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会話集/支援会話
イグナーツの支援会話†
クロード†
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ローレンツ†
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ラファエル†
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リシテア†
支援C†
- [イグナーツ]
- こんにちは、リシテアさん。
お出かけですか? 天気良いですもんね。▼
ボクも散歩に行こうかな。
綺麗な景色を見られそうだし……。▼
- [リシテア]
- ……イグナーツ。
ちょっと、動かないでください。▼
- [イグナーツ]
- ……はい?▼
- [リシテア]
- 靴の紐がほどけています。
みっともない、結んであげます。▼
- [イグナーツ]
- あ、あの……。教えてくれてありがとう。
でもボク、自分でできますから……。▼
- [リシテア]
- どうせ縦結びにしちゃうでしょ。
黙ってわたしに任せなさい。▼
- [イグナーツ]
- うう……。▼
- (暗転)
- [リシテア]
- ……はい、できました。▼
- [イグナーツ]
- すみません……。▼
- [リシテア]
- 寝ぐせもついていますね。▼
- [イグナーツ]
- えっ!? そんな、ちゃんと鏡で……。▼
- [リシテア]
- 後ろです。身だしなみくらい、
しっかりしたらどうですか。▼
あんた、貴族付きの商家の生まれでしょ?
そんな心がけでどうするんです。▼
- [イグナーツ]
- すみません……。
リシテアさんはしっかりしてますね。▼
何に対しても隙がないというか。
失敗しているところを見たことがないです。▼
- [リシテア]
- 隙を見せると、みんなわたしのことを
子供扱いしますから。▼
嫌なんです、そういうの。▼
- [イグナーツ]
- 偉いなあ、リシテアさんは。
偉いけど……でも、少し無理してませんか?▼
ボクもたまに子供扱いされますけど、
みんなに心配してもらえて嬉しいですよ?▼
背伸びしてみても、できないこともあるし、
たまには誰かに甘えてみてもいいんじゃ……▼
- [リシテア]
- ……イグナーツ、あんたまで年上ぶって
わたしにお説教ですか?▼
おっちょこちょいで、頼りなくって、
臆病で、いつも他人の顔色を気にしてて。▼
わたしに意見する前に、まず自分の
子供っぽさをどうにかしたらどうです。▼
もっとも、あんたの童顔は
どうにもならないと思いますけどね。▼
……それじゃ、わたし忙しいので。▼
- (リシテア背を向ける)
- [イグナーツ]
- え、リシテアさん、待って……うわっ!▼
- (リシテア振り向く)
- [リシテア]
- 足元しっかり見て歩きなさい。
ほんと、子供ですね。▼
- [イグナーツ]
- うう、あんまりだよ。
ボクのほうが本当に年上なのに……。▼
支援B†
- [リシテア]
- あら、イグナーツ。
今日もお散歩?▼
- [イグナーツ]
- いえ、散歩なんて子供じゃないんですから。
食事当番なので街まで買い出しに。▼
- [リシテア]
- 一人で? 一緒に行きましょうか。
あんただけじゃ心配だし。▼
- [イグナーツ]
- 心配って。食材の選定くらい、
ボクだってできますよ。▼
- [リシテア]
- 買った食材を一人で持って帰るのだって
大変でしょ?▼
- [イグナーツ]
- 大丈夫です! 足りない食材を
少し買い足すだけですから。▼
それに、こう見えて力持ちなんですよ。
しっかり鍛えてますからね!▼
《ラファエルが自学級に所属している場合?》
- [リシテア]
- どう見ても非力に見えますけど。腕なんて
ラファエルの半分の太さもないじゃない。▼
《共通》
- [リシテア]
- 両手に食材を抱えて、フラフラ歩いて、
石につまづいて食材をまき散らす……▼
そんなあんたの未来が、
目に浮かぶようなんですけど。▼
- [イグナーツ]
- ……そんなに頼りないですか、ボク。▼
- [リシテア]
- 頼りないです。▼
- [イグナーツ]
- そうですか……。▼
- [リシテア]
- ……ああ、もう!
そんな捨てられた子犬みたいな顔しないで!▼
わたしが悪者みたいじゃないですか……。▼
- [イグナーツ]
- すみません、
そういうつもりじゃないんですけど……。▼
リシテアさんの前では、
隙は見せたくなくて……。▼
- [リシテア]
- 何それ? わたしのせい?▼
いくら背伸びして大人ぶったって、
できないことはできないんだから!▼
見栄を張ったって自分が困るだけでしょ?
そんなの、かえって子供っぽく見えますよ。▼
- [イグナーツ]
- う……もう、いいです!
ボクのことは、放っておいてください!▼
- (イグナーツ去る)
- [リシテア]
- い、言い過ぎたかな……。▼
でも、頼りないくせに
変な意地張るからいけないのよ。▼
できもしないのに背伸びしちゃって、
ほんっと馬鹿みたい。……あれ?▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- 背伸びしてみても、できないことはあるし、
たまには誰かに甘えてみてもいいんじゃ……▼
- [リシテア]
- 同じこと、
先にアイツに言われてたんだ……。▼
……わたしも、イグナーツみたいに
見られてるってことなのかな。▼
支援A†
- [リシテア]
- イグナーツ、あの……。▼
- [イグナーツ]
- あ、リシテアさん……。▼
えーと……ボクに何か用でしたか?▼
- [リシテア]
- か、買い物をお願いしたいんです。▼
- [イグナーツ]
- 買い物ですか? ええ、いいですよ。
荷物持ちですか?▼
- [リシテア]
- いえ……茶葉を買いに行ってほしいんです。
わたし、急ぎの書類仕事があって……。▼
- [イグナーツ]
- 忙しくて買い物にも出られないんですね。
わかりました。好きな銘柄は?▼
- [リシテア]
- こだわりはないんです。
喉が渇いた時に片手間に飲むだけなので。▼
安物でいいんです。本当に、何でも。
お金はここに。▼
- [イグナーツ]
- ……リシテアさん。
あの……この買い物、何でボクに?▼
- [リシテア]
- それは、その……
少しは頼ってみようかなって……。▼
自分で何でもやろうとしないで、
助けてもらうのもいいのかなって……。▼
- [イグナーツ]
- そうなんですね……。いいと思います!
頼ってもらって、ボクもすごく嬉しいです!▼
だけど……この買い物は、リシテアさんが
自分で行ったほうがいい気がします。▼
- [リシテア]
- え?▼
- [イグナーツ]
- お茶は種類がたくさんある上に、
当たり外れがあるでしょう?▼
ボクはあまりこだわらないほうなので、
目利きにはまったく自信ないんですよ。▼
実は他の食材も同じで、いくら眺めても
どれが美味しいのか、さっぱり……。▼
- [リシテア]
- ……食材の買い出しの時は、
自信ありそうだったじゃないですか。▼
- [イグナーツ]
- あれは、その……無理してました。
あはは……ごめんなさい。▼
- [リシテア]
- ……ふふっ。なるほど。
無理な背伸びはやめたんですね。▼
- [イグナーツ]
- はい。
でも、それはそれとして……▼
今日のところはボクが持ってるお茶で
良ければ、分けてあげられますよ。▼
- [リシテア]
- 本当ですか? じゃあ、ついでに……
お茶を淹れるのも、お願いできますか?▼
《リシテアとローレンツの支援レベルがB以上》
- [イグナーツ]
- いいですよ! ローレンツくんほど
上手くは淹れられませんけど。▼
《共通》
- [イグナーツ]
- すぐに支度しますから、リシテアさんは
仕事に専念していてくださいね。▼
- [リシテア]
- ……ふふっ。▼
- [イグナーツ]
- な、何ですか?▼
- [リシテア]
- いえ、背伸びしなくたって、
イグナーツは十分頼りになるなと思って。▼
- [イグナーツ]
- え? そうですか?
……どこが?▼
- [リシテア]
- あんたといると、安心できるし、楽しいし。
全然嫌な顔しないで助けてくれるし。▼
- [イグナーツ]
- 助けるって言っても、ボクにはお茶を
淹れるくらいしかできませんけどね。▼
- [リシテア]
- わたし、誰かを頼るのが本当に苦手なの。
でも、イグナーツなら……▼
- [イグナーツ]
- ええ、ボクにできることは、
多くはないかもしれませんけど……▼
これからも何かあったら、
試しにボクを頼ってみてください!▼
- [リシテア]
- 試しにって……本当に頼りないですね。
でも、頼りにさせてもらいますね。▼
マリアンヌ†
支援C†
- [マリアンヌ]
- ……これで全部、でしょうか。▼
- [イグナーツ]
- はい、全部見つかりました。
マリアンヌさん、ありがとうございました!▼
洗濯物が乾いてきたと思ったら
急に風が強くなって……。▼
気がついたらみーんな宙に舞ってたんです。
あー、やっちゃった!って思いましたよ。▼
- [マリアンヌ]
- 大変、でしたね……。
- [イグナーツ]
- 厩舎まで飛んできてるなんて……。
君が拾っていてくれて助かりました!▼
- [マリアンヌ]
- たまたま、足下に落ちてきたので……。▼
- [イグナーツ]
- おかげで日が傾く前に見つかったし、
すぐに干し直せば今日中に乾きそうですね。▼
よし、早速……わわっ!▼
- [マリアンヌ]
- だ、大丈夫ですか……。▼
- [イグナーツ]
- ……えへへ。思ったより重かったです……。
運ぶの、手伝ってもらっていいですか?▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- ふー、何とか間に合いました。
干すのも手伝ってもらってすみません。▼
- [マリアンヌ]
- いえ……。▼
- [イグナーツ]
- ……あ。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- ………………。▼
- [マリアンヌ]
- あ、あの……。▼
- [イグナーツ]
- はい、何でしょう?▼
- [マリアンヌ]
- ……私といても楽しくないですよね。
私、上手く相槌も打てなくて……。▼
- [イグナーツ]
- いえ、気にしなくていいですよ。
だって、ほら……あそこを見てください。▼
- [マリアンヌ]
- ……?
あ、綺麗なお花……。▼
- [イグナーツ]
- ちょっと前まで蕾だったのに、
こんなに綺麗に咲いたんですね……。▼
- [マリアンヌ]
- 素敵……。▼
- [イグナーツ]
- おしゃべりに夢中になってたら
気づかなかったかもしれませんよ?▼
洗濯のことは散々だったけど、
ちょっと得した気分です!▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
支援B†
- [イグナーツ]
- マリアンヌさん、いますか?▼
- [マリアンヌ]
- は、はい……。何でしょうか……。▼
- [イグナーツ]
- 今、お暇ですか?▼
- [マリアンヌ]
- え?
あ、ええと……。▼
- [イグナーツ]
- お暇そうですね!
ちょっとボクと一緒に来てくれますか!▼
- (暗転)
- [マリアンヌ]
- あ、あの、私に、何の用で……。▼
- [イグナーツ]
- 大事な用があるんです。▼
- [マリアンヌ]
- わ、私、何かしましたか……。▼
- [イグナーツ]
- そういうことじゃないんです。
まあ、いいから、いいから……。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- ………………。
あ、ここからは、目を閉じてくれますか?▼
- [マリアンヌ]
- え? それじゃ歩けません……▼
- [イグナーツ]
- ボクが手を引きますから、
ゆっくり、ゆっくり……▼
……もう、いいですよ。
マリアンヌさん、目を開けてください。▼
- [マリアンヌ]
- あ……!
街が、夕焼けに染まって……▼
- [イグナーツ]
- ね? 綺麗でしょう!?▼
- [マリアンヌ]
- は、はい……。▼
- [イグナーツ]
- さっき、みんなとこの夕焼けを見てて、
マリアンヌさんにも見せたいなって……▼
- [マリアンヌ]
- なぜ、私に……?▼
- [イグナーツ]
- だって、君はいつも下を向いてるから、
景色なんてちっとも見てないでしょう?▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- 景色というのは、季節や時間、天候、
それに時代によっても変わってしまいます。▼
だからこの景色も、今だけの景色です。
見ておかないと、もったいないですよ!▼
- [マリアンヌ]
- はい……それはそう思います……。
でも、私と一緒に見る必要は……▼
- [イグナーツ]
- だって、一緒に見たかったんです!
綺麗な景色を見た時間を共有したいんです。▼
- [マリアンヌ]
- でも私……折角、見せてもらっても……
気の利いた言葉も出てきませんし……▼
- [イグナーツ]
- ボクだって、この美しさを
言葉では表せませんよ?▼
いいんです、無理に言葉にしなくても。
この景色にただ浸りましょうよ。▼
ただ眺めて記憶に残すんです。それだけで
良い思い出になりますから。ついでに……▼
この景色を見た時、隣りにはボクがいたって
ことも覚えていてくれると嬉しいですけど。▼
- [マリアンヌ]
- ……はい。▼
支援A†
- (兵士2人とマリアンヌが話している)
- [イグナーツ]
- ? どうしたのかな……。▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- マリアンヌさん、さっき訓練場で
何か揉めてたみたいですけど……。▼
- [マリアンヌ]
- あ……何でも、ないです……。▼
- [イグナーツ]
- ……朝の訓練で、何かありました?▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- 当たり、みたいですね。▼
- [マリアンヌ]
- 私、他の人と合わせた動きが
できなくて……。▼
もっと、ちゃんと味方の顔を見て、
先を読んで動かないと駄目だって……。▼
- [イグナーツ]
- それは確かにそうですねえ……。▼
- [マリアンヌ]
- 皆さんに迷惑かけてばかり……。
私は、やはり何もできないんです……!▼
- [イグナーツ]
- ……そうですね、できなくて当然です。▼
- [マリアンヌ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- 一人でできることなんてほとんどないです。
ボクだって、一人じゃ何もできない。▼
……ねえ、マリアンヌさん。
気づいてましたか?▼
あの二人、何度もマリアンヌさんに
目で合図を送ってたんですよ。▼
- [マリアンヌ]
- え……?▼
- [イグナーツ]
- 一度、顔を上げてみませんか?
見えなかった景色が見えると思うんです。▼
君を心配する顔、頼る顔……
仲間のいろいろな顔が見つかりますよ!▼
- [マリアンヌ]
- そう……ですね……。
遠ざけていたのは、私のほうですね……。▼
イグナーツさん、ありがとう……。
私、頑張ってみます。▼
- [イグナーツ]
- そうですよ! みんなあの夕焼けを見て
綺麗だって感じた仲間です。▼
言葉を交わさなくても、思いは通じます。
だから、無理に話さなくてもいい……▼
まずは顔を上げて、仲間を見ましょう!
それだけで、十分です!▼
- [マリアンヌ]
- ……はい!▼
- [イグナーツ]
- ………………!!▼
- [マリアンヌ]
- ど、どうしました?
私の顔、なんか変でしたか……?▼
- [イグナーツ]
- い、いえ!
そんなことはなく!!▼
……ボクも、一つ見逃してたみたいです。
とても綺麗なもの……。▼
- [マリアンヌ]
- 綺麗なもの……?▼
- [イグナーツ]
- ああ、いえ、何でもないです!
あははは……。▼
ヒルダ†
支援C†
- (ヒルダが談笑するのをイグナーツが見ている)
- [イグナーツ]
- ………………。▼
- (イグナーツ退場)
- [ヒルダ]
- ……?▼
- (暗転)
- [ヒルダ]
- イグナーツくん、お待たせー。
さ、お掃除やろうかー。▼
- [イグナーツ]
- もう大丈夫ですよ。
終わっちゃいましたから。▼
- [ヒルダ]
- わわっ! 本当だー! 手際いいんだねー。
むしろ、あたしがいたら邪魔だったかもー?▼
- [イグナーツ]
- あはは。ありがとうございます。
……もういいですよ、ここは。▼
- [ヒルダ]
- んー?▼
- [イグナーツ]
- お友達とお話し中だったでしょう?
後は片づけだけですから、ボクが……。▼
- [ヒルダ]
- あー……。
やっぱりあれ、イグナーツくんだったのね。▼
掃除やろーよーって言ってくれれば、▼
一緒にやったのに。▼
- [イグナーツ]
- いいんです、いいんです。
ヒルダさんお話し中だったでしょう?▼
近づいて、話聞いちゃうのも悪いし。
掃除くらい、ボク一人でもできますからね。▼
- [ヒルダ]
- そっか。イグナーツくん、気が利くねー!
とっても助かっちゃったー!▼
- [イグナーツ]
- 役に立てたなら、ボクも嬉しいです!
さて、片づけちゃおうかな……▼
- [ヒルダ]
- じゃなーくーてー!▼
- [イグナーツ]
- わ! な、何ですか?▼
- [ヒルダ]
- ねえ、ちょっと気を遣いすぎじゃないー?
損してるって思わないのー?▼
- [イグナーツ]
- え? えええええ……。
ヒルダさんがそれ言います?▼
- [ヒルダ]
- ヒルダさんだから言ってあげてるのよ。
あたしはよく他人任せにしちゃうけどさ。▼
あたしに何かを任された人は、あたしに
褒められて感謝されて気持ちよくなれるの。▼
だから、損はさせてないつもりよ。
でも、あなたの場合は違うでしょー?▼
勝手に気を遣って、勝手にやってくれて、
あたしが気づかなかったらどうするのよ。▼
褒められも感謝もされなかったら、
気の遣い損になっちゃうじゃない?▼
- [イグナーツ]
- うーん……たとえボクが損をしたとしても、▼
誰かに迷惑をかけるよりはいいかなあ……。▼
さっきも、ヒルダさんが大事な話してたら
それを遮れば迷惑だったろうし。▼
少しの損と他人の迷惑を天秤にかけたら、
迷わず少しの損を取っちゃいますね。▼
- [ヒルダ]
- うーん……。本人が納得してるなら、
いいのかなー?▼
支援B†
- [ヒルダ]
- うーん、どこにあるんだろ……。
あ、イグナーツくーん。▼
- [イグナーツ]
- ……は、はい。ヒルダさん。
何でしょうか?▼
- [ヒルダ]
- あのね、本を探してるんだけど▼
全然見つからないのー。▼
本棚の高いところにあるのかもー?
探すの手伝ってくれると嬉しいんだけどー。▼
- [イグナーツ]
- あ、あの、えっと……。
ごめんなさい。▼
- [ヒルダ]
- え?▼
- [イグナーツ]
- 魔道の訓練で怪我人が何人か出ちゃって。
ボク、急いで応急手当の道具を……▼
- [ヒルダ]
- えー大変!
じゃあ、早く行ってあげてー。▼
- [イグナーツ]
- すみません、後で戻ってきますから!▼
- (暗転)
- [イグナーツ]
- ヒルダさん、お待たせしました!
探してるのは何ていう本でしょう?▼
- [ヒルダ]
- あ、お帰りー。
怪我人は大丈夫だったー?▼
- [イグナーツ]
- ええ、皆さんかすり傷程度だったので。
あ、その本……探してた本ですか?▼
- [ヒルダ]
- うん、はしごを持ってきて、
自分で見つけたんだよー。▼
- [イグナーツ]
- え、そうなんですか?
誰か他の人に頼めばよかったのに……。▼
- [ヒルダ]
- だって、怪我人の騒ぎで、
人手がいるだろうって思ったからねー。▼
はしごって怖いから苦手だったんだけど、
まあ、何とかなったから。▼
- [イグナーツ]
- そうですか……。
手伝えなくて、すみませんでした。▼
- [ヒルダ]
- あはは、何で謝るのー?
怪我人の手当てのほうが優先でしょー。▼
- [イグナーツ]
- それはそうなんですが……。
ボクを待ってるかなって思っていたので。▼
- [ヒルダ]
- 怪我人の手当てって結構神経使うでしょ。
疲れてる人を手伝わせられないよー。▼
- [イグナーツ]
- ヒルダさん、優しいんですね。
気遣ってくれてありがとうございます。▼
- [ヒルダ]
- いえいえー。
またお掃除代わってくれればー。▼
イグナーツくん、とっても上手なんだもん。
ピッカピカで、空気まで綺麗になったよね!▼
- [イグナーツ]
- あはは、そう言ってもらえると嬉しいです。
……ヒルダさん、本当に褒め上手ですよね。▼
だからみんな、
喜んで手伝ってくれるんだろうな……。▼
- [ヒルダ]
- そうよー。あたしに褒められると、
また手伝っちゃおっかなーって思うでしょ。▼
……って、違うのよ? あなたの掃除上手は
本当に感心してたんだからねー?▼
- [イグナーツ]
- ふふっ。……ボクもそんなふうに
上手に生きられたらいいんですけど。▼
支援A†
- [ヒルダ]
- ……あちゃー、ひっくり返しちゃった。
お茶の葉って絨毯に絡んで面倒なのよね。▼
- [イグナーツ]
- あれ? ヒルダさん、どうかしたんですか。▼
- [ヒルダ]
- あ、イグナーツくん。
茶器をひっくり返しちゃって……。▼
お茶は飲み終わってたんだけど、
淹れ終わった茶葉を撒き散らしちゃったの。▼
- [イグナーツ]
- あーこれは……。手伝いますよ。
濡れた茶葉は染みになっちゃいますから。▼
- [ヒルダ]
- でも、イグナーツくん。
これから用事があるんじゃないのー?▼
- [イグナーツ]
- あ、いえ、大丈夫ですよ。
ボクも休憩時間なので。▼
- [ヒルダ]
- ……手に持ってるの、絵の道具よね?
絵を描きに行こうと思ってたのー?▼
- [イグナーツ]
- あ、はい。良いお天気ですし、
綺麗な花が咲いている場所を見つけたので。▼
でも、急がなくても花は逃げませんから。
早く掃除しちゃいましょう!▼
- [ヒルダ]
- う、うん……。▼
- (暗転)
- [ヒルダ]
- イグナーツくん、ありがとう。
……時間取らせちゃって、ごめんなさい。▼
- [イグナーツ]
- でも、染みにならなくて良かったです。
絨毯に絡んだ茶葉も綺麗に取れたし。▼
- [ヒルダ]
- これから、絵を描きに行くの?
今日はもう時間なくなっちゃった?▼
- [イグナーツ]
- いえ、時間は大丈夫、なんですけど……。▼
……あの! 良かったら、
これから一緒に行きませんか?▼
- [ヒルダ]
- ………………。▼
- [イグナーツ]
- あ、迷惑ならいいんです!
忙しいですよね、ごめんなさい!▼
- [ヒルダ]
- ……あたし、何も言ってないよー?▼
- [イグナーツ]
- え、いや、でも……。
黙ってるから、嫌なのかなって。▼
- [ヒルダ]
- 嫌なんて言ってないじゃない。
ちょっと驚いただけー。▼
綺麗な花、あたしも気になってたんだー。
誘ってくれて、すっごい嬉しいよー。▼
- [イグナーツ]
- あ、あははは……。よかった。
……ん? 嬉しい、ですか? 本当に?▼
- [ヒルダ]
- えー、何で疑うの? 一緒に何かしようって
誘ってもらうのは、嬉しいものなのよー。▼
- [イグナーツ]
- それは、確かにそうですね。相手の人が
自分を認めてくれてるような気がしますし。▼
- [ヒルダ]
- そうそう。だから一人で勝手に気を遣って、
一人で何でもやろうとしなくていいんだよ?▼
一緒にやろーよ!って言えば、
みんな嬉しいんだからさー。▼
- [イグナーツ]
- そうですね。相手が喜んでくれるなら……。
……じゃ、じゃあ、ヒルダさん!▼
花を見るだけじゃなくて……
絵も一緒にどうでしょう?▼
- [ヒルダ]
- へ? あたしも描くの?▼
- [イグナーツ]
- あ、いや、そうじゃなくて、
花に囲まれた君を描きたいなって……▼
あ……こ、これは流石に嫌ですよね?
すみません! 調子に乗って、すみません!▼
- [ヒルダ]
- だから、何も言ってないってば……。
……そうねえ。でも嫌かなー。▼
- [イグナーツ]
- え……あ……、すみま……▼
- [ヒルダ]
- あたしを可愛く描いてくれなきゃ嫌かなー。
……描いてくれるわよね?▼
- [イグナーツ]
- え? も、もちろんです!
絶対絶対、可愛く美しく描きます!▼
- [ヒルダ]
- そうよね。当然よね。だってわたし……。
今ならとびきりの笑顔ができそうだもの。▼
レオニー†
支援C†
- [イグナーツ]
- あ、先生!
頼まれていた地図が……▼
- (主人公とレオニーが会話しているのが見える)
- [イグナーツ]
- ……また今度にしよう。▼
- (暗転)
- [レオニー]
- イグナーツ!
あんた、先生に用事があったんじゃないの?▼
- [イグナーツ]
- え? ……いえ、急ぎの用じゃないので。
気にかけてもらっちゃってすみません。▼
もしかして、ボクのために
話を切り上げてくれたんですか?▼
- [レオニー]
- わたしがそんな気を遣う性格に見える?
あんたじゃあるまいし。▼
こっちの話が済んだから教えに来たんだよ。
先生に弓のことで相談したんだ。▼
- [イグナーツ]
- 弓の?
何か問題でもあったんですか。▼
- [レオニー]
- 最近、修理に出る弓の数が多かったから、
試しに弦の素材を丈夫な物に変えたんだよ。▼
そしたら壊れる数は減ったけど、
弓を引くのに力が要るようになっちゃって。▼
- [イグナーツ]
- それは大変ですね。使い慣れた物のほうが
やっぱりいいんじゃないですか?▼
- [レオニー]
- まあ、力が要るってだけなら、
腕力を鍛えればいいだけなんだけど……。▼
構えに時間がかかって、連射できない。
飛距離も出すぎる。この2点が問題だ。▼
- [イグナーツ]
- 速く射れないのは問題かもしれませんけど、
飛距離が出るのは良いことなのでは?▼
- [レオニー]
- それが、開けた平地では利点にもなるが、
短距離だとむしろ命中率が下がるんだ。▼
だから戦場の地形に応じて、弦の素材は
使い分けたほうがいいのかなって話をね。▼
- [イグナーツ]
- なるほど! とてもわかりやすかったです。
レオニーさん、弓に詳しいんですね。▼
- [レオニー]
- まあね。猟師の村で生まれ育ったから、
小さい頃から弓は身近な存在だったんだよ。▼
誰にも負けない、とまでは言えないけど
腕に多少の自信はあるかな。▼
……あんたはないの?
誰にも負けないものとかさ。▼
- [イグナーツ]
- あ、あは、あははは……。
ボクには、そんなものは……。▼
- [レオニー]
- そう?
……ま、そのうち見つかるといいな。▼
- [イグナーツ]
- そう、ですね……。
………………。▼
支援B†
- [レオニー]
- ハァッ!▼
……誰だっ!▼
何だ、イグナーツか。▼
- [イグナーツ]
- す、すみません。
邪魔するつもりはなかったんですけど……。▼
- [レオニー]
- 邪魔だなんて言ってないじゃない。
あんたはすぐにそう勘ぐるんだから……。▼
- [イグナーツ]
- すみません。レオニーさんがここで
弓の練習をしてるなんて知らなくて……。▼
- [レオニー]
- たまに一人でここに来て練習してるんだ。
ここのほうが実戦に近いだろ?▼
訓練場だと、お誂えの的にいるだけで、
集中はできるけど緊張感はないからね。▼
- [イグナーツ]
- 確かに、実戦感覚とは違いますよね。
じゃあ尚更、邪魔できません。▼
- [レオニー]
- もう、いいってば。
折角なんだから休憩に付き合ってよ。▼
- [イグナーツ]
- ……あ、はい。すみません。
気を遣わせてしまって。▼
- [レオニー]
- 気を遣ってるのはどっちだよ。さっきから、
もう何回「すみません」って言った?▼
- [イグナーツ]
- すみま……うう。▼
- [レオニー]
- はっはっは! まあ、いいや。
それもイグナーツの美徳ってやつだもんな。▼
……ん? その紙の束は?
あ、もしかして絵を描きに来たの?▼
そういや、イグナーツは絵が上手いって、
誰か言ってたな! よく描いてるのか?▼
- [イグナーツ]
- あ、はい。時間が出来たらよく……。
描くのは好きです。気持ちが落ち着くし。▼
- [レオニー]
- へえー。……じゃあ、それがあんたの
「誰にも負けないもの」になるかもな。▼
- [イグナーツ]
- え? 「誰にも負けないもの」?▼
- [レオニー]
- 前にあんたに聞いたら、
そんなものはないって言ってただろ。▼
柄が好きで、暇があれば描いてるなら、
その道を極めたいってことじゃないのか?▼
- [イグナーツ]
- ぼ、ボクの絵なんて、趣味ですよ!
そんなに上手くないですし!▼
ただ、子供の頃に、ボクの描いた絵を、
すごく喜んでくれた子がいて……▼
- [レオニー]
- ふうん……じゃあ誰かを喜ばせたくて
絵の腕を磨いてるってわけか。▼
- [イグナーツ]
- ああ、いえ、そんな大層なことじゃ……。
今は本当に、趣味で描いてるだけで……。▼
いくら絵が上手くなったって、
何の役にも立ちませんしね……。▼
- [レオニー]
- 確か貴族のお抱え商家だったよな。
なら、絵を描けるってのは役に立つんじゃ?▼
- [イグナーツ]
- いえ、次男なので、家は継がないんです。
親からは騎士になれと言われています。▼
だから、ボクの絵なんて何の……
誰の役にも立たないんです……。▼
- [レオニー]
- イグナーツ……。▼
支援A†
- [イグナーツ]
- あ、レオニーさん。
これから訓練ですか?▼
- [レオニー]
- いや、もう終わって戻ってきたとこだよ。
あんたは? これから絵を描きに?▼
- [イグナーツ]
- ボクも帰ってきたところです。これから
描いた絵に着色しようかなって……。▼
- [レオニー]
- そういえば、まだ一度もあんたの絵を
見たことないんだよな。ちょっと見せてよ。▼
- [イグナーツ]
- え、そんな急に! 心の準備が!▼
- [レオニー]
- はは、何だよ心の準備って。
邪魔するぞー。▼
- (暗転)
- [レオニー]
- お、すごい紙の束。全部、絵なのか?
どれどれ、ちょいと拝見……。▼
- [イグナーツ]
- 遠出するたび、その土地ならではのものを
探して描いてたら、溜まっちゃって……。▼
服装、装飾品、建築物なんかは、
風土によって好まれる意匠が違うんですよ。▼
- [レオニー]
- 本当だ。一口に彫刻と言っても、
随分、趣が違うんだね。▼
- [イグナーツ]
- 同盟領内ですら北と南で作風が違うんです。
帝国領はもっと独特で面白いですよ。▼
- [レオニー]
- ふうん……お、これは風景か。すごいな……
青空を紙の中に閉じ込めたみたいだ。▼
- [イグナーツ]
- 空の青も、季節によって違うんです。
夏は青が濃くて、冬は輝いて見える……。▼
それに、同じ青空でも、下に広がる
景色によって表情が変わるんです。▼
目指す色を作るのは大変なんですけどね。
いろんな顔料を試すのも楽しくて……。▼
……あ、すみません!
ボク、一人で喋ってますね……。▼
- [レオニー]
- ……イグナーツ。
あんたはやっぱり絵描きになるべきだよ。▼
- [イグナーツ]
- え……?▼
- [レオニー]
- 何の役にも立たないなんてことはない。
あんたの絵は誰かを感動させられる絵だ。▼
そういうものに救われる人が
必ずいるはずだよ。▼
- [イグナーツ]
- ああいや……そうでしょうか……。▼
- [レオニー]
- 現に、あんたが絵を描き始めたのは、
喜んでくれる子がいたからなんだろう?▼
あんたの絵には人を動かす力がある。
あんたにしかできない、あんたの役割だ。▼
- [イグナーツ]
- ボクの役割……?▼
- [レオニー]
- そうだ。人間の役割ってそういうもんだろ。
誰かが代わりになることはできないんだ。▼
わたしも、わたしにしかできないことを
したいと思ってる。▼
だから、あんたもそうしなよ。
あんたにしかできないことをやるんだ。▼
- [イグナーツ]
- レオニーさん……。
はい、前向きに考えてみようかな……。▼
支援A+†
- [レオニー]
- イグナーツ、今日も絵を描いてるの?▼
- [イグナーツ]
- はい、戦中に不謹慎だというのは
わかってるんですけど……。▼
前にレオニーさんと話してから、
描きたい気持ちが強くなってしまって。▼
- [レオニー]
- 人には役割があるって言ったろ。
描くのが役割だと思うなら堂々としてなよ。▼
- [イグナーツ]
- じゃあ、遠慮なく!
レオニーさんは弓の練習ですか?▼
- [レオニー]
- ああ、次の戦いで使う弦の具合を
確かめておこうと思ってね。▼
- [イグナーツ]
- そうですか。では、お互いに
自分の役割に専念しましょう。▼
- [レオニー]
- ふふ……その様子なら、絵描きになるって
腹はくくれたのかい?▼
- [イグナーツ]
- 戦争が終わったら、親に切り出してみます。
平和な時代には騎士の需要も減るだろうし。▼
絵を仕事にしたほうが家の役に立つかも……
とか何とか言って説得してみようかと。▼
- [レオニー]
- よく言った!
あんたも少しは頼もしくなったじゃないか。▼
- [イグナーツ]
- あはは……ところで、レオニーさんは
戦争が終わったら、どうするんですか?▼
- [レオニー]
- ん? わたしかい?
わたしは一流の傭兵になるのが夢だからね。▼
- [イグナーツ]
- 平和になっても戦うんですか?▼
- [レオニー]
- まあ、この戦争が終わっても、
国が安定するまでは、何かしらあるだろ。▼
で、村で借りた金を利子付けて返して……。
その先、どうするかな。考えてなかった。▼
- [イグナーツ]
- レオニーさんなら、
何でもできそうですけどね。▼
- [レオニー]
- そんなことないよ。
歌姫になれって言われても土台無理だしな。▼
うーん、その先か……。
何か新しい役割を探さないと駄目だよな。▼
- [イグナーツ]
- 急いで探す必要もないと思いますけど。
ゆっくり旅でもしながら探してもいいし。▼
- [レオニー]
- 旅か……悪くないな。
じゃあさ、あんたも一緒に来るかい?▼
- [イグナーツ]
- え? ぼ、ボクですか?▼
- [レオニー]
- いつか、楽しそうに話してただろ。
土地ごとに意匠が違って面白いとか。▼
それに、旅先の景色で、また新しい
青空の色を発見できるかもしれないよ?▼
- [イグナーツ]
- ……行きたいです、ボク。
世界を見て回りたい。▼
- [レオニー]
- もし親に反対されたら、わたしが強引に
連れていったことにすりゃいいよ。▼
一人旅が良ければ、わたしを言い訳にだけ
使っても構わないし……▼
- [イグナーツ]
- いえ、レオニーさんと一緒に行きたいです!
二人で見る世界は、一人で見るより……▼
- [レオニー]
- ちょちょちょちょっと待って!
なんか急に情熱的だね!?▼
- [イグナーツ]
- え、いや、あれ!?
そういう意味では……!▼
- [レオニー]
- ……あはははは!
あんたといると飽きないよ!▼
こりゃ、戦争が終わっても退屈しなそうだ。▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告)†
- リシテアとローレンツが支援B(お茶の話)でイグナーツがローレンツに言及するのを確認。 --
Last-modified: 2020-11-17 (火) 22:30:55