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章別会話

外伝87 初めての夏に

1節 一抹の影

オープニング

[ユーミル]
うふふ…、それっ!▼
[エイル]
きゃっ…水が…!
もう、冷たいわユーミル。
お返し…▼
[ユーミル]
きゃーっ! 冷たい!
でも、こんなに日差しは熱いのに
海の水は冷たいなんて不思議。▼
[エイル]
それは…海の水が温かくなったら
魚や生き物たちが生きていけないわ。▼
[ユーミル]
そうか、そうよね。▼
森のもぐらだって、
土の中が明るくなったら
生きていけないわよね。▼
[エイル]
いろいろな生き物が
自分に適した環境で生きている…▼
森や海は様々なことを
私たちに教えてくれるのね。▼
閉じ籠っていては
知ることができなかったわ…▼
[ユーミル]
うふふ、招待してくれた
エクラに
感謝しなくちゃね!▼
エイルが初めてのものに
触れる瞬間に
一緒にいられるなんて嬉しい!▼
[エイル]
ユーミル…ありがとう。▼
[ユーミル]
え? 何が?▼
[エイル]
あなたが…
私のそばで、いつも
楽しそうにしてくれるから。▼
死の王女だった頃の私は
人々から忌み嫌われて
当然だと思っていたわ。▼
なのに、そんな私と一緒にいるのに
あなたがあまりにも
楽しそうに笑ってくれるから…▼
私まで幸せな気持ちになれるの。▼
[ユーミル]
もう、エイルったら!▼
あなたはもう死の王女なんかじゃない。
人々に生きる喜びを与える
生の国の王女なの。▼
これからは明るい、
光溢れる道を歩いていくのよ。
私と、みんなと一緒に…▼
[エイル]
ええ…▼
[ユーミル]
あーあ! たくさん遊んだら疲れちゃった。
エイル、休憩しましょう?▼
[エイル]
そうね。
ちょうどそこにいい木陰があるわ。▼
…あぁ、真っ暗……▼
(暗転)
[ヘル]
……エイル……▼
[エイル]
!? お母様…!?▼
…あ…、ああ……▼
[ユーミル]
エイル!? どうしたの?▼
[エイル]
…今のは…、幻……?▼
…ごめんなさい。
急に暗いところに入ったから
目が眩んだみたい…▼
[ユーミル]
ああ! わかるわ。
目の前が真っ暗になってしまうわよね。▼
[エイル]
…光が強いと、
できる影もまた暗く深くなる…▼
[ユーミル]
エイル? どうしたの?▼
[エイル]
…なんでもないわ。
平気よ…▼
(場面転換。戦闘マップへ)
[フィヨルム]
あら、エイル王女とユーミルさん。
どうしました?
顔色が優れないようですが…▼
[エイル]
フィヨルム王女…
何でもないわ。
少し暑さにあてられただけ…▼
[フィヨルム]
まあ、エイル王女も…
お恥ずかしながら、私も氷の国育ちで
少し参ってしまって。▼
よろしければ、一緒に休憩しませんか?
ここは風が通って気持ちいいですよ。▼
[ユーミル]
ありがとう、フィヨルム王女!▼

クリア後

[エイル]
親切にありがとう、フィヨルム王女。
もう平気だからいくわ…▼
[フィヨルム]
そうですか?
くれぐれも気をつけて。▼
[エイル]
ええ…▼

2節 それぞれのお楽しみ

オープニング

[ドニ]
うひゃあ! 仕掛けておいた網に
山ほど魚が入ってるべ!
大漁だべ~!▼
[サーリャ]
うるさいわね…
大きな声を出さないでちょうだい。
あの人に尾行を気づかれちゃうじゃない…▼
[アイビー]
誰を尾行しているのか知らないけれど…
ずっと見ていたい人がいる気持ちは
わかる気がするわ。▼
私だって、叶うのなら神竜様と…▼

クリア後

[サーリャ]
ああ…夏の太陽の下で
無防備にはしゃぐあなたも素敵よ…
うふふ……▼

3節 闇を乗り越えて

オープニング

[ユーミル]
エイル、本当に大丈夫?
まだ顔色が…▼
[エイル]
心配しないで、ユーミル。
本当に私は平気よ…▼
[フィヨルム]
休憩して回復しました!
まだまだ、
夏の海をたっぷり楽しみますよ。▼
[ドニ]
今度はどこに
網を仕掛けるべかな~…▼
[サーリャ]
何よ、私の尾行の邪魔をする気?
呪ってやるわ…▼
[アイビー]
ちょっと、サーリャ。
暴れないで。神竜様を見失ったわ。
…私のこれは、尾行ではないから。▼

クリア後

(場面転換。会話シーンへ)
[エイル]
…………▼
[ユーミル]
エイル…
やっぱりまだ大丈夫じゃなさそうよ。
何かあったの?▼
[エイル]
ユーミル…▼
[ユーミル]
…エイルが嫌なら
無理に話してとは言わないわ。▼
それに、私たちここに来てから
ずっと一緒だもの。▼
ひとりでゆっくり考えたい
こともあるわよね。
私、しばらく向こうに言ってるわね。▼
[エイル]
! 違うわ。| 行かないでユーミル…!▼
[ユーミル]
エイル?▼
[エイル]
ごめんなさい…
本当は話したかったの。
でも、口にするのも恐ろしくて…▼
先ほどの木陰で、
一瞬…ヘルの幻を見たの…▼
[ユーミル]
!? ヘルの…?
でも、邪悪な気配は感じなかったわ。
本当にただの幻じゃ…▼
[エイル]
ええ…多分。
でも、その時とっさに
お母様って…口から出てしまったの…▼
[ユーミル]
エイル…▼
[エイル]
あんなことがあったのに…
今の私がいるのは、ユーミルと…
本当のお母様のおかげなのに…▼
私はまだヘルのことを…
お母様…と…▼
[ユーミル]
…仕方ないわよ。▼
私たちと過ごした時間より
ヘルと過ごした時間の方が
ずっと長いんだもの。▼
それで不安になってしまったの?▼
[エイル]
ええ…
せっかくの楽しい休暇なのに…
ごめんなさい。▼
[ユーミル]
全然!
それに、私嬉しくもあるのよ。▼
エイルがそんなふうに
素直に不安を口にしてくれて。▼
行かないで! ってすがりつかれた時、
まるで子供みたいできゅんとしちゃった。▼
[エイル]
も、もう…ユーミルったら…
私、真剣なのに…▼
[ユーミル]
うふふ、いいじゃない。
素直に助けてって言えるのって
大切なことよ。▼
お願いエイル。
決してひとりで抱え込まないで。▼
困ったことだけじゃなくて
苦しいこと、悲しいこと…▼
私だけじゃなく、
エクラやみんなにも
きちんと伝えられるようになってね。▼
[エイル]
ユーミル…▼
[ユーミル]
そうやって、みんなと
分かち合えるようになれば…▼
大丈夫、不安なんて
いつの間にか消えてなくなっちゃうから!▼
[エイル]
そう…、そうね。
私にはユーミルとみんながいる。
きっと大丈夫よね。▼
[ユーミル]
そうそう、その調子!▼
[エイル]
…あ……▼
[ユーミル]
ん? どうしたの?▼
[エイル]
いいえ…なんでもないわ。
さあ、また海で遊びましょう。▼
[ユーミル]
ええ!▼
[エイル]
…あの幻は…
きっと私の不安の表れ…▼
…こんなに美しい海に来て、
そばでユーミルが笑っていて…▼
…こんなに幸せでいていいのか…
…そう、不安に思ってしまった。▼
…幸せになるということは
それを失うかもしれないという
不安とも向き合ってゆくことなのね…▼
でも、今の私は向き合っていける。
ユーミルが、みんながいるから…▼
この海は本当に
いろいろなことを教えてくれた。
私、きっと一生忘れないわ…▼

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Last-modified: 2023-08-31 (木) 09:23:57
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