[広告]

 
会話集/支援会話
ヒューベルトの支援会話†
エーデルガルト†
エーデルガルトのページへ
フェルディナント†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [フェルディナント]
- ふむ……過去にはこのような事例も……。
 なるほど……。▼
 
- [ヒューベルト]
- こんな夜更けまで、熱心ですな。▼
 
- [フェルディナント]
- っ!? ……ヒューベルトか。
 君こそこんな夜更けに何を?▼
 またエーデルガルトにも知らせず、
 新たな悪だくみでもしているのかね?▼
 
- [ヒューベルト]
- 失礼な決めつけはやめてもらえますかな。
 くく……何か根拠でもあるので?▼
 
- [フェルディナント]
- む……いや、それはないが。
 確かに、決めつけてすまなかった。▼
 
- [ヒューベルト]
- いえいえ……悪だくみはしていましたので、
 謝罪は不要ですよ。▼
 
- [フェルディナント]
- そうか。
 ……って、やはりしていたのではないか!▼
 
- [ヒューベルト]
- それで、何を熟読していたので?▼
 
- [フェルディナント]
- ヒューベルト、私の話を……▼
 
- [ヒューベルト]
- 判例を集めた本、ですかな。
 しかも帝国貴族を裁いた例の。▼
 
- [フェルディナント]
- あ、ああ……
 我が父との決着を、見据えてね。▼
 法の定めるところに従えば、反逆は死罪だ。
 しかし実際の運用はそうなってはいない。▼
 特に貴族は、助命されている例が多い。
 最近になればなるほどな。▼
 
- [ヒューベルト]
- 爵位の返上だの、財産や情報の提供だの、
 それまでの功をもって贖うだの……▼
 ありとあらゆる言い訳を駆使して、
 貴族は生き延びようとします。▼
 手足をもごうとも死なず、地下深くに
 幽閉しようとも這い出てくる……▼
 息の根を止めない限りは、ですな。▼
 
- [フェルディナント]
- ……前ベストラ候のように、かね?▼
 
- [ヒューベルト]
- さて、あの男が皇帝に正しく仕えず、反逆と
 取られかねない行動を取ったことは……▼
 紛れもない事実です。▼
 
- [フェルディナント]
- ならば……▼
- [ヒューベルト]
- だが、彼は残念ながら捕縛の際に抵抗し、
 不幸な事故が起きて命を落とした。▼
 彼が果たして反逆に罪を犯していたかなど、
 すべては闇の中。証明しようもありません。▼
 
- [フェルディナント]
- それは詭弁ではないか。罪あるがゆえに
 貴殿が討ったと、誰もが思っているぞ。▼
 貴族として、正しく彼を公の場で
 裁くべきだった。そうではないのか?▼
 
- [ヒューベルト]
- そうしようとして、父に逃げられたのは
 どこの誰でしたかな。▼
 
《共通》
- [ヒューベルト]
- 息の根を止めぬ限り、生き足掻く……▼
 貴族とはそういう生き物だと、
 先程言ったでしょう。▼
 
- [フェルディナント]
- だからこそ私は、こうして父の逃げ道を
 塞ぐために過去の判例を調べているのだ。▼
 再起などさせない。
 私は父を、正しく断罪する。▼
 
- [フェルディナント]
- だから私は、再び父を捕らえた時に、二度と
 逃がさぬよう過去の判例を調べているのだ。▼
 再起などさせない。
 私は父を、正しく断罪する。▼
 ……仮に、父が兵を挙げるような
 真似をすれば、戦場で討ち取るしかないが。▼
 
《共通》
- [ヒューベルト]
- くくく……できますかな、貴殿に。▼
 
- [フェルディナント]
- できるできないではない。
 ……この手で、始末をつける。▼
 そうせねば、私は許せぬのだ。▼
 己がエーギル公爵位を継ぐことも、
 宰相の座に就くことも……。▼
 
- [ヒューベルト]
- くくくくく……
 それを決めるのは陛下ですよ。▼
 ですが、陛下の利になるのであれば、
 貴殿の覚悟は歓迎されるでしょうな。▼
 
支援A†
- [フェルディナント]
- ふっ! はっ だっ!
 せえいっ!▼
 ……今日はこのくらいにしておくか。▼
 
- [ヒューベルト]
- 見事な槍さばき、
 流石は文武兼備の貴族ですな。▼
 
- [フェルディナント]
- ヒューベルト……
 君は相変わらず神出鬼没が過ぎるな。▼
 鍛錬中に突然現れては、誤って槍で
 突かれても文句は言えないぞ。▼
 
- [ヒューベルト]
- そうですな。
 訓練中の事故は、よくあることですから。▼
 仮に貴殿が私をここで突き殺したとしても、
 ただの事故で片づけられるでしょうよ。▼
 
- [フェルディナント]
- ヒューベルト。
 冗談でもそういう話はやめてくれ。▼
 いや、先に軽口を叩いたのは私だったな。
 すまなかった。▼
 
- [ヒューベルト]
- ……はあ。
 素直に謝られても反応に困りますがね。▼
 ともあれ、貴殿の訓練は近頃、
 鬼気迫るものがありますな。▼
 何が貴殿をそこまで駆り立てるのか、
 少々気になって様子を見に来たのです。▼
 
- [フェルディナント]
- 当然だろう。この戦争もいよいよ佳境を
 迎えたと私は見ている。▼
 なればこそ、いっそう気を引き締め、
 勝利へ向け邁進していかねばなるまい。▼
 仲間のため、帝国のため、
 より良き未来のため。▼
 
- [ヒューベルト]
- そして……亡き父のため、ですかな。▼
 
- [フェルディナント]
- 父の? なぜそう思うのだね?▼
 帝国を支え、私が憧れた父は、
 遥か昔にいなくなった。▼
 メリセウス要塞にいたのは、生き方を
 見失った、ただの反逆者だった。▼
 そんなものを今更……▼
 
- [ヒューベルト]
- フェルディナント殿。▼
 否定するのであれば、ただ「違う」と
 口にすればいい。▼
 言葉を重ねては、逆に真実だと
 認めているいうなもにですよ。▼
 
- [フェルディナント]
- そんなつもりは、まったくない。
 ないが……▼
 心のどこかで、そう思っている可能性は
 否定すまいよ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 貴殿は変わりましたな。
 いや、本質は何も変わっていない。▼
 しかし、頑なな本質はそのままに、
 随分と柔軟な顔を持つようになった……。▼
 
- [フェルディナント]
- 君は変わらないな。
 私が無知だった頃から……▼
 あの頃から真っすぐに、エーデルガルトと
 二人、ただこの道を進んできた。▼
 だが今はそに道を、皆が歩んでいる。
 君たちは、その先頭にいるのだ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 何が言いたいので?▼
 
- [フェルディナント]
- その道の先頭に、私も加わるぞ。
 皇帝の左右に並び立つ二人となるのだ。▼
 それが私と君……
 すなわち、“帝国の双璧”だ!▼
 
- [ヒューベルト]
- ……“帝国の双璧”、ですか。
 くくくく……くははははははは!▼
 
- [フェルディナント]
- ふははは!
 ……少し笑い過ぎではないかね?▼
 
リンハルト†
支援C†
- [ヒューベルト]
- 先の戦いも無事、勝てましたな。
 殊勲者はやはりあの者……▼
 
- [リンハルト]
- シェズ? そうだね。
 まったく、いつも頑張っているよ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 戦場での姿勢もそうですが、あの不可思議な
 力にも助けられていますからな。▼
 
- [リンハルト]
- やっぱり君も気になっているんだ?
 確かに興味深いよね。▼
 魔道の理から外れ、紋章の力とも違う……▼
 強いていえば闇の魔道に近いものがある
 気がするけど、僕の専門外だからなあ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 多少は知識のある私でも、
 彼の力を解することなどできませんよ。▼
 
- [リンハルト]
- なら、現状ではお手上げってことだよね。
 それじゃ、僕は……▼
 
- [ヒューベルト]
- おや、貴殿はもう少しシェズ殿に
 興味があるのかと思っていましたが……▼
 専門外だからと早々に白旗を上げる、
 というのは、少々予想外でしたな。▼
 
- [リンハルト]
- 何だい、ヒューベルト。
 その言い方は……。▼
僕に調べてほしいなら、君が捕まえてきて
 ここに吊り上げてくれてもいいんだよ?▼
 
- [ヒューベルト]
- くくく……。
 釣り上げるのは、貴殿のほうが得意では?▼
 それに、私捕まえ方では今後の付き合いに
 支障をきたしますからな。▼
 貴殿がその口で誘ったほうが、
 きっと上手くいくでしょう。▼
 
- [リンハルト]
- まったく面倒だなあ……。▼
 君が新しい捕まえ方に挑戦したら?▼
 例えば、華麗で貴族らしいやり方なんて~
 いいんじゃない? きっと楽しいよ。▼
- [ヒューベルト]
- ほう……身の毛もよだつやり方ですな。
 口に出すのもやめていただきたい。▼
 
- [リンハルト]
- なら、真正面から喧嘩を売ってきたら
 どうかな。仲良くなれるらしいよ。▼
 
- [ヒューベルト]
- ほほう……私に大声を張り上げて拳を振り
 回せと? 聞かなかったことしましょう。▼
 
- [リンハルト]
- それも駄目? そしたらもう、斧でも
 突きつけて力強く説得するしか……。▼
 
- [ヒューベルト]
- リンハルト殿。
それはいったい誰の話ですかな?▼
 我が軍にはそんな野蛮な者はいないと
 思いますが……。▼
 
- [リンハルト]
- 我が軍?
別に、特定の誰かの話じゃないって。▼
 新しい捕まえ方を考えてただけだけど……
 そんなことをしそうな人に心当たりが?▼
 
- [ヒューベルト]
- ……はあ、左様ですか。
 ではそういうことにしておきましょう。▼
 貴殿と話すのは嫌いではありませんが、
 結果に利がないのが問題ですな。▼
 では、私は用がありますからこれで。▼
 
- [リンハルト]
- ああ。
 また後で、ヒューベルト。▼
 それで、シェズのことは
 いつ捕まえてきてくれるの?▼
 君と一緒に調べれば、もしかしたら
 研究が捗るかもしれないよねえ。▼
 
- [ヒューベルト]
- くくく……貴殿の気まぐれに付き合っている
 暇は、私にはありません。▼
 貴殿一人で捕まえられるよう、
 陰ながら応援させてもらいますよ。▼
 
カスパル†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [帝国兵]
- ヒューベルト様、拠点近くの森で、敵の
 斥候部隊と思われる一隊を発見しました。▼
 
- [ヒューベルト]
- 近く? 穏やかではありませんな。
 すぐに対処を……▼
 
- [帝国兵]
- いえ、それが発見したのが
 カスパル殿でして……▼
 
- [ヒューベルト]
- なるほど……こちらに被害は?
 それと敵は捕縛しましたか?▼
 
- [帝国兵]
- カスパル殿を含め、軽傷が3人です。
 捕縛する余裕はなかったとのこと。▼
 
- [ヒューベルト]
- くく……いきなり敵に突っ込んでいっては、
 まあそうなるでしょうな。▼
 
(暗転)
- [カスパル]
- ヒューベルト! 聞いたか?
 敵の斥候を始末してきたぜ!▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ、聞きましたとも。怪我人を出した上に
 敵の捕縛にも失敗したとか。▼
 増援を呼んでから対処すれば、
 そんなことにはならなかったでしょうな。▼
 
- [カスパル]
- その間に逃げちまったらどうすんだよ。▼
 つーか、前に親父が同じ事をした時は
 それで良いって言ってなかったか?▼
 
- [ヒューベルト]
- レオポルト殿に増援など邪魔なだけです。
 彼ができなければ何人いても変わらない。▼
 それに、彼は怪我など
 少しも負っておりませんよ。▼
 
- [カスパル]
- オレだって少ししか負ってねえ!
 クソッ、次はお前に認めさせてやる!▼
 
- [ヒューベルト]
- はあ……貴殿はなぜ、
 危険な真似ばかりするのですかな。▼
 もちろん戦功を求めてという理由は
 わかります。しかし……▼
 例えば今回は、増援を呼んだ方が、
 手柄が大きくなる可能性は高かった。▼
 敵の斥候を捕らえるという形でね。
 傷を負う危険性も減ったでしょう。▼
 
- [カスパル]
- いや、そこはわかんねえんだよ。オレの
 勘はオレに、飛び出してけって言ったんだ。▼
 悪くはねえ結果になったんだから、
 いいんじゃねえか?▼
 
- [ヒューベルト]
- 貴殿の勘が当たり続ければ、ですな。▼
 外れた時が、貴殿が死ぬ時……
 そうなってもおかしくはないでしょう。▼
 
- [カスパル]
- げっ、不吉なこと言うなよ、ヒューベルト。
 オレだって死にたいわけじゃねえ。▼
 
- [ヒューベルト]
- 私としても貴殿に死なれるのは困ります。
 重要な戦力を失うことになりますからな。▼
 しかし同時に、貴殿の勘とやらで私の策を
 かき回されるのも困るわけです。▼
 
- [カスパル]
- ……だーっ! ごちゃごちゃ考えてたら、
 頭が悪くなりそうだぜ!▼
 手柄を立てる好奇ってのは、だいたい、
 死の危険と隣り合わせだろ?▼
 オレはそれを乗り越えて、武で身を立てる。
 そう決めてんだ。▼
 そうだ! もしオレが死んじまったら、
 お前はそれも利用して策を立てちまえよ。▼
 
- [ヒューベルト]
- ………………。▼
 
- [カスパル]
- 重要な戦力なんだろ、オレは。それを失って
 でも勝たなきゃなんねえ場面は、あるよな?▼
 もちろんオレは死ぬつもりはねえよ。
 けど、戦場に絶対はねえのも知ってる。▼
 オレがお前の邪魔にならねえ、
 一番の方法なんじゃねえかって思うけどよ。▼
 あ、鍛錬の時間だな。
 オレは先に戻ってるぜ、ヒューベルト!▼
 
(カスパルが去る)
- [ヒューベルト]
- 活かすも殺すも私次第、ですか……。▼
 聖者と道化は紙一重とはいいますが、
 まったく……。くくくく……!▼
 
ベルナデッタ†
支援C†
- [ベルナデッタ]
- よいしょっと……。▼
 
(ヒューベルトが来る)
- [ヒューベルト]
- おや、ベルナデッタ殿……
 例の書類が届きましたか。▼
 
- [ベルナデッタ]
- うべあっ! ひゅ、ヒューベルトさん!
 べ、ベルは何もやましいことは……▼
 
- [ヒューベルト]
- ならば、それを渡してもらえますかな。
 私宛てでしょう。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そ、そうでした。
 エーデルガルトさんに頼まれたんでした。▼
 はあ、重かったあ……。
 これ、いったい何の書類なんですか?▼
 
- [ヒューベルト]
- この近辺の野党などの出没記録です。
 古い記録まで調査せねばなりませんので。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そういえば、盗賊団を追い詰めたけど、結局
 逃げられたったって聞いたような……。▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ……実に困ったものです。
 野良鼠すら駆逐できない部隊があるとは。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ひっ!
 お、怒ってますか……?▼
 
- [ヒューベルト]
- さて、どうでしょうな。
 怒りに値するかさえ怪しいですが。▼
 
- [ベルナデッタ]
- で、でも、怒ってるような……。▼
 
- [ヒューベルト]
- 知っていますか、ベルナデッタ殿。
 しつこいと相手が怒るということを。▼
 
- [ベルナデッタ]
- ぎ、ぎぇい!
 そそそそそうですね。▼
 
- [ヒューベルト]
- ともあれ、鼠の巣穴を見つける必要が
 出てきてしまいましたからな。▼
 賊が出没した場所や、過去の拠点の所在を
 調べ、当たりをつけるというわけです。▼
 
- [ベルナデッタ]
- へえー、大変そうですね……。▼
 
- [ヒューベルト]
- 仕方のないことです。怯えた鼠どもは、
 巣穴に閉じこもって出てきませんので。▼
 
- [ベルナデッタ]
- な、なるほど。
 でも引き籠もりたい気分はよくわかります!▼
 
- [ヒューベルト]
- ………………。▼
 
- [ベルナデッタ]
- あ、でもでも、お祭りとかやってたら、
 ついつい外に出ちゃうかもですねえ。▼
 凄く楽しそうですし……その、
 人がいなければ、ですけど……。▼
 
- [ヒューベルト]
- 無理をすることはありませんよ。
 貴殿は祭りを催しても出てこないでしょう。▼
 しかし……賊は違うかもしれませんな。▼
 
- [ベルナデッタ]
- どういうことです?▼
 
- [ヒューベルト]
- 賊は貴殿と違って、引き籠もってなど
 いたくはないということです。▼
 彼らは討伐部隊によって追い詰められ、
 しばらくの間、ろくに稼げていません。▼
 そこで、稼ぐ場を用意してやれば……
 姿を現わさざるを得ないでしょう。▼
 
- [ベルナデッタ]
- はあ、そういうもんですかねえ。▼
 
- [ヒューベルト]
- その餌が、祭りですよ。▼
 戦争の影響もあって、本格的な祭りは
 このところ催されていませんでしたからな。▼
 単に民に潤いを与えるという意味でも、
 実に有効な策でしょう。▼
 流石はベルナデッタ殿。
 私にはできない、素晴らしい発想です。▼
 
- [ベルナデッタ]
- 急に誉めて、何なんですか!?
 何か企んでるでしょおおおお!▼
 
- [ヒューベルト]
- いいえ、別に。
 ただ私の仕事を手伝ってもらおうかと。▼
 
- [ベルナデッタ]
- そ、それはそれで嫌ですうううう!
 許してええええ!▼
 
(ベルナデッタが走り去る)
ドロテア†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [ドロテア]
- ふう……。
 次はいつ、帝都に戻れるかしら……。▼
 
(ヒューベルトが来る)
- [ヒューベルト]
- おや、ドロテア殿。
 邪魔をしてしまいましたか。▼
 
- [ドロテア]
- 大丈夫ですよ。ちょっと考え事をしてた
 だけですから。何かしら?▼
 
- [ヒューベルト]
- 実は、貴殿のいた歌劇団のことで……▼
 
- [ドロテア]
- もしかして、何かあったの?▼
 
- [ヒューベルト]
- いえ、貴殿宛てに手紙が来ているだけです。
 ちょうど私の手が空いていたので……▼
 直接持ってきたのですよ。
 ついでに話をしたいと思いましてね。▼
 
- [ドロテア]
- もう、驚かせないで。貴方が来るなんて、
 よっぽどの話かと思ったじゃないですか。▼
 
- [ヒューベルト]
- くく……それは申し訳ありませんでしたな。
 安心してください。▼
 さて、話というのは他でもない、なぜ貴殿が
 歌劇団に戻らないのか、ということです。▼
 
- [ドロテア]
- どういうこと?
 私、戻りたいなんて言いましたっけ。▼
 
- [ヒューベルト]
- いいえ。
 ですが……そこなのですよ。▼
 貴殿は決して、戦いが好きではない。
 傷つく人を見て心を痛めるほどでしょう。▼
 それに、歌劇団から戻らないかと誘いを
 受けていることも存じています。▼
 それなのに、こうして前線に立ち続けて
 いることが不思議でしてね。▼
 
- [ドロテア]
- ………………。
 確かに、貴方の言うことはもっともですね。▼
 私自身、歌劇団に戻る道を考えたことは
 ありますから。▼
 歌劇団で巡業して各地に歌を届け、人々の
 戦争で擦り減った心を癒やして回る……▼
 例えばですけど、そういう道を選んだって、
 エーデルちゃんやみんなの力になれる。▼
 それは確かでしょう?▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ、むしろ非常に有用な働きかと。▼
 
- [ドロテア]
- でも……私は、みんなと一緒に
 戦いたかったんです。▼
 自分だけ安全な場所にいたくなかった。
 この気持ち、わかります?▼
 
- [ヒューベルト]
- わかりますよ。私とて、そのような気持ちが
 皆無でここにいるわけではありません。▼
 しかしそれなら……前線に歌劇団を呼び、
 歌姫として兵士を慰撫する手もあります。▼
 貴殿がそれを考え付かないとは
 思いませんが。▼
 
- [ドロテア]
- 何でもお見通しなんですね。
 少し悔しくなっちゃうわ。▼
 もう一つの理由は、私が平民として
 エーデルちゃんを支えていきたいから。▼
 歌姫なんて立場でいたら、普通の平民の
 扱いは受けられないでしょう?▼
 貴族と平民の身分の差を無くそうとしている
 エーデルちゃんの力になるために……▼
 私は、ただの平民の代表として、
 歌い続けたい。わがままですけどね。▼
 
- [ヒューベルト]
- ………………。
 これは驚きましたな。▼
 私は貴殿の覚悟を見くびっていました。
 我が主のために、苦難の道を行くとは……。▼
 
- [ドロテア]
- それに、他にも大事な理由はありますよ。▼
 
- [ヒューベルト]
- まだあると?▼
 
- [ドロテア]
- ここには未来があって、頼り甲斐もある、
 貴族のご子息がいっぱいでしょ?▼
 帝都で歌姫に群がって来る軟弱者たちより、
 よっぽど魅力的ですから。▼
 
- [ヒューベルト]
- くくくく……なるほど、それは重大事です。
 貴殿は実に強かで好感が持てますな。▼
 
ペトラ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [ヒューベルト]
- おや、ペトラ殿。
 このようなところで奇遇ですな。▼
 どうですか、各地を転戦する生活は。
 貴殿には慣れぬこともあるでしょう。▼
 
- [ペトラ]
- はい、時折、寒い、ありますが、
 皆のおかげ、支障、ほとんどないです。▼
 
- [ヒューベルト]
- くく……それは重畳ですな。▼
 この調子で貴殿が、帝国軍に根を下ろして
 くれるならば、大歓迎なのですがね。▼
 
- [ペトラ]
- いいえ、わたし、いずれ、ブリギット、
 戻る、戻ります。▼
 あなた、知る、でしょう。
 わたし、王となる道、目の前です。▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ、わかっていますとも。▼
 ブリギットの帝国への従属は、
 貴殿の王位継承と共に解消される……。▼
 その密約は、すでに我が主と
 貴殿の祖父との間で成立しています。▼
 
- [ペトラ]
- エーデルガルト様、ゲルズ公、どちらも、
 ブリギットのため、考える、感謝します。▼
 
- [ヒューベルト]
- 確かに、外務卿のゲルズ公も貴国のために
 精力的に動いていたようですな。▼
 外交方針で対立していたアランデル公が
 いなくなったおかげで……▼
 やりやすくなったのでしょう。
 少し若返ったような気さえしますよ。▼
 
- [ペトラ]
- 若返る、ですか?
 白い髪の毛、増える、気がしますが。▼
 
- [ヒューベルト]
- ……そうですな。
 内面はともかく外見は、増えましたな。▼
 しかし、貴殿には
 申し訳ないことをしました。▼
 ブリギットとの約定、今の時点で
 表に出すわけにはいきませんからな。▼
 
- [ペトラ]
- 仕方ない、なくあります。
 7年前の戦争、覚えている人、多いです。▼
 戦争中、帝国の人々の心、
 揺らがせるわけにはいきません。▼
 
- [ヒューベルト]
- 理解いただいて、助かりますよ。▼
 
- [ペトラ]
- はい。しかし、ブリギットの民は皆、
 この役定、知っています。▼
 もしも、反故、される……
 無駄な血、大量、流れる、思います。▼
 
- [ヒューベルト]
- ほう……それは、脅しですかな。▼
 
- [ペトラ]
- いいえ、ただの、心配です。
 もちろん、帝国、信じています。▼
 そのようなこと、起こらない、当然です。
 違いますか、ヒューベルト。▼
 
- [ヒューベルト]
- ……くくく。
 くくくく……!▼
 貴殿はすでに王というわけですな。
 これは失礼しました。▼
 無論、そのようなことは起こりません。
 帝国とブリギットは……▼
 貴殿と陛下のように、支え合って、
 共に未来へと進むのですから。▼
 
- [ペトラ]
- はい、あなた、見届ける、思います。▼
 
支援A†
- [ヒューベルト]
- 投降すれば、命は助けましょう。▼
 
- [暗殺者]
- なに? 私を……▼
 
(暗転)
- [暗殺者]
- がはっ……!▼
 
(明転)
- [ヒューベルト]
- くく……容赦がありませんな。▼
 
- [ペトラ]
- 怪しい動き、ありました。
 生かす、理由ありません。▼
 情報、いずれにしろ、取れない……
 あなた、知っています。いませんか?▼
 
- [ヒューベルト]
- さて、死んでしまったので、
 断言できかねますな。▼
 怪しい動きがあったのは確かですから、
 助けられた礼は、言っておきましょう。▼
 
- [ペトラ]
- 不要です。あなた、自分でも、
 対処できました。でしょう?▼
 
- [ヒューベルト]
- くくく……どうでしょうかね。しかし、
 樹上に潜んで背後から狙う戦い方……▼
 ブリギットらしいといえばらしいですが、
 王である貴殿も相変わらずですか。▼
 
- [ペトラ]
- もちろんです。安全な場所から、一方的、
 急所、攻撃する、必須の技能です。▼
 なぜ、王、違う、思いますか?
 ブリギット、おかしい、言う、ですか?▼
 
- [ヒューベルト]
- いえいえ、とんでもないことです。▼
 王が安全な場所に陣取るというのは、
 至極真っ当な戦略でしょうよ。▼
 フォドラの歴史には、騎士道などという
 塵のような生き方にこだわった挙げ句……▼
 喜んで命を捨てる愚かな王も
 大勢いましたからな。▼
 
- [ペトラ]
- 騎士道、ですか……。▼
 ブリギット、騎士、いません。
 理解できない、考え、確かです。▼
 しかし、フォドラ、騎士道、書かれた書物、
 多くあります。わたし、読みました。▼
 なぜ、これほど、無意味な騎士道、
 蔓延する、でしょう。不可思議です……。▼
 
- [ヒューベルト]
- ふむ……騎士物語は所詮、物語です。
 が、あまりに流行った結果……▼
 現実と空想の区別がつかなくなったのかも
 しれませんな。▼
 そのくらいには、平和を謳歌できる戦乱の
 ない時代がフォドラにあったのでしょう。▼
 
- [ペトラ]
- なるほど……平和、望ましいもの、
 しかし、人、弱くする、それも、真理です。▼
 ブリギット、平和、目指しています。
 弱くなる、困りますが……▼
 騎士道、ブリギットにも、広まる、
 あるかもしれません。▼
 
- [ヒューベルト]
- くくく……確かに争いのない時代がくれば、
 騎士道が役に立つ場面もあるでしょう。▼
 荒くれた戦士たちを統制するのには、
 適した考えですからな。▼
 ですが、百害あって一利程度では、
 割に合わないのは間違いありませんよ。▼
 
- [ペトラ]
- 心配、感謝します。
 まずは、平和な時代、来る、先です。▼
 
- [ヒューベルト]
- ええ、我らの勝利でもって、
 この愚者の時代を終わらせましょう。▼
 
モニカ†
支援C†
- [モニカ]
- こんなところにいたんですか。
 探しましたよ、ヒューベルト。▼
 
- [ヒューベルト]
- 私に何の用で?
 エーデルガルト様がお呼びですか。▼
 
- [モニカ]
- ちょっと、そんなことのためにあたしを
 使うはずないでしょう?▼
 ただ、お礼を言っておこうと思って。
 ……不本意ですけど。▼
 
- [ヒューベルト]
- 礼を言われるようなことをした記憶が
 ありませんが。▼
 
- [モニカ]
- そうでしょうね。優秀なあなたにとっては
 ただの事務処理の一環でしょう。▼
 あたしがまとめた報告書の不備を、陛下が
 見る前に修正してくれことへのお礼です。▼
 後で気づいて訂正しに行ったら、すでに
 訂正されていて恥ずかしかったですけどね!▼
 
- [ヒューベルト]
- そんなこともあったかもしれませんな。▼
 陛下が目を通す必要のないものを除くのも、
 私の従者としての役目ですから。▼
 しかし、ちらと目を通しただけで気づく
 ような誤りを貴殿がするとは……▼
 気が緩んでいるのではありませんか?
 皇帝いちの臣下を自称しておきながら。▼
 
- [モニカ]
- 誤りについては返す言葉もありません。
 ですが、自称なんtしていません!▼
 いえ、その、勢いでしたことはあったかも
 しれませんが……無意味なことです。▼
 陛下にとって一番の家臣は、従者である
 あなたなんですから。▼
 ベストラ家との取り決めなんてなければ、
 あたしが従者にだって……▼
 
- [ヒューベルト]
- ………………。▼
 今の貴殿に、陛下の従者が務まるとは
 思えませんな。▼
 
- [モニカ]
- なっ!?▼
 
- [ヒューベルト]
- 確かに私は自分の意思で従者になったわけ
 ではない。初めは、ただの父の命です。▼
 ですが、そのような関係は最早、意味を
 成していないと言っても過言ではない。▼
 私は皇帝に従っているのではありません。
 ただエーデルガルト様に仕えているのです。▼
 主従の契約を越え、私はあのお方と共に
 ある……それがわかりませんか。▼
 
- [モニカ]
- あたしだって、もっと陛下と一緒に
 いたかった!▼
 でも、男爵の子に過ぎないあたしが、宮城で
 勝手に振る舞うことなど許されません。▼
 屋敷も城下にありますし、領地にんだって
 度々帰る必要がありました。▼
 用がなくてもずっと陛下と一緒にいられる
 あなたとは違うんです!▼
 
- [ヒューベルト]
- それはそうでしょうな。▼
 オックス領は帝国の西の果て……
 帝都にいない期間も長かったかと。▼
 それに、貴殿はゆくゆくは領主となる身。
 常に皇帝のそばに控えるわけにも……。▼
 
- [モニカ]
- そうですね。あなたと違ってあたしには、
 守るべき領民もいますから。▼
 でも、あたしは諦めませんよ。▼
 離れた場所からだって、いや、だからこそ、
 陛下をお守りできることもあるはずです。▼
 ずっとそばにいるだけでは、逆に見落とす
 こともあるでしょうしね。▼
 
- [ヒューベルト]
- くくく……
 それは頼もしいですな、モニカ殿。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [モニカ]
- はあ……。やっちゃった……。
 陛下にあんな失礼を……。▼
 陛下はお優しいから怒ってないだろうけど、
 合わせる顔がありませんね……。▼
 
(ヒューベルトが来る)
- [ヒューベルト]
- おや、モニカ殿……
 こんなところで壁と会話でも?▼
 
- [モニカ]
- ……なんですか、ヒューベルト。▼
 今のあたしは、あなたに構っている余裕は
 ないんです。放っておいてください。▼
 
- [ヒューベルト]
- くく……承知しました。▼
 先程、エーデルガルト様が悲嘆に暮れながら
 「モニカを傷つけてしまった」と……▼
 言っていたことは、貴殿には伝えないように
 しておきましょう。▼
 
- [モニカ]
- え? 陛下が? というか、思い切り
 伝えてるじゃないですか……。▼
 
- [ヒューベルト]
- ただの独り言です。▼
 
- [モニカ]
- ……陛下の部屋に絵があったんです。
 その、お世辞にも上手ではなくて。▼
 「どなたかの子供の落書きですか?」って
 聞いたら、陛下の描いた絵で……。▼
 陛下があたしを傷つけたなんて、
 とんでもない……。▼
 傷つけてしまったのは、あたしなんです。
 それが、情けなくて……。▼
 
- [ヒューベルト]
- まあ、エーデルガルト様は
 ああ見えて繊細ですからな。▼
 衝撃のあまり、とっさに貴殿を傷つける
 一言を放ってしまったのかもしれません。▼
 気にする必要などありませんよ。
 私でもよくあることですので。▼
 
- [モニカ]
- ……ヒューベルトは凄いですね。
 陛下の言葉に右往左往しなくて。▼
 以前、従者になりたかったと言いましたが、
 ……あたしには無理だったと思います。▼
 陛下があまりにも眩しくて、おそばにずっと
 いるなんて精神が耐えられそうにないです。▼
 そう思えば、今のこの距離感のほうが、
 あたしには合っているのかも……。▼
 
- [ヒューベルト]
- おや、そうなのですか。
 貴殿が従者になる機会はあるというのに。▼
 
- [モニカ]
- 機会……?▼
 
- [ヒューベルト]
- この戦争が一段落すれば、陛下は貴族という
 身分の破壊に乗り出すでしょう。▼
 まずは領地と爵位を切り離す……貴族で
 あっても領主である必要はなくなります。▼
 そうすれば、嫡子であっても常に陛下と
 共にいることも可能な気がしますがね。▼
 
- [モニカ]
- ……! 確かに、そうです。
 何で考えが至らなかったんでしょう。▼
 陛下の目的は、何度も聞いたはずなのに、
 それが自分の身にどう影響するか……▼
 よくわかっていませんでした。
 愚かですね、あたしは。▼
 
- [ヒューベルト]
- いえ、枠組みとはそういうものでしょう。
 容易く揺れ動くことはない。▼
 だからこそ陛下は、荒療治で破壊しようと
 しているのです。人々の、常識を。▼
 
- [モニカ]
- ………………。▼
 正直、あなたほど陛下の従者に相応しい人は
 いないと思います。ですが、負けません!▼
 いつか陛下の従者になり、貴族の……いえ、
 貴族を超えた新しい生き方を示します!▼
 そうと決まれば、こんなところでウジウジ
 なんてしていられませんね!▼
 
(モニカが去る)
- [ヒューベルト]
- くくくく……立ち止まっているかと思えば、
 一瞬で抜き去っていく……。▼
 私としても置いていかれるわけには
 行きませんな。進歩し続けなくては。▼
 
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
 
 
 
Last-modified: 2023-04-23 (日) 15:24:52