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章別会話

外伝84 世界のどこにいても

外伝84-1節 草原の子

オープニング

[エリウッド]
へえ…、リンは草原で育ったんだね。
サカ地方には行ったことがないから
想像もつかないよ。▼
[リン]
町とは全然違うだろうけど
すごくいいところよ。
いつでも来てちょうだい。▼
ええっと…エリウッド。▼
[エリウッド]
ありがとう、リン。
それから、君はマークだったね。▼
[リン]
ええ。マークも私たちみたいに、
気がついたらここに
連れて来られてたって…▼
あ、それから!
マークはね、
軍師を目指してるのよ。▼
[ヘクトル]
おお、そりゃすげえな!
よっぽど頭がよくなきゃ
できねえ仕事だぜ。▼
[リン]
そうよ。
とっても頭が良いんだから!▼
[ヘクトル]
なんでお前がいばるんだよ。▼
[リン]
だってマークは
無口で大人しくて、えっと…
け…けん…、なんだっけ…?▼
[エリウッド]
ひょっとして…謙虚?▼
[リン]
そう、それ! けんきょなの!▼
[ヘクトル]
ぷぷっ…
リン、お前も俺と同じで、
学問は苦手みたいだな。▼
[リン]
…な、なによ!
笑うことないじゃない。
マーク、もういきましょ。▼
[ヘクトル]
あ、おい!
…行っちまった。▼
なにもあんなに怒ることねえだろ。
なあ、エリウッド?▼
[エリウッド]
…………▼
(暗転)
[リン]
…ごめんなさい、マーク。
せっかくみんなと
仲良くなれそうだったのに。▼
私、ずっと草原で育ってきたでしょ?
馬の乗り方や剣の使い方は自信あるけど、
あの子たちみたいな勉強はしてないから…▼
みんなが知ってること、
私は知らないかもしれない。
そう思ったら、急に恥ずかしくなっちゃって。▼
エリウッドとヘクトルって
貴族の子なのよね。▼
なんだか仲良くなれる自信、
なくなっちゃった…▼

(戦闘マップへ)

[リン]
…!?
危ない、マーク!
伏せて!!▼
[レベッカ]
きゃあっ!?
ごめんなさい、
人がいるとは思わなくて…▼
けがはないですか!?▼
[ルセア]
レ、レベッカさん…!
ですから弓を射るときは
くれぐれも気をつけてください…▼
[リン]
私たちなら大丈夫よ。
今の矢、あなたが射たの?▼
[レベッカ]
うん!
わたし、弓がとくいなの。
獲物をとることもできるのよ。▼
[リン]
へえ…!
ねえ、もっと詳しく
聞かせてくれる?▼

クリア後

[レベッカ]
わあ! リンたちは
馬に乗ったまま狩りをするの?
すごいなあ。▼
[リン]
レベッカこそ、
森の中で狩りをするなんて難しそう。
こっちは草原で丸見えだもの。▼
[レベッカ]
その方がむずかしそうじゃない!
ねえ、草原ではどんな獲物がとれるの?▼

外伝84-2節 未来の領主

オープニング

[エリウッド]
多分だけど、リンは
僕たちとは育ちがちがうことを
気にしたんじゃないかな。▼
[ヘクトル]
ええ? 俺も学問は苦手だって
いっただけだぜ?▼
[エリウッド]
それは、僕たちが貴族の子で
当たり前のように
勉強する環境があってのことだろう?▼
この世界には、学びたくても
学べない人たちだっている。▼
学ぶということすら
知らない人たちだって…▼
[ヘクトル]
あ……▼
[エリウッド]
もちろん、リンの環境が
恵まれていないという訳じゃないよ。▼
でも、父上がいつも言うんだ。
自分が持っているものを
当たり前だと思ってはいけないって。▼
[ヘクトル]
……ちぇっ。
あーあ、未来のオスティア侯の
片腕としたことが、しくじったぜ。▼

クリア後

[ヘクトル]
なあ、どうしたら
許してもらえると思う?▼
[エリウッド]
うーん、そうだね…
一緒に考えよう。▼

外伝84-3節 私たちは友達

オープニング

[リン]
…でね、父さんはロルカ族の族長で
すっごく強いの。▼
でも無口だから
あんまりお喋りしてくれないんだ。
母さんは優しくてお淑やかで…▼
[ルセア]
ふふ…
すてきなご両親ですね。▼
[レベッカ]
ほんと!
お父さんとお母さんと、
家族仲良しでいつも一緒で…良いなあ。▼
[リン]
うん…、そう。そうなの。
思い出した。私は二人の娘で、
草原の民であることが誇りなんだ。▼
なのに、貴族の子に気後れして
忘れるところだった…▼
つまらないことを気にしちゃ
父さんと母さんに失礼だわ。▼
…え? マークもそう思うって?
そうよね、誰が相手でも
堂々としてなくちゃ。▼
エリウッドとヘクトルにも
あとでちゃんと謝らないとね。▼
[ヘクトル]
…ちぇっ、こっちの気も知らないで
楽しそうにやってるじゃねえか。▼
[エリウッド]
気の合う友達ができたみたいだね。
よかった…▼
よし、あの子たちを
お手本にしよう。▼

クリア後

[ヘクトル]
おい! リン、マーク。▼
[リン]
あ…▼
[エリウッド]
ふたりとも、よかったら僕たちに
草原やサカの部族のこと…▼
それに、マークが今まで学んだことを
教えてくれないか?▼
[リン]
え?
な、なに? いきなり。▼
[エリウッド]
僕とヘクトルは
将来、領主やそれに近い
立場になる予定だろう?▼
今からいろんな地域のことを
知っておきたいんだよ。▼
[ヘクトル]
俺たち、自分の領地のこと以外は
全然わからねえからさ。頼むよ。▼
[リン]
…もしかして…
さっきのことで、
気をつかってくれてるの?▼
[ヘクトル]
うっ…
いや、まあ、そういわれると…
こういうのは苦手だぜ。▼
[エリウッド]
リン。
確かに僕たちが育った
環境は全然違う。▼
でも、それが何かの差であるという
ことではないんだ。▼
僕たちはみんな
違うものを持っていて
違うことを知っていて…▼
それを持ち寄って、
助け合って生きていく。▼
僕はフェレが…
いや、世界中がそうであって
ほしいと思ってるよ。▼
[リン]
エリウッド…▼
[エリウッド]
…なんて、これは
父上の受け売りだけどね。▼
[ヘクトル]
お前、うまいこと言えるよなあ。
俺はこういうの苦手だ。
お前に任せるぜ。▼
[リン]
あの…
私こそごめんなさい。▼
つまらないことを気にして
失礼な態度をとったわ。許してね。▼
[ヘクトル]
んなもん、気にしてねえよ。▼
[エリウッド]
ふふっ…
じゃあ、お互い様ということでいいかな。▼
リン、マーク。
これからよろしく頼むよ。▼
[リン]
こっちこそ…!
私たち、いい友達になれそうね。▼

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Last-modified: 2023-04-23 (日) 14:38:10
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