会話集/章別会話
青燐の章/EP.9 再会の城塞†
オープニング†
ナレーション†
西部諸侯らを降し、内乱を鎮圧した王国軍。
彼らは皇帝直属軍の強襲を受け、陥落の危機に
瀕しているアリアンロッドへと急行する。
アリアンロッドに籠城する王国軍とセイロス
騎士団を救うべく、ディミトリらは皇帝直属
軍の圧倒的な兵力に挑むのだった。
皇帝直属軍†
- [ディミトリ]
- ……では、一度状況を確認しようか。▼
王国軍はすでに旧アランデル領を放棄し、
軍勢はアリアンロッドへ後退……▼
そのアリアンロッドも、
すでに帝国軍の包囲を受けている。▼
- [ドゥドゥー]
- ……やはり、厳しい戦いを
強いられているのですね。▼
- [ロドリグ]
- 騎士団の精鋭が入ったとはいえ、
相手は皇帝の直属軍ですからね。▼
城塞もそう簡単には落ちないでしょうが……
しばらくは膠着状態が続くはずです。▼
- [シェズ(男性)]
- 寄り道はしてられないんじゃないか?
アリアンロッドの物資だって有限なんだし。▼
- [シェズ(女性)]
- 寄り道はしてられないんじゃない?
アリアンロッドの物資だって有限なんだし。▼
- [ドゥドゥー]
- ……何の手も打たずに戦場へ赴いても、
皇帝の軍に壊滅させられる。▼
- [ディミトリ]
- ああ、与えられた時間を最大限利用し、
万全を期した戦略に出るべきだろう。▼
ここで帝国軍の補給を断ち……
エーデルガルトの軍勢を、殲滅する。▼
- [シェズ(男性)]
- ……!
つまり、ここで帝国との決着をつけると?▼
- [シェズ(女性)]
- ……!
つまり、ここで帝国との決着をつけるって?▼
- [ディミトリ]
- ああ……そのつもりだ。
千載一遇の好機を逃がすわけにはいかない。▼
城塞の内と外で、帝国軍を挟撃できれば
大軍が相手だろうと有利に戦えるはずだ。▼
- [フレン]
- ふふ、要塞には頼れるセイロス騎士団の
みなさんもいらっしゃいますものね。▼
- [アッシュ]
- それに、仮に皇帝を取り逃がしても
帝国には相当な打撃を与えられそうですね。▼
- [メルセデス]
- 何だか私、急に緊張してきちゃったわ~。
こんなところで決戦だなんて……。▼
皇帝を相手にして、
本当に勝てるのかしら~……?▼
《選択》
- [シェズ(男性)]
- ……やろう。地の利はこっちにあるんだ。
状況さえ整えれば、勝てる。▼
- [シェズ(女性)]
- ……やるわよ。地の利はこっちにあるの。
状況さえ整えれば、勝てるわ。▼
- [シェズ(男性)]
- 敵はとんでもない大軍なんだろ?
俺たちの力でどこまでやれるか……▼
- [シェズ(女性)]
- 敵はとんでもない大軍なんでしょ?
私たちの力でどこまでやれるか……▼
- [ディミトリ]
- そう心配するな。
勝つために、状況を整えていくんだ。▼
《共通》
- [ドゥドゥー]
- ……陛下、軍を進めましょう。▼
- [ディミトリ]
- ああ。……必ず勝つぞ。▼
野望の行方†
- [クロード]
- ……なるほどね。とうとう帝国と王国が
正面切ってぶつかるか。▼
これは面白い……いや、
難しい展開になってきたな。▼
- [ローレンツ]
- クロード。君はまた、ろくでもないことを
企んでいやしないだろうな。▼
先日、帝国軍を討ち払った時にも
腹に一物あるような顔をしていたが。▼
- [クロード]
- いやいや、そいつは誤解だぜ、ローレンツ。▼
俺は俺なりに、同盟領の行く末について
真剣に考えているよ。▼
- [ヒルダ]
- 心配しなくも大丈夫よー、
ローレンツくん。▼
クロードくん、何だかんだ言って
結構真面目なところがあるしー。▼
- [クロード]
- そうそう。俺も盟主として、
やるべきことは弁えているつもりさ。▼
帝国は今、同盟との戦いを控えて
西に戦力を集中させつつある。▼
この方針転換には、グロスタール伯……いや
前グロスタール伯の面従腹背によって……▼
俺たち同盟が帝国軍を撃退したことの
影響が大きいだろう。それと……▼
- [ローレンツ]
- ……王国の内情が原因か?
確かに攻め入る要因にはなるな。▼
しかし、いつまた戦況が変わるかは
わからない。油断はできないぞ。▼
王国が大敗を喫するようなことがあれば、
帝国が次にどう動くか、予想がつかない。▼
- [クロード]
- ああ……この戦いの結果は、フォドラの
趨勢を決めることになるだろう。▼
どちらが勝つかは俺の頭脳をもってしても
読み切れないが……▼
同盟としては、勝ったほうと何らかの
交渉を持つ必要が出てくる。▼
どちらが相手になってもいいように、
今から準備しておいたほうがいいな。▼
ローレンツ、恐らくお前にもいろいろと
頼むことになる。覚悟しておいてくれ。▼
- [ローレンツ]
- それが同盟のためになるというのなら、
助力は惜しまないさ。▼
- [クロード]
- いつまでも帝国と王国の間に挟まれるだけの
同盟でいるわけにはいかない。▼
フォドラの歴史を揺り動かすような存在に、
俺たちがなるんだ。▼
- →前哨基地会話へ
白銀の乙女(進軍マップ「民を襲う賊の討伐」クリア時)†
帝国 旧アランデル領
- [エーデルガルト]
- 確かに……アリアンロッドの守備力は、
相当落ちているようね。▼
- [ユーリス]
- 何だよ、皇帝陛下はまだ俺を疑ってたのか?
隠し通路の情報まで売ったってのによ。▼
- [グェンダル]
- 油断も隙もない小僧よ。お前に隠し通路の
所在を教えたつもりはなかったのだがな。▼
- [ユーリス]
- ははっ、伯爵はぺらぺら喋ってくれたぜ?
いつ、どこでとは言わねえけどなあ。▼
- [エーデルガルト]
- アリアンロッド攻略のため、ローベ家の者の
助力を得られたことは望ましいわ。▼
一度は帝国の力及ばず、
王国軍に奪取されてしまったもの。▼
- [フェルディナント]
- くっ……それはレスターの戦線で
失態を犯した私のせいだな。▼
帝国に付き従うことを選んだローベ伯の
領地を、守り切れなかったとは……。▼
- [エーデルガルト]
- だからこうして、再び取り返そうと
しているんじゃないの。▼
王国は今、内憂の対処に追われている。
この隙を逃す手はないわ。▼
- [フェルディナント]
- ああ。でなければ、同盟側の処理に回った
ヒューベルトに嫌味を山ほど言われよう。▼
- [ヘヴリング伯]
- 陛下、アリアンロッドにはセイロス騎士団が
駆けつけたとの報告があります。▼
数は少ないですが、彼らはフォドラ有数の
騎士団。防衛戦もお手の物でしょう。▼
王国軍の本隊が戻ってくる前に、
決着をつけられればよいですが……。▼
- [エーデルガルト]
- そのためにも貴方たちの活躍が重要になる。
頼んだわ、グェンダル卿、ユーリス。▼
- [グェンダル]
- ……はっ。▼
すでに攻略の準備は整っております。
隠し通路へとご案内いたしましょうぞ。▼
- [ユーリス]
- まあ、一応金は貰ってるしな……。
俺も報酬分は働いてやるよ。▼
- [フェルディナント]
- 私も汚名を返上させてもらおう。
このまま終わるわけにはいかない!▼
- (ユーリスとグェンダルの二人になる)
- [ユーリス]
- ったく……あんたも律儀だよなあ。
あんな駄目伯爵に義理立てするなんてよ。▼
わざわざ俺に高い金払ってまで、
取り戻したいもんか? ローベの家は。▼
- [グェンダル]
- その生意気な口は昔と変わらんな。
嫌ならばわしの依頼を拒めばよかったのだ。▼
- [ユーリス]
- ……伯爵は俺も手を焼く好き者だったが、
士官学校に入れてもらった恩もあるんでね。▼
借りたもんは返さねえと落ち着かねえのさ。
……それじゃ、俺様はそろそろ行くよ。▼
- (ユーリスが背を向ける)
- [グェンダル]
- ユーリス。▼
- [ユーリス]
- あ? んだよ爺さん。▼
- [グェンダル]
- ……無事を、祈っておるぞ。▼
- [ユーリス]
- ああ……。あんたもな、とは言わねえよ
良い死に場所が、見つかるといいな。▼
- (ユーリスが去る)
籠城戦(進軍マップで城塞都市アリアンロッドに進軍時)†
- [カトリーヌ]
- アンタらは西の城壁に回りな。
城内の警備はこっちで引き受ける。▼
- [王国兵]
- はっ、承知いたしました!▼
- (王国兵が去る)
- [シャミア]
- ……そうやって働いているお前を見るのも、
随分と久しぶりだ。▼
- [カトリーヌ]
- ははっ、それはこっちの台詞だよ。
アンタがセイロス騎士団を▼
抜けちまってからもう2年……。
こんなところで再会することになるとはね。▼
- [シャミア]
- 誘われたから、来ただけだ。
それで……▼
- [マイクラン]
- ……何だ。
文句があるならさっさと言え。▼
- [カトリーヌ]
- 文句なもんか。賊上がりの将って言うから
どんな奴が来るのかと身構えたが……▼
指揮は的確、戦術の理解も深い。
ちゃんとした兵の動かし方を心得ている。▼
- [シャミア]
- 賊にだって用兵に長けた奴はいる。
珍しいのは間違いないが。▼
- [マイクラン]
- フン……籠城線のやり方は、ガキの頃に
嫌ってほど叩き込まれたからな。▼
- [カトリーヌ]
- 流石はゴーティエ辺境伯の元嫡男だ。
アンタの噂は、ガキの頃何度か聞いたよ。▼
一度手合わせしたいと思ったもんだが、
まさか廃嫡されちまうとは予想外だった。▼
- [マイクラン]
- チッ……黙れ。あんなクソみたいな家、
こっちから縁を切ったようなもんだ。▼
- [シャミア]
- よく命があったな。▼
- [マイクラン]
- ……役目があるんだとよ。俺には。▼
紋章があろうとなかろうと、真っ当に働いて
身を立てられるってのを示せとかなんとか。▼
クソ甘くて虫唾が走る……
紋章持ちの王様には言われたくねえってんだ。▼
- [カトリーヌ]
- ふうん……そんなこと言ってる割には、
張り切って戦いに臨んでるじゃないか。▼
- [マイクラン]
- ……ああ、そうだよ。
誰より甘いのは他でもねえ、俺だ。▼
「過去の罪は貴公を縛り続けるが、
紋章の呪いはもう貴公を縛らない」……。▼
んなことを言われて、紋章持ちも紋章なしも
入り交じった部隊を任されちまったらよ。▼
馬鹿な話だが……悪くねえと
思っちまった自分がいるんだよ。▼
- (セイロス騎士が走ってくる)
- [セイロス騎士]
- カ、カトリーヌ様! 城内に敵軍が!
門はすべて閉ざしたはずなのですが……!▼
- [カトリーヌ]
- ここはアリアンロッドだ、アタシたちが
知らない隠し通路があってもおかしくない。▼
- [シャミア]
- ……元城主のローベ伯は戦死したんだろ?
他にも城の構造に明るい奴がいるとはな。▼
- [カトリーヌ]
- 救援が来るまでアタシたちで耐えるぞ。
入ってきた連中は撫で切りにしてやれ!▼
- [マイクラン]
- 敵の数をわかって言ってんのかよ。
はあ……いよいよツケを払う時が来たか。▼
- [シャミア]
- 将がそれでは、戦う前から負けが決まるぞ。▼
- [マイクラン]
- ンだとてめえ……いや、まあいい。
おい、生き延びてえなら少し俺の話を聞け。▼
この手の城塞ってのは、だいたい
抜け穴の場所も決まってんだよ……!▼
- (暗転)
- (画面が明るくなる。救援に来たシェズやディミトリたち)
- [ドゥドゥー]
- ……アリアンロッド内部で、
すでに戦闘が始まったそうです。▼
どうやら、城外に繋がる
隠し通路から侵入したものと……。▼
- [シェズ(男性)]
- 乱戦のほうが、
俺も戦功を上げられるってもんだ。▼
- [シェズ(女性)]
- 乱戦のほうが
私も戦功を上げられるってものよ。▼
- [ディミトリ]
- ……心強いな。皆、用意はいいか。
ここで皇帝ごと帝国に打撃を与える。▼
奮戦に期待している。
さあ、俺に続け……!▼
戦闘マップ(アリアンロッド救援戦)†
戦闘開始†
- [セイロス騎士]
- お急ぎください! 要塞内の隠し通路から
敵軍が侵入、カトリーヌ殿らが応戦中です!
- [ディミトリ]
- わかりました、救援を急ぎましょう。
……アリアンロッドは必ず守り抜かねば。
- [フェリクス]
- 隠し通路から侵入されたとあって、正門は
閉じているな。制御装置は……あれか?
城塞にある制御装置を解除し、正門を開門せよ!†
- [ロドリグ]
- 装置の周辺に兵が配されているようです。
彼らを除かないことには捜査できませんね。
- [シャミア]
- 敵に見つかるとは……ぬかった。
《帝国軍と交戦中のシャミアを発見!(CAUTION!)》
- [ディミトリ]
- あれは……シャミアさんか!
急いで救援に向かおう。
- (作戦発動可能)
《作戦発動》
→シャミアを救援し、説得せよ!
- [シャミア]
- ここが死に場所か……。
フ、寝心地は最悪だな。
- [セテス]
- かなり押されているようだ。
一刻も早く、彼女を助け出さねば……。
- [ドゥドゥー]
- ……これでいい。中に入るぞ。
- [シャミア]
- 悪いな、カトリーヌ……
もう……一緒には……
《シャミア、死亡!(Bad News)》
- [ディミトリ]
- くっ、一歩遅かったか……!
……急げ! 彼女の奮戦を無駄にするな!
- [グェンダル]
- ゴーティエの悪童……それも兄のほうか。
はっは、わしの前に立ちはだかるとは。
- [マイクラン]
- ハ、誰がゴーティエだ。俺をそう呼ぶ奴は
誰だろうとぶっ飛ばす……歯ァ食いしばれ!
- [グェンダル]
- 活きの良い若造よ。……では、参る!
《マイクラン、グェンダルと戦闘開始!(Report)》
- [シルヴァン]
- 兄上とグェンダル卿が戦い始めたって?
まあ……俺が助けに行っても喜ばないか。
- [ディミトリ]
- だが、見捨てる選択肢はないだろう?
急いで門を開け、助けに行ってやろう。
《シルヴァンが死亡》
- [ロドリグ]
- 政庁の前にグェンダル卿の部隊が?
まずいですね……救援を急がねば。
- [ディミトリ]
- 門の制御装置が近くにあったはずだ。
急いでマイクランを助けに行こう。
《共通》
→市街にある制御装置を解除し、城壁の扉を開門せよ!
シャミアを救援し、説得せよ!†
- [シャミア]
- 悪いな、カトリーヌ……
もう……一緒には……
- [ロドリグ]
- 間に合わなかったか……!
くっ、不甲斐ない限りだ……。
- [シャミア]
- 助けが来るとは……驚いたな。
なら、手を貸してもらおう。
- [フェリクス]
- 皇帝直属だけあって、多少は腕も
立つようだが……この程度、他愛もない!
- [ドゥドゥー]
- ……安全な場所を確保した。
ここはおれたちに任せて、休んでくれ。
- [シャミア]
- ああ、礼を言う。
この恩は必ず返そう。
市街にある制御装置を解除し、城壁の扉を開門せよ!†
- [シルヴァン]
- 政庁前の門を開けるためには、まずこっちの
門を開けなきゃいけないのか……面倒だな。
《シルヴァンが死亡》
- [ディミトリ]
- 流石は不落の要塞だ。門一つ開けるのに
他の門をいくつも開ける必要があるとは。
《共通》
《帝国軍、増援出撃のため開門!(Report)》
- [ロドリグ]
- くっ……! 流石は“白銀の乙女”、
どこもかしこも兵器だらけだな。
《伝令兵ら、出現!(CAUTION!)》
- [帝国兵]
- むっ……もう国王軍が現れたのか!
急ぎ本隊に応援を要請せねば……!
→伝令兵らの目標地点到達を阻止せよ!
- [シルヴァン]
- よし、これで1つだ……!
- [グェンダル]
- ふ、なかなか悪くないが……
そんなものでこの首は取れんぞ、若造!
- [マイクラン]
- ……てめえが紋章持ちなら諦めもつくが、
紋章もねえ爺に、負けてたまるかよッ!
- [グェンダル]
- ふ……わっはっは! よく吠えた!
来るがいい、マイクランよ!
伝令兵らの目標地点到達を阻止せよ!†
- [アネット]
- 止めよう! これ以上援軍が来たら、
政庁に向かうのも難しくなっちゃう!
《アネットが死亡》
- [ドゥドゥー]
- 援軍を呼ぶつもりか……。
何としても阻止すべきだ。
- [アネット]
- ど、どうしよう、
伝令を取り逃がしちゃった……!
《アネットが死亡》
- [フェリクス]
- くっ……逃したか!
敵の援軍に備えなければな……!
《共通》
《敵増援、出現!(CAUTION!)》
- [アネット]
- これなら、
援軍を呼ばれることもないよね……。
《アネットが死亡》
- [ドゥドゥー]
- ……これでいい。
援軍を呼ばれずに済んだな。
城壁にある制御装置を解除し、中央門を開門せよ!†
《ゴーティエ辺境伯、出現!(Report)》
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……間に合ったようだな。
政庁救援のため、我々も協力しよう。
- [シルヴァン]
- おっと、父上直々にお出ましか!
駄目元でも助けを求めてみるもんだ!
《シルヴァンが死亡》
- [ディミトリ]
- 辺境伯に使者を送った甲斐があったな。
彼らの手を借りながら攻略を進めよう。
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……仇の一つも討てないとはな。
あれに……何と詫びたものか……。
- [ディミトリ]
- 政庁前の門に対応する装置はもう1つ
あるはずだ。そちらも探さなくては……。
- [グェンダル]
- ……出し惜しみはできんな。
おぬしの奮闘も……ここまでよ!
- [マイクラン]
- がっ……! ハ……笑わせるなよ……
これだけ……時間を稼げば、後、は……
《マイクラン、死亡!(Bad News)》
- [グェンダル]
- ……ああ、ここまで手こずらされるとは。
見事だ、若造……いや、騎士マイクランよ。
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……もう私の子ではないが、
仇くらいは討ってやらねばなるまい。
- [シルヴァン]
- よくあの大軍勢から政庁を守ったもんだ。
兄上は……やっぱりすごい奴だったよ。
《シルヴァンが死亡》
- [ディミトリ]
- くっ……一足遅かったか。
……政庁へ急ごう。皆が救援を待っている。
《共通》
- [グェンダル]
- 総員、射撃の用意だ!
小僧共に一泡吹かせてやれ!
《帝国軍、弓砲台を起動!(CAUTION!)》
- [フェリクス]
- チッ、これではまともに進めん!
先に兵器を止めなければならんか……!
砦を制圧し、弓砲台と床罠を停止させよ!†
- [グェンダル]
- はあ、はあ……まだ諦めんとは
見上げた根性だな、カロンの小娘よ。
- [カトリーヌ]
- ……ははっ、よく言うよ。
そっちだって、もうボロボロだろ?
→グェンダルを撃破し、カトリーヌを救援せよ!
- [アッシュ]
- これで制圧完了だね!
早く仕掛けを止めてしまおう!
- [メルセデス]
- 上出来ね。
これなら罠も止まるはずよ~。
- [ドゥドゥー]
- ……これで攻撃も止まるはずだ。
- [ディミトリ]
- よし……! 皆、よくやってくれた!
後はこのまま政庁に攻め入るだけだ!
グェンダルを撃破し、カトリーヌを救援せよ!†
- [フレン]
- カトリーヌさんが……!
早く助けて差し上げなくては!
- [カトリーヌ]
- チッ、今アタシが倒れるわけには
いかないんだが……!
- [カトリーヌ]
- 悪いな、世話をかけた!
けど、おかげでどうにかなりそうだ。
- [グェンダル]
- 来たな、若造ども……!
このわしを殺せる者はいるか!
- [シルヴァン]
- あんたとは二度と会いたくなかったが……
仕方ない。兄上の仇、討たせてもらうぜ。
- [グェンダル]
- ははは……! いつぞやの生意気な
小童が、良い目をするようになった。
《グェンダルのHP75%以下》
- [グェンダル]
- 主君の仇を討つのが騎士の務め。
伯爵のため、命尽きるまで戦わん!
- [ゴーティエ辺境伯]
- 貴公のような男を討つのは惜しいが……
かといって、生かしてはおけん。
《グェンダルのHP50%以下》
- [グェンダル]
- わしはローベの騎士、命に代えても
主君の城を取り戻すまで……!
- [グェンダル]
- ふ……
良い死に場所を、得たぞ……
《カトリーヌの救援に成功!(MAIN MISSION SUCCESSFU)》
- [ロドリグ]
- ……主君を失った騎士というのは、
難儀なものですね。本当に……
- [カトリーヌ]
- 足引っ張っちまったな。
救援、感謝するよ。
《カトリーヌ、救援により操作可能!(Good News)》
《シャミア死亡時追加》
- [カトリーヌ]
- ……なに、シャミアが!?
………………。そう、か。
- [王国兵]
- 伝令! アリアンロッドの周囲に
帝国の大軍が押し寄せています!
- [フェリクス]
- おそらく皇帝はそちらだろうな……
どうする、猪!
- [ディミトリ]
- アリアンロッドを渡すわけにはいかない。
全軍、帝国本軍の迎撃に移行せよ!
《政庁前の陥落に注意せよ!(CAUTION!)》
《ユーリス、増援と共に出現!(CAUTION!)》
- [ユーリス]
- 本当に厄介な城だよな、ここは。
……おっと、こんなところに仕掛け階段が。
《ユーリス、仕掛け階段を起動!(CAUTION!)》
《ユーリス、政庁前広場に進軍開始!(CAUTION!)》
- [ディミトリ]
- また別の隠し通路を使ったのか……?
やはりここの構造に詳しい者がいるようだ。
ユーリスを撃破せよ!†
- [アネット]
- その人を早く倒しておかないと、
いろんなところから入り込まれるかも……。
《リンハルトとヘヴリング伯、増援と共に出現!(CAUTION!)》
- [ヘヴリング伯]
- アリアンロッドは重要な拠点……
戦力を割いても落とさねばならないだろう。
- [リンハルト]
- こんな場所に引っ張り出されるなんて……
遺憾だよ……。
→リンハルトとヘヴリング伯を撃破せよ
- [シルヴァン]
- 政庁を取られれば俺たちの負けだ。
周りの砦もちゃんと守らないとな……。
《シルヴァンが死亡》
- [ディミトリ]
- 政庁の陥落は何としても防がなければ……
砦の防備を固めよう。
《共通》
→政庁周囲の砦を防衛し、敵の侵攻を阻止せよ!
- [ディミトリ]
- 皆、門の閉鎖準備を整えろ。……はは、
複雑な構造だからこそできる作戦だな!
- (作戦発動可能)
《作戦発動》
- [ディミトリ]
- 今だ、門を閉ざせ。敵を誘導するぞ。
《王国軍、門を一部閉鎖し敵の侵攻を抑制!(Report)》
- [アッシュ]
- ローベ家の関係者……もしかしたら、
説得して味方にできる相手かもしれません!
《アッシュが死亡》
- [ロドリグ]
- ふむ……厄介ですね。
その者、どうにか取り込めないでしょうか。
《共通》
- (作戦発動可能)
《作戦発動》
《ユーリスを撃破し、説得せよ!(MAIN MISSION CHANGED)》
- [アッシュ]
- あっ……やっぱり、ローベ家の!
君の力を貸してほしいんだ。駄目かな。
《アッシュが死亡》
- [ディミトリ]
- ……合点がいったよ。お前の正体を
知った上で問うが、協力する気はないか?
《共通》
- [ユーリス]
- ……勝敗の見えない賭けに命まで賭けて、
部下ごとおっ死んじまうよりはマシか。
《ユーリスの説得に成功!(MAIN MISSION SUCCESSFU)》
- [ユーリス]
- いたいけな美少年に武器なんて突きつけて
いったいどうするつもりだ? なあ?
- [ユーリス]
- ふうん……案外心も動かねえもんだ。
今度こそ、殺せるような気がするよ。
- [ベルナデッタ]
- え? ええと? あの?
誰ですかああ!?
- [ハピ]
- ユリーじゃん。
ハピ、戦いたくないんだけど、やめない?
- [ユーリス]
- 俺もお前を相手にしたくはねえが……
受けた仕事はこなすのが俺の信条でね。
《ユーリスのHP50%以下》
- [ユーリス]
- あの爺……死ぬ場所が見つかるといいなとは
言ったが、いざ死なれてみると面倒臭えな。
- [ディミトリ]
- 賊徒……いや、グェンダル卿の縁者か?
それともローベ家の……まさか……。
- [ユーリス]
- クソ……ドジ踏んじまったな……
みんな……母さん、ごめん……
- [アッシュ]
- 彼、やっぱりどこかで……。
……結局、わからないままだったな。
- [ドゥドゥー]
- ……射撃の用意を整えろ。
訓練の成果を見せてやれ。
- (作戦発動可能)
《作戦発動》
- [ドゥドゥー]
- よし……放て。
《王国軍、弓砲台による射撃を開始!(Report)》
リンハルトとヘヴリング伯を撃破せよ†
- [リンハルト]
- 僕よりも対応すべき相手がいるんじゃ
ないかなあ。何でこっちに……。
- [リンハルト]
- やあ、ペトラか。
悪いけど、僕の首は手柄にしないでくれよ?
- [ペトラ]
- ならば、死ぬ前、降伏する、望みます。
わたし、手加減、できません!
- [ドロテア]
- リンくん? 貴方が戦場に立つなんて……。
私、手は抜きませんから。
- [リンハルト]
- 君がまだ戦場に立っているほうが、
僕としては疑問なんだけどね、ドロテア。
- [リンハルト]
- ベルナデッタ、ここはお互い、
出会わなかったことにしてすれ違おう。
- [ベルナデッタ]
- はい、わかりました、リンハルトさん。
……って、そんなことできませんよ!
《リンハルトのHP50%以下》
- [リンハルト]
- いや、困ったなあ。
陛下が来るまで持ちそうにない……。
- [リンハルト]
- 退かせてもらいますよ……。
まだ死にたくないので。
- [ヘヴリング伯]
- 帝国の内務卿ヴァルデマー=ファン=
ヘヴリングだ。少し事情があって参陣した。
《ヘヴリング伯のHP50%以下》
- [ヘヴリング伯]
- ……これ以上傷を負っては、
ろくな働きができないか。
- [ヘヴリング伯]
- 無理をしても良いことはない。
戦場を離脱する……!
- リンハルトとヘヴリング伯を両方撃破
《政庁周囲の砦が陥落していない》
- [シルヴァン]
- よし、上々だな!
上手くいって一安心だ。
《共通》
- [ディミトリ]
- よし、先遣部隊の指揮官は排除できた。
問題はエーデルガルトのほうだが……
- [エーデルガルト]
- 今こそ王国軍を殲滅し、アリアンロッドを
獲るわ! 進みなさい!
- [フェルディナント]
- この戦いが西部戦線の趨勢を決める!
我ら帝国の誇りを見せる時だ!
《エーデルガルトとフェルディナント、増援と共に出現!(CAUTION!)》
《エーデルガルトら、政庁前広場へ進軍開始!(CAUTION!)》
→エーデルガルトを撃破し、アリアンロッドを守り抜け!
- [ディミトリ]
- ここで彼女を討てば、戦いは終わる。
皆、奮起せよ! 帝国との決戦の時だ!
- [フェルディナント]
- エーデルガルトに後れを取るわけには
いかない。いざ、前進だ!
《フェルディナントら、政庁前広場へ進軍開始!(CAUTION!)》
→フェルディナントを撃破せよ!
政庁周囲の砦を防衛し、敵の侵攻を阻止せよ!†
- [イングリット]
- まずいわ、防衛戦を突破された……!
早く押し返さなければ!
- [フェリクス]
- おい、あの砦が落ちれば負けだぞ。
このまま放っておく気か?
- [ゴーティエ辺境伯]
- あの砦は要地……
落とすわけにはいかんな。
- [ディミトリ]
- しまった、防ぎ切れなかったか……。
……敗北を認めるしかなさそうだ。
フェルディナントを撃破せよ!†
- [ドゥドゥー]
- む……動き出したか。
油断はできん……急ぎ撃破しなければ。
- [フェルディナント]
- この戦いが終われば、言われるだろう……
アドラステアにフェルディナントありと!
- [フェルディナント]
- 君がこうしてここにいるということは、
ブリギットを敵と見ねばならないのだな。
- [ペトラ]
- はい、フェルディナント。様々、気遣い、
もらう、でした。申し訳、ないです。
- [ドロテア]
- あら、フェルくん。
相変わらず凛々しい佇まいですねえ。
- [フェルディナント]
- 無用な挑発はよしてくれ、ドロテア。
……残念だよ。
- [フェルディナント]
- ベルナデッタ!? 驚いたな。
まさか君が敵軍の将になっているとは。
- [ベルナデッタ]
- ベルだって驚いてます……!
フェルディナントさん、許してえ!
- [フェルディナント]
- 悔しいが、ここは命を惜しもう。
いつかこの借り、返させてもらう……!
《フェルディナント、撤退!(Report)》
- [フェリクス]
- ……逃したか。奴のような骨のある者は
ここで討ち取っておきたかったが……。
エーデルガルトを撃破し、アリアンロッドを守り抜け!†
エーデルガルトが市街・正門北通りを制圧
- [エーデルガルト]
- まだ目標は先よ。
止まらずに進み続けなさい!
- [エーデルガルト]
- 政庁は目の前よ。
今こそ我らの力を示しましょう!
- [フェリクス]
- くっ、ぬかった……!
このままでは政庁が落ちかねんぞ!
- [シェズ(男性)]
- 皇帝自ら……!
だったら、ここで俺が討ってやる!
- [シェズ(女性)]
- 皇帝自ら……!
だったら、ここで私が討ってみせるわ!
- [エーデルガルト]
- もうあなたと言葉を交わす必要もないわ。
ここで決着をつけましょう!
- [ディミトリ]
- ……そうだな。
終わりにしよう、エーデルガルト。
- [エーデルガルト]
- 久しぶりね……今からでも遅くはないわ。
帝国に戻る気はないかしら?
- [ペトラ]
- 本意、違う、しかし、二度、裏切る、
できません。ブリギット、王の矜持として!
- [ドロテア]
- エーデルちゃん……言い訳はしないわ。
私は負けて降ったの。だから……
- [エーデルガルト]
- それ以上は言わないで。
私が貴方を、再び降してみせるわ。
- [ベルナデッタ]
- ぎえ!? へ、へ、陛下としてはあ……
ご機嫌よろしくいらっしゃって……
- [エーデルガルト]
- 落ち着きなさい、ベルナデッタ。
それでは武器を取り落としてしまうわよ。
《エーデルガルトのHP75%以下》
- [エーデルガルト]
- この程度で私は止まっていられない!
- [ディミトリ]
- ようやく回ってきた好機だ。
これを無駄にするわけにはいかない……!
《エーデルガルトのHP50%以下》
- [エーデルガルト]
- ……無理はできないわ。
引導を渡せないならば、退くことも……。
- [ディミトリ]
- 悪いが……逃がすわけにはいかないな。
問い質さなければならないことがある。
ムービー「異形の力」†
(ディミトリがエーデルガルトの盾を槍で弾き飛ばす)
(ディミトリがアラドヴァルを構えるアップ)
- [エーデルガルト]
- 今回は、こちらの負けのようね
(エーデルガルトのアップ)
- [エーデルガルト]
- ……今は、退くわ
(後ずさりするエーデルガルト)
- [ディミトリ]
- っ……逃がさん!
(ディミトリが走り出す)
(後ずさりして逃げようとするエーデルガルトとアラドヴァルを構えて追うディミトリ)
- [タレス]
- そう……おぬしはここで終わりだ
(エーデルガルトが振り向く)
(紫の炎のような光がディミトリとエーデルガルトの間の床から現れる)
(ディミトリが腕で顔を抑えた後驚いた表情になる)
(膝をついたエーデルガルトの先に現れたタレス)
- [エーデルガルト]
- タレス……!
- [タレス]
- 久しいな、エーデルガルトよ
(タレスのアップ)
(立ち上がるエーデルガルト)
- [エーデルガルト]
- ……まさか、貴方が王国に与するとはね
- [ディミトリ]
- ……何の話だ
- [エーデルガルト]
- 違ったかしら?
でも、そうね
(ディミトリの横顔のアップ)
- [エーデルガルト]
- ディミトリが、父親の仇と手を組むはずもなかったわ
(ディミトリが目を見開く)
(叫びながらエーデルガルトがタレスに突進する)
(何度かタレスを斧で叩く)
(タレスが紫の光を集めた手でエーデルガルトの腹を殴って吹き飛ばす)
(タレスが紫の光球を放って追撃しようとする)
(ディミトリがアラドヴァルで光球を弾き飛ばす)
- [ディミトリ]
- 父の仇だと……
そう言ったな、エーデルガルト
後で詳しく話してもらう
……それまで、勝手に死なれては困る
(ディミトリが走り出す)
(踏み込んだディミトリの足が床の石材を破壊する)
(ディミトリがタレスに飛びかかる)
(タレスが瞬間移動して攻撃を避ける)
(ディミトリは床を滑って勢いを殺して停止し後ろを振り返る)
(タレスがエーデルガルトの背後に移動している)
(タレスが獣の紋章石をエーデルガルトに投げる)
(獣の紋章が光り、エーデルガルトが紫のもやに包まれる)
(暴風が発生し、石の破片などが飛ばされる)
(ディミトリが顔を腕で覆いながらもやの中心に手を伸ばす)
(もやの勢いが激しくなり他に何も見えなくなる)
- [シェズ(男性)]
- ……ディミトリ!
- [シェズ(女性)]
- ……ディミトリ!
- (暗転)
(戦う帝国兵と教団兵たち)
(帝国兵が顔を上げる)
(教団兵が振り向く)
(兵たちが赤い光に照らされる)
(遠くから火球がいくつも飛んでくる)
(所属に関係なく兵たちがまとめて火球に吹き飛ばれていく)
(馬に乗った王国将が映る)
- [王国将]
- 何だ……あれは……
(覇骸*1になったエーデルガルトが映る)
(覇骸の顔がアップになる。顔に黒い筋がいくつも浮かび上がり、目が赤く光っている。)
- (暗転)
(燃えるアリアンロッドの中をシェズとシェズに支えられたディミトリが歩いている)
(ディミトリのアップ)
- [ディミトリ]
- よせ……
俺は、まだ……
(シェズのアップ)
- [シェズ(男性)]
- 駄目だ
お前を死なせるわけにはいかない
- [シェズ(女性)]
- 駄目
あなたを死なせるわけにはいかない
(シェズに支えられながらたどたどしく歩くディミトリ)
(シェズに目線を向けた後、前を向くディミトリ)
(シェズがディミトリの方に目線を向ける)
- [シェズ(男性)]
- ……約束しただろ
- [シェズ(女性)]
- ……約束したでしょ
(燃える街を共に歩くディミトリとシェズの後ろ姿)
- [シェズ(男性)]
- 共に歩むと
- [シェズ(女性)]
- 共に歩むと
クリア後†
一時撤退†
- [王国兵]
- ……陛下、帝国軍が撤退した模様です!
あの怪物も忽然と消えたとのこと……。▼
- [ディミトリ]
- ……そうか。▼
エーデルガルトがああなっては、
最早そうするしかあるまい……。▼
- [ドゥドゥー]
- 陛下、やはり急ぎ手当を……
座って休まねば傷に障ります。▼
- [ディミトリ]
- ……心配は要らない。▼
それよりも、帝国軍が退いた今が好機だ。
直ちにアリアンロッドを確保せよ。▼
- [王国兵]
- はっ、承知いたしました!▼
- (王国兵が一礼して去る)
- [ディミトリ]
- 父親の仇……エーデルガルトは
「タレス」と呼んでいたな……。▼
- [シェズ(男性)]
- なあ……ディミトリ。
俺はあいつをチラッと見ただけだが……▼
やっぱりあの力、覚えがある。
トマシュと……俺と、同じものじゃないか?▼
俺の力は、いったい何なんだ?
あいつらと俺に、何の関係が……?▼
- [シェズ(女性)]
- ねえ……ディミトリ。
私はあいつをチラッと見ただけだけど……▼
やっぱりあの力、覚えがあるの。
トマシュと……私と、同じものじゃない?▼
私の力は、いったい何?
彼らと私に、何の関係が……?▼
- (シェズがうつむく)
- [ラルヴァ]
- シェズ……。▼
- [ディミトリ]
- ………………。
俺の考えは、2年前から変わらない。▼
お前の力の正体が何だろうと、
俺は、他でもないお前自身を信じている。▼
そう言ってやることしかできないのが
不甲斐ない限りだな。……すまない。▼
だが、その力がトマシュ殿やタレスと
同じものであるというなら……▼
お前の力の正体も、俺の求める真実も、
探って行きつく先は……同じだと思う。▼
- [シェズ(男性)]
- どういうことだ?▼
- [シェズ(女性)]
- どういうこと?▼
- [ディミトリ]
- エーデルガルトは、タレスこそが
俺の父の仇だと言っていた。▼
敵の言葉を鵜呑みにすべきではない。
だが、もし仮に奴が仇だとするならば……▼
それは西部諸侯でも帝国でもない、別の
勢力が、背後で蠢いているということだ。▼
コルネリアがタレスの仲間だと仮定すれば
奴の曖昧な態度にも説明がつく。▼
だから、俺はその正体を……▼
- [フェリクス]
- 阿呆。お前はまた間違えるのか。▼
復讐をお前だけのものにするな。
真実を暴きたいのは、俺とて同じだ。▼
- (ディミトリを見上げるフェリクスの後ろでイングリットが何度か頷く)
- [イングリット]
- 私も……知らねばなりません。
自分の過去と向き合うためにも。▼
- [アネット]
- あたしも。父さんに、
本当のことを教えてあげたいしね。▼
- [シェズ(男性)]
- お前らと同じ過去は
共有できないが……▼
自分の正体を……真実を知りたいって
思いはきっと同じだと思う。▼
- [シェズ(女性)]
- あなたたちと同じ過去は
共有できないけど……▼
自分の正体を……真実を知りたいって
思いはきっと同じだと思うの。▼
- [ディミトリ]
- ……そうだな。すまなかった。
とにかく、今は……ッ。▼
- (ディミトリが呻いてうつむき、ドゥドゥーとフェリクスがディミトリの方を見る)
- [フェリクス]
- ディミトリ。▼
- [ディミトリ]
- ……城塞の攻防では勝ちを拾ったが、
こちらも有能な将兵を数多く失った。▼
俺も……しばらくは槍を振るえまい。
城塞の制圧が済み次第……王都に戻ろう。▼
- (ディミトリが一人になる)
- [ディミトリ]
- ……エーデルガルト。▼
- (ディミトリも去る)
宰相の帰還†
- [???]
- ……それはまことの話か?▼
- [???]
- そうだ。これからは貴様が、
皇帝に代わって帝国を差配するがよい。▼
貴様が表舞台に舞い戻ることを阻む者は
最早、誰もおらぬのだからな。▼
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
- [???]
- おお、陛下もこの私が必要だと!▼
- [???]
- 皇帝はアリアンロッドの戦闘で傷を負い、
今は言葉も満足に話せぬ。▼
苦境にある帝国を救うのは、
貴様の望む役目であろう?▼
- [???]
- うむ……そのとおりだとも。
この苦境を打破し……▼
王国や同盟をも打ち倒して、
フォドラ全土を統一する。▼
どの皇帝も成し得なかった、帝国の積年の
夢を叶えるのは私しかおるまい。▼
- [エーギル公]
- このルートヴィヒ=フォン=エーギルこそが
帝国を救うのだ!▼
- [???]
- ……ふ。▼
我らは闇の底より、貴様を助けよう。
貴様が再び躓き転ぶその時まで……。▼
暗転の刻†
王国軍は皇帝直属軍を撃退、アリアンロッド
の防衛に成功した。
この勝利は、西部戦線におけるファーガスの
優位を決定づけるものとなる。
皇帝は帝都アンヴァルに撤退。彼女の負傷
を機に、更迭されていたエーギル公が摂政と
して政務に復帰する。しかしその施政の悪辣
さに、帝国の人々は反感を募らせていく。
コメント†