章別会話/外伝２７浮雲、朝露

章別会話

外伝２７浮雲、朝露†

外伝２７浮雲、朝露
コメント

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外伝２７-１節　私の友達†

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オープニング†

[ロキ]: 自分が死んだらどうなるんだろう…
あなたはそう考えたことはある？▼
死んだ後のことを考えて
怖くなったことは？▼
[アクア(幼)]: ええ…あるわ。▼
[ロキ]: ふふ、そうねえ。
人は誰しも…心の奥に
その恐れを抱いてる。▼
自分が死ねば…
今、ここにある意識が…
消えて無になってしまう。▼
何も見えず、
何も聞こえず、
何も考えられない…永遠の暗闇……▼
その後、その世界はどうなるの？
もう知ることができない。
それが、たまらなく恐ろしい…▼
[アクア(幼)]: …そうね。▼
[ロキ]: でも…
あなたという存在が
また現れるとしたら、どう？▼
今のあなたと
同じ体と記憶を持ったあなたが
また何度でも生まれるとしたら？▼
[アクア(幼)]: そんなこと、ありえないわ。
死んだ人は生き返らない…▼
[ロキ]: ふふ、そうねえ。
でも、生き返るんじゃないの。
生まれ変わりでもない。▼
あなたと同じ存在は
無限に生まれるのよ…▼

（場面転換。戦闘マップへ）

[アルフォンス]: ここは…いったい…？▼
エクラ、無事かい？
シャロンやみんなは…▼
[シャロン]: むにゃむにゃ…
おはようございます。▼
あれれ？
ここはどこですか？▼
[アンナ]: どこかの異界のようだけど…
私も見たことない場所よ。
なぜ急にこんなとこに…？▼
[アクア]: あなたたちも…
この世界の者ではないのね。▼
[アルフォンス]: 君は…▼
[アクア]: 私はアクア…
たぶん、あなたたちと同じ…
気がついたらこの世界にいたわ。▼
でも…
私はこの世界を知っている…▼
[シャロン]: え？
どういうことですか？▼
[アクア]: …敵が来たようね。
続きは、片づいた後に話すわ。▼

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クリア後†

[アクア]: 私はずっと昔…
この世界を見たことがあるの。
現実ではなく、夢の中で…▼
子供の頃のことで、
もうおぼろげにしか思い出せないけれど…
こんな世界に住む夢を見た記憶がある…▼
[シャロン]: 夢？
ということは…なーんだ、
ここは夢の世界なんですね！▼
いたた…！
でも、ほっぺたつねったら
痛いですよ！？▼
[アクア]: そう言われても…▼
[アルフォンス]: もし、君の言う通り、
ここが夢の世界だとして…
それは誰の夢なんだろう？▼
アクア…君が見た夢？
ということは、僕たちは
君の夢の存在ということに…▼
[アンナ]: でも、おかしいわね。
私には、私の意識がここにちゃんとあるわ。
誰かの夢だとしたら、おかしくない？▼
[アクア]: それは、私にもわからないわ。
ただ…▼
私は…
ある竜の血を引いているの。▼
その竜は、
いくつもの未来を見通す力を持つ…
それが、何か関係しているのかもしれない…▼

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外伝２７-２節　私の家族†

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オープニング†

[ロキ]: ふふ、お姉さん、
子供と遊ぶのは得意なのよ。
ほら、こうやってコインを投げて…▼
さあ、表か裏か…
どちらでしょうか？▼
[アクア(幼)]: …わからないわ。▼
[ロキ]: あらん。
ノリが悪い子ねえ。
まあいいわ。▼
このコインの
表が出るか裏が出るか…
それはどちらも起こることよねえ。▼
じゃあ、とてもたくさんのコイン…
数千、数万のコインを一斉に投げたら？
全部表が出るかしら？▼
[アクア(幼)]: 全部表？
そんなこと…▼
[ロキ]: ええ。
全部表なんて、すごい偶然…
そんなこと起きたら奇跡よ、ねえ？▼
でも、
何度も何度もコインを投げたら？
いつか全部表が出るかもしれないわ。▼
[アクア(幼)]: …いつかは、そうかも。
でもそれはきっと、
気が遠くなるほど何度も…▼
[ロキ]: もし時間が無限なら…
世界は無限に
コインを投げることができる。▼
そして無限の回数試せば、
どんな奇跡も…絶対に起こる。▼
[アクア(幼)]: …………▼
[ロキ]: あなたという存在が生まれ、
現在のあなたに育つ…
それは一つの奇跡よね。▼
コインが何個
表に揃うくらいかしら…
何兆個？　もっと？▼
でも、一度起きたことだもの。
無限回試せば、絶対にまた起こる。▼
それは一度じゃないわ。
未来には、無限の数の
あなたが存在する…▼
[アクア(幼)]: …時間は無限じゃないかも。
世界に終わりがくるのかも。▼
[ロキ]: ふふ、そうねえ。
あなたの言う通り、
世界は終わりがあるのかもしれない。▼
でも、あなたは
知っているかしら？
この世界には無数の異界がある…▼
無限の世界があるのなら…
コインは無限に投げられている…▼

（場面転換。戦闘マップへ）

[アクア]: 幼い頃のある時期…私は
周囲から虐げられる毎日を
送っていた…▼
どこにも居場所が無くて…
これが一生続くんだって…
そう思ったら…▼
生きる理由も
わからなくなっていた…▼
[シャロン]: アクアさん…▼
[アクア]: 心のどこかで…
現実から逃げたいと思っていた…
そんな時、夢を見たの。▼
私を守ってくれるきょうだい…
私の悩みを理解してくれる友達…▼
みんなが私に優しくしてくれる…
そんな、都合のいい世界。▼
その願望の世界が…
ここなのかもしれない…▼

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クリア後†

[カミラ]: 一度退くしかないわね…
ごめんなさい、
私の小さなアクア…▼
[アクア]: ……アクア……？▼
…やはりここは…異界の私の世界。
それなら、私が終わらせないと…▼
[シャロン]: あっ、待ってくださいアクアさん！
わたしたちも一緒に行きます！▼

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外伝２７-３節　私の願いは…†

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オープニング†

[ロキ]: さあ、アクア。
次は何をお望みかしら？▼
何でも言ってごらんなさい。
あなたが願えば、
それは現実になるの。▼
[アクア(幼)]: …………▼
[ロキ]: この世界には
無数の異界がある…▼
それはつまり、
あなたが思うどんな異界も、
必ず存在するということ…▼
そこから、
あなたが望む存在を
呼び寄せてあげる。▼
そのかわり、
後で私のお願いも
聞いてちょうだい、ねえ？▼
[アクア(幼)]: …………▼
[ロキ]: あなたの血と
私の力で…
どんな望みも思いのまま…▼
さあ、アクア。
あなたの望みは、なあに？▼
[アクア(幼)]: ……
私の…望みは…▼
お空に浮かぶ船…
みんなで、遠くに行くの。
どこまでもどこまでも…▼
そうしたら、
もう辛い目にあわない…▼
[ロキ]: ふぅん…素敵、ねえ？▼
[アクア(幼)]: ……でも……▼
でも、私の…
本当の望みは…▼
[アクア]: やめなさい。▼
[アクア(幼)]: ！▼
[アクア]: 現実なんて苦しいだけ…
夢の方がずっと幸せ…
そうよね。よくわかるわ。▼
でも、幸せな夢は
永遠には見られない…
いつかは、夢は終わるの。▼
目を開けて、立ちなさい。
アクア。▼

（場面転換。戦闘マップへ）

[アクア(幼)]: ………▼
[アクア]: 悲しい顔…
でも、あなたは子供ね、アクア。▼
辛くてかわいそうな自分のこと以外、
何も見えていない…▼
目を覚ましなさい。
あなたの未来を歩むために。▼

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クリア後†

[カムイ(男)]: 力は示された…
アクア、ごめん。▼
[カムイ(女)]: 契約に従い、
私たちはもとの場所へ…
ごめんなさい、アクア…▼
[アクア(幼)]: 待って…行かないで…▼
いや…
私を一人にしないで…！▼
[アクア]: …………
アクア、あなたは一人じゃないわ。▼
今のあなたは、辛いことばかりかもしれない。
もっと悲しい目にあうかもしれない。
でも、あなたにはいずれ大切な…▼
[アクア(幼)]: うるさい…！▼
だまって！　だまってよ！
あなたに私の気持ちなんて…！▼
[アクア]: わかるわ。
私はあなたの気持ちがわかる。
私は、あなただから。▼
あなたと同じ痛みと悲しみを…
私も受けてきたから。▼
[アクア(幼)]: ……ぅ……▼
……ぅ…………ぇぅ……
……ぅわぁぁぁぁん…！▼
[ロキ]: あららん、残念ねえ。
まあいいわ。
遊ぶ時間は無限にあるもの…ねえ？▼
[アルフォンス]: やはり、君の仕業か。
あの子を唆して…
何を企んでいたんだ？▼
[ロキ]: 開かれし王国アスクの
アルフォンス…▼
あなたは
自分たちが持つ力の意味を
理解していない。▼
[アルフォンス]: ！？▼
[ロキ]: あらゆる異界への扉を開くその力が…
どれほどの価値を持つかを
理解していない。▼
身に余る力は、
いずれ身を滅ぼす…
世界はそういうふうにできてるの。▼
でも、まあ、いいわ。
その時が来るまで、仲良くしましょう。
じゃあ、ねえ…？▼
[アルフォンス]: ま、待て！▼
僕たちが持つ…力……？▼