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会話集/支援会話
主人公(男性)の支援会話†
ユーリス†
支援C†
- [シェズ]
- ユーリス、まだ戻ってないのか?
 もう5日も留守に……ん?▼
 珍しいな、こんな無造作に……。
 あいつの行方に何か関係が……?▼
 ……事が事だ、見ちまうか。▼
 『元気ですか。体はだいじょうぶですか。
 いつも、すごくしんぱいしています。▼
 いつもお金をおくってくれてありがとう。
 はやくまた会いたいです……』▼
 ……? ユーリス宛ての手紙なのか?
 宛て名は違うみたいだが……。▼
 
- [ユーリス]
- おい。▼
 
- [シェズ]
- うおっ、ユーリス!?
 気づかなかった……戻ってたのか?▼
 
- [ユーリス]
- ああ、今しがたな。……それよりてめえ、
 さっきから人の荷物の前で何してんだよ。▼
 事と次第によっては、
 このまま喉をかっさばいてもいいが……。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- ……悪い。ここにあった手紙を
 勝手に読んじまったんだ。▼
 お前が戻らないから心配でな。▼
 
- [シェズ]
- い、いや……しばらく留守にしてただろ?
 戻ってないかと見に来たところで……▼
 
- [ユーリス]
- じゃあその手紙は何だよ。
 すぐばれる嘘ついてんじゃねえぞ。▼
 
《共通》
- [ユーリス]
- はあ……まあいい。お前には、わざわざ
 俺の身辺を探る理由も見当たらねえしな。▼
 悪いのは黙ってここを留守にした上、
 こんなもんを無造作に置いておいた俺だ。▼
 
- [シェズ]
- 確かに、ユーリスがこの手のもんを
 置きっ放しにするなんて珍しいよな。▼
 ここを発つ時、よっぽど焦ってたのか?▼
 
- [ユーリス]
- ……まあな。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- もしかして、この手紙の送り主のところに?
 文面を見るに、家族……弟や妹、か?▼
 
- [ユーリス]
- 母親だよ。……はは、確かに、
 あんまり上手い文章じゃあねえよな。▼
 
- [シェズ]
- そうか。焦ってたなら仕方ないよな。
 ……これ以上は聞かないでおくさ。▼
 
- [ユーリス]
- 気遣いはありがたいが、別に構わねえよ。
 その手紙の送り主は、俺の母親だ。▼
 
《共通》
- [ユーリス]
- 病気がちだったが、最近は特に弱っててさ。
 顔が見たいと言われた時には帰ってるんだ。▼
 そりゃあ、もちろん帰れねえ時はあるが……
 生きてるうちだろ? 会って、話せるのは。▼
 
- [シェズ]
- ……そうだよな。
 死んじまったら、もう話もできない。▼
 待てよ、母親からの手紙ってことは、
 宛て名に書かれてたのは……▼
 ……お前の本名か?
 ユーリスが偽名で、本名はレグ……▼
 
- [ユーリス]
- わざわざ口に出すな。……自分で名前を
 つけたガキを、偽名で呼ぶ親がいるか?▼
 
- [シェズ]
- そうだったのか……。良い名前だろ。
 何で隠してるんだ?▼
 
- [ユーリス]
- 仕事上、名前は幾つも持っておきたい。
 ……お前、吹き回ったらぶっ飛ばすからな。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 約束するさ。もし俺が人前で口を滑らせた
 時には、容赦なくぶっ飛ばしてくれ。▼
 
- [シェズ]
- はは、勘弁してくれ。厳しく言われるほど、
 口を滑らせちまいそうな気がするぞ。▼
 
- [ユーリス]
- 本当にわかってんのか? ……まあいい、
 その時には相応の報いを受けてもらうさ。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- 何はともあれ……今回は本当に悪かった。
 母さんの病気、早く治るといいな。▼
 
- [ユーリス]
- 簡単に治る病なら苦労してねえけどな。
 まあ、気持ちはありがたく受け取っておく。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [シェズ]
- お、戻ったのか、ユーリス。
 まさか今日のうちに帰ってくるとは。▼
 
- [ユーリス]
- おう。日が昇る前に帰らねえと、また俺を
 心配した誰かに部屋を漁られかねないしな。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- いや、あの時は漁ってたわけじゃないぞ。
 何だよ、まだ根に持ってるのか?▼
 
- [シェズ]
- おいおい、誰かって誰だよ、まったく。
 お前、まだ根に持ってるのか?▼
 
《共通》
- [ユーリス]
- 馬鹿野郎、冗談だっての。真に受けるなよ。
 もう夜も遅いし、お前と早く休むんだな。▼
 
- [シェズ]
- わかってる。ちょっと目が覚めただけだ。
 ……ところで、母さんは大丈夫だったのか?▼
 
- [ユーリス]
- あー……まあ、芳しくないのは確かだが、
 別に、すぐに死ぬってわけでもないらしい。▼
 俺はもう少し残るつもりだったんだが、
 今やるべきことをやれって言われちまった。▼
 まったく、顔が見たいって言ってみたり、
 帰れって言ったり、忙しい人だよ。本当に。▼
 
- [シェズ]
- そういう話を聞いてると、俺も母さん……
 育ての母を、思い出すな。▼
 
- [ユーリス]
- 亡くなったんだっけ。そんな顔で話が
 できるってことは、良い人だったんだな。▼
 
- [シェズ]
- ああ、俺にはもったいない人だった。
 拾い子の俺に、生き方を教えてくれた。▼
 血の繋がりこそないが、
 あの人は確かに俺の母親だよ。▼
 
- [ユーリス]
- ガキにそこまで言ってもらえて、
 お前の母さんも喜んでるだろうよ。▼
 
- [シェズ]
- ……そうだ。ずっと気になってたんだが、
 折角だから教えてくれ。▼
 お前の名前、母さんがつけてくれたんだろ?
 どういう由来なんだ? 珍しい名前だよな。▼
 
- [ユーリス]
- ……空を見てみろ。……いや違う、
 もう少し左だ。そこに明るい星があるだろ。▼
 
- [シェズ]
- 左? 明るい星? ……どれだ?
 あれって言われてもさっぱりわからん。▼
 
- [ユーリス]
- なら、わからなくても別にいい。
 とりあえず、あの星の古い名前なんだとさ。▼
 天上におられる女神様が、
 自らの従者としたという白い星。▼
 母さんは敬虔なセイロス教徒ではあるが、
 貧民のガキにつける名前にしては仰々しい。▼
 
- [シェズ]
- そうか? いいじゃないか、
 それだけお前が大事だってことだろ。▼
 
- [ユーリス]
- ……そうだな。まあ、俺は気に入ってるよ。
 何つっても、母さんがくれた名前だからな。▼
 母さんがどこまで経典の中身を
 理解してるかは俺もわからないが……▼
 あの人なりに、精一杯考えてくれた
 名前だってことだけは間違いないんだ。▼
 
- [シェズ]
- そんなに想いの込められた名前なのに、
 俺たちは呼んだら駄目なのか。▼
 
- [ユーリス]
- ……俺は、いろんな名前を名乗って、
 その度にいろんな人間の仮面を被ってきた。▼
 だがこの名前で呼ばれる時だけは、
 俺は何の仮面も被らずにいられる。▼
 この名前を呼ばせるとしたら、それは
 肉親だとかの特別な相手だけなんだよ。▼
 そんなに俺をそう呼びてえなら、
 俺と一生を共にする覚悟でも決めるこった。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 一生を共に、か……。
 考えておく。▼
 
- [ユーリス]
- ぶっ……っははは! 何でそんな真顔で
 答えてるんだよ。ああ、傑作だ!▼
 
- [シェズ]
- ははは、何言ってるんだ、ユーリス。
 一生ってのは流石に荷が重すぎるぞ。▼
 
- [ユーリス]
- 当たり前だろ。「覚悟はできてる」
 なんて言われたらどうしようかと思った。▼
 
《共通》
- [ユーリス]
- まあ、良い名前だって
 言ってもらえたのは素直に喜んでおくか。▼
 けど、もし本気で覚悟が決まったら、
 言えよな? 考えといてやるからさ。▼
 
バルタザール†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [バルタザール]
- 食った食った!
 お前も良い食いっぷりだったな。▼
 
- [シェズ]
- 流石にバルタザールには負けるさ。
 だが、英気を養えたな。▼
 
- [バルタザール]
- おう、これで明日の作戦も、
 気合い入れていけるってもんだ。▼
 そうだ、どっちがより敵陣深くに
 突っ込めるか、賭けをしねえか?▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 断る。
 戦いに賭けを持ち込まないでくれよ。▼
 確かに俺たちは手柄を求めて戦うが、
 それは遊びじゃない。生きるためだ。▼
 
- [シェズ]
- 結果的にどっちが突っ込んだか、を
 比べるだけならいいぞ。▼
 だが、賭けに勝つために敵陣深くに
 わざわざ突っ込んだりはしないからな。▼
 俺たち傭兵が手柄を求めて戦うのは、
 生きるためだ。遊びじゃない。▼
 
《共通》
- [バルタザール]
- やっぱり駄目か。
 お前はそういう奴だよな。▼
 
- [シェズ]
- わかってて聞いてるだろ。危ない道に
 引きずり込もうとするんじゃない。▼
 
- [バルタザール]
- 賭けが危ない道か?
 おれはそうは思わないがねえ。▼
 
- [シェズ]
- 危ない道じゃなかったらどんな道だ。
 借金への道か?▼
 俺はお前のようにすっからかんにも
 なりたくないぞ。▼
 
- [バルタザール]
- こいつは手厳しい。
 が、必ずしも金を賭けろとは言ってねえよ。▼
 お前だってわかってんだろ?
 戦場で賭けるもんは命しかねえ。▼
 
- [シェズ]
- だから、その命を賭けることが
 問題だって言ってるんだろ、俺は。▼
 
- [バルタザール]
- まあまあ、もう少しおれの屁理屈を
 聞いてけよ、シェズ。▼
 
- [シェズ]
- 自分で屁理屈って言うのかよ……。▼
 
- [バルタザール]
- 何事も楽しめば上達は早い。
 結果もついてくる。違うかい?▼
 
《選択》
- [シェズ]
- そりゃそのとおりだとは思うが……。▼
 
- [バルタザール]
- だろ? だったら、戦いも楽しんじまえば
 いいのさ。賭けでも何でもしてな。▼
 
- [シェズ]
- 生死に関わらない話なら、それでいいかも
 しれないが、戦いはそうじゃないだろ。▼
 上手くいって楽しくなった次の瞬間には、
 それが隙になって死ぬことだってある。▼
 
- [バルタザール]
- お前の考えもわかるさ。
 けど、おれはそうしてここまで来たからな。▼
 
《共通》
- [バルタザール]
- こういう余裕こそが、
 生き残るコツだと思ってるんだよ。▼
 
- [シェズ]
- ……それでも俺は付き合えない。▼
 お前みたいなことを言って、そのまま
 帰ってこなかった奴を何人も知ってるんだ。▼
 いや、正直に言えば、お前以外は皆、
 死んださ。だから……俺は反対だ。▼
 
- [バルタザール]
- お前とおれは似た立場だし、いろいろな
 部分で気が合うと思うんだが……▼
 こういうところだけは、とことん合わねえ。
 不思議なもんだよな。▼
 
- [シェズ]
- 俺からすれば、お前の考え方が
 不思議なだけだがな。▼
 
- [バルタザール]
- ま、賭けは不成立だな。
 明日はこの話は忘れて思い切り戦おうぜ。▼
 
- [シェズ]
- ああ、頼んだ。
 だから無理に突っ込んでって、死ぬなよ?▼
 
支援A†
- [バルタザール]
- 今日も悪かねえ戦果だったな!
 いやあしかし今日は危なかった。▼
 おれが飛び出した場所に、敵の弓隊が
 待ち構えてた時なんざ、一瞬……▼
 「呆気ねえ最期だが、これもまた人生か」
 ……って覚悟を決めちまったぜ。▼
 
- [シェズ]
- 何言ってんだ? 強風で敵が狙いを
 つけられない中を突っ込んでって……▼
 あっさり蹴散らしてたじゃないか。
 計算ずくじゃなかったのか?▼
 
- [バルタザール]
- ああ、まあ風が強いのはわかってたが……。▼
 
- [シェズ]
- もし風が止んだら、いい的になっちまうが、
 止まないことに賭けたんだろ?▼
 俺にはできない賭けだ。
 流石はバルタザールだと思ったさ。▼
 
- [バルタザール]
- どういう風の吹き回しだ、
 生死に関わる賭けは嫌いなんだろ?▼
 
- [シェズ]
- いや、お前っていう生き延び続けてる例が
 目の前にいるからな……。▼
 結果も出てる。
 お前の戦い方、認めざるを得ない。▼
 後はもうお前が生き延びてくれるのを
 願うばかりだ。▼
 
- [バルタザール]
- ………………。▼
 認めてもらえたのはありがてえが……
 今日のは賭けたわけじゃねえぞ。▼
 調子が良かったもんでな、勢いに乗って
 くだらねえ過ちを犯しちまった。▼
 そこにたまたま風が吹いただけで、
 普通なら死んでたさ、おれは。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- ただの偶然?
 それはそれで驚きなんだが……。▼
 
- [シェズ]
- 冗談はよせ。
 あれが偶然ってのはないだろ。▼
 
《共通》
- [バルタザール]
- 偶然なんだよ。だからおれはお前に、
 こう言おうと思ってたんだ。▼
 今回のことで懲りた、もう命を賭けるのは
 やめにするぜ……ってな。▼
 
- [シェズ]
- ……!
 そいつはいい考えだな。▼
 
- [バルタザール]
- だが、お前が認めてくれるってんなら話は
 別だ。やっぱり賭け続けることにするさ。▼
 おれにはそれが合ってるよなあ。
 この程度で、諦めちゃあいけねえ。▼
 
- [シェズ]
- は? 何言ってんだ?
 それで今日、死にかけたんだろ?▼
 前言撤回だ。
 認めないから、やめてくれ。▼
 
- [バルタザール]
- いやいや、一端の戦士が一度発した言葉を
 簡単に覆してんじゃねえよ!▼
 過程に誤解はあったかもしれねえが、
 結果としてお前はおれを認めた。そうだろ?▼
 
- [シェズ]
- それを言うなら、お前も命を賭けるのは
 やめるって言おうとしてたんだろ?▼
 一端の戦士が一度決めたことを、
 簡単にひっくり返すなよ。▼
 
- [バルタザール]
- おれはまだ口に出しちゃあいなかった。
 お前とは違うぜ?▼
 
《選択》
- [シェズ]
- ……確かにな。
 屁理屈だが、僅かながら理はある。▼
 
- [バルタザール]
- だろ?
 潔いな、お前は。▼
 どうしてもまだ文句がありゃ、
 後で勝利を祝いながら話そうじゃねえか。▼
 
- [シェズ]
- 何を屁理屈を言ってるんだ。
 その後で結局、口にしたんだから一緒だろ。▼
 
- [バルタザール]
- いやいや、それは同じじゃあねえよ。▼
 文句があんなら、後で聞くぜ。
 食堂で、今日の勝利を祝うんだろ?▼
 
《共通》
- [シェズ]
- 仕方ないな。
 言い負かされる準備をしておけよ!▼
 
コンスタンツェ†
支援C†
- [コンスタンツェ]
- ……と、いうわけですわ!
 貴方、聞いていまして?▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 悪い、他に気を取られて聞いてなかった。▼
 何だっけ、ヌーヴェル家の再興を
 企んでるってところまでは覚えてるが。▼
 
- [コンスタンツェ]
- それは話の一番最初でしたわ!
 まったく聞いていないではありませんの!▼
 
- [シェズ]
- ああ、ヌーヴェル家再興のために、悪の魔道
 組織から囚われの王子様を救うんだっけ?▼
 
- [コンスタンツェ]
- 全然違いますわ!
 いったい何を聞いていましたの!?▼
 
《共通》
- [コンスタンツェ]
- 新たな魔法の創出……それこそが、私の
 夢を叶えるために成すべきこと!▼
 その研究に必要な実験の被験者に、
 貴方を選んで差し上げたのですわ!▼
 
- [シェズ]
- いや、遠慮するが。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 何でですの!? ヌーヴェル家再興の一助と
 なれる栄誉に、興味がないと!?▼
 
- [シェズ]
- 別に手伝うのは構わないんだが、
 実験台になるのは嫌だろ。▼
 何が起こるかわからないし……
 まず自分の体で実験するのが筋じゃないか?▼
 
- [コンスタンツェ]
- 貴方にしてはまともな指摘ですわね。▼
 ですけれど……その案は、重大な欠陥を
 有していますのよ。▼
 実験の結果を、私がこの目でしっかりと
 観測できないではありませんか!▼
 
- [シェズ]
- だったら、志願者が現れるまで
 我慢してくれ。▼
 何かあって次の戦いに支障を来したら
 困るだろ? そう考えると、皆そうか。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 皆、そうなんですのよ。
 これでは研究が進みませんわ……!▼
 
- [シェズ]
- うーん、そうだな……。
 なら、代案なんだが。▼
 今は戦争中だし、魔法の研究と並行して、
 武功も立てたらいいんじゃないか?▼
 そっちなら俺も手伝いやすいしな。
 早速、暇ならこれから鍛錬でもどうだ?▼
 
- [コンスタンツェ]
- 結構ですわ! いえ、武功を立てるという
 ことに異論はないのですけれど……▼
 今からは付き合えませんの。
 鍛錬など、夜にやれば十分ですわよ。▼
 
- [シェズ]
- 夜に? いや、昼からやらなきゃ時間が短く
 なっちまうだろ。まさか徹夜はしないよな?▼
 
- [コンスタンツェ]
- そんな無茶はしませんわ。
 ただ、今、鍛錬したくないというだけで……▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 夜に鍛錬すると、その後すぐに寝ることに
 なるよな。そうすると、眠りの質が下がる。▼
 しっかり体を休められないまま朝を迎え、
 翌日に悪影響が……わかるだろ?▼
 
- [コンスタンツェ]
- まあ! 貴方からそんな理路整然とした
 説得をされるとは、予想外ですわね。▼
 しかし、私にも事情があるのです。
 どうしてもやむにやまれぬ事情が……。▼
 
- [シェズ]
- そうか? 無理にとは言わないが、
 やるなら今だと俺は思うぞ。▼
 お前の夢が懸かってるんだろ?
 したくないなんて言ってられるのか?▼
 
- [コンスタンツェ]
- そう言われましても、私にも事情という
 ものがあるのですわ!▼
 
- [シェズ]
- ま、無理にとは言わない。俺は訓練場に
 行くから、気が向いたら来てくれ。▼
 
- [コンスタンツェ]
- ええ、わかりましたわ。しかし、私には
 気が向かない事情があるのです。▼
 
《共通》
- [コンスタンツェ]
- 私は私のやり方で、研究も武功も
 成功させてみせますわよ!▼
 おーっほっほっほっほっほっほっほ!▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [シェズ]
- お、コンスタンツェじゃないか!
 昼間に訓練してるの、初めて見たな。▼
 
- [コンスタンツェ]
- これはこれは、貴方様でございましたか。
 私がお目汚しをして申し訳ありません。▼
 すぐにでも占拠していた場所を
 お空けいたしますので、お待ちを……▼
 
- [シェズ]
- 待て待て。
折角なんだから一緒にやらないか?▼
 お前の夢を叶えるための訓練なんだろ?▼
 
- [コンスタンツェ]
- 貴方様のお言葉を否定してしまうのも、
 誠に恐縮ではございますが……▼
 私の夢が叶うはずもありませんわ。▼
 この鍛錬は、偏に脆弱な私が少しでも
 死なないようにするためのもの……。▼
 どうしてそのようなものに貴方様を
 付き合わせることができましょうか。▼
 
- [シェズ]
- 死なないための訓練は大事だろ。
 俺だってそのために訓練してるんだし。▼
 ほら、目的が一緒なんだから、
 全然遠慮する必要はないぞ。▼
 
- [コンスタンツェ]
- そこまで仰られるのでしたら……。▼
 
(暗転・夜になる)
- [シェズ]
- ……いや、なかなか引き締まった、
 良い訓練だったな。▼
 
- [コンスタンツェ]
- ふう……まさか「私」がこのような
 訓練にしっかり付き合うなんて……。▼
 
- [シェズ]
- どうかしたか、コンスタンツェ。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 何でもありませんわ!▼
 それより、訓練はもう終わりですの?
 まだまだこれからですわよ!▼
 
《選択》
- [シェズ]
- まだやるのか?
 というか、急に元気になったな……。▼
 
- [シェズ]
- いいぞ、付き合おう。
 だが、急に元気になったな、お前……。▼
 
《共通》
- [コンスタンツェ]
- そういうこともありますわ。
 私の夢は叶えるのも大変なのです。▼
 このようなところで立ち止まっていては
 実現するのがいつのことになるやら……。▼
 となれば、機会を惜しまず訓練ですわ。
 私の明日の武功のために!▼
 
- [シェズ]
- それはいいんだが……前に訓練を
 嫌がってたのは何だったんだよ。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 私にもいろいろ事情があるのです!▼
 貴方がこのような方とわかっていれば、
 初めからお願いしましたわ。▼
 ……そうですわ、私、閃きましたの!▼
 
- [シェズ]
- 嫌な予感がするな……。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 私の創出した新たな魔法の実験を、
 訓練と同時にやってしまえばよいのですわ!▼
 何しろ、この魔法は掌に吸引力を与え、
 武器を取り落としにくくなる効果が……▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 皆まで聞かなくて大丈夫だ。
 断る。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 断るんですの!?
 まったく、心外ですわ。▼
 
- [シェズ]
- 仕方ない、一度くらいはやってやるか。
 どんと来いだ!▼
 
- [コンスタンツェ]
- 良い覚悟ですわね。
 ならば、さっさと始めましょう?▼
 
《共通》
- [シェズ]
- あっちはあっちで、前向きな会話をするのが
 大変なんだが……▼
 こっちはこっちで、いろいろと問題が
 ある気がするんだよなあ……。▼
 お前らは、互いに足りないものを
 補い合って生きてるのかもな。▼
 
- [コンスタンツェ]
- 何をぼそぼそ喋っていますの!?
 ほら、行きますわよ!▼
 
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [シェズ]
- お、ハピか。
 お前、よく外にいるよな。▼
 
- [ハピ]
- そー?
 元々、森の中で暮らしてたからかな。▼
 それか、しばらく大修道院の地下での
 暮らしを強いられてたからとか?▼
 
- [シェズ]
- そういえば、ガルグ=マクにいたんだっけ。
 俺も少しだけ滞在してたんだが……▼
 地下にそんな場所があるなんて、
 想像もしてなかったな。▼
 
- [ハピ]
- ま、そーいう場所だし。あそこはさ。▼
 君のほうは、どーなの?
 傭兵になる前、どこで何してた?▼
 
- [シェズ]
- 傭兵になる前?▼
 もう随分、昔のことになっちまったが……
 山奥の村に、母さんと二人で暮らしてた。▼
 あ、母さんって言っても血は繋がってない
 らしい。親代わりの人なんだ。▼
 
- [ハピ]
- 親代わり……どんな人なの?
 もしかして、魔法の研究をしてたりとか……▼
 
- [シェズ]
- 研究……は知らないが、魔法は使えたな。▼
 
- [ハピ]
- えっ……その人とは、
 何で一緒に暮らすことに?▼
 
- [シェズ]
- 物心つく前から一緒だったから、詳しくは
 知らないが……俺は拾い子だって聞いた。▼
 小さな子供が一人、行き倒れてるなんて
 よくある話だろうが……▼
 それを拾って育ててくれた母さんは、
 奇特な人だったと思うぞ。▼
 
- [ハピ]
- ……そーだよね。
 たぶん、良い人なんだと思うし。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- どうしたんだ、ハピ?
 何か気になることでも?▼
 
- [ハピ]
- 何でそんな山奥に住んでたのかなって。
 魔法を使えるような人がさ。▼
 
- [シェズ]
- ああ、俺に生き延びるための術を、
 いろいろと教えてくれてな。▼
 素晴らしい人だった。
 俺の母さんにはもったいないくらいのな。▼
 
- [ハピ]
- でも、何でそんな人が山奥に?
 おかしくない?▼
 
《共通》
- [シェズ]
- 実は、聞いたことがあるんだよ。母さんは
 その村の生まれじゃなかったみたいで。▼
 だが、教えてくれなかった。
 少し悲しそうに微笑むだけだったさ。▼
 
- [ハピ]
- ふーん……そうなんだ。▼
 
- [シェズ]
- さっきから、本当にどうしたんだ、ハピ。
 俺の母さんに何か心当たりでもあるのか?▼
 
- [ハピ]
- ううん、ごめん。 
 何もないし。▼
 ハピが思ってたのと、違うみたい。
 変なこと言っちゃって、ホントごめん。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- いいさ、気にしないでくれ。
 俺も気にしない。▼
 何かハピの事情があるんだろ?▼
 
- [シェズ]
- 正直、ハピが何を気にしてたのか
 気になるが……▼
 お前にも、何か事情があるんだろ?▼
 
《共通》
- [シェズ]
- もし話したいと思ったら、
 また教えてくれ。▼
 
- [ハピ]
- ……なんだか、ごめんね。
 ハピ、自己嫌悪だし。▼
 
- [シェズ]
- そういう日だってあるだろ。
 気にすんな。何か食いに戻るか?▼
 
- [ハピ]
- あ、それなら木の実採って食べよーよ。
 さっき見かけたんだよね。▼
 
- [シェズ]
- どれのことだ? 山暮らしが長い分、
 俺も割と詳しいんだ。▼
 
支援A†
- [シェズ]
- ハピ、ちょっといいか?▼
 
- [ハピ]
- いーよ。何?▼
 
- [シェズ]
- 実は、お前の過去を聞いちまったんだが……
 それで少し話をできないかと思ってな。▼
 
- [ハピ]
- あー、うん。
 聞いちゃったかー。▼
 楽しい昔話でもなかったでしょ。
 で、何かな?▼
 
- [シェズ]
- 俺の母さんのことだ。
 前にハピがいろいろ聞こうとしてたのは……▼
 俺が、お前と同じような目に遭ってんじゃ
 ないかって、心配してくれてたんだな。▼
 
- [ハピ]
- そーだね。
 キミって不思議な力を持ってるじゃん。▼
 ハピは子供の頃、変な人たちにさらわれて、
 おばさんの元で実験台になってた。▼
 その結果、こーんな体質になっちゃって。
 困ったりしてるわけじゃないんだけど。▼
 
- [シェズ]
- 俺には……少なくとも実験台になった
 記憶はない。▼
 母さんも多くは語らなかったが、そんな
 怪しい人ではなかったと思うんだ。▼
 村での生活も、真っ当なものもいうか、
 最低限だが他の住民とも交流はあったし……▼
 考えた結果、きっと誰かに追われるような
 身の上だったんじゃないかなと。▼
 
- [ハピ]
- 何だろーね。それはそれで気になるけど、
 とにかくハピとは違って良かったよ。▼
 まー、キミは力も使いこなせてるから、
 そこもハピとは違うじゃん。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- ああ、この力は、自分のものとして
 使いこなせてる自覚はあるさ。▼
 ただ……だからといって安全とは
 限らないだろ?▼
 
- [シェズ]
- いや、完全に使いこなせてるとは言えない。
 いつ何が起こるかわからないだろ?▼
 
《共通》
- [シェズ]
- おとぎ話みたいに、剣に呑み込まれて
 化け物になっちまうかもしれないし……。▼
 
- [ハピ]
- ……万が一そうなっちゃったら、
 ハピがため息ついて呼んであげる。▼
 そして、ハピたちの手でとどめを刺す。
 それこそおとぎ話みたいにね。▼
 
- [シェズ]
- 怖いこと言わないでくれ。
 だが……万一があったら、そうだな。頼む。▼
 ……俺は傭兵だからな、
 使えるものは何でも使っちまう。▼
 それが正しい自信なんてないが、それよりは
 今を生きることのほうが大事なんだ。▼
 本当は……ハピみたいにできる限り使わず、
 もしもの時だけにしとくべきかもしれない。▼
 その選択ができて、使わないでいられる
 ハピは、凄いと思うぞ。▼
 
- [ハピ]
- そうかなー。
 ハピは諦めてるだけじゃん?▼
 諦めないで頑張ってるキミのほうが、
 ずっと凄いし。それは間違いない。▼
 
《選択》
- ハピのほうが凄いと譲らない
 
- 自分のほうが凄いと受け入れる
 
- [シェズ]
- いや、ハピのほうが凄い。
 そこは譲れないぞ。▼
 
- [シェズ]
- わかった、そういうことなら
 俺のほうが凄くてもいいが……▼
 決してハピが凄くないわけじゃないからな。▼
 
《共通》
- [ハピ]
- もー、何をこだわってんだか。
 わかったし。▼
 それじゃ、話は終わりでいい?
 ハピ、体を動かしたくなってきた。▼
 
- [シェズ]
- ああ、ありがとな。
 訓練か?▼
 
- [ハピ]
- そーだよ。
 少しは努力してもいいかなって。▼
 キミも暇ならどう?
 じゃ、ハピはとりあえず行くから。▼
 
(ハピが立ち去る)
- [シェズ]
- そういえば……実験台、か。
 あの夢は、いったい何を意味してるんだ?▼
 
- [シェズ]
- ……ラルヴァ。▼
 
“灰色の悪魔”(男性)†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [シェズ]
- 行くぞ、ベレト!▼
 
- [灰色の悪魔]
- ああ、来い、シェズ!▼
 
(一閃が走って明転)
- [灰色の悪魔]
- ………………。▼
 今のを避けられるか……。▼
 
- [シェズ]
- はあ……はあ……。
 いや、今のは避けたっていうか……▼
 思わず力を使っちまっただけだ。
 やっぱりアンタには敵わないな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- そんなことはない。
 自分も全力だった。▼
 それを避けられたんだから、
 敵うも何もないよ。▼
 
- [シェズ]
- だが、アンタのほうはあの力を
 使ってないじゃないか。▼
 何というか……相手の認識を狂わせる力?
 その時点で俺の負けだ。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 気づいていたのか。▼
 
- [シェズ]
- 当たり前だろ?
 アンタと何度、剣を交えたと思ってるんだ。▼
 俺の妙な力に比べれば、確かにアンタの力は
 見た目ではわかりにくい。▼
 だが……アンタの強さはこの身で嫌という
 ほど味わってきたからな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- それは、悪かった。
 君相手では手を抜けなくて……。▼
 
- [シェズ]
- いいんだ、昔の話さ。▼
 そういえば、その力、ずっと昔は
 使ってなかったよな?▼
 どこかで会得したのか?
 俺でも真似できそうな技なんだろうか。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君との戦闘の最中だ、
 使えるようになったのは。▼
 だが、恐らく教えて習得できるような
 技術ではない。▼
 自分でさえ、よくわかっていないんだ。
 この力の仕組みは。▼
 
- [シェズ]
- まあそうか。
 俺の力も似たようなもんだしな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ああ、君のそれも不思議な力だ。
 剣もそうだが……。▼
 
- [シェズ]
- ……?▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君は何か、不思議な存在を
 内包していたりはしないか?▼
 
- [シェズ]
- ……!▼
 
- [灰色の悪魔]
- 思考が読みづらいし、たまに何かに
 気を取られているように見えるんだ。▼
 心の中にいる誰かと、
 会話しているような……。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- いや、アンタの質問の意味が
 よくわからないんだが……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- それならいいんだ。
 気にしないでほしい。▼
 
- [シェズ]
- そう聞くってことは……
 アンタの中にはいるのか?▼
 
- [灰色の悪魔]
- いや……君を見てふと思っただけだ。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- そうか……。▼
 
支援A†
- [シェズ]
- ベレト、悪かった。
 改めて謝らせてくれ。▼
 アンタを、殺そうとしちまった。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君の意思じゃないのはわかってる。
 気にしなくていい。▼
 
- [シェズ]
- そうは言ってもな。
 俺の中にいた奴の仕業だ。▼
 前に、俺に聞いたことがあっただろ?
 俺の中に何かがいる気がするって。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ああ。▼
 
- [シェズ]
- あの時の俺は、
 ちゃんとは答えなかったよな。▼
 自分のことは話すなって、
 ラルヴァに言われてたんだ。▼
 それが、俺の中にいた奴で……▼
 そして今回、アンタを殺そうとして、
 俺の体を動かした存在なんだ。▼
 いや、あるいはもう一人の……
 エピメニデスと名乗ってた奴かも……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ラルヴァに、エピメニデスか。
 いったいどういう存在なんだろう。▼
 
- [シェズ]
- わからない。
 今となっては……聞くこともできないし。▼
 あんなふうに消えるなら、
 もっといろいろ話しておけばよかった……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 本当に話したいと思った時には、
 その相手はもういない……。▼
 残念だが……そういうことは、よくある。▼
 
- [シェズ]
- だが、わからないことだらけなんだ。▼
 
- [シェズ]
- あの後、エーデルガルトたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
- [シェズ]
- あの後、ディミトリたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
- [シェズ]
- あの後、クロードたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- あの時、ラルヴァは初めてエピメニデスと
 名乗って、俺たちを殺そうとした。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ラルヴァとエピメニデスは、
 別の存在なのか……?▼
 
- [シェズ]
- そう考えたいが、単にあれがラルヴァの
 本性だった可能性もある。▼
 俺を利用したかったのか、あるいは
 何か他に目的があったのか……。▼
 永遠に解けることのなさそうな謎を、
 遺されちまった。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 一つだけ、自分の感じたことがある。▼
 
- [シェズ]
- ……何だ?▼
 
- [灰色の悪魔]
- 操られた君と戦った時、ラルヴァは君の体を
 大事に扱っていたように見えたんだ。▼
 思い切り戦っても構わないはずなのに、
 なるべく傷つけないよう、大切に……。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 本当か!?
 ラルヴァが、俺の体を……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- そう見えただけかもしれない。
 だが、本当にそうかもしれない。▼
 
- [シェズ]
- 単に自分の乗っ取った体を
 守っただけじゃないか?▼
 
- [灰色の悪魔]
- そうかもしれない。
 だが、そうじゃないかもしれない。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- そりゃ、答えはあいつしか知らないよな。▼
 あるいはセイロス教の信徒なら、
 主のみぞ知るって言うとこか?▼
 でも……ありがとう。
 アンタの言葉、嬉しいよ。▼
 俺も前に進まなきゃならないか。
 あいつの運命も、一緒に背負って……。▼
 謝りに来たのに、逆に励まされちまったな。
 それじゃ、俺は行く。▼
 
(シェズが立ち去る)
- [灰色の悪魔]
- 主のみぞ知る、か。
 その“主”と呼ばれる存在が……▼
 そう言ったのかもしれないよ、
 シェズ。▼
 
“灰色の悪魔”(女性)†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [シェズ]
- 行くぞ、ベレス!▼
 
- [灰色の悪魔]
- ええ、来て、シェズ!▼
 
(一閃が走って明転)
- [灰色の悪魔]
- ………………。▼
 今のを避けられるか……。▼
 
- [シェズ]
- はあ……はあ……。
 いや、今のは避けたっていうか……▼
 思わず力を使っちまっただけだ。
 やっぱりアンタには敵わないな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- そんなことはないよ。
 自分も全力だったしね。▼
 それを避けられたんだから、
 敵うも何もないよ。▼
 
- [シェズ]
- だが、アンタのほうはあの力を
 使ってないじゃないか。▼
 何というか……相手の認識を狂わせる力?
 その時点で俺の負けだ。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 気づいていたんだね。▼
 
- [シェズ]
- 当たり前だろ?
 アンタと何度、剣を交えたと思ってるんだ。▼
 俺の妙な力に比べれば、確かにアンタの力は
 見た目ではわかりにくい。▼
 だが……アンタの強さはこの身で嫌という
 ほど味わってきたからな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- それは、悪かったね。
 君相手では手を抜けなくて……。▼
 
- [シェズ]
- いいんだ、昔の話さ。▼
 そういえば、その力、ずっと昔は
 使ってなかったよな?▼
 どこかで会得したのか?
 俺でも真似できそうな技なんだろうか。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君との戦闘の最中だよ、
 使えるようになったのは。▼
 でも、恐らく教えて習得できるような
 技術ではないね。▼
 自分でさえ、よくわかっていないんだよ。
 この力の仕組みは。▼
 
- [シェズ]
- まあそうか。
 俺の力も似たようなもんだしな。▼
 
- [灰色の悪魔]
- うん、君のそれも不思議な力だ。
 剣もそうだけど……。▼
 
- [シェズ]
- ……?▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君は何か、不思議な存在を
 内包していたりはしないかな?▼
 
- [シェズ]
- ……!▼
 
- [灰色の悪魔]
- 思考が読みづらいし、たまに何かに
 気を取られているように見えるんだよ。▼
 心の中にいる誰かと、
 会話しているような……。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- いや、アンタの質問の意味が
 よくわからないんだが……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- それならいいんだよ。
 気にしないでほしい。▼
 
- [シェズ]
- そう聞くってことは……
 アンタの中にはいるのか?▼
 
- [灰色の悪魔]
- いや……君を見てふと思っただけだよ。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- そうか……。▼
 
支援A†
- [シェズ]
- ベレス、悪かった。
 改めて謝らせてくれ。▼
 アンタを、殺そうとしちまった。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 君の意思じゃないのはわかっているから。
 気にしなくていいよ。▼
 
- [シェズ]
- そうは言ってもな。
 俺の中にいた奴の仕業だ。▼
 前に、俺に聞いたことがあっただろ?
 俺の中に何かがいる気がするって。▼
 
- [灰色の悪魔]
- うん。▼
 
- [シェズ]
- あの時の俺は、
 ちゃんとは答えなかったよな。▼
 自分のことは話すなって、
 ラルヴァに言われてたんだ。▼
 それが、俺の中にいた奴で……▼
 そして今回、アンタを殺そうとして、
 俺の体を動かした存在なんだ。▼
 いや、あるいはもう一人の……
 エピメニデスと名乗ってた奴かも……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ラルヴァに、エピメニデスか。
 いったいどういう存在なんだろうね。▼
 
- [シェズ]
- わからない。
 今となっては……聞くこともできないし。▼
 あんなふうに消えるなら、
 もっといろいろ話しておけばよかった……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 本当に話したいと思った時には、
 その相手はもういない……。▼
 残念だけど……
 そういうことは、よくあるよ。▼
 
- [シェズ]
- だが、わからないことだらけなんだ。▼
 
- [シェズ]
- あの後、エーデルガルトたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
- [シェズ]
- あの後、ディミトリたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
- [シェズ]
- あの後、クロードたちと一緒に
 闇の中に閉じ込められた話はしたよな。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- あの時、ラルヴァは初めてエピメニデスと
 名乗って、俺たちを殺そうとした。▼
 
- [灰色の悪魔]
- ラルヴァとエピメニデスは、
 別の存在なのかな……?▼
 
- [シェズ]
- そう考えたいが、単にあれがラルヴァの
 本性だった可能性もある。▼
 俺を利用したかったのか、あるいは
 何か他に目的があったのか……。▼
 永遠に解けることのなさそうな謎を、
 遺されちまった。▼
 
- [灰色の悪魔]
- 一つだけ、自分の感じたことがあるよ。▼
 
- [シェズ]
- ……何だ?▼
 
- [灰色の悪魔]
- 操られた君と戦った時、ラルヴァは君の体を
 大事に扱っていたように見えたんだ。▼
 思い切り戦っても構わないはずなのに、
 なるべく傷つけないよう、大切に……。▼
 
《選択》
- [シェズ]
- 本当か!?
 ラルヴァが、俺の体を……。▼
 
- [灰色の悪魔]
- そう見えただけかもしれない。
 だけど、本当にそうかもしれない。▼
 
- [シェズ]
- 単に自分の乗っ取った体を
 守っただけじゃないか?▼
 
- [灰色の悪魔]
- そうかもしれない。
 でも、そうじゃないかもしれない。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- そりゃ、答えはあいつしか知らないよな。▼
 あるいはセイロス教の信徒なら、
 主のみぞ知るって言うとこか?▼
 でも……ありがとう。
 アンタの言葉、嬉しいよ。▼
 俺も前に進まなきゃならないか。
 あいつの運命も、一緒に背負って……。▼
 謝りに来たのに、逆に励まされちまったな。
 それじゃ、俺は行く。▼
 
(シェズが立ち去る)
- [灰色の悪魔]
- 主のみぞ知る、か。
 その“主”と呼ばれる存在が……▼
 そう言ったのかもしれないよ、
 シェズ。▼
 
ジェラルト†
支援C†
- [ジェラルト]
- ……よう、シェズ。
 お前も釣りに来たのか。▼
 
- [シェズ]
- ……! お、おう。▼
 
- [ジェラルト]
- そう身構えるなよ。
 今の俺たちは味方同士だろうが。▼
 
- [シェズ]
- そうなんだが、まだ慣れなくてな。▼
 
- [ジェラルト]
- もう殺し合う必要はねえんだ。仲良く肩を
 並べて釣り糸を垂らそうじゃねえか。▼
 お前も傭兵なんだろ?
 契約が終わったら、敵味方はなしだ。▼
 
- [シェズ]
- それもわかるが……
 アンタ、俺のこと覚えてなかったのか。▼
 
- [ジェラルト]
- あん? どういう意味だ?▼
 
- [シェズ]
- 俺は昔、ベルラン傭兵団にいたんだ。▼
 
- [ジェラルト]
- ベルラン……
 ああ、あの女傑んとこにいたのか。▼
 
- [シェズ]
- ああ、アンタに潰された傭兵団だぞ。
 団長も仲間も、アンタらとの戦闘で死んだ。▼
 
- [ジェラルト]
- そういうことか……俺を恨んでるのか?▼
 
《選択》
- [シェズ]
- そりゃ、恨みがないって言えば嘘になるな。
 俺はあの傭兵団が好きだった。▼
 団長や仲間たちとも馬が合ってな。
 居心地が良かったんだ。とても。▼
 それが……突然なくなっちまって。
 その時は強がってはいたが、寂しかったさ。▼
 
- [シェズ]
- いいや。いちいち相手を恨んでたら、
 傭兵稼業なんざやってられないだろ。▼
 だが、だいぶ堪えたぞ。
 俺はあの傭兵団が好きだったからな。▼
 団長や仲間たちとも馬が合ってな。
 居心地が良かったんだ。とても。▼
 
《共通》
- [シェズ]
- それで、あの後で誓ったんだ。▼
 いつかもっと強くなって、
 アンタや“灰色の悪魔”を倒すってな。▼
 
- [ジェラルト]
- だが、俺らが仲間に加わっちまって、
 その望みも絶たれたか。▼
 
- [シェズ]
- そうなる……が、
 ほっとしてる自分もいるさ。▼
 アンタはともかく“灰色の悪魔”には
 勝てる気がしなかったからな……。▼
 
- [ジェラルト]
- おいおい、聞き捨てならねえなあ。
 俺になら勝てるってのか?▼
 
- [シェズ]
- やってみなきゃわからないが。
 ……ところで、アンタ。▼
 仲良く釣り糸を垂らそうとか言って、
 さっきから全然準備が進んでないぞ。▼
 
- [ジェラルト]
- 釣り針がな……上手く付けられなくてよ。▼
 
- [シェズ]
- ……貸してみな。
 付けてやるから。▼
 
(暗転)
- [ジェラルト]
- はは、上手いもんだな。
 ありがとよ。▼
 
- [シェズ]
- アンタ、伝説の傭兵って言われてんだろ?
 なのに手先は案外、不器用なんだな。▼
 
- [ジェラルト]
- 伝説ってのは死んだ人間に使う言葉だろ。
 俺はまだ生きてるってんだよ。▼
 ……なあ、ベルランのことだが。
 悪かったな。▼
 小領主が見栄を張り合ってるだけの、
 ちっぽけな戦いだっただろ。▼
 あいつが向かってさえ来なけりゃ、
 討たずに済ませる手もあったんだが……。▼
 ベルランの奴、俺たちを倒して名を上げる
 とか言って、妙に張り切っちまってよ。▼
 ベレト/ベレスも手加減する余裕なんて
 なかった。言い訳にもならねえ話だがなあ。▼
 
- [シェズ]
- ……昔のことだ。
 アンタは傭兵の仕事をしただけさ。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ジェラルト]
- ……どうも、上手くいかねえなあ。▼
 
- [シェズ]
- ん?
 ジェラルトさん、何を苦戦してるんだ?▼
 
- [ジェラルト]
- 手甲の留め具を替えようと思ったんだが、
 上手くはまらなくてな。▼
 
- [シェズ]
- ……貸してくれ。
 俺がやろう。▼
 
(暗転)
- [ジェラルト]
- はは、上手いもんだな。助かったぜ。▼
 
- [シェズ]
- アンタ、ほんと不器用なんだな。
 よくそれで生き残ってこられたもんだ。▼
 
- [ジェラルト]
- おいおい、傭兵としての強さと
 手先の器用さはさして関係ねえだろ。▼
 まあ、俺も長く生きてきたからよ。
 体のあちこちにガタが来てんのさ。▼
 
- [シェズ]
- そこまで老いぼれてるようには見えないが。▼
 
- [ジェラルト]
- 人を見た目で判断するもんじゃねえよ。
 俺はこう見えて結構な年寄りなんだ。▼
 しかも無茶な暮らしを続けてきたからな。
 こいつは俺の直感だが……▼
 ぼちぼち、主に召される時が
 近いんじゃねえかって気がしてるよ。▼
 
- [シェズ]
- まったく、そうは見えないぞ。
 それにアンタを主が召してくれんのか?▼
 
- [ジェラルト]
- お前、手厳しいこと言うじゃねえか。
 召してくれなきゃ地獄で勝手にやってるさ。▼
 
- [シェズ]
- ……今死んじまったとして、
 何も未練はないのか?▼
 
- [ジェラルト]
- ねえよ、そんなもん。
 むしろ長く生き過ぎたくらいだ。▼
 
- [シェズ]
- ベレト/ベレスのことは?
 アンタの子供なんだろ。▼
 
- [ジェラルト]
- ……心配ない、と言えば嘘になるな。
 あいつは普通じゃねえからな。▼
 
- [シェズ]
- 普通じゃない、か。
 確かにな……。▼
 
《選択》
- 異常に強いと言う
 
- 感情に乏しいと言う
 
- 独り言が多いと言う
 
- [シェズ]
- あいつの強さは異常だよな。
 紋章持ちの将でも敵わないんだから。▼
 
- [ジェラルト]
- ああ、厳しい訓練を課したわけでもねえのに
 いつの間にかあそこまでになっちまった。▼
 
- [シェズ]
- あいつ、感情に乏しいよな。
 いつも淡々としてるというか……。▼
 
- [ジェラルト]
- ああ、生まれた時からずっとだな。
 泣き声も上げずに生まれてきたくらいだ。▼
 
- [シェズ]
- あいつ、独り言が多いよな。
 まあ、俺も他人のことは言えないが……。▼
 
- [ジェラルト]
- ああ、いつからか妙な癖がついちまってな。
 まるで誰かと喋ってるみてえなさ。▼
 
《共通》
- [ジェラルト]
- まあ、そういう奴だから、周りの人間と
 上手く付き合うのが難しいらしくてよ。▼
 そういう意味じゃ、ここへ来てよかったぜ。
 同じ年頃の気さくな連中が多いからな。▼
 特にお前とは、同じ傭兵同士でもあるし、
 あいつも心を開くかもしれねえ。▼
 
- [シェズ]
- どうだろうな。まあ、俺もあいつとは
 もっと話してみたい気はしてるが。▼
 
- [ジェラルト]
- そうか? そう言ってもらえると、
 俺としてもありがてえよ。▼
 
- [シェズ]
- ……アンタも人の親なんだな。▼
 
- [ジェラルト]
- 親らしいことは何もしてやれなかったが、
 心配くらいは、一応な。▼
 こうして味方になれたのも何かの縁だ。
 シェズ、あいつのことを頼む。▼
 
- [シェズ]
- ……はあ。
 本当にすぐ死んじまいそうな言い方だな。▼
 
- [ジェラルト]
- 茶化すなって。それでなくても、
 明日生きてる保証もねえ商売なんだ。▼
 頼んだぜ? いいよな?▼
 
- [シェズ]
- わかった。アンタにそこまで頼まれたら、
 断われないだろ。▼
 
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
 
 
 
Last-modified: 2024-04-14 (日) 13:00:27