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会話集/支援会話
エーデルガルトの支援会話†
ヒューベルト†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [エーデルガルト]
- それで、大司教の動きはどう?▼
 
- [ヒューベルト]
- フェルディア南のカムロスという街に拠点を
 構え、そこから動く様子はありません。▼
 セイロス騎士団は度々、従軍していますが、
 肝心の大司教は……▼
 よほどのことがない限り、前線には
 立たないかと。残念です。▼
 
- [エーデルガルト]
- 予想はできたことよ。▼
 ブレーダッド領に攻め入るしか、彼女を
 どうにかする機会はなさそうなわけね。▼
 
- [ヒューベルト]
- はい。あの時、犠牲を厭わずガルグ=マクを
 完全に包囲し、破壊し尽くしていれば……▼
 どうにかできた可能性はありますがね。▼
 
- [エーデルガルト]
- ヒューベルト、それはアランデル公……
 タレスの計画でしょう。▼
 しかも実験段階にあった不確かな戦力を
 計算に入れた、机上の空論よ。▼
 そもそも彼らと袂を分かった時点で、
 それができる戦力など私たちにはない。▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ、それを承知の上で、我々は
 "闇に蠢く者"の排除に踏み切ったのです。▼
 たとえ大司教が野放しになっていても、
 現状のほうが私は良いと思いますがね。▼
 
- [エーデルガルト]
- それは比べるまでもないわ。▼
 "闇に蠢く者"が何かを企む恐れは
 あっても……▼
 その企みに私たちが従わされたり、
 後ろ暗い思いをしたりすることはないもの。▼
 
- [ヒューベルト]
- 私は別に構いませんが、エーデルガルト様が
 汚れず苦しまないというのは……▼
 非常に重要なことですからな。
 貴方様自身にとっても、帝国にとっても。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……2年前、貴方にかなりの無業を言って、
 私たちの計画を変えたわよね。▼
 そのほとんどを成功させ、ここまで歩んで
 こられたのは……すべて貴方のおかげよ。▼
 本当に……感謝しているの。▼
 
- [ヒューベルト]
- 急に、どうかしましたかな。
 言わずともわかっておりますが……。▼
 もしや、また何か無茶な計画変更が?▼
 
- [エーデルガルト]
- そうではないわ。
 ただ、改めて伝えようと思っただけ。▼
 私の道には、貴方がなくてはならない。▼
 それは、これまでがそうだったように、
 これからも変わらないのだから。▼
 
- [ヒューベルト]
- ………………。▼
 やはり、何か無茶な計画があるのでは?
 正直に言っていただきたいのですが。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……ないと言っているでしょう?
 素直に受け取ってくれない?▼
 
支援A†
- [エーデルガルト]
- 貴方、“灰色の悪魔”について、
 どう思うかしら?▼
 
- [ヒューベルト]
- どう、とは? 何度も我々の障害となった
 手強い傭兵ですが。▼
 
- [ヒューベルト]
- まあ、それも昔のこと。今はとても
 頼もしい仲間だと思っていますよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- ええ、それはそうね。本当に味方に
 つけられてほっとしているわ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 父である“壊刃”ジェラルトをこちらで
 討ち取りましたから……▼
 今後も強敵として立ちはだかる可能性は
 高いでしょうな。▼
 
- [ヒューベルト]
- 先の戦いではとうとう討伐できましたな。▼
 
《共通(灰色の悪魔が仲間にいない又は撃破)》
- [エーデルガルト]
- 本当は味方につけられれば
 良かったのだけれどね……。▼
 
《共通》
- [ヒューベルト]
- それで、かの者がどうかされたので?
 何か気になることでもありましたかな。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……わからないわ。▼
 いえ、ごめんなさい。
 気にしないでちょうだい。▼
 
- [ヒューベルト]
- 流石にそう言われて気にならない者は
 いないと思いますが……。▼
 
- [エーデルガルト]
- ええ、貴方の言い分はもっともよ。
 けれど、言葉にできないの。▼
 得体の知れない、何かを感じた。
 引き寄せられるような、何かを……。▼
 もしかしたら、紋章の、影響……?▼
 
- [ヒューベルト]
- 紋章の?
 それは穏やかな話ではありませんが。▼
 
- [エーデルガルト]
- でも、急いで答えを出そうとは思わないわ。
 今はこの戦争を終わらせるのが先決よ。▼
 
- [エーデルガルト]
- でも、答えが出るはずもないわ。戦って
 決着をつけるしかない相手なのだから。▼
 
- [エーデルガルト]
- でも、もう終わったことよ。
 “灰色の悪魔”は亡くなってしまった。▼
 
《共通》
- [ヒューベルト]
- わかりました。
 陛下がそういうのであれば。▼
 ただ、私は私で勝手にあの者について
 調べさせてもらいますので。▼
 
- [エーデルガルト]
- ええ、構わらないわ。
 そう言うだろうと思っていたもの。▼
 それにしても……貴方は変わらないわね。▼
 私が宮城の地下から出たきた時も
 貴方だけは、本当にいつもの調子で……▼
 『貴方様が動けない分、私の方で勝手に
 調べておきましたので……』なんて言って。▼
 
- [ヒューベルト]
- 内心では腸が煮えくり返っておりましたよ。
 ですが、他に人がいましたからな。▼
 表に出せばそれを彼奴らに利用される……
 そう思ってのことです。▼
 私は冷酷で、陰険な、
 何を考えているかわからない従者……▼
 それでいいのです。
 そうしておいたほうが都合がいい。▼
 
- [エーデルガルト]
- それはそうでしょうけれど……
 私もたまには逆の立場になってみたいわ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 本気ですか?
 陛下、本気でそう、お考えで?▼
 
- [エーデルガルト]
- ……本気じゃないわ。
 向いていないのはわかっている。▼
 
- [ヒューベルト]
- いえ、向いていないとは申しませんよ。▼
 ただ、人の上に立つ貴方様が、
 私は好きなのです。▼
 どうぞ、これからも何でもお命じください。
 すべてを懸けてお応えいたします。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……ありがとう。
 これからも、頼りにしているわ。▼
 
フェルディナント†
支援C†
- [エーデルガルト]
- あら、フェルディナント。
 貴方も宮城に戻っていたのね。▼
 
- [フェルディナント]
- ああ。
 貴方のように公務があるわけではないが。▼
 
- [エーデルガルト]
- それなら、なぜわざわざ帝都まで……
 前エーギル公に、会いに行っていたの?▼
 
- [フェルディナント]
- そうだ。
 地下牢にいる父に……。▼
 実は恥ずかしながら、初めて地下に入った。
 父から危険ゆえ近づくなと言われていてね。▼
 思ったよりも酷いところではなかった。▼
 何というか……物語に出てくるような
 恐ろしい牢獄を想像していたのだよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- あら、そういう場所もあるわよ。
 私も一度しか下りたことはないけれど。▼
 前エーギル公のいる牢より更に地下……
 暗澹とした中を、鼠が、走り回っていたわ。▼
 
- [フェルディナント]
- 鼠が……そうか。
 父には耐えられなそうな場所だな。▼
 父はかなり憔悴していたが、
 まだ恵まれた待遇ということか。▼
 
- [エーデルガルト]
- そうね、健康には気を遣っているはずよ。
 後は本人の心持ち次第でしょう。▼
 
- [フェルディナント]
- ああ、私も現状に文句はないよ。▼
 生きてしっかりと裁かれ、罪に応じた罰を
 受けてほしいと思っているだけさ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 早くしないと、
 ヒューベルトがうるさいわよ?▼
 
- [フェルディナント]
- わかっている。だがまだ多くの罪について、
 事実関係を掴めていないのだ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 諦めることも大事よ。彼ほどの大貴族なら、
買収や証拠の捏造も容易い。▼
 残っている記録も信用に足るものでは
 ないと、わかっているでしょう?▼
 
- [フェルディナント]
- ああ、もちろんだ。
 ………………。▼
 実は……父の不正の証拠を拾ったのだ。
 もう随分、前の話になってしまったが。▼
 租税の記録でね。それを見つけた私は、
 いつか父を断罪するつもりだった。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……驚いたわね。自分の手で?▼
 
- [フェルディナント]
- そうだ。士官学校で学びながら、念入りに
 準備しようと思っていたのだが……▼
 その遥か前に、貴方に先を行かれて
 しまった。まったく、滑稽だろう?▼
 私は幼い頃から、ずっと父を敬愛していた。
 その思いを殺して、断罪すると誓った。▼
 ……行き場を失った二つの気持ちを、
 私は今でも抱えたままなのだよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……そう。
 それで、貴方は停滞したままなの?▼
 貴方は帝国の宰相となって、私を諫め、
 私を上回るのではなかったかしら。▼
 
- [フェルディナント]
- それは……!▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方は今も父親と言葉を交わせるし、
 あるいは父親を断罪することもできる。▼
 その気持ちの行き場は、まだあるように、
 私は思うわ。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [フェルディナント]
- ………………。▼
 
- [エーデルガルト]
- 思ったより元気そうね。メリセウスでの
 戦いの直後より、随分と顔色が良いわ。▼
 
- [フェルディナント]
- ふふ、貴方は率直に言葉を投げるな。
 もう少しこう……▼
 ……いや、そのほうがかえって気遣われた
 感じがして困るかもしれない。▼
 ありがとう、もう平常どおりだよ。
 何事にも全力で当たってみせるさ。▼
 
- [エーデルガルト]
- いえ、別に全力は出さなくて
 いいのだけれど……。▼
 まあ、いつもどおりというのならば、
 次の戦いも期待しているわね。▼
 
- [フェルディナント]
- ああ、任せてくれたまえ。
 どんな相手だろうと打ち倒してみせよう。▼
 もし敗死しようものなら、
 私の最後の記録が……▼
 「父を討ったことで自責の念に囚われ、
 戦場にその命を捨てた」などになりかねん。▼
 私は父を討った。
 そこに感傷がないといえば嘘になるが……▼
 自分を責めたりはしない。あの選択に、
 誤りはなかったと信じているのだ。▼
 
- [エーデルガルト]
- あら、そうしたら私は何かしら。▼
 「宰相との権力闘争の挙げ句、内乱を
 起こされ、対外戦争で敗れた愚帝」とか?▼
 そう呼ばれる覚悟はできているわ。
 もちろん負けるつもりはないけれど。▼
 
- [フェルディナント]
- 当然だ。負けさせはしないさ。
 万一、貴方と私の命が天秤にかかったら……▼
 私は自責の念に囚われて死んだ汚名を
 かぶって、貴方を生かすことを選ぶよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
 
- [フェルディナント]
- な、何だ?
 何かおかしいことを言ったかね?▼
 
- [エーデルガルト]
- いいえ、そんなことはないわ。
 貴方は強く、誇り高い。▼
 世の貴族が皆、貴方のようであれば、
 貴族という身分を壊す必要もないのに……。▼
 そう思っただけよ。
 まあ、無理な話よね。▼
 
- [フェルディナント]
- 無理なものか! いや……今の状況から
 すれば無理に見えるのは致し方ない。▼
 致し方ないが……
 貴族の可能性はそんなものではないのだ。▼
 大国の政務や軍事を担うため、先祖代々
 連綿と繋がれてきた知恵や知識を持ち……▼
 領主として民から受けてきた信頼や
 その土地への理解、統治の方策を継ぐ。▼
 貴族が築き上げてきたそれらを、
 捨てることはできない。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……それは当たり前でしょう?
 私を何だと思っているの。▼
 壊して終わり、にはしないわ。
 貴族の後を継ぐのが、平民になるのよ。▼
 
- [フェルディナント]
- だが、いくら素質があったとしても、
 ただの平民が貴族に代わることなど……▼
 いや、待ってくれ。
 そういうことだな。▼
 貴方は貴族や豪商の子しか入れない、
 かつての士官学校のようなものではない……▼
 財産などなくとも誰でも入れる、平民の
 ための学校を作り、貴族の教育を施すと!▼
 
- [エーデルガルト]
- ……!▼
 貴方の話はよく飛躍するけれど……
 それが、私にとっては必要みたいね。▼
 
- [フェルディナント]
- どういうことだね?
 いや、頼ってくれるのは嬉しいが……。▼
 
リンハルト†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [エーデルガルト]
- 誰も、いないわね。
 ……あの子はいるかしら。▼
 
- [猫]
- みゃあ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 私を待っていたの?
 よしよし、いい子ね……。▼
 今日は小魚を持ってきたわ。
 あっ、こら、がっついてはダメよ。▼
 
- [猫]
- みゃう、ぎゃうっ!▼
 
- [エーデルガルト]
- ふふ、足りないって?
 そうしたらまた……▼
 
- [リンハルト]
- あれ、エーデルガルトさん。
 こんなところで会うなんて珍しいですね。▼
 
- [エーデルガルト]
- っ!? ……リンハルト、奇遇ね。
 貴方こそ、こんなところで何を?▼
 
- [リンハルト]
- いやあ、ちょっと徹夜続きで眠くてですね。
 すぐそこで昼寝してたんですよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- すぐそこで?
 貴方、もしかして……▼
 
- [猫]
- うにゃっ!▼
 
- [リンハルト]
- あれ、猫ですか?
 ここに住んでるんですかね?▼
 
- [エーデルガルト]
- さあ、わからないわ。
 私もここで猫を見るのは初めてだもの。▼
 
- [リンハルト]
- 初めて? へえ、そうなんですか。
 なんだか貴方に慣れている気もしますけど。▼
 
- [エーデルガルト]
- 確かにそうね。
 ……何? 言いたいことがあるなら……▼
 
- [リンハルト]
- いやあ、猫って良いですよね。
 特に人の近くで暮らす猫は。▼
 
- [エーデルガルト]
- そう? 貴方の口からそんな言葉が
 出てくるとは思いもしなかったわ。▼
 
- [リンハルト]
- え、そうですか?
 こう見えて僕は猫に惹かれてるんですよ。▼
 その可愛さに人が集まってきて、いろいろと
 世話を焼いてくれたりするでしょ?▼
 
- [エーデルガルト]
- ? 猫はただ可愛いというだけで、
 世話をしてもらえるわけじゃないのよ。▼
 鼠や害虫を駆除してくれるし、
 飼えば主の心を癒やしてくれる。▼
 言うなれば、互いのできることをして、
 助け合う関係性を築いているの。▼
 
- [リンハルト]
- 猫がそんなこと考えてますかねえ。
 好き勝手に生きているだけじゃないですか?▼
 自由気ままに生きた結果、人のほうが勝手に
 評価してくれるなんて……▼
 猫は本当に幸せ者ですよ。
 食べるものにも事欠きませんし。▼
 
- [エーデルガルト]
- まあ、自由に生きた結果だったとしても、
 猫にはそれだけの価値があるということよ。▼
 でも、リンハルト。貴方が猫に一家言を
 持っているなんて意外ね。▼
 もしかして飼った経験があるのかしら。
 それなら教えてほしいことが……▼
 
- [リンハルト]
- 猫を飼う? そんな面倒なこと、
 僕がするように見えますか?▼
 
- [エーデルガルト]
- ……見えないから、意外だったのだけれど。▼
 
- [リンハルト]
- なるほど。なんかさっきから、話が
 合わないなあと思ってたんですよね。▼
 もしかしてエーデルガルトさんって、
 猫を飼いたいんですか?▼
 僕はずっと、猫みたいに飼われたいって
 話をしてたんで……そりゃ合いませんね。▼
 
- [エーデルガルト]
- え? あ、そう。
 ……はあ。▼
 リンハルト、飼われたいと思うのは自由よ。
 自由だけれど……▼
 世話をしてもらうことを要求するなら、
 まずそれ相応に働いてみせることね。▼
 だいたい貴方はいつもそうやって……▼
 
- [リンハルト]
- あーいや、やめましょう。ほら、陛下、猫が
 貴方に可愛がってもらいたがってますよ。▼
 
- [猫]
- みゃ?▼
 
カスパル†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [カスパル]
- ふんっ!
 おりゃあああっ!▼
 
- [エーデルガルト]
- くっ!
 せいやあっ!▼
 
- [カスパル]
- この辺にしとくかあ……。
 いやあ、いい汗かいたぜ!▼
 
- [エーデルガルト]
- 私も良い鍛錬になったわ。
 ありがとう、カスパル。▼
 
- [カスパル]
- どういたしまして!
 いつでも呼んでくれよ!▼
 
- [カスパル]
- そうだ、次はラファエルも誘おうぜ!
 あいつの筋肉は凄えぞ!▼
 
《共通》
- [エーデルガルト]
- ええ、お願いするわ。
 鍛錬相手には困ることが多いから。▼
 
- [カスパル]
- ああ、そりゃあ仕方ねえだろ。皇帝を本気で
 殴れる奴がそうそういてたまるかよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方は平気で攻撃するじゃない。
 顔面だろうと、急所だろうと。▼
 
- [カスパル]
- い、いや、それはほら、お前なら受けられる
 って信頼感の現れっていうか……▼
 大丈夫か、オレ? ヒューベルトに
 知られたら消されるんじゃ……。▼
- [エーデルガルト]
- ……もう知っているわよ。前線に立つ以上、
 鍛錬は不可欠だと納得してもらっているわ。▼
 
- [カスパル]
- ほっ……。
 けど、何で立ち続けるんだ、前線に?▼
 確かにあんたは腕が立つけど、
 皇帝のあんたに何かあったら一大事だろ。▼
 オレみたいに武勲が必要なわけでもないし、
 後方で指示出してればよくねえか?▼
 エーデルガルトがよく言う「合理的」?な
 考え方にも反してる気がするんだが。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……貴方の口から合理性を問われるのは、
 ちょっと意外が過ぎるけれど。▼
 でも、そうね。
 確かに合理的でない部分はあるわ。▼
 
- [カスパル]
- だろ? いや、オレだって頭を使うこと
 くらいあるって!▼
 
- [エーデルガルト]
- ただ……もちろん合理的な理由もあるのよ。▼
 私が前線に立つことで味方の士気は上がるし、
 私という戦力を戦場で活用できる。▼
 死にさえしなければ、私が戦うことは、
 最善の策であるのは間違いないわ。▼
 
- [カスパル]
- 言われれば、そんな気もすんな……。
 それで、合理的じゃない部分って何なんだ?▼
 
- [エーデルガルト]
- 自分だけ安全な場所にいるということが、
 許せないから、かしらね。▼
 皆が私の命令で、命を懸けて戦っている。
 敵の命を奪い、敵から命を奪われている。▼
 そんな中で、私だけが命を懸けないなんて、
 不平等じゃないかしら?▼
 
- [カスパル]
- 皇帝なのにか?▼
 
- [エーデルガルト]
- 皇帝だから、よ。
 私のわがままね。▼
 
- [カスパル]
- 結局、みんなと一緒に戦いてえってことか?
 そういう気持ちなら、オレも持ってるぜ。▼
 
- [エーデルガルト]
- まあ、そう考えてもらっても支障はないわ。▼
 
- [カスパル]
- がっはっは! だったら嬉しいな!▼
 オレとは全然違うあんたにも、オレと同じ
 気持ちが宿ってるってことだもんな!▼
 それに、よく考えたら……あんたが後方で
 ふんぞり返ってる図なんて想像できねえぜ!▼
 やっぱ敵陣のど真ん中で斧ブン回して、
 クソ野郎を次々ブッ飛ばしてよ……▼
 
- [エーデルガルト]
- カスパル……貴方は他のものも、
 私と同じように宿すべきみたいね。▼
 例えば、礼節、とか……。▼
 
- [カスパル]
- げえっ、オレは礼節に従って動くのが
 難しいんだ! 勘弁してくれ!▼
 
ベルナデッタ†
支援C†
- [ベルナデッタ]
- ふぇー……。▼
 
- [エーデルガルト]
- あら、ベルナデッタ。
 手紙を読んでいるの? お母様からかしら。▼
 
- [ベルナデッタ]
- あっ、エーデルガルトさん。
 そうです。帝都の母から。▼
 ……って、何でわかったんですか?
 まさかベルへの手紙の監視をおお!?▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方、他に手紙をくれそうな相手に
 心当たりはあるの?▼
 
- [ベルナデッタ]
- ありますよ! えーとですね、えーと……▼
 ……ベ、ベルに手紙をくれる人なんて
 誰もいないんですうううう!▼
 友達も親戚もいない……。
 ベルは一人ぼっちなんです……。▼
 
- [エーデルガルト]
- 落ち着いて、ベルナデッタ。
 友人はいるでしょう。▼
 ただ、戦友として同じ軍に属する身だから、
 手紙を送る必要もないだけよ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そ、そうですかねえ!
 だったら良かったです!▼
 
- [エーデルガルト]
- それに、お母様から定期的に手紙を貰って
 いるのでしょう? 私のほうが羨ましいわ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ……そっか、エーデルガルトさんの
 ご両親は……。ベ、ベルは贅沢でした……。▼
 
- [エーデルガルト]
- いいのよ。健在なお母様に感謝して、
 ちゃんと返事を書いてあげなさいね。▼
 
- [ベルナデッタ]
- はい、いつもいっぱい書いてますよ!▼
 
- [エーデルガルト]
- そういえば、貴方の父……ヴァーリ伯からは
 連絡は来ないのかしら?▼
 南方司教としてガルグ=マクに赴任して、
 大きく環境も変わったでしょう?▼
 
- [ベルナデッタ]
- 来ないですけど……母からの手紙に
 近況が書いてありましたよ。▼
 母は、父についていった従者から
 様子を教えてもらったみたいです。▼
 『中央教会からの刺客を恐れて、大広間の
 3階にずっと閉じ籠もっているらしい。▼
 仕事で部屋から引きずり出される時も、
 半狂乱になって抵抗している』って……。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……どこかで聞いた話ね。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そうですかね? あ、でも、
 引き籠もりってところはベルと同じですね。▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方は昔と比べると、格段に引き籠もっては
 いない気がするけれど……。▼
 士官学校の頃などは、かなり極端な生活を
送っていたものね。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ……そんなに違いますかね?
 うーん、自分ではわかんないですけど。▼
 もしかしたら、あたしが会いたくなかった
 お父様が引き籠もったって聞いて……▼
 ならベルは引き籠もらなくていいんじゃ……
 ってなったのかもですねえ。▼
 
- [エーデルガルト]
- ふふ、呪いのようなものが解けたのかも
 しれないわね。私も……。▼
 
- [ベルナデッタ]
- エーデルガルトさんも? 何ですか?▼
 
- [エーデルガルト]
- 何でもないわ。気にしないで。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ええ、何なんですか?
 気になるなあ……。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [エーデルガルト]
- タレスは、何を企んで……。
 帝都は大丈夫かしら。また、成り……▼
 ……誰?▼
 
- [ベルナデッタ]
- あっ、エーデルガルトさん!?▼
 
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ?
 こんな時間にこんな場所で、何を。▼
 
- [ベルナデッタ]
- えっと、うんと、す、少しここで
 引き籠もろうかなって……。▼
 ここはたまにベルが引き籠もってる
 場所なんですよお……。▼
 
- [エーデルガルト]
- そうだったの。
 それは邪魔をしたわね。▼
 
- [ベルナデッタ]
- いいえ、別に……。▼
 そのエーデルガルトさん、何だか
 元気がないですね?▼
 何か、悩みがあるんです?
 ベルで良ければ聞きますけど。▼
 
- [エーデルガルト]
- ありがとう。でも皇帝の悩みなんて、尽きる
 はずもないわ。聞いていたらきりが……▼
 
- [ベルナデッタ]
- あの、そうじゃなくて……!▼
 
- [エーデルガルト]
- ベルナデッタ?▼
 
- [ベルナデッタ]
- 前に、ベルの呪いが解けたのかもしれない
 って話をした時……▼
 エーデルガルトさん、自分もって
 言いかけてましたよね。▼
 あたしみたいにエーデルガルトさんも、
 何か呪いがあるんじゃないかって。▼
 だからこうして、ベルと同じように、
 夜に、独りで、こんな場所に……。▼
 
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
 参ったわね。貴方に見透かされるなんて
 思ってもみなかったわ。▼
 そのとおりよ。
 私もずっと苦しめられていたことがあった。▼
 その相手と戦って勝ち、呪いは解けたと
 思っていたのだけれど……。▼
 そう簡単にはいかないわね。
 まだ相手は生きているし、仲間もいる。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そう、なんですね。
 ベルも……やっぱり簡単にはいかないです。▼
 ずっと外にいると、急に引き籠もりたく
 なって、とにかく独りでいたくなって。▼
 あたしは、引き籠もることが必要な人に
 なっちゃったみたいなんです。▼
 
- [エーデルガルト]
- そういうものよ、ベルナデッタ。
 誰しもが傷を抱えたまま前に進んでいく。▼
 寄り添って優しくすれば、傷が癒える
 なんていうのは幻想なのだから。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 世の中は、厳しいですねえ……。▼
 
- [エーデルガルト]
- でも、絶望する必要もない。
 そのために戦っているのでしょう?▼
 人々が理不尽な傷を負わぬ世を、
 立ち上がりたい者が立ち上がれる世を……▼
 引き籠もりたい者が引き籠もれる世を、
 私たちは創るのよ。この手で。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 本当ですか!?
 ベルも戦って、引き籠もります!▼
 
- [エーデルガルト]
- ええ、やるべきことさえ果たしていれば、
 後はいくらでも引き籠もっていていいわ。▼
 
- [ベルナデッタ]
- やるべきことっていうのが大変なんです!
 やっぱり厳しいですううう!▼
 
ドロテア†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ドロテア]
- ふうん、なるほど……
 こういう理論もあるのね。▼
 (エルくる)
- [エーデルガルト]
- ドロテア?
 こんなに遅い時間まで勉強しているの?▼
 
- [ドロテア]
- あら、エーデルちゃん。
 貴女こそ、こんな時間までお仕事?▼
 ダメじゃない。
 夜ふかしはお肌の大敵なんだから。▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方ね……その言葉、そっくりそのまま
 返ってきてしまうわよ?▼
 
- [ドロテア]
- ふふっ。みんなを見てたら、もっと私も
 頑張らなきゃって感じちゃって。▼
 特に戦術とか戦略はねえ……
 私には馴染みのなかったことばかりだから。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……本当なら、ドロテアには士官学校で学ぶ
 機会が、あったはずだものね。▼
 それだけではないわ。きっと多くの出会いが
 あり、様々なことを学べたでしょう。▼
 
- [ドロテア]
- エーデルちゃん?▼
 
- [エーデルガルト]
- その機会が失われてしまった原因の一端は、
 私の決断に……行動にある。▼
 そう思えば、貴方にはとても申し訳ない
 ことをしたわね……。▼
 
- [ドロテア]
- 何を言ってるのよ。
 貴女はただ正しいことをしただけ。▼
 それに……王国や同盟でもいろいろと起こる
 なんて、想像もできないじゃない。▼
 
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
 
- [ドロテア]
- もちろん、休校になったと聞いた時は、
 とても残念だったわ。▼
 士官学校に入るために、努力もしたし、
 いろいろと大変な思いもしてきたし……▼
 それに、良い相手を見つける機会が、
 減っちゃったーって思って。▼
 
- [エーデルガルト]
- やっぱり気にしているんじゃないの。
 本当に申し訳……▼
 
- [ドロテア]
- でも。
 そういう士官学校生活を送っていたら……▼
 貴女はずっと鬱屈とした気持ちで、不安を
 抱えながら過ごすことになったんじゃない?▼
 帝都の父のことを思いながら、帝国の未来を
 心配しながら、泣いてしまったり、とか。▼
 
- [エーデルガルト]
- 別に、泣いたりなんてしないわ。▼
 
- [ドロテア]
- 貴女がそういう苦しみから解放されて、
 新しい世界に向けて邁進している。▼
 そんな貴女の下で働く今の生活も、
 全然悪くないって、私は思うの。▼
 
- [エーデルガルト]
- ドロテア……『下で』なんて言わないで。▼
 貴女は私のすぐ横に立って、
 私を助けてくれているわ。▼
 皇帝としても、私個人としても、
 貴方は大切な友人なのよ。▼
 
- [ドロテア]
- ありがとう、エーデルちゃん。
 私も、友達だと思っていいかしら。▼
 ふふふふっ……。
 “皇帝の友人”って、素敵ね。▼
 “神秘の歌姫”も悪くないけれど、
 もっと誇らしくて、温かい呼び名だわ。▼
 
- [エーデルガルト]
- それなら、私は“歌姫の友人”ね。
 皇帝の肩書は、横に置いておこうかしら。▼
 
- [ドロテア]
- あら、ダメよ。そしたら私が“歌姫の友人の
 友人”になっちゃうじゃない。▼
 
- [エーデルガルト]
- それもそうね。
 ……ドロテア、これからも頼むわよ。▼
 それぞれの立場から、そしてそれぞれの
 立場を越えて……▼
 
- [ドロテア]
- 友人として、互いに助け合う。
 でしょ?▼
 
ペトラ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ペトラ]
- ………………。▼
 
(エーデルガルトが来る)
- [ペトラ]
- エーデルガルト様?▼
 
- [エーデルガルト]
- 邪魔をしてしまったかしら、ペトラ。▼
 
- [ペトラ]
- いいえ、大丈夫です。
 もう、終わる、しました。▼
 精霊、祈る、祈っています。
 次の戦い、無事、勝つ、祈願、です。▼
 
- [エーデルガルト]
- ブリギットでも、こうやって祈るの?
 礼拝堂が必要なフォドラとは、違うわね。▼
 
- [ペトラ]
- はい。ブリギット……森、山、空、
 精霊の宿るすべて、向かい、祈ります。▼
 祈るもの、違う、しかし、互い、命、
 懸けて戦う、そこ、フォドラと同じです。▼
 
- [エーデルガルト]
- 命を懸けて戦う……ね。こんなこと、私が
 言うべきではないのかもしれないけれど。▼
 貴方は、このフォドラでの戦いに
 命を懸けてはいけないのではないかしら?▼
 ブリギットの王として、何としても国に
 戻る必要があるでしょう、貴方は。▼
 
- [ペトラ]
- はい、それ、確かです、
 異境の地、死ぬこと、許されません。▼
 エーデルガルト様、ブリギットの、帝国への
 従属、解消する、約束、しました。▼
 しかし……わたし、死ぬ、約束、
 果たす者、いなくなる、なります。▼
 
- [エーデルガルト]
- ええ、そうよ。▼
 貴方が死ねば、ブリギットとの関係は、
 次の王位継承者との交流からやり直し。▼
 貴方くらい優秀で、話が通じる相手なら
 いいけれど……期待できるかしら?▼
 それに、個人的にも……仲間である貴方に
 死んでほしくはないの。▼
 
- [ペトラ]
- 気遣い、感謝します。
 あなたの気持ち、嬉しく、思います。▼
 嬉しいですが、わたし、命、懸けたい、
 そう、思っています。▼
 
- [エーデルガルト]
- これから先、追い詰められた敵が
 どんな手段に出てくるかわからない。▼
 貴方の望まぬ結果になったとしても、
 戦い続けると?▼
 
- [ペトラ]
- 危険、承知です。
 しかし、決意、すでに、しました。▼
 エーデルガルト様、命、懸けている……
 わたしだけ、逃げる、嫌ですから。▼
 
- [エーデルガルト]
- 私が命を懸けているから?
 自分の起こした戦争だもの、当然でしょう。▼
 
- [ペトラ]
- わたしも、あなたと共に、戦うこと、
 選びました。当然です。▼
 万一、わたしたち、敗北する、あっても、
 わたし、後悔しません。▼
 あなたと共に、最後まで、戦い続ける、
 続けます。わたしの、祈りです。▼
 
- [エーデルガルト]
- 負け戦をさせるつもりはないけれど……
 わかったわ。▼
 その覚悟、受け止めましょう。
 貴方の意志の強さには、参るわね。▼
 
- [ペトラ]
- あなた、皇帝で、わたし、王です。▼
 わたしたちのなか、仲間、他に、
 並び立てる者、いません。▼
 あなたと、対等、なる……できる存在、
 わたしだけ。故、並び立ち、続けます。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……ありがとう、ペトラ。
 ブリギットの王に、感謝と、敬服を。▼
 ……でも、それなら、そろそろ「様」呼びは
 控えてくれてもいいんじゃないかしら。▼
 
- [ペトラ]
- はい……しかし、好みます。わたし、「様」
 つける、唯一、あなたのみ、ですから。▼
 
モニカ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [エーデルガルト]
- ふふ、心地良い風……。
 自然はいいわね。▼
 
- [モニカ]
- 陛下、ヒューベルトが捜して……▼
 あっ、お休み中でしたね。
 邪魔をしてすみません。▼
 
- [エーデルガルト]
- 少しだけ、外の風に当たらせて。
 すぐに戻るわ。▼
 
- [モニカ]
- いえ、少しと言わず、ずっとで平気です。
 ヒューベルトの件はあたしにお任せを。▼
 見つからなかったとでも何とでも言えるので、
 思う存分、羽を伸ばしてくださいね。▼
 あ、寒くありませんか?
 羽織るものと、それから温かい紅茶を……▼
 
- [エーデルガルト]
- 大丈夫よ、モニカ。
 気遣いだけ受け取っておくから。▼
 それにしても……▼
 
- [モニカ]
- 陛下? どうかしました?
 あたしの顔に何か……。▼
 
- [エーデルガルト]
- いえ、貴方がここにこうしていることの、
 幸運に感謝しているだけよ。▼
 “闇に蠢く者”の囚われた貴方を、そのまま
 失っていた未来もあったかもしれない、と。▼
 
- [モニカ]
- そうですね……。あたしが生かされたのは、
 何かの術に使われる予定だったから……▼
 ……なんですよね?
 でも、おかげで助かりました。▼
 生涯仕えるお方に自らの手で救っていただく
 と言う栄誉にも与れましたし。▼
 
- [エーデルガルト]
- 栄誉と言ってもらえるのは嬉しいけれど、
 単に動かせる戦力がなかっただけなの。▼
 
- [モニカ]
- それでも、ですよ。▼
 ただ憧れだった陛下が、あたしの運命の人に
 変わった日と言っても過言ではないのです!▼
 
- [エーデルガルト]
- う、運命の人……?▼
 
- [モニカ]
- はい……! あたしのような木っ端貴族の
 娘を、陛下は身を挺して庇って……▼
 
- [エーデルガルト]
- 私は……貴方を見捨てようとしたのよ。
 自分の道のために、貴方を切り捨てたの。▼
 貴方の救出が成るたった一節前まで、
 私は貴方を助ける予定なんてなかった。▼
 
- [モニカ]
- それは……▼
 
- [エーデルガルト]
- “闇に蠢く者”にとって、貴方は貴重な
 存在だったみたいで……▼
 彼らが貴方に手を出すのを見逃す代わりに、
 私は彼らの力を使おうとした。▼
 ……貴方という犠牲を払って、
 私たちは戦うための準備を進めたのよ。▼
 
- [モニカ]
- それでも、陛下は助けてくれました。
 あたしの命を救うことを選んでくれた。▼
 それまでの過程なんて、あたしには
 どうだっていいんです。▼
 そのままあたしを交換材料として、
 あいつらと取引していれば良かったのに……▼
 手を切って、救ってくれたじゃないですか!
 あたしは、今ここにいるんです!▼
 
- [エーデルガルト]
- モニカ……。▼
 
- [モニカ]
- たった一つのあたしの生が、陛下と共に
 歩む運命であったことに……▼
 あたしは感謝しています。
 感謝し切れないほどに。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……ありがとう、モニカ。▼
 
支援A†
- [エーデルガルト]
- ふう……。▼
 
- [モニカ]
- 陛下、軍議が長引いてお疲れでしょう。
 紅茶をどうぞ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 助かるわ、モニカ。
 貴方も一緒に飲まない?▼
 
- [モニカ]
- ご一緒していいですか?
 はい! 陛下、是非に!▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方が休んでいるところを、
 あまり見た記憶がないから……。▼
 程々にするのよ?
 頑張り過ぎて、体を壊しては困るわ。▼
 
- [モニカ]
- これは、夢ですか……? 陛下があたしの
 心配をして、二人きりでお茶を……。▼
 
- [エーデルガルト]
- 体の心配くらい、いつもしているわよ。
 それにお茶だって初めてではないでしょう?▼
 
- [モニカ]
- はい、もちろん。心配は208回目、
 二人でのお茶は113回目の出来事です。▼
 しっかりと記録も記憶もしていますので、
 大丈夫ですよ。▼
 
- [エーデルガルト]
- 何が大丈夫なのかしら……。
 はあ、いろいろな意味で心配だわ。▼
 
- [モニカ]
- また心配を……!▼
 
- [エーデルガルト]
- でも、それだけ貴方の頑張りに助けられて
 いるということでもあるものね。▼
 私は貴方にちゃんと返せているかしら?
 もし願いがあるなら言ってちょうだい。▼
 
- [モニカ]
- ………………!▼
 お願いを、聞いてくれるんですか!?▼
 っこのモニカ=フォン=オックス、
 叶わぬ願いと知りながら、陛下に……▼
 
- [エーデルガルト]
- 待って。待ちなさい。
 私が聞ける、常識的なお願いで頼むわよ。▼
 
- [モニカ]
- はい……。そ、その、大変不敬ながら
 膝枕を所望してもよろしいでしょうか……!▼
 
- [エーデルガルト]
- ……ええ、そのくらいならいいわよ。▼
 
- [モニカ]
- ありがとうございます。お優しい陛下に、
 よりいっそうの忠誠を捧げます……。▼
 
- [エーデルガルト]
- もう十分、受け取っているわ。
 貰うべきではないほどの忠誠をね。▼
 
- [モニカ]
- ……そういえば、陛下にお伝えしたいことが
 あったんです。▼
 陛下は、あたしを見捨てようとしたことで、
 ずっと自分を責めているみたいですけど……▼
 あたしは、もしあの時に死んだとしても、
 本当に嬉しかったはずですよ。▼
 だって、陛下が目的を果たすためのお役に
 立てたんですから……。▼
 それじゃ、
 あたしはお茶の準備をしてきますね。▼
 
(モニカが去る)
- [エーデルガルト]
- ……まったく、困ったわね。▼
 あんなに強い人だったなんて、
 まるで知らなかったわ。▼
 ……ありがとう、モニカ。▼
 
イエリッツァ†
支援C†
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 
- [エーデルガルト]
- 珍しいわね。
 戦術の教本を読んでいるの?▼
 しかも、その本……
 まさか士官学校を、懐かしんで?▼
 
- [イエリッツァ]
- ……懐かしむような過去ではない。▼
 
- [エーデルガルト]
- そうかしら。
腕の立つ武術師範として、
 貴方は意外なほどに慕われていたわよ。▼
 私たちの担任になって、いろいろな役目を
 果たしてもらう予定だったけれど……▼
 士官学校がすぐに休止になったから。
 それでも、最低限の働きはあったわね。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……相変わらず寡黙ね、貴方は。▼
 出会ったばかりの頃に比べれば、
 少しは何を考えているかわかるけれど。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 その沈黙は、「わかってもらう必要もない」
 といったところでしょう。▼
 まったく、貴方らしいわ、“エミール”。▼
 
- [イエリッツァ]
- その名で……私を呼ぶな。▼
 
- [エーデルガルト]
- ……エミール=フォン=バルテルスは、
 もう死んだ、と?▼
 バルテルス家の人々を残らず惨殺した廉で、
 追っ手によって討伐された。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……そうあるべきだった。▼
 
- [エーデルガルト]
- 本当にそれでいいのかしら?
 私は納得していなかった。だから……▼
 貴方は生きている。フリュム家の嫡子、
 イエリッツァ=フォン=フリュムとして。▼
 そして“死神騎士”としても。
 いずれにしても私の道にとって、欠かせない者よ。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……あの魔性の力まで欲する、か。
 強欲な女だ……。▼
 奴の乾きは……永遠に満たされん。
 斬れば斬るほど、人から遠のく……。▼
 
- [エーデルガルト]
- ふふ……貴方の話を聞いていると、
 “死神”こそが強欲に思えるけれど。▼
 いつの日か、その刃が私に向く時が
 来るかもしれないわね。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……皇帝は、私の主だ。
 今のところはな。▼
 奴に狩り場を与えてくれたことには……
 感謝している。お前を斬りはしない。▼
 
- [エーデルガルト]
- 感謝も何も、初めからそういう契約だもの。
 互いの利を一致させるためのね。▼
 これからも力を貸してちょうだい。
 貴方も、“死神”も……。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
(剣の素振りの音)
- [イエリッツァ]
- ふっ……!▼
 
(エーデルガルトがやってくる)
- [エーデルガルト]
- ……退屈そうね。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……相手のいない戦いなど、無意味。
 剣は、殺し合ってこそだ……。▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方らしい理由だわ。
 戦争は、さぞや良い糧になるでしょう。▼
 貴方……いえ、“死神”のように、
 戦争を歓迎する者もいるということね。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……ああ。この戦争が始まらずとも、
 私はきっと、人を殺していたはずだ。▼
 ……戦争が終われば、私の役目も終わる。
 皇帝との契約も、そこで終わりだ……。▼
 その時には……罰を受けねばなるまい。▼
 
- [エーデルガルト]
- まだ考えは変わらないの? 確かに罪だけを
 見れば、貴方の言うとおり罰は必要よ。▼
 けれど……功をもって罪をあがなうという
 方法だって残っているわ。▼
 汚いやり方と忌避するかしら?▼
 殺されたバルテルス家の者たちだって、
 罪はあったのよ。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 ……たとえお前がそれを望んだとしても、
 私は……それを望まない。▼
 私の行く末は、私が決める……。
 どう生きるかも、どう死ぬかも。▼
 
- [エーデルガルト]
- ………………。▼
 ふふ……私としては残念だけれど、
 貴方の意志は尊重する。▼
 死ぬよりも、生きて罰を受ける道を選んだ
 こと自体は喜ばしいし、ね。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……私は牢獄に入り、罰を受ける。
 そして、許されたその時には……いや……▼
 
- [イエリッツァ]
- ……私は牢獄に入り、罰を受ける。
 それが私にできる唯一の……いや……▼
 
《共通》
- [イエリッツァ]
- たとえ牢の中で、寿命が尽きようと……
 私の歩むべき道は、他にない。▼
 
- [エーデルガルト]
- 貴方の決意が果たされることを、
 私は願っているわ。▼
 人が己の意志によって生き方を決められる。▼
 そういう世界こそが、私が戦いを起こして
 までも望んだものなのだから。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……すまない。
 これまでの計らいには……感謝している。▼
 
- [エーデルガルト]
- 謝る必要はないわ。
 私も貴方の働きに感謝している。▼
 ありがとう、エミール。
 ……いえ、イエリッツァ、だったわ。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 
- [エーデルガルト]
- 今日は、その名で呼ぶなと言わないのね。
 少しは許してもらえたのかしら。▼
 
- [イエリッツァ]
- ………………。▼
 
- [エーデルガルト]
- 今は互いの未来に向かって、
 戦い続けましょう。▼
 
- [イエリッツァ]
- ……ああ。▼
 
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- ペトラとの支援A会話だけは終盤になっても開放できませんが、何かの特殊条件があるでしょうか -- t 
 
 
 
Last-modified: 2023-06-11 (日) 15:54:29