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章別会話

戦渦の連戦+43 氷神炎神 1

氷神炎神 1

オープニング

[フィヨルム]
『氷神ニフルと
 その子フィヨルムの名において…
 ここに願う』▼
『供物は我が肉、
 器は万界を統べし異邦の神器…』▼
『願う。
 荒ぶる炎鎮める力を』▼
『不死を殺し、
 不滅を滅す』▼
『その力を、器に…』▼
(白く光る)
[ニフル]
我が名において…▼
ここに契約は結ばれました…▼
(暗転)
[フィヨルム]
……っ!▼
はぁっ…はぁっ…!▼
[ユルグ]
ね、姉様?
大丈夫、息が苦しいの…?
すごく…震えてるみたい…▼
[フィヨルム]
だ、大丈夫です。
…少し、寒い…だけ…▼
[ユルグ]
さ、寒い…?
で、でもこんなに
暑い夏のお日様なのに…?▼
もしかして、
おかぜひいちゃったの?▼
[フィヨルム]
え、ええ…でも大丈夫、
すぐ治りますから…
行きましょう、ユルグ。▼
………………………。
ついに、
その日が来たのでしょうか…▼
かつて、
私が望んで契約した通り。▼
私の命が、
ニフル様へ捧げられる日が…▼

終了後

(白く光る)
[フィヨルム]

…この感覚は…▼
あの時の儀式と同じ…
大気が凍りついたような…▼
(白く光る)
[ニフル]
……………………▼
[フィヨルム]
! あなたは…▼
氷神…ニフル…▼
[ニフル]
…お黙りなさい。
人に神と呼ばれるのは
好きではありません。▼
氷神は、昔の話。
今の私はすでに、土や水と同じ…
自然に還るべき存在となっています。▼
人の子よ。
我が血を引く者よ。▼
あなたは己の命を
私への供物としました。▼
誓いは絶対。
違えることは
決してあってはなりません。▼
[フィヨルム]
はい…。
では、やはり…
その時が来たのですね…▼
神聖な誓いを
破ることは許されません。
覚悟は、出来ています…▼
ニフル様。
どうか私の命を…
……。▼
[ニフル]
……………………▼
…未練、ですか?▼
[フィヨルム]
え…?▼
[ニフル]
私は人の感情を好みません。
感情は好き勝手に移ろい、
定まらないものですから。▼
あなたの心は揺れています。
その感情は何ですか?▼
死を恐れ、私との契約を悔いている…?
いいえ。あなたは今でも、あの時に
戻ったなら迷わず命を捧げるでしょう。▼
[フィヨルム]
…はい…▼
[ニフル]
永遠に生きるなど、もとより
人の身のあなたには無理なこと。
なのになぜ、まだ生きたいのですか?▼
[フィヨルム]
……。
私たちは今も、
大いなる戦いの最中にいます。▼
アスク王国の皆様や、
エクラ様は
懸命に戦っておられます…なのに…▼
私一人が戦列を離れてしまう…
そのことが、
皆様に申し訳なく…▼
[ニフル]
……………………▼
[フィヨルム]
…………。
いえ、申し訳ありません…▼
今の言葉は…
みっともない言い訳でした。▼
本当は…
一番強い気持ちは…
私のわがままなのです。▼
私は…
あの方のお傍にいたい…▼
一緒にいられる幸せが、
少しでも長く続くなら…
私は…▼
だから、死にたくありません…
生きたいです。
あの方と共に…▼
[ニフル]
…お黙りなさい。▼
そのしまりのない口を閉ざしなさい。
私は感情を好みません。▼
[フィヨルム]
…す、すみません…▼
言い残すことは…もうありません。
これが、私の気持ちのすべてです…▼
[ニフル]
…そう、ですか。▼
では約束通り、
あなたの命を受け取って
かまわないのですね?▼
[フィヨルム]
…は、はい…▼
[ニフル]
……………………▼
[フィヨルム]
…………。
ニフル様…?▼
[ニフル]
フィヨルム。
私が来たのは、あなたの命を
受け取るためではありません。▼
忌まわしき穢れの炎が
再び(おこ)ったのです。
私はそれを滅さねばなりません。▼
あなたがその浅ましい愛のために、
生き永らえたいというのなら…
我が使命を果たしなさい。▼
[フィヨルム]
使命…?
それは…▼
[ニフル]
我が戦士となり、
炎神ムスペルを滅ぼしなさい。▼
ムスペルと、
敵の戦士を討ち果たしたなら、
あなたの命を返しましょう…▼
(暗転)
[???]
……………………▼
……………………▼
[レーギャルン]
……………………▼
(暗転)

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Last-modified: 2024-04-01 (月) 05:43:52
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