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会話集/支援会話
ローレンツの支援会話†
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ラファエル†
支援C†
- [ローレンツ]
- ラファエル君。
 休憩中のところ、失礼するよ。▼
 
- [ラファエル]
- おう、ローレンツくん。
 オデに何か用か?▼
 
- [ローレンツ]
- 実は……君が故郷に戻ったあと、
 家族で宿場を開いていたことを知った。▼
 そんな君が今度は家族を残して、
 ここで戦うことを選んだのはなぜか……▼
 その理由を聞きたいと思ってね。▼
 
- [ラファエル]
- 理由? そんなの、家族を守るために
 決まってるじゃねえか。▼
 
- [ローレンツ]
- ……? それなら尚更、宿場に留まり
 家族の近くにいるべきなのではないか?▼
 
- [ラファエル]
- オデも最初はそう思ってたんだけどよ、
 それだけじゃ足りねえ気がしたんだ。▼
 宿場にいれば家族の今は守ってやれるけど、
 それだけだろ? だけどよ……▼
 この戦争を終わらせて平和な世界にできれば
 家族の未来だって守れるんじゃねえかって。▼
 だから今は、マーヤと離れちまっても、
 オデはここで戦うことに決めたんだ。▼
 
- [ローレンツ]
- なるほどな……。▼
 君のその考えは、半分は正しく、
 半分は間違っている。▼
 確かに宿場で家族を守っているだけでは、
 真に家族を守ることにはならない。▼
 戦争を終わらせなければ、いつ宿場が
 戦火に巻き込まれぬとも限らないだろう。▼
 しかし、君は平民だ。
 平民を守るのは僕のような貴族の務め。▼
 兵士でもない平民が、家族と離れてまで
 戦場に赴く必要はないのだよ。▼
 そういうことは僕と、
 僕の部下たちに任せて……▼
 
- [ラファエル]
- お前、オデがここに来たことを、
 そんなに気にしてくれてたのか?▼
 ありがとなあ! でも、オデが自分で
 決めたことだ、大丈夫だぞ?▼
 
- [ローレンツ]
- いや、そうじゃなくてだな。
 僕は貴族の責務について話しているのだ。▼
 戦争のことは僕らに貴族に任せて、
 平民は自分の暮らしを大切にだな……▼
 
- [ラファエル]
- うん、だけどオデは戦うぞ。
 強え奴が戦ったほうがいいだろ?▼
 
- [ローレンツ]
- いや、だから……
 君は僕の話を聞いていたのか?▼
 
- [ラファエル]
- お前こそ、さてはオデの強さを疑ってんな?
 ……うーん。▼
 そうだ!
 オデと腕比べしねえか?▼
 
- [ローレンツ]
- は? 腕比べ……?▼
 
- [ラファエル]
- おうよ! 腕の筋肉比べだ!▼
 ちょうど訓練場に運ぶ荷物があるからよ、
 どっちが多く運べるか勝負しねえか?▼
 結果を見りゃ、オデが戦ったほうがいいって
 ローレンツくんもきっとわかるぞ!▼
 
- [ローレンツ]
- い、いや……遠慮しておこう。その理屈では
 君の正しさが証明されてしまう。▼
 
- [ラファエル]
- なーんだ、オデが強えって
 わかってんじゃねえか。▼
 
- [ローレンツ]
- 待ちたまえ。勘違いしないでくれ。
 私と君の考えはまったく違うのだ。▼
 だが、その腕が戦場で役立つことは
 確かか……。むう……いや、しかし……▼
 
- [ラファエル]
- おーい……まあ、いいか。
 オデの筋肉が荷物を待ってるしな!▼
 
イグナーツ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [イグナーツ]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- ここにいたのか、イグナーツ君。▼
 
(ローレンツが来る)
- [イグナーツ]
- ああ、ローレンツくん。
 ここは景色が綺麗で、落ち着きますからね。▼
 
- [ローレンツ]
- 同感だ。
 僕もこの場所は美しいと思う。▼
 ……君は今やグロスタール家の騎士で
 ありながら、この軍の一将にまでなった。▼
 昔の君は、正直に言えば少し目が利く
 商人の子という印象でしかなかったが……▼
 
- [イグナーツ]
- あははは……。確かにあの頃のボクは
 そうだったと思います。▼
 
- [ローレンツ]
- しかし、今では、
 見違えるまでに逞しくなったな。▼
 
- [イグナーツ]
- そう、だと嬉しいですね。
 ボクは、まだまだな気もしますが。▼
 
- [ローレンツ]
- 戦争が始まる前、騎士として領内で
 働いていた頃の自分を覚えているか?▼
 その頃の君より……今の、各地を転戦する
 君のほうが、遥かに生き生きして見えるよ。▼
 
- [イグナーツ]
- 生き生きして見える……ですか。▼
 
- [ローレンツ]
- 戦闘を好んでいるわけではあるまい?
 だから、不思議ではあるがね。▼
 
- [イグナーツ]
- それは、きっと……。▼
 ……実は、絵を描いているんです!
 行軍中、暇を見つけて、ですが。▼
 
- [ローレンツ]
- ほう……そうなのか?▼
 
- [イグナーツ]
- はい。この場所のように、フォドラの
 各地には美しい景観がたくさんあります。▼
 そういった景色を見て、形に残したいと
 思って絵にしているんです。▼
 だからかもしれません。
 君には見抜かれていたんですね。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 ……すまない、イグナーツ君。▼
 
- [イグナーツ]
- え、どうしたんですか? 急に。▼
 
- [ローレンツ]
- 君のためを思い、騎士の位を与えたが、
 君の本分は別にあったのかもしれないな。▼
 絵の話をしている今の君を見ていると、
 そう思わずにはいられない。▼
 
- [イグナーツ]
- そんな、謝らないでくださいよ。▼
 ボクはローレンツくんに
 本当に感謝しているんです。▼
 
- [ローレンツ]
- 感謝……?
 何故、僕に感謝するのだ?▼
 
- [イグナーツ]
- 士官学校が休止になって……道に惑っていた
 ボクを、君は騎士にしてくれました。▼
 騎士になってからのいろいろな経験は、
 ボクの人生にとって欠かせない彩りです。▼
 
- [ローレンツ]
- ……そうか。▼
 
- [イグナーツ]
- これからボクがどんなふうに生きて、
 どんな絵を描いたとしても……▼
 そこに「グロスタール家の騎士」の色は、
 必ず出ます。決して消えたりはしません。▼
 ボクは、そのことを、
 とても誇りに思っているんです。▼
 
- [ローレンツ]
- ……イグナーツ君。
 僕のほうこそ、誇りに思うよ。▼
 君のような人物が、
 グロスタールの騎士であることをね。▼
 
リシテア†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [リシテア]
- 随分とお忙しそうですね、
 グロスタール伯爵閣下。▼
 
- [ローレンツ]
- リシテア君か。▼
 ……そうだな。爵位を継いだ者として、
 領民のすべてを担う責務は大きい。▼
 外交、軍事、産業……。僕が先頭に立って、
 皆を守ってやらねばならないからね。▼
 
- [リシテア]
- 爵位を継いだ、責務ですか……。▼
 
- [ローレンツ]
- ああ。ゴネリル家もヒルダさんの兄上、
 ホルスト卿が後を継いで尽力している。▼
 
- [ローレンツ]
- エドマンド辺境伯もマリアンヌさんへの
 継承の用意を整えていると聞く。▼
 
- [ローレンツ]
- エドマンド辺境伯は、後継者を失った。
 この痛手は計り知れまい。▼
 
《共通》
- [ローレンツ]
- コーデリア家は……爵位継承の話は
 いまだに聞かないな。▼
 
- [リシテア]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- リシテア君。
 君はいつ爵位を継ぐんだ?▼
 
- [リシテア]
- わたしは……継ぐつもりはありません。
 コーデリア家は父の代で終わりです。▼
 
- [ローレンツ]
- ……そうか。
 訳を聞いてもいいかな?▼
 
- [リシテア]
- ……わたしの両親は、貴族であるがゆえに
 長い間、酷い目に遭い続けてきました。▼
 だから、父と母には貴族の責務とは無縁の
 静かな余生を送ってほしいんです。▼
 ……とはいえ、そのせいで領内が
 混乱しては元も子もないですから。▼
 残された領民が困ることがないように、
 あらゆる手を打っているところです。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 ご両親を案ずるのであれば、一人で
 背負い込まず、この僕を頼りたまえ!▼
 助けが必要ならば、声を上げたらいい。
 君はもっと誰かを頼るべきだ。▼
 頼ることは、決して恥ではない。
 それが家族のためとあらば尚更だろう。▼
 
- [リシテア]
- わ、わたしは恥だとか、
 別にそんなこと……!▼
 
- [ローレンツ]
- リシテア君。僕は君に、コーデリア家の
 爵位を継いでほしいと思っている。▼
 ご両親のためを思って行動し、なおかつ
 領民への心配りさえ忘れていない。▼
 そんな君以上に領主に相応しい者が
 他にいるだろうか? いや、いまい!▼
 
- [リシテア]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- おそらくご両親のこと以外にも、「君」に、
 何か継げない理由があるのだろう。▼
 
- [リシテア]
- ……!▼
 
- [ローレンツ]
- だが、そういうことこそ仲間を頼るのだ。
 僕たちはそんなに信に足らないか?▼
 フォドラを一つにせんという仲間たちだぞ?
 どんな問題にも解決の糸口はある。▼
 何より僕が、全力で君の力になるのだ。
 ローレンツ=ヘルマン=グロスタールがね!▼
 
- [リシテア]
- わ、わかりましたって! とにかく爵位の
 話は戦争が終わった後にしてください!▼
 あんたを頼れるかは、それまでに
 しっかり見極めさせてもらいますから。▼
 
- [ローレンツ]
- ああ、気が済むまで存分に見極めたまえ!
 この僕の頼もしさをね! はーっはっは!▼
 
- [リシテア]
- ……間に合うといいけど。▼
 
マリアンヌ†
支援C†
- [ローレンツ]
- これはこれは、マリアンヌさん。
 ご機嫌いかがかな。▼
 
- [マリアンヌ]
- ローレンツさん……。
 は、はい、元気です……。▼
 
- [ローレンツ]
- また礼拝堂に行くのか?
 君は信仰心が篤いのだな。▼
 
- [マリアンヌ]
- そう、ですね……。▼
 
- [ローレンツ]
- ……もしや、この戦争に参加したことを
 悔いているのか?▼
 確かに君が軍に参加するのは意外だったが、
 もし無理をしているなら……▼
 
- [マリアンヌ]
- 無理は、していません……。
 別に後悔も……。▼
 
- [ローレンツ]
- ……?▼
 
- [マリアンヌ]
- 他に道もありませんでしたから……。▼
 学校が休止になって、義父に言われたんです。
 私も軍に加わるように、と……▼
 
- [ローレンツ]
- そうか……やはり君のお父上、
 エドマンド辺境伯の意向ではあったのだな。▼
 
- [マリアンヌ]
- ……はい。▼
 
- [ローレンツ]
- 自らの兵をあまり動かせない分、君を軍に
 入れて協力姿勢を見せておきたいのだろう。▼
 君は乗り気ではなさそうだが……、
 本当に後悔はないのだろうな?▼
 必要があれば、僕が君のお父上に話を……▼
 
- [マリアンヌ]
- やめてください……!▼
 私は、今のままでいいんです。
 行きたい場所もありませんし……!▼
 私は、ここに居るしかないんです。
 もう構わないでください……。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- マリアンヌさん。
 時代は今、激しく動き出している。▼
 三国を巻き込んだ大きな戦いは、
 必ずやフォドラの形を変えるだろう。▼
 
- [ローレンツ]
- 現在の僕らは帝国と共にある。レスター
 諸侯同盟もこの流れには逆らえまい。▼
 
- [ローレンツ]
- レスター諸侯同盟も、今のままでは
 いられまい。いや、いてはならないのだ。▼
 
《共通》
- [マリアンヌ]
- ……ええと、何のために、私にその話を?▼
 
- [ローレンツ]
- よく聞いてくれた、マリアンヌさん。▼
 これは君が変わることのできる、
 大きな機会なのではないか……と僕は思う。▼
 この僕でさえ、変わることを迫られ、
 そしてそれに応えようとしているところだ。▼
 新たな僕と共に、新たなマリアンヌさんと
 なって、次の時代を迎えてはどうかね?
 
- [マリアンヌ]
- ………………。
 そんな簡単に変われたら、苦労しません。▼
 ……この先も、ずっと同じ。
 私には、ただ祈ることしか……。▼
 ……ご、ごめんなさい。
 失礼します……。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ローレンツ]
- う……。▼
 
- [マリアンヌ]
- ローレンツさん!
 ……良かった。▼
 
- [ローレンツ]
- ここは……うっ、医務室か。
 どうやら世話を……うぐっ!▼
 
- [マリアンヌ]
- ローレンツさん、まだ寝たままで……!▼
 
- [マリアンヌ]
- 傷は深くないと、マヌエラ先生が……。
 ただ頭を打ったので……。▼
 
- [マリアンヌ]
- 傷は、それほど深くないと聞きました……。
 ただ頭を打ったので……。▼
 
《共通》
- [ローレンツ]
- そうか……。
 迷惑をかけたな。▼
 僕としたことが、あろうことか戦場で
 意識を失ってしまうなど……。▼
 
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- マリアンヌさん、どうした?
 僕は無事だったのだ、気に病む必要はない。▼
 
- [マリアンヌ]
- そんなこと、無理です……。▼
 ローレンツさんが怪我をしたのは、
 私のせいなんですから……。▼
 私なんか、助からなくて良かった。
 代わりに私が怪我すれば……。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 ……マリアンヌさん。
 僕は幻覚を見ていたようだ。▼
 
- [マリアンヌ]
- え……?▼
 
- [ローレンツ]
- あの時、僕を射抜くような視線を感じた。
 その視線は、助けを求めているように思えた。▼
 そして確かに、見た気がしたんだ。
 君の唇が「助けて」と動くのを。▼
 ……だが、そうではなかったようだね。▼
 
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- だとしたら、僕が怪我をしたのは、
 自業自得だろう。▼
 君が助けを望んでいると勝手に勘違いし、
 無茶をしてしまったというだけの話さ。▼
 
- [マリアンヌ]
- 自業自得なんかじゃありません!▼
 自業自得なんかじゃ……。
 本当は……私が、助けを……。▼
 
- [ローレンツ]
- マリアンヌさん……意地の悪い
 言い方をして本当にすまなかった。▼
 だが、おかげで君の本心がわかった。
 幻覚じゃなくて良かったよ。▼
 
- [マリアンヌ]
- ずっと、死んでもいいと思っていました。
 思っていたはずなのに……。▼
 あの時、あなたが来たのを見て、
 死にたくない、と強く思ったんです。▼
 「生きたい」と……。▼
 
- [ローレンツ]
- ……それでいいんだ、マリアンヌさん。▼
 誰もが生きたいと思うのは当然のことだ。
 そこに資格など要らない。▼
 
- [マリアンヌ]
- ローレンツさん……。▼
 
- [ローレンツ]
- 胸中を打ち明けてくれて感謝する。
 共に生き残ろう、マリアンヌさん。▼
 
- [マリアンヌ]
- ……はい。
 私のほうこそ……ありがとうございます。▼
 
レオニー†
支援C†
- [レオニー]
- ……ふうっ!
 今日はこんなところかな。▼
 
- [ローレンツ]
- こんな夜更けに物音がすると思ったら……
 君だったか。▼
 
- [レオニー]
- ローレンツか。いつも普通の訓練の後に
 一人で鍛えてるんだよ。▼
 いつ起こるかわからない戦いにも
 備えるのが、傭兵ってもんだからね。▼
 
- [ローレンツ]
- そうか……すっかり心構えも傭兵だな。▼
 思えば、君が傭兵になったと知った時には
 安堵もしたが、自責の念に駆られたものだ。▼
 
- [レオニー]
- ……ん? 何でだ?
 あんたには関係ない話だろ?▼
 
- [ローレンツ]
- いや、無関係とは言えない。▼
 君の出身のサウィン村は、
 我がグロスタール家の領地にある。▼
 恥ずかしながら、入学当初、君がそうだとは
 しっかり把握していなくてね……。▼
 学校が休止になった後、自領出身の生徒が
 どうなったか、気になって調べたのだよ。▼
 
- [レオニー]
- ほー。それで、わたしがどうなったのか、
 知ったのか。▼
 
- [ローレンツ]
- 領民を案ずるのは当然の責務だ。▼
 ガルグ=マクに来るにも、相応の対価を
 払い、苦労を重ねてきただろう。▼
 そんな者が、苦しみに喘ぐようなことに
 なっては困るからな。▼
 
- [レオニー]
- 教団に支払った金は、学校の休止後に
 ある程度返してもらえたんだけどね。▼
 けど、それだけだ。職の斡旋もなければ、
 領主からの助けもなかった。▼
 だから、自分でどうにか傭兵見習いとして
 入り込んで……後はまあ、運が良かったよ。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。
 ……すまなかった、レオニーさん。▼
 謝罪するよ。貴族としては父に代わって、
 元級友としては僕自身が、だ。▼
 
- [レオニー]
- やめてくれよ。
 あんたのせいじゃないんだし。▼
 わたしは自分の意志で村を出たんだ。
 この腕一本で生きていくって決めてね。▼
 村にいれば、貴族に守ってもらえたんだろ?
 でもわたしは、そうじゃない道を選んだ。▼
 平民が貴族に頼らないで生きていく。
 そういう時代が、来てもおかしくないだろ?▼
 
- [ローレンツ]
- ……それでは君は、これから先、
 貴族は必要なくなるというのかね?▼
 
- [レオニー]
- そうは言っていないよ。
 あんたに守られたい平民だっているだろ?▼
 でも、平民全員を貴族が守るなんて、
 難しいと思うんだ。こんなご時世だしな。▼
 わたしみたいな人は、きっと増えてくよ。▼
 ま、ずっと先の話かもしれないけどね!▼
 
- [ローレンツ]
- 貴族の在り方が変わる時代、か。
 平民の枠に収まらない、平民……?▼
 ………………。▼
 
支援B†
- [ローレンツ]
- ふう……朝から体を動かすのは、
 なかなか爽快だな。▼
 
- [レオニー]
- ローレンツか。こんな時間に珍しいな。
 どういう風の吹き回しだ?▼
 
- [ローレンツ]
- 実は、レオニーさんを待っていたのだよ。
 訓練はそのついでさ。▼
 
- [レオニー]
- わたしを?▼
 
- [ローレンツ]
- ああ、少し君と話がしたくてね。以前、
 ここで話したことを覚えているだろうか。▼
 平民が貴族に頼らないで生きていく……
 そんな時代が来てもおかしくはない、と。▼
 
- [レオニー]
- うん、覚えてるよ。
 それがどうかしたのか?▼
 
- [ローレンツ]
- いや……君の言葉は、僕に少なからず
 衝撃を与えてね。いろいろと考えていた。▼
 もし君の言うことが真実ならば、
 貴族である僕はどうすべきか、と。▼
 
- [レオニー]
- へえ。
 それで、結論は出たのか?▼
 
- [ローレンツ]
- 僕たち領主が平民を守ろうと広げた
 両手の指の隙間から……▼
 こぼれ落ちてしまう者たちがいる。
 今がそういう時代なのは、否定できない。▼
 ある意味、君もその一人なのだ。
 たとえ自分の意志で選んだのだとしてもな。▼
 
- [レオニー]
- 待てよ、ローレンツ。
 こぼれ落ちるって言い方は何だよ。▼
 わたしは貴族の手の中に留まろうなんて
 してない。自分から飛び出したんだ。▼
 
- [ローレンツ]
- む……いや、そうだな。
 すまない。▼
 僕は貴族として、どうしても平民の立場に
 立って物事を進めることが難しいようでね。▼
 だが、そんなことでは、この先、
 領内の安定は保てまい。そこで……▼
 優秀な平民をグロスタール家に迎え入れ、
 僕を補佐してもらおうかと考えている。▼
 
- [レオニー]
- へえ……驚いたね。
 貴族と平民の境い目はどこへ行ったよ。▼
 
- [ローレンツ]
- それは変わらず、はっきりと存在するさ。
 だが、僕も理解したのだよ。▼
 貴族と平民の境界を軽々と飛び越えるような
 平民が、次々と現れる……▼
 そんな時代が、来つつあるということに。
 君がその代表例だろう。▼
 
- [レオニー]
- おいおい、買い被りすぎじゃないか?
 わたしはそんな大層な人間じゃないって。▼
 
- [ローレンツ]
- ふ……君の言葉を解釈しただけさ。
 気づかせてくれた君に感謝するよ。▼
 
- [レオニー]
- 自分でもよくわかってないのに、
 礼なんていいよ。▼
 
- [ローレンツ]
- ……レオニーさん。
 これは君を見込んでの提案なのだが。▼
 先程、話に出たグロスタール家に
 迎え入れる平民……▼
 そういう存在に君がなってみる、
 というのはどうかね?▼
 
- [レオニー]
- ……お誘いどうも。▼
 光栄な話だとは思うけど、わたしには
 他にやりたいことがあるんだ。▼
 師匠みたいな傭兵になるのが夢で、
 今まさにそれを叶えてる途中なんだよ。▼
 
- [ローレンツ]
- ……そうか。
 君の夢を壊すわけにはいかないな。▼
 君の夢の成就を願っているが……
 いつでも気が変わったら言ってくれ。▼
 
- [レオニー]
- ああ、心に留めておくよ。
 ……ありがとな、ローレンツ。▼
 
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
 
 
 
Last-modified: 2024-07-31 (水) 08:03:34