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会話集/支援会話
リンハルトの支援会話†
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カスパル†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [カスパル]
- リンハルト!
 おーい、寝てる場合じゃねえぞ!▼
 
- [リンハルト]
- ふああ……カスパル、何?
 まだ昼だよ……?▼
 
- [カスパル]
- いや、もう昼だろ……。▼
 
- [リンハルト]
- 暖かい陽光と涼しい風の調和が、僕を
 捕まえて離さないんだよ。……おやすみ。▼
 
- [カスパル]
- オレが引き剥がしてやるから起きろ!
 とんでもないもんを見つけちまったんだ!▼
 
- [リンハルト]
- 君さ……いつもそう言うけど、
 ろくなものだった試しがないよね。▼
 
- [カスパル]
- そんなことねえだろ。
 でも今度のは、これまでで一番凄えぞ!▼
 
- [リンハルト]
- 本当かな。
 やれやれ……それで、何を見つけたの?▼
 
(暗転)
- [カスパル]
- 見ろよ!
 誰かがでっけえ熊を仕留めたんだ!▼
 
- [リンハルト]
- ……いや、あんまり見たくないかな。
 血が……。▼
 
- [カスパル]
- ちゃんと処理してあるみたいだし、
 全然平気だって!▼
 
- [リンハルト]
- 処理してあっても、傷口は残っているし、
 血だって全部抜け切ったわけじゃないよ。▼
 
- [カスパル]
- そんなとこより、この恐ろしい顔を見ろよ!
 オレだって、いつかは熊を倒して……!▼
 
- [リンハルト]
- はあ……それなら狩猟隊を結成したり、
 罠を使ったりして狩ればいいのにね。▼
 
- [カスパル]
- オレは狩りたいんじゃねえんだよ。
 倒したいんだ! この拳でな!▼
 
- [リンハルト]
- 君がこだわる気持ちはわかるけど、それが
 できるのは、フォドラ広しと言えど……▼
 
- [カスパル]
- オレの親父くらいだって言うんだろ?
 くっそー、負けねえぜ!▼
 
- [リンハルト]
- そうは言ってもね。ベルグリーズ伯が素手で
 大熊を仕留めたのは、士官学校時代でしょ。▼
 君はもうすでに、
 その年齢を越えたわけで……▼
 
- [カスパル]
- いや、まだ遅くねえ! オレも熊を倒して、
 親父みてえな鎧を拵えてもらうんだ。▼
 
- [リンハルト]
- ……子供の頃にも君は同じことを言って、
 無理矢理、僕を付き合わせたよね。▼
 熊を探す君に連れられて野山に入り、
 服やら髪やら何度もぼろぼろになったり……▼
 君が怪我をする度に手当てさせられ、治癒の
 魔法が得意になったりもしたし……。▼
 
- [カスパル]
- おう、それは良いことじゃねえか!
 オレも助かったしな!▼
 
- [リンハルト]
- まあ、それが良いことかは置いといて。
 今はそういう猶予期間じゃないんじゃない?▼
 僕は、そう思うけどな。▼
 
- [カスパル]
- 猶予期間って、どういう意味だ?▼
 
- [リンハルト]
- 今、倒さなきゃいけないのは、
 熊じゃなくて、敵だよね。▼
 君のその夢は、戦争が終わって……▼
 平和に、好き勝手に昼寝できるような
 世が来てから、叶えたらいいと思うんだ。▼
 
- [カスパル]
- それは、確かにそうかもしれねえけど。▼
 
- [リンハルト]
- そういう日が来たら、また僕も付き合うよ。
 だから、今は目の前のことに集中しよう。▼
 
- [カスパル]
- わかったぜ。
 なら、熊との喧嘩はお預けだ!▼
 この戦争を生き抜いて強くなったオレなら、
 熊なんかひと捻りにできるはずだしな!▼
 
- [リンハルト]
- いや、そこは違……
 まあそういう可能性もなくはないね。▼
 それじゃ、二人で生き抜こう。
 僕らの猶予期間のために。▼
 
ベルナデッタ†
支援C†
- [リンハルト]
- ふああ……、眠いな……。
 どこかに良い場所は……▼
 
- [ベルナデッタ]
- ………………。▼
 
- [リンハルト]
- ベルナデッタ……
 こんな草むらで何してるの。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ぽふぇえ!? 何も! 何もしてません!
 お二人の恋路の邪魔なんか……!▼
 
- [リンハルト]
- 二人? 僕は一人だけど……
 ああ、あれのことかな。▼
 
(向かい合う男女戦士2人)
- [ベルナデッタ]
- あ、リンハルトさん……? そうです!
 散歩してたら見つけてしまったんです!▼
 男女二人が森の中で、あ、あ、あい……▼
 
- [リンハルト]
- 相討ちに?
 まだ死んでないみたいだけど。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 逢引きですううう! どこをどうしたら
 戦ってるように見えるんですか!▼
 
- [リンハルト]
- ……それで、逢引き中の二人と、君がここで
 鼠みたいに丸まって他のに何の関係が?▼
 
- [ベルナデッタ]
- 隠れてたんです! 恋路を邪魔しちゃったら
 仕返しされるかもしれないでしょおおお!?▼
 
- [リンハルト]
- 安心しなよ。彼らにとって、
 君は道端の石っころも同然さ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 石っころ!? ベルは石ころなんかじゃ……
 いやでも、石になりたい時も……▼
 
- [リンハルト]
- ほら、そうしたら、
 そのまま転がっていけば平気だよ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- こっそりころころ……
 そうですね……▼
 ……って絶対見つかりますよ!
 適当なこと言わないでくださいいい!▼
 
(向き合う男女戦士2人)
- [リンハルト]
- 大丈夫。これだけ騒いで気づかないんだ、
 二人は自分たちだけの世界に夢中さ。▼
 ……でも、よくやるよね。明日死ぬかもって
 相手同士で、愛を囁き合うなんて。▼
 
- [ベルナデッタ]
- え? 明日、死んじゃうんですか!?▼
 
- [リンハルト]
- 二人とも前線に出る予定の兵士でしょ?
 薔薇色の未来は想像しにくいなあ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そんなことないですもん!▼
 愛を誓った二人が、運命を乗り越えて
 再会するのが物語でも定番ですし!▼
 
- [リンハルト]
- うーん、現実には叶わないからこそ、
 物語になるんじゃない?▼
 
- [ベルナデッタ]
- で、でも、愛を誓った二人が二度と会えない
 物語だっていっぱいありますよ!▼
 
- [リンハルト]
- それは、現実でもよくあるから
 物語になるんだと思うけど。▼
 
- [ベルナデッタ]
- どっちなんですか! ベルはあの二人が
 幸せになれるって信じてますからね!▼
 
- [リンハルト]
- そうなるといいけど、現実は非情だからね。
 ああ、話し過ぎて疲れた……。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ええ!? ここで寝ないでください!
 ちょっと!▼
 
- [リンハルト]
- ぐう……ぐうう……。▼
 
- [ベルナデッタ]
- こ、こうなったら……石っころになって
 こっそり転がる作戦ですうう!▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ベルナデッタ]
- ぐず……ひっく……ぐすぐす……。▼
 
- [リンハルト]
- ベルナデッタ、ここで何を……▼
 おっと、邪魔したみたいだね。
 それじゃ……▼
 
- [ベルナデッタ]
- リンハルトさあああん!
 聞いてくださいよおおお!▼
 
- [リンハルト]
- しまった……。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ここで前に逢引きしてた二人を覚えてます?
 男の人のほうが死んじゃったんです!!▼
 
- [リンハルト]
- ……ま、そういうこともあるだろうね。
 悲恋の物語がまた一つ増えたわけだ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 二人が幸せになるって信じてたのに……!
 こんな結末、酷すぎますううう!▼
 
- [リンハルト]
- そうは言ってもね……
 僕らの国が戦争を選んだ結果さ。▼
 
- [リンハルト]
- 今や僕らはそれを止める側とはいえ、
 やっていることは変わらないし。▼
 
《共通》
- [ベルナデッタ]
- でも、でも、二人の想い合う力があれば、
 命の危機だって乗り越えられるって……。▼
 
- [リンハルト]
- 無茶を言うなあ、君は。
 確かに、戦場の馬鹿力というか……▼
 非常時に体が持っている以上の力を
 発揮することがある、とは思うよ?▼
 けどそれは、少しの上乗せだけの話。
 ちゃんと死んだら生き返りようがないって。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そんなことベルだってわかってますもん!
 悲しくないんですか、リンハルトさんは?▼
 
- [リンハルト]
- うーん……
 どちらかと言えば悲しいかな。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ど、どちらかと言えば……!?
 その程度なんですか?▼
 
- [リンハルト]
- 名前も知らない人だし。敵の兵士もたくさん
 死んでるのに、何で味方だけ悲しいのかな。▼
 
- [ベルナデッタ]
- え? そ、それは……?
 味方だからじゃ……?▼
 
- [リンハルト]
- もちろん君が死んだら悲しいよ。
 だから死なないでほしい。▼
 
- [リンハルト]
- 僕が一番死んでほしくなかった人は、
 もうこの地上にはいないしね……。▼
 
《共通》
- [ベルナデッタ]
- あ、あたしだって、リンハルトさんには
 死なないでほしいですよ!▼
 死んだら、もっと泣いちゃいます!
 想像したら涙がああああ……▼
 
- [リンハルト]
- 困ったな……想像で泣かないでよ。
 まだ死んでないんだけど。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そ、そうですよね!
 ……ご、ごめんなさい、リンハルトさん。▼
 
- [リンハルト]
- いや、いいよ。……そういうわけだから、
 せめて僕らは一緒に生き残ろう。▼
 この戦争を二人で生き延びられたら、
 君の言うとおりだったと僕は謝るよ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 謝るって、何をです?▼
 
- [リンハルト]
- 想い合う力があっても命の危機は
 乗り越えられないって、否定したことをさ。▼
 そうじゃない反例ができるわけだし。▼
 
- [ベルナデッタ]
- あ、そういうことですかあ!▼
 確かにベルとリンハルトさんなら、
 想いの力で……って、あれ……? ん?▼
 
- [リンハルト]
- 本格的に話し疲れた……。
 おやすみ……。▼
 
- [ベルナデッタ]
- また!? いきなり寝ないでくださいよ!
 置いてっちゃいますよ!?▼
 
(暗転)
- [リンハルト]
- ふああ……よく寝た……。
 ん、あれは……?▼
 
- [帝国兵*1]
- うそ……!? こんなことってあるの?
 本物よね……祈りが通じたんだわ……!▼
 
- [帝国兵*2]
- 死にかけた時、君の顔が浮かんだんだ!
 そしたら奇跡が起こって……▼
 
- [リンハルト]
- 戦死は誤報だったみたいだね?
 ベルナデッタに教えてあげようか。▼
 ……でも彼女のことだからなあ。
 お化けだと思ってひっくり返りそうだ。▼
 
ドロテア†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [ドロテア]
- リンくん!
 ああ、ようやく見つけたわ。▼
 
- [リンハルト]
- あれ、ドロテア。
 珍しいね、君がこんなところに来るなんて。▼
 
- [ドロテア]
- 珍しいね、じゃありませんよ。
 ずうっと探していたんですからね。▼
 
- [ドロテア]
- 貴方、今朝の軍議をすっぽかしたでしょう。
 エーデルちゃんが怒ってましたよ。▼
 
- [ドロテア]
- 貴方、今朝の軍議をすっぽかしたでしょう。
 ディミトリさんが残念がってましたよ。▼
 
- [ドロテア]
- 貴方、今朝の軍議をすっぽかしたでしょう。
 クロードくんが呆れてましたよ。▼
 
《共通》
- [リンハルト]
- ああ、二晩続けて徹夜しなきゃいけない
 事情があってさ。寝不足を解消してたんだ。▼
 
- [ドロテア]
- まったく、注意する役を振られた
 こっちの身にもなってくれるかしら。▼
 今朝の軍議は大事な内容だったんですよ。
 事故があって補給物資が一時滞るから…▼
 
- [リンハルト]
- 糧食を節約するって話?
 面倒だけど、まあ仕方がないよね。▼
 最悪、自分たちで食料を採集することも
 視野に入れるんでしょ?▼
 まあ釣りならやってもいいけど、
 野山に分け入るのは勘弁してほしいなあ。▼
 
- [ドロテア]
- え? リンくん、何で知ってるんです?
 軍議にいませんでしたよね?▼
 
- [リンハルト]
- うん。眠かったから、軍議に出る人に内容を
 書きつけにまとめてって頼んでおいたんだ。▼
 
- [ドロテア]
- 書きつけを?
 貴方って人は……▼
 
- [リンハルト]
- それよりドロテア、陛下に兵站の見直しを
 提案しておいてよ。▼
 
- [リンハルト]
- それより、次の軍議の時に兵站の見直しを
 提案してくれない?▼
 
《共通》
- [リンハルト]
- 今の前線の位置だと、兵糧の輸送は、複数の
 経路を使って分散させたほうがいいからさ。▼
 分けると多少、余分な費用がかかるけど、
 今回みたいな事態は避けられるから……▼
 総合的に見れば、得が多いはずだよ。
 今後の遠征にも計画は活かせるしね。▼
 
- [ドロテア]
- ………………。▼
 
- [リンハルト]
- ドロテア?▼
 
- [ドロテア]
- ちょっと驚いてたのよ。リンくんって、
 そういうことにも頭が働くのね。▼
 はあ……軍議に出て意見を言えばいいのに。
 きっと、その才覚を評価してもらえるわ。▼
 
- [リンハルト]
- いや、いいよ。
 面倒が増えるだけだろうし。▼
 
- [ドロテア]
- またそんな態度……。
 でも、逃げられないかもしれませんよ。▼
 貴方に頼まれた話、私、リンくんの
 名前で提案しちゃいますから。▼
 
- [リンハルト]
- ええ……本気で言ってる?▼
 
- [ドロテア]
- 当たり前でしょ? 貴方の考えで私が
 評価されたって仕方ないじゃないですか。▼
 
- [リンハルト]
- それは正論なんだけど……困るなあ。▼
 
支援A†
- [ドロテア]
- リンくん、探したんですよ。
 これ、どうぞ。▼
 
- [リンハルト]
- ああ……今朝の軍議の。
 ありがとう。▼
 
- [ドロテア]
- ……ねえ、どうしていつも私に頼むように
 なったんです?▼
 
- [リンハルト]
- 事情を知っているから、説明が楽でしょ?
 それに以前、仕事を増やされたし……。▼
 
- [ドロテア]
- 自分で口にした提案じゃないですか……。▼
 
- [リンハルト]
- 後は、そうだな。君の書きつけは字が綺麗で
 読みやすいし、内容もわかりやすいし……。▼
 
- [ドロテア]
- 褒めたからって、喜んで書きつけを作ると
 思ったら大間違いなんですからね?▼
 
(暗転)
- [リンハルト]
- ああ、ドロテア。
 良かったよ、体調は回復したんだね。▼
 
- [ドロテア]
- ありがとう、リンくん。もう平気よ。
 すっかり熱は下がりました。▼
 でも、そのせいでいろいろと
 置いてかれちゃって……情報を集めないと。▼
 
- [リンハルト]
- ああ、それなら……はい、これ。▼
 
- [ドロテア]
- これは……書きつけ?
 もしかして、私が休んでいた間の……▼
 
- [リンハルト]
- うん。軍議の内容とか、偵察の情報とか、
 必要そうなものを全部まとめておいたよ。▼
 
- [ドロテア]
- ええっ、もしかして……リンくんが?
 これ、リンくんの字よね?▼
 
- [リンハルト]
- 何でそんなに意外そうなのさ。
 いつも君がやってくれてたじゃない。▼
 君が体調を崩したんだから、
 僕が代わりにやるのは当たり前でしょ?▼
 
- [ドロテア]
- ………………。▼
 リンくんって……
 ……不思議よねえ、本当に。▼
 いつもは絶対にそんな面倒なこと、
 頼まれてもしないのに……。▼
 こういう時だけ、ちゃんと助けてくれる。
 本当に不思議で……ずるいわ。▼
 
- [リンハルト]
- ずるいかな? そう思うなら、みんな
 僕みたいに生きれば楽だと思うんだけど。▼
 あ、それはいいね。
 そうしたら、軍議とか一瞬で終わるよ。▼
 
- [ドロテア]
- その軍議、やる意味あるのかしら……。
 下手したら誰も出てこなさそうですけど。▼
 
- [リンハルト]
- いや、ごもっとも。
 まったくそのとおりかもしれない。▼
 
- [ドロテア]
- ふふふっ、やっぱり?
 少しリンくんが理解できてきました、私。▼
 
- [リンハルト]
- 理解されちゃうのも、
 何だか困りそうな気がするな。▼
 まあ、その時はその時でいいか。
 ふああ……眠くなってきた。▼
 
- [ドロテア]
- はいはい。そうしたら、元気になった
 私の代わりに寝ててください。▼
 私がリンくんのために、いろいろと
 やってきますから。▼
 
- [リンハルト]
- いや、まだ病み上がりでしょ?
 やめといたほうがいいよ。▼
 君に割り振られてた仕事は全部、
 代わりの人を探して振っておいたし。▼
 今日くらいはのんびり昼寝したほうがいい。▼
 
- [ドロテア]
- そんなことまで……日頃からそのくらい
 素敵だったら、いいんですけどねえ。▼
 まあそうじゃないのも、リンくんの
 魅力ってことかもしれないわ。▼
 
- [リンハルト]
- ええ……魅力なんてなくていいんだから、
 変な魅力を見出さないでよ。▼
 
- [ドロテア]
- またそういうこと言って……
 リンくんってば。▼
 
ペトラ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [ペトラ]
- ………………。
 砂、風、雨……天気の話、です?▼
 
- [リンハルト]
- さっきからうんうん唸って……
 どうしたのかな。▼
 
- [ペトラ]
- リンハルト……よいところ、来ました。
 これ、わたし、理解、悩みます。▼
 
- [リンハルト]
- それって、手紙?
 あれ、君は読むのは問題なかったよね。▼
 
- [ペトラ]
- はい、読めます。しかし、意味、理解する、
 できません。あなた、読む、願います。▼
 
- [リンハルト]
- ええ、君への手紙なんでしょ?
 誰からか知らないけど、遠慮したいなあ。▼
 
- [ペトラ]
- それでは、返事、できません。
 わたし、教える、頼みます、リンハルト。▼
 
- [リンハルト]
- 仕方ないなあ……。
 じゃあ読むけど……。▼
 
(暗転)
- [リンハルト]
- なるほど、これは確かに読めない。
 古めかしい表現の羅列だね……。▼
 『果てなかりし砂の大地ありて、
 此の身もいずれ砂とならざらむ。』▼
 『嗚呼、西風よ。慈の雨を運びたもうたか。
 我が喜びは溢れる河面がごとくなりけり……』▼
 ……うん?
 ひょっとして、これ恋文なんじゃ……▼
 
- [ペトラ]
- 恋文、愛の告白、ですか?
 ……可能性、ある、あります。▼
 
- [リンハルト]
- それならそうと先に言ってほしかったなあ。
 まあ、見てしまったものはしょうがないか。▼
 
- [ペトラ]
- はい、仕方ありません。▼
 恋文、読めない、より、意味、成さない、
 成しません。伝わる、役目、大事です。▼
 
- [リンハルト]
- いや、わかるけど……
 僕は全然読みたくないからね。▼
 
- [ペトラ]
- それで、あなた、意味、理解する、しました?
 わたし、教授、求めます。▼
 
- [リンハルト]
- はあ……そうだね。これは古い比喩を使って、
 手紙の送り主が君への愛を綴っているんだ。▼
 綴り過ぎていて、ちょっと心配になるけど。▼
 
- [ペトラ]
- 愛、熱烈、ですか? 構いませんが、
 わたし、相手、ほとんど、知りません。▼
 
- [リンハルト]
- ほとんど知らないの?
 毎日会っているかのような文章だよ。▼
 しかも、技法的にもいろいろと間違っていて、
 よろしくない出来だね……。▼
 ブリギットを意識したんだろうけど、雨を
 運ぶのは西風じゃなくて南風だし……▼
 そもそも「慈の雨」は女神からの贈り物だ。
 君の譬えとしてはかなり無礼だろう。▼
 それに、自分を砂の大地に譬えているのに、
 急に河が現れて氾濫してる……滅茶苦茶だね。▼
 
- [ペトラ]
- 技法、難しい、思います。
 しかし、リンハルト、あなた、詳しいです。▼
 
- [リンハルト]
- いや、僕もたいして詳しくないよ。
 そんな僕がわかるほど、酷い文章ってこと。▼
 それで、返事はどうするつもり?▼
 
- [ペトラ]
- わたし、未熟、痛感しました。感謝です。
 フォドラの古い表現、勉強します!▼
 
(ペトラが去る)
- [リンハルト]
- まさか、勉強して古風な返事を返すつもり?
 そのやり取り、成立するかな……。▼
 
支援A†
- [リンハルト]
- ふああ、寝過ぎたな……。
 釣りでもして目を覚ますか。▼
 
- [ペトラ]
- リンハルト、話、聞きました。▼
 
- [リンハルト]
- 薮から棒にどうしたの、ペトラ。
 ……君も一緒に釣る?▼
 
- [ペトラ]
- あなた、深き水、小さし分け身、沈めます。
 流れたる、旅し、住み人、拐す、狙います。▼
 
- [リンハルト]
- ……?▼
 
- [ペトラ]
- わたし、遥か昔、童の頃より、
 それ、いと、上手、なりけり、です。▼
 あなた、先達、この地、わたし、わからず、
 共に、努める、願う、しましょう。▼
 
- [リンハルト]
- ………………。
 ふふ、はははっ……ああ、そうか。▼
 この前の手紙のせいだよね?
 古風な表現を勉強するって言ってたし。▼
 それで、こうして話し言葉に混ざっちゃった
 わけか……。▼
 
- [ペトラ]
- フォドラ、古い言葉……とても、難しい、
 思います。話す、より、難解でした。▼
 
- [リンハルト]
- それは難しいよ。
 書くのだって大変なのに、よく話せるね。▼
 いやあ、凄いな、ペトラ。
 まるで研究者だ。▼
 おそらくだけど、その言葉を話せる人は
 フォドラを探しても数えるほどしかいない。▼
 それこそ、「女神が地上にいた」とされる
 ような時代の言葉だからねえ……。▼
 
- [ペトラ]
- なるほど、希少、話し手、ですか。▼
 わたし、フォドラの言葉、話す、
 不得意です、でした。▼
 しかし、それ、上達するより先、女神の
 言葉、身につける、しまう、驚愕です。▼
 
- [リンハルト]
- 人には得意不得意があるからさ。
 君に適性があったということだと思うよ。▼
 それにしても、フォドラの外から来た君が
 これほどの遣い手になるなんて、面白い。▼
 面白すぎる。
 くふふ……。▼
 
- [ペトラ]
- リンハルト、先程から、笑う、不思議、
 思う、思っていました。▼
 あなた、そこ、面白がる、いた、ですか。▼
 
- [リンハルト]
- そりゃそうだよ。僕だって読むのがやっとの
 言葉を君が使いこなしてるんだよ?▼
 これは僕のほうが、ペトラ先生にご教授を
 願わなきゃいけないみたいだね。▼
 
- [ペトラ]
- わたし、リンハルト、教える、ですか?
 それ、とても、嬉しいです。▼
 いつも、わたし、あなたから、教わる、
 ばかり……。恩、返せる良いです。▼
 
- [リンハルト]
- こうなってくると、君をただブリギット王に
 しておくのは惜しいなあ。▼
 今からでも遅くはない。
 研究者を目指してみないかい?▼
 
- [ペトラ]
- 研究者、ですか?▼
 
- [リンハルト]
- そうだよ。研究者に必要なのは、
 熱意……そして何より、運さ。▼
 
- [ペトラ]
- 熱意と運、ですか?▼
 
- [リンハルト]
- ああ、君の熱意や努力する姿勢は、
 もう論ずるに及ばずでしょ?▼
 もう一つの運も、君は備えてる。謎の恋文が
 こんな事態に繋がったんだからね。▼
 あ、そういえば、恋文の相手は
 どうなったの?▼
 
- [ペトラ]
- 相手、ですか? 返事、断る、しました。
 それ以降、姿、見ていません。▼
 
- [リンハルト]
- ええ……、いろいろ気になるけど……。
 とりあえず研究者の話、考えておいてよ。▼
 
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青燐の章では王国兵、黄燎の章では連邦国兵
同上
Last-modified: 2023-06-11 (日) 18:16:03