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章別会話
光と闇が紡ぐ未来†
光と闇が紡ぐ未来†
オープニング†
- [カリン]
- シャロン王女…やります、私!
ヴァイス・ブレイヴに入れてください!▼
戦いの犠牲になる人を…
一人でも減らしたいんですっ!▼
- [マリータ]
- 私も力添えさせてください。
この剣で誰かを守れるのなら…
私は戦場に立つことを、いといません。▼
- [シャロン]
- ありがとうございます!
アスク王国はみなさんの
お力を必要としているんです!!▼
- [アウグスト]
- 私は縁もゆかりもありませんが
リーフ王子やレヴィン様が
あなたがたに協力されている様子…▼
- [シャロン]
- は、はいっ!
すごく助けていただいてますっ!▼
- [アウグスト]
- そもそも、我らの本義は
トラキアでの戦いにあり。▼
リーフ王子たちのためにも
アスク王国での戦いを
早々に終わらせましょう。▼
案ずるに及ばず。
このアウグストに不可能はなし、
万事、お任せを。▼
- [シャロン]
- 頼もしいですねっ!
よろしくお願いします!▼
- [ガルザス]
- 俺も、アスク王国には
なんの義理もない身だ。▼
俺の力が必要なら
傭兵として俺を雇えばいい。
それだけだ。▼
- [シャロン]
- わ、わかりました…!
アンナ隊長にも相談してみますね!▼
- [マリータ]
- ……▼
- (暗転)
- [マリータ]
- あ、あの…お父様。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [マリータ]
- せっかく、こうしてともに
アスク王国に来たことですし
ぜひ私に剣の手ほどきを!▼
- [ガルザス]
- 手ほどき、か。▼
お前が一番必要としているときに
俺は手を差し伸べることができなかった。▼
- [マリータ]
- ……▼
- [ガルザス]
- そんな俺がお前に
なにを教えられるというのだ。▼
- [マリータ]
- で、ですが…!▼
- [ガルザス]
- それに、俺の剣は血塗られている。
お前には、もっとふさわしい
師がいるはずだ。▼
- [マリータ]
- あっ! お、お父様っ!▼
- [アウグスト]
- ……▼
- [マリータ]
- はぁ…▼
- [カリン]
- なにか悩みごと?
一緒に召喚されたのもなにかの縁だし
悩みがあるなら話を聞くよ?▼
- [マリータ]
- ありがとう。
悩みというか、その…
お父様のことなの。▼
- [カリン]
- お父様って…
ガルザスさんのこと?▼
レイドリックに雇われていた
凄腕の剣士がお父さんだなんて!
…でも、あんまり似てないね?▼
あ、ごめんなさい!
雰囲気というか佇まいが
あまり似てないかなーって思って!▼
- [マリータ]
- 私は…
実の母親似なのかも。▼
私には育ての親のエーヴェル母様と
生みの親、二人の母様がいるの。▼
小さい頃、奴隷商人にさらわれて
お父様と離れ離れになったときに
助けてくれたのがエーヴェル母様。▼
- [カリン]
- じゃあ、お父さんとは
ずっと離れ離れだったんだ。▼
- [マリータ]
- 長い間、どこにいるのか
わからなかったけど…▼
私が魔剣に支配されたとき
私のことを偶然知ったお父様は
命をかけて助けてくれた…▼
レイドリックとの戦いでも…▼
お父様は、私を育ててくれた
エーヴェル母様への恩を返すために
力添えをしてくれました。▼
- [カリン]
- 今はお父さんと一緒に
戦えるようになったってことかぁ。
よかったね、マリータ!▼
- [マリータ]
- でも、お父様は…
私を避けているようなのです。▼
手合わせはおろか
まだちゃんと話もできてなくて。▼
- [カリン]
- えーっ! どうして!?
せっかく再会できた父と娘なのに!▼
私、納得できない…
ガルザスさんに話してくるわ。
エルメス、行くよ!▼
- [マリータ]
- あっ! カリン、待って…!▼
さ、さすがに天馬には追いつけない。
……▼
- (暗転)
- [ガルザス]
- ふっ! はっ!▼
誰だ、俺になにか用か。▼
- [アウグスト]
- 失礼。
修行の邪魔をしてしまいましたか。▼
- [ガルザス]
- …リーフ王子の軍師か。▼
- [アウグスト]
- マリータはあなたに
剣の教えを乞いたいようだ。▼
卓抜したその剣技は
後世に残してしかるべきもの。
なぜ手ほどきをしないのですか?▼
- [ガルザス]
- 俺の剣は、マリータに
教えるべき剣ではないからだ。▼
- [アウグスト]
- それは、父親としての言葉…
ですかな?▼
私はあなたに
立派な父親として接することなど
求めてはおりません。▼
手練れであるあなたが教えを授ければ
彼女の力は増し、
戦力の底上げとなる。▼
…ただ、それだけのこと。▼
- [ガルザス]
- ……。
しかし、俺は…▼
- [カリン]
- あっ! 見つけました。
ガルザスさん、お話があります!▼
- [ガルザス]
- シレジアの天馬騎士まで
押しかけてくるとは、騒々しい日だ。▼
- [カリン]
- せっかく再会した父と娘が
同じ場所にいるのに、どうして
互いに支え合おうとしないのですか!▼
どちらかが戦場で倒れてしまったら
もう二度と言葉を交わせないのに!▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [カリン]
- 離れ離れになっていた間も
娘にかけてあげたかった言葉が
たくさんあったと思うのです。▼
それを、今伝えなくて
いつ伝えるのですか…!▼
- [アウグスト]
- …少々落ち着いた方がよい。
強い言葉を、そういっぺんに
浴びせるものでない。▼
- [カリン]
- す、すみませんっ!
つい勢いで、出すぎた真似を…▼
伝えるべき言葉を伝えられずに
離れ離れになってしまう人を見るのは
辛いもの…ですから。▼
- [ガルザス]
- ……▼
…俺の手は血で汚れすぎている。▼
マリータと離れ離れになったあと
俺がどれだけの死体の山を
築いてきたか…。▼
この血まみれの手は
そのことを否応なく思い出させる。
その手で娘と接しろというのか。▼
- [アウグスト]
- 正義を掲げる者も、
大義を掲げる者も…▼
ひとたび戦場に出れば
その手は血にまみれることとなる。
それが戦争というものですな。▼
- [カリン]
- ……▼
- [アウグスト]
- 流れた血は元には戻りません。
その血を価値あるものにするか否か…
それこそが肝要。▼
どうかお忘れなきよう。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [マリータ]
- せいっ! はぁぁっ!▼
ふぅ。でも、まだまだ…。
もっと強くもっと速く!▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [マリータ]
- お、お父様…!▼
- [ガルザス]
- 構えろ。▼
- [マリータ]
- ……!?▼
は、はいっ!
すうぅ…はぁ…。
技に…心を乗せる! 行きます!▼
- [ガルザス]
- 来い…▼
- (暗転)
- [マリータ]
- はぁっ、はぁっ、はぁっ…
あ、ありがとうございました。▼
これが…お父様の剣!▼
重く、そして鋭い…
いくつもの死地をくぐり抜けた気迫が
剣を通じて伝わってきた。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [マリータ]
- あ、あのっ、お父様…!▼
もう一度、言います。
私はお父様のことを恨んだことは
いっさいありません。▼
だから、だから…私は…▼
- [ガルザス]
- 俺も、ただ願っていた。
お前が無事でいることを。▼
血まみれの毎日で…
それだけが…闇の中の…
ほのかな光だった。▼
- [マリータ]
- お父様…。▼
- [ガルザス]
- 俺の剣は血で汚れている。
しかし、お前にとって
学びになるものがあるのなら…▼
闇に残る幾ばくかのの光をすくい上げ
未来に持っていくがいい。▼
- [マリータ]
- はい!▼
お父様に学ばせていただいたものは
必ず未来に活かします!
活かしてみせますから!▼
- (暗転)
- [カリン]
- よかったですね!
親子の絆、深まったみたいです!▼
もしかしてアウグストさん
最初からこうなることを
予想していたんですか?▼
- [アウグスト]
- あの親子の間柄がどうなろうと…
さして興味などない。
しかし…▼
背中を預け合うことで
兵の力が増すのならば、
それは喜ばしいことだ。▼
- [カリン]
- そ、そうですか…。▼
でも私、アウグストさんが
「このアウグストに不可能はなし」って
言ってたの、本当だなって思いました!▼
こうして、マリータとガルザスさんの
絆を取り戻しちゃいましたし!▼
- [アウグスト]
- 私の力だけではない。
そなたの一助もあったからだろう。▼
さあ、我らも訓練に戻るとしよう。
アスク王国での戦いを終わらせるため
やるべきことは山ほどある…▼
流星開眼 マリータ†
- [マリータ]
- シャナン様!
あなたもやはり
アスク王国に来ていらしたのですね!▼
- [シャナン]
- すまない…。
貴方と私はどこかで会ったことが?▼
- [マリータ]
- 私です! マリータです!
シャナン様に
流星剣を教えていただいた…▼
- [シャナン]
- ……!?
私がイザーク王家の秘伝を?
そのような覚えはないが…▼
- [マリータ]
- ほ、本当ですか?▼
私はシャナン様がくださった
「技に心を乗せる」という言葉のおかげで
流星剣を繰り出せるようになったのです…▼
- [シャナン]
- そうか…。
私にその記憶はないが…
教えたのは異界の私かもしれない。▼
あるいは未来のユグドラルで
貴方と出会うことになるのかもしれないな。▼
- [マリータ]
- そ、そう…なのでしょうか。
言われてみれば、少し顔立ちや
雰囲気が違うような…▼
で、でも、私にとっては
シャナン様に違いはありません!▼
流星剣のさわりだけでしたが
シャナン様に教えていただけたことで
今の私があるのです!▼
- [シャナン]
- 最後まで教えず、さわりだけ…?
それだけで流星剣を使えるとは…
貴方には素質があったのだな。▼
この先、さらに剣技を高めたいのなら
アイラという女性を訪ねてみるといい。
私の叔母だが、私の師でもある。▼
- [マリータ]
- ……!?
ありがとうございます、シャナン様。
さっそく会いに行ってみます!▼
- [ラクチェ]
- シャナン様、彼女は…▼
- [シャナン]
- アスク王国に召喚された
フィアナ村のマリータだ。▼
すでにこのアスク王国には
彼女と同じ魂を持つ英雄が召喚されている。
ラクチェも知っているだろう?▼
- [ラクチェ]
- はい。何度か
すれ違ったことはあります。▼
彼女は…リボー王家の血を
引いているとの噂を
聞いたこともあるのですが…。▼
- [シャナン]
- ラクチェも知っている通り
リボー王家は滅んだ。
手を下したのは…我らイザーク王家だ。▼
- [ラクチェ]
- それなら、
彼女はもしかすると
イザーク王家に対して…▼
- [シャナン]
- 案ずるな。今のマリータから感じたのは
剣の道に邁進しようという純粋な意思。
ラクチェは彼女を信じられないか?▼
- [ラクチェ]
- そ、そんなことはありません!▼
- [シャナン]
- 私は、彼女の剣士としての力を
引き出してやりたいだけだ。▼
それでアイラに会いに行くように勧めた。
今のマリータに必要なものを
彼女なら示してくれるだろう。▼
- [ラクチェ]
- アイラ母様…
そうですね、母様なら。▼
- (暗転)
- [アイラ]
- せっ…! はっ…!▼
- [マリータ]
- あの方がアイラ様。
訓練とはいえ、すさまじい気迫…。▼
- [アイラ]
- そこの者…
用があるなら姿を見せろ。▼
- [マリータ]
- アイラ様、お願いがあります!
私はフィアナのエーヴェルの娘、
マリータ! 私に剣をご指導ください!▼
- [マリータ]
- アイラ様、私はもっと強く
もっと早い剣を身につけたいのです!
どうかご指導を。▼
- [アイラ]
- 頭を下げられても困る。
私とて、まだ道半ば。
自分の剣のことで精一杯だ。▼
- [マリータ]
- 無理を言っているのは承知しています。
それでもどうか…。▼
- [アイラ]
- 人に教えを授けることなら
私よりもシャナンが優れている。▼
娘のラクチェも
シャナンのもとで腕を上げている。
彼に師事するがいい。▼
- [マリータ]
- 私はそのシャナン様のご指導で
流星剣を放つことができたのです。▼
- [アイラ]
- ……!?▼
- [マリータ]
- しかし、私はシャナン様の
正式な弟子とは言えません。
助言をいただいただけですから。▼
このアスク王国でシャナン様と再会し
己の剣技を高めたいのなら、と
アイラ様の名を教えてくださったのです。▼
- [アイラ]
- シャナンの助言だけで流星剣を
放つことができただと…?▼
いいだろう。
お前の流星剣見せてみるがいい。
ただし、一切の手加減はしない。▼
- [マリータ]
- ありがとうございます、アイラ様。▼
技に心を乗せる…。
行きます…はーっ!▼
- [アイラ]
- ほう。
シャナンが認めるだけのことはある。
だが…。▼
イザーク王家の秘伝、
そう簡単に修められては困る…!
はあっ!▼
- [マリータ]
- こ…これが…
アイラ様の…流星剣!▼
- [マリータ]
- やあっ!▼
まだまだっ!▼
- [アイラ]
- 確かに…流星剣の形になってはいるが
その本質は我流に近い。
極めるのには、まだ遠い!▼
- [マリータ]
- くぅぅぅっ!
はあ、はあ…強い。
なんと鋭く、極まった太刀筋…▼
- [アイラ]
- 私は、なにも極めてはいない。
言っただろう、まだ道半ばだと。
剣技の道に終わりはないのだ。▼
剣技自体も、
お前と私に大きな差はない。
差があるとすれば…覚悟だ。▼
- [マリータ]
- アイラ様…▼
- [アイラ]
- 私はまだ幼かったシャナンを
守るために戦い続けた。
それこそ命と引き換えにする覚悟で。▼
その覚悟が剣に乗ったことで
使命を果たすことができた…▼
- [マリータ]
- シャナン様は「技に心を乗せる」と
私に教えてくださいました。▼
アイラ様は心だけではなく…
覚悟をも剣に乗せていたと
いうことですね…▼
- [アイラ]
- 大切な人を、なんとしても守り抜きたい。
その気持ちこそが強さに繋がるのだ。▼
- [マリータ]
- エーヴェル母様…
今、わかりました。▼
あのときに見せた、私やナンナ様を
守り抜きたいという覚悟こそが
お母様の強さだったのですね…▼
- [アイラ]
- そのことが理解できるなら、
もう何も教えることはない。
この先も精進するといい。▼
- [マリータ]
- ありがとうございます、アイラ様。
シャナン様にも感謝を。
では…!▼
- [アイラ]
- ……。
ラクチェ、スカサハ…
そしてマリータ。▼
血が継がれるように、
剣は継がれてゆく。
新しい未来へと…▼
- (暗転)
- [マリータ]
- 私はまだまだ未熟。
でもそれは、成長できる
可能性があるということ。▼
私はもう迷わない。
鍛えた心と覚悟を技に乗せる。
大切なものを守り抜くために!▼
時代を読む軍師 アウグスト†
- [アウグスト]
- なるほど。
アスク王国を取り巻く窮状…
一筋縄では行きませんな。▼
- [レヴィン]
- だからこそ、異界の英雄たちも
自らの命をかけて力を貸している。
無論、リーフ王子もな。▼
アスク王国でも
リーフ王子の力になってもらえるか。▼
- [アウグスト]
- もちろんです。
リーフ王子は
いまだ成長の只中…▼
アスク王国で切磋琢磨して
成長できるとよいのですが。▼
- (暗転)
- [アウグスト]
- 異界の扉を閉める力を持つ
エンブラの皇族…なるほど。▼
死で魂を隷属させ
他の異界を侵食する死の国。▼
アスク王国はつねに過酷な戦いを
強いられているのだな…。▼
- [レギン]
- あっ…! 見つけたの!
あなたがアウグストさん?
私は…▼
- [アウグスト]
- 失礼、その前に。
ここは静謐を重んじる場。
図書館ではお静かに願いましょうか。▼
- [レギン]
- ご、ごめんなさいなの。▼
小声で改めまして…
私はレギン、ニザヴェリルの王女なの。▼
すごい軍師が召喚されたって聞いて
会いに来たの。▼
- [アウグスト]
- なにをもってそう呼ぶかは
人それぞれでありましょうが…。▼
このアウグスト、軍師という点では
相違ありませぬ。▼
さて、王女はどのような話を
所望なさるのですか?▼
- [レギン]
- 私、いつかはニザヴェリルを治める
女王にならなきゃいけないの。▼
- [アウグスト]
- ニザヴェリル…。
確か、小人の国と呼ばれる
文明に秀でた国でしたな。▼
- [レギン]
- 今はヨトゥンのダグ王女に国を
預かってもらっているけど…▼
女王にふさわしい力をつけようと
ヴァイス・ブレイヴに参加しているの。▼
力だけじゃない。この国で
うんと勉強もするの!▼
それで聞きたいんだけど
国を治める英雄に必要なものって
なに…かな?▼
- [アウグスト]
- ふむ。必要なもの、ですか。▼
- [レギン]
- やっぱり、強いのは当然だし
頭もよくないとダメだよね?▼
すごい軍師のアウグストさんなら
答えを教えてくれるかなと思って。▼
- [アウグスト]
- レギン王女。あなたのやる気に
水を差すようで恐縮ですが…。▼
あなたが武勇や知略に優れているかは
さしたる問題ではありません。▼
- [レギン]
- えっ? そ、そうなの?▼
- [アウグスト]
- 民が求めているものは
幻想としての英雄です。▼
そこを履き違えては、
民はついてはきませぬ。▼
- [レギン]
- ……?
む、難しくてよくわからないの…▼
- [アウグスト]
- 一度に言葉を紡いでも
心からはこぼれてしまいます。▼
今日はここまでに
しておきましょう。▼
- [レギン]
- あ、あのっ、アウグストさん!
行っちゃった…。▼
民が求めているのは幻想?
それって、どういう意味なのかな…▼
- [レギン]
- あのっ! アウグストさんっ!▼
- [アウグスト]
- レギン王女の声はよく通りますな。
私を探す声が
遠方でも聞こえておりました。▼
- [レギン]
- ホントに? ふふっ。
元気が私の取り柄なの!▼
あのあと、考えてみたんだけど
やっぱりわからないの。▼
修行して強くなって賢くなれば
優れた英雄になれるんじゃないの?▼
英雄王と呼ばれるマルス王子も
強くて賢いし…▼
私を助けてくれたときの
ファフニールお兄ちゃんも
とっても強かった…▼
- [アウグスト]
- ふむ…▼
- [レギン]
- そんな英雄になるために
私はアスク王国に来たの。
それじゃ、ダメなのかな?▼
- [アウグスト]
- ニザヴェリルでの戦いの記録。
私も目を通させていただきました。▼
レギン王女、大変な戦いを
くぐり抜けられたようですな。
尊い犠牲を…払って。▼
- [レギン]
- ……▼
- [アウグスト]
- 王女は武を磨き、知を高めるために
アスク王国に来たと
おっしゃいましたが…▼
申し上げたとおり
それはさしたる問題ではございません。▼
なぜならば民はそれらを
正しく推し量る術を
もたないからでございます。▼
- [レギン]
- ……!?
じゃ、じゃあ、私はどうすれば…。▼
- [アウグスト]
- 重ねて申し上げますが
民が求めるものは
幻想としての英雄。▼
民が武の力や知略の冴えを
正しく見抜けなくとも…▼
あなたの英雄としての輝きは
民の目に、はっきりと映ります。▼
- [レギン]
- 英雄としての輝きって
どうやったら身につくものなの?
私も、輝くことはできるのかな?▼
- [アウグスト]
- 英雄とは…
自らの意思でなるものではなく
必要に応じて作られるものです。▼
レギン王女。あなたが今
活かされているのはなぜなのか。
そのことを今、自分に問い直すのです…▼
- [レギン]
- わ、私が今、生きているのは
ニザヴェリルを良い国に
しなくちゃいけないから!▼
ファフニールお兄ちゃんに
オッテルお兄ちゃん…。▼
そして、エイトリも
国のことを考えてたの。▼
だから、だから私は…▼
- [アウグスト]
- 英雄とは
自らの意思でなるものではなく
必要に応じて作られるもの。▼
そして今こそ、ニザヴェリルは
必要としているのではないでしょうか。
民を未来に導いてくれる英雄を。▼
- [レギン]
- ニザヴェリルが…
私を必要としている…?▼
- [アウグスト]
- それが、あなたが生かされている理由。
ノート王女もあなたに賭けたのですよ。▼
ニザヴェリルだけでなく
ヨトゥンにも光をもたらす可能性に。▼
- [レギン]
- ノート王女も…▼
- [アウグスト]
- レギン王女。
ただ強く賢くなっても
英雄として輝きを放つことはできません。▼
民がどんな役割を求めているのか。
民に必要なものはなんなのか。▼
それがわからねば
民はあなたを
英雄とは認めないでしょう。▼
- [レギン]
- そう、そうなの…。
なんとなくわかったの。▼
自分が強く賢くなるだけじゃ
ダメなんだね。▼
ニザヴェリルのみんなが
なにを望んでいるのか考えて…▼
みんなの心の支えになるような
女王にならなきゃいけないの!▼
- [アウグスト]
- ふむ。あなたの強さは
その素直さにありますな。▼
人の意見に流されるのでなく
さまざまな意見を取り込み、
成長できるところにある…▼
- [レギン]
- わかったなの!
お話を聞かせてくれてありがとう
アウグストさん!▼
これからもいろいろと
お話を聞かせてほしいの。
ニザヴェリルのためにも!▼
- (暗転)
- [アウグスト]
- リーフ王子だけでなく
この世界にはまだまだ発展途上の
英雄たちがひしめいているようだ。▼
自分は聞こえのいい正義や人の道を
説くような軍師ではない。
しかし…▼
彼らの一助になるのなら
このアウグスト…
努力は惜しむまい。▼
オードの黒騎士 ガルザス†
- [ガルザス]
- はっ! ふんっ!▼
…異界に来ても
俺のやることは変わらぬ、か。▼
……。
誰だ?
いるのだろう、そこに。▼
- [ディミトリ]
- …お前か?
血の匂いの主は…。
はぁぁぁぁっ!▼
- [ガルザス]
- ……!?▼
- [ディミトリ]
- 受けたか…。
ならばこれで死ね!▼
- [ガルザス]
- 断る…。せあっ!▼
エクラに
ヴァイス・ブレイヴの英雄同士は
傷つけ合うことはできんと聞いたが…。▼
- [ディミトリ]
- 知ったことか…!
ぜあぁぁっ!▼
…くく。英雄同士だと? 笑わせるな。
俺たちは化け物同士だろう、なあ?▼
- [ガルザス]
- ……。▼
- [ディミトリ]
- 今まで何人斬った!?
見えるぞ、お前の後ろに…
おびただしい死人の山がな。▼
- [ガルザス]
- 俺は命を奪うために…
剣を振るってきたわけではない。▼
生きるためだ!▼
- [ディミトリ]
- 血まみれの剣でよくも嘯いたものだ。
そこに大義があろうが…
同じ人殺しだ! はぁぁぁっ!▼
- [ガルザス]
- なんとでも言え。
だが、俺は…!▼
- [ディミトリ]
- ……!▼
- [ガルザス]
- ……。▼
…殺気が…消えた…?▼
- [ディミトリ]
- 全身から漂う血の匂い。
化け物同士、殺し合えるかと思ったが…
お前は「こちら側」の人間ではないな。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [ディミトリ]
- 馴れ合っている時間はない。▼
一刻も早く、あの女を殺さなければ…▼
- [ガルザス]
- ……。
異界に来ても
俺の手は血にまみれたままか。▼
聖痕が死と戦いを呼び寄せるのか。
それとも…▼
- (暗転)
- [ニュクス]
- ……▼
- [ガルザス]
- ……。▼
昨日の眼帯の男ではないようだが
誰だ?▼
- [ニュクス]
- ……。▼
声をかけようかどうか
迷っていたの。▼
私には…なんの関係も
ないことだから。▼
- [ガルザス]
- ……。▼
- [ニュクス]
- ニュクス。呪術師よ。▼
昨日、貴方を襲った
彼の言葉を借りるなら
私も化け物の一人かもしれないわね。▼
- [ガルザス]
- まじない師が俺になんの用だ。▼
- [ニュクス]
- 貴方の身体から…
強い呪いを感じるのよ。▼
身体だけではないわ。
貴方が振るう、その剣からもね。▼
- [ガルザス]
- ……。
それがどうした。▼
俺は…過去も未来も失い
残っているのは
血にまみれた、この剣のみ。▼
それを呪いと言わずに
なんと言うのだ。▼
- [ニュクス]
- 私は…
貴方の未来に興味はないわ。▼
でも、貴方を縛っている
呪いには興味がある。▼
- [ガルザス]
- …ニュクスと言ったな。
中身は…その風貌と
かけ離れているようだ。▼
- [ニュクス]
- 言ったでしょう。
私も化け物だと。▼
聞かせてもらえないかしら…
貴方が呪いを
その身に受けるに至った足取りを。▼
- [ガルザス]
- 俺の過去を知ってどうする?
今さら過去の境遇を
嘆いてみせるつもりはない。▼
- [ニュクス]
- そう。
では少し、占わせてもらうわ。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [ニュクス]
- 血…。
受け継がれて来た血。▼
人々に讃えられ
未来に受け継がれていくべき血が
貴方の中に、流れているわね。▼
- [ガルザス]
- …………。
剣聖オードの血だ。▼
- [ニュクス]
- それが…貴方が修羅の道を
歩むことになった理由かしら。▼
違うわね…。
もっと大きなきっかけ。
後悔のような、大きな波を感じる。▼
- [ガルザス]
- ……。
俺は、馬鹿な親だった。▼
- [ニュクス]
- ……。▼
- [ガルザス]
- 俺には…たった一人の娘がいた。
妻と死に別れた俺は、娘を連れ
ユグドラル大陸を旅していた。▼
だが、娘はさらわれた。
奴隷商人にな。▼
- [ニュクス]
- それが、貴方の中に垣間見えた
後悔のような、大きな波。▼
- [ガルザス]
- 俺は必死に娘を探した。
だが、手掛かりすら
得ることができなかった。▼
- [ニュクス]
- ……▼
- [ガルザス]
- 剣聖オードの聖痕を宿しながら
俺は大切なものを…
なにひとつ守れなかった。▼
いつしか剣聖の血は
傭兵として戦場で人を斬り
日々を生きていくだけの力と化した。▼
そして、戦場で人を斬るたびに
俺は死をまとい続け…
それは呪いとなってこの身を蝕んだ。▼
- [ニュクス]
- ……。
貴方の中に生じた呪いは…
誰かにかけられたものではないわ。▼
- [ガルザス]
- ……。▼
- [ニュクス]
- 貴方の呪い…
貴方自身が、自らに課している
枷にほかならない…▼
- [ガルザス]
- 俺の呪い…
俺が自ら課している枷だと?▼
- [ニュクス]
- その身に宿した血が
貴方に過酷な人生を
強いたのは間違いない。▼
でも、貴方の人生に
楔を打ち込んだ決定的なものは
娘と離れ離れになってしまったこと。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [ニュクス]
- 娘を守ることができず
その悔恨は呪いとなって
貴方を蝕み続けた。▼
貴方は自分で自分を
許すことができなかったのよ。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [ニュクス]
- さっき貴方は過去も未来も
失ったと言っていたわね。▼
- [ガルザス]
- ああ…▼
- [ニュクス]
- だけどまだ、貴方は
希望を失ってはいなかった。
違うかしら?▼
過去も未来も失った人間の目に
そんな強い光は宿らないわ。▼
- [ガルザス]
- …俺の中に残ろ小さな灯火を
希望と呼ぶのなら…▼
娘が生きているかもしれない…
生きていてほしいという、願い。▼
終わらない地獄で
俺はただひたすら…
そのことだけを願ってきた。▼
そうか。
この手が血まみれになろうとも
剣を振ることをやめなかったのは…▼
小さな灯火が…俺を…
俺の命をつなぎとめていたからか。▼
- [ニュクス]
- その希望があったからこそ…
貴方の魂は闇の中に
沈みきってはいなかった。▼
貴方は化け物ではないわ。
決してね。▼
- [ガルザス]
- ……▼
- [ニュクス]
- 私も身に覚えがあるわ。
貴方が呪いと感じていた
自らを縛る枷にね…。▼
この世界で…貴方が
未来を得られることを願っているわ。▼
- [ガルザス]
- ……。
気配が…消えた。▼
呪いの正体は…
自分が自分を縛る枷、か。▼
…空白だった時間は戻ってはこない…▼
…しかし、この血まみれの手でも
娘のためにできることがあるのなら…▼
…俺は呪いの先にある未来に
触れることができるのかも…しれんな…。▼
天馬を駆る少女 カリン†
- [フュリー]
- ちょ、ちょっと整理させてね。
私が…シレジアの王妃?
本当に?▼
- [カリン]
- はい!
王妃様は聡明で誰にでも優しく
みんなの憧れでした!▼
- [フュリー]
- セティがシレジアの王子で
私が彼の母親というのが本当なら
辻褄は合うけど…▼
ああ、ダメっ!
やっぱり頭が混乱しちゃう!▼
- [カリン]
- あ、あの…どうかなさいました?
王妃様?▼
- [フュリー]
- あのね、カリン。
今の私は王妃でもなんでもなく
ただの天馬騎士なの。▼
だから普通にフュリーと
呼んでもらえるとうれしいかな…。▼
- [カリン]
- そ、そそ、そんなっ!?
お名前で呼ぶなんて恐れ多い!▼
- [フュリー]
- いや、その…。
王妃と呼ばれるたびに
どこからか鋭い視線を感じるのよ。▼
- [シルヴィア]
- ……。▼
- [カリン]
- それじゃあ、せめて
フュリー様と呼ばせてください!▼
- [フュリー]
- そ、そうね…。
その呼び方ならなんとか…。▼
- [カリン]
- それにしても! こうして
天馬騎士として活躍されている
フュリー様にお会いできるなんて。▼
凛々しく気高く麗しい。
まさに天馬騎士の手本のような
立ち居振る舞いです。▼
- [フュリー]
- そんな大げさな…。
カリンだってシレジアを支える
天馬騎士の一人なのでしょう?▼
- [カリン]
- え、えっと…そ、それがその…
なんと申しましょうか…。▼
- [フュリー]
- ど、どうしたの?
なんだか目が泳いでいるけど。▼
- [カリン]
- 私、ペガサスに乗ってますけど
まだ正式な天馬騎士ではないんです…。▼
- [カリン]
- ここがヴァイス・ブレイヴの
みなさんがしのぎを削る訓練場。
よーしっ、私もここで…▼
フュリー様のご期待を
裏切るわけにはいきません。▼
フィー様も見ていてください。
私、必ず成長してみせますから!▼
- (暗転)
- [タニス]
- どうした? その程度でへばるとは
ベグニオン天馬騎士団の一員か!▼
- [マーシャ]
- す、すみません。まだやれます!
はぁぁぁっ!▼
- [フィオーラ]
- ファリナ、フロリーナ。
速度を落とさず両側について!▼
- [ファリナ]
- はいよ! 任せて!▼
- [フロリーナ]
- い、行くよ、ヒューイ。
遅れないでね!▼
- [カリン]
- わあ、天馬騎士がこんなに!
厳しい訓練、見事な編隊飛行。
これは刺激になりますね!▼
私も負けてられません!
ねっ、エルメス!▼
- [エルメス]
- ブルルル…▼
- [スミア]
- ふふ、エルメスと言うのですね。
気立ての良さそうな天馬。▼
- [カリン]
- ……! は、はじめまして!
私はシレジアの天馬騎士…
見習いのカリンと申します!▼
- [スミア]
- 私はクロム自警団のスミアです。
よろしくお願いしますね。▼
- [カリン]
- こちらこそ!
早く正式な騎士になって
みなさんの力になりたいんです!▼
- [スミア]
- あ、あの、私でよければ
少し…手合わせに
お付き合いしましょうか?▼
- [カリン]
- 本当ですか?
ぜひ胸をお借りしたいです!▼
- (暗転)
- [カリン]
- はぁはぁ、はぁぁっ…
ありがとうございました。▼
- [スミア]
- こちらこそ。
少しでもお役に立てたなら
うれしいです。▼
- [カリン]
- ついていくのがやっとでした。
一人前の天馬騎士の道は
まだまだ険しいです。▼
- [スミア]
- 私が天馬騎士を目指したときは
天馬すら、そばにいませんでした…。▼
すでに天馬と心を通わせている
カリンさんは、天馬騎士の才が
十分にあると思います。▼
- [カリン]
- えっ? 天馬騎士の才、ですか。
私にそれがあるといいのですが…▼
- [カリン]
- お疲れさま、エルメス。
今日の訓練も頑張ったね。▼
- [エルメス]
- ブルルル…▼
- [カリン]
- ヴァイス・ブレイヴに加わって
まだまだ力不足を感じるなぁ。▼
スミアさんは私に才能があると
言ってくれたけれど…▼
天馬騎士のお歴々を見ていると
自信がなくなっちゃう。▼
本当に私、叙勲を受けて
正式な天馬騎士になれるのかな。▼
- [エルメス]
- ブルゥゥ…▼
- [カリン]
- シレジアでは、私が未熟だったから
病に伏したフュリー様の
お力になることができなかった。▼
せめてアスク王国では…
フュリー様のお役に立ちたいの。▼
でも、私が頑張るしかないんだよね。
これは私の問題なんだから。▼
- [エルメス]
- ブルゥゥゥッ! ブルル!▼
- [カリン]
- きゃっ! エルメス!?
お、落ち着いて…!
どう! どうどうっ!▼
- [リリス]
- その子…あなたに
怒っているみたいです。▼
- [カリン]
- エルメスが…怒ってる?
ど、どうしてそのことが…▼
- [リリス]
- 私は昔から…
動物の言葉が理解できるのです。▼
- [リリス]
- 申し遅れました。
ヴァイス・ブレイヴの厩舎係を
仰せつかっているリリスと言います。▼
あなたは、シレジアのカリンさんですね?
マーニャさんやフュリーさんと同郷の…▼
- [カリン]
- は、はい。
天馬騎士見習いの
カリンと申します。▼
- [エルメス]
- ブルッ! ブルルルゥ!▼
- [カリン]
- ダメよ、エルメス。
本当にこの子、怒っているみたい…
やっぱり私が頼りない主人だからかな?▼
- [リリス]
- その逆ですよ。
あなたを信頼しているからこそ
怒っているようですね。▼
どうどう…いい子ね。
そう、いい子いい子。▼
- [エルメス]
- ブルッ…ブルルル…▼
- [カリン]
- ほっ。ようやく落ち着いてくれた。
ありがとう、リリスさん。▼
この子、男の人に触られると
不機嫌になったりするんですが
普段はおとなしい子なんです。▼
- [リリス]
- エルメスは言っています。
自分もカリンさんと
一緒に頑張りたいって。▼
- [カリン]
- え? エルメスが…?▼
- [リリス]
- カリンさんは自分の問題だから
自分が頑張るしかないと
おっしゃっていたようですが…▼
一人じゃないんです。
エルメスもカリンさんと一緒に
成長したいと言っています。▼
- [カリン]
- エルメス…。
そうか、そうだよね。▼
天馬騎士は人馬一体。
私は、エルメスと一緒に
強くならなきゃいけないんだ。▼
- [エルメス]
- ブルッ、ブルル…▼
- [カリン]
- 私、自分のことばかり考えて
エルメスの気持ちを汲み取ることを
忘れてたみたい。▼
ごめんね、エルメス。
一緒にアスク王国に来た意味を
考えなきゃいけなかったんだね。▼
- [エルメス]
- ブルルゥ…▼
- [リリス]
- カリンさんとエルメスの絆。
それこそが天馬騎士にとって
一番大切なものだと私も思います。▼
- [カリン]
- リリスさん、ありがとうございます!
私、一番大切なことを
忘れていたみたいです。▼
- [リリス]
- そう言ってくれて
エルメスもうれしそうですよ。▼
頑張ってくださいね、カリンさん。
私も応援していますから。▼
- [カリン]
- エルメス。ごめんね。
これから一緒に強くなろうね!▼
立派な天馬騎士になって
大切な人たちを
守っていけるように。▼
コメント†
Last-modified: 2022-04-13 (水) 10:31:54