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会話集/支援会話
クロードの支援会話†
ヒルダ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [クロード]
- ………………。▼
 帝国とは局所的な戦いでは
 勝利を収められているものの……▼
 総合的な戦力、国力では相変わらずだ。
 戦い続けても勝ち目はないってのにな。▼
 この戦い、さっさと終わらせなくて
 いいのか?▼
 
(ヒルダが現れる)
- [ヒルダ]
- クロードくん、大丈夫ー?
 だいぶ悩んでるみたいだけど……。▼
 そうやって眉間に皺を寄せてると、
 跡がついちゃうよー。▼
 
- [クロード]
- 気遣いどうも。けど、足りないって言われる
 威厳が増えてちょうどいいんじゃないか?▼
 
- [ヒルダ]
- またまたー、若く溌剌としてたほうが良いに
 決まってるじゃない。▼
 
- [クロード]
- そうか。円卓会議も、若く溌剌とした戦略を
 立てさせてくれればいいんだがなあ。▼
 保守的で利己的で場当たり的で……となれば
 俺の皺だって留まることを望んじまうさ。▼
 
- [ヒルダ]
- そうよ。皺は油断するとすぐに勢力を
 拡大しようとしちゃうんだから……。▼
 小皺だらけの目つきの悪い盟主様になんて
 ならないよう気をつけて?▼
 
- [クロード]
- ヒルダには敵わないな、まったく。▼
 
- [ヒルダ]
- クロードくん、あたしの言いたいこと、
 わかってないでしょー。▼
 皺なんか吹き飛ばす勢いで、あなたの好きな
 ようにやったらー?って言ってるの。▼
 
- [クロード]
- おいおい、いいのか、そんなこと言って。
 同盟がどうなっても知らないぞ?▼
 
- [ヒルダ]
- どうにかするつもりなの?
 それはちょっと困っちゃうけど……。▼
 でも、やりたいことやったら、
 クロードくんの眉間から皺が消えて……▼
 今のこの状況だって、打開できる手を
 打てるって思ってるんでしょ?▼
 
- [クロード]
- ……ははっ、敵わないな、本当に。
 全部お見通しってことか。▼
 
- [ヒルダ]
- あなたの顔に全部書いてあるだけよー?
 あたしが読むまでもないっていうか。▼
 
- [クロード]
- そうか。それじゃ、皺を消すためにも
 しっかり顔を洗っておかないとな。▼
 
- [ヒルダ]
- そうそう、そうしたらいいわー。▼
 
- [クロード]
- ……ヒルダ、俺は正直迷ってる。
 俺のやり方を取っていいのか。▼
 レスターのこれまでを否定するようで……
 誰かの大事なものを奪ってしまいそうで。▼
 俺を焚き付けたこと、後悔しないか?▼
 
- [ヒルダ]
- そんなのわからないわよ。
 後悔するかもしれないし、怒っちゃうかも。▼
 でも、あなたが盟主として頑張ってきたの、
 あたしは知ってるからね。▼
 誰よりも賢い盟主様なら、誰よりも良い
 方法を、思いついてくれるでしょ?▼
 
支援A†
- [ヒルダ]
- ねー、クロードくん。▼
 
- [クロード]
- とうした? ヒルダ。▼
 
- [ヒルダ]
- 最近、会議続きよねー。
 しかも長引く会議ばっかり。▼
 
- [クロード]
- 飽きたか?
 確かに俺も、少し疲れたかな。▼
 けど、レスター諸侯同盟は姿を変え、
 レスター連邦国になったんだ。▼
 やり方をすべて変えるってわけじゃないが、
 会議で決めておかなきゃいけないことも……▼
 今は多くなっちまうってのは、わかるだろ?▼
 
- [ヒルダ]
- もう十分にわかってるわよー。
 円卓会議より大変かも。▼
 まさかあのクロードくんが国王なんかに
 なるなんて思ってもみなかったから……▼
 なんていうか、不思議よね。▼
 
- [クロード]
- みんなにいろいろ言われたからな。
 その中で出した結論がこれだった。▼
 今の乱世に、円卓会議じゃ対応できない。
 強烈な指導者が、必要だと思ったんだよ。▼
 
- [ヒルダ]
- 言いたいことはわかるけど、そもそも
 レスターに国王がいるって感覚が……▼
 不思議というか、むずむずしそうって
 いうか……。▼
 
- [クロード]
- 気持ちはわかる。だが俺は王として、
 やるべきことをやるだけさ。▼
 
- [ヒルダ]
- ……ねえ、クロードくん。
 これが、あなたのやりたいことだったの?▼
 レスターの王に、クロードくんは
 なりたかったの?▼
 
- [クロード]
- ………………。▼
 
- [ヒルダ]
- クロードくんってもっと自由に振る舞って、
 それこそ誰かに王様の地位も押しつけて……▼
 自分のやりたいことを好きにやり切っちゃう
 ような、そんな人に見えてたの。▼
 今のクロードくんは、立場や責任に
 がんじがらめにされて見えちゃう。▼
 
- [クロード]
- いや、俺は「王」になりたかったよ。
 それは確かなんだ。▼
 でも、お前にはそう見えちまうか、
 ヒルダ……。▼
 
- [ヒルダ]
- だって、クロードくんは一人じゃない。
 あたしたちがいるじゃない。▼
 なのに、一人で王様になって……
 あたしたちって足手まといかな?▼
 
- [クロード]
- そんなことあるわけないだろ? 俺が王に
 なると決めたのは、お前らがいたからだ。▼
 お前らなら俺を支えたくれる。
 そう思って、この場所に立ったんだよ。▼
 
- [ヒルダ]
- ………………。▼
 そう思ってるなら、
 もっと頼ってほしいんですけどー?▼
 こう見えてあたし、結構頼り甲斐のある
 正確してるのよ?▼
 
- [クロード]
- ……わかった。
 もっと頼らせてもらうよ。▼
 俺としちゃ頼っていたつもりだったが、
 きっと足りなかった。▼
 
- [ヒルダ]
- 全然足りないわよー。
 頼り上手のヒルダちゃんを見習って?▼
 
- [クロード]
- ああ、見習わせてもらおう。それに関しちゃ
 ヒルダの右に出る者はいないからな。▼
 
ローレンツ†
支援C†
- [クロード]
- 待たせたな、ローレンツ。
 何だよ、俺に話って。まさか恋の悩みか?▼
 
- [ローレンツ]
- 違う。ミルディン大橋の一件から連なる、
 諸々の戦略についての話だ。▼
 
- [クロード]
- そのことか……謝罪ならいくらでもするよ。
 お前にも、お前の親父さんにもな。▼
 名門グロスタール伯爵家に裏切者の
 汚名をかぶせちまった。申し訳ない。▼
 
- [ローレンツ]
- よせ、謝罪ならすでに受けている。
 それに父とも合意の上だったのだろう?▼
 幸い、僕自身は清廉なままだ。
 家名についた傷もすぐに返上してやるさ。▼
 
- [クロード]
- それなら何の話だっていうんだ?▼
 
- [ローレンツ]
- ……君に、確かめておきたいことがある。
 レスター諸侯同盟領の未来に関わる話だ。▼
 
- [クロード]
- ………………。▼
 
- [ローレンツ]
- クロード、僕らは君を信じて
 本当にいいのだろうな?▼
 確かに、ここまでの君の働きによって、
 同盟領は窮地を脱することができた。▼
 しかし、僕は昔から君が信用ならない。
 今もだ。信用したいが、できないでいる。▼
 不安なのだよ。どこから来たのかも曖昧な、
 君のような男に頼るしかないのだからな。▼
 
- [クロード]
- ……相変わらず手厳しいな、ローレンツ。▼
 まあ、お前の気持ちは理解できるよ。
 俺だって、俺みたいな男は信用ならない。▼
 
- [ローレンツ]
- ふん……。▼
 
- [クロード]
- こんな奴に、自分や大切な家族の未来を
 託せるかと聞かれれば、答えは否だな。▼
 
- [ローレンツ]
- ずいぶんと自分を卑下するのだな。▼
 
- [クロード]
- いやいや、ちょっと言い過ぎた。▼
 俺はそこまで酷くないよな?▼
 だが……俺は全知全能の女神様じゃない。
 未来を見通す力なんざ欠片もないんだ。▼
 だから、あらゆる可能性に備えて、
 手札を増やしておくことしかできない。▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 
- [クロード]
- 可能性は無限にある。いくら手札を
 増やしたって不安を完全には拭えない。▼
 自分を信用できないと言ったのは、
 そういうことだよ。毎日が綱渡りで……▼
 
- [ローレンツ]
- ………………。▼
 
- [クロード]
- おい、ローレンツ。さっきから黙っているが
 俺の話をちゃんと聞いてるのか?▼
 
- [ローレンツ]
- ……君が僕に胸中の不安を吐露するなど、
 意外過ぎて言葉が出なかった。▼
 まさか、これも君の謀略の一つか?
 この僕を誑かして、いったい何を……▼
 
- [クロード]
- 待て待て。落ち着け。
 話を振ってきたのはお前だろうが。▼
 正直に答えてやったってのに、
 その態度は流石に酷いんじゃないか?▼
 
- [ローレンツ]
- いや、しかしだな。
 調子が狂うというか、いや……困ったな。▼
 
- [クロード]
- 困ってるのはこっちだっつうの……。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ローレンツ]
- クロード、我々レスターの諸侯は帝国と
 協調していくことになったわけだが……▼
 我がグロスタール家は、以前から帝国との
 友好関係を重視していた。▼
 
- [クロード]
- ああ……お前の親父さんが、親帝国派の
 旗頭だったからな。▼
 
- [ローレンツ]
- まあそれも、君の腹黒い策によって、
 一度は完全に途切れたわけだが。▼
 
- [クロード]
- おいおい、まだそれを言うのか?
 潔く謝罪しただろうが。▼
 
- [ローレンツ]
- ふっ、事実を言ったまでだ。
 別に責めてなどいないさ。▼
 僕が言いたいのは、当家には先見の明があり
 君はその後追いをしているということだ。▼
 
- [クロード]
- まあ、強引な理屈に聞こえるが、
 そう見ることもできなくもない。▼
 
- [ローレンツ]
- とするならば、レスター連邦国の王位に
 相応しいのはリーガン家ではなく……▼
 グロスタール家であるという意見が
 出るのも疑いようのない事実。▼
 
- [クロード]
- いや、そこはお前の願望であって、
 事実じゃないだろう……。▼
 
- [ローレンツ]
- 誤解するな。僕は君が国王となったことに
 異論があるわけではない。今のところはな。▼
 だが、君の王位は円卓会議の合議によって
 定められた……言わば”選ばれし王”だ。▼
 言い換えるならば”臨時の王”。この先、
 リーガン家の世襲が約された地位ではない。▼
 次の王として名が挙がるのは、当然……
 ローレンツ=ヘルマン=グロスタールだ!▼
 君が失策をしでかそうものなら、すぐにでも
 この僕を王座に、という声が方々から……▼
 
- [クロード]
- いやいや、また願望が入ってるっての。▼
 だが……世襲じゃない王ってのは
 面白いかもしれないな。▼
 
- [ローレンツ]
- そうだろう? この発想こそが、
 僕が王に相応しいという証であり……▼
 
- [クロード]
- だが、また円卓会議で決めるってのは、
 うんざりだ。同盟の頃に戻っちまう。▼
 
- [ローレンツ]
- ほう?
 ならば、どう決めようというのだ。▼
 
- [クロード]
- 例えば、そうだな……領内の平民たちに
 選んでもらったらどうだ?▼
 彼らは、自分を一番守ってくれそうな奴を
 次の王に選ぶはずだ。名案じゃないか?▼
 
- [ローレンツ]
- それは流石に荒唐無稽な話だと思うが……
 本気で言っているのか?▼
 まあ、そのやり方なら、領民からの信頼厚い
 グロスタール家が圧倒的有利なわけだが。▼
 
- [クロード]
- それは願望じゃなく真実かもな。だが、
 王を選ぶのはレスター全土の平民だぞ?▼
 
- [ローレンツ]
- 問題ない。当家の善政はフォドラ全土に
 あまねく知られている……はずだ。▼
 ……いや、その話は今はいい。僕が君に
 伝えたかったのは、そんなことじゃない。▼
 この連邦国の王位は、いまだ不安定だ。
 心してかかれ。でないとすぐに崩壊するぞ。▼
 
- [クロード]
- ……確かにな。隣の王国や帝国のように、
 主の加護を得て建国されたわけでもない。▼
 人の意志のみによって作られた、脆い王だ。
 お前の言うとおり、心してかかるよ。▼
 ……ありがとう。お前が側にいる限り、
 俺は自分を見失わずに済みそうだ。▼
 
- [ローレンツ]
- 勘違いしないでくれ給えよ。僕はただ、
 この国が失望で覆われてほしくないだけだ。▼
 
- [クロード]
- ああ、これからも遠慮なく俺に文句を言いに
 来てくれ。頼んだぞ、ローレンツ。▼
 
 
(クロードとローレンツが握手する一枚絵)
ラファエル†
支援C†
- [ラファエル]
- クロードくん、美味そうな肉だなあ。
 どこで手に入れたんだ?▼
 
- [クロード]
- よう、ラファエル。
 この前、制圧した拠点から頂戴したんだ。▼
 傷みかけてるんで、軍の食料にするわけにも
 いかない。だから……▼
 
- [ラファエル]
- オデにくれるのか!?
 おっしゃあああ!!▼
 
- [クロード]
- 待て待て落ち着け……流石のお前でも、
 この量を一人じゃ食いきれないだろ。▼
 みんなでパーっと食っちまおうと思ってな。
 準備を手伝ってくれるか?▼
 
- [ラファエル]
- もちろんだぞ! 量は減っちまうが
 みんなで食ったほうが、うんめえもんなあ!▼
 そんじゃ後はオデに任せてくれ!
 大急ぎで肉祭りの準備をしてくるぞ!▼
 
- [クロード]
- おーい! その肉は食堂まで
 運ぶんだぞー……っと、聞こえたか?▼
 
(食堂)
- [クロード]
- なんて手際の良さだよ。
 ラファエル、お前ってヤツは……▼
 
- [ラファエル]
- クロードくん、傷みかけって言ってただろ?
 だから急いで捌いて焼いたんだ。
 
- [クロード]
- そんな僅かな時間で腐らないだろ……。
 まあ助かったよ。ありがとな。▼
 しっかし、凄い量の肉だったはずだが、
 こうして皆で分けると一瞬だな。▼
 
- [ラファエル]
- そうなんだよ。余ったら爺ちゃんやマーヤも
 呼んで、一緒に食いたかったんだけどな。▼
 
- [クロード]
- 待て待て。ここに来るまで何日だ?
 流石に腐っちまうって。▼
 ……そもそも、年寄りや子供が
 気軽に遠出できるご時世でもないしな。▼
 
- [ラファエル]
- そうかあ……そうだよなあ……。▼
 
- [クロード]
- いつかそんな日が来るといいんだがな。▼
 
- [ラファエル]
- うん?▼
 
- [クロード]
- お前の祖父さんや妹を気軽に呼んで、
 宴を開ける日が来りゃいいなって話さ。▼
 ま、この戦争が終わらない限り、
 とても無理だけどな。▼
 
- [ラファエル]
- ……クロードくん! それだああ!▼
 
- [クロード]
- おお? 急に大声出してどうした?▼
 
- [ラファエル]
- こうやってうんめえ肉食ってても、
 なんか足りねえ気がしてたんだ。▼
 やっぱ、平和になってみんなで楽しく
 肉は食わねえとな! それが一番だ!▼
 戦争の心配しながら食ったんじゃあ、
 肉を心から楽しめねえもんなあ!▼
 
- [クロード]
- ……ああ、お前の言うとおりだよ。▼
 戦争をしなきゃ開けない宴なんかより……
 平和な世で好きに宴を開くのが一番だ。▼
 巨大な肉塊を獣たちで奪い合うんじゃなく、
 分け合える未来を実現しなくちゃな。▼
 
- [ラファエル]
- 肉塊!? まだ肉があんのか!?▼
 
- [クロード]
- いいや、ただの喩えさ。
 鷲と獅子が奪い合うものの、ね。▼
 さーて、葉を食べて満足な鹿たちは、
 どこへ向かって進むのか……。▼
 
イグナーツ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [クロード]
- よう! イグナーツ。
 ここで何してるんだ?▼
 
- [イグナーツ]
- あ、クロードくん。
 この辺りの景色を眺めていました。▼
 ここ一帯は自然に囲まれているので、
 たまに見に来るんです。▼
 綺麗ですよね。
 自然を眺めていると、気分が落ち着きます。▼
 
- [クロード]
- そうだな。俺もよく木陰で
 昼寝してたもんだ。▼
 
- [イグナーツ]
- あはは。それは気持ちよさそうですね。▼
 
- [クロード]
- ………………。▼
 ……イグナーツ。お前、本当は
 絵描きになりたかったんだってな。▼
 
- [イグナーツ]
- えっ? ええ、そうですけど……。
 どうしてそのことを?▼
 
- [クロード]
- 俺はお前のことなら何でもお見通しだぜ?
 ……なんてな。▼
 
- [イグナーツ]
- は、はあ……。▼
 
- [クロード]
- ま、誰にでもできる推察さ。お前に昔、
 なりたいものがあったって話を聞いてね。▼
 こうして景色を眺めている姿を何度か
 見かけることがあったもんだから……▼
 一つの答えが導き出されたわけだ。絵描きの
 道を夢半ばで諦めたんだろうってな。▼
 
- [イグナーツ]
- ……騎士になったのは、父の希望では
 ありますが、ボクが決めたことなので。▼
 それについてはもういいんです。▼
 今はそんな話よりも、
 同盟諸侯が不安定ですから……▼
 ボクは騎士として、
 みんなの役に立たないといけません。▼
 
- [クロード]
- 確かに、シャハドが攻めてきて以来、
 同盟はガタついてばかりだ。▼
 各諸侯を糾合して乗り切らなきゃ
 ならないんだが、どうにもな……。▼
 
- [イグナーツ]
- ボクにも、もっと何かできることが
 あればいいんですけど……。▼
 
- [クロード]
- そうだな……。
 それなら、偵察任務に就かないか?▼
 
- [イグナーツ]
- えっ?▼
 
- [クロード]
- いろいろな場所を、時には街の中も偵察し、
 多くの物事を見聞きして記録する。▼
 お前には、似合いの任務だろ?▼
 
- [イグナーツ]
- その任務、ボクでいいんですか?▼
 
- [クロード]
- ああ、お前に任せたい。
 その目で外の世界を見て回るんだ。▼
 
- [イグナーツ]
- ………………。▼
 ボク、絵描きの夢はもう終わったって、
 諦めて生きようって思っていましたが……▼
 戦争が収まったら、
 もう一度目指してみたくなりました。▼
 
- [クロード]
- ああ、そうしてくれ。夢なんて、
 簡単に捨てられるもんじゃないだろ?▼
 
- [イグナーツ]
- ありがとうございます、クロードくん。▼
 約束します。ボクが絵描きになったら、
 クロードくんの肖像画を描きますからね。▼
 
- [クロード]
- そりゃいいな。
 後世に残るような肖像画を、描いてくれよ?▼
 
- [イグナーツ]
- ええ、もちろんです。▼
 
リシテア†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [クロード]
- リシテア、ちょっといいか?
 話しておきたいことがあるんだが。▼
 
- [リシテア]
- ……構いませんが、手短にお願いします。
 わたし、こう見えて忙しいので。▼
 
- [クロード]
- ああ、お前が暇そうにしてるのは
 見たことないもんな。▼
 じゃあ、できるだけ手短に話すが……
 この前の戦いのことだ。▼
 正直、褒められた戦い方じゃなかった。
 お前らしくもないと思ってな。▼
 
- [リシテア]
- ……あんたが言う「らしくない」って
 何ですか?▼
 戦いを最短で終わらせるには、
 ああするのが最善だったんです。▼
 結果的に、被害も最小限に抑えられた。
 文句を言われる筋合いはないと思いますが。▼
 
- [クロード]
- ……今回はな。▼
 失敗に終わる可能性も小さくなかった。
 俺ならあんな運に任せた戦い方はしない。▼
 最悪、お前らの部隊は壊滅してた。
 将兵全員、主に召されちまっていたんだぞ。▼
 勝つべくして勝つってのが戦術の常道だろ?
 優秀なお前なら、それくらいのこと……▼
 
- [リシテア]
- はいはい、お説教はもうたくさんです。
 わかってますよ、それくらいのこと……。▼
 ですが、あの場面でわたしの部隊が無茶を
 しなければ、確実に戦いは長引いたはず。▼
 決着は翌日に持ち越され、一夜明けて敵の
 布陣が変わっていれば作戦の練り直しです。▼
 状況によっては、決着がつくまでに
 更に数日を要する可能性もありました。▼
 わたしが正しかったとは言いませんが、
 考えた末の行動です。失敗も覚悟の上で。▼
 
- [クロード]
- ……要らぬ覚悟だな。▼
 確かに戦いが数日長引けば、他の戦局にも
 深刻な影響が出ていただろうさ。▼
 だが、それがどうした? 天秤にかけりゃ、
 お前の命のほうがよっぽど重いんだ。▼
 頼む、リシテア。もうあんな
 無茶な戦い方はしないと約束してくれ。▼
 
- [リシテア]
- ……ごめんなさい、約束はできません。▼
 
- [クロード]
- お前だけじゃない、お前が率いる兵も
 危険に晒してるんだぞ? そんなんじゃ……▼
 
- [リシテア]
- 将としては失格、ですか。
 ええ、そうかもしれませんね。▼
 わたしに将は務まらないと思うのなら、
 軍から外してもらって構いません。▼
 あんたにはその権限があるんですから。
 好きにしたらいいでしょう。▼
 
- [クロード]
- ………………。▼
 
- [リシテア]
- それまでは、わたしも好きなように
 やらせてもらいます。……じゃ、失礼。▼
 
(リシテアが立ち去る)
- [クロード]
- やれやれ……何か抱えてるんだろうが、
 ああも頑なじゃ、どうしようもないな。▼
 やり方を変えてくれないってんなら、
 どうにか守ってやるしかない、か?▼
 
支援A†
- [リシテア]
- クロード、ちょっと話があるんですけど。▼
 
- [クロード]
- ああ、構わないが、手短に頼むよ。
 こう見えて忙しい身の上でね。▼
 
- [リシテア]
- む……いつもそう答えているわたしへの
 当てつけですか。▼
 
- [クロード]
- 怒るなって、冗談だよ。
 どんな長話にでも付き合うぜ?▼
 
- [リシテア]
- 手短に話しますので結構です。
 父からの言付けを伝えに来ただけですから。▼
 
- [クロード]
- コーデリア伯か。
 ああ、心して聞くよ。▼
 帝国の侵攻の次は、賊の大暴動だもんな。
 王に文句の一つも言いたくなるだろう。▼
 俺が“闇に蠢く者”の動きに、もっと
 警戒してりゃ、あんなことには……▼
 
- [リシテア]
- ちょっと待って。何か勘違いしてます?
 特に文句は言付かってませんけど。▼
 王国との戦いを切り上げて、暴動鎮圧に
 駆けつけてくれたことに感謝している……▼
 今後も陛下の政策に協力は惜しまないから、
 何でも命じてほしい、とのことでした。▼
 
- [クロード]
- ……ありがたいな。お前の親父さんの
 懐の深さには、いつも助けられてるよ。▼
 
- [リシテア]
- あの、伝えるだけは伝えましたけど、
 あまり父に負担はかけないでもらえますか。▼
 長年の心労が祟って、近頃は体もあまり
 言うことを聞かなくなってきているんです。▼
 
- [クロード]
- そうらしいな。無茶な対応を強いることは
 しないから安心してくれ。▼
 
- [リシテア]
- ありがとうございます。父に代わって、
 わたしが他の人の何倍も働きますので。▼
 
- [クロード]
- おいおい、お前は今だって働き過ぎなんだ。
 これ以上頑張ろうとしないでいいっての。▼
 
- [リシテア]
- そうはいきません。レスターの他の諸侯に
 後れを取るわけにはいきませんし。▼
 何より、この戦争をさっさと終わらせて、
 領内の安定を図らないと……▼
 
- [クロード]
- 気持ちはわかるが、お前の体だって
 実は悲鳴を上げてるんじゃないのか?▼
 
- [リシテア]
- 大丈夫です。短命とは言いましたけど、
 今日明日で死ぬようなことはないですし。▼
 普段はこのとおり、元気ですから。▼
 
- [クロード]
- 元気そうに見えても、その裏で目に見えない
 負荷が常に体にかかってるんだろ?▼
 これ以上、無理に無理を重ねれば、
 いつぶっ倒れるかわからないぞ。▼
 
- [リシテア]
- でも……▼
 
- [クロード]
- 聞けよ、リシテア。俺はこの戦争を
 最短で終わらせようと思ってる。▼
 その後で、“闇に蠢く者”のことも、
 きっちり片をつけるつもりだ。▼
 つまり、俺についてきてくれさえすれば、
 それがお前にとっても最善の道になる。▼
 
- [リシテア]
- ………………。▼
 
- [クロード]
- これは王としての命令だ。
 もう生き急ぐような戦い方はやめろ。▼
 で、この戦争が終わってからも、
 お前の力を貸してほしい。いいな?▼
 
- [リシテア]
- ……王の命令、ということなら
 仕方ないですね。わかりました。▼
 じゃ、これで失礼します。
 わたし、こう見えて忙しいので。▼
 
(リシテアが立ち去る)
- [クロード]
- ほんとにわかったのかよ? ……さて俺も、
 さっさと戦争を終わらせに行かないとな。▼
 
マリアンヌ†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 私、一体どうしたら……。▼
 
- [クロード]
- 「どうしたら」って何かあったのか?
 女神様の代わりに俺が聞くぜ?▼
 
- [マリアンヌ]
- ク、クロードさん!?▼
 
- [クロード]
- 悪い。盗み聞きするつもりじゃ
 なかったんだが……。▼
 通りかかった時に、
 たまたま聞こえちまってな。▼
 
- [マリアンヌ]
- あ、いえ……。私のほうこそすみません。▼
 
- [クロード]
- ははっ。お前まで謝るなよ。
 ……で、どうかしたのか?▼
 それに、手に持っているのは手紙か?▼
 
- [マリアンヌ]
- は、はい……義父からです。
 義父が手紙を送るなんて珍しくて……。▼
 ………………。▼
 
- [クロード]
- ……その割には嬉しそうじゃないな。▼
 差し支えなければその手紙、
 読んでもいいか?▼
 
- [マリアンヌ]
- は、はい……。どうぞ……。▼
 
- [クロード]
- ありがとう。それでは拝読させてもらうよ。
 ………………。▼
 ……なるほどな。
 『レスター同盟諸侯が結束した今……』▼
 『我々エドマンド家も意思を
 示すべきではないか』……ね。▼
 
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 
- [クロード]
- 親父さんの気持ちはわかる。▼
 ゴネリル公もグロスタール伯も
 後継に繋いだからな。▼
 お前にも家を継いでほしいんだろう。▼
 
- [マリアンヌ]
- 私なんかが後を継ぐなんて
 考えられなくて……。▼
 義父の期待に応えられるかどうか
 わかりませんし……。▼
 
- [クロード]
- 先のことは見えないから不安になるよな。
 俺にもそんな時期があったなあ。▼
 
- [マリアンヌ]
- えっ……。ク、クロードさんでも
 不安に思うことがあったんですか……?▼
 
- [クロード]
- もちろんさ。俺も人の子だからな。▼
 だが、俺はあるものを手に入れて
 その不安を払拭した!▼
 
- [マリアンヌ]
- あるもの……?▼
 
- [クロード]
- ああ。マリアンヌ、お前にもあるはずだ。▼
 
- [マリアンヌ]
- 私にも……? な、なんでしょう……。▼
 
- [クロード]
- それは覚悟さ。
 お前は今見失っちまってるようだが。▼
 
- [マリアンヌ]
- 覚悟、ですか……。▼
 
- [クロード]
- お前の持つ紋章のことは承知の上だ。
 だから隠さなくてもいい。▼
 後は覚悟を手にするだけだ。
 必要とあらば俺も手伝うさ。▼
 
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
 そうだったんですね……。▼
 ありがとうございます、クロードさん。
 私の覚悟、見つかった気がします……。▼
 
レオニー†
支援C†
(※支援会話なし)
支援B†
- [レオニー]
- うーん……。▼
 
- [クロード]
- どうした、レオニー? 悩まし気だな。
 狩りで失敗でもしたか?▼
 
- [レオニー]
- ん、クロードか。何言ってるんだ?
 わたしがそうそう失敗するわけないだろ。▼
 そうじゃなくて、今の同盟の状況を
 考えていたんだよ。▼
 
- [クロード]
- お前が? それは興味深いな。▼
 
- [レオニー]
- リーガン領やグロスタール領が何度か
 戦場になっただろ?▼
 そこの人たちと話す機会もあったけど、
 やっぱり今年の収穫は厳しいみたいでさ。▼
 踏み荒らされた田畑もあれば、
 農作業に滞りが出た村もある。▼
 
- [レオニー]
- 中には盟主様に不満たらたらの人たちも
 いたよ。▼
 
- [レオニー]
- 中にはレスターの王様に不満たらたらの
 人たちもいたよ。▼
 
《共通》
- [クロード]
- そうだよな……。
 帝国と戦うことを決めたのは俺だ。▼
 もうレスターが戦地になることはないと
 思いたいが……物事に絶対はない。▼
 ……そう言えば、お前の出身のサウィン村は
 どうなんだ? あの辺は無事だったよな。▼
 
- [レオニー]
- ああ、幸いにも大丈夫だよ。▼
 
- [クロード]
- 良かった。もし被害を受けてたら、
 お前も気が気じゃなかったろう。▼
 
- [レオニー]
- ……なあ、クロード。▼
 わたしは正直、戦争の目的とか、国同士の
 関係とか、どうでもいいと思うこともある。▼
 でも、あんたが見据えてる未来が良いもの
 なんじゃないかって……▼
 そう感じるのも確かなんだ。
 学のないわたしは、勘だよりだけどな。▼
 
- [クロード]
- それはありがたい言葉だが……
 「どうでもいい」っていうのもわかるよ。▼
 平民にとっちゃ、今の生活が、明日の収穫が
 すべてなんだ。それはわかってる。▼
 そんな連中を、俺の描く未来に巻き込んで、
 戦うことを強いている。▼
 
- [レオニー]
- けど、それは……▼
 
- [クロード]
- ああ。それは、戦わなければ、もっと
 犠牲者が増えちまうからだよ。▼
 でも、戦ったって犠牲者は出る。
 最も多く死ぬのは、平民だ……。▼
 
- [レオニー]
- ………………。▼
 
- [クロード]
- レオニー、これからも、
 お前の力を貸してくれないか。▼
 傭兵としての腕だけじゃない。
 お前の目線が、欲しいんだ。▼
 
- [レオニー]
- わたしの目線?▼
 
- [クロード]
- 農家連中の話を聞いて、俺に不満があるって
 ことまで引き出せるんだろ?▼
 そういうことは俺にはできない。
 立場も、許さないしな。▼
 
- [レオニー]
- まあ、それはそうかもな。▼
 
- [クロード]
- だから、俺の視界からこぼれていったり、
 俺の耳に入ってこなかったり……▼
 そういう連中の、そういう話を、
 俺に教えてくれないか。▼
 戦争に勝つことより何より、大事にしていき
 たいんだ。レスターを治める者として、な。▼
 
- [レオニー]
- わかった。
 喜んで請け負うよ。▼
 
- [レオニー]
- 本当に貴族らしくない奴だよな、あんた。
 それが盟主なんだから……▼
 
- [レオニー]
- 本当に貴族らしくない奴だよな、あんた。
 それが王様なんだから……▼
 
《共通》
- [レオニー]
- きっとレスターは良くなる。
 わたしはそう、思うよ。▼
 
ホルスト†
支援C†
- [クロード]
- おっと、ホルストさん直々に
 兵の調練をしてくれているのか。▼
 ……それにしても、みんなの気合の入り様が
 違うな。流石はホルストさんだ。▼
 
- [ホルスト]
- 私がどうかしたか? 盟主殿。▼
 
(ホルストが現れる)
- [クロード]
- これはホルストさん。
 いや、あんたの調練を見ていたのさ。▼
 普段よりみんな気合が入ってるな、と。
 たぶん、あんたに見られてるからだろうな。▼
 
- [ホルスト]
- ……聞き捨てならんな。つまり普段は、
 今より気合が入っていないのか。▼
 調練はいかに実戦に近づけるかで成果が
 決まる。緊張感に欠けるようでは無駄だ。▼
 すぐにでも日頃の調練のやり方を
 改善せねばなるまい。▼
 
- [クロード]
- お手柔らかに頼むよ。別に普段だって
 みんな手を抜いてるわけじゃない。▼
 だが、あんたを目の前にすると、
 いつもより更に奮い立っちまうんだろう。▼
 生きるレスターの英傑、紋章を持たずして
 万夫不当の勇を見せる最強の武人……▼
 そんな人と一緒に鍛え、共に戦場に出る。
 兵士にとっちゃ嬉しいことこの上ないさ。▼
 
- [ホルスト]
- はははっ、やけに持ち上げるな。▼
 私と人の身、十傑のような英雄と比べては
 引けを取ってしまうだろう。▼
 もちろん、ただで負けるつもりはないがね。
 たとえ独りで挑もうと、腕の1本や2本……▼
 
- [クロード]
- あっはっは、十傑と良い勝負ができる時点で
 人知を超えた強さな気がするよ。▼
 かくいう俺も、兵士たちと同じ思いなんだ。
 あんたと共にいるだけで、奮い立てる。▼
 
- [ホルスト]
- ……君や、皆の励みになれているのなら、
 私がここにいる甲斐があるというものだ。▼
 だが、皆は私以上に、君のことを信頼し、
 心を奮い立たせていると思う。▼
 そうでなければ、この同盟が、
 これほどまでにまとまることはない。▼
 
- [クロード]
- いつもはまとまらないのが当然ってのも、
 困ったもんなんだがな……。▼
 ホルストさん、俺たちに力を貸してくれて
 改めて感謝するよ。▼
 
- [ホルスト]
- 私としては、ゴネリル家の嫡子として
 当然の使命を果たしているまでだ。▼
 すべてはレスター諸侯同盟のため、
 力を惜しむ理由はない。▼
 それに何より……君の側にはヒルダがいる。
 簡単にここを離れるわけにもいかないさ。▼
 
- [クロード]
- ということは、俺はむしろヒルダに
 感謝しなきゃいけないのかもしれないな。▼
 
- [ホルスト]
- はは、そうだ。
 感謝して、しっかりヒルダを守ってくれ。▼
 私には“フォドラの喉元”を死守するという
 別の使命もある。▼
 万一、パルミラが不穏な動きを見せれば、
 私はすぐにでも戻らねばならない。▼
 
- [クロード]
- ああ。だがそうなったは、
 俺たちも一緒にパルミラ軍と戦うさ。▼
 次に攻めてくれば、恐らくフォドラの
 命運を懸けた戦いになりそうだからな。▼
 
支援B†
(※支援会話なし)
支援A†
- [ホルスト]
- 陛下、忙しいところ申し訳ないが少し
 時間を貰えるか。重要な話だ。▼
 
- [クロード]
- あんたに重要な話があると言われたら、
 聞かないわけにいかないだろ。▼
 それで、何の話だ? 思い当たることが
 ありすぎて逆に見当がつかないんだが。▼
 
- [ホルスト]
- 我々はレスターの旧き盟約を脱ぎ捨てて
 連邦国として再出発を果たした。▼
 更には帝国との共闘を約し、王国を打倒して
 中央協会を排除せんとしている。▼
 
- [クロード]
- そのとおりだが……それについては、
 ホルストさんも納得してくれてるんだろ?▼
 
- [ホルスト]
- 無論な。いやむしろ、陛下にとって
 一番の理解者たらんと決意しているほどだ。▼
 
- [クロード]
- ありがたいね。あんたが支持してくれる限り
 俺の王位は安泰だろうさ。▼
 
- [ホルスト]
- 君ならばきっと戦争の目的を達することが
 できるだろう。だが……問題はその先だ。▼
 君はこのフォドラから中央協会の権威を
 排除し、秩序を作り直したいと言う。▼
 
- [クロード]
- ああ、今のフォドラを縛っている秩序は、
 すべて教団が意図的に作り上げたものだ。▼
 いいところもないわけじゃないが、結局は
 セイロス教の権威を守ることが目的さ。▼
 そんなものを有難がっている限り、
 フォドラは先に進めない。そうだろう?▼
 
- [ホルスト]
- だから戦後は、既存の貴族制や
 信仰の在り方を一から見直し……▼
 異教徒や異民族とも積極的に交流する。
 ……という認識で間違っていないな?▼
 
- [クロード]
- ああ、理解していてくれて嬉しいよ。
 俺は、今の閉鎖的な状況を打破したいんだ。▼
 
- [ホルスト]
- つまり……例えばフォドラの喉元を開き、
 パルミラとも友好的な関係を築くつもりか?▼
 
- [クロード]
- ああ、もちろんだ。向こうの態度次第では
 あるが、そうしたいという希望はあるよ。▼
 
- [ホルスト]
- ならばその一手として、長らくパルミラの
 宿敵と目されていた我がゴネリル家……▼
 その一人娘と、パルミラ王家の婚姻を
 成立させるようなこともあり得ると?▼
 
- [クロード]
- へ? それってヒルダのことか?▼
 
- [ホルスト]
- まあ、そうなる。当家の一人娘といえば
 ヒルダしかいないからな。▼
 
- [クロード]
- ははーん。ホルストさんが気にしているのは
 ヒルダの将来か。▼
 心配しないでくれ、いくらレスター王でも
 他人の家の嫁ぎ先にまで口は出さないよ。▼
 
- [ホルスト]
- だが、次のパルミラ王が実は悪くない男で、
 ヒルダのほうが気に入ってしまったら?▼
 
- [クロード]
- はあ? そりゃヒルダが嫁ぎたいってんなら
 俺は止めないが……何の話だ?▼
 
- [ホルスト]
- ああ、すまない。少し妄想が過ぎたようだ。
 ……私とて、ヒルダが望むなら止められん。▼
 
- [クロード]
- いや、まだ妄想が続いているようだが……。▼
 
- [ホルスト]
- 私はただ、レスターの未来と同じくらい、
 いやそれ以上にヒルダの将来が心配なのだ。▼
 
- [クロード]
- 承知してるって。……ホルストさん、
 これだけは伝えておくよ。▼
 俺はレスターの未来も、ヒルダの未来も、
 明るいものになると信じている。▼
 だからホルストさんも、俺を信じてほしい。▼
 
- [ホルスト]
- ……その言葉、このホルストの胸に
 しかと刻み付けたぞ。▼
 陛下、これからもヒルダのことを頼む。▼
 
- [クロード]
- ああ、わかった。
 しかし何だか、その言葉が妙に重いな……。▼
 
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Last-modified: 2024-06-13 (木) 07:47:12