、尊ぶべきものだ。▼
だが、戦いの結末は、
何もかもすでに決まっている。
それではまるで…▼
- [ロキ]
- ご不満かしら?▼
- [トール]
- …まさか。
我らはアルフォズル様の配下だ。
不満など覚えるはずが…▼
それよりロキ…
【黄昏の詩】の記述を
なぜムスペルが知っている?▼
お前が教えたな。
いったい何を企んでいる?▼
- [ロキ]
- さあ、ねえ。
いいじゃない、別に。▼
私たちが何かしたところで、
定められた大河の流れを
変えることなんてできはしない…▼
せっかくの戦いだもの。
じっくり見物しましょう…?▼
コメント
Last-modified: 2024-04-01 (月) 05:44:19