会話集/章別会話
序章/EP.3 急変の王都†
オープニング†
ナレーション†
ガルグ=マク大修道院の書庫番トマシュは、
にわかに姿を変じると逃亡。セイロス騎士団
の必死の捜索も実らず行方をくらませた。
ディミトリはこの騒動に深く関与することは
せず、ガルグ=マクで事態の推移を見守って
いたが、そこへファーガス神聖王国の王都
フェルディアから急報が届けられる。
誘い:青獅子の学級†
- [ラルヴァ]
- トマシュの逃亡劇は、
思わぬ結果になったね。▼
騎士団の前で「変身」の力を使い、
いとも容易くあの場を逃れて見せるとは。▼
- [シェズ(男性)]
- 変身、か……。▼
- [シェズ(女性)]
- 変身、か……。▼
- [ラルヴァ]
- 言いたいことがあったら言うべきだよ。
『自分の……僕の力と似ていた』とか。▼
《選択》
- [シェズ(男性)]
- そうだ。
ラルヴァ……お前のくれた力と同じだぞ。▼
お前はトマシュの仲間なのか?
この力は……何なんだ?▼
- [シェズ(女性)]
- そうよ。ラルヴァ……
あなたのくれた力と同じじゃない。▼
あなたはトマシュの仲間なの?
この力は……何なのよ。▼
- [ラルヴァ]
- 僕の知る限り、僕に仲間はいない。
いるのは……運命共同体である君だけだ。▼
しかし、あれを目の当たりにした今では、
同じ力を持つ者の存在も否定できないな。▼
- [シェズ(男性)]
- ………………。▼
- [シェズ(女性)]
- ………………。▼
- [ラルヴァ]
- 何も言ってくれないのか?
でも、そうだな……。▼
あれを目の当たりにした今では、
同じ力を持つ者の存在も否定できないな。▼
《共通》
- [シェズ(男性)]
- トマシュの様子は、皆が知った。
俺と関連づける奴だっているだろ。▼
教団が何も言ってこないってことは
そこは黙ってくれてるみたいだが。▼
- [シェズ(女性)]
- トマシュの様子は、皆が知ったわ。
私と関連づける人だっているでしょ。▼
教団が何も言ってこないってことは
そこは黙ってくれてるみたいだけどね。▼
- [ラルヴァ]
- そうだね。君の学級の面々は、
君を信頼してくれているようだ。▼
君としては……
おっと、誰か来たみたいだね。▼
- (暗転)
- (画面が明るくなる。ディミトリがやってくる)
- [ディミトリ]
- シェズ。
ここにいたんだな。▼
- [シェズ(男性)]
- どうした?▼
- [シェズ(女性)]
- どうしたの?▼
- [ディミトリ]
- ……いや。ただ、先日の事件もあったし
きっと不安だろうなと思って。▼
《選択》
- [シェズ(男性)]
- 悩んでも仕方ないのはわかってるが、
不安じゃないと言えば嘘になるな。▼
- [シェズ(女性)]
- 悩んでも仕方ないのはわかってるけど、
不安じゃないと言えば嘘になるわね。▼
- [シェズ(男性)]
- 別に不安ってわけじゃないが……▼
- [シェズ(女性)]
- 別に不安ってわけじゃないけど……▼
《共通》
- [シェズ(男性)]
- もしこの力の正体が悪いものなら、
困りそうだなと思ってな。▼
- [シェズ(女性)]
- もしこの力の正体が悪いものなら、
困りそうだと思ってね。▼
- [ディミトリ]
- そうだよな……。
その、上手く言えないんだが……。▼
力は力に過ぎない。
その良し悪しは振るう者の心次第で変わる。▼
俺にも人並み外れた怪力が備わっているが、
それは誰かを守る力だと……信じている。▼
お前は、その力で俺たちを救ってくれた。
きっと悪いものではないと、俺は思うよ。▼
- [シェズ(男性)]
- はは……気を遣わせちまったな。
でも、ありがとう。▼
- [シェズ(女性)]
- ふふ……気を遣わせちゃったわね。
でも、ありがとう。▼
- [ディミトリ]
- いや、俺こそ立ち入ったことを……▼
- [修道士]
- ディミトリ殿、探したぞ。
大司教猊下がお呼びだ。▼
フラルダリウス公がいらしているとか……
至急謁見の間に来るように、と。▼
- [ディミトリ]
- ロドリグが……? すぐに向かいます。
シェズ、話はまたあとで。▼
動乱の予感†
- [フェリクス]
- ……おい待て。
それはどういうことだ?▼
- [ディミトリ]
- 俺も先程聞いたばかりで
まだ詳細は把握していないんだが……。▼
とにかく、伯父上が王都を掌握し
フラルダリウス家に宣戦したのは確かだ。▼
動向から推察する限り、徹底的に
フラルダリウス家を潰すつもりのようだな。▼
- [シェズ(男性)]
- 待ってくれ。フラルダリウス家ってのは
フェリクスの家じゃないか?▼
ファーガスの重鎮なんだろ?
それを何で王家が潰そうとするんだ。▼
- [シェズ(女性)]
- 待って。フラルダリウス家っていうのは
フェリクスの家のことよね?▼
ファーガスの重鎮なんでしょ?
それを何で王家が潰そうとするの?▼
- [ディミトリ]
- 大方、俺の王位継承を支持する
フラルダリウス家を排除したいのだろう。▼
- [イングリット]
- それにしても、大公殿下はなぜ
今になって兵を起こしたのでしょう……。▼
- [シルヴァン]
- きっかけはわからないな。とにかく殿下の
即位前に事を起こしたかったんだろうけど。▼
- [ディミトリ]
- 伯父上は、フラルダリウス家が
俺を傀儡にして操るつもりだと主張し……▼
公爵家から俺を救い出すという名目で
西部の諸侯に檄文を発したそうだ。▼
- [フェリクス]
- チッ……何が悲しくてフラルダリウスが
こんな暴れ猪の手綱を取らねばならん。▼
- [ディミトリ]
- それを俺に聞くな……。
あくまで建前だろう。▼
- [アネット]
- あの、王都が掌握されたって話ですけど
今はどうなってるんでしょうか?▼
- [メルセデス]
- 心配よねえ……。王都の人たちに
何か被害が出ていなければいいけれど。▼
- [ディミトリ]
- まだ何かを起こせる状態ではないだろう。
起こるとすれば、それは俺を除いたあとだ。▼
- [シルヴァン]
- まあ摂政としては良い話を聞きませんし、
放っとくわけにもいかなそうですけどね。▼
- [ディミトリ]
- ……そうだな。
俺は……伯父上に味方するつもりはない。▼
ただこうなった以上、ファーガスには
戻らざるを得まい。ドゥドゥー、供を頼む。▼
- [ドゥドゥー]
- は……承知しました。▼
- [ディミトリ]
- フェリクス、お前にもすぐ話が行くはずだ。
今はロドリグの判断を待て。▼
- [アッシュ]
- ………………。▼
- [ドゥドゥー]
- ……どうした、アッシュ。▼
- [アッシュ]
- あ、ああ、いや……。ロナート様は昔、
大公殿下の従者を務められていたから……。▼
- [ディミトリ]
- ロナート卿は情に厚い方だ。
伯父上につく可能性も皆無とは言えまい。▼
……いや、ロナート卿だけではないな。
現状、誰がどの勢力につくかもわからない。▼
軽々に振る舞いを決めるようなことはせず
アッシュも皆も、落ち着いて過ごしてくれ。▼
王都へ†
- [ディミトリ]
- 騎士団を派遣していただけると聞きました。
ありがたいのですが……よいのですか?▼
- [レア]
- ええ。我々セイロス聖教会としても
此度の事態は看過できないと判断しました。▼
- [セテス]
- だが心苦しいことに、今は騎士団の一部は
出払っているのだ。数日前から別件でな。▼
貸与できる兵力は僅かにはなるが、
その分、腕利きの部隊を派遣しよう。▼
- [ディミトリ]
- 私に縁のある人間……ああ、なるほど。
それは何より心強いです。▼
- [レア]
- ファーガスは、その建国当初から聖教会が
我が子のように見守り続けてきた国。▼
それを揺るがす危機とあらば
私たちも手を貸さぬわけにはいきません。▼
- [ディミトリ]
- ……4年前、父が身罷った際にも
教団からは多大なご助力を賜りました。▼
この恩は……いずれお返しします。▼
- [レア]
- それからもう一つ、
これは教団からの提案ですが……▼
- (暗転)
- (画面が明るくなる。教室で級友に囲まれるディミトリ)
- [イングリット]
- ……なるほど。
それで、私たちも同行するように、と。▼
- [ディミトリ]
- ああ、今回はイエリッツァ先生ではなく、
セイロス騎士の方々が同行してくれる。▼
- [メルセデス]
- う~ん、私はかまわないけれど……
アンやアッシュは大丈夫なの?▼
- [アネット]
- うん……あたしも一緒に行きたいけど、
伯父さんの立場を考えると、ちょっと。▼
ドミニク領の周りには、リュファス様を
支持してる家も多いから……▼
あたしが殿下についていったら、
周りの家との関係も悪くなっちゃいそうで。▼
- [アッシュ]
- 僕は……殿下と一緒に行きます。
ロナート様のことは気になるけれど……▼
あの方なら、自分が正しいと
思ったことをしろと仰るだろうから。▼
- [ディミトリ]
- すまないな、難しい選択を強いて。
シェズ、お前はどうする?▼
《選択》
- [シェズ(男性)]
- 俺も行く。士官学校で過ごして思ったが、
実践のほうが性に合ってる気がするんだ。▼
- [シェズ(女性)]
- 私も行く。士官学校で過ごして思ったけど、
実践のほうが性に合ってる気がするのよね。▼
- [シェズ(男性)]
- あまり気は進まないな。だが、
士官学校に居残っても仕方ないし……▼
- [シェズ(女性)]
- あまり気は進まないわね。けど、
士官学校に居残っても仕方ないし……▼
《共通》
- [シェズ(男性)]
- それに、俺の力が役に立つかもしれない。
力は振るう者の心次第、だろ?▼
- [シェズ(女性)]
- それに、私の力が役に立つかもしれない。
力は振るう者の心次第、でしょ?▼
- [ディミトリ]
- ……ありがとう。▼
- [ラルヴァ]
- 君はどんな揉め事にも首を突っ込むね。
だからすぐ僕の導きが必要になるんだよ。▼
とはいえ今回は実質、他に選択肢もない。
思うまま、存分に力を振るうといい。▼
- [ディミトリ]
- 詳しいことは、追って伝える。
それぞれ出立の用意を済ませておいてくれ。▼
- →簡易拠点会話へ
フェルディアの妖婦†
- (手紙)
- [ディミトリ(手紙)*1]
- 「……フラルダリウス領に攻め入った兵の
大部分が公爵によって掃討されました。」▼
「このままでは王領内……そして
王都での衝突は避けられないでしょう。」▼
「今や伯父上は私にとって唯一の肉親。
対話に臨んでくださることを願います……」▼
- (手紙を破る音)
王都フェルディア 王城・玉座の魔
- [リュファス]
- ……だ、そうだ。実にくだらない。
聞こえは良いが、要は脅迫だよ。▼
- [コルネリア]
- 大事な甥御からのお手紙でしょう?
よろしいのですか、リュファス様。▼
- [リュファス]
- 向こうも返事があるとは思っていまい。
どのみち、あれは私を殺す気だろう。▼
- [コルネリア]
- ふふ……リュファス様は余程、
ディミトリ殿下を恐れているのですわね。▼
やはり4年前のダスカーで……
あるいは2年前の、反乱鎮圧の折に……▼
きちんと、殺しておくべきでしたわ。▼
- [リュファス]
- 獅子の子は幼くとも獅子だ。
下手な謀略では殺せぬと、私も学んだよ。▼
コルネリア……私は、
あの化け物どもの目が恐ろしくて堪らない。▼
獰猛な獣が、なぜ人と分り合えぬのかと
本気で悲しむ素振りを見せるのだから……▼
……心の底から気味が悪い。▼
- [コルネリア]
- ふ……ええ、そうでしょうとも。
そのお気持ちは、私にもよくわかります。▼
- [リュファス]
- 弟を殺した日から、いつも同じ夢を見る。
獅子が私の首を食い千切る夢だ。▼
- [コルネリア]
- あら、それはいけませんわね。
復讐を恐れていては、疲弊するだけですわ。▼
あなたこそファーガスの王に相応しい。
それだけの力が今のあなたにはあるのです。▼
王国随一の精強さを誇る王家の兵が……。
そして他でもない、この私が。▼
何も憂うことはありませんわ。
今はただお休みください、我が君。▼
- [リュファス]
- ……私はただ、疲れたのだよ。
恐怖にも、己自身にも……何もかもにな。▼
- (暗転)
- (画面が明るくなる。謎の兵と話すコルネリア)
王都フェルディア 王城某所
- [コルネリア]
- ……それで、タレスの奴は
いつになったら知らせを寄越す気だ?▼
- [謎の兵]
- まだ、帝都で動乱の兆しありとしか……
何か変事が起きているのやもしれません。▼
- [コルネリア]
- チッ……のろまの爺を待っていたら
あっという間に千年経っちまう。▼
大至急西部諸侯の兵をまとめて、
迎撃の用意を整えておきな。▼
- [謎の兵]
- はっ。
御意のままに、クレオブロス様……▼
王都動乱†
王都フェルディア 城外
- [ギルベルト]
- 斥候によれば、敵は王都市街に兵を配し
我々を待ち構えている模様です。▼
- [ロドリグ]
- ふむ、城下の民を盾にするつもりですね。
これはなかなか趣味が悪い。▼
- [ディミトリ]
- ……やはり市街戦は避けられないか。
よく考えて作戦を練る必要があるな。▼
ここで民に犠牲を出しては本末転倒だ。
兵は、慎重かつ迅速に動かさねばなるまい。▼
……ドゥドゥー。
伯父上から、返答はあったか?▼
- [ドゥドゥー]
- いえ、今のところは何も。▼
- [ディミトリ]
- そうか。……そうだろうな。▼
- [ギルベルト]
- 殿下……リュファス様を、討てますか。▼
- [ディミトリ]
- ……それが、俺の務めだからな。▼
- (青獅子の生徒たちがやってくる)
- [イングリット]
- 殿下、こちらの用意は整いました。▼
- [メルセデス]
- きっと王都の人たちも待ってるわ~。
早く行きましょう、ディミトリ。▼
- [ディミトリ]
- ああ……わかった。▼
- [フェリクス]
- チッ……葬式にでも行くような表情だな。
総大将が辛気臭い顔をしてどうする。▼
- [ディミトリ]
- そう見えたならすまない。
少し、考え事をしていただけだ。▼
……さあ、最後の軍議を始めよう。▼
- (ディミトリとシェズ以外が去る)
- [シェズ(男性)]
- 大丈夫か、顔色が悪いぞ。
肉親と戦うのがつらいのか?▼
- [シェズ(女性)]
- 大丈夫? 顔色が悪いわよ。
肉親と戦うのはつらい?▼
- [ディミトリ]
- 心配は無用だ。薄々想像はしていたからな。
いずれ伯父上と戦うことになる、と。▼
- [シェズ(男性)]
- じゃあ、何が問題なんだ?▼
- [シェズ(女性)]
- じゃあ、何が問題なの?▼
- [ディミトリ]
- ……いざ王都が戦場になると思うと
自分の行動が正しいのか、わからなくて。▼
ありがたいことに、王都に暮らす民の多くは
歴代の王を支持してきてくれた。▼
それは俺の父ランベールをはじめ、国王が
王都の平穏を保ち、守り続けてきたからだ。▼
だが伯父上が国政の実権を握り、
民は放埒な統治に苦しむことになった。▼
人々には、早く王位を継げと求められた。
正統な王ならば悪政を正せるはずだ、と。▼
- [シェズ(男性)]
- わからないな。
無理にでも即位しちまえばよかっただろ。▼
- [シェズ(女性)]
- わからないわね。
無理にでも即位しちゃえばよかったんじゃ。▼
- [ディミトリ]
- それは国を二分した内乱に繋がる。
今回、そうなりかけているようにな。▼
かと言って伯父上の即位を認めれば、
きっと王都の民は反乱を起こすだろう。▼
反乱を防ぐには、王都を攻めて
伯父上を討つしかないが……▼
それは同時に父祖が守ろうとしてきた
民の平穏を乱すことを意味する。▼
- [シェズ(男性)]
- どっちにしろ平穏が乱れるなら、
躊躇ってたって意味ないだろ?▼
なら、戦わない理由なんてない。
割り切ったらいいさ、ディミトリ。▼
- [シェズ(女性)]
- どっちにしろ平穏が乱れるなら、
躊躇ってたって意味ないでしょ?▼
なら、戦わない理由なんてないわ。
割り切れる? ディミトリ。▼
- [ディミトリ]
- ……そうだな、すまない。
こうして逐一思い悩むのは、俺の悪癖だ。▼
折角、皆が力を貸してくれているんだ。
笑って見せなければな。……さあ、行こう。▼
戦闘マップ(フェルディア動乱)†
戦闘開始†
- [イングリット]
- やはり城下の兵が領民を盾に……。
言語道断ですね……!
- [ディミトリ]
- ……先に城下の安全を確保する。
伯父上を……討つのは、その後だ。
まずは王都外縁の敵兵を掃討する。
さあ、進軍開始だ!
王都外縁部の砦を制圧せよ!†
- [シルヴァン]
- ここは二手に分かれて進んだほうが
手っ取り早く片づきそうですね。
- [大公兵]
- き、来たぞ! 守りを固めろ!
- [フェリクス]
- 歯応えのない……。
さっさと次に行くぞ!
- 砦を全て制圧
《王都外縁部の砦の制圧に成功!(MAIN MISSION SUCCESSFUL)》
- [ディミトリ]
- 無事に制圧が完了したな。
これで背後を突かれることもない……。
門を開け! これより城下の制圧に移る!
民衆に危害を及ばさぬよう、慎重を期せ!
《城壁の門、開門!(Good News)》
城下町の大公軍を撃破せよ!†
- [ドゥドゥー]
- ……フェルディアの街は広大です。
手分けして制圧に当たるべきかと。
- [シェズ(男性)]
- [シェズ(女性)]
- そういえば、正門が封鎖されたままよね。
開放すれば援軍を呼び込めるんじゃない?
- [シルヴァン]
- 流石、そいつは良い案だ。
何かあった時の退路としても使えるしな。
→砦を制圧し城下町の正門を開門せよ!
- [リュファス]
- ……ふ、勇猛なことだ。
やはりあの男の息子だな。
- [メルセデス]
- 王都の人たちを戦いに巻き込むなんて……
早く決着をつけなくっちゃ。
- [フェリクス]
- フン、イーハの将はこの程度か?
もう少しやるものだと思っていたが。
- [大公軍将]
- 大公殿下……
も、申し訳、ありません……
- [ディミトリ]
- ………………。
- [コルネリア]
- ふふ、敵もなかなかやりますわねえ……。
クレイマン子爵、対処に向かいなさい。
《クレイマン子爵ら、出現!(CAUTION!)》
- [クレイマン子爵]
- 任せてくれたまえ、コルネリア。
傀儡となった殿下を我らでお救いするのだ!
《大公軍、増援出現のため開門!(CAUTION!)》
《クレイマン子爵ら、城下町へ進軍開始!(CAUTION!)》
→クレイマン子爵らを撃破せよ!
砦を制圧し城下町の正門を開門せよ!†
- [シルヴァン]
- よし、開門だ! ……なんて、
こういう号令をかけるのは殿下の仕事か?
《城下町の正門の開門に成功!(SIDE MISSION)》
《取り残されていた兵士たち、砦の制圧により救出!(Good News)》
- [王国将]
- 殿下! ああ、ご無事でしたか!
我々家中騎士の力が及ばず、このような……
- [ディミトリ]
- お前たちが責任を感じることではない。
……手を貸してくれ。王都を取り戻す。
《救出した兵士たち、王国軍に協力開始!(Good News)》
クレイマン子爵らを撃破せよ!†
- [フェリクス]
- チッ、鬱陶しい……!
挟撃されるまえに片づけるぞ!
- [ロドリグ]
- 殿下、ここは再度兵を分けて
それぞれに迎え撃つのが上策かと!
- [クレイマン子爵]
- 殿下、どうか目をお覚ましください!
我らは我らの務めを果たしたまで……
- [ディミトリ]
- ……捕らえておけ。
尋問すべきことが山ほどある。
- [王国兵]
- はっ!
《王国軍、クレイマン子爵を捕縛!(Report)》
- [フェリクス]
- 造作もない……こんなくだらん戦いは
さっさと終わらせるぞ。
- [メルセデス]
- ふう……街の人たちを
巻き込まずに済んで、一安心ね~。
- [アッシュ]
- これで、ひとまず城下町は安全ですよね。
このまま王城に向かいましょう!
- [ドゥドゥー]
- ……城内に侵入したいところだが、
跳ね橋が上がっているようだな。
- [リュファス]
- 砦から打って出よ。
敵は寡兵だ……押し潰してやるがいい。
《大公軍、迎撃のため開門!(CAUTION!)》
- [ディミトリ]
- 城門の近くに跳ね橋を制御する装置がある。
この機に乗じて、中から開けてしまおう。
城内の制御装置を操作し、跳ね橋を開通せよ!†
- [王国兵]
- 報告! 王城を逃れていた部隊が、
各所の砦に取り残されているようです!
- [ディミトリ]
- 放ってはおけないな。城下の安全を
確保するためにも、砦の制圧に向かおう。
→城下町のすべての砦を制圧せよ!
- [ディミトリ]
- 流石に、正門は塞がれているな。
別の通路を当たる必要がありそうだ。
- [イングリット]
- やりましたね、制圧完了です。
さあ、早く跳ね橋を下ろさねば……
- 武器庫の制御装置を操作
《東側の跳ね橋、開通!(Good News)》
- [シルヴァン]
- 早く跳ね橋を下ろしちまいましょう。
さて、制御装置はどこかな……。
- 宝物庫の制御装置を操作
《西側の跳ね橋、開通!(Good News)》
- [ディミトリ]
- よし……これでいいな。もう片方の砦も
下ろせば、城内の敵を挟撃できるだろう。
- [コルネリア]
- チッ……坊ちゃんを侮り過ぎたか。
だが、調子に乗ってられるのもここまでだ。
《大公軍の増援、出現!(CAUTION!)》
- [ディミトリ]
- これで東西の跳ね橋を確保できたな……。
これより王城に踏み込み、逆賊を……討つ!
- [コルネリア]
- こうなっては仕方ありませんわね。
私が、出迎えて差し上げましょう。
- [リュファス]
- ふふ、死ぬのは私か、奴か……
いずれにせよ、これですべてが終わる……。
《コルネリア、迎撃のため出現!(CAUTION!)》
《リュファス、玉座の間を開門!(CAUTION!)》
→リュファスとコルネリアを撃破せよ!
城下町のすべての砦を制圧せよ!†
- [王国兵]
- おお、助けていただけるとは……!
ここからは我らもお力添えさせてください!
- [ディミトリ]
- よし、ここの制圧は済んだな。
どうやら間に合ったようだ。
- [ドゥドゥー]
- ……これでいいだろう。
- [ディミトリ]
- よし、砦はこれですべてだな。
少しは城下も落ち着くだろう……。
リュファスとコルネリアを撃破せよ!†
- [コルネリア]
- あらあら、怖い顔ですわねえ……。
もてなしがお気に召さなかったのかしら?
- [コルネリア]
- っ……あら? あなた……へえ。
面白い力を持っているのねえ?
- [シェズ(男性)]
- [シェズ(女性)]
- 面白い力、ね……。
この力頼みだと思ったら大間違いよ。
- [コルネリア]
- まったく、本当に目障りですわねえ……
あの時、死んでおけばよかったのに。
- [ディミトリ]
- は、貴様と意見は合うとは業腹だが、
生き残った以上……果たすべき務めがある。
- [コルネリア]
- まったく、本当に目障りですわねえ……
あの時、死んでおけばよかったのに。
- [ドゥドゥー]
- ……死ぬのは貴様だ、コルネリア。
《コルネリアのHP75%以下》
- [コルネリア]
- ああ、皆様ったら、揃いも揃って
救えないほどの愚か者ですわねえ……。
《コルネリアのHP50%以下》
- [コルネリア]
- ……ふふ。勝負事は、少し押されている
くらいでないと楽しくないでしょう……?
- [ドゥドゥー]
- この勢いで、押し切る……!
《コルネリアのHP25%以下》
- [コルネリア]
- チッ……獣どもが、小癪な真似を。
それもこれもタレスの爺が……。
- コルネリア撃破時
《コルネリアを撃破!(Good News)》
- [コルネリア]
- 遊びに熱中してしまうのは私の悪癖……
このくらいで切り上げるとしましょうか。
- [ドゥドゥー]
- ……女狐め。
- [リュファス]
- ……ようやく来たか。
お前たちの求める首は、ここにあるぞ。
- [ディミトリ]
- 伯父上……ご覚悟を。
《大公軍の増援、出現!(CAUTION!)》
- [大公軍将]
- 我らが主君はリュファス殿下ただ一人!
騎士の誇りに懸けて、主を守り抜け!
- [ディミトリ]
- ……いつかあなたとわかり合える日が
来ると……私は、信じていたかった。
- [リュファス]
- そんなものは来ない。人と怪物が、
理解し合えるはずなどないのだからな。
- [フェリクス]
- まったく、フラルダリウス公爵家も
とんでもない嫌疑をかけられたものです。
- [リュファス]
- 事実だろう? お前たちはあの猛獣を操り
玉座に座らせようとしているのだから。
《リュファスのHP75%以下》
- [ディミトリ]
- 伯父上に降伏の意志はない、か。
ならばやはり、こうするしか……。
《リュファスのHP50%以下》
- [リュファス]
- ……その人間離れした力で、人間を
統制しようというのだろう、お前たちは。
《リュファスのHP25%以下》
- [リュファス]
- やはり……ダスカーで、西部の反乱で、
殺しておくべきだった……!
- [リュファス]
- くく……私を殺すか? 怪物よ。
父の仇を討ちたいのだろう?
- [ディミトリ]
- ……捕らえておけ
戦闘終了†
- [ギルベルト]
- 殿下、リュファス様を牢へ移送します。
すぐに尋問の用意を整えましょう。
- [ディミトリ]
- ああ……頼む。
俺もすぐに向かおう。
……皆、勝ち鬨を上げよ!
貴公らの奮戦、見事であった!
クリア後†
ムービー「決別」†
(ざわつきながら階段の上を見上げる民衆)
(シェズがアップになる)
- [フェリクス]
- 何か言いたげだな
(民衆たちの中にいるフェリクスとシェズ)
(シェズが小さく顔をそらす)
(後ろ手に縛られて座らされたリュファス)
- [フェリクス]
- 反逆者は討つ
(剣を持ったディミトリがリュファスの背後から現れる)
(ディミトリの全身が映る)
- [フェリクス]
- 最低限の義務だ
(ディミトリの上半身がアップになる)
(背後で槍を持ったドゥドゥーとギルベルトが画面外にはけていく)
- [ディミトリ]
- ……伯父上
(リュファスの背)
- [リュファス]
- 知っていることは、すべて話しただろう?
(瞬きをするディミトリ)
- [リュファス]
- 肉親を殺すのが、怖いのか
(ディミトリがリュファスの言葉を聞いて目を見開く)
(リュファスにカメラが戻る)
- [リュファス]
- 意外だよ……
お前のような怪物にも、人の心があったとは
(ディミトリがリュファスの横に移動する)
(剣を構えるディミトリ)
- [ディミトリ]
- ……ええ
私も、そう思います。
(引きの画になり、夕日を背景に剣を振りかぶるディミトリ)
(リュファスの顔がアップになる)
- [リュファス]
- まあ……
私には、相応しい結末か……
(リュファスの視界となり夕日と城壁が映る)
(剣の音と首が落ちる音)
(首が上を向いたのか空が映る)
(音に驚いたのか鳥たちが飛び立っていく)
(リュファスの死体とディミトリの足)
(引きの画になり、城壁の向こうに沈んでいく夕日と倒れ込んだリュファス、剣を下ろしたディミトリ)
(ディミトリの横顔の目元から下だけの画になる)
(字幕にならない小さな息を吐くディミトリ)
(ディミトリが無言で天を見上げる)
- [???]
- ……そしてエリデュア、
マテウス、クレイマン。▼
彼らをはじめ、西部の有力諸侯の多くが
先王陛下の暗殺に加担したと考えられます。▼
どうやら大公らは帝国貴族から多くの
金や物資を受け取っていたようですが……▼
これはダスカーでの暗殺の見返りでしょう。
大公と、帝国貴族らとの関係を洗うと……▼
1171年、魔道士コルネリアの手引きで
帝国のさる大貴族が王国を訪れています。▼
- [ディミトリ]
- アランデル公……義伯父上と、
エーデルガルトの亡命だな。▼
- [???]
- ええ。背後にいるのは、皇家とも関係深い
摂政アランデル公とその一派でしょう。▼
- [ディミトリ]
- ……やはりか。よく調べてくださいました、
ゴーティエ辺境伯。▼
- [ゴーティエ辺境伯]
- 恐縮です、殿下。▼
- [ロドリグ]
- この調子で情報が搾り取れるなら、
いずれ事件の全容も明らかになるでしょう。▼
- [ディミトリ]
- そうだな。ダスカーでの虐殺についても、
伯父上の側近たちに吐かせねばなるまい。▼
しかしこうなった以上、西部諸侯も
沈黙を決め込むわけにはいかないだろう。▼
何らかの手段で、彼らを
権力から遠ざける必要があるな。▼
- [ゴーティエ辺境伯]
- それについてはご心配なく。手段さえ
選ばなければ、どうとでもなりましょう。▼
- [ディミトリ]
- ………………。
後でゆっくり聞かせてもらいます。▼
ひとまず今回の顛末は広く布告しろ。
ある程度の牽制にはなるだろう。▼
- [ギルベルト]
- ……しかし殿下、よろしかったのですか?▼
大公殿下が“ダスカーの悲劇”に
関与していたと明かしてしまって……。▼
- (ドゥドゥ―がうつむく)
- [ドゥドゥー]
- ………………。▼
- [ディミトリ]
- 知り得たすべてを民に明かす。
それを曲げるつもりはない。▼
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……殿下らしいお言葉ですが、
国内はさぞ荒れることでしょう。▼
- [ディミトリ]
- 真実を伏せるのは容易い。だが仮にそれが
暴かれれば、民の信頼を大きく損なう。▼
……これは血塗られた過去との決別であり、
我が国が決して避けては通れない道だ。▼
- [ギルベルト]
- 立派な志ではありますが、
ダスカーの民は納得しないでしょう。▼
そしてファーガスの民にも
容易に受け入れられぬ者は多いはずです。▼
- [ロドリグ]
- はは、まあそう言われるだろうと思って、
私と殿下の間で、一つ策を講じましてね。▼
生前のうちに、公爵位を嫡男に
譲り渡すのを認めていただきました。▼
- [ゴーティエ辺境伯]
- ……おい待てロドリグ。
お前までそんな突飛なことを……▼
- [ロドリグ]
- 突飛でも何でもないぞ、マティアス!
誰かがあの事件の責を負わねばならんのだ。▼
初めに責を問われるのは殿下だろうが
殿下には国主として国を導く使命がある。▼
ならば泥を被り、矢面に立つべきは誰か……
私以上の適任は他にいない。そうだろう?▼
- [ディミトリ]
- ロドリグには爵位を捨て、ドゥドゥーと共に
双方の民の融和を目指して動いてもらう。▼
命をもって責を負うのではなく、
命を懸けて責を果たすんだ。▼
- [ギルベルト]
- ……そうなると、問題はやはり王位。
すぐに戴冠を行ったほうがよいでしょう。▼
- [ディミトリ]
- そうだな。士官学校での学びは
貴重な機会だったが、仕方あるまい。▼
それと……後でフェリクスを呼んでくれ。
あいつも士官学校には戻れなくなるだろう。▼
- [ロドリグ]
- なに、既にあれとも話し合ったことですし、
改めて殿下が謝られる必要もないでしょう。▼
- [ディミトリ]
- そういうわけにもいかない。
……それからギュスタヴ、お前も国に戻れ。▼
- [ギルベルト]
- ! ……いえ。
一度この国を捨てた私に、居場所など……▼
- [ディミトリ]
- 俺が作る。いま一度、力を貸してくれ。
レア様もきっと認めてくださるだろう。▼
- [ギルベルト]
- ……は。
有難きお言葉です、殿下。▼
- [ディミトリ]
- ではギュスタヴ、聖教会と諸侯らに通達を。
南方への連絡はガラテア伯が担ってくれる。▼
それから、我が軍の人員編成を再考したい。
折角の機会だ、お前たちにも意見を……▼
- (暗転)
- (画面が明るくなる。部屋にディミトリとシェズの二人だけがいる)
- [シェズ(男性)]
- ……おいディミトリ、大丈夫か?
あれからしばらく寝ないで働いてるだろ?▼
- [シェズ(女性)]
- ……ちょっとディミトリ、大丈夫?
あれからしばらく寝ずに働いてるでしょ▼
- [ディミトリ]
- 大丈夫だ。……ああ、それよりも、
ちょうどお前に頼みたいことがあったんだ。▼
少し先の話にはなるが
新しく私兵団を組織しようと思っている。▼
それをまとめる役割を、
引き受けて貰えないかと思って。▼
- [シェズ(男性)]
- 私兵団……?
どういう風の吹き回しだ?▼
- [シェズ(女性)]
- 私兵団……?
どういう風の吹き回し?▼
- [ディミトリ]
- 王家に仕えていた騎士の多くは、
伯父上の息のかかった者たちだった。▼
彼らのすべてが悪とは言えないが……
賄賂などが横行していたのは事実だ。▼
それで、人員の入れ替えを機に
軍の大規模な再編を検討している。▼
……今後数年は、内乱の時代になるだろう。
少数でも、俺の随意に動く精鋭が欲しい。▼
- [シェズ(男性)]
- へえ……なかなか面白そうな話だな。
けど俺でいいのか? ただの傭兵だぞ。▼
- [シェズ(女性)]
- へえ……なかなか面白そうな話ね。
でも私でいいの? ただの傭兵よ。▼
- [ディミトリ]
- お前がいいんだ。人員は、騎士や貴族でなく
平民たちからも取り立てるつもりだから……▼
下手な貴族よりも信頼に足る傭兵が、
適役なのではないかと思って。▼
もちろん、強制するつもりはない。
士官学校に戻りたいなら、それでもいい。▼
- [シェズ(男性)]
- いや。その話、受けさせてもらう。
これからよろしく頼む、ディミトリ。▼
- [シェズ(女性)]
- いいえ。その話、受けさせてもらうわ。
これからよろしく、ディミトリ。▼
月の幕間†
摂取リュファスの内乱を鎮圧し、彼を処断し
たディミトリは、“ダスカーの悲劇”の真相
に近づくと共に、王位継承に向けて動き出す
ことになった。
その直前にはアドラステア帝国では権力闘
争に端を発する騒乱が帝都の宮城内で勃発。
更にレスター諸侯同盟領には東よりパルミラ
の大軍勢が押し寄せる事態が発生する。
各地で変事となり、その対処を貴族の子弟でも
ある生徒たちも担わなければならなくなった
事態を受け、大司教レアは士官学校の休止を
決断。すべての生徒が母国へと帰還する。
コメント†